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【発明の名称】 用紙加工装置
【発明者】 【氏名】永山 知之

【要約】 【課題】印刷位置のズレが生じている用紙を加工する場合において、加工位置の補正の作業性を向上できる、用紙加工装置、を提供すること。

【構成】搬送手段2と、給紙手段11と、搬送駆動手段と、加工装置部4A〜4D、5と、加工駆動手段と、用紙の既定の印刷位置と対応関係にある加工位置を、用紙の縁を基準として、複数個、設定する、加工位置設定手段と、搬送駆動手段及び加工駆動手段を制御する、作動制御手段と、を備え、用紙の既定の印刷位置と印刷処理後の用紙の実際の印刷位置との間の、ズレ寸法を、入力するための、補正入力手段と、加工位置設定手段により設定された全ての加工位置を、入力されたズレ寸法に基づいて、一度に補正して、これにより、実際の印刷位置と補正後の加工位置との対応関係を、既定の印刷位置と加工位置設定手段により設定された加工位置との対応関係と、同じにする、補正手段と、を更に備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷処理後の用紙を搬送しながら用紙に加工を施す用紙加工装置であって、
用紙を1枚ずつ搬送する搬送手段と、
搬送手段に用紙を供給する給紙手段と、
搬送手段を駆動する搬送駆動手段と、
搬送手段で構成された搬送経路の途中に設けられ、用紙に加工を施す、加工装置部と、
加工装置部を駆動する加工駆動手段と、
用紙の既定の印刷位置と対応関係にある加工位置を、用紙の縁を基準として、複数個、設定する、加工位置設定手段と、
加工位置において用紙に加工を施すよう、搬送駆動手段及び加工駆動手段を制御する、作動制御手段と、を備えた、用紙加工装置において、
用紙の既定の印刷位置と印刷処理後の用紙の実際の印刷位置との間の、ズレ寸法を、入力するための、補正入力手段と、
加工位置設定手段により設定された全ての加工位置を、入力されたズレ寸法に基づいて、一度に補正して、これにより、実際の印刷位置と補正後の加工位置との対応関係を、既定の印刷位置と加工位置設定手段により設定された加工位置との対応関係と、同じにする、補正手段と、を更に備えていることを特徴とする用紙加工装置。
【請求項2】
補正入力手段が、用紙の搬送方向のズレ寸法と、用紙の搬送方向に対する直交方向のズレ寸法と、を入力するようになっている、請求項1記載の用紙加工装置。
【請求項3】
補正手段が、補正後の加工位置に基づいた加工が終了すると、補正後の加工位置を、加工位置設定手段により設定された加工位置に復帰させるようになっている、請求項1記載の用紙加工装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙を搬送しながら用紙に加工を施す用紙加工装置に関するものであり、特に、既定の印刷位置に印刷が行われなかった用紙に加工を施す場合に適したものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、用紙を搬送しながら用紙に加工を施す用紙加工装置が開示されている。この用紙加工装置は、位置マークを読み取り、位置マークを基準として定められた加工位置に基づいて加工を施すようになっている。加工位置は、操作パネル等から入力することにより、設定される。
【0003】
更に、用紙の縁を基準として定められた加工位置に基づいて加工を施す用紙加工装置も、知られている。この装置は、位置マークの読み取り手段を必要としないので、構造が簡単で安価であるという利点を有している。
【特許文献1】特開2001−232700号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、用紙加工装置によって加工される用紙は、殆どが印刷処理された用紙である。印刷処理された用紙の加工としては、例えば、印刷された部分の周縁に沿って裁断すること等がある。印刷処理された用紙を加工する場合、加工位置は、用紙の縁を基準として、且つ、既定の印刷位置に対応して、定められることが多い。既定の印刷位置とは、印刷処理によって印刷されることが予定されている位置である。したがって、印刷が既定の印刷位置に行われている場合には、加工は、印刷された部分に対して正しい位置で行われる。しかしながら、印刷が既定の印刷位置からズレた位置に行われている場合には、加工位置が用紙の縁を基準として定められているために、加工は、印刷された部分に対して正しくない位置で行われる。このような印刷位置のズレは、印刷処理のロット毎に生じることが多い。
【0005】
一方、用紙加工装置における加工内容は、通常、複数個の加工を含んでいる。したがって、加工位置は、通常、複数個設定されている。例えば、加工内容として、搬送方向に沿った裁断を6個の位置で行い、搬送方向に対する直交方向に沿った裁断を4個の位置で行い、搬送方向に対する直交方向に沿った折り型形成を2個の位置で行う場合がある。この場合、加工内容は、12個の加工を含んでおり、加工位置は、用紙の側縁を基準として6個設定され、用紙の前縁を基準として6個設定される。そして、従来、このような加工を印刷位置のズレが生じている用紙に対して行う場合においては、12個の加工位置の各修正データを1つずつ入力していた。しかし、それでは、非常に手間がかかるという問題があった。
【0006】
本発明は、印刷位置のズレが生じている用紙を加工する場合において、全ての加工位置の修正を簡単な作業で行うことができ、したがって、加工位置の補正の作業性を向上できる、用紙加工装置、を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、印刷処理後の用紙を搬送しながら用紙に加工を施す用紙加工装置であって、用紙を1枚ずつ搬送する搬送手段と、搬送手段に用紙を供給する給紙手段と、搬送手段を駆動する搬送駆動手段と、搬送手段で構成された搬送経路の途中に設けられ、用紙に加工を施す、加工装置部と、加工装置部を駆動する加工駆動手段と、用紙の既定の印刷位置と対応関係にある加工位置を、用紙の縁を基準として、複数個、設定する、加工位置設定手段と、加工位置において用紙に加工を施すよう、搬送駆動手段及び加工駆動手段を制御する、作動制御手段と、を備えた、用紙加工装置において、用紙の既定の印刷位置と印刷処理後の用紙の実際の印刷位置との間の、ズレ寸法を、入力するための、補正入力手段と、加工位置設定手段により設定された全ての加工位置を、入力されたズレ寸法に基づいて、一度に補正して、これにより、実際の印刷位置と補正後の加工位置との対応関係を、既定の印刷位置と加工位置設定手段により設定された加工位置との対応関係と、同じにする、補正手段と、を更に備えていることを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、補正入力手段が、用紙の搬送方向のズレ寸法と、用紙の搬送方向に対する直交方向のズレ寸法と、を入力するようになっているものである。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、補正手段が、補正後の加工位置に基づいた加工が終了すると、補正後の加工位置を、加工位置設定手段により設定された加工位置に復帰させるようになっているものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明によれば、既定の印刷位置と対応関係にある加工位置を、既定の印刷位置と印刷処理後の実際の印刷位置との間のズレ寸法に基づいて補正し、補正後の加工位置に基づいて加工を施すことができるので、印刷処理によって印刷位置にズレが生じた用紙に対しても、適切な位置で加工を施すことができる。
【0011】
しかも、上記ズレ寸法を測定し、そのズレ寸法を補正入力手段によって入力するだけで、既定の印刷位置と対応関係にある加工位置の全てを、一度に補正できるので、加工位置の補正の作業性を向上できる。
【0012】
更に、上記効果は、操作パネル等で実現できる補正入力手段と簡単な演算を行う補正手段とによって、実現できるので、簡単な構成で安価に実現できる。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、印刷位置のズレを二次元的に把握できるので、加工位置の補正を正確に行うことができる。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、補正後の加工位置に基づく加工が終了して、印刷処理のロットが異なる別の用紙に対して加工を施そうとする場合に、加工位置設定手段により設定された加工位置に対して、補正入力手段と補正手段とによって上記と同様の作業による補正を行うことができる。したがって、印刷位置のズレが印刷処理のロット毎に異なって生じる場合が多い現状において、加工位置の補正の作業性を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は本発明の一実施形態による用紙加工装置の全体を示す模式縦断面図である。用紙加工装置1は、装置本体10の両端に、用紙載置台を備えた給紙手段11と、排紙トレイからなる排紙手段12と、を備えている。給紙手段11から排紙手段12へは、多数個の対のローラ21からなる搬送手段2によって搬送経路20が構成されている。搬送手段2には、搬送駆動手段(図示せず)が連結している。そして、搬送経路20上には、給紙手段11側から、搬送補正手段803、読取手段804、リジェクト手段806、第1裁断装置部4A、第2裁断装置部4B、第3裁断装置部4C、切屑落し手段807、第4裁断装置部4D、及び、折り型形成装置部5が設けられている。これらは全て装置本体10に支持されている。また、これらの手段には、加工駆動手段(図示せず)が連結している。なお、第1裁断装置部4A、第2裁断装置部4B、第3裁断装置部4C、第4裁断装置部4D、及び、折り型形成装置部5は、加工装置部に相当する。また、第1裁断装置部4A、第2裁断装置部4B、及び第3裁断装置部4Cは、それぞれ、2個の裁断用カッターを有している。
【0016】
また、用紙加工装置1は、装置全体の作動等を制御する制御手段800を装置本体10内に備えている。制御手段800は、操作パネル(図示せず)に接続したCPUを有している。
【0017】
図2のブロック図に示すように、制御手段800は、例えば、後述する位置制御手段851及び加工制御手段852として機能する作動制御手段850を含んでいる。
【0018】
更に、制御手段800は、加工位置設定手段860を含んでいる。加工位置設定手段860は、用紙の既定の印刷位置と対応関係にある加工位置を、用紙の縁を基準として、複数個、設定する。
【0019】
そして、更に、用紙加工装置1は、補正入力手段871と補正手段880とを備えている。補正入力手段871は、用紙の既定の印刷位置と印刷処理後の用紙の実際の印刷位置との間のズレ寸法を入力するためのものであり、例えば、操作パネルのテンキーである。補正手段880は、加工位置設定手段860により設定された全ての加工位置を、入力されたズレ寸法に基づいて、一度に補正して、これにより、実際の印刷位置と補正後の加工位置との対応関係を、既定の印刷位置と加工位置設定手段860により設定された加工位置との対応関係と、同じにする。
【0020】
また、用紙加工装置1は、用紙の裁断加工によって発生する切屑を収容するためのゴミ箱801を、装置本体10内の底部に有している。
【0021】
次に、用紙加工装置1の作動について、下記(1)〜(5)に、説明する。
【0022】
(1)まず、用紙に対する一連の加工内容を設定する。この設定は、例えば、使用者が操作パネル(図示せず)から入力して行う。これにより、加工内容が設定されるとともに、加工位置設定手段860が作動して、用紙の既定の印刷位置と対応関係にある加工位置が、用紙の縁を基準として、複数個、設定される。
【0023】
なお、加工内容は、本装置の製造段階で登録設定しておいてもよい。それによれば、操作パネル等からの入力の手間を省略できる。
【0024】
例えば、次のような加工内容が設定されたものとする。すなわち、加工内容は、図3に示すような6個の印刷図柄Rを有するA4サイズの用紙100に対して、図4に示すように、まず、第1裁断装置部4Aによって実線A1、A2に沿った裁断処理を施し、次に、第2裁断装置部4Bによって実線B1、B2に沿った裁断処理を施し、次に、第3裁断装置部4Cによって実線C1、C2に沿った裁断処理を施し、次に、第4裁断装置部4Dによって実線D1、D2、D3、D4に沿った裁断処理をこの順に施し、そして、折り型形成装置部5によって一点鎖線E1、E2に沿った折り型形成処理をこの順に施して、図5に示すような折り型210の付いた用紙200を6枚得る、というものである。なお、実線A1、A2、B1、B2、C1、C2は用紙100の搬送方向(矢印X方向)に沿っており、実線D1、D2、D3、D4及び一点鎖線E1、E2は用紙100の搬送方向に対する直交方向(矢印Y方向)に沿っている。この加工内容によれば、用紙200は、周縁に沿って裁断された印刷図柄Rからなり、2つ折り可能である。ここで、裁断処理を施す実線A1、B1、C1、C2、B2、A2の位置、すなわち6個の加工位置は、用紙100の一方の側縁101からの距離W1、W2、W3、W4、W5、W6として設定されており、裁断処理を施す実線D1、D2、D3、D4の位置、すなわち4個の加工位置は、用紙100の前縁102からの距離L1、L3、L4、L6として設定されており、折り型形成処理を施す一点鎖線E1、E2の位置、すなわち2個の加工位置は、用紙100の前縁102からの距離L2、L5として設定されている。これらの距離は、6個の印刷図柄Rが用紙100の既定の印刷位置に印刷されることを前提として、設定されている。
【0025】
(2)しかしながら、印刷処理後の用紙100の実際の印刷位置は、例えば図6に示すように、既定の印刷位置からズレている場合がある。図6では、6個の印刷図柄Rが、破線で示す既定の印刷位置から、一体的に、前方且つ左側に寄っている。そして、加工位置設定手段860によって設定された上述の加工位置は、用紙100の縁を基準に設定されているので、その加工位置をそのまま図6の用紙100に適用すると、用紙100は、図7に示す加工位置で加工されることとなる。これでは、目的とする図5の用紙200を得ることができない。
【0026】
そこで、用紙100の既定の印刷位置と印刷処理後の用紙100の実際の印刷位置との間のズレ寸法を測定する。具体的には、図6に示すように、用紙100の搬送方向(矢印X方向)のズレ寸法X1と、用紙100の搬送方向に対する直交方向(矢印Y方向)のズレ寸法Y1と、を測定する。そして、測定されたズレ寸法X1、Y1を、補正入力手段871によって入力する。これらは、使用者が行う。
【0027】
(3)ズレ寸法X1、Y1が入力されると、補正手段880が作動して、加工位置設定手段860によって設定された上述の加工位置が、一度に、補正される。具体的には、裁断処理を施す実線A1、B1、C1、C2、B2、A2の6個の加工位置を示す距離W1、W2、W3、W4、W5、W6は、一度に補正されて、距離W1’、W2’、W3’、W4’、W5’、W6’となり、裁断処理を施す実線D1、D2、D3、D4の4個の加工位置を示す距離L1、L3、L4、L6は、一度に補正されて、距離L1’、L3’、L4’、L6’となり、折り型形成処理を施す一点鎖線E1、E2の2個の加工位置を示す距離L2、L5は、一度に補正されて、距離L2’、L5’となる。
W1’=W1−Y1
W2’=W2−Y1
W3’=W3−Y1
W4’=W4−Y1
W5’=W5−Y1
W6’=W6−Y1
L1’=L1−X1
L3’=L3−X1
L4’=L4−X1
L6’=L6−X1
L2’=L2−X1
L5’=L5−X1
【0028】
これにより、印刷処理後の用紙100に対する加工位置は、図8に示すようになる。
【0029】
(4)そして、上述の補正された距離で示される加工位置すなわち図8の加工位置において、以下の(4-1)〜(4-7)に示すように加工が施される。
【0030】
(4-1)まず、給紙手段11に載置された用紙100の束から、用紙100が一枚ずつ搬送経路20に送り出され、搬送補正手段803に入る。搬送補正手段803は、送られて来た用紙100が斜めになっていれば、それを真っ直ぐにする。また、搬送補正手段803は、送られて来た用紙100が2枚以上重畳していれば、それを検知して、用紙100の搬送を停止させる。用紙100は、真っ直ぐで1枚であれば、次へ搬送される。
【0031】
(4-2)次へ搬送された用紙100は、用紙先端センサー201によって先端が検出された後、読取手段804へ入る。読取手段804は、CCDセンサー805によって、印刷状態を読む。この読取情報は、制御手段800に送られる。なお、読取手段804によって印刷不鮮明なものであると判断された用紙100は、次のリジェクト手段806によって、下方の廃棄トレイ802へ落とされる。
【0032】
(4-3)印刷が鮮明であると判断された用紙100は、更に搬送されて、第1裁断装置部4Aへ入る。図9は、第1裁断装置部4A、第2裁断装置部4B、第3裁断装置部4C、第4裁断装置部4D、及び、折り型形成装置部5において加工される用紙100の形態を、順に示している。第1裁断装置部4Aは、制御手段800の加工制御手段852によって、オン制御されるとともに、制御手段800の位置制御手段851によって、2つの実線A1、A2の位置、すなわち距離W1’、W6’(図8)に、2個の裁断用カッターをそれぞれ位置させるよう制御される。したがって、用紙100は、第1裁断装置部4Aにより、実線A1、A2に沿って、すなわち、搬送方向に、裁断される。これにより、用紙100は、図9(a)の形態となって、次の第2裁断装置部4Bへ搬送される。なお、不要部111、112はゴミ箱801へ落とされる。
【0033】
(4-4)第2裁断装置部4Bは、制御手段800の加工制御手段852によって、オン制御されるともに、制御手段800の位置制御手段851によって、2つの実線B1、B2の位置、すなわち距離W2’、W5’(図8)に、2個の裁断用カッターをそれぞれ位置させるよう制御される。したがって、図9(a)の用紙100は、第2裁断装置部4Bにより、実線B1、B2に沿って、すなわち、搬送方向に、裁断される。そして、用紙100は、次の第3裁断装置部4Cへ搬送される。
【0034】
(4-5)第3裁断装置部4Cは、制御手段800の加工制御手段852によって、オン制御されるとともに、制御手段800の位置制御手段851によって、2つの実線C1、C2の位置、すなわち距離W3’、W4’(図8)に、2個の裁断用カッターをそれぞれ位置させるよう制御される。したがって、用紙100は、第3裁断装置部4Cにより、実線C1、C2に沿って、すなわち、搬送方向に、裁断される。
【0035】
第2裁断装置部4B及び第3裁断装置部4Cで裁断された用紙100は、図9(b)の形態となって、第4裁断装置部4Dへ搬送される。なお、不要部113、114は、次段の切屑落し手段807によってゴミ箱801へ落とされる。また、図9(b)の用紙100は、第4裁断装置部4Dへ入る前に、用紙先端センサー203によって先端が検出される。
【0036】
(4-6)第4裁断装置部4Dは、制御手段800の加工制御手段852によって、オン制御される。第4裁断装置部4Dにおいて、図9(b)の用紙100は、カット位置センサー204によってカット位置が検知されるたびに、4つの実線D1、D2、D3、D4で示すカット位置、すなわち距離L1’、L3’、L4’、L6’(図8)にて、停止する。そして、用紙100は、停止するたびに、一対の裁断用カッター41によって、実線D1等に沿って、すなわち、搬送方向に対する直交方向に、裁断される。これにより、用紙100は、図9(c)の形態となって、折り型形成装置部5へ搬送される。なお、不要部115、116、117はゴミ箱801へ落ちる。
【0037】
(4-7)折り型形成装置部5は、制御手段800の加工制御手段852によって、オン制御されている。折り型形成装置部5において、図9(c)の用紙100は、折り位置センサー205によって折り位置が検知されるたびに、すなわち、2つの一点鎖線E1、E2で示す折り位置、すなわち距離L2’、L5’(図8)にて、停止する。そして、用紙100は、停止するたびに、一対の折り型形成用押圧型51によって、一点鎖線E1等に沿って、すなわち、搬送方向に対する直交方向に、折り型201が形成される。これにより、用紙100は、図9(d)の形態となって、排紙手段12へ送り出される。
【0038】
(5)そして、印刷処理の1ロット当たりの用紙100に対して、上記加工が施されると、上記補正後の加工位置は、補正手段880によって、加工位置設定手段860によって設定された元の加工位置に、復帰される。したがって、上記加工後に、印刷処理のロットが異なる別の用紙に対して加工を施そうとする場合に、加工位置設定手段860によって設定された元の加工位置に対して、補正入力手段871と補正手段880とによって上記と同様の作業による補正を行うことができる。したがって、印刷位置のズレが印刷処理のロット毎に異なって生じる場合が多い現状において、加工位置の補正の作業性を向上できる。
【0039】
以上のように、本実施形態の用紙加工装置1によれば、既定の印刷位置と対応関係にある加工位置を、既定の印刷位置と印刷処理後の実際の印刷位置との間のズレ寸法X1、Y1に基づいて補正し、補正後の加工位置に基づいて加工を施すことができるので、印刷処理によって印刷位置にズレが生じた用紙100に対しても、適切な位置で加工を施すことができる。
【0040】
しかも、ズレ寸法X1、Y1を測定し、それを補正入力手段871によって入力するだけで、既定の印刷位置と対応関係にある加工位置の全てを、一度に補正できるので、加工位置の補正の作業性を向上できる。
【0041】
更に、上記効果は、操作パネル等で実現できる補正入力手段871と簡単な演算を行う補正手段880とによって、実現できるので、簡単な構成で安価に実現できる。
【0042】
また、ズレ寸法X1、Y1を測定しているので、印刷位置のズレを二次元的に把握でき、したがって、加工位置の補正を正確に行うことができる。
【0043】
なお、第1〜第3裁断装置部4A〜4Cは、装置本体10に対して着脱自在に設けられていてもよい。
【0044】
また、用紙加工装置1に、搬送方向の折り型を形成する折り型形成装置部を設けてもよい。更に、その折り型形成装置部を装置本体10に対して着脱自在に設けてもよい。
【0045】
また、用紙加工装置1に、搬送方向のミシン目を形成するミシン目形成装置部を設けてもよい。更に、そのミシン目形成装置部を装置本体10に対して着脱自在に設けてもよい。
【0046】
更に、用紙加工装置1に、用紙の搬送方向に対する直交方向にミシン目を形成するミシン目形成装置部を設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明の用紙加工装置は、印刷位置のズレが生じている用紙を加工する場合において、加工位置の補正の作業性を向上できるので、産業上の利用価値が大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の一実施形態の用紙加工装置の全体を示す模式縦断面図である。
【図2】本実施形態の用紙加工装置の制御手段のブロック図である。
【図3】既定の印刷位置が示された用紙の平面図である。
【図4】既定の印刷位置と対応関係にある加工位置が示された用紙の平面図である。
【図5】上記加工位置に基づく加工によって得られる用紙の平面図である。
【図6】印刷処理後の実際の印刷位置が示された用紙の平面図である。
【図7】図6の用紙に図4の加工位置を適用した場合の用紙の平面図である。
【図8】図6の用紙に図4の加工位置を補正して適用した場合の用紙の平面図である。
【図9】(a)は本実施形態の第1裁断装置部後の用紙を示す平面図、(b)は第2及び第3裁断装置部後の用紙を示す平面図、(c)は第4裁断装置部後の用紙を示す平面図、(d)は折り型形成装置部後の用紙を示す平面図である。
【符号の説明】
【0049】
1 用紙加工装置 10 装置本体 11 給紙手段 100 用紙 2 搬送手段 20 搬送経路 4A 第1裁断装置部 4B 第2裁断装置部 4C 第3裁断装置部 4D 第4裁断装置部 5 折り型形成装置部 850 作動制御手段 860 加工位置設定手段 871 補正入力手段 880 補正手段

【出願人】 【識別番号】390002129
【氏名又は名称】デュプロ精工株式会社
【出願日】 平成18年7月21日(2006.7.21)
【代理人】 【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏

【識別番号】100118625
【弁理士】
【氏名又は名称】大畠 康

【識別番号】100065259
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 忠孝


【公開番号】 特開2008−23665(P2008−23665A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−199628(P2006−199628)