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【発明の名称】 滑り止め付きカッティングマット
【発明者】 【氏名】藤井 圭介

【要約】 【課題】厚めの紙シートをカットしてもカッティングマットが移動せず、カッターナイフで指等を傷つける恐れもなく、また、カッティングマットをその場で裏返すだけで、滑り止め面であるカッティングマットの裏面に粘着剤付シ−トの粘着面を接触させてカットしても粘着剤が裏面に糊残りせず、さらに、粘着剤付シ−トではない一般のカット済みシートに糊やのりテープでのり付けする場合にも、シート以外にのりが付着することもなく、シートの端までのりを塗布できる滑り止め付きカッティングマットを提供すること。

【構成】カッティングマット1の裏面に滑り止めと非付着性とを有した塗膜2を形成した滑り止め付きカッティングマットにより、紙シートのカット時に滑ることがなく、カッティングマットの裏面は、カット済みのシールに糊やのりテープでのり付けしてもシート以外にのりが付着せず、シートの端までのりを塗布できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カッティングマットの裏面に滑り止めと非付着性とを有した塗膜を形成したことを特徴とする滑り止め付きカッティングマット。
【請求項2】
カッティングマットの裏面に滑り止めと非付着性とを有した塗膜を備えたフィルムを貼り付けた請求項1記載の滑り止め付きカッティングマット。
【請求項3】
前記塗膜がシリコーン樹脂で形成した請求項1または2記載の滑り止め付きカッティングマット。





























【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、紙やプラスチックシート等をカッターナイフで切断する際に下敷きとして使用するカッティングマットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のカッティングマットの材質は、ポリ塩化ビニル系樹脂が用いられていたが、ポリ塩化ビニル系樹脂は、焼却処理すると塩素ガスが発生し、酸性雨の原因にもなって環境問題となることから、それに代わる材料としてポリプロピレン樹脂等のオレフィン系樹脂が使用されている。また、マット表面はカットしやすくするための目安とする升目を設けたり、さらに、粘着シートの粘着面をカッティングマット表面に置いてカットしてもカッティングマットに粘着剤が残らない弗素樹脂被膜付きカッティングマットもある。
【0003】
【特許文献1】特開平4−341839
【特許文献2】特開平9−201796
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のように3層構造の多層シートの中間層の材質をオレフィン系樹脂とし、その上下層をオレフィン系エラストマーとしたカッティングマットでは、机等の上に置きカットする際、下層のオレフィン系エラストマーの滑り止め性が弱く、例えば、切断しにくい厚めの紙シート等に力を入れてカットするとカッティングマット自身が机上を滑ってしまい、紙シートが切断線に沿って切れなかったり、最悪、カッターナイフで指等を傷つける恐れがある。また、オレフィン系エラストマーは粘着剤が付着しないという「非付着性」も弱いので、粘着力が弱い粘着剤付シ−トの粘着面をオレフィン系エラストマーで形成されたカッティングマットの上層に接触させてカットする場合は、粘着剤はカッティングマットの表面に付着しないが、少しでも粘着力が強い粘着剤付シ−トの粘着面を上層に接触させてカットする場合は、粘着剤がカッティングマットの表面に付着する(以後、「糊残り」という)問題がある。さらに、オレフィン系エラストマーは劣化するので、使用するにつれてカッティングマットの裏面の滑り止め性がなくなったり、表面に粘着剤が付着するようになる問題もある。
また、特許文献2のように弗素樹脂被膜付カッティングマットでは、確かに粘着剤付シートの粘着面をカッティングマット表面に向けてカットしても粘着剤付シートの粘着剤がカッティングマットの表面に残らないが、弗素樹脂被膜の加工は高価であるし、裏面には滑り止めが付いていないので机上等で滑る問題もある。
そこで、本発明は、上記の点に鑑み、厚めの紙シートをカットしてもカッティングマットが移動せず、カッターナイフで指等を傷つける恐れもなく、また、カッティングマットをその場で裏返すだけで、滑り止め面であるカッティングマットの裏面に粘着剤付シ−トの粘着面を接触させてカットしても粘着剤が裏面に糊残りせず、さらに、粘着剤付シ−トではない一般のカット済みシートに糊やのりテープでのり付けする場合にも、シート以外にのりが付着することもなく、シートの端までのりを塗布できる滑り止め付きカッティングマットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、カッティングマットの裏面に滑り止めと非付着性とを有した塗膜を形成したことを特徴とする滑り止め付きカッティングマットにより前記の課題を解決した。さらに、前記塗膜をシリコーン樹脂とすることにより、カット済みのシールに糊やのりテープでのり付けしてもシールの端までのりを塗布できる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の滑り止め付きカッティングマットによれば、切断しにくい厚めの紙シートをカッターナイフで切断する時でも、カッティングマットの裏面の滑り止め性が優れているので机上等にしっかり固定されて滑ることがなく、指を傷つけることもない。また、カッティングマットをその場で裏返すだけで、粘着剤付シ−トの粘着面をカッティングマットの裏面に接触させてシートをカットしても、裏面は非付着性に優れた塗膜で形成されているので糊残りせず、さらに、カット済みのシートに糊やのりテープでのり付けする場合にも、裏面にはシート以外にのりが付着することもなくシートの端までのりを塗布できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に本発明の実施形態を説明する。
本発明は、図1に示すように、少なくともカッティングマット1の裏面に滑り止めと非付着性を有した塗膜2を形成するか、あるいは、既に滑り止めと非付着性を有した塗膜2を形成したフィルムを貼り付けたものである。
カッティングマット1の裏面に滑り止めと非付着性を有した塗膜2の形成を確実にするため、あらかじめ裏面にプライマー層を設けておいてもよい。プライマーはカッティングマット1の材質と滑り止めと非付着性を有した塗膜2の種類に応じて選択すべきである。例えばアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂等が用いられる。
滑り止めと非付着性を有した塗膜2を形成する高分子物質は、ポリウレタンエラストマー等を含むウレタン樹脂やシリコーン樹脂、または両樹脂を含むものでもよく、特にシリコーン樹脂は滑り止めと非付着性が他の樹脂に比べて優れており、その中でも、両末端にのみビニル基を有する直鎖状ポリオルガノシロキサンや両末端および側鎖にビニル基を有する直鎖状ポリオルガノシロキサンがより優れている。例えば、シリコーン樹脂を使用する場合は、シリコーン塗工液をカッティングマット1の裏面に塗工した後乾燥して塗膜を形成するが、必要に応じて加熱処理をして形成してもよい。
もちろん、カッティングマットの裏面に滑り止めと非付着性とを有した塗膜を設ける方法は、前記のようにカッティングマットに直接、滑り止めと非付着性とを有したシリコーン樹脂等を塗布して塗膜を形成する方法と、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックシートの基材に滑り止めと非付着性とを有したシリコーン樹脂等を塗布して塗膜を形成しているフィルムを接着剤を介してカッティングマットに貼り付ける方法とがある。
また、カッティングマットの滑り止めと非付着性を有した塗膜の塗工面に凹凸を形成して粗面化してもよく、例えば、この凹凸形状の凸形状の1種類は滑り止め効果の向上のためにのこぎり形状にし、他1種類は非付着性維持のために平面形状にして、複数の形状を均等に設けてもよい。この様に適宜状況に応じた形状に加工を施して滑り止め性をさらに向上させることもできる。
特にシリコーン樹脂は、机上等が水で濡れていても滑り止め性が優れ、また、耐久性や毒性がないので他の樹脂に比べ効果が長期間持続され使用者に対しも安全である。さらに耐熱性や耐寒性にも優れているので実験室等の過酷な環境でもカッティングマットは使用できるし、使用中、汚れれば中性洗剤で洗い落としができる。
シリコーン樹脂の塗膜を裏面に形成したカッティングマットは、単にシリコーン樹脂の密着性によって机等の平滑面との間で吸着されているだけであるので、カッティングマットの端部を指で持ち上げれば簡単に剥離でき、そのまま裏返して紙シートののり付けが簡単にできる。
また、机やガラス面のような単なる平滑面だけでなく、被設置面が粗面化されている場合には、カッティングマット裏面の凹凸形状により滑り止めもできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態を示す。
【符号の説明】
【0009】
1 カッティングマット
2 滑り止めと非付着性とを有した塗膜











【出願人】 【識別番号】000237237
【氏名又は名称】フジコピアン株式会社
【出願日】 平成18年7月6日(2006.7.6)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−12626(P2008−12626A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−186482(P2006−186482)