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【発明の名称】 連続紙の切断装置及び切断方法
【発明者】 【氏名】田口 浩之

【氏名】二橋 清剛

【要約】 【課題】カッターの刃によって紙の表面が削られて紙粉が発生することを回避した連続紙の切断装置及びその切断方法を提供する。

【構成】カッターを駆動するポジション検出用ギアにスリットを設け、ポジション検出用センサがポジション検出用ギアからカッターが切断終了位置にあることを、スリットを検知することにより検知したとき、制御部が連続紙をカッターから引き戻す方向に搬送機構を動作させることにより、適切なタイミングにより連続紙をカッターから退避させる。カッターを駆動するモーターにステッピングモーターを採用した場合には、カッターが切断終了位置にあることを、ステッピングモーターを駆動させるステップ数から検知するように構成することもできる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続紙を切断するカッターと、
連続紙を前記カッターに搬送する搬送機構と、
前記カッターと連動して回転するポジション検出用ギアと、
前記ポジション検出用ギアの回転位置によりカッターの位置を検出するポジション検出用センサと、
前記ポジション検出用センサが、前記カッターが切断終了位置にあることを検知したとき、連続紙を前記カッターから引き戻す方向に前記搬送機構を制御する制御部と、
を有することを特徴とする連続紙の切断装置。
【請求項2】
固定刃と可動刃からなり、連続紙を切断するカッターと、
このカッターに対して切断された連続紙を排出する側に位置し、連続紙に張力を付与する張力付与部と、
前記カッターの可動刃と連動して回転するポジション検出用ギアと、
前記ポジション検出用ギアの回転位置により前記可動刃の位置を検出するポジション検出用センサと、
カッターを駆動させるモーターが駆動を開始したとき、連続紙を前記カッターから引き出す方向に前記張力付与部を制御し、前記ポジション検出用センサが、前記カッターが切断終了位置にあることを検知したとき、連続紙を前記カッターから引き戻す方向に前記搬送機構を制御する制御部と、
を有することを特徴とする連続紙の切断装置。
【請求項3】
前記可動刃は切断しようとする連続紙の上方に位置し、前記固定刃は切断しようとする連続紙の下方に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の連続紙の切断装置。
【請求項4】
前記可動刃は切断しようとする連続紙の下方に位置し、前記固定刃は切断しようとする連続紙の上方に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の連続紙の切断装置。
【請求項5】
固定刃と可動刃からなり、連続紙を切断するカッターと、
このカッターに対して切断された連続紙を排出する側に位置し、連続紙に張力を付与する張力付与部と、
連続紙を前記カッターに搬送する搬送機構と、
前記カッターの可動刃と連動し、前記可動刃の初期位置を示す第1のスリット及び前記可動刃の切断終了位置を示す第2のスリットとを有し回転するポジション検出用ギアと、
前記ポジション検出用ギアを駆動させるDCモーターと、
前記ポジション検出用ギアに設けられた第1のスリット及び第2のスリットを検出するポジション検出用センサと、
カッターを駆動させるモーターが駆動を開始したとき、連続紙をカッターから引き出す方向に前記張力付与部を制御し、前記ポジション検出用センサが前記第2のスリットを検知したとき、連続紙をカッターから引き戻す方向に前記搬送機構を制御する制御部と、
を有することを特徴とする連続紙の切断装置。
【請求項6】
前記可動刃は切断しようとする連続紙の上方に位置し、前記固定刃は切断しようとする連続紙の下方に位置することを特徴とする請求項5に記載の連続紙の切断装置。
【請求項7】
前記可動刃は切断しようとする連続紙の下方に位置し、前記固定刃は切断しようとする連続紙の上方に位置することを特徴とする請求項5に記載の連続紙の切断装置。
【請求項8】
固定刃と可動刃からなり、連続紙を切断するカッターと、
このカッターに対して切断された連続紙を排出する側に位置し、連続紙に張力を付与する張力付与部と、
連続紙を前記カッターに搬送する搬送機構と、
前記可動刃の初期位置を示すスリットを有し、前記カッターの可動刃と連動して回転するポジション検出用ギアと、
前記ポジション検出用ギアを駆動させるステッピングモーターと、
前記ポジション検出用ギアに設けられた前記スリットを検出するポジション検出用センサと、
カッターを駆動させるモーターが駆動を開始したとき、連続紙をカッターから引き出す方向に前記張力付与部を制御し、前記ステッピングモーターを駆動したステップ数から前記可動刃が切断終了位置にあることを検知したとき、連続紙をカッターから引き戻す方向に前記搬送機構を制御する制御部と、
を有することを特徴とする連続紙の切断装置。
【請求項9】
前記可動刃は切断しようとする連続紙の上方に位置し、前記固定刃は切断しようとする連続紙の下方に位置することを特徴とする請求項8に記載の連続紙の切断装置。
【請求項10】
前記可動刃は切断しようとする連続紙の下方に位置し、前記固定刃は切断しようとする連続紙の上方に位置することを特徴とする請求項8に記載の連続紙の切断装置。
【請求項11】
固定刃と可動刃から成るカッターにより連続紙を切断する連続紙の切断方法であって、
前記連続紙を前記カッターの方向に搬送する搬送ステップと、
前記可動刃と連動して回転するポジション検出用ギアの回転角度によって、前記可動刃により連続紙の切断終了が検知されたとき、前記連続紙を前記搬送方向とは反対方向に引き戻す引き戻しステップと、
を有することを特徴とする連続紙の切断方法。
【請求項12】
固定刃と可動刃から成るカッターにより連続紙を切断する連続紙の切断方法であって、
前記連続紙を前記カッターの方向に搬送する搬送ステップと、
カッターを駆動させるモーターが駆動を開始したとき、前記カッターに対して切断された連続紙を排出する方向に張力を付与する張力付与ステップと、
前記ポジション検出用ギアの回転角度によって、前記可動刃による連続紙の切断終了が検知されたとき、前記連続紙を前記搬送方向とは反対方向に引き戻す引き戻しステップと、
を有することを特徴とする連続紙の切断方法。
【請求項13】
前記ポジション検出用ギアは、更に、前記可動刃が前記連続紙の切断終了した位置に対応する、前記スリットとは回転方向の幅が異なる第2のスリットを有し、
前記引き戻しステップは、前記第2のスリットの幅を時間的に検知して前記連続紙を前記搬送方向とは反対方向に引き戻すことを特徴とする請求項12記載の連続紙の切断方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、連続紙の切断装置及びその切断方法に係り、特に連続紙の切断時にカッター位置にあわせて連続紙を操作する切断装置及びその切断方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の連続紙の切断装置は連続紙をカッターによって切断した後においても連続紙が切断時の位置に留まっていた。このため、カッターが初期位置に戻る際に紙の表面にカッターに触れる場合があり、カッターの刃によって紙の表面が削られて紙粉が発生するという問題点があった。
【0003】
この問題を解決するためにはカッターの位置と連続紙の位置を制御する必要がある。このことに関連する特許文献には以下のようなものがある。
【0004】
特許文献1に記載の技術は、回転式カッターを用いる切断装置において、回転刃の回転タイミングを回転刃と同軸に配した円盤に複数の磁性突起を設け、さらにこの磁性突起を検出する検出器を設け、回転刃の停止位置をこの検出器によって検出し、回転刃の動作タイミングを制御するものである。
【0005】
特許文献2に記載の技術は、回転式カッターを用いる切断装置において、カッター駆動装置内に用紙切断開始から用紙切断終了までの時間長を計測する時間長計測手段を設け、測定した時間長から回転刃のブレーキタイミングを算出し、カッター駆動モータに算出したタイミングによりブレーキをかけるものである。
【0006】
しかし、いずれの技術もカッターの位置と連続紙の位置を制御するものではなく、カッターの刃と紙が接触することにより紙粉が生じるという問題を解決できるものではない。
【特許文献1】特開平7−49195号公報
【特許文献2】特開平6−133576号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、カッターの刃によって紙の表面が削られて紙粉が発生することを回避した連続紙の切断装置及びその切断方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために、請求項1の切断装置は、連続紙を切断するカッターと、連続紙を前記カッターに搬送する搬送機構と、前記カッターと連動して回転するポジション検出用ギアと、前記ポジション検出用ギアの回転位置によりカッターの位置を検出するポジション検出用センサと、前記ポジション検出用センサが、前記カッターが切断終了位置にあることを検知したとき、連続紙を前記カッターから引き戻す方向に前記搬送機構を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【0009】
また、請求項5の切断装置は、固定刃と可動刃からなり、連続紙を切断するカッターと、 このカッターに対して切断された連続紙を排出する側に位置し、連続紙に張力を付与する張力付与部と、連続紙を前記カッターに搬送する搬送機構と、前記カッターの可動刃と連動し、前記可動刃の初期位置を示す第1のスリット及び前記可動刃の切断終了位置を示す第2のスリットとを有し回転するポジション検出用ギアと、前記ポジション検出用ギアを駆動させるDCモーターと、前記ポジション検出用ギアに設けられた第1のスリット及び第2のスリットを検出するポジション検出用センサと、カッターを駆動させるモーターが駆動を開始したとき、連続紙をカッターから引き出す方向に前記張力付与部を制御し、前記ポジション検出用センサが前記第2のスリットを検知したとき、連続紙をカッターから引き戻す方向に前記搬送機構を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、請求項11の切断方法は、固定刃と可動刃から成るカッターにより連続紙を切断する連続紙の切断方法であって、前記連続紙を前記カッターの方向に搬送する搬送ステップと、前記可動刃と連動して回転するポジション検出用ギアの回転角度によって、前記可動刃により連続紙の切断終了が検知されたとき、前記連続紙を前記搬送方向とは反対方向に引き戻す引き戻しステップと、を有することを特徴とする。
【0011】
また、請求項12の切断方法は、固定刃と可動刃から成るカッターにより連続紙を切断する連続紙の切断方法であって、前記連続紙を前記カッターの方向に搬送する搬送ステップと、カッターを駆動させるモーターが駆動を開始したとき、前記カッターに対して切断された連続紙を排出する方向に張力を付与する張力付与ステップと、前記ポジション検出用ギアの回転角度によって、前記可動刃による連続紙の切断終了が検知されたとき、前記連続紙を前記搬送方向とは反対方向に引き戻す引き戻しステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、カッターが切断終了位置にあることを検知したとき、連続紙をカッターから退避させるので、連続紙の表面にカッターに触れることはなくなり、カッターの刃によって連続紙の表面が削られて紙粉が発生することを回避できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0014】
<実施形態1>
図1(a)は本発明の第1の実施形態の切断装置を含む構成例を表した図である。
【0015】
本発明の実施形態1の切断装置は、カッターの位置を検出するための、回転方向の幅が異なる2以上のスリットを備える回転可能なポジション検出用ギア101と、ポジション検出用ギア101の回転を伝え、減速と回転方向の変更を行うギア102と、ギア102によって回転するカッター駆動ギア103と、このカッター駆動ギア103に端部が係止ピン107により回転可能に連結され、カッターを駆動させるカッター駆動アーム104と、このカッター駆動アーム104に回転可能に連結され、カッター駆動アーム104の運動により往復運動する可動刃106と、可動刃106とともに紙を切断する固定刃105と、ポジション検出用ギア101からカッターの位置を検出するポジション検出用センサ110と、を備える。
【0016】
ポジション検出用ギア101は回転方向の幅が異なる2以上のスリットを備える。本実施形態においては第1のスリットである回転方向の幅が広い初期位置検出用スリット108と、第2のスリットである回転方向の幅が狭い切断終了検出用スリット109とを備える。図1(a)においては初期位置検出用スリット108がポジション検出用センサ110に隠れているため、点線にて図示してある。なお、スリットとは光が通過することのできる穴を意味する。
【0017】
ポジション検出用センサ110はポジション検出用ギア101の一方の面に対して光を照射する光源と、反対側の面側において照射された光を検出する検出器を備えており、検出器の前面をスリット、具体的には初期位置検出用スリット108または切断終了検出用スリット109が通過するとき、スリットが通過したことおよびスリットを光が通過する時間を測定する。スリットを光が通過する時間から、スリットの幅を求めることができるため、検出しているスリットが初期位置検出用スリット108であるのか、或いは切断終了検出用スリット109であるのかを判定することができる。さらに、検知器が検知する光の明滅からポジション検出用ギア101の回転速度を検出するように構成してもよい。このように、本実施形態の切断装置におけるポジション検出用センサ110はポジション検出用ギア101の回転位置により可動刃106の位置を検出する。
【0018】
さらに、図示していないが本発明の実施形態1の切断装置は、カッターに連続紙を搬送する搬送機構と、カッターに対して切断された連続紙を排出する側に位置し連続紙に張力を付与する張力付与部と、ポジション検出用ギア101を駆動させる駆動モーターを備える。駆動モーターは、本実施形態ではDCモーターを用いる。
【0019】
次に動作について説明する。
【0020】
駆動モーターが回転すると、回転はポジション検出用ギア101に伝えられ、ポジション検出用ギア101は矢印111の方向に回転し、ギア102を介してカッター駆動ギア103と回転させる。カッター駆動ギア103が回転するとカッター駆動アーム104が引き上げられ、これにより可動刃106は切断動作と初期位置への復帰動作を繰り返す。
【0021】
図1(a)はポジション検出用センサ110が初期位置検出用スリット108を検出する位置にある状態を示している。この状態では可動刃106は初期位置に位置している。ここで、可動刃106の初期位置とは可動刃106が切断を開始する位置を意味する。
【0022】
続いて、ポジション検出用ギア101が矢印111の方向に回転すると可動刃106はれ連続紙の切断を開始する。連続紙の切断中は、連続紙の搬送が停止されている。ポジション検出用センサ110が切断終了検出用スリット109を検出する位置までポジション検出用ギア101が回転すると、可動刃106は連続紙の切断を終了する。
【0023】
図1(b)はポジション検出用センサ110が切断終了検出用スリット109を検出する位置にある状態を示している。この状態では可動刃106は連続紙の切断を終了した位置にある。
【0024】
図2(a)は図1(a)の状態にあるカッター部分を拡大した図であり、図2(b)はその斜視図である。符号202は固定刃であり、符号203は可動刃である。また、本実施形態においては搬送機構にプラテン201を用いる。符号205は印字用のサーマルヘッドである。
【0025】
連続紙はプラテン201とサーマルヘッド205の間を通り、プラテン201の回転により矢印204の方向に、固定刃202と可動刃203の間に搬送される。本図において可動刃203は初期位置にある。
【0026】
図3(a)は図1(b)の状態にあるカッター部分を拡大した図であり、図2(b)はその斜視図である。連続紙は省略してある。符号302は固定刃であり、符号203は可動刃である。符号301は搬送機構であるプラテンであり、符号304は印字用サーマルヘッドである。本図において可動刃303は切断終了の位置にある。
【0027】
このように、本実施形態では可動刃106が固定刃105とともに連続紙を挟み込むことにより連続紙を切断する。
【0028】
図4は本実施形態における切断装置の動作を模式的に表した図である。
【0029】
図4(a)は本実施形態における切断装置が連続紙の切断前に連続紙を矢印407の方向に搬送している状態を図示したものである。このとき可動刃404は初期位置にある。プラテン401が矢印406が回転することにより、連続紙405は搬送機構であるプラテン401とサーマルヘッド402の間を通り、固定刃403と可動刃404の間を通り矢印407の方向に搬送される。
【0030】
図4(b)は本実施形態における切断装置が連続紙405の切断を開始した状態を図示したものである。可動刃404が固定刃403の方向に駆動し、固定刃403とともに連続紙405を挟み込む。このとき、カッターに対して切断された連続紙を排出する側に位置し、連続紙を表面と裏面を挟むベルトコンベア機構の張力付与部408が連続紙405を排出する方向である矢印409の方向に連続紙405を引っ張ることにより、連続紙405に張力を与える。
【0031】
張力を与えるタイミングは、カッターを駆動させるモーターの駆動開始と同時であり、このとき後述する制御部601(図6)が連続紙をカッターから引き出す方向に張力付与部を動作させる。
【0032】
図4(c)は本実施形態における切断装置が連続紙405の切断を修了した状態を図示したものである。ポジション検出用センサ110がポジション検出用ギア101からカッターが切断終了位置にあることを検知したとき、後述する制御部601が連続紙をカッターから引き戻す方向に搬送機構を動作させる。具体的には、制御部601がプラテン401を矢印410の方向に回転させることにより、連続紙をカッターから退避させる。これにより、カッターが初期位置に戻る際に連続紙の表面にカッターに触れることはなくなり、カッターの刃によって連続紙の表面が削られて紙粉が発生することを回避できる。また、張力を与える作業もここで終わる。
【0033】
以上の説明は、可動刃106が連続紙の下方に構成されていることを前提としていたが、図5に示すように可動刃501が連続紙の上方に、固定刃502が連続紙の下方に構成されていても同様である。
【0034】
図6は本実施形態における切断装置の制御装置のブロック図である。本制御装置は各部の制御を行う制御部601と、ポジション検出用センサ110を含み、カッターの初期位置を検出するカッター初期位置検出部602と、切断する連続紙に張力を付与する張力付与部603と、搬送機構であるプラテンの回転を制御するプラテン回転制御部604を備える。カッター初期位置検出部602はカッターが初期位置または切断終了位置にあることを検出した場合、信号を制御部601に送信する。制御部601はカッター初期位置検出部602から受け取った信号を基に初期位置なのか、切断終了位置なのかを判断する。判断する方法は図7、図8の説明にて後述する。
【0035】
また、張力付与部603は連続紙切断処理においてカッターを駆動させるモーターの駆動開始と同時に張力を付与する動作を開始するように、制御部601に制御される。
【0036】
また、制御部601は受信した信号がカッターの切断終了位置を示すものであったと判断した場合、張力付与部603に対し連続紙に張力を付与する動作を停止するように信号を送り、プラテン回転制御部604に連続紙をカッターから引き戻す方向にプラテンを回転させるように信号を送る。
【0037】
制御部601はさらにカッターを駆動させるためのギアであるポジション検出用ギア101を駆動するモーターの制御を行う。
【0038】
図7は本実施形態の切断装置におけるカッター位置初期化処理のフローチャートである。本実施形態においてはカッター位置と連続紙の位置を制御するため、可動刃106の位置をあらかじめ定められた切断開始位置にあわせる処理、すなわちカッター初期化処理を行う必要がある。また、カッター初期化処理は後述する連続用紙切断処理に先立って行われる。以下、順を追って説明する。
【0039】
ステップS701において、制御部601はカッターの可動刃106を駆動させるモーターの駆動を開始させる。この際、ポジション検出用ギア101も可動刃106と連動して回転を始める。
【0040】
次にステップS702において、制御部601はカッターの回転速度が安定するまでの時間監視を行う。具体的には、テスト等で得られたカッターが安定するまでの時間を固定時間情報として制御部601は保持し、その固定時間が経過した後、ステップS703に進む。
【0041】
ステップS703において、制御部601はポジション検出用センサ110がポジション検出用ギア101のスリットではない部分を検出したか監視する。スリットでない部分を検出した場合ステップS704に進む。本ステップはポジション検出用センサ110がスリットの検出を開始したときにスリット部分がセンサの位置にあった場合、スリットの幅を誤判定することを避けることを目的とする。
【0042】
ステップS704において、制御部601はポジション検出用センサ110がスリットを検出したかどうかを、スリットを検出するまで監視する。スリットを検出した場合にはステップS705に進む。
【0043】
次にステップ705において、制御部601はポジション検出用センサ110が連続してスリットを検出する時間、具体的にはスリットを光が通過する時間の測定を開始する。
【0044】
次にステップS706において、制御部601はポジション検出用センサ110がスリットの終わりを検出したか、具体的にはポジション検出用センサ110がスリットを通過する光を検出しなくなったかを監視する。スリットの終わりを検出した場合、ステップS707に進む。
【0045】
次にステップS707において、制御部601はポジション検出用センサ110が連続してスリットを検出する時間、具体的にはスリットを光が通過する時間の測定を終了する。
【0046】
次にステップS708において、制御部601は上記ステップS705からS707により測定した時間から検出したスリットが切断終了検出用スリット109であるかを判定する。切断終了検出用スリット109であった場合ステップS709に進む。切断終了検出用スリット109ではなかった場合、ステップS710に進む。
【0047】
ステップS710において、制御部601はポジション検出用センサ110が次のスリットを検出したか監視する。次のスリットを検出した場合にはステップS711に進む。
【0048】
ステップS711において、制御部601はポジション検出用センサ110がステップS710において検出したスリットを通過したことを検出したかを監視する。通過した場合にはステップS709に進む。
【0049】
このようにステップS710およびS711において、切断終了検出用スリット109以外のスリットを一つスキップする。
【0050】
次にステップS709において、制御部601はポジション検出用センサ110が次のスリットすなわち初期位置検出用スリット108を検出したか監視する。検出した場合ステップS712に進む。
【0051】
次にステップS712において、制御部601はカッターの可動刃106を駆動させるモーターの駆動を停止させる。この際、ポジション検出用ギア101も可動刃106と連動して回転が止まる。
【0052】
図8は本実施形態の切断装置における連続用紙切断処理のフローチャートである。ここでは、既にカッター初期化処理が行われていることを前提とするが、初期化が未実行であった場合でもカッターは初期位置で処理を終えるよう、本フローチャートは考慮されている。以下、順を追って説明する。
【0053】
ステップS801において、制御部601はカッターの可動刃106を駆動させるモーターの駆動を開始させる。この際、ポジション検出用ギア101も可動刃106と連動して回転を始める。
【0054】
次にステップS802において、制御部601はカッターの先にある用紙搬送機構、具体的には張力付与部603の駆動を開始させる。
【0055】
次にステップS803において、制御部601はカッターの回転速度が安定するまでの時間の監視を行う。具体的には、テスト等で得られたカッターが安定するまでの時間を固定時間として制御部601は保持し、その固定時間が経過した後、ステップS804に進む。
【0056】
次にステップS804において、制御部601はポジション検出用センサ110がポジション検出用ギア101のスリットではない部分を検出したか監視する。スリットでない部分を検出した場合ステップS805に進む。本ステップは制御部601が、カッターが連続紙の切断を開始したことを検知するものである。
【0057】
ステップS805において、制御部601はポジション検出用センサ110がポジション検出用ギア101のスリットを検出したか監視する。スリットを検出した場合ステップS806に進む。本ステップは制御部601が、カッターが連続紙の切断を終了したことを検知するものである。
【0058】
ステップS806において、制御部601は連続紙を搬送する方向とは反対の方向へ連続紙の搬送を開始する。具体的には、制御部601は搬送機構であるプラテンの回転を制御するプラテン回転制御部604に対し連続紙をカッターから引き戻す方向に動作させる。
【0059】
次にステップS807において、制御部601はカッターの先にある用紙搬送機構、具体的には張力付与部603の駆動を停止させる。
【0060】
次にステップS808において、制御部601はポジション検出用センサ110が連続してスリットを検出する時間、具体的にはスリットを光が通過する時間の測定を開始する。
【0061】
次にステップS809において、制御部601はポジション検出用センサ110がスリットの終わりを検出したか、具体的にはポジション検出用センサ110がスリットを通過する光を検出しなくなったかを監視する。スリットの終わりを検出した場合、ステップS810に進む。
【0062】
次にステップS810において、制御部601はポジション検出用センサ110が連続してスリットを検出する時間、具体的にはスリットを光が通過する時間の測定を終了する。
【0063】
次にステップS811において、制御部601は上記ステップS808からS810により測定した時間から検出したスリットが切断終了検出用スリット109であるかを判定する。切断終了検出用スリット109であった場合ステップS812に進む。切断終了検出用スリット109ではなかった場合、ステップS813に進む。
【0064】
ステップS813において、制御部601はポジション検出用センサ110が次のスリットを検出したか監視する。次のスリットを検出した場合にはステップS814に進む。
【0065】
ステップS814において、制御部601はポジション検出用センサ110がステップS813において検出したスリットを通過したことを検出したかを監視する。通過した場合にはステップS812に進む。
【0066】
このようにステップS813およびS814において、切断終了検出用スリット109以外のスリットを一つスキップする。
【0067】
次にステップS812において、制御部601はポジション検出用センサ110が次のスリットすなわち初期位置検出用スリット108を検出したか監視する。検出した場合ステップS815に進む。
【0068】
次にステップS815において、制御部601はカッターの可動刃106を駆動させるモーターの駆動を停止させる。この際、ポジション検出用ギア101も可動刃106と連動して回転が止まる。
【0069】
以上のように構成することにより、ポジション検出用センサがポジション検出用ギアから可動刃が切断終了位置にあることを検知したとき、制御部が連続紙をカッターから引き戻す方向に搬送機構を動作させることにより、適切なタイミングにより連続紙をカッターから退避させる。従って、カッターが初期位置に戻る際に連続紙の表面にカッターに触れることはなくなり、カッターの刃によって連続紙の表面が削られて紙粉が発生することを回避できる。また、カッター、具体的にはポジション検出用ギア101を駆動させるモーターに単価の安いDCモーターを採用することにより切断装置を安価に製造することが可能となる。
【0070】
<実施形態2>
本発明の第2の実施形態は、カッターモーター、具体的にはポジション検出用ギア101を駆動させる駆動モーターにステッピングモーターを採用した切断装置である。
【0071】
本実施形態の構成は、ポジション検出用ギア101以外第1の実施形態と同様である。
【0072】
本実施形態のポジション検出用ギア101はスリットを少なくとも初期位置検出用スリット108だけ備えていれば実施できることに特徴がある。この装置では、切断終了位置はステッピングモーターを駆動させるステップ数をカウントすることにより求めることができることによる。
【0073】
図9は本実施形態の切断装置におけるカッター位置初期化処理のフローチャートである。本実施形態においてはカッター位置と連続紙の位置を制御するため、可動刃106の位置をあらかじめ定められた切断開始位置にあわせる処理、すなわちカッター初期化処理を行う必要がある。また、カッター初期化処理は後述する連続用紙切断処理に先立って行われる。また、連続紙の切断中は、連続紙の搬送が停止されている。以下、順を追って説明する。
【0074】
ステップS901において、制御部601はカッターの可動刃106を駆動させるモーターの駆動を開始させる。この際、ポジション検出用ギア101も可動刃106と連動して回転を始める。
【0075】
ステップS902において、制御部601はポジション検出用センサ110がポジション検出用ギア101のスリットではない部分を検出したか監視する。スリットでない部分を検出した場合ステップS903に進む。
【0076】
本ステップは、スリット以外の部分を検出することにより、センサからスリットが外れたことが認識できる。これによりカッターが回転していることを確認することが本ステップの目的である。また、回転したことが検出できなければ、カッターに異常がある、と判断することも可能である。
【0077】
ステップS903において、制御部601はポジション検出用センサ110がスリットを検出したかどうかを、スリットを検出するまで監視する。スリットを検出した場合にはステップS904に進む。
【0078】
次にステップS904において、制御部601はカッターの可動刃106を駆動させるモーターの駆動を停止させる。この際、ポジション検出用ギア101も可動刃106と連動して回転が止まる。
【0079】
図10は本実施形態の切断装置における連続用紙切断処理のフローチャートである。ここでは、既にカッター初期化処理が行われていることを前提とするが、初期化が未実行であった場合でもカッターは初期位置で処理を終えるよう、本フローチャートは考慮されている。以下、順を追って説明する。
【0080】
ステップS1001において、制御部601はカッターの可動刃106を駆動させるモーターの駆動を開始させるとともに、モーターを駆動させたステップ数をカウントする。この際、ポジション検出用ギア101も可動刃106と連動して回転を始める。
【0081】
次にステップS1002において、制御部601はカッターの先にある用紙搬送機構、具体的には張力付与部603の駆動を開始させる。
【0082】
次にステップS1003において、制御部601はポジション検出用センサ110がポジション検出用ギア101のスリットではない部分を検出したか監視する。スリットでない部分を検出した場合ステップS1004に進む。本ステップは制御部601が、カッターが連続紙の切断を開始したことを検知するものである。
【0083】
ステップS1004において、制御部601はカッターの可動刃106を駆動させるモーターを駆動させたステップ数があらかじめ定められた用紙切断終了までのステップ数に達したか監視する。用紙切断終了までのステップ数に達した場合にはステップS1005に進む。
【0084】
ステップS1005において、制御部601は連続紙を搬送する方向とは反対の方向へ連続紙の搬送を開始する。具体的には、制御部601は搬送機構であるプラテンの回転を制御するプラテン回転制御部604に対し連続紙をカッターから引き戻す方向に動作させる。
【0085】
次にステップS1006において、制御部601はカッターの先にある用紙搬送機構、具体的には張力付与部603の駆動を停止させる。
【0086】
次にステップS1007において、制御部601はポジション検出用センサ110がポジション検出用ギア101のスリットを検出したか監視する。スリットを検出した場合ステップS1008に進む。
【0087】
次にステップS1008において、制御部601はカッターの可動刃106を駆動させるモーターの駆動を停止させる。この際、ポジション検出用ギア101も可動刃106と連動して回転が止まる。
【0088】
以上のように構成することにより、ポジション検出用センサがポジション検出用ギアから可動刃が切断終了位置にあることを検知したとき、制御部が連続紙をカッターから引き戻す方向に搬送機構を動作させることにより、適切なタイミングにより連続紙をカッターから退避させる。従って、カッターが初期位置に戻る際に連続紙の表面にカッターに触れることはなくなり、カッターの刃によって連続紙の表面が削られて紙粉が発生することを回避できる。また、カッター、具体的にはポジション検出用ギア101を駆動させるモーターにステッピングモーターを採用することにより切断装置の制御を少ないステップ数によって行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の第1の実施形態の切断装置を含む構成例を表した図である。
【図2】図1(a)の状態にあるカッター部分を拡大した図である。
【図3】図1(b)の状態にあるカッター部分を拡大した図である。
【図4】第1の実施形態における切断装置の動作を模式的に表した図である。
【図5】可動刃が連続紙の上方に、固定刃が連続紙の下方に構成された例を模式的に表した図である。
【図6】第1の実施形態における切断装置の制御装置のブロック図である。
【図7】第1の実施形態の切断装置におけるカッター位置初期化処理のフローチャートである。
【図8】第1の実施形態の切断装置における連続用紙切断処理のフローチャートである。
【図9】第2の実施形態の切断装置におけるカッター位置初期化処理のフローチャートである。
【図10】第2の実施形態の切断装置における連続用紙切断処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0090】
101:ポジション検出用ギア、
102:ギア、
103:カッター駆動ギア、
104:カッター駆動アーム、
105:固定刃、
106:可動刃、
107:係止ピン
108:初期位置検出用スリット、
109:切断終了検出用スリット、
110:ポジション検出用センサ、
401:プラテン、
402:サーマルヘッド、
405:連続紙、
408:張力付与部、
601:制御部、
602:カッター初期位置検出部、
603:張力付与部、
604:プラテン回転制御部。
【出願人】 【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
【出願日】 平成18年6月26日(2006.6.26)
【代理人】 【識別番号】110000235
【氏名又は名称】特許業務法人 天城国際特許事務所


【公開番号】 特開2008−872(P2008−872A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−175502(P2006−175502)