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【発明の名称】 シェーバシステム
【発明者】 【氏名】北村 浩康

【要約】 【課題】本発明は、簡単な操作でシェーバに内蔵された燃料電池に対してアルコール燃料の補給を行うことが可能なシェーバシステムの提供を課題とする。

【構成】上記課題を解決するため、本発明は、アルコール燃料をエネルギー源とするシェーバ側燃料電池8とアルコール燃料が蓄積される燃料タンク13とを有するシェーバ2と、前記シェーバ2を装着してシェーバ2の燃料タンク13にアルコール燃料を供給する燃料供給装置とを備えたシェーバシステム1であって、前記燃料供給装置は、燃料供給装置内に貯留されたアルコールをアルコール燃料としてシェーバ2の燃料タンク13に供給する第一燃料供給手段31を有することを特徴とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルコール燃料をエネルギー源とするシェーバ側燃料電池とアルコール燃料が蓄積される燃料タンクとを有するシェーバと、前記シェーバを装着してシェーバの燃料タンクにアルコール燃料を供給する燃料供給装置とを備えたシェーバシステムであって、前記燃料供給装置は、燃料供給装置内に貯留されたアルコールをアルコール燃料としてシェーバの燃料タンクに供給する第一燃料供給手段を有することを特徴とするシェーバシステム。
【請求項2】
前記燃料供給装置は、アルコール燃料をエネルギー源とする装置側燃料電池と、燃料供給装置内に貯留されたアルコール燃料を前記装置側燃料電池に供給する第二燃料供給手段とを有することを特徴とする請求項1に記載のシェーバシステム。
【請求項3】
単一のポンプが、シェーバの燃料タンクにアルコール燃料を供給する第一燃料供給手段及び燃料供給装置の装置側燃料電池に燃料を供給する第二燃料供給手段として機能することを特徴とする請求項2に記載のシェーバシステム。
【請求項4】
前記シェーバは、燃料タンクのアルコール燃料の残量を測定する残量測定手段を備えており、燃料タンクのアルコール燃料が所定の残量以下の場合に、燃料供給装置の第一燃料供給手段が駆動されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシェーバシステム。
【請求項5】
前記燃料供給装置が、前記シェーバを所定の装着位置に装着してシェーバの刃先をアルコールで洗浄する洗浄装置であって、洗浄装置内に貯留されたアルコールがアルコール燃料及び洗浄液として用いられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシェーバシステム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、シェーバと前記シェーバの刃先に付着した体毛や皮膚組織を洗浄により除去する洗浄装置とを備えたシェーバシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記のようなシェーバシステムは、例えば特許文献1や特許文献2で示されている。これらの従来技術では、フィルタで濾過された洗浄液を連続的に供給することでシェーバの刃先を洗浄し、その後に乾燥まで行う洗浄装置が提案されている。このような洗浄装置を用いることで、従来までは洗面所等の水回り近くにシェーバを保管していたものが、リビングや寝室等の水回りから離れた場所にも保管することが可能になり、利便性が向上されている。
【特許文献1】特許第3660002号公報
【特許文献2】特開2004−243112号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の従来技術において、設置場所の自由度は向上されたが、それでもなおコンセントの近くに設置する又は延長ケーブルを使用するといった制限が課されている。延長ケーブルを使用した場合、ケーブルに足が引っ掛かるおそれがあり、部屋の見栄えが悪くなる。ケーブルを使用せずに設置場所の自由度を確保する方法の一つとして洗浄装置に燃料電池を用いる方法がある。
【0004】
また、特許文献1に示されたシェーバは、洗浄装置の所定の装着位置に装着されることにより充電されるが、洗浄装置に頻繁に装着するようにしなければ、シェーバの電池が空になることがある。このようなとき、シェーバが充電方式だと、充電に一定の時間がかかってしまうため、シェーバをすぐに使用することができない。
【0005】
シェーバをすぐに使用可能な方法の一つとしてシェーバに燃料電池を用いる方法がある。この場合、燃料を補給すると燃料電池で発生した電力によってすぐにシェーバを使用することができる。しかし、この場合であっても、シェーバの燃料電池の燃料が空になる度に燃料をシェーバに補給しなければならないのでは手間がかかり面倒である。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点を鑑み、手間のかからない簡単な操作でシェーバに内蔵された燃料電池に対してアルコール燃料の補給を行うことができるシェーバシステムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1の発明では、アルコール燃料をエネルギー源とするシェーバ側燃料電池とアルコール燃料が蓄積される燃料タンクとを有するシェーバと、前記シェーバを装着してシェーバの燃料タンクにアルコール燃料を供給する燃料供給装置とを備えたシェーバシステムであって、前記燃料供給装置は、燃料供給装置内に貯留されたアルコールをアルコール燃料としてシェーバの燃料タンクに供給する第一燃料供給手段を有することを特徴とした。これにより、シェーバを燃料供給装置に装着するという簡単な操作でシェーバの燃料タンクにアルコール燃料を補給することができる。
【0008】
また、アルコール燃料の補給は電池の充電に比べて短時間で行うことができる。そのため、請求項1の発明に係るシェーバシステムでは、アルコール燃料の補給後すぐに、燃料電池によって発電された電力でシェーバを使用することができる。
【0009】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記燃料供給装置は、アルコール燃料をエネルギー源とする装置側燃料電池と、燃料供給装置内に貯留されたアルコール燃料を前記装置側燃料電池に供給する第二燃料供給手段とを有することを特徴とした。これにより、燃料供給装置に必要な電力を装置側燃料電池でまかなうことができ、燃料供給装置をコンセントの近くに設置する又は延長ケーブルを使用するといった制限がなくなる。その結果、燃料供給装置を設置する場所の自由度を広げることができる。
【0010】
請求項3の発明では、請求項2の発明において、単一のポンプが、シェーバの燃料タンクにアルコール燃料を供給する第一燃料供給手段及び燃料供給装置の装置側燃料電池に燃料を供給する第二燃料供給手段として機能することを特徴とした。これにより、部品点数を減らすことができ、製造コストを安価にすることができる。
【0011】
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、前記シェーバは、燃料タンクのアルコール燃料の残量を測定する残量測定手段を備えており、燃料タンクのアルコール燃料が所定の残量以下の場合に、燃料供給装置の第一燃料供給手段が駆動されることを特徴とした。これにより、燃料供給装置自身でシェーバのアルコール燃料の残量を判断することができ、必要な場合には適量のアルコール燃料がシェーバの燃料タンクに自動的に補給される。その結果、請求項4の発明に係るシェーバシステムにおいては、シェーバの燃料補給に手間がかからない。
【0012】
請求項5の発明では、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、前記燃料供給装置が、前記シェーバを所定の装着位置に装着してシェーバの刃先をアルコールで洗浄する洗浄装置であって、洗浄装置内に貯留されたアルコールがアルコール燃料及び洗浄液として用いられることを特徴とした。これにより、シェーバを洗浄装置の所定の装着位置に装着するという簡単な操作で、洗浄装置の洗浄液をシェーバの燃料タンクへアルコール燃料として補給することが可能となる。
【0013】
また、洗浄装置内に貯留されたアルコールがアルコール燃料及び洗浄液として用いられるため、アルコール燃料を貯留するためのタンクと洗浄液を貯留するタンクとを洗浄装置に別々に設ける必要が無くなる。そのため、部品点数を減らし、洗浄装置の小型化を図ることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、シェーバを燃料供給装置に装着するという簡単な操作でシェーバに内蔵された燃料電池に対してアルコール燃料を補給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は、本実施形態に係るシェーバシステム1を示す構成図であり、図2(a)は、本実施形態に係るシェーバ2の平面断面図であり、図2(b)は、本実施形態に係るシェーバ2の正面断面図である。本実施形態に係るシェーバシステム1は、シェーバ2と、洗浄装置3とを備えており、シェーバ2が洗浄装置3の所定の装着位置である洗浄皿25上に装着されるとシェーバ2の刃先6が洗浄及び乾燥され、シェーバ2に内蔵された二次電池7が充電される。本実施形態に係るシェーバシステム1では、エチルアルコールがメチルアルコールに比べて毒性が低く入手も容易なことを考慮し、洗浄液及びアルコール燃料にはエタノール20が使用される。
【0016】
図2に示すように、本実施形態に係るシェーバ2は、図示しない内刃及び外刃と、内刃の駆動手段であるモータ5と、アルコール燃料と空気中の酸素とを反応させて発電するシェーバ側燃料電池8と、一定の電力が蓄積される二次電池7と、アルコール燃料が蓄積される燃料カートリッジ13(燃料タンク)と、燃料カートリッジ13のアルコール燃料の残量を測定する残量測定手段18と、シェーバ2の動作を制御する回路部15とを有している。
【0017】
シェーバ2は、スイッチ(図示せず)が操作されると、基板に形成された回路部15が、シェーバ側燃料電池8で発生された電力及び二次電池7に蓄積された電力をモータ5に与え、内刃を直線往復運動させることで、内刃と外刃との間で除毛処理を行わせる。モータ5の電力付勢には、主としてシェーバ側燃料電池8で発生された電力が用いられ、前記モータ5の起動時に二次電池7に蓄積された電力が補助的に用いられる。
【0018】
また本実施形態に係るシェーバ2では、エタノール20を蓄積した燃料カートリッジ13が、シェーバ2に対して着脱自在な構成となっている。燃料カートリッジ13がシェーバ2に装着されると、シェーバ側燃料電池8への燃料供給手段であるポンプ16が駆動され、燃料カートリッジ13から吸い上げられたエタノール20が、管路17を介してシェーバ側燃料電池8に供給される。また、本実施形態に係るシェーバ2では、燃料カートリッジ13のエタノールの残量が残量測定手段15によって常時測定されている。
【0019】
前記シェーバ側燃料電池8は、カソード10及びアノード11によって電解膜12が挟まれて構成されており、前記ポンプ16によって吸い上げられたエタノール20をエネルギー源とし、エタノール20と空気中の酸素とを反応させて発電を行う。発電においてカソード10側では空気(酸素)が取り込まれて水が排出される。その水は布などの図示しない吸収手段に一旦吸収された後、空気中へ放散される。アノード11側では、エタノールが取り込まれて二酸化炭素が排出される。発電された電力は、図2(a)に示すように、前記基板に形成された回路部15に入力され、昇圧されて前記二次電池7に蓄積される。
【0020】
本実施形態に係るシェーバシステム1では、図1に示すように洗浄液として使用されるエタノール20が貯留された洗浄液カートリッジ27が洗浄装置3の底部に装着される。洗浄装置3は、洗浄液カートリッジ27内のエタノール20を洗浄皿25に供給する洗浄用ポンプ30と、エタノール20と空気中の酸素とを反応させて発電する装置側燃料電池36と、洗浄液カートリッジ27内のエタノールをシェーバ2のシェーバ側燃料電池8に供給するシェーバ用ポンプ31(第一燃料供給手段)と、洗浄液カートリッジ27内のエタノール20を装置側燃料電池36に供給する電池用ポンプ32(第二燃料供給手段)と、洗浄装置3の動作を制御する回路ブロック35とを有している。
【0021】
本実施形態に係る洗浄装置3は、洗浄用ポンプ30を駆動させることで、洗浄液カートリッジ27に貯留されたエタノール20を吸い上げ、管路41を介して前記洗浄皿25上にエタノール20を供給する。このため、洗浄装置3は、シェーバ2が所定の装着位置に装着された場合に、シェーバ2の刃先6をエタノール20に浸して洗浄することが可能な構成となっている。シェーバ2の洗浄は、シェーバ2の刃先を適宜振動させて行うこともできる。洗浄が終了すると電磁弁43が開かれ、洗浄皿25内のエタノール20は管路42を介して洗浄液カートリッジ30へ落とし込まれる。そして、洗浄液カートリッジ27の底部には、髭屑が沈殿する。洗浄終了後、送風機50が駆動されてシェーバ2の刃先6の乾燥が行われる。
【0022】
装置側燃料電池36は、シェーバ2のシェーバ側燃料電池8と同様に、カソード37及びアノード38によって電解膜40が挟まれて構成されている。この装置側燃料電池36は、前記洗浄液カートリッジ27に貯留され、洗浄液として使用されるエタノール20をエネルギー源とする。本実施形態に係る洗浄装置3では、電池用ポンプ32を駆動させることで洗浄液カートリッジ27からエタノール20が管路47及び髭屑除去用のフィルタ48を介して吸い上げられ、エタノール20と空気中の酸素とを反応させることで発電が行われる。
【0023】
発電によって前記カソード37側では空気(酸素)が取り込まれ、水が排出される。その水は布などの図示しない吸収手段に一旦吸収された後、空気中に放散される。アノード38側では、エタノール20が取り込まれて二酸化炭素が排出される。発電された電力は、洗浄用ポンプ30、シェーバ用ポンプ31、電池用ポンプ32、電磁弁43、送風機50及びそれらを駆動制御する回路ブロック35並びにシェーバ2の二次電池7などに電源供給される。
【0024】
本実施形態に係るシェーバシステム1においては、シェーバ2が洗浄装置3の所定の装着位置に装着され、洗浄装置3の入力手段から洗浄指示の信号が洗浄装置の回路ブロック35に入力されると、前記回路ブロック35は、シェーバ2の残量測定手段18に対して燃料カートリッジ13のエタノール20の残量を問い合わせる。そして、回路ブロック35は、燃料カートリッジ13のエタノール20の残量が所定の残量以下である場合に、洗浄装置3のシェーバ用ポンプ31を駆動させる。その結果、シェーバ用ポンプ31によって、洗浄液カートリッジ27に貯留されたエタノール20が管路45及び髭屑除去用のフィルタ46を介して吸い上げられ、シェーバ2の燃料カートリッジ13にエタノール20が供給される。
【0025】
上記のように、本実施形態に係るシェーバシステム1では、シェーバ2が洗浄装置3に装着されると、洗浄装置3自身によってシェーバ2に対するエタノール20の補給の必要性が判断され、補給が必要な場合には自動的にエタノール20がシェーバ2の燃料カートリッジ13に補給される。そのため、本実施形態に係るシェーバシステム1では、シェーバ2の燃料補給に余計な手間がかからない。
【0026】
上記実施形態に係る洗浄装置3では、シェーバ用ポンプ31と電池用ポンプ32とがそれぞれ別個独立に設置されたが、単一のポンプ55が、シェーバ用ポンプ31及び電池用ポンプ32として機能する構成にしてもよい。例えば図3に示すように、ポンプ55からエタノール20を送る管路として二股に枝分かれした管路56を用い、枝分かれした一方をシェーバ2の燃料カートリッジ13に、他方を洗浄装置3の装置側燃料電池36に接続する構成にすることができる。
【0027】
上記実施形態では、洗浄装置3で使用する電力を装置側燃料電池36で発電する構成としたが、本発明はかかる構成に限定されるわけではない。例えば、洗浄装置3で使用される電力をACアダプタで電源供給される構成としてもよい。また、上記実施形態における二次電池に換えてコンデンサを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本実施形態に係るシェーバシステムを示す構成図である。
【図2】(a)は、本実施形態に係るシェーバの平面断面図であり、(b)は、本実施形態に係るシェーバの正面断面図である。
【図3】本実施形態に係るシェーバシステムの変形例を示す構成図である。
【符号の説明】
【0029】
1 シェーバシステム
2 シェーバ
3 洗浄装置
6 刃先
8 シェーバ側燃料電池
13 燃料カートリッジ
18 残量測定手段
20 エタノール
27 洗浄液カートリッジ
31 シェーバ用ポンプ(第一燃料供給手段)
32 電池用ポンプ(第二燃料供給手段)
36 装置側燃料電池
55 ポンプ
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成18年8月28日(2006.8.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−49035(P2008−49035A)
【公開日】 平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願番号】 特願2006−230668(P2006−230668)