| 【発明の名称】 |
ヘアカッター |
| 【発明者】 |
【氏名】中倉 誠
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| 【要約】 |
【課題】穴あきを発生させることなくスキ刈りを行うことができ、且つ不自然な仕上がりとならないヘアカッターを提供する。
【構成】頭頂部へと動作させてスキ刈りを行うヘアカッターであって、互いに摺接する櫛状の固定刃3及び可動刃4を組み合わせた刃ブロック5とモータ等による駆動手段とを備えたカッター本体1と、このカッター本体1に着脱自在に装着され、前記固定刃3及び可動刃4の刃幅に対し一定間隔Hにスキ刈りを可能とする基台7及び櫛部材8とからなるスキ刈り用アタッチメント6と、頭皮12から刃ブロック5によるカットポイントまでの距離Hを一定に保つ櫛部13を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 頭頂部へと動作させてスキ刈りを行うヘアカッターであって、 互いに摺接する櫛状の固定刃及び可動刃を組み合わせた刃ブロックとモータ等による駆動手段とを備えた本体と、 前記本体に着脱自在に装着され、前記固定刃及び可動刃の刃幅に対し一定間隔にスキ刈りを可能とする保護部材と、 地肌から前記刃ブロックによるカットポイントまでの距離を一定に保つ櫛部と、 を備えたことを特徴とするヘアカッター。 【請求項2】 請求項1に記載のヘアカッターであって、 前記カットポイントの前方に突出して設けられ、毛髪を押し付けながら前記刃ブロックでカットさせる毛髪保持部材を、該刃ブロックの上方側に設けた ことを特徴とするヘアカッター。 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のヘアカッターであって、 前記保護部材を、基台と、この基台に取り付けられる櫛部を有した櫛部材と、この櫛部材に対してスライド自在なスキ刈り部材とで構成し、前記スキ刈り部材を弾性部材で押圧して前記刃ブロックに対して常に密接させた ことを特徴とするヘアカッター。 【請求項4】 請求項1から請求項3の何れか一つに記載のヘアカッターであって、 前記櫛部材の一部に、前記地肌に接触させる略平面を設けた ことを特徴とするヘアカッター。 【請求項5】 請求項1から請求項4の何れか一つに記載のヘアカッターであって、 前記保護部材によるカット可能位置の間隔を、前記刃ブロックに対して不均一とした ことを特徴とするヘアカッター。 【請求項6】 請求項2に記載のヘアカッターであって、 前記毛髪保持部材を、カットポイントに対して動作方向に移動可能とした ことを特徴とするヘアカッター。 【請求項7】 請求項2に記載のヘアカッターであって、 前記毛髪保持部材の毛髪との接触面を非直線形状とした ことを特徴とするヘアカッター。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、互いに摺接する櫛状の固定刃及び可動刃によって毛髪及び体毛のカットを行うヘアカッターに関する。 【背景技術】 【0002】 ヘアカッターは、モータ等の回転運動を往復運動に変換し、その往復運動を可動刃に伝達させ、該可動刃を固定刃に対して往復運動させることにより、可動刃と摺接する櫛状の固定刃に導入された毛髪を切断するように構成されている。かかるヘアカッターにおいては、スキ刈りが可能なように構成されたものが提案されている(例えば、特許文献1など参照)。 【0003】 図19及び図20には、スキ刈りを可能としたヘアカッターの一例を示す。スキ刈りを可能とするには、固定刃100と可動刃101とからなる刃ブロック102を有したカッター本体103に、スキ刈りを可能とするためのスキ刈り用アタッチメント104を刃ブロック102を覆うように取り付ける。 【0004】 スキ刈り用アタッチメント104は、カッター本体103に形成された保持穴105にフック106を嵌合させることで前記カッター本体103に固定される。このスキ刈り用アタッチメント104は、キャップ形状とされており、一定間隔で毛髪107の切断を抑制するカット保護部108と、毛髪107の切断を可能とする溝部109と、を先端部に有している。前記溝部109に入り込んだ毛髪107は、固定刃100と可動刃101によってカットされるが、カット保護部108に接触した毛髪107はカットされることなく保護される。したがって、このスキ刈りアタッチメント104を使用すれば、刃に接触した毛髪全てをカットすることなく、毛髪表面の擬似的なスキ刈りを可能とすることができる。 【特許文献1】特開昭55−47885号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかし、図19(B)に示すように、カット保護部108の厚みTが極端に薄い為、スキ刈り用アタッチメント104を頭髪に対して押し付けすぎると、毛髪107の長さが極端に短くなり、最終的には前記カット保護部108の厚みTと同じ長さにまで短くなってしまう。こうなると、スキ刈りアタッチメント104を使用していない部分と使用した部分との毛髪107の長さが大幅に異なってしまい、一部のみ毛髪107が短くなるいわゆる「穴あき」(ハゲ)状態が発生する。 【0006】 また、このヘアカッターでは、頭頂部から生え際に向けて(上から下に撫で付けて)使用する構造上、カッター本体103と毛髪107が接触した部分にライン(カッター本体103が接触した箇所からカットを開始する為)が出てしまい、不自然な仕上りとなり易い。 【0007】 そこで、本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、穴あきを発生させることなくスキ刈りを行うことができ、且つ不自然な仕上がりとならないヘアカッターを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、頭頂部へと動作させてスキ刈りを行うヘアカッターであって、互いに摺接する櫛状の固定刃及び可動刃を組み合わせた刃ブロックとモータ等による駆動手段とを備えた本体と、前記本体に着脱自在に装着され、前記固定刃及び可動刃の刃幅に対し一定間隔にスキ刈りを可能とする保護部材と、前記地肌から前記刃ブロックによるカットポイントまでの距離を一定に保つ櫛部と、を備えたことを特徴とする。 【0009】 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のヘアカッターであって、前記カットポイントの前方に突出して設けられ、毛髪を押し付けながら前記刃ブロックでカットさせる毛髪保持部材を、該刃ブロックの上方側に設けたことを特徴とする。 【0010】 請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のヘアカッターであって、前記保護部材と前記櫛部材を別部材で構成し、前記保護部材を弾性部材で押圧して前記刃ブロックに対して常に密接させたことを特徴とする。 【0011】 請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか一つに記載のヘアカッターであって、前記櫛部材の一部に、前記地肌に接触させる略平面を設けたことを特徴とする。 【0012】 請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか一つに記載のヘアカッターであって、前記保護部材によるカット可能位置の間隔を、前記刃ブロックに対して不均一としたことを特徴とする。 【0013】 請求項6に記載の発明は、請求項2に記載のヘアカッターであって、前記毛髪保持部材を、カットポイントに対して動作方向に移動可能としたことを特徴とする。 【0014】 請求項7に記載の発明は、請求項2に記載のヘアカッターであって、前記毛髪保持部材の毛髪との接触面を非直線形状としたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0015】 請求項1に記載の発明によれば、地肌から刃ブロックによるカットポイントまでの距離を一定に保つ櫛部を備えているので、この櫛部によって地肌とカットポイントまでの距離が一定に保たれることから穴あきが発生し難く、理容師本来のスキ刈り(毛髪の表面をカットするのではなく起毛させて内側の毛髪をカットする)方法を取り入れ、動作方向を頭頂部方向に(下から上にかきあげる)変更しても、毛髪表面にラインが出にくく、よりプロの理容師に近い仕上がり(全体の髪型を大きく変えることなく、毛量を間引く「スキ刈り」)を失敗することなく達成することができる。 【0016】 請求項2に記載の発明によれば、毛髪を押し付けながら刃ブロックでカットさせる毛髪保持部材を備えるので、毛髪を押し倒しながらカットする構成となり、カットポイントに届く毛髪の最短距離を延長することが可能となり、毛髪を根元付近からカットすることを防止し、毛髪が極端に一部のみ短くなる不自然な仕上りを防止することが可能となる。 【0017】 請求項3に記載の発明によれば、保護部材を弾性部材で押圧して刃ブロックに対して常に密着させた状態とするので、保護部材と刃ブロック間に隙間が生じて毛屑が溜まり、最終的にはカット不能に陥る可能性が無くなる。 【0018】 請求項4に記載の発明によれば、櫛部材の一部に地肌に接触させる略平面を設けたので、この平面が視覚的に操作方向を認識させ誤使用の防止を促す。 【0019】 請求項5に記載の発明によれば、保護部材のカット可能位置の間隔を刃ブロックに対して不均一としたので、カット可能ポイントが刃幅に対し不均一になり、より自然な仕上りを達成できる。 【0020】 請求項6に記載の発明によれば、毛髪保持部材をカットポイントに対して動作方向に移動可能としたので、毛髪保持部材による毛髪の倒し量を調節することが可能となり、カット量調節を任意にできる。 【0021】 請求項7に記載の発明によれば、毛髪保持部材の毛髪との接触面を非直線形状としたので、カットポイントに届く毛髪の最短距離を部分的に変更することが可能となり、カットが不均一になり、自然な仕上りに調節できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。 【0023】 「実施の形態1」 図1は実施の形態1のヘアカッターを示し、(A)は一方向から見たカッター本体の斜視図、(B)は他方向から見たカッター本体の斜視図、図2は実施の形態1のヘアカッターにおけるスキ刈り用アタッチメントを示し、(A)はそのスキ刈り用アタッチメントの斜視図、(B)はスキ刈り用アタッチメントの平面図、図3は実施の形態1のヘアカッターにおけるスキ刈り用アタッチメントを示し、(A)は櫛部材の平面図、(B)は基台の平面図、図4は実施の形態1のヘアカッターの先端部分を示す斜視図、図5は実施の形態1のヘアカッターの先端部を示し、(A)は毛髪をカットしている状態を示す図、(B)は先端部分の要部拡大断面図である。 【0024】 ヘアカッターは、図1から図4に示すように、カッター本体1と、このカッター本体1の動作を入り切りするスイッチハンドル2と、互いに摺接する櫛状の固定刃3及び可動刃4を組み合わせた刃ブロック5と、スキ刈りを可能とする保護部材であるスキ刈り用アタッチメント6と、を備えている。 【0025】 カッター本体1には、固定刃3に対して可動刃4を左右方向に往復運動させるためのモータ等による駆動手段(図示は省略する)が設けられている。スイッチハンドル2をスライドさせてスイッチをオンすると、前記駆動手段が作動し、モータの回転運動を往復運動に変換して前記可動刃4を前記固定刃3に対して左右方向に揺動させる。このとき、固定刃3と可動刃4の各刃との間に毛髪或いは体毛が入り込むことで、これら毛髪または体毛(体毛には、人間または人間以外の動物の物も含む)がカット(切断)される。本実施の形態では、毛髪をカットする例として説明することとする。 【0026】 刃ブロック5は、鋸状とされた固定刃3と、同じく鋸状とされた可動刃4と、から構成されている。固定刃3は、カッター本体1に固定されており、可動刃4は、固定刃3に対して左右方向に往復動するようにカッター本体1に取り付けられている。 【0027】 スキ刈り用アタッチメント6は、基台7と、この基台7に固定される櫛部材8と、からなる。基台7は、櫛部材8を溶着または接着などの固定手段で固定させ、前記カッター本体1に装着される。櫛部材8には、固定刃3及び可動刃4の刃幅に対し一定間隔にスキ刈りを可能とするカット保護部9とカット溝部10で構成されたスキ刈り部材11が設けられている。また、櫛部材8には、頭皮(地肌)12から前記刃ブロック5によるカットポイントまでの距離Hを一定に保つ櫛部13が、前記カット保護部9と同一ピッチで複数形成されている。 【0028】 櫛部13は、櫛部材8の先端から前方に向かって延在するように形成されており、頭皮12と接触する接触面14を有している。この櫛部13の接触面14からカットポイントまでの距離Hは、毛髪15の長さを極端に短くせずしかも穴あきの発生を生じさせることのない距離として十分確保されている。 【0029】 そして、櫛部材8には、カッター本体1に設けられたアタッチメントロックボタン16と嵌合して当該カッター本体1に対する前記スキ刈り用アタッチメント6の取り付け位置を固定するための保持位置決め穴17が設けられている。この保持位置決め穴17を複数形成すれば、スキ刈り用アタッチメント6のカッター本体1に対する装着位置を任意に可変することが可能となる。 【0030】 また、このアタッチメントロックボタン16は、スイッチハンドル2と連動しており、通常は弾性部材によりカッター本体1内方向に没しているが、スイッチハンドル2を入れることによりカッター本体表面より突出し、前記保持位置決め穴17に嵌合する。その結果、使用中のスキ刈り用アタッチメント6の取り外しが不可能となり、使用時の不用意な位置移動が発生せず、スキ刈りの失敗を防ぐことができる。 【0031】 なお、前記基台7の両端部からは、前方に延びるようにして延在部18が設けられており、当該延在部18の横断面形状(ヘアカッターを側方から見た断面形状)は、前記櫛部13の先端部分の横断面形状とほぼ同一形状となっている。また、延在部18は、櫛部13より厚みをもって形成されており、落下時等に当該櫛部13が破損することを防止している。さらに、この延在部18は、櫛部13の接触面14と同様、前記頭皮12と接触する面19を有しており、頭皮12からカットポイントまでの距離Hを一定に保つ機能、すなわち、櫛部としての機能も果たしている。延在部18は、上述のように、落下時等に櫛部13が破損することを防止するため、これを設けることが望ましいが、省略しても良いものである。 【0032】 このように構成されたヘアカッターにおいては、図5に示すように、スキ刈り用アタッチメント6(実質的には櫛部13の接触面14及び延在部18の接触面19)を頭皮12に接触させ、生え際から頭頂部方向に(下から上にかきあげる)移動させてスキ刈りを行う。すると、櫛部13によって挟まれ、またスキ刈り部材11によって毛髪15が起毛して(毛が立ち上がって)、カット溝部10に導入された毛髪15Aのみカットされる。このとき、各櫛部13間には毛髪15が数本に掻き分けられてそれぞれ入り込むため、櫛部13が複数あることでスキ刈りの仕上がりが良好となる。この一方、カット保護部9に接触した毛髪15Bは、カットされることなく櫛部13の下を抜ける。 【0033】 このように、本実施の形態では、頭皮12から刃ブロック5によるカットポイントまでの距離Hを一定に保つ櫛部13(延在部18)を設けたことで、カット溝部10に導入された毛髪15Aは最低でも前記距離Hの長さだけ残り、従来のような一部だけ極端に毛髪15が短くなる現象を未然に防ぐことが可能となる。 【0034】 また、本実施の形態では、生え際から頭頂部方向に下から上へと毛髪を掻き上げるようにヘアカッターを動作してスキ刈りを行うため、毛髪表面にラインが出にくく、よりプロの理容師に近い仕上がりを失敗することなく達成することができる。 【0035】 なお、本実施の形態では、スキ刈り用アタッチメント6を基台7と櫛部材8の構成としたが、従来例のキャップ方式(本体に被せる方式)でも櫛部材を設けることにより同様の効果を得ることが可能である。 【0036】 「実施の形態2」 図6は実施の形態2のヘアカッターにおける櫛部材の斜視図、図7は実施の形態2のヘアカッターの先端部を示し、(A)はその断面図、(B)は毛髪をカットしている状態を示す拡大断面図である。 【0037】 実施の形態2では、実施の形態1の櫛部材8の構成に加えて、毛髪15を押し付けながら刃ブロック5でカットさせる毛髪保持部材20を、前記スキ刈り部材11に設けている。この実施の形態2の櫛部材21には、実施の形態1の櫛部材8とは多少形状は異なるものの同様の部位が設けられており、前記したカット保護部9とカット溝部10とからなるスキ刈り部材11と櫛部13とが設けられている。 【0038】 毛髪保持部材20は、図6及び図7に示すように、刃ブロック5の上方側に設けられると共に、カットポイントの前方に突出して設けられている。かかる毛髪保持部材20は、頭皮12とカットポイントをこの頭皮12に対する垂線で結ぶカットライン22よりもその先端部が前方に突出するようにされており、各櫛部13間及び両端の櫛部13外側にそれぞれ設けられている。 【0039】 このように、本実施の形態2のヘアカッターによれば、カットポイント前方に毛髪保持部材20を設け、その先端部をカットライン22より前方に突出させることで、毛髪15を頭皮12から最短距離で(毛髪15の根本付近から)均一にカットするのではなく、この毛髪保持部材20で毛髪15を押し付けて倒しながらカットすることが可能となり、カットポイントに侵入する際の毛髪15の長さがまばらになり、より自然な仕上りを実現できる。したがって、本実施の形態2のヘアカッターによれば、極端に一部のみ毛髪15が短くなる不自然な仕上りを防止することができる。 【0040】 「実施の形態3」 図8は実施の形態3のヘアカッターにおけるスキ刈り用アタッチメントの斜視図、図9は実施の形態3のスキ刈り用アタッチメントの分解斜視図、図10は実施の形態3のヘアカッターの断面図である。 【0041】 実施の形態3では、スキ刈りを実現するスキ刈り部材11を櫛部材8に一体的に設けた実施の形態1とは異なり、櫛部材23とスキ刈り部材24を別部材で構成し、そのスキ刈り部材24を櫛部材23に対してスライド自在に設け、該スキ刈り部材24を弾性部材であるコイルバネ25で押圧して前記刃ブロック5に対して常に密接させた構造としている。 【0042】 具体的には、図8及び図9に示すように、スキ刈り部材24には、カット保護部9とカット溝部10の他にコイルバネ25による弾性力を受けるバネ受け部26が設けられている。かかるバネ受け部26は、スキ刈り部材24の両端に平面視略L字形状としてこのスキ刈り部材24に一体化されている。 【0043】 櫛部23には、頭皮12から刃ブロック5によるカットポイントまでの距離Hを一定に保つ櫛部13と、スキ刈り用アタッチメント6の取り付け位置を固定するための保持位置決め穴17A、17Bが設けられている。保持位置決め穴17A、17Bは、カッター本体1に対するスキ刈り用アタッチメント6の装着位置を可変できるように、長手方向に沿った2箇所にそれぞれ設けられている。カッター本体1に対するスキ刈り用アタッチメント6の装着位置を可変することで、頭皮12からカットポイントまでの距離Hをより一層大きくすることができ、スキ刈りによる毛髪15の長さを段階的に可変させることができる。 【0044】 基台27は、実施の形態1の基台7と同じく櫛部13と同一機能をする延在部18を有しており、これに加えて前記コイルバネ25を収容すると共にこのコイルバネ25による弾性力を受けるコイルバネ保持部28を有している。コイルバネ保持部28は、コイルバネ25を内部に収容させる長方体とされ、前記延在部18の側面にそれぞれ突設されている。このコイルバネ保持部28内に収容されたコイルバネ25は、一端部をコイルバネ保持部28の内壁に当接させ、他端部をバネ受け部26に当接させることで、常にスキ刈り部材24を櫛部13の先端から離れる方向に付勢して刃ブロック5に密接させるようにする。 【0045】 このように実施の形態3のヘアカッターでは、図10に示すように、スキ刈り部材24は、コイルバネ25に押圧されて常に櫛部13と離れる方向に位置することとなり、スキ刈り用アタッチメント6の取り付け位置を可動式にした場合でもスキ刈り部材24が常に刃ブロック5と密着した状態となるから、スキ刈り部材24とカッター本体1の間に隙間が生じてその間に毛が詰まりカット不能に陥ることが防止される。 【0046】 「実施の形態4」 図11は実施の形態4のヘアカッターの先端部分を示し、(A)はその斜視図、(B)はその断面図である。 【0047】 実施の形態4では、実施の形態1から実施の形態3の何れの実施の形態にも適用されるもので、櫛部13に形成した頭皮12に接触する接触面14を略平面としている。前記接触面14を略平面と定義しているが、本実施の形態では、頭皮12に沿うような曲率を有した面を含むとする。 【0048】 なお、基台7に設けた延在部18の接触面19も同様、櫛部13の接触面14と同じく略平面としている。 【0049】 このように構成されたヘアカッターでは、櫛部13の接触面14を略平面としているので、この面により視覚的に操作方向が認識でき、間違った向きで使用する誤使用を防止することができる。 【0050】 「実施の形態5」 図12は実施の形態5の櫛部材の先端部分を示し、カット可能位置の間隔を刃ブロックに対して不均一とした例を示す要部拡大平面図である。 【0051】 実施の形態5では、実施の形態1のスキ刈り部材11において、カット溝部10の配置を刃ブロック5に対し不均一としている。図12(A)、(B)では、何れもカット溝部10に詰め物29をすることにより、当該カット溝部10を埋めて一つ置き或いは変則的にカット溝部10を形成している。なお、カット溝部10に詰め物29をすることなく、その部位をカット保護部9で形成してもよい。 【0052】 このように構成されたヘアカッターでは、カット後の毛髪15の長さを更に不均一に仕上げることができ、より自然な仕上りを達成することができる。 【0053】 「実施の形態6」 図13は実施の形態6のヘアカッターにおける毛髪保持部材をカットポイントに対して動作方向に移動可能とした例を示し、毛髪保持部材を櫛部材から取り外したときの斜視図、図14は実施の形態6のヘアカッターにおける毛髪保持部材をカットポイントに対して動作方向に移動可能とした例を示し、毛髪保持部材を櫛部材に対してスライドさせたときの斜視図、図15は実施の形態6のヘアカッターの先端部を示し毛髪保持部材を手前にスライドさせた例を示し、(A)はそのヘアカッターの先端部の断面図、(B)はその先端部分の要部拡大断面図、図16は実施の形態6のヘアカッターの先端部を示し毛髪保持部材を前方にスライドさせた例を示し、(A)はそのヘアカッターの先端部の断面図、(B)はその先端部分の要部拡大断面図である。 【0054】 先の実施の形態2における毛髪保持部材20をスキ刈り部材11と一体化させたが、実施の形態6では、図13及び図14に示すように、毛髪保持部材30をスキ刈り部材31と別部材として構成し、その毛髪保持部材30を櫛部13に対してヘアカッターの動作方向に移動可能とする。 【0055】 毛髪保持部材30は、毛髪15を押し付ける複数個からなる毛髪押付け部32と、これら毛髪押付け部32を連結する連結部33と、を備えている。毛髪押付け部32は、複数個に分かれており、各毛髪押付け部32間の隙間35にそれぞれの櫛部13が入り込むようになっている。この隙間35に櫛部13が入り込むことによって、毛髪保持部材30が櫛部材8に対してスライドする。両端の隙間35を挟んで対向する一方の毛髪保持部材32には、前記毛髪保持部材30のスライド位置を可変させる位置決め溝36A、36Bが2つ設けられている。この位置決め溝36A、36Bには、両端の櫛部13に設けられた位置決め突起34が嵌合するようになっている。 【0056】 毛髪保持部材30を刃ブロック5に近接させるには、図14(A)及び図15に示すように、前方の位置決め溝36Aに位置決め突起34を嵌合させる。一方、毛髪保持部材30を刃ブロック5から遠ざけるには、図14(B)及び図16に示すように、後方の位置決め溝36Bに位置決め突起34を嵌合させる。 【0057】 そして、前記スキ刈り部材31には、カット保護部9とカット溝部10の他に、前記毛髪保持部材30のスライドをガイドするガイド爪部37が設けられている。かかるガイド爪部37は、両端の毛髪押付け部32の側縁部に係合し、前記毛髪保持部材30の櫛部13に対するスライドをガイドする。毛髪保持部材30をスライドさせるには、連結部33に指を掛けてスライドさせる。 【0058】 このように構成されたヘアカッターでは、毛髪保持部材30をカットポイントに対して接近する方向と離れる方向にスライド移動させるようにしているので、毛髪15の倒し量を調整することができ、カットする毛量と長さを場所ごとに変化させることが可能となる。 【0059】 「実施の形態7」 図17は実施の形態7のヘアカッターの先端部分を示す要部拡大斜視図である。 【0060】 実施の形態7では、先の実施の形態2における毛髪保持部材20の毛髪15との接触面を直線ではなく非直線形状としている。 【0061】 具体的には、毛髪保持部材20の毛髪15と接触する先端面20A〜20Gの位置を、図17に示すように、同一線上に配置するのではなく前後でそれらの位置がずれるように非直線形状とする。 【0062】 このように構成されたヘアカッターでは、毛髪保持部材20の毛髪15との接触面を非直線形状としたので、カットする毛髪15の毛量と長さを場所ごとに変化させることができる。その結果、カットが不均一になり、自然な仕上りに調節することが可能となる。 【0063】 「実施の形態8」 図18は実施の形態8のヘアカッターにおけるスキ刈り用アタッチメントの平面図である。 【0064】 実施の形態8では、実施の形態1の櫛部13を無くした例で、この櫛部13の代わりとして基台7に設けた延在部18を、頭皮12からカットポイントまでの距離を一定に保つ櫛部13の代わりとしている。つまり、スキ刈りの仕上げを良くするには、櫛部13があった方が良いが、頭皮12からの距離Hが保たれれば、本願発明の効果が達成できるので必ずしも櫛部13は必要ではない。 【図面の簡単な説明】 【0065】 【図1】実施の形態1のヘアカッターを示し、(A)は一方向から見たカッター本体の斜視図、(B)は他方向から見たカッター本体の斜視図である。 【図2】実施の形態1のヘアカッターにおけるスキ刈り用アタッチメントを示し、(A)はそのスキ刈り用アタッチメントの斜視図、(B)はスキ刈り用アタッチメントの平面図である。 【図3】実施の形態1のヘアカッターにおけるスキ刈り用アタッチメントを示し、(A)は櫛部材の平面図、(B)は基台の平面図である。 【図4】実施の形態1のヘアカッターの先端部分を示す斜視図である。 【図5】実施の形態1のヘアカッターの先端部を示し、(A)は毛髪をカットしている状態を示す図、(B)は先端部分の要部拡大断面図である。 【図6】実施の形態2のヘアカッターにおける櫛部材の斜視図である。 【図7】実施の形態2のヘアカッターの先端部を示し、(A)はその断面図、(B)は毛髪をカットしている状態を示す拡大断面図である。 【図8】実施の形態3のヘアカッターにおけるスキ刈り用アタッチメントの斜視図である。 【図9】実施の形態3のスキ刈り用アタッチメントの分解斜視図である。 【図10】実施の形態3のヘアカッターの断面図である。 【図11】実施の形態4のヘアカッターの先端部分を示し、(A)はその斜視図、(B)はその断面図である。 【図12】実施の形態5の櫛部材の先端部分を示し、カット可能位置の間隔を刃ブロックに対して不均一とした例を示す要部拡大平面図である。 【図13】実施の形態6のヘアカッターにおける毛髪保持部材をカットポイントに対して動作方向に移動可能とした例を示し、毛髪保持部材を櫛部材から取り外したときの斜視図である。 【図14】実施の形態6のヘアカッターにおける毛髪保持部材をカットポイントに対して動作方向に移動可能とした例を示し、毛髪保持部材を櫛部材に対してスライドさせたときの斜視図である。 【図15】実施の形態6のヘアカッターの先端部を示し毛髪保持部材を手前にスライドさせた例を示し、(A)はそのヘアカッターの先端部の断面図、(B)はその先端部分の要部拡大断面図である。 【図16】実施の形態6のヘアカッターの先端部を示し毛髪保持部材を前方にスライドさせた例を示し、(A)はそのヘアカッターの先端部の断面図、(B)はその先端部分の要部拡大断面図である。 【図17】実施の形態7のヘアカッターの先端部分を示す要部拡大斜視図である。 【図18】実施の形態8のヘアカッターにおけるスキ刈り用アタッチメントの平面図である。 【図19】従来のヘアカッターの一例を示し、(A)はスキ刈りを可能とするスキ刈り用アタッチメントをカッター本体に装着したヘアカッターの斜視図、(B)は毛髪をカットしている状態を示す図である。 【図20】従来のヘアカッターの一例を示し、(A)はスキ刈り用アタッチメントの正面図、(B)はヘアカッターの先端部分を示す要部拡大斜視図である。 【符号の説明】 【0066】 1…カッター本体(本体) 2…スイッチハンドル 3…固定刃 4…可動刃 5…刃ブロック 6…スキ刈り用アタッチメント 7…基台(保護部材) 8、21、23…櫛部材(保護部材) 9…カット保護部 10…カット溝部 11、24、31…スキ刈り部材 12…頭皮(地肌) 13…櫛部 14、19…接触面 15…毛髪 16…アタッチメントロックボタン 17…保持位置決め穴 18…延在部(櫛部13に相当) 20、30…毛髪保持部材 22…カットライン 25…コイルバネ(弾性部材)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月22日(2006.8.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和
【識別番号】100108707 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 友之
【識別番号】100095500 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 正和
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| 【公開番号】 |
特開2008−48779(P2008−48779A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−225606(P2006−225606) |
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