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【発明の名称】 電気かみそり
【発明者】 【氏名】佐々木 洋一

【氏名】宮崎 敬介

【要約】 【課題】電気かみそりにおいて、外刃ホルダーをかみそりヘッドに装着する際に、外刃を掛止するための掛止フックが内刃で傷付けられるのを防いで、外刃の交換作業などをユーザー自身で適正に行えるようにする。

【構成】内刃10と外刃11、および外刃11を逆U字状に保持する外刃ホルダー12とを備えている。外刃11は刃本体21と補強板23とで構成され、その左右に設けた掛止穴24が、外刃ホルダー12の内面に設けた逆L字状の掛止フック35に掛止装着してある。補強板23の下縁に横長リブ状の保護突起41を設け、保護突起41で掛止フック35の下面側を覆うことにより、内刃10が掛止フック35に接当するのを保護突起41で阻止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
かみそりヘッド(7)に配置される内刃(10)と、かみそりヘッド(7)に着脱される外刃ホルダー(12)と、外刃ホルダー(12)で逆U字状に保持される外刃(11)とを備えており、
外刃(11)は、シート状の網刃からなる刃本体(21)と、刃本体(21)の装着ベース(22)に固定される補強板(23)とを備えており、
装着ベース(22)および補強板(23)の左右に設けた掛止穴(24)が、外刃ホルダー(12)の内面に突設した逆L字状の掛止フック(35)に下方から掛止装着されており、
掛止フック(35)の下突端より下方に位置する補強板(23)の下部に、内刃(10)が掛止フック(35)に接当するのを阻止する保護突起(41)が設けてある電気かみそり。
【請求項2】
内刃(10)の中心軸線(P)が、本体ケース(1)の中心軸線(N)に対して前傾させてあり、
保護突起(41)が、補強板(23)の幅方向に沿って横長リブ状に形成してある請求項1記載の電気かみそり。
【請求項3】
保護突起(41)の下面に、内刃(10)を斜め上向きに移動案内するガイド面(42)が形成してある請求項1または2記載の電気かみそり。
【請求項4】
保護突起(41)の突出寸法(B1)が、掛止フック(35)の突出寸法(B2)と同じか、これより僅かに大きく設定してある請求項1から3のいずれかに記載の電気かみそり。
【請求項5】
保護突起(41)と掛止フック(35)とが、僅かな隙間(E)を介して上下に対向している請求項1から4のいずれかに記載の電気かみそり。
【請求項6】
かみそりヘッド(7)に配置される内刃(10)と、かみそりヘッド(7)に着脱される外刃ホルダー(12)と、外刃ホルダー(12)で逆U字状に保持される外刃(11)とを備えており、
外刃(11)は、シート状の網刃からなる刃本体(21)と、刃本体(21)の装着ベース(22)に固定される補強板(23)とを備えており、
装着ベース(22)と補強板(23)との左右に設けた掛止穴(24)が、外刃ホルダー(12)の内面に突設した掛止フック(35)に対して下方から掛止装着されており、
掛止フック(35)は、横向きに延びる掛止腕(36)と、掛止腕(36)の突端から下向きに延びる抜止爪(37)とで逆L字状に形成されており、
補強板(23)の板面に、内刃(10)が掛止フック(35)に接当するのを阻止する保護突起(41)が設けられており、
抜止爪(37)の下端面および内面のうち、少なくとも下端面が保護突起(41)の外郭線内に位置させてある電気かみそり。
【請求項7】
内刃(10)の中心軸線(P)が、本体ケース(1)の中心軸線(N)に対して前傾させてあり、
保護突起(41)が、内刃(10)を斜め上向きに移動案内する下面側のガイド面(42)と、ガイド面(42)に連続して上向きに延びる接当規制面(50)とを備えており、
保護突起(41)の下端面および内面が、ガイド面(42)および接当規制面(50)を含む外郭線内に位置させてある請求項6記載の電気かみそり。
【請求項8】
保護突起(41)が、補強板(23)の幅方向に沿って横長リブ状に形成してある請求項7記載の電気かみそり。
【請求項9】
複数の保護突起(41)が、補強板(23)の幅方向に沿って分散配置してある請求項7記載の電気かみそり。
【請求項10】
接当規制面(50)の突出寸法(B1)が、掛止フック(35)の突出寸法(B2)と同じか、これより僅かに大きく設定してある請求項7から9のいずれかに記載の電気かみそり。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、電気かみそりにおける外刃の取付構造の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
電気かみそりにおける一般的な外刃はシート状の網刃で形成してあり、外刃ホルダーで逆U字状に保形保持される。外刃はプレス加工あるいは電鋳加工によって得られる刃本体と、刃本体の対向側縁に溶着固定されるプラスチック製の補強板とで構成してある。刃本体および補強板には、外刃ホルダーの内面に設けた掛止フックと係合する掛止穴が通設してある。この種の外刃の取付構造は例えば特許文献1、2に公知である。そこでは掛止フックが逆L字状に形成してあって、内刃で押し上げ操作される外刃の上方移動を掛止フックで規制している。
【0003】
【特許文献1】特開昭63−181786号公報(第2頁左下覧4〜9行、第1図)
【特許文献2】特開昭63−181787号公報(第2頁右上覧6〜14行、第9図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1、2のように、逆L字状に形成した掛止フックに外刃を下方から掛止装着する取付構造では、例えば取り外した外刃ホルダーをかみそりヘッドに再装着する際に、内刃が掛止フックに接当して、掛止フックを傷付けることがある。とくに、内刃の中心軸線が前傾してある場合には、外刃ホルダーをかみそりヘッドに装着した状態において、内刃の前面が掛止フックに対してオーバーハング状に被さるため、外刃ホルダーを装着するとき内刃が掛止フックに接当しやすい。また、内刃が掛止フックに接当した状態のままで、強引に外刃ホルダーを装着すると掛止フックが破損することもある。その場合には、外刃ホルダーを交換する以外になく保守コストが嵩む。
【0005】
外刃を外刃ホルダーから取り外す場合には、外刃を掛止フックの掛止腕に沿って浮き離れ操作したうえで、抜止爪に沿って下方スライドする必要があるので、外刃を掛止フックから取り外すのが難しく、外刃の交換に手間取ることが多い。とくに、1個の外刃と1個の内刃とでひげ切断を行う電気かみそりの場合には、外刃ホルダーの装着開口の前後幅が小さいため、補強板を含む取付基部を親指と人差指とで摘むことができず、外刃を取り外すのが難しい。ユーザーによっては、外刃に過剰な外力を加えて変形させてしまうこともある。
【0006】
本発明の目的は、外刃ホルダーをかみそりヘッドに再装着する際に、掛止フックが内刃で傷付けられるのを確実に防止できるうえ、外刃の掛止フックからの取り外し操作を簡便化できる電気かみそりを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の電気かみそりは、かみそりヘッド7に配置される内刃10と、かみそりヘッド7に着脱される外刃ホルダー12と、外刃ホルダー12で逆U字状に保持される外刃11とを備えている。外刃11は、シート状の網刃からなる刃本体21と、刃本体21の装着ベース22に固定される補強板23とを備えている。装着ベース22および補強板23の左右に設けた掛止穴24は、外刃ホルダー12の内面に突設した逆L字状の掛止フック35に下方から掛止装着される。掛止フック35の下突端より下方に位置する補強板23の下部に、内刃10が掛止フック35に接当するのを阻止する保護突起41を設ける。
【0008】
内刃10の中心軸線Pが、本体ケース1の中心軸線Nに対して前傾させてある電気かみそりにおいて、保護突起41を補強板23の幅方向に沿って横長リブ状に形成する。
【0009】
保護突起41の下面に、内刃10を斜め上向きに移動案内するガイド面42を形成する。保護突起41の突出寸法B1は、掛止フック35の突出寸法B2と同じか、これより僅かに大きく設定する。保護突起41と掛止フック35とは、僅かな隙間Eを介して上下に対向させる。
【0010】
本発明の別の電気かみそりは、かみそりヘッド7に配置される内刃10と、かみそりヘッド7に着脱される外刃ホルダー12と、外刃ホルダー12で逆U字状に保持される外刃11とを備えている。外刃11は、シート状の網刃からなる刃本体21と、刃本体21の装着ベース22に固定される補強板23とを備えている。装着ベース22と補強板23との左右に設けた掛止穴24は、外刃ホルダー12の内面に突設した掛止フック35に対して下方から掛止装着される。掛止フック35は、横向きに延びる掛止腕36と、掛止腕36の突端から下向きに延びる抜止爪37とで逆L字状に形成する。補強板23の板面に、内刃10が掛止フック35に接当するのを阻止する保護突起41を設ける。以て、抜止爪37の下端面および内面のうち、少なくとも下端面を保護突起41の外郭線内に位置させる。
【0011】
内刃10の中心軸線Pが、本体ケース1の中心軸線Nに対して前傾させてある電気かみそりにおいて、保護突起41は、内刃10を斜め上向きに移動案内する下面側のガイド面42と、ガイド面42に連続して上向きに延びる接当規制面50とを備えている。保護突起41の下端面および内面を、ガイド面42および接当規制面50を含む外郭線内に位置させる。
【0012】
保護突起41は、補強板23の幅方向に沿って横長リブ状に形成する。あるいは、複数の保護突起41を、補強板23の幅方向に沿って分散配置する。接当規制面50の突出寸法B1は、掛止フック35の突出寸法B2と同じか、これより僅かに大きく設定する。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、外刃11の左右に設けた掛止穴24が、外刃ホルダー12に設けた逆L字状の掛止フック35に下方から掛止装着してある電気かみそりにおいて、掛止フック35の下突端より下方に位置する補強板23の下部に保護突起41を設けるので、外刃ホルダー12をかみそりヘッド7に装着するとき、内刃10が掛止フック35に接当するのを保護突起41で阻止して、外刃ホルダー12の内面に突設した掛止フック35が内刃10で傷付けられるのを確実に防止できる。また、斜めに傾いだ状態のままで外刃ホルダー12が強引にかみそりヘッド7に装着されるような場合にも、外力を保護突起41で受け止めて掛止フック35が破損するのを防止できる。
【0014】
内刃10の中心軸線Pが、本体ケース1の中心軸線Nに対して前傾させてある電気かみそりにおいては、内刃10が掛止フック35に接当しやすいが、上記のように、掛止フック35の下端面の下方に保護突起41を設けると、内刃10を保護突起41で受け止めて、掛止フック35が内刃10で傷付けられるのを確実に防止できる。保護突起41が補強板23の幅方向に沿って横長リブ状に形成してあると、内刃10がその中心軸線Pの周りに前後回動した状態のままで、外刃ホルダー12がかみそりヘッド7に装着される場合でも、内刃10の側端を保護突起41で受け止めて、掛止フック35に接当するのをさらに確実に防止できる。また、複数個の保護突起41を分散配置する場合に比べて、補強板23の構造強度を高めることができる。
【0015】
保護突起41の下面にガイド面42を設けると、外刃ホルダー12の装着時に、保護突起41の下面に接当した内刃10をガイド面42で斜め上向きに移動案内して、内刃10と保護突起41とを互いに離れる向きに相対移動させて、両者10・41の相互乗り越えを円滑化して、掛止フック35が内刃10で傷付けられるのをさらに確実に防止できる。
【0016】
保護突起41の突出寸法B1を掛止フック35の突出寸法B2と同じか、これより僅かに大きく設定するのは、掛止フック35や補強板23の寸法のばらつき、あるいは両者23・35の組み付け精度のばらつきが許容範囲にある場合に、内刃10が掛止フック35に接当するのを確実に防止して、掛止フック35の傷付きを防ぐためである。
【0017】
保護突起41と掛止フック35とが、僅かな隙間Eを介して上下に対向させてあると、保護突起41に内刃10が強く押し付けられたとしても、保護突起41が隙間Eの分だけ弾性変形して外力を緩衝できるので、内刃10と保護リブ41との相互乗り越えをさらに円滑に行うことができる。
【0018】
本発明に係る別の電気かみそりでは、外刃11の左右に設けた掛止穴24が、外刃ホルダー12に設けた逆L字状の掛止フック35に下方から掛止装着される外刃取付構造において、補強板23の板面に保護突起41を設け、掛止フック35の抜止爪37の少なくとも下端面を保護突起41の外郭線内に位置させようにするので、刃ホルダー12をかみそりヘッド7に装着するとき、内刃10が掛止フック35に接当するのを保護突起41で阻止して、外刃ホルダー12の内面に突設した掛止フック35が内刃10で傷付けられるのを確実に防止できる。また、斜めに傾いだ状態のままで外刃ホルダー12が強引にかみそりヘッド7に装着されるような場合にも、外力を保護突起41で受け止めて掛止フック35が破損するのを防止できる。
【0019】
内刃10の中心軸線Pが、本体ケース1の中心軸線Nに対して前傾させてある電気かみそりにおいては、内刃10が掛止フック35に接当しやすいが、上記のように、抜止爪37の少なくとも下端面を保護突起41の外郭線内に位置させると、内刃10を保護突起41で受け止めて、掛止フック35が内刃10で傷付けられるのを確実に防止できる。内刃10を斜め上向きに移動案内するガイド面42と、ガイド面42に連続して上向きに延びる接当規制面50とを備えた保護突起41においては、保護突起41の抜止爪37の下端面と、抜止爪37の内面下部とが、ガイド面42および接当規制面50を含む外郭線内に位置する状態で内刃10の接当を阻止できるので、抜止爪37の内面が内刃10で擦られることをも防止して、掛止フック35を保護突起41でさらに確実に保護できる。
【0020】
保護突起41が補強板23の幅方向に沿って横長リブ状に形成してあると、内刃10がその中心軸線Pの周りに前後回動している場合であっても、内刃10の側端を保護突起41で受け止めて、掛止フック35に接当するのを確実に防止できる。また、複数個の保護突起41を分散配置する場合に比べて、補強板23の構造強度を高めることができる。
【0021】
複数の保護突起41を補強板23の幅方向に沿って分散配置した補強板23によれば、少なくとも2個の保護突起41を配置することで掛止フック35を保護できるので、その分だけ補強板23を小形化できる。内刃10が必要以上に保護突起41と擦れあうこともない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1ないし図7は本発明に係る電気かみそりの実施例を示す。図2において、符号1はグリップを兼ねる本体ケースであり、その内部にはモーター2、二次電池3、制御基板などが収容してある。本体ケース1の前面には、モーター2を起動し、あるいは停止させるためのスイッチノブ4と、表示灯5と、きわ剃り刃ユニット6などが設けてある。本体ケース1の上部のかみそりヘッド7には、内刃10と外刃11、および外刃11を逆U字状に保形保持する外刃ホルダー12が設けてある。図1に示すように、かみそりヘッド7の中心軸線Pは、本体ケース1の中心軸線Nに対して僅かに前傾させてある。
【0023】
スイッチノブ4に設けたロック解除ボタン8を押し込み操作した状態で、図2に示すオフ位置からスイッチノブ4を上方へ一段押し上げ操作すると、モーター2が起動されて内刃10を往復駆動できる。このオン位置からさらに上方へ一段押し上げ操作すると、きわ剃り刃ユニット6を起立揺動させて、内刃10と共にきわ剃り刃ユニット6を駆動できる。
【0024】
図4に示すように、モーター2の回転動力は、振動子13で往復動力に変換されたのち、振動子13の上面に突設した駆動軸14を介して内刃10に伝動される。内刃10は、逆U字状の櫛刃からなる内刃本体15と、内刃本体15の下面側に固定される刃ホルダー16とからなり、刃ホルダー16が先の駆動軸14に連結される。内刃10の全体は、駆動軸14と刃ホルダー16との間に配置された圧縮コイル形のばね17で押し上げ付勢してある。
【0025】
図6において外刃11は、シート状の網刃からなる刃本体21と、刃本体21の装着ベース22に固定される補強板23とで構成する。装着ベース22は、刃本体21の一対の長辺部に沿って設けてあり、一対の装着ベース22の間に網刃構造の切刃が形成してある。補強板23は、左右横長のプラスチック成形品であり、板面の左右2箇所に四角形の掛止穴24が開口してあり、板面の長手方向に沿って5個の溶着ピン25が直線列状に設けてある。掛止穴24は刃本体21の装着ベース22にも同様に形成してある。外刃11において、装着ベース22と補強板23とを含む部分を取付基部26とする。
【0026】
外刃ホルダー12は、逆U字状に形成される左右一対の側壁30と、両側壁30を繋ぐ前壁31および後壁32とを一体に備えたプラスチック成形品からなり、上下面がそれぞれ開口している。下側の開口は、かみそりヘッド7の上面に膨出した装着部7aに外嵌する装着開口33として機能し、上側の開口は外刃11の湾曲する切刃部分を露出させるために設けてある。かみそりヘッド7に装着した外刃ホルダー12は、ヘッドケースの両側に組み込んだロック腕18でロック保持してある。左右の側壁30を掴んで、外刃ホルダー12を左右交互に上向きに抜き出し操作すると、ロック腕18との係合状態を解除して外刃ホルダー12をかみそりヘッド7から取り外すことができる。
【0027】
外刃ホルダー12の前壁31および後壁32の内面左右には、それぞれ外刃11の掛止穴24用の掛止フック35が一体に形成してある。掛止フック35は、図1に示すように前壁31の内面または後壁32の内面から水平に突出する掛止腕36と、掛止腕36の突端から下向きに折れ曲がる抜止爪37とで逆L字状に形成してある。掛止穴24は、掛止フック35に対して抜止爪37の下方から組み付けられる。
【0028】
外刃ホルダー12をかみそりヘッド7に装着する際に、掛止フック35が内刃10で傷付けられるのを防ぐために、補強板23の幅方向下縁に沿って横長の保護リブ(保護突起)41が形成してある。図7に示すように、保護リブ41は断面が三角形状のリブからなり、その下面側に斜め上向きのガイド面42を有し、上面に掛止フック35の抜止爪37の下端と対向するリブ上面43を備えている。つまり、保護リブ41は、掛止フック35の下突端より下方に位置する状態で左右横長に形成してある。
【0029】
この実施例では、補強板23の上縁寄りに、断面三角形状の上保護リブ(上保護突起)46を設けて、外刃ホルダー12をかみそりヘッド7から取り外す場合に、内刃10が掛止フック35の掛止腕36や抜止爪37に接当するのを防止できるようにした。上保護リブ46の上面側には、内刃10を移動案内する斜め下向きのガイド面47が形成してある。図7に示すように、上保護リブ46は掛止穴24の形成位置において切り欠いてある。保護リブ41と上保護リブ46は、補強板23の構造強度を向上することにも役立っている。
【0030】
図1の拡大図部分に示すように外刃11を外刃ホルダー12に装着した状態における、保護リブ41の前壁31の内面からの突出寸法B1は、掛止フック35の前壁31の内面からの突出寸法B2より僅かに大きく設定してある。また、保護リブ41のリブ上面43と掛止フック35の抜止爪37の下端とは、僅かな隙間Eを介して上下に対向している。
【0031】
上記のように、保護リブ41の下面側にガイド面42を設けると、図1に示すように外刃ホルダー12をかみそりヘッド7に装着するとき、保護リブ41の下面に接当した内刃10をガイド面42で斜め上方へ移動案内できるので、内刃10が保護リブ41に強く押し付けられるような場合であっても、内刃10と保護リブ41とを互いに離れる向きに相対移動させて、両者10・41の相互乗り越えを円滑に行うことができる。その結果、掛止フック35が内刃10で傷付けられるのを確実に防止できる。
【0032】
保護リブ41の突出寸法B1は掛止フック35の突出寸法B2と同じか、これより僅かに小さい場合であっても、ある程度の保護作用を発揮できるが、寸法のばらつきや組み付け精度のばらつきなどを考慮すると、突出寸法B1は突出寸法B2と同じか、これより僅かに大きく設定することが好ましい。
【0033】
保護リブ41のリブ上面43と掛止フック35の抜止爪37の下端とは、僅かな隙間Eを介して上下に対向している。そのため、保護リブ41に内刃10が強く押し付けられたとしても、保護リブ41が先の隙間Eの分だけ弾性変形して外力を緩衝でき、さらに内刃10をガイド面42で斜め上方へ移動案内して、内刃10と保護リブ41との相互乗り越えを円滑に行うことができる。
【0034】
保護リブ41は、外刃ホルダー12の内面側へ向かって突設してある。そのため、外刃11を外刃ホルダー12から取り外す場合には、保護リブ41に指先を掛けて外刃11を引下げ操作し、外刃11の内外両面を摘んで掛止フック35から斜めに抜き出し操作することにより、外刃11を確実に取り外すことができる。これにより、従来の電気かみそりに比べて、外刃11の掛止フック35からの取り外し操作を簡便化して、外刃11のメンテナンスや交換作業をユーザー自身で適正に行える。
【0035】
外刃ホルダー12をかみそりヘッド7に装着した状態では、図3に示すように外刃11が内刃10と共にばね17で押し上げ操作されて、逆U字状に保形されている。このとき、掛止穴24の下周面が掛止フック35の掛止腕36の下面で受け止められて、外刃11の上方移動が規制されている。外刃ホルダー12をかみそりヘッド7から取り外すと、図1および図5に示すように外刃11は外刃ホルダー12の前後壁31・32で受け止められて、逆U字状の湾曲姿勢に保持される。
【0036】
外刃ホルダー12をかみそりヘッド7から取り外すときは、内刃10の前面が掛止腕36の突端上面や抜止爪37の内面に接当するおそれがある。しかし、上記のように補強板23の上縁に沿って上保護リブ46を設けると、内刃10が上保護リブ46に強く押し付けられるような場合であっても、内刃10を上保護リブ46のガイド面47で案内して、保護リブ41から離れる向きに移動案内できるので、両者10・46の相互乗り越えを円滑に行って、掛止フック35が内刃10で傷付けられるのを確実に防止できる。掛止フック35は、掛止穴24の上下方向の余裕隙間分だけ外刃11に対して上方移動できるが、その掛止腕36の上面が、掛止穴24の上面に接当した状態であっても、掛止腕36の上面、および抜止爪37の内面を上保護リブ46で保護して、内刃10が掛止フック35に接当するのを確実に防止できる。
【0037】
上記の実施例では、掛止フック35の下面側に保護突起41を配置して、掛止フック35を直接的に保護するようにしたが、その必要はなく、掛止フック35の下端面側、および内面側を保護突起41の外郭線内に位置させて、掛止フック35を間接的に保護することができる。図8ないし図11に従ってその詳細を説明する。なお、図8以下の実施例においては、先の実施例と異なる部分を主に説明して、先の実施例と同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
【0038】
図8および図9においては、補強板23の掛止穴24の間であって、板面下縁に沿って横長リブ状の保護突起41を設けた。保護突起41は、内刃10を斜め上向きに移動案内する下面側のガイド面42と、ガイド面42に連続して上向きに延びる接当規制面50とで断面台形状に形成する。この補強板23によれば、図9に示すように掛止フック35の下端面と内面下部とを保護突起41の外郭線内に位置させて、内刃10が掛止フック35に接当するのを阻止できる。先の実施例と同様に、保護突起41の突出寸法B1は、掛止フック35の突出寸法B2と同じか、これより僅かに大きく設定する。この実施例では、保護突起41と同様に接当規制面50を備えた上保護リブ(上保護突起)51を、補強板23の上縁寄りに設けている。
【0039】
図10に示す補強板23では、5個の保護突起41を補強板23の幅方向に沿って分散配置して、掛止フック35を保護できるようにした。保護突起41にガイド面42、および接当規制面50が設けてある点は、図8の保護突起41と同じである。また、接当規制面50を備えた4個の上保護突起52を、補強板23の上縁寄りに分散配置した。
【0040】
図11に示す補強板23では、保護突起41を半球状の突起で形成し、補強板23の下縁に沿って5個の保護突起41を直線列状に分散配置した。保護突起41の下半部側の球面はガイド面42として機能しており、保護突起41の外郭線の内部に抜止爪37の下端面と内面下端とを位置させて、掛止フック35を保護できる。この実施例においては先の保護突起41と同様に半球状の突起で上保護突起53を形成し、補強板23の上縁寄りに5個の上保護突起53を分散配置した。
【0041】
図12に示す補強板23では、補強板23の内面に上保護突起51を兼ねる保護突起41を設けた。保護突起41は、その下面側のガイド面42と、ガイド面42に連続する接当規制面50と、接当規制面50の上端に連続するガイド面47とを備えており、掛止穴24に臨む個所において分断されている。この補強板23によれば、図13に示すように掛止フック35を分断空間に位置させて、その左右両側を接当規制面50で保護できる。掛止フック35の下端面と内面下部とが、保護突起41の外郭線内に位置させてある点、さらに、保護突起41の突出寸法B1が、掛止フック35の突出寸法B2と同じか、これより僅かに大きく設定してある点は先の実施例と同じである。
【0042】
上記の実施例では、内刃10の中心軸線Pが前傾させてある場合について説明したが、本発明は、図14に示すように内刃10の中心軸線と本体ケース1の中心軸線とが一致している場合にも適用できる。そこでは、外刃ホルダー12が斜めに傾いだ状態で装着部7aに装着されるような場合に、先の実施例と同様に掛止フック35が内刃10で傷付けられるのを保護リブ41で直接的に保護することができる。
【0043】
上記の実施例以外に、掛止フック35をその下面側に設けた保護突起41で直接的に保護する形態の補強板23において、保護突起41は横長リブ状に形成する必要はなく、図10で説明したように補強板23の下縁に沿って複数個の保護突起41を分散配置することができる。その場合には、少なくとも左右の掛止穴24に臨む補強板23の下縁2箇所に保護突起41が設けてあればよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】外刃の取付構造を示す縦断側面図である。
【図2】電気かみそりの正面図である。
【図3】かみそりヘッドの縦断側面図である。
【図4】かみそりヘッドの縦断正面図である。
【図5】外刃の装着構造を示す縦断正面図である。
【図6】外刃ホルダーと外刃の分解斜視図である。
【図7】補強板と刃本体の分解斜視図である。
【図8】補強板の別実施例を示す斜視図である。
【図9】補強板と掛止フック関係構造を示す断面図である。
【図10】補強板のさらに別の実施例を示す斜視図である。
【図11】補強板のさらに別の実施例を示す斜視図である。
【図12】補強板のさらに別の実施例を示す斜視図である。
【図13】図12の補強板の掛止穴を通る横断平面図である。
【図14】電気かみそりの別の実施例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
【0045】
7 かみそりヘッド
10 内刃
11 外刃
12 外刃ホルダー
21 刃本体
22 装着ベース
23 補強板
24 掛止穴
35 掛止フック
41 保護リブ(保護突起)
42 ガイド面
【出願人】 【識別番号】000164461
【氏名又は名称】九州日立マクセル株式会社
【出願日】 平成18年7月19日(2006.7.19)
【代理人】 【識別番号】100148138
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡

【識別番号】100081891
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 茂雄


【公開番号】 特開2008−22975(P2008−22975A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−197004(P2006−197004)