| 【発明の名称】 |
電気かみそりと充電器との保持構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】高岡 洋一
【氏名】佐川 昌幸
【氏名】谷口 文朗
【氏名】齋藤 篤裕
|
| 【要約】 |
【課題】簡単な構成で電気かみそりの接点部と洗浄充電器の接点部との接続を行い、端子間の接触不良を防止し、安定した接点圧を確保し得る保持構造を提供する。
【構成】電気かみそり2を装着させて充電を行う洗浄充電器1における電気かみそりと洗浄充電器との保持構造において、電気かみそり2又は洗浄充電器1の何れか一方に磁石9を設け、他方に前記磁石9に磁気吸着される材料からなる金属板8を設けるようにし、これら電気かみそり2と洗浄充電器1とを電気接続させる接点部(端子ピン6と接点金具7の接点部7Dとの接点部)を、前記電気かみそりの重心Gと、前記接点部より該電気かみそりの装着方向と反対側の上方位置に設けた前記磁石9と、の間に設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電気かみそりを装着させて少なくとも充電を行う充電器における電気かみそりと充電器との保持構造において、 前記電気かみそり又は前記充電器の何れか一方に磁石を設け、他方に前記磁石に磁気吸着される材料からなる引付け部材を設けるようにし、これら電気かみそりと充電器とを電気接続させる接点部を、前記電気かみそりの重心と、前記接点部より該電気かみそりの装着方向と反対側の上方位置に設けた前記磁石と、の間に設けた ことを特徴とする電気かみそりと充電器との保持構造。 【請求項2】 請求項1に記載の電気かみそりと充電器との保持構造であって、 前記磁石の中心位置に対して前記引付け部材の中心位置を、前記電気かみそりを前記充電器の装着方向へと引き寄せる力を働かせる方向にずらした ことを特徴とする電気かみそりと充電器との保持構造。 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の電気かみそりと充電器との保持構造であって、 前記接点部のうち充電器に設けられた接点金具の接点部形状を半球状とした ことを特徴とする電気かみそりと充電器との保持構造。 【請求項4】 請求項1から請求項3の何れか一つに記載の電気かみそりと充電器との保持構造であって、 前記接点部における反力を、2段階又は他段階で変位させる多段変位付与部を備えた ことを特徴とする電気かみそりと充電器との保持構造。 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の電気かみそりと充電器との保持構造であって、 前記電気かみそりが前記充電器に装着されたことを検知する検知部を、前記充電器に設けられた前記接点金具とは別部品として備えた ことを特徴とする電気かみそりと充電器との保持構造。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、電気かみそりと充電器との保持構造に関し、これら電気かみそりと充電器とを電気接続させる接点部の接触不良を解消し且つ安定した電気かみそりの装着保持を実現するための技術に関する。 【背景技術】 【0002】 例えば、電気かみそりとその刃部を洗浄する洗浄機能を備えた洗浄充電器との保持構造においては、電気かみそりの上端部に刃部を設ける一方で、下端部に洗浄充電器との電気接続を図るための充電用のピンを設け、該電気かみそりをヘッド部が下になるように上下逆にした状態で洗浄充電器にセットし、そのヘッド部を洗浄充電器の洗浄部に配置し、前記充電用のピンに前記洗浄充電器に設けた接触部(端子部)を接触させて電力を給電し充電するように構成されている。 【0003】 しかしながら、電気かみそりの下端部に充電用のピンを設けた場合は、洗浄充電器に電気かみそりをセットした際に充電用のピンが一番上の位置にくるため、当該電気かみそりの装着保持安定性を考えると、装着時における電気かみそりの高さよりも洗浄充電器の高さを高くする必要がある。 【0004】 そこで、洗浄充電器の高さを低くするための構造として電気かみそり(除毛器具)の背面部に充電用のピンを設けるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1に記載)。また、この特許文献1には、両者の接続を確実に行うことで端子間の接触不良をなくすための技術が開示されており、洗浄充電器に設けた可動保持アームで電気かみそりを引っ張って洗浄充電器に保持させる機械式保持機構や、電気かみそりと洗浄充電器の両方に巻線を配置し電磁誘導により電気かみそりを洗浄充電器に保持させる電磁誘導式保持機構とがある。 【0005】 この他、洗浄充電器と電気かみそりとの保持構造ではないが、携帯無線電話機とこれに給電を行う卓上保持台との保持構造において、携帯無線電話機に磁石を設ける一方で、保持台に、該磁石に吸引される材料からなるおもりを設けた技術が開示されている(例えば、特許文献2に記載)。 【0006】 また、電気機器用端子の固定方法として、電子機器用端子の弾性部を固定端から離れた位置において支点部材で受け止め、充電機構に搭載された被充電機器から接点部が受ける押圧力を、接点部から弾性部を支える支点部材で受け止めた部分までが撓むことで受け止め、当該接点部が受ける押圧力を固定端の近傍まで及ぼさないようにした技術が開示されている。 【特許文献1】特開2004−261208号公報 【特許文献2】特開2000−324220号公報 【特許文献3】特開2003−132958号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、何れも洗浄充電器と電気かみそりとの接点部における電気接続状態は必ずしも十分ではなく、端子間の接触状態をさらに改善する余地がある。 【0008】 そこで、本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、簡単な構成で電気かみそりの接点部と充電器の接点部との接続を行い、これら接点部での接触不良を防止し、安定した接点圧を確保し得る保持構造を提供すると共に、電気かみそりと充電器との位置決めを確実なものとなし得る電気かみそりと充電器との保持構造を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0009】 請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、電気かみそりを装着させて少なくとも充電を行う充電器における電気かみそりと充電器との保持構造において、前記電気かみそり又は前記充電器の何れか一方に磁石を設け、他方に前記磁石に磁気吸着される材料からなる引付け部材を設けるようにし、これら電気かみそりと充電器とを電気接続させる接点部を、前記電気かみそりの重心と、前記接点部より該電気かみそりの装着方向と反対側の上方位置に設けた前記磁石と、の間に設けたことを特徴とする。 【0010】 請求項2に記載の発明は、前記磁石の中心位置に対して前記引付け部材の中心位置を、前記電気かみそりを前記充電器の装着方向へと引き寄せる力を働かせる方向にずらしたことを特徴とする。 【0011】 請求項3に記載の発明は、前記接点部のうち充電器に設けられた接点金具の接点部形状を半球状としたことを特徴とする。 【0012】 請求項4に記載の発明は、前記接点部における反力を、2段階又は他段階で変位させる多段変位付与部を備えたことを特徴とする。 【0013】 請求項5に記載の発明は、前記電気かみそりが前記充電器に装着されたことを検知する検知部を、前記充電器に設けられた前記接点金具とは別部品として備えたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0014】 請求項1に記載の本発明によれば、電気かみそり又は充電器の何れか一方に磁石を設け、他方に前記磁石に磁気吸着される材料からなる引付け部材を設けるようにし、これら電気かみそりと充電器とを電気接続させる接点部を、前記電気かみそりの重心と、前記接点部より該電気かみそりの装着方向と反対側の上方位置に設けた前記磁石と、の間に設けたので、充電器に対する電気かみそりの装着状態が最も安定し、単純な構造で電気かみそりと充電器との接続部における接触不良を防止することができ、安定した接点圧を確保することができる。 【0015】 請求項2に記載の発明によれば、磁石の中心位置に対して引付け部材の中心位置を、電気かみそりを充電器の装着方向へと引き寄せる力を働かせる方向にずらしたので、磁石の極方向での磁力に加えて、水平方向での引き付け力を利用することができ、電気かみそりを充電器により強く引き寄せることが可能となり、これら電気かみそりと充電器との位置決めを確実なものとすることができ、さらに電気かみそりの装着保持安定性を高めることができる。 【0016】 請求項3に記載の発明によれば、接点部のうち充電器に設けられた接点金具の接点部形状を半球状としたので、この接点金具に対してあらゆる方向から電気かみそりの接点部を接触させ易くすることができ、しかも接点部を引っ掛かり難くできる。 【0017】 請求項4に記載の発明によれば、接点部における反力を、2段階又は他段階で変位させる多段変位付与部を備えたので、磁石の吸引力が距離に応じて減少する特性に応じた接点反力を得ることができる。 【0018】 請求項5に記載の発明によれば、電気かみそりが充電器に装着されたことを検知する検知部を、充電器に設けられた接点金具とは別部品として備えているので、磁石に吸着される金属片が誤って充電器内に入り込んだ場合でも洗浄動作が機能しないようにすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 以下、本発明を適用した具体的な実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施の形態は、電気かみそりの刃部を洗浄する洗浄機能と、電気かみそりに充電を行う充電機能を備えた洗浄充電器と電気かみそりとの保持構造に、本発明を適用したものである。 【0020】 図1は電気かみそりを洗浄充電器に装着し充電可能な状態を示す断面図、図2は洗浄充電器の斜視図、図3は電気かみそりと洗浄充電器の接点部を示す要部拡大断面図、図4は洗浄充電器に設けられた磁石及び接点部の接点金具とそれらを固定させる部品を示す分解斜視図、図5は接点金具の変位状態を示す図、図6は接点金具の反力を多数段階に変位させたときのストローク量と荷重との関係を示す特性図である。 【0021】 洗浄充電器1は、図1及び図2に示すように、刃部を下向きとして電気かみそり2を洗浄部3に装着させる電気かみそり投入口4を有した洗浄充電器本体5を備えている。この洗浄充電器本体5には、図3及び図4に示すように、電気かみそり2の背面2aに設けられた端子ピン6と電気接続される接点金具7と、電気かみそり2の背面内部に設けられた引き付け部材である金属板8を引き付ける磁石9と、が設けられている。なお、本実施の形態では、端子ピン6と接点金具7の数を共に3つとしている。 【0022】 接点金具7は、洗浄充電器本体5に取り付けられる接点金具取付基台10に装着される装着部7Aと、この装着部7Aの下端から水平方向に延びる水平部7Bと、この水平部7Bの先端から斜め上方に延びる変位部7Cと、この変位部7Cの先端に設けられ前記端子ピン6と接触する接点部7Dとから構成され、全体形状が平面視略V字状とされている。 【0023】 装着部7Aは、接点金具取付基台10の背面10aに接して取り付けられる。水平部7Bは、接点金具取付基台10の下端面10bに接している。変位部7Cは、接点金具取付基台10の正面10c側に配置され、この接点金具取付基台10に対して接近または離れることで変位自在とされている。接点部7Cは、前記端子ピン6に対して左右上下のあらゆる方向から接触し易く且つ引っ掛かり難いようにその接点部形状を半球状としている。 【0024】 接点金具取付基台10は、接点金具7を装着させる基台であるから短絡しないように絶縁材料で形成されている。この接点金具取付基台10の正面10cには、前記接点金具7の接点部7Dにおける前記端子ピン6に対する反力を、他段階で変位させるための多段変位付与部11が設けられている。かかる多段変位付与部11は、前記変位部7Cに面接触する傾斜面11aを備えた突起として形成されており、前記端子ピン6が前記接点部7Dに接触したときにこの変位部7Cが撓んで前記傾斜面11aに接触し、その後この突起の先端部11bを支点として接点部7Dにさらなる反力を付与する。 【0025】 この接点金具7の接点部7Dにおける反力は、図5に示すように、他段階(2段階)に変位する。具体的には、端子ピン6が接点部7Dに接触する前の初期段階では、図5(A)に示すように、水平部7Bと変位部7Cの屈曲部分を支点(第1支点)として接点部7Dが変位する。このときの変位による接点部7Dにおける前記端子ピン6に対する反力が第1反力となる。その後、図5(B)に示すように、変位部7Cが接点金具取付基台10の傾斜面11aに接触した後、今度は、この接点金具取付基台10の先端部11bを支点(第2支点)として接点部7Dが図5(C)に示すように洗浄充電器本体5内へと変位することで、その支点から作用点(端子ピン6と接点部7Dとの接触部位)までの距離が短くなることによってより大きな反力(第2反力)が得られる。 【0026】 図6は、この様子を横軸にストローク量(変位量)、縦軸に荷重をとりグラフにしたものである。この図からも判るように、接点金具7をある変位量とする点で多段変位付与部11に接触させることで、接点部7Dにおける反力(荷重)を段階的に可変させ得ることが理解できる。本実施の形態では、支点となる多段変位付与部11を一つ設けることで2段階に前記反力を可変させたが、この多段変位付与部11を3つ以上設けことで3段階以上に前記反力を可変させることができる。 【0027】 前記磁石9は、前記接点金具7における接点部7Dの上方位置であって、この接点部7Dに近接した位置に設けられている。かかる磁石9は、磁力を高めるための平面視略コ字状をなすヨーク12に装着されており、このヨーク12と共に前記洗浄充電器本体5内に設けられている。そして特に、本実施の形態では、電気かみそり2の重心Gと、接点部7Dと、磁石9との間には、次なる関係がある。 【0028】 すなわち、電気かみそり2と洗浄充電器本体5とを電気接続させる接点金具7の接点部7Dと端子ピン6との接点部を、電気かみそり2の重心Gと、前記接点部7Dより該電気かみそり2の装着方向と反対側の上方位置に設けた前記磁石9と、の間に設けている。このような位置関係に磁石9と接点部7Dと電気かみそり2の重心Gを配置すれば、洗浄充電器1に対する電気かみそり2の装着状態が最も安定する。つまり、接点部7Dよりも上に磁石9があることによって、磁力の低い磁石9でも電気かみそり2を洗浄充電器1に引き付ける引き付け力がアップするから洗浄充電器1に対する電気かみそり2の装着状態を安定なものにできる。 【0029】 一方、前記磁石9に磁気吸着される金属板8は、この磁石9と対向する部位に設けられている。この金属板8と磁石9の配置関係は、磁石9の中心位置C1に対して金属板8の中心位置C2を、前記電気かみそり2を前記洗浄充電器1の装着方向へと引き寄せる力を働かせる方向にずらしてある。具体的には、磁石9に対して金属板8を、真向かいの位置ではなく少し上方の位置にずらしてある。 【0030】 このように、磁石9の中心位置C1に対して金属板8の中心位置C2を装着方向に対してずらすことで、これらの間の垂直方向の磁力のみならず磁石表面と平行な面方向の吸引力が働き、電気かみそり2を洗浄充電器1に装着したときに、自ずと電気かみそり2が洗浄部3へ引き込まれるようになる。 【0031】 また、洗浄充電器1には、電気かみそり2が洗浄充電器1に装着されたことを検知する検知手段が設けられている。かかる検知手段は、電気かみそり2が洗浄充電器1に装着されたときにこの電気かみそり2で押されてスイッチオンになる本体検知スイッチ13と、この本体検知スイッチ13が押されたことで検知信号を伝達する本体検知金具14とからなる。 【0032】 この検知部である本体検知スイッチ13を、前記した接点金具7とは別部品としたことで、この接点金具7を本体検知スイッチとして機能させたものに対して、誤作動を回避できる。例えば、磁石9に吸着される金属片などが誤って洗浄充電器1の内部に入り込んでしまった場合でも前記本体検知スイッチ13が押されない限り、洗浄動作が機能しないようにようにできる。 【0033】 以上のようにして構成された洗浄充電器1に電気かみそり2を装着させるには、刃部を下向きにして洗浄充電器1の電気かみそり投入口4から電気かみそり2を落とし込む。すると、電気かみそり2の自重で洗浄充電器1の洗浄部へと挿入されて行く。その挿入途中で洗浄充電器1に設けられた磁石9に、電気かみそり2に設けた金属板8が引き寄せられて、前記電気かみそりが装着方向へと自動的に引き込まれ、最終的に刃部が洗浄部3に装着される。 【図面の簡単な説明】 【0034】 【図1】電気かみそりを洗浄充電器に装着し充電可能な状態を示す断面図である。 【図2】洗浄充電器の斜視図である。 【図3】電気かみそりと洗浄充電器の接点部を示す要部拡大断面図である。 【図4】洗浄充電器に設けられた磁石及び接点部の接点金具とそれらを固定させる部品を示す分解斜視図である。 【図5】接点金具の変位状態を示す図である。 【図6】接点金具の反力を多数段階に変位させたときのストローク量と荷重との関係を示す特性図である。 【符号の説明】 【0035】 1…洗浄充電器 2…電気かみそり 3…洗浄部 4…電気かみそり投入口 5…洗浄充電器本体 6…端子ピン 7…接点金具 7A…装着部 7B…水平部 7C…変位部 7D…接点部 8…金属板(引き付け部材) 9…磁石 10…接点金具取付基台 11…多段変位付与部 12…ヨーク
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年7月14日(2006.7.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和
【識別番号】100108707 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 友之
【識別番号】100095500 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 正和
|
| 【公開番号】 |
特開2008−18128(P2008−18128A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−193760(P2006−193760) |
|