| 【発明の名称】 |
ロボット関節機構およびその駆動方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】竹村 佳也
【氏名】上林 勇一
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| 【要約】 |
【課題】耐衝撃性能、指令応答速度性能およびレイアウト性能を向上することが可能なロボット関節機構を提供する。
【構成】ロボット関節機構Aは、モータA11と、モータA11の出力を減速する減速機構A12と、減速機構A12に連結された弾性部材A21と、弾性部材A21に連結され、減速機構A12および弾性部材A21を介して伝達されたモータA11の出力を増速し、負荷部材A3に伝達する増速機構A22と、負荷部材A3と、を備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 駆動源と、前記駆動源の出力により駆動される負荷部材と、を備えたロボット関節機構であって、 前記駆動源の出力を増速して前記負荷部材に伝達するように、前記駆動源および前記負荷部材に連結された増速手段を備え、 前記増速手段は、その一部が前記駆動源の出力を弾性変形しつつ伝達するように構成されていることを特徴とするロボット関節機構。 【請求項2】 前記駆動源は、 モータと、 前記モータの出力を減速し、減速された前記モータの出力を前記増速手段に伝達する減速機構と、 を備えていることを特徴とする請求項1に記載のロボット関節機構。 【請求項3】 前記増速手段は、 前記駆動源に連結された弾性部材と、 前記弾性部材を介して伝達された前記駆動源の出力を増速して前記負荷部材に伝達するように、前記弾性部材および前記負荷部材に連結された増速機構と、 を備えていることを特徴とする請求項1に記載のロボット関節機構。 【請求項4】 前記弾性部材は、ねじれ方向に弾性変形可能な環状ばねであり、 前記環状ばねは、 前記駆動源および前記負荷部材の一方に連結される中心部と、 前記中心部の周方向に配置され、前記駆動源および前記負荷部材の他方に連結される周辺部と、 前記中心部と前記周辺部とを連結する可撓部と、 を備えていることを特徴とする請求項3に記載のロボット関節機構。 【請求項5】 前記可撓部は、前記環状ばねの回動軸に直交する断面上の少なくとも1軸に対して線対称であることを特徴とする請求項4に記載のロボット関節機構。 【請求項6】 前記可撓部は、前記環状ばねの回動軸に対してn回回転対称(ただし、nは2以上の自然数)であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のロボット関節機構。 【請求項7】 前記増速手段は、4節リンク機構であり、 前記4節リンク機構において、前記駆動源の出力を伝達する一リンクが、当該リンクの変位方向に弾性変形であることを特徴とする請求項1に記載のロボット関節機構。 【請求項8】 前記4節リンク機構において、前記駆動源の出力を伝達する一リンクが、当該リンクの変位方向に弾性変形可能なばね部材であり、 前記ばね部材の可撓部は、当該ばね部材である一リンクの二つの連結軸を含む平面に対して対称であることを特徴とする請求項7に記載のロボット関節機構。 【請求項9】 駆動源の出力により負荷部材を駆動するロボット関節機構の駆動方法であって、 前記モータの出力を減速するステップと、 前記駆動源の出力を弾性部材を介して伝達するステップと、 前記弾性部材を介して伝達された前記駆動源の出力を増速し、増速された前記駆動源の出力を前記負荷部材に伝達するステップと、 を含むことを特徴とするロボット関節機構の駆動方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ロボット関節機構およびその駆動方法に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、ロボット関節機構としてモータ、油圧アクチュエータなどの駆動源からの出力を、ばねなどの弾性部材を介して負荷部材に伝達する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかる駆動機構は、SEA(Serial Elastic Actuator)と呼ばれ、(1)設けられている弾性部材によって、障害物との衝突により発生する衝撃力から駆動源および障害物を保護したり(衝撃吸収性)、(2)弾性部材の変形量に基づいて適切な制御を行なうことによって、高度なバックドライブ特性を有する、外力に対して柔軟な駆動機構を実現することができる、といった利点を有している。 【特許文献1】米国特許第5650704号明細書 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 より大きな衝撃吸収性を実現するためには、柔らかい、すなわち、ばね定数の小さい弾性部材が必要となる。しかしながら、ばね定数の小さい弾性部材を従来の駆動機構に適用した場合には、リニア駆動、回転駆動を問わず、以下に示す問題が生じる。 <指令応答性の低下> 質量を持つ弾性部材を介して力を伝達するには、弾性部材に分布する質量を加速させなければならない。一般的に、同一強度でばね定数の小さい弾性部材は、力の伝達経路を長くすることにより実現される。かかる弾性部材では、力が長い伝達経路を通過するのに時間がかかるので、力の伝達に遅れが生じ、制御系としての応答性が低下してしまう。 <レイアウト性の低下> 同一の力が作用した場合には、ばね定数の小さい弾性部材は、ばね定数の大きい弾性部材よりも大きく撓む。したがって、設計において弾性部材の撓みのための空間を確保しなければならず、レイアウト性が低下してしまう。 【0004】 続いて、駆動機構が回転駆動である場合における問題について、回転方向に弾性を有する弾性部材であるトーションバー、ねじりコイルばねの順に説明する。 <トーションバーの場合> 同一強度で回転方向におけるばね定数の小さいトーションバーは、その長さを長くすることにより実現される。かかるトーションバーを有する駆動機構を人間型ロボットに適用する場合には、出力軸方向にトーションバーを長くすることになるため、レイアウト性が損なわれることが多い。 <ねじりコイルばね> ねじりコイルばねは、鋼線を螺旋状に塑性変形させることにより製造される。そのため、ねじる方向(回転方向)によってばね定数が異なる。正逆回転方向に同等のばね定数を実現するためには、二つのねじりコイルばね(第一のねじりコイルばねおよび第二のねじりコイルばね)を逆向きに同軸で連結し、予圧トルクをかける必要がある。この場合、二つのねじりコイルばねの組み合わせの強度は出力負荷トルクと等しくなる。なお、予圧トルクは、最大負荷トルクの半分と等しい。 【0005】 例えば、二つのねじりコイルばねの組み合わせによって最大負荷トルク10[Nm]を実現するためには、以下のようになる。負荷トルクが0[Nm]のときには、第一のねじりコイルばね(正回転に対応)および第二のねじりコイルばね(逆回転に対応)には、それぞれ+5[Nm]、−5[Nm]のトルクが作用している。負荷トルクが正回転方向に10[Nm]のときには、第一のねじりコイルばねには+10[Nm]のトルクが作用し、第二のねじりコイルばねには0[Nm]のトルクが作用する。 【0006】 このように、ねじりコイルばねを用いて正逆回転方向に同等のばね定数を実現するためには、最大負荷トルクと同一強度を有する二つのねじりコイルばねが必要である。しかしながら、二つのねじりコイルばねを組み合わせて使用することは、重量およびレイアウト性の観点から見て、非効率的である。また、一般的なねじりコイルばねは、鋼線同士が接触する構造を有しており、鋼線同士の接触による摩擦によるヒステリシスが発生しやすいという問題を有している。 【0007】 本発明は、前記した事情を鑑みて創案されたものであり、耐衝撃性能、指令応答速度性能およびレイアウト性を向上することが可能なロボット関節機構およびその駆動方法を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、駆動源と、前記駆動源の出力により駆動される負荷部材と、を備えたロボット関節機構であって、前記駆動源の出力を増速して前記負荷部材に伝達するように、前記駆動源および前記負荷部材に連結された増速手段を備え、前記増速手段は、その一部が前記駆動源の出力を弾性変形しつつ伝達するように構成されていることを特徴とする。 【0009】 駆動源の出力は、増速手段に入力される。増速手段は、駆動源の出力を増速して負荷部材に伝達し、負荷部材を駆動する。この際に、増速手段は、その一部が駆動源の出力を弾性変形しつつ伝達するように構成されている。 増速手段は、4節リンク機構などの各種リンク機構、歯車機構、ベルトおよびプーリの組み合わせなどを備えることにより実現可能である。 また、駆動源の出力は、リニア出力または回転出力とすることができ、増速手段の増速は、リニア増速または回転増速とすることができる。 請求項1のロボット関節機構は、駆動源と負荷部材との間に弾性変形しつつ出力を伝達する増速手段を設けることにより、増速手段において弾性変形する部分のばね定数を大きくすることができる。すなわち、力の伝達性能が向上し、応答性が向上する。また、弾性部材の撓み量が減少する。したがって、指令応答速度性能およびレイアウト性を向上することができる。 また、負荷部材が障害物などに衝突した場合には、増速手段が負荷部材側から駆動されることで減速要素として機能し、衝突による速度変化を小さくするので、駆動源に伝達される衝撃を小さくすることができる。したがって、衝撃による駆動源の故障を抑制する、すなわち、耐衝撃性能を向上することができる。 【0010】 また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のロボット関節機構であって、前記駆動源は、モータと、前記モータの出力を減速し、減速された前記モータの出力を前記増速手段に伝達する減速機構と、を備えていることを特徴とする。 【0011】 また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のロボット関節機構であって、前記増速手段は、前記駆動源に連結された弾性部材と、前記弾性部材を介して伝達された前記駆動源の出力を増速して前記負荷部材に伝達するように、前記弾性部材および前記負荷部材に連結された増速機構と、を備えていることを特徴とする。 【0012】 また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のロボット関節機構であって、前記弾性部材は、ねじれ方向に弾性変形可能な環状ばねであり、前記環状ばねは、前記駆動源および前記負荷部材の一方に連結される中心部と、前記中心部の周方向に配置され、前記駆動源および前記負荷部材の他方に連結される周辺部と、前記中心部と前記周辺部とを連結する可撓部と、を備えていることを特徴とする。 【0013】 請求項4のロボット関節機構は、環状ばねを備えているので、トーションバーを備えている場合に比べて、回動軸方向のスペースが少なくてすむ。また、ねじりコイルばねを備えている場合に比べて、与圧を与える必要がないため、最大負荷トルクと同一の強度を有する一つのばね(環状ばね)があればよく、二つのばねを用意する必要がない。また、環状ばねは、接触要素がないため、ヒステリシスを生じない。 【0014】 また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のロボット関節機構であって、前記可撓部は、前記環状ばねの回動軸に直交する断面上の少なくとも1軸に対して線対称であることを特徴とする。 【0015】 請求項5のロボット関節機構は、可撓部が環状ばねの回動軸に直交する断面上の少なくとも1軸に対して線対称であるので、環状ばねを簡易な構成とすることができる。また、正逆ねじれ方向のバネ定数を同一、換言すると、正転、逆転について弾性特性を対称とすることができる。 【0016】 また、請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載のロボット関節機構であって、前記可撓部は、前記環状ばねの回動軸に対してn回回転対称(ただし、nは2以上の自然数)であることを特徴とする。 【0017】 請求項6のロボット関節機構は、正逆ねじれ方向のバネ定数を同一とすることができる。また、環状ばねに旋回荷重が作用したときに、中心部と周辺部との間に並進力が生じることを抑えることができる。すなわち、可撓部から中心部、または中心部から可撓部に作用する力は、点対称であり、力の総和は0となる。また、中心部が支持される点が多く、n軸の方向の力で保持されるので、中心部および周辺部のねじれ軸がずれにくい。すなわち、トルクが環状ばねに入力されたときに並進方向に作用する力が小さいので、環状ばねを支持する部材(ベアリングなど)の負荷容量を小さくすることができ、環状ばねを支持する部材を小型化することができる。また、環状ばねの入力軸および出力軸の同心の精度を向上することができる。ここで、対称角度(ある位置から回転して次の対称位置まで)が小さいほど、換言すると、nが大きいほど、異方性による同心の精度劣化を防ぐ効果が大きい。 【0018】 環状ばねを支持する周辺部品の交差によって、環状ばねの入力軸と出力軸との同心、すなわち、中心部と周辺部とのそれぞれの回動軸の同心に精度劣化が生じることが考えられる。可撓部が環状ばねの回動軸に対してn回回転対称でない場合には、環状ばねを周辺部品に組み付けたときに、入力側の部品と出力側の部品との間で芯振れが発生し、可撓部の回転変位に変換されてしまうことがある。この場合には、環状ばねに作用するトルクを検出する検出部は、外部から環状ばねにトルクが与えられていないにもかかわらず、トルクを検出してしまう。したがって、従来の駆動機構では、検出部において、このようなトルクの誤検出に対するソフト的な補正が必要であった。 請求項6のロボット関節機構は、可撓部が環状ばねの回動軸に対してn回回転対称であるので、中心部と周辺部とのそれぞれの回動軸のずれによるトルクを生じにくい構造となり、トルクの誤検出を抑えることができる。 【0019】 また、請求項7に記載の発明は、請求項1に記載のロボット関節機構であって、前記増速手段は、4節リンク機構であり、前記4節リンク機構において、前記駆動源の出力を伝達する一リンクが、当該リンクの変位方向に弾性変形であることを特徴とする。 【0020】 請求項7のロボット関節機構は、4節リンク機構の一リンクが弾性変形するので、増速機構と弾性部材を一体化することができ、省スペース化および軽量化を実現することができる。 【0021】 また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のロボット関節機構であって、前記4節リンク機構において、前記駆動源の出力を伝達する一リンクが、当該リンクの変位方向に弾性変形可能なばね部材であり、前記ばね部材の可撓部は、当該ばね部材である一リンクの二つの連結軸を含む平面に対して対称であることを特徴とする。 【0022】 請求項8のロボット関節機構は、可撓部において、圧縮と引張りが対称的に生じるので、ばね部材において正逆回転方向に同一のばね定数を実現することができる。 【0023】 また、請求項9に記載の発明は、駆動源の出力により負荷部材を駆動するロボット関節機構の駆動方法であって、前記モータの出力を減速するステップと、前記駆動源の出力を弾性部材を介して伝達するステップと、前記弾性部材を介して伝達された前記駆動源の出力を増速し、増速された前記駆動源の出力を前記負荷部材に伝達するステップと、を含むことを特徴とする。 【発明の効果】 【0024】 本発明のロボット関節機構およびその駆動方法は、耐衝撃性能、指令応答速度性能およびレイアウト性を向上することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0025】 以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同様の部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。 【0026】 図1は、本発明に係るロボット関節機構を示す模式図である。図1に示すように、本発明に係るロボット関節機構Aは、駆動源A1と、増速手段A2と、負荷部材A3と、を備えている。 【0027】 駆動源A1は、負荷部材A3を駆動するための駆動力を生成するものである。駆動源A1の駆動力(出力)は、増速手段A2に伝達される。ここで、駆動源A1は、モータA11と、減速機構A12と、を備えている。 【0028】 減速機構A12は、モータA11の出力を減速して増速手段A2に伝達する機構である。減速機構A12としては、後記する波動歯車装置93,112A,112B(図5、図15、図20参照)などが好適に使用される。なお、駆動源として、かかる駆動源A1に代えて油圧駆動源(油圧シリンダなど)を用いる構成であっても良い。 【0029】 増速手段A2は、駆動源A1と負荷部材A3との間に設けられており、減速機構A12により減速されたモータA11の出力を負荷部材A3に伝達する。増速手段A2は、その一部が駆動源A1の出力を弾性変形しつつ伝達するように構成されている。 【0030】 図1に示すロボット関節機構Aの増速手段A2は、その一例として、弾性部材A21と、増速機構A22と、を備えている。 弾性部材A21は、減速機構A12と増速機構A22との間に設けられており、減速機構A12により減速されたモータA11の出力を増速機構A22に伝達する。弾性部材A21は、出力を伝達する際に弾性的に変形することにより、減速機構A12と増速機構A3との間で緩衝部材として機能する。弾性部材A2としては、後記する環状ばね150(図5(b)参照)などが好適に使用される。 【0031】 増速機構A22は、減速機構A12から弾性部材A21を介して伝達されたモータA11の出力を増速して負荷部材A4に伝達する機構である。増速機構A3としては、各種のリンク機構、歯車機構、ベルトおよびプーリなどが好適に使用される。 【0032】 負荷部材A3は、駆動源A1の出力により駆動される部材である。負荷部材A3としては、手のリンク8(図4参照)などが挙げられる。 【0033】 ここで、増速手段A2が駆動源A1側に設けられた弾性部材A21と負荷部材A3側に設けられた増速機構A22とを備えている場合には、負荷部材A3などから増速機構A22に入力される慣性モーメント(イナーシャ)をI[kg・m2]、弾性部材A21のばね定数をk[N/m]、増速機構A22の増速比をr(r>1)、弾性部材A21の固有振動数(共振周波数)をf[Hz]とすると、下記式(1)の関係が成立する。 f=(1/2π)・(k/Ir2)1/2 …式(1) 従来の増速手段を有しないロボット関節機構では、r=1である。 【0034】 すなわち、ロボット関節機構Aは、増速機構A22を備えているので、弾性部材A21に入力される慣性モーメントは、Ir2となる。したがって、ばね定数kを大きくしつつ、すなわち弾性部材A21の小型化を実現しつつ固有振動数fを小さくすることができ、負荷イナーシャの小さい関節を実現することができる。ここで、負荷イナーシャとは、ロボット関節機構Aと、当該ロボット関節機構Aが適用された関節の回転軸と平行な回転軸となり得る関節までのイナーシャのことである。 また、ロボット関節機構Aは、駆動源A1と負荷部材A3との間に弾性変形しつつ出力を伝達する増速手段A2を設けることにより、増速手段A2において弾性変形する部分のばね定数を大きくすることができる。すなわち、力の伝達性能が向上し、応答性が向上する。また、弾性変形する部分の撓み量が減少する。したがって、指令応答速度性能およびレイアウト性を向上することができる。 また、負荷部材A3が障害物などに衝突した場合には、増速手段A2により衝撃が減速されるので、駆動源A1に伝達される衝撃を小さくすることができる。したがって、衝撃による駆動源A1の故障を抑制する、すなわち、耐衝撃性能を向上することができる。 【0035】 (ロボットRの構成) 続いて、本発明に係るロボット関節機構が適用されたロボットRについて説明する。以下の説明において、ロボットRの前後方向にX軸、左右方向にY軸、上下方向にZ軸をとる(図2参照)。本発明の実施形態に係るロボットRは、自律移動型の2足移動ロボットである。 【0036】 図2は、本発明に係るロボット関節機構が適用されたロボットの外観を示す模式図である。図2に示すように、ロボットRは、人間と同じように2本の脚部R1(1本のみ図示)により起立、移動(歩行、走行など)し、上体部R2、2本の腕部R3(1本のみ図示)および頭部R4を備え、自律して移動する。また、ロボットRは、これら脚部R1、上体部R2、腕部R3および頭部R4の動作を制御する制御装置搭載部R5を背負う形で背中(上体部R2の後部)に備えている。 【0037】 (ロボットRの駆動構造) 続いて、ロボットRの駆動構造について説明する。図3は、図2のロボットの駆動構造を模式的に示す斜視図である。なお、図3における関節部は、当該関節部を駆動する電動モータにより示されている。 【0038】 (脚部R1) 図3に示すように、左右それぞれの脚部R1は、6個の関節部211R(L)〜216R(L)を備えている。左右12個の関節は、股部(脚部R1と上体部R2との連結部分)の脚部回旋用(Z軸まわり)の股関節部211R,211L(右側をR、左側をLとする。以下同じ。)、股部のピッチ軸(Y軸)まわりの股関節部212R,212L、股部のロール軸(X軸)まわりの股関節部213R,213L、膝部のピッチ軸(Y軸)まわりの膝関節部214R,214L、足首のピッチ軸(Y軸)まわりの足首関節部215R,215L、および、足首のロール軸(X軸)まわりの足首関節部216R,216Lから構成されている。そして、脚部R1の下には足部217R,217Lが取り付けられている。 【0039】 すなわち、脚部R1は、股関節部211R(L),212R(L),213R(L)、膝関節部214R(L)および足首関節部215R(L),216R(L)を備えている。股関節部211R(L)〜213R(L)と膝関節部214R(L)とは大腿リンク221R,221Lで、膝関節部214R(L)と足首関節部215R(L),216R(L)とは下腿リンク222R,222Lで連結されている。 【0040】 (上体部R2) 図3に示すように、上体部R2は、ロボットRの基体部分であり、脚部R1、腕部R2および頭部R4と連結されている。すなわち、上体部R2(上体リンク253)は、股関節部211R(L)〜213R(L)を介して脚部R1と連結されている。また、上体部R2は、後記する肩関節部231R(L)〜233R(L)を介して腕部R3と連結されている。また、上体部R2は、後記する首関節部241,242を介して頭部R4と連結されている。 また、上体部R2は、上体回旋用(Z軸まわり)の関節部221を備えている。 【0041】 (腕部R3) 図3に示すように、左右それぞれの腕部R3は、7個の関節部231R(L)〜237R(L)を備えている。左右14個の関節部は、肩部(腕部R3と上体部R2との連結部分)のピッチ軸(Y軸)まわりの肩関節部231R,231L、肩部のロール軸(X軸)まわりの肩関節部232R,232L、腕部回旋用(Z軸まわり)の肩関節部233R,233L、肘部のピッチ軸(Y軸)まわりの肘関節部234R,234L、手首回旋用(Z軸まわり)の腕関節部235R,235L、手首のピッチ軸(Y軸)まわりの手首関節部236R,236L、および手首のロール軸(X軸)まわりの手首関節部237R,237Lから構成されている。そして、腕部R3の先端には把持部(ハンド)271R,271Lが取り付けられている。 【0042】 すなわち、腕部R3は、肩関節部231R(L),232R(L),233R(L)、肘関節部234R(L)、腕関節部235R(L)および手首関節部236R(L),237R(L)を備えている。肩関節部231R(L)〜233R(L)と肘関節部234R(L)とは上腕リンク254R(L)で、肘関節部234R(L)と手首関節部236R(L),237R(L)とは前腕リンク255R(L)で連結されている。 【0043】 (頭部R4) 図3に示すように、頭部R4は、首部(頭部R4と上体部R2との連結部分)のY軸まわりの首関節部241と、首部のZ軸まわりの首関節部242と、を備えている。首関節部241は頭部R4のチルト角を設定するためのものであり、首関節部242は頭部R4のパンを設定するためのものである。 【0044】 このような構成により、左右の脚部R1は合計12の自由度を与えられ、移動中に12個の関節部211R(L)〜216R(L)を適宜な角度で駆動することで、脚部R1に所望の動きを与えることができ、ロボットRが任意に3次元空間を移動することができる。また、左右の腕部R3は合計14の自由度を与えられ、14個の関節部231R(L)〜237R(L)を適宜な角度で駆動することで、ロボットRが所望の作業を行うことができる。 【0045】 また、足首関節部215R(L),216R(L)と足部217R(L)との間には、公知の6軸力センサ261R(L)が設けられている。6軸力センサ261R(L)は、床面からロボットRに作用する床反力の3方向成分Fx,Fy,Fzと、モーメントの3方向成分Mx,My,Mzと、を検出する。 【0046】 また、手首関節部236R(L),237R(L)と把持部271R(L)との間には、公知の6軸力センサ262R(L)が設けられている。6軸力センサ262R(L)は、ロボットRの把持部238R(L)に作用する反力の3方向成分Fx,Fy,Fzと、モーメントの3方向成分Mx,My,Mzと、を検出する。 【0047】 また、上体部R2には、傾斜センサ263が設けられている。傾斜センサ263は、上体部R2の重力軸(Z軸)に対する傾きと、その角速度と、を検出する。 また、各関節部の電動モータは、その出力を減速・増力する減速機構(例えば、図4の波動歯車装置93,94など)を介して前記した大腿リンク251R(L)、下腿リンク252R(L)などを相対変位させる。これら各関節部の角度は、関節角度検出手段(例えば、ロータリエンコーダ)によって検出される。 【0048】 制御装置搭載部R5は、制御部200、バッテリ(図示せず)などを収納している。各センサ61〜63などの検出データは、制御装置等細部R5内の制御部に送られる。また、各電動モータは、各制御部からの駆動指示信号により駆動される。 【0049】 続いて、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図4は、本発明の実施形態に係るロボット関節機構の全体構成を示す斜視図である。図5(a)は、図4の部分断面図であり、図5(b)は、環状ばねの斜視図である。図6(a)は、環状ばねの平面図であり、図6(b)は、図6(a)のX1−X1断面図であり、図6(c)は、図6(a)のX2−X2断面図である。図7は、環状ばねの変形例を説明するための模式図であり、(a)は1軸対称の環状ばねを説明するための図、(b)はねじれを説明するための図である。図8は、環状ばねの変形例を説明するための模式図であり、(a)は2軸対称の環状ばねを説明するための模式図、(b)はねじれを説明するための図である。図9は、環状ばねの変形例を説明するための図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図、(c)は破断斜視図である。図10は、図4の要部の分解斜視図である。図11は、本発明の実施形態に係るロボット関節機構の連結関係を説明するための分解斜視図である。 なお、本実施形態においては、本発明に係るロボット関節機構を、ロボットRの手首の関節機構(図3の手首関節部236R(L),237R(L)に対応)および手首の回旋関節機構(図3の腕関節部235R(L)に対応)に適用した場合を例として説明するが、これに限定されるものではなく、本発明に係るロボット関節機構は、ロボットRの足首の関節機構、腕部の回旋関節機構、脚部の回旋関節機構、工業用ロボットのリンクの結合部等にも適用可能である。以下、ロボットRの手首の関節機構、前腕の回旋関節機構の順に説明する。 なお、本発明のロボット関節機構は、前記した首関節部241,242に適用し、上体部R2側の振動、衝撃の頭部R4側への伝達を阻止することにより、頭部R4に設けられたカメラの画像の劣化を抑えることもできる。 【0050】 (手首の関節機構) 本発明の実施形態に係るロボットRの手首の関節機構は、図4に示すように、ロボットリンクである前腕のリンク2と、前腕のリンク2に連結された手首の関節部3と、手首の関節部3に連結された結合体である手8と、手8の縦振りおよび横振り動作を行なう駆動機構9と、を備えている。 具体的には、図10に示すように、前腕のリンク2に形成された対向部21a,21aにジンバルリンク4の縦軸部41が支持されて、横振り方向に回動自在に構成されている。そして、ジンバルリンク4の横軸部42にメインリンク5が連結されるとともにジンバルリンク4の副軸部45にサブリンク6が連結されて、メインリンク5とサブリンク6とが縦振り方向に回動自在に構成されている。かかる構成により、メインリンク5とサブリンク6に結合された手8が縦振り方向および横振り方向に回動自在に構成されている(図11を併せて参照)。 【0051】 前腕のリンク2は、前腕のリンク2の基体となるベースリンク21と、ベースリンク21に取り付けられた駆動機構9と、を備えている。ベースリンク21には、ジンバルリンク4の縦軸部41が回転自在に支持される1対の対向部21a,21aが形成されている。 なお、本実施形態においては、手首の関節構造の動作に係る構成を説明するため、それ以外の構成要素である制御機構、センサ、ハーネス等は図示を省略している。 【0052】 駆動機構9は、駆動源の一部となる第1モータ91および第2モータ92と、第1モータ91および第2モータ92に伝動ベルトV(図5(a)参照)を介して連結された波動歯車装置93,94と、波動歯車装置93,94の出力軸に環状ばね150(図5(a),(b)参照)を介して連結された出力アーム95,96と、一端が出力アーム95,96に調芯機能を有する自在継手である球面継手95a,96aを介して連結され、他端がメインリンク5に自在継手であるユニバーサルジョイント71a,72aを介して連結された第1ロッド71および第2ロッド72と、を備えて構成されている。 なお、本実施形態においては、モータによる回転駆動としているが、これに限定されるものではなく、油圧シリンダやボールねじを使用した直線駆動とすることもできる。 【0053】 ここで、図5および図6を参照して、駆動機構9について詳細に説明する。駆動機構9において、第1モータ91側と第2モータ92側とは同様の構造を有しているので、第1モータ91側についてのみ説明する。 【0054】 図5に示すように、第1モータ91の出力軸91aには、プーリP1が取り付けられている。プーリP1とプーリP2とにはベルトVが掛け渡されている。 プーリP2は、波動歯車装置93の入力端であるウェーブジェネレータ93bに連結されている。 波動歯車装置93の出力端であるフレクスプライン93cは、環状ばね150Aの中心部151Aに固定されている。 環状ばね150Aの周辺部152Aは、出力アーム95に固定されている。 なお、図5において、波動歯車装置93のサーキュラー93aは、ベースリンク21に固定されており、ハウジングSは、ウェーブジェネレータ93bの軸を支持している。 【0055】 また、駆動機構9は、エンコーダENC1,ENC2を備えている。エンコーダENC1は、モータ91の変位を検出するためのものであり、エンコーダENC2は、出力アーム95の変位を検出するためのものである。 エンコーダENC1,ENC2の検出結果は、制御装置搭載部R5の制御部に出力される。制御部は、エンコーダENC1,ENCの検出結果に基づいて環状ばね150のねじれ量を算出し、算出したねじれ量に基づいて関節の駆動制御を行ない、環状ばね150の共振を抑制する。 【0056】 図6に示すように、環状ばね150Aは、ねじれ方向に弾性を有する軸線視円形の部材であり、その中心に設けられた中心部151Aと、その周方向に設けられた周辺部152Aと、中心部151Aおよび周辺部152Aに連結され、弾性変形を行なう可撓部153Aと、を備えている。 中心部151Aは、波動歯車装置93の出力端であるフレクスプライン93cに固定されており、周辺部152Aは、出力アーム95に固定されている。 可撓部153Aは、中心部151Aおよび周辺部152Aと同一材料(SNCM(ニッケルクロムモリブデン鋼)、SCM(クロムモリブデン鋼)など)により一体に形成されており、中心部151Aまたは周辺部152Aから入力されたトルクに応じて、ねじれ方向に弾性変形を行なう。 【0057】 環状ばね150Aを備えたロボット関節機構は、トーションバーを備えている場合に比べて、回動軸方向のスペースが少なくてすむ。また、ねじりコイルばねを備えている場合に比べて、与圧を与える必要がないため、最大負荷トルクと同一の強度を有する一つのばね(環状ばね)があればよく、二つのばねを用意する必要がない。また、環状ばね150Aは、接触要素がないため、ヒステリシスを生じない。 【0058】 ここで、図7〜図9を参照して、環状ばねの変形例について説明する。 図7(a)に示すように、変形例に係る環状ばね150Bは、ねじれ方向に弾性を有する軸線視円形の部材であり、その中心に設けられた中心部151Bと、その周方向に設けられた周辺部152Bと、中心部151Bおよび周辺部152Bに連結され、弾性変形を行なう可撓部153Bと、を備えている。中心部151B、周辺部152Bおよび可撓部153Bは、中心部151A、周辺部152Aおよび可撓部153Aと略同等の機能を有する。 【0059】 可撓部153Bは、連結部153B1の一箇所で周辺部152Bと連結されている。 環状ばね150Bは、その回動軸に直交する断面上の少なくとも1軸に対して線対称であり、本変形例では、環状ばね150Bの回動軸および連結部153B1を通る軸Ax1に対して線対称である。 図7(b)に示すように、環状ばね150Bは、中心部151Bおよび周辺部152Bのいずれか一方にトルクが入力されると、可撓部153Bがねじれ方向に弾性変形を行なう。 【0060】 環状ばね150Bを備えたロボット関節機構は、可撓部153Bが環状ばね150Bの回動軸に直交する断面上の少なくとも1軸に対して線対称であるので、環状ばねを簡易な構成とすることができる。また、正逆ねじれ方向のバネ定数を同一、換言すると、正転、逆転について弾性特性を対称とすることができる。 【0061】 図8(a)に示すように、変形例に係る環状ばね150Cは、ねじれ方向に弾性を有する軸線視円形の部材であり、その中心に設けられた中心部151Cと、その周方向に設けられた周辺部152Cと、中心部151Cおよび周辺部152Cに連結され、弾性変形を行なう可撓部153Cと、を備えている。中心部151C、周辺部152Cおよび可撓部153Cは、中心部151A、周辺部152Aおよび可撓部153Aと略同等の機能を有する。 【0062】 可撓部153Cは、連結部153C1,153C2,153C3,153C4の四箇所で周辺部152Cと連結されている。 環状ばね150Cは、その回動軸に直交する断面における2軸に対して線対称であり、本変形例では、環状ばね150Cの回動軸、連結部153C1および連結部153C3を通る軸Ax2と、環状ばね150Cの回動軸、連結部153C2および連結部153C4を通る軸Ax3と、に対して線対称である。 図8(b)に示すように、環状ばね150Cは、中心部151Cおよび周辺部152Cのいずれか一方にトルクが入力されると、可撓部153Cがねじれ方向に弾性変形を行なう。 【0063】 環状ばね150Cを備えたロボット関節機構は、直交する2軸に対してそれぞれ線対称であるので、中心部151Cと周辺部152Cとのそれぞれの回動軸のずれによるトルクを生じにくい構造となり、トルクの誤検出を抑えることができる。 【0064】 なお、環状ばねの可撓部は、環状ばねの回動軸に対してn回回転対称(ただし、nは2以上の自然数)とすることができる。 【0065】 図9(a)に示すように、変形例に係る環状ばね150Dは、ねじれ方向に弾性を有する軸線視円形の部材であり、その中心に設けられた中心部151Dと、その周方向に設けられた周辺部152Dと、中心部151Dおよび周辺部152Dに連結され、弾性変形を行なう可撓部153Dと、を備えている。中心部151D、周辺部152Dおよび可撓部153Dは、中心部151A、周辺部152Aおよび可撓部153Aと略同等の機能を有する。 【0066】 中心部151Dは、所定位置から外側に向けて立設された支持板部151D1を備え、周辺部152Dは、所定位置から内側に向けて立設された支持板部152D1を備えている。 可撓部153Dは、前記した可撓部153A,153B,153Cと異なり、ゴムから形成されている。可撓部153Dの内周面および外周面は、それぞれ中心部151Dおよび周辺部152Dに接着などにより固定されている。 支持板部151D1,152D1は、可撓部153Dを支持し、環状ばね150Dの芯ぶれを防止するためのものであり、支持板部の数を調整することにより、環状ばね150Dのばね定数および強度を調整することができる。 なお、可撓部153Dとして、空気などの弾性流体を用いてもよく、この場合には、支持板部151D1,152D1により弾性流体が密封される。 また、支持板部151D1,152D1に代えて、中心部151D、周辺部152Dおよびゴムから形成された可撓部153Dの互いに当接する表面に、それぞれ嵌合可能な凹凸を設ける構成であってもよい。 【0067】 なお、環状ばね150A,150B,150Cは、可撓部153A,153B,153Cに形成された空隙にゴム、エアなどの粘弾性素材を封入することにより、ダンピング特性を向上させることができる。 また、環状ばね150A,150B,150Cは、可撓部153A,153B,153Cに形成された空隙に流体を通過させることにより熱交換を行なうことができる。 また、可撓部153A,153B,153C,153Dに変位センサ(ひずみゲージなど)を装着することにより、環状ばね150に作用するトルクを測定することができる。 【0068】 手首の関節部3は、図10に示すように、前腕のリンク2の対向部21a,21aに軸支されたジンバルリンク4と、ジンバルリンク4の横軸部42に連結されたメインリンク5と、メインリンク5と交差させるように設けられたサブリンク6と、を備えている。 【0069】 ジンバルリンク4は、中央に位置する矩形のリング部44と、リング部44の各辺から突出して十字形に配置された縦軸部41および横軸部42と、を備えている。 リング部44は、貫通穴43を有する矩形のリング状に形成され、ジンバルリンク4の中央部に設けられている。そして、リング部44の各辺には対向する位置にそれぞれ縦軸部41と横軸部42がリング部44から外側へ向けて突出して設けられている。 ジンバルリンク4の縦軸部41は、手8の横振り動作の回動軸としての縦軸4aとなり、ジンバルリンク4の横軸部42は、縦振り動作の回動軸としての横軸4bとして機能する。そして、縦軸部41の両端がベースリンク21の対向部21a,21aに回動自在に支持されて、ジンバルリンク4が横振り動作の方向で回動できるように構成されている。 また、ジンバルリンク4の中央部に貫通穴43を設けたことで、この貫通穴43にハーネスや油圧・空圧配管等を通すことができる。このため、ジンバルリンク4を回動させた場合にも、ハーネス等が動作の障害にならないため、関節の可動角度を広く確保することができる。また、ハーネス等に無理な荷重が作用することを防止できるため、ハーネス等の断線のおそれも回避することができる。 さらに、ジンバルリンク4の縦軸部41には、横軸部42に平行するように副軸部45が設けられている。そして、副軸部45には後記するサブリンク6が縦振り動作の回動方向に回動自在に連結される。 なお、本実施形態においては、ジンバルリンク4は、中央部が貫通された十字形状を備えて構成されているが、これに限定されるものではなく、横振り動作の回動軸となる縦軸4aと縦振り動作の回動軸となる横軸4bとを備えたものであれば、特に形状が限定されるものではなく、円盤状のものであってもよい。 【0070】 メインリンク5は、図10に示すように、対向して配置された1対の側面視三角形状のメインリンク本体部51a,51bを結合部52,53で一体として結合させた平面視で中央部が大きく貫通された矩形の枠体として構成されている。そして、この枠体形状のメインリンク5の内側に後記するサブリンク6がジンバルリンク4の副軸部45に連結して配置される。かかる構成により、メインリンク5は、横軸4bの方向において、手8を支持するスパンを確保することで、サブリンク6をバランスよく内側に収容しながら、メインリンク5に連結される手8を安定して保持している。 メインリンク本体部51a,51bの三角形状の一辺には、4節リンク機構1を構成する第1節5aと第2節5b(図11参照)が形成されている。第1節5aはメインリンク5の一端とジンバルリンク4の横軸部42との連結部であり、第2節5bはメインリンク5の他端と手8のフレーム81に形成されたメインリンク連結穴8aとの連結部である。そして、この第1節5aと第2節5bを結んだ長さがメインリンク5のリンク長さλ1となっている(図11参照)。 【0071】 一方、メインリンク本体部51a,51bの三角形状の他の辺には、調芯機能を有する自在継手であるユニバーサルジョイント71a,72aを介してそれぞれ第1ロッド71および第2ロッド72が連結されている。そして、第1ロッド71がメインリンク本体部51aに連結されている位置が第1連結点7a(ユニバーサルジョイント71aが装着されている位置)であり、第2ロッド72がメインリンク本体部51bに連結されている位置が第2連結点7b(ユニバーサルジョイント72aが装着されている位置)である。 第1連結点7aおよび第2連結点7bは、それぞれジンバルリンク4の横軸4bおよび縦軸4aから等しい距離で、かつ第1連結点7aおよび第2連結点7bを結ぶ方向は横軸4bに平行となるように配置されている。 かかる構成により、第1ロッド71および第2ロッド72それぞれ同じ距離だけ前進または後退させることで、メインリンク5を縦振り方向(図13を併せて参照)に回動することができる。また、第1ロッド71または第2ロッド72の一方を前進または後退させて、他方を後退または前進させることで、メインリンク5を横振り方向(図15を併せて参照)に回動することができる。 なお、本実施形態において、第1ロッド71または第2ロッド72の「前進」とは、第1ロッド71または第2ロッド72から見て、手8に近づく方向に進むことをいい、「後退」とは、手8から遠ざかる方向に進むことをいう。 【0072】 サブリンク6は、対向する1対のサブリンク本体部61,61を結合部62で一体として結合して構成され、対向して配置されたメインリンク本体部51a,51bと結合部52,53で形成された矩形の枠体に形成されたメインリンク5の内側に収容されている。 かかる構成により、サブリンク6は、横軸4bの方向において、対向する2つのサブリンク本体部61,61を結合部62で一体として結合してスパンを確保することで、サブリンク6に連結される手8を安定して保持できるように、剛性を確保してガタの発生を防止している。 また、サブリンク6は、一端がジンバルリンク4の副軸部45に回動自在に連結されて、4節リンク機構1の第3節6a(図12参照)を構成し、他端が手8に回動自在に連結されて4節リンク機構1の第4節6b(図12参照)を構成している。そして、この第3節6aと第4節6bを結んだ長さがサブリンク6のリンク長さλ2となっている(図12参照)。 【0073】 手8は、図11に示すように、基体となるフレーム81を備え、このフレーム81にメインリンク5の第2節5b,5bと回動自在に連結される1対のメインリンク連結穴8a,8aと、サブリンク6の第4節6bと回動自在に連結される1対のサブリンク連結穴8b,8bと、が設けられている。 【0074】 ここで、メインリンク5とサブリンク6で構成される4節リンク機構1について、図12を参照しながら説明する。図12は本発明の実施形態に係るロボットの関節構造の4節リンク機構を説明するための側面図である。 4節リンク機構1は、図12に示すように、ジンバルリンク4と手8とを連結するメインリンク5と、メインリンク5に交差するように設けられたサブリンク6と、を備えて構成され、第1節から第4節まで(5a,5b,6a,6b)の連結部が設けられている。 すなわち、第1節5aはメインリンク5とジンバルリンク4との連結部であり、メインリンク5が縦振り方向へ回動する回動軸となっている。第2節5bはメインリンク5と手8のフレーム81における掌の側との連結部である。そして、第3節6aはサブリンク6とジンバルリンク4との連結部であり、サブリンク6が縦振り方向へ回動する回動軸となっている。第4節6bはサブリンク6と手8のフレーム81における手の甲の側との連結部である。 【0075】 具体的には、メインリンク5は、一端が第1節5aでジンバルリンク4の横軸部42と連結され、他端が第2節5bで手8のフレーム81におけるメインリンク連結穴8a(図11参照)で連結されている。 一方、サブリンク6は、一端が第3節6aでジンバルリンク4の副軸部45と連結され、他端が第4節6bで手8のフレーム81におけるとサブリンク連結穴8b(図11参照)に連結されている。このため、サブリンク6は、サブリンク6の第3節6aと第4節6bを結ぶ線がメインリンク5の第1節5aと第2節5bを結ぶ線と交差するように手8に連結されている。 そして、本実施形態では、手8のフレーム81において、第2節5bは掌の側に連結され、第4節6bは手の甲の側に連結されている。このため、第2節5bと第4節6bの位置関係で、手8の回動角度(傾斜角度)が決定される。 また、メインリンク5のリンク長さλ1の方が、サブリンク6のリンク長さλ2よりも長くなるように構成されている。このように、メインリンク5のリンク長さλ1をサブリンク6のリンク長さλ2よりも長くしたのは、回動時におけるメインリンク5とサブリンク6との回動範囲をより大きく確保するためである。 【0076】 ここで、メインリンク5には、図11に示すように、調芯機能を有するユニバーサルジョイント71a,72aを介してそれぞれ第1ロッド71および第2ロッド72が連結されている(図10を併せて参照)。この第1ロッド71がメインリンク本体部51aに連結されている位置が第1連結点7aであり、第2ロッド72がメインリンク本体部51bに連結されている位置が第2連結点7bである。 そして、第1連結点7aおよび第2連結点7bは、それぞれジンバルリンク4の横軸4bおよび縦軸4aから等しい距離で、かつ第1連結点7aおよび第2連結点7bを結ぶ方向は横軸4bに平行となるように配置されている。 【0077】 このため、例えば、図13において、第1ロッド71を前進させれば、横軸4b回りに手8を手の甲の側へ回動するモーメントが作用し、縦軸4a回りには時計回りに回動(図13(c)参照)するモーメントが作用する。一方、第2ロッド72を前進させれば、横軸4b回りに手8を手の甲の側へ回動するモーメントが作用し、縦軸4a回りには反時計回りに回動(図13(a)参照)するモーメントが作用する。 したがって、第1ロッド71および第2ロッド72をそれぞれ同じ距離だけ前進させることで、メインリンク5を縦振り方向の手の甲の側に回動することができる。また、第1ロッド71および第2ロッド72をそれぞれ同じ距離だけ後退させることで、メインリンク5を縦振り方向の掌の側に回動することができる。 一方、第1ロッド71を前進させて、第2ロッド72を後退させることで、メインリンク5を横振り方向の時計回りに回動(図15(c)参照)することができる。また、第1ロッド71を後退させて、第2ロッド72を前進させることで、メインリンク5を横振り方向の反時計回りに回動(図15(a)参照)することができる。 【0078】 このように、第1ロッド71および第2ロッド72をそれぞれ前進または後退させることで縦振り動作および横振り動作を行い、第1ロッド71および第2ロッド72は、それぞれ第1モータ91および第2モータ92で別々に作動させている。したがって、2つのモータをそれぞれ協働させて、縦振り動作および横振り動作を行なうことで、モータの小型化を図り、ロボットの関節構造のコンパクト化を実現している。また、第1ロッド71と第2ロッド72とを連動して同期させることで、縦振り方向および横振り方向の動作が可能であるため、制御が容易で、しかも円滑な動作を確保することができる。 【0079】 続いて、本発明の実施形態に係る人間型ロボットの手首の関節構造の動作に関し、主として、4節リンク機構1の作用について、図13から図15を参照しながら説明する。図13は本発明の実施形態に係る4節リンク機構1における縦振り動作を説明するための側面図であり、(a)は手が手の甲の側に回動された状態、(b)は手が腕のリンクに対して真っ直ぐな状態、(c)は手が掌の側に回動された状態を示す側面図である。また、図14は図13における手が90度回動された状態を示す側面図であり、(a)は手が手の甲の側に回動された状態、(b)は手が掌の側に回動された状態を示す。 【0080】 まず、縦振り動作について、図13を参照しながら説明する。 ここで、第1節5aと第3節6aを結んだ線をベース線L1とし、第1節5aと第2節5b結んだ線をメインリンク線L2とし、第3節6aと第4節6b結んだ線をサブリンク線L3とし、手8の中心軸線をL4とすると、図13(b)に示す手8が前腕のリンク2に対して真っ直ぐな状態において、ジンバルリンク4(図10参照)の縦軸4aに対して、メインリンク線L2がなす角度がθ0となっている。 また、図13(a),(b),(c)において、第1節5aと第3節6aは、ジンバルリンク4(図10参照)に連結されているため、第1節5aと第3節6aを結んだベース線L1は、縦振り方向(図12参照)に対しては回動することなく、その位置関係は各図において一定である。 【0081】 図13(b)に示す手8が前腕のリンク2に対して真っ直ぐな状態から、第1ロッド71および第2ロッド72を同じ距離だけ前進させてメインリンク5を第1節5a回りにθだけ手の甲の方向(反時計回り)に回動すると、メインリンク5の第2節5bも手の甲の方向に回動する。この回動に伴って、サブリンク6の第4節6bも第3節6aを中心として手の甲の方向に回動する。 このとき、メインリンク5の第2節5bは本図上で上方へ移動し、サブリンク6の第4節6bは下方へ移動するように回動するから、手の傾斜角度が大きくなる。その結果、図13(a)に示すように、手8は回動速度が増速されてθよりも大きな角度のθ1だけ手の甲の方向に回動する。 すなわち、縦振り動作の回動方向においては、メインリンク5の回動角度θに対して手8の回動角度θ1の方が大きくなり、メインリンク5が少し回動しただけで手8が大きく傾斜する。 このため、メインリンク5の回動角度を最小限に抑えて、メインリンク5の回動に伴う他の内蔵物との干渉を防止することで、手8の回動角度を広く確保しながら、コンパクトな手首の関節構造を実現することができる。また、手8が回動しながら回動方向に増速されて、さらに傾くように動作するため、手8の回転を素早く行ない、応答性を高めるとともに、可動範囲を確保しながら、コンパクトな手首の関節構造を実現することができる。 例えば、図14に示すように、人間の手首の回動角度まで、手8を90度回動させた状態においても、手の甲の側に回動させた場合にはθは46度であり(図14(a))、掌の側に回動させた場合にはθは32度であるから(図14(b))、メインリンク5の回動角度が小さいことがわかる。なお、この手8の回動角度とメインリンク5の回動角度の関係は、一例を示したものであり、ロボットリンクの適用される箇所に応じて、適宜変更することができる。 【0082】 同様に、図13(b)に示す手8が前腕のリンク2に対して真っ直ぐな状態から、第1ロッド71および第2ロッド72を後退させてメインリンク5を第1節5a回りにθだけ掌の方向(紙面上で右回転)に回動すると、図13(c)に示すように、手8は増速されてθよりも大きな角度のθ2だけ手の甲の方向に回動する。 ただし、このとき、メインリンク5のリンク長さλ1の方が、サブリンク6のリンク長さλ2よりも長くなるように構成されているため、θ2の方がθ1よりも大きくなる(図12参照)。 【0083】 次に、横振り動作について、図15を参照しながら説明する。 図15は本発明の実施形態に係る4節リンク機構における横振り動作を説明するための平面図であり、(a)は手が本図上における反時計回りに回動された状態、(b)は手が腕のリンクに対して真っ直ぐな状態、(c)は手が本図上における時計回りに回動された状態を示す。 ここで、図15(b)に示す手8が前腕のリンク2に対して真っ直ぐな状態においては、ジンバルリンク4(図10参照)の横軸4bに対して、手8の中心軸線L4が直交している。 図15(b)に示す手8が前腕のリンク2に対して真っ直ぐな状態から、第1ロッド71を後退させ第2ロッド72を同じ量だけ前進させてメインリンク5をジンバルリンク4の縦軸4aの回りにθだけ本図上における反時計回りに回動すると、図15(a)に示すように、手8もθだけ同方向に回動する。 同様に、図15(b)に示す手8が前腕のリンク2に対して真っ直ぐな状態から、第1ロッド71を前進させ第2ロッド72を同じ量だけ後退させてメインリンク5をジンバルリンク4の縦軸4aの回りにθだけ本図上における時計回りに回動すると、図15(c)に示すように、手8もθだけ同方向に回動する。このとき、横振り方向においては、図15(c)に示す回動角θは、図15(a)に示す回動角θと同じ角度である。 【0084】 続いて、縦振り動作と横振り動作の組合せについて図13および図15を参照しながら説明する。 前記したように、第1ロッド71および第2ロッド72を同じ距離だけ前進または後退させることで手8の縦振り動作を行なわせることができ(図13参照)、第1ロッド71を前進または後退させ第2ロッド72を同じ量だけ後退または前進させることで横振り動作を行なわせることができる(図15参照)。このため、手8の縦振り動作と横振り動作とを組み合わせることで、手8を縦軸4aおよび横軸4bに対して斜めの方向に動かしたり、円を描くように動かしたりすることも自在にできる。 【0085】 (手首回旋の関節機構) 続いて、本発明の実施形態に係るロボットRの手首回旋の関節機構について、図4、図16ないし図18を参照して説明する。参照する図面において、図16は、本発明の実施形態に係るロボットの手首回旋の関節機構を示す斜視図である。図17は、図16の要部の分解斜視図である。図18は、第1リンクの変形を説明するための模式図である。 図4に示すように、本発明の実施形態に係るロボットRの手首回旋の関節機構は、前腕のリンク2の中間に設けられた手首回旋の関節部10Aと、前腕のリンク2の回旋動作を行なう駆動機構11Aと、を備えている。 前腕のリンク2は、ベースリンク(第1部材)21に加え、第2部材22、第3部材23、第4部材24および第5部材25を備えている。 【0086】 図17に示すように、ベースリンク21は、円盤部21bを備えている。円盤部21bは、ベースリンク21の肘側端部に設けられており、その肘側端面に穴21b1が形成されている。 穴21b1は、円盤部21bの中心からずれた位置に形成された丸穴であり、後記する第2リンク102の突起102bを相対回動可能に保持する。 【0087】 第2部材22には、孔22aおよび孔22bが形成されている。孔22aは、円盤部21bを相対回動可能に保持する。孔22bは、第1リンク101Aの一端の突起101bを相対回動可能に保持する。 【0088】 図16に示すように、第3部材23は、第5部材25に連結されている。第3部材23には、駆動機構11Aが設置されている。 【0089】 第4部材24は、第1リンク101Aの変位を検出するためのエンコーダ(ロータリーエンコーダ)であり、第5部材25により保持されている。図17に示すように、第4部材24の手首側端部には、突起24aが形成されている。突起24aは、第3リンク103の孔103bに挿入される。本実施形態において、第4部材、すなわち、エンコーダ24は、第3リンク103の回転角を検出する。検出された回転角は、制御装置搭載部R5の制御部に出力される。 【0090】 第5部材25は、その一端に第2部材22および第3部材23が一体的に固定されている。また、第5部材25は、駆動機構11A、第2部材22および第4部材24を互いに固定している。 【0091】 図16に示すように、手首回旋の関節部10Aは、第1リンク101Aと、第2リンク102と、第3リンク103と、を備えている。 【0092】 第1リンク101Aは、一端が駆動機構11Aの歯動歯車装置112の出力端112aに連結され、他端が第2リンク102に連結されている。図17に示すように、第1リンク101Aは、一端の肘側端面に穴101aが形成され、一端の手首側端面に突起101bが形成され、他端に孔101cが形成されている。穴101aは、歯動歯車装置112の出力端112aを固定するためのものである。突起101bは、円柱形状を呈しており、孔22bに相対回動可能に挿入される。孔101cは、図示しないピンを挿通させる。 【0093】 第1リンク101Aは、図1の弾性部材A21に相当し、その軸と交差する方向に弾性変形可能なバネである。また、図18に示すように、第1リンク101Aは、穴101aが形成された部分から孔101cとは逆側に延びる第1の軸部101dと、第1の軸部101dに連結され、穴101aが形成された部分を囲む環状部(可撓部)101eと、環状部101eおよび孔101cが形成された部分を連結する第2の軸部101fと、を備えている。 また、穴101aが形成された部分と環状部101eとの間には、第1リンク101の回転軸方向に貫通する穴部101gが形成されている。 波動歯車装置112Aからの出力が入力されはじめたときには、第1リンク101Aは穴部101gが潰れるような変形を行なう(図18(a)→図18(b))。第1リンク101Aは、穴部101gが潰れていない状態では剛性が低く、穴部101gが潰れた状態では剛性が高くなる。その後、第1リンク101Aは、全体的にたわむような変形を行なう。 第1リンク101Aは、SNCM(ニッケルクロムモリブデン鋼)、SCM(クロムモリブデン鋼)などから形成されたものを好適に使用することができる。 【0094】 第1リンク101Aの環状部101eは、穴101a,101cを結ぶ方向のばね定数は非常に大きく、この方向にほとんど伸縮しないように構成されている。これは、穴101a,101cの距離が変化すると、4節リンク機構のパラメータが変化し、増速比が変わってしまうためである。 【0095】 図16に示すように、第2リンク102は、一端が第1リンク101Aに連結され、他端が円盤部21bおよび第3リンク103に連結されている。 図17に示すように、第2リンク102は、一端が二股に分岐しており、孔102a,102aが形成されており、他端の手首側に突起102b(図19参照)が形成されており、他端の肘側に穴102cが形成されている。 孔102a,102aは、図示しないピンを挿通させる。このピンが、孔102a,101c,102aに挿通され、第1リンク101Aおよび第2リンク102を軸支する。 手首側の突起102bは、円柱形状を呈しており、穴21b1に相対回動可能に挿入される。 肘側の穴102cは第3リンク103の突起103aを相対回動可能に保持する。 【0096】 図16に示すように、第3リンク103は、一端が第2リンク102に連結され、他端が第4部材24に連結されている。 図17に示すように、第3リンクは、一端に突起103aが形成され、他端に孔103bに形成されている。 突起103aは、穴102bに相対回動可能に挿入される。 孔103bは、円盤部21bと同軸であり、突起24aを相対回動可能に保持する。 【0097】 駆動機構11Aは、モータ111Aと、波動歯車装置112Aと、を備えている。モータ111Aは、図1のモータA11に相当し、手首回旋の関節を回旋させるための駆動力を出力する。 波動歯車装置112Aは、図1の減速機構A12に相当し、モータ111Aの出力を減速させる。 歯動歯車装置112Aの出力端112aは、第1リンク101Aの穴101aに固定されている。 【0098】 また、駆動機構11Aは、エンコーダENC3を備えている。エンコーダENC3は、モータ111Aの変位を検出するためのものである。エンコーダENC3の検出結果は、制御装置搭載部R5の制御部に出力される。制御部は、エンコーダENC3およびエンコーダ24の検出結果に基づいて第1リンク101Aの変形量を算出し、算出した変形量に基づいて関節の駆動制御を行ない、第1リンク101Aの共振を抑制する。 【0099】 続いて、手首回旋の関節機構の動作について、図19を参照して説明する。 図19は、本発明の実施形態に係る手首回旋の関節機構の動作を説明するための図であり、(a)は回旋前の状態を示す模式図、(b)は回旋後の状態を示す模式図である。図19は、図17のX3矢視の図である。 モータ111Aの本体部分と、第4部材24とは第5部材25に固定されている。したがって、手首回旋の関節部10Aは、図19(a)に示すように、節L1,L2,L3,L4を備えた4節リンク機構とみなすことができる。かかる手首回旋の関節部10A(4節リンク機構)の節L1(第1リンク101A)を除く部分が、図1の増速機構A3に相当する。 節L1は、第1リンク101Aに対応しており、第1リンク101Aの孔101a(波動歯車装置112Aの出力端112a)と第1リンク101Aの孔101c(第2リンクの孔102a)とを結ぶ線分である。 節L2は、第2リンク102に対応しており、第2リンクの孔102aと第2リンクの突起102b(第3リンクの孔103a、円盤部21bの孔21b1)とを結ぶ線分である。 節L3は、第3リンク103に対応しており、第3リンク103の孔103a(第2リンク102の突起102b、円盤部21bの孔21b1)と第3リンク103の孔103b(第4部材24の突起24a、円盤部21bの中心)とを結ぶ線分である。 節L4は、第3リンク103の孔103b(第4部材24の突起24a、円盤部21bの中心)と第1リンク101Aの孔101a(波動歯車装置112Aの出力端112a)とを結ぶ線分である。 節L4を固定した状態で、波動歯車装置112Aを介して伝達されたモータ111Aの出力により節L1を回転させると、節L3が節L4に対して回転し、円盤部21b、すなわちベースリンク21(図1の負荷部材A4に相当)が軸まわりに回旋する。ここで、節L3が節L1よりも短いので、第1リンク101Aが弾性変形するとともに、波動歯車装置112Aの出力端112aの出力角α1が角α2に増速される(図19(b)参照)。 【0100】 かかるロボット関節機構は、4節リンク機構の一リンク(第1リンク101A)が弾性変形するので、増速機構と弾性部材を一体化することができ、省スペース化および軽量化を実現することができる。 【0101】 また、かかるロボット関節機構は、環状部(可撓部)101eにおいて、圧縮と引張りが対称的に生じるので、第1リンク(ばね部材)101Aにおいて正逆回転方向に同一のばね定数を実現することができる。 【0102】 (手首回旋の関節機構の別の実施形態) 続いて、手首回旋の関節機構の別の実施形態について、前記実施形態との相違点を中心に説明する。図20は、本発明の別の実施形態に係るロボットの手首回旋の関節機構を示す斜視図である。図21は、図20の要部の分解斜視図である。図22は、図20の駆動機構の断面図である。 図20に示すように、本発明の別の実施形態に係るロボットRの手首回旋の関節機構は、前腕のリンク2の中間に設けられた手首回旋の関節部10Bと、前腕のリンク2の回旋動作を行なう駆動機構11Bと、を備えている。 図21に示すように、手首回旋の関節部10Bは、第1リンク101Aに代えて、第1リンク101Bを備えている。 第1リンク101Bは、一端が駆動機構11Bのトーションバー160に連結され、他端が第2リンク102に連結されている。図21に示すように、第1リンク101Bは、一端の肘側端面に穴101hが形成され、一端の手首側端面に突起101iが形成され、他端に孔101jが形成されている。穴101hは、トーションバー160を固定するためのものである。突起101iは、円柱形状を呈しており、孔22bに相対回動可能に挿入される。孔101jは、図示しないピンを挿通させる。 【0103】 図22に示すように、駆動機構11Bは、モータ111Bと、波動歯車装置112Bと、トーションバー160と、を備えている。 モータ111Bは、図1のモータA11に相当し、手首回旋の関節を回旋させるための駆動力を出力する。 波動歯車装置112Bは、図1の減速機構A12に相当し、モータ111Aの出力を減速させる。 トーションバー160は、図1の弾性部材A21に相当し、一端が波動歯車装置112Bの出力端に固定され、他端が第1リンク101Bに固定されている。 トーションバー160は、SNCM(ニッケルクロムモリブデン鋼)、SCM(クロムモリブデン鋼)などから形成されたものを好適に使用することができる。 【0104】 また、駆動機構11Bは、エンコーダENC4,ENC5を備えている。 エンコーダENC4は、モータ111Bの変位を検出するためのものであり、エンコーダENC5は、第1リンク101Bの変位を検出するためのものである。 エンコーダENC4,ENC5の検出結果は、制御装置搭載部R5の制御部に出力される。制御部は、エンコーダENC4,ENC5の検出結果に基づいてトーションバー160のねじれ量を算出し、算出したねじれ量に基づいて関節の駆動制御を行ない、トーションバー160の共振を抑制する。 【0105】 駆動機構11Bは、手首側から、エンコーダENC5、エンコーダENC4、モータ111B、波動歯車装置112Bの順に配置されている。また、これらは中空構造を呈しており、その中空部分(貫通孔H)にトーションバー160が配置されている。かかる配置構造により、トーションバー160の長さを確保しつつ、スペース効率よく配置することができる。 【0106】 続いて、手首回旋の関節機構の動作について、図23を参照して説明する。 図23は、本発明の実施形態に係る手首回旋の関節機構の動作を説明するための図であり、(a)は回旋前の状態を示す模式図、(b)は回旋後の状態を示す模式図である。図23は、図21のX4矢視の図である。 モータ111Bの本体部分と、第4部材24とは第5部材25に固定されている。したがって、手首回旋の関節部10Bは、図23(a)に示すように、節L5,L2,L3,L4を備えた4節リンク機構とみなすことができる。かかる手首回旋の関節部10B(4節リンク機構)が、図1の増速機構A3に相当する。 節L5は、第1リンク101Bに対応しており、第1リンク101Bの孔101h(トーションバー160)と第1リンク101Bの孔101j(第2リンクの孔102a)とを結ぶ線分である。 節L2は、第2リンク102に対応しており、第2リンクの孔102aと第2リンクの突起102b(第3リンクの孔103a、円盤部21bの孔21b1)とを結ぶ線分である。 節L3は、第3リンク103に対応しており、第3リンク103の孔103a(第2リンク102の突起102b、円盤部21bの孔21b1)と第3リンク103の孔103b(第4部材24の突起24a、円盤部21bの中心)とを結ぶ線分である。 節L4は、第3リンク103の孔103b(第4部材24の突起24a、円盤部21bの中心)と第1リンク101Bの孔101h(トーションバー160)とを結ぶ線分である。 節L4を固定した状態で、波動歯車装置112Bを介して伝達されたモータ111Bの出力により節L5を回転させると、節L3が節L4に対して回転し、円盤部21b、すなわちベースリンク21(図1の負荷部材A4に相当)が軸まわりに回旋する。ここで、節L3が節L5よりも短いので、波動歯車装置112Aの出力端112aの出力角α3が角α4に増速される(図23(b)参照)。 【0107】 以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施することが可能である。 例えば、本実施形態においては、第1の回動軸である縦軸と第2の回動軸である横軸とが直交する方向に沿って設けられているが、第1の回動軸(縦軸)と第2の回動軸(横軸)とが平面視で交差する方向であれば、第1ロッド71と第2ロッド72の移動量を適宜調整することで手8の縦振り動作および横振り動作を行なうことができる。また、手8の縦振り動作と横振り動作とを組み合わせることで、手8を縦軸4aおよび横軸4bに対して斜めの方向に動かしたり、円を描くように動かしたりすることも自在にできる。 【0108】 本実施形態においては、縦振り動作の方向において4節リンク機構1を構成したが、これに限定されるものではなく、横振り動作の方向に4節リンク機構1を構成してもよい。 【0109】 また、本実施形態においては、前記メインリンク5には、第1ロッド71および第2ロッド72が、それぞれ横軸4bからずらした位置で横軸4bに平行に、かつ、縦軸4aを中心として一方の側と他方の側に連結されているが、これに限定されるものではなく、第1ロッド71および第2ロッド72が、それぞれ縦軸4aからずらした位置で縦軸4aに平行に、かつ、横軸4bを中心として一方の側と他方の側に連結された構成とすることもできる。 具体的には、図4において、本実施形態においては、第1ロッド71および第2ロッド72は、縦軸4aを挟んでそれぞれ両側のメインリンク本体部51a,51bに連結されているが、一方のメインリンク本体部51a(または、他方のメインリンク本体部51b)における横軸4bを挟んで結合部52の側と結合部53の側の両側に、それぞれ連結することもできる。また、このような第1ロッド71および第2ロッド72の配置の変更に伴い、駆動機構9の第1モータ91および第2モータ92等も配置を変更することができる。 かかる構成により、第1ロッド71および第2ロッド72それぞれ同じ距離だけ前進または後退させることで、メインリンク5を横振り方向(図7参照)に回動することができる。また、第1ロッド71または第2ロッド72の一方を前進または後退させて、他方を後退または前進させることで、メインリンク5を縦振り方向(図5参照)に回動することができる。 【0110】 また、本実施形態においては、第1ロッド71および第2ロッド72とメインリンク5との連結部には2自由度で構成されるユニバーサルジョイント71a,72aを使用し、第1ロッド71および第2ロッド72と出力アーム95,96との連結部には3自由度で構成される球面継手95a,96aを使用しているが、これに限定されるものではなく、 両者を逆にしてメインリンク5側の連結部を球面継手とし、出力アーム95,96側の連結部をユニバーサルジョイントとしてもよい。いずれか一方の連結部に球面継手を使用するのは、第1ロッド71および第2ロッド72には回動動作中にねじり方向の力が作用するからである。 このため、メインリンク5側の連結部と出力アーム95,96側の連結部をいずれもユニバーサルジョイントとすると別途ねじり力を逃がす部材が必要となる。一方、いずれも球面継手とすると第1ロッド71および第2ロッド72が意図せず回転しないように拘束する手段が必要になる。 【0111】 また、増速機構としては、5節リンク機構、遊星歯車機構を利用したものを適用することができる。図24は、本発明の増速機構の変形例を示す模式図であり、5節リンク機構を示す図である。 図24に示すように、増速機構は、リンク181,182,183,184,185からなる5節リンク機構である。 リンク181は、その一端181aがロボットRの固定部182に回動可能に連結され、その他端181bがリンク182の一端182aに回動可能に連結されている。リンク182は、その一端182aがリンク181の他端181bに回動可能に連結され、その他端182bがリンク183の一端183aに回動可能に連結されている。リンク183は、その一端183aがリンク182の他端182bに回動可能に連結され、その他端183bがリンク184の一端184aに回動可能に連結されている。リンク184は、その一端がリンク183aの他端183bに回動可能に連結され、その他端184bがリンク185の一端185aに回動可能に連結されている。リンク185は、その一端185aがリンク184の他端184bに回動可能に連結され、その他端185bがリンク181の中間部181cに回動可能に連結されている。 そして、弾性部材がリンク183に固定されており、負荷部材がリンク184に固定されている。すなわち、図22に示す増速機構は、リンク183とリンク184との連結軸が入力軸および出力軸である、すなわち、同軸増速機構であるといえる。 【0112】 図25は、本発明の増速手段の変形例を示す模式図であり、遊星歯車機構を示す図である。 遊星歯車機構300は、筐体301と、入力側部材302と、トーションバー303と、遊星歯車304と、太陽歯車305と、内歯車306と、を備えている。 筐体301は、入力側部材302を回動可能に保持し、トーションバー303、遊星歯車304、内歯車305および太陽歯車306を収容している。 入力側部材302は、一端が駆動源(図示せず)に連結され、他端がトーションバー303に連結されている。 トーションバー303は、一端が入力側部材302に連結され、他端が遊星歯車304に連結されている。 遊星歯車304は、内歯車305および太陽歯車306と歯合している。 内歯車305は、筐体301に固定され、遊星歯車304と歯合している。 太陽歯車306は、負荷部材307と一体的に形成されており、遊星歯車304と歯合している。 【0113】 駆動源から入力側部材302に入力されたトルクは、トーションバー303、遊星歯車304および太陽歯車306を介して負荷部材307に増速して伝達される。 また、トーションバー303は、トルクを弾性変形しつつ伝達する。 【0114】 また、弾性部材の変形を検出するのは、前記したエンコーダによるものに限定されず、弾性部材に設けられた歪ゲージなどにより検出する構成であっても良い。 【0115】 また、本発明のロボット関節機構は、ロボットRの各関節部に適用可能である。 本発明のロボット関節機構を腕関節部235R(L)および手首関節部236R(L),237R(L)に適用すると、把持部(ハンド)271R,271Lに加わる衝撃がロボットRの体幹側に伝達するのを緩和することができる。 また、本発明のロボット関節機構を肩関節部233R(L)に適用すると、当該関節より末端に加わる衝撃(例えば、ロボットRの肘と周囲の物体の衝突による衝撃)がロボットRの体幹側に伝達するのを緩和したり、ロボットRの上体部R2の振動・衝撃(例えば、ロボットRの歩行または走行による振動・衝撃)が把持部(ハンド)271R,271Lに伝達するのを緩和したりすることができる。 また、本発明のロボット関節機構を首関節部241に適用すると、ロボットRの歩行または走行による首の振れの衝撃が頭部R4に伝達するのを緩和し、頭部R4に搭載されたカメラによる認識システムの精度を向上することができる。 また、本発明のロボット関節機構を足首関節部215R(L),216R(L)に適用すると、足部217R(L)に加わる衝撃がロボットRの体幹側に伝達するのを緩和することができる。 なお、本発明のロボット関節機構は、これら以外の関節部にも適用可能である。 【0116】 また、本発明のロボット関節機構は、駆動源の出力による増速前の変位量を検出する検出手段と、検出手段の検出結果に基づいて駆動源を制御する制御装置と、を備えていてもよい。 増速前の変位量の検出位置としては、弾性部材と増速機構との間とすることができる。 この場合には、弾性部材と増速機構との間のガタおよび摩擦が検出手段の検出結果に与える影響を抑えることができる。 また、本発明のロボット関節機構は、駆動源の出力による増速後の変位量を検出する検出手段と、検出手段の検出結果に基づいて駆動源を制御する制御装置と、を備えていてもよい。 増速後の変位量の検出位置としては、負荷部材の変位量を検出可能な位置であればよい。 この場合には、増速された出力による変位量を検出するので、検出精度を向上することができる。 【図面の簡単な説明】 【0117】 【図1】本発明に係るロボット関節機構を示すブロック図である。 【図2】本発明に係るロボット関節機構が適用されたロボットの外観を示す模式図である。 【図3】図2のロボットの駆動構造を模式的に示す斜視図である。 【図4】本発明の実施形態に係るロボットの関節構造の全体構成を示す斜視図である。 【図5】(a)は、図4の部分断面図であり、図5(b)は、環状ばねの斜視図である。図6(a)は、環状ばねの平面図であり、図6(b)は、図6(a)のX1−X1断面図であり、図6(c)は、図6(a)のX2−X2断面図である。弾性部材のねじれを説明するための模式図である。 【図6】(a)は、環状ばねの平面図であり、(b)は、(a)のX1−X1断面図であり、(c)は、(a)のX2−X2断面図である。 【図7】環状ばねの変形例を説明するための模式図であり、(a)は1軸対称の環状ばねを説明するための図、(b)はねじれを説明するための図である。 【図8】環状ばねの変形例を説明するための模式図であり、(a)は2軸対称の環状ばねを説明するための模式図、(b)はねじれを説明するための図である。 【図9】環状ばねの変形例を説明するための図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図、(c)は破断斜視図である。 【図10】図4の要部の分解斜視図である。 【図11】本発明の実施形態に係るロボット関節機構の連結関係を説明するための分解斜視図である。 【図12】本発明の実施形態に係るロボット関節機構の横振り機構を説明するための図1における上方向から見た部分拡大斜視図である。 【図13】本発明の実施形態に係る4節リンク機構における縦振り動作を説明するための側面図であり、(a)は手が手の甲の側に回動された状態、(b)は手が腕のリンクに対して真っ直ぐな状態、(c)は手が掌の側に回動された状態を示す。 【図14】図13における手が90度回動された状態を示す側面図であり、(a)は手が手の甲の側に回動された状態、(b)は手が掌の側に回動された状態を示す。 【図15】本発明の実施形態に係る4節リンク機構における横振り動作を説明するための平面図であり、(a)は手が本図上における反時計回りに回動された状態、(b)は手が腕のリンクに対して真っ直ぐな状態、(c)は手が本図上における時計回りに回動された状態を示す。 【図16】本発明の実施形態に係るロボットの手首回旋の関節機構を示す斜視図である。 【図17】図16の要部の分解斜視図である。 【図18】第1リンクの変形を説明するための模式図である。 【図19】本発明の実施形態に係る手首回旋の関節機構の動作を説明するための図であり、(a)は回旋前の状態を示す模式図、(b)は回旋後の状態を示す模式図である。 【図20】本発明の別の実施形態に係るロボットの手首回旋の関節機構を示す斜視図である。 【図21】図20の要部の分解斜視図である。 【図22】図20の駆動機構の断面図である。 【図23】本発明の実施形態に係る手首回旋の関節機構の動作を説明するための図であり、(a)は回旋前の状態を示す模式図、(b)は回旋後の状態を示す模式図である。 【図24】本発明の増速機構の変形例を示す模式図である。 【図25】本発明の増速手段の変形例を示す模式図であり、遊星歯車機構を示す図である。 【符号の説明】 【0118】 A ロボット関節機構 A1 駆動源 A11 モータ A12 減速機構 A2 増速手段 A3 負荷部材 3 手首の関節部(増速機構) 8 手のリンク(負荷部材) 10A,10B 手首回旋の関節部(増速機構) 21 ベースリンク(負荷部材) 91 第1モータ(モータ) 92 第2モータ(モータ) 93 波動歯車装置(減速機構) 94 波動歯車装置(減速機構) 95 出力アーム(増速機構) 96 出力アーム(増速機構) 101A 第1リンク(バネ、弾性部材) 111A,111B モータ 112A,112B 波動歯車装置(減速機構) 150 環状ばね(弾性部材) 154,155 溝 160 トーションバー(弾性部材)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月30日(2006.8.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064414 【弁理士】 【氏名又は名称】磯野 道造
【識別番号】100111545 【弁理士】 【氏名又は名称】多田 悦夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−55541(P2008−55541A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−234576(P2006−234576) |
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