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【発明の名称】 工具ホルダー用ループ
【発明者】 【氏名】坂井 広

【要約】 【課題】工具ホルダーを作業者のベルトに対して確実に静止させておくことができる工具ホルダー用ループを提供する。

【解決手段】工具ホルダー用ループ100は作業者が腰に巻いているベルト110を通す開口部120を形成しており、開口部120の内面の上端には、ベルト110が工具ホルダー用ループ100に対してスリップすることを防止する第一の滑り止め部材150が配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業者が腰に巻いているベルトを通す開口部を形成しており、前記ベルトを前記開口部に通した状態において工具ホルダーを支持する工具ホルダー用ループであって、
前側部材と、第一の滑り止め部材と、ループ形成部材と、前記前側部材と前記ループ形成部材とを取り外し可能に連結する連結部材と、からなり、
前記第一の滑り止め部材は前記前側部材と前記ループ形成部材との間に挟まれた状態で固定されており、
前記ループ形成部材は前記前側部材の前面において前記連結部材を介して前記前側部材と連結されて前記開口部を形成するものであることを特徴とする工具ホルダー用ループ。
【請求項2】
作業者が腰に巻いているベルトを通す開口部を形成しており、前記ベルトを前記開口部に通した状態において工具ホルダーを支持する工具ホルダー用ループであって、
前記開口部の内面の上端及び下端の少なくとも何れか一方には、前記ベルトが前記工具ホルダー用ループに対してスリップすることを防止する第一の滑り止め部材が配置されていることを特徴とする工具ホルダー用ループ。
【請求項3】
前記開口部の内面の側面には、前記ベルトが前記工具ホルダー用ループに対してスリップすることを防止する第二の滑り止め部材が配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の工具ホルダー用ループ。
【請求項4】
前記工具ホルダー用ループは一枚のシートをループ状に巻いたものから構成されており、前記シートの一端と前記シートの他端とは着脱自在の連結部材を介して止められていることを特徴とする請求項2または3に記載の工具ホルダー用ループ。
【請求項5】
前記第一の滑り止め部材は、前記開口部と直交し、かつ、前記ベルトが延びる方向と直交する平面内において、逆V字型断面を有していることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の工具ホルダー用ループ。
【請求項6】
前記第一の滑り止め部材は、前記開口部と直交し、かつ、前記ベルトが延びる方向と平行な平面内において、鋸歯状断面を有していることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の工具ホルダー用ループ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者が腰に巻いているベルトに工具ホルダーを取り付けるための工具ホルダー用ループに関する。
【背景技術】
【0002】
建築工事(特に、高所において行う外装工事)においては、作業者の両手の自由を確保するため、作業者が腰に巻いているベルトに袋状の工具ホルダーを取り付け、必要な工具をこの工具ホルダーに収納することが行われている。
【0003】
例えば、特開2000−300328号公報の図3(c)に示されているように、通常、工具ホルダーは工具ホルダー用ループを介してベルトに取り付けられている。工具ホルダー用ループは、ベルトを通すことができるように、ループ状の開口部を形成しており、この開口部にベルトを通した後、工具ホルダー用ループの表面に設けられている取り付け具を介して工具ホルダー用ループに工具ホルダーが取り付けられる。
【特許文献1】特開2000−300328号公報(図3(c))
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記公報に記載されている従来の工具ホルダー用ループには、次のような問題点があった。
【0005】
工具ホルダー用が動くと、作業者の作業の障害になる。このため、工具ホルダー用はベルトに対してほぼ静止していることが望まれる。
【0006】
しかしながら、上記公報に記載されている従来の工具ホルダー用ループの内面とベルトの表面との間の摩擦力が小さいため、作業者が大きな動きを行うと、それに伴って、工具ホルダーも動き出してしまい、作業者が作業を行ううえで大きな障害となっていた。
【0007】
本発明は以上のような従来の工具ホルダー用ループにおける問題点に鑑みてなされたものであり、工具ホルダーを作業者のベルトに対して確実に静止させておくことができる工具ホルダー用ループを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下に、「発明の実施の形態」において使用される参照符号を用いて、上述の課題を解決するための手段を説明する。これらの参照符号は、「特許請求の範囲」の記載と「発明の実施の形態」の記載との間の対応関係を明らかにするためにのみ付加されたものであり、「特許請求の範囲」に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いるべきものではない。
【0009】
上記の目的を達成するため、本発明は、作業者が腰に巻いているベルトを通す開口部(410)を形成しており、前記ベルトを前記開口部(410)に通した状態において工具ホルダーを支持する工具ホルダー用ループ(400)であって、前側部材(401)と、第一の滑り止め部材(402)と、ループ形成部材(403)と、前記前側部材(401)と前記ループ形成部材(403)とを取り外し可能に連結する連結部材(404)と、からなり、前記第一の滑り止め部材(402)は前記前側部材(401)と前記ループ形成部材(403)との間に挟まれた状態で固定されており、前記ループ形成部材(403)は前記前側部材(401)の前面において前記連結部材(404)を介して前記前側部材(401)と連結されて前記開口部(410)を形成するものであることを特徴とする工具ホルダー用ループ(400)を提供する。
【0010】
さらに、本発明は、作業者が腰に巻いているベルト(110)を通す開口部(120)を形成しており、前記ベルト(110)を前記開口部(120)に通した状態において工具ホルダー(140)を支持する工具ホルダー用ループ(100、200、300)であって、前記開口部(120)の内面の上端及び下端の少なくとも何れか一方には、前記ベルト(110)が前記工具ホルダー用ループ(100、200、300)に対してスリップすることを防止する第一の滑り止め部材(150)が配置されていることを特徴とする工具ホルダー用ループを提供する。
【0011】
前記開口部(120)の内面の側面には、前記ベルト(110)が前記工具ホルダー用ループ(100、200、300)に対してスリップすることを防止する第二の滑り止め部材(210)が配置されていることが好ましい。
【0012】
前記工具ホルダー用ループ(300)は一枚のシート(310)をループ状に巻いたものから構成することができる。この場合、前記シート(310)の一端と前記シート(310)の他端とは着脱自在の連結部材(320)を介して止められていることが好ましい。
【0013】
前記第一の滑り止め部材(150)は、前記開口部(120)と直交し、かつ、前記ベルト(110)が延びる方向と直交する平面内において、逆V字型断面を有していることが好ましい。
【0014】
前記第一の滑り止め部材(150)は、前記開口部(120)と直交し、かつ、前記ベルト(110)が延びる方向と平行な平面内において、鋸歯状断面(160)を有していることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る工具ホルダー用ループには、開口部内に第一の滑り止め部材が配置されているため、開口部内に通されたベルトと第一の滑り止め部材との間の摩擦力により、ベルトが工具ホルダー用ループに対してスリップすることが防止される。すなわち、ベルトは工具ホルダー用ループに対して確実に保持され、その結果として、工具ホルダーがベルトに対して確実に保持される。このため、作業者が激しく動いても、工具ホルダーはベルトに対して動くことがなく、作業者の作業の障害になることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(第一の実施形態)
図1は本発明の第一の実施形態に係る工具ホルダー用ループ100の正面図であり、図2は図1のA−A線における断面図である。
【0017】
図2に示すように、本実施形態に係る工具ホルダー用ループ100は、その縦断面において、作業者が腰に巻いているベルト110を通す開口部120を形成している。開口部120はほぼ長円形をなし、縦断面において、閉じた形状を構成している。
【0018】
図1に示すように、工具ホルダー用ループ100の外面には水平方向に並列に2個の凸状体130が取り付けられている。ベルト110を開口部120に通した後、凸状体130を介して、工具ホルダー用ループ100に工具ホルダー140(図1においては破線で示す)が取り付けられる。
【0019】
本実施形態に係る工具ホルダー用ループ100は布地、軟性樹脂、皮革などの可撓性を有する素材でつくられている。
【0020】
開口部120の内面の上端には第一の滑り止め部材150が取り付けられている。
【0021】
第一の滑り止め部材150は、例えば、接着剤、縫合などの手段により、開口部120の内面の上端に固定されている。
【0022】
第一の滑り止め部材150は、例えば、ゴムからつくられている。
【0023】
第一の滑り止め部材150は、開口部120と直交し、かつ、ベルト110が延びる方向と直交する平面(すなわち、図2の面)内において、逆V字型断面をなしている。
【0024】
このため、図2に示すように、開口部120内にベルト110を通すと、ベルト110の上縁が第一の滑り止め部材150の逆V字型断面に確実に当接する。
【0025】
以上のように、本実施形態に係る工具ホルダー用ループ100には、開口部120内に第一の滑り止め部材150が配置されているため、開口部120内に通されたベルト110と第一の滑り止め部材150との間の摩擦力により、ベルト110が工具ホルダー用ループ100に対してスリップすることが防止される。すなわち、ベルト110は工具ホルダー用ループ100に対して確実に保持され、その結果として、工具ホルダー140がベルト110に対して確実に保持される。
【0026】
このため、作業者が激しく動いても、工具ホルダー140はベルト110に対して動くことがなく、作業者の作業の障害になることがない。
【0027】
図3は、第一の滑り止め部材150を正面方向(図2のA方向)から見た場合の正面図である。
【0028】
第一の滑り止め部材150の逆V字型断面の頂点は、ベルト110が延びる方向と平行な平面内において、直線状に形成してもよく、あるいは、図3に示すように、鋸歯状断面160を有するように構成することもできる。
【0029】
このように、第一の滑り止め部材150の逆V字型断面の頂点が鋸歯状断面160を有するように構成することにより、第一の滑り止め部材150とベルト110との間の摩擦力を一層大きくすることができる。
【0030】
本実施形態に係る工具ホルダー用ループ100は上記のような構造に限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
【0031】
例えば、第一の滑り止め部材150は開口部120内の上端に配置されているが、開口部120内の下端に配置することも可能である。あるいは、開口部120内の上端及び下端の双方に配置することも可能である。
【0032】
また、本実施形態に係る工具ホルダー用ループ100においては、第一の滑り止め部材150はゴムでつくられているが、第一の滑り止め部材150の素材はゴムに限定されない。ベルト110との間に大きな摩擦力を発生させることができる素材であれば、いかなる素材をも使用することができる。
【0033】
(第二の実施形態)
図4は、本発明の第二の実施形態に係る工具ホルダー用ループ200の縦断面図である。
【0034】
本実施形態に係る工具ホルダー用ループ200は、第一の実施形態に係る工具ホルダー用ループ100と比較して、第二の滑り止め部材210を追加して備えている。この点を除いて、本実施形態に係る工具ホルダー用ループ200は第一の実施形態に係る工具ホルダー用ループ100と同一の構造を有している。
【0035】
図4に示すように、第二の滑り止め部材210は開口部120の内面の両側面に配置されている。
【0036】
第二の滑り止め部材210は、図4に示すように、シート状である。
【0037】
第二の滑り止め部材210は、例えば、接着剤、縫合により、開口部120の内面の両側面に固定されている。
【0038】
第一の滑り止め部材150と同様に、第二の滑り止め部材210はゴムでつくられている。
【0039】
本実施形態に係る工具ホルダー用ループ200によれば、第二の滑り止め部材210がベルト110の両面に接触する。すなわち、ベルト110はその上縁及び両面において第一の滑り止め部材150及び第二の滑り止め部材210とそれぞれ接触することになるため、第一の実施形態に係る工具ホルダー用ループ100よりも大きな摩擦力をベルト110との間に発生させることができる。
【0040】
(第三の実施形態)
図5は、本発明の第三の実施形態に係る工具ホルダー用ループ300の縦断面図である。
【0041】
上記の第一及び第二の実施形態に係る工具ホルダー用ループ100、200はいずれも断面が閉じたループ形状をなしているのに対して、本実施形態に係る工具ホルダー用ループ300は、一枚のシート310をループ状に巻いたものから構成されており、シート310の一端と他端とは着脱自在の連結部材320を介して相互に止められている。
【0042】
本実施形態に係る工具ホルダー用ループ300によれば、シート310の一端を他端から取り外すことにより、ベルト110を容易に開口部120内に差し込むことができるようになる。
【0043】
シート310の一端と他端とを着脱自在に連結する連結部材320の構造は特に限定されない。例えば、ホック、面ファスナーなど任意の部材を用いることができる。
【0044】
(第四の実施形態)
図6は、本発明の第四の実施形態に係る工具ホルダー用ループ400の縦断面図である。
【0045】
図6に示すように、本実施形態に係る工具ホルダー用ループ400は、前方から見た形状が矩形状である前側部材401と、前側部材401と同一の長さ(図4の紙面と垂直な方向における長さ)を有する滑り止め部材402と、ループ形成部材403と、前側部材401とループ形成部材403とを取り外し可能に連結する連結部材404と、から構成されている。
【0046】
滑り止め部材402はその上端が前側部材401及びループ形成部材403の上端と揃うように前側部材401とループ形成部材403との間に挟まれた状態でピン405を介して固定されている。
【0047】
ループ形成部材403の下端は前側部材401の前面において連結部材を404介して前側部材401の下端と連結されて開口部401を形成している。
【0048】
滑り止め部材402は第一の実施形態における第一の滑り止め部材150と同様の形状をなしている。
【0049】
本実施形態に係る工具ホルダー用ループ400は第一の実施形態に係る工具ホルダー用ループ100と同様の効果を奏する。
【0050】
本実施形態に係る工具ホルダー用ループ400に対しても、第二の実施形態における第二の滑り止め部材210を用いることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る工具ホルダー用ループの正面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】第一の滑り止め部材を正面方向(図2のA方向)から見た場合の正面図である。
【図4】本発明の第二の実施形態に係る工具ホルダー用ループの縦断面図である。
【図5】本発明の第三の実施形態に係る工具ホルダー用ループの縦断面図である。
【図6】本発明の第四の実施形態に係る工具ホルダー用ループの縦断面図である。
【符号の説明】
【0052】
100 第一の実施形態に係る工具ホルダー用ループ
110 ベルト
120 開口部
130 凸状体
140 工具ホルダー
150 第一の滑り止め部材
160 鋸歯状断面
200 第二の実施形態に係る工具ホルダー用ループ
210 第二の滑り止め部材
300 第三の実施形態に係る工具ホルダー用ループ
310 シート
320 連結部材
400 第四の実施形態に係る工具ホルダー用ループ
401 前側部材
402 第一の滑り止め部材
403 ループ形成部材
404 連結部材
405 ピン
410 開口部
【出願人】 【識別番号】304033823
【氏名又は名称】株式会社プロスター
【出願日】 平成19年2月16日(2007.2.16)
【代理人】 【識別番号】100096105
【弁理士】
【氏名又は名称】天野 広


【公開番号】 特開2008−200760(P2008−200760A)
【公開日】 平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願番号】 特願2007−35998(P2007−35998)