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【発明の名称】 携帯用電動工具
【発明者】 【氏名】石田 英樹

【氏名】谷口 武史

【氏名】岡田 雅則

【氏名】坂井 正登

【要約】 【課題】操作性が良くて意匠性が高い携帯用電動工具を提供すること。

【構成】略円筒形の胴体部2Aと該胴体部2Aに側面視略T字状を成すよう連設されたハンドル部2Bを有するハウジング2の胴体部2Aの内部に、モータと、該モータの駆動力を伝達する伝達機構部と、該伝達機構部よりモータの駆動力を伝達されるアンビル(先端工具保持部)16を収容し、ハンドル部2Bの内部に、電力の供給を制御するスイッチを収容し、アンビル16をハウジング2の胴体部2Aの先端から前方へ部分的に突出させるとともに、胴体部2Aをアンビル16が突出する先端部に向かって外径が小さくなる先細り状に成形して成るインパクトドライバ(携帯用工具)1において、前記胴体部2Aの先端部に亘る表面の側面に凸部22を設け、該凸部22の中央部に上下方向の長さが少なくとも13mmである楕円形の凹み22aを形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向に延びる略円筒形の胴体部と該胴体部に側面視略T字状を成すよう連設されたハンドル部を有するハウジングの前記胴体部の内部に、駆動源であるモータと、該モータの駆動力を伝達する伝達機構部と、該伝達機構部より前記モータの駆動力を伝達される先端工具保持部を収容し、前記ハンドル部の内部に、電力の供給を制御するスイッチを収容し、前記先端工具保持部をハウジングの前記胴体部の先端から前方へ部分的に突出させるとともに、前記胴体部を前記先端工具保持部が突出する先端部に向かって外径が小さくなる先細り状に成形して成る携帯用工具において、
前記胴体部の先端部に亘る表面の側面に凸部を設け、該凸部の中央部に上下方向の長さが少なくとも13mmである楕円形の凹みを形成したことを特徴とする携帯用工具。
【請求項2】
前記凸部に軟質層を設けたことを特徴とする請求項1記載の携帯用工具。
【請求項3】
前記ハウジングを、左右に2分割されたハウジングを接合一体化して構成するとともに、前記凸部から前記胴体部の上方に亘って連設された前記軟質層を前記左右のハウジングの合わせ面で接触するように設けたことを特徴とする請求項2記載の携帯用工具。
【請求項4】
前記凸部に前記ハウジングの他の部分に設けた軟質層と連設する軟質層を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の携帯用工具。
【請求項5】
前記ハウジングの胴体部の先端部外部に円筒状のカバー部材を取り付け、該カバー部材の少なくとも一部で前記凸部に設けた前記軟質層と前記ハウジングの他の部分に設けた前記軟質層を連結する部分を覆ったことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の携帯用工具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、所謂T字形ハンドルを備えた携帯用電動工具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯用電動工具の一例としてインパクトドライバを図9及び図10に基づいて説明する。尚、図9は従来のインパクトドライバの側面図、図10は同インパクトドライバの内部構造を示す側断面図である。
【0003】
図9及び図10に示すインパクトドライバ1’は、外形を形成する外枠であるハウジング2とカバー部材であるハンマケース3を有しており、ハウジング2は、前後方向に延びる略円筒形の胴体部2Aと、該胴体部2Aに側面視略T字状を成すように連接されたハンドル部2Bで構成されている。そして、ハウジング2の胴体部2Aの内部には、駆動源であるモータ4と、該モータ4の回転を減速させる遊星歯車機構5と、該遊星歯車機構5によって減速されたモータ4の回転を回転打撃力に変換して先端工具であるビット6に伝達する回転打撃機構を内蔵している。尚、ハウジング2の胴体部2Aの後方(図10の左方)には複数の風窓7が形成されている。
【0004】
又、ハウジング2のハンドル部2Bの内部には、図10に示すように、上部にトリガ8を有するスイッチ9が、下部にバッテリ受け部10がそれぞれ収容されおり、ハンドル部2Aの下端には充電可能な電源であるバッテリ11が着脱可能に装着されている。
【0005】
而して、斯かるインパクトドライバ1’において、作業者がトリガ8をON操作してモータ4を起動すると、該モータ4の出力軸(モータ軸)4aの回転は、遊星歯車機構5によって減速されてスピンドル12に伝達され、該スピンドル12が所定の速度で回転駆動される。ここで、スピンドル12とハンマ13とはカム機構によって連結されており、このカム機構は、スピンドル12の外周面に形成されたV字状のスピンドルカム溝12aとハンマ13の内周面に形成されたV字状のハンマカム溝13a及びこれらのカム溝12a,13aに係合するボール14で構成されている。
【0006】
又、上記ハンマ13は、スプリング15によって常に先端方向(図10の右方)に付勢されており、静止時にはボール14とカム溝12a,13aとの係合によってアンビル16の端面と隙間を隔てた位置にある。そして、ハンマ13とアンビル16の相対向する回転平面上の2箇所には凸部がそれぞれ対称的に形成されている。尚、アンビル16には先端工具である前記ビット6が着脱可能に装着されている。
【0007】
ところで、前述のようにスピンドル12が所定の速度で回転駆動されると、このスピンドル12の回転は、前記カム機構を介してハンマ13に伝達され、該ハンマ13が半回転しないうちに、該ハンマ13の凸部がアンビル16の凸部に係合して該アンビル16が回転されるが、そのときの係合反力によってハンマ13とスプリング15との間に相対回転が生ずると、ハンマ13は、カム機構のスピンドルカム溝12aに沿ってスプリング15を圧縮しながらモータ4側へと後退を始める。
【0008】
そして、ハンマ13の後退動によって該ハンマ13の凸部がアンビル16の凸部を乗り越えて両者の係合が解除されると、ハンマ13は、スピンドル12の回転力に加えて、スプリング15に蓄積された弾性エネルギーとカム機構の作用によって回転方向及び前方に急速に加速されつつ、スプリング15の付勢力によって前方へと移動し、その凸部がアンビル16の凸部に再び係合して一体的に回転し始める。このとき、強力な回転打撃力がアンビル16に加えられるため、該アンビル16に装着されたビット6を介して不図示のねじに回転打撃力が伝達される。
【0009】
以後、同様の動作が繰り返されてビット6からねじに回転打撃力が間欠的に繰り返し伝達され、ねじが木材等の不図示の被締付材にねじ込まれる。
【0010】
ところで、このような手持ち式のインパクトドライバ1’においては、ハウジング2の胴体部2Aとハンドル部2Bを把握する作業者の手指の滑り止め、或は握り心地を良くして操作性及び作業性を向上させる目的で、図9に示すように、ハウジング2には硬質層17よりも軟質であるエラストマ等から成る軟質層(斜線部)18が全体的に形成されている。又、軟質のエラストマ等から成るプロテクタ19をストッパ21によってハウジング2の胴体部2Aの前方に取り付け、このプロテクタ2Aが建材等の被締付材の傷付き防止や当該インパクトドライバ1’を傾斜面に置いたときの滑り止めとして機能するようにしている。
【0011】
特許文献1には、このようなインパクトドライバのハウジングの先端工具保持部先端から後方7cm以内の範囲の側面に凸部を形成する構成が提案されており、このように構成することによって、インパクトドライバに取り付けたビットをつまんで被締付材にあてがうときに手が引っ掛かって滑りにくくなり、操作性が高められる。
【0012】
又、特許文献1には、ハウジングから凸となるように設けられた軟質層を、ハンドル部の後方と下方、ハンドル部の下方と胴体部の前方及び胴体部の前方と後方が各々繋がるように1つのハウジングに一体に設ける提案がなされており、これによればハウジングの成形型のゲートが1つで足りるため、多くのゲートに樹脂を残して無駄にすることがなくなる。
【特許文献1】特開2005−199406号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ところで、図9及び図10に示したインパクトドライバ1’のような打撃機構を有する携帯用工具を使用する際、図11に示すように、インパクトドライバ1’の胴体部2Aの側面凸部20に指を当てて当該インパクトドライバ1’を把持する。具体的には、先端工具であるビット6を安定させるために、作業者の手の第二指を胴体部2Aの側面に添え、第三指でトリガ8を引く場合がある。このとき、第二指を添えるプロテクタ19の表面には波形状の凸部20が複数設けられており、これらの凸部20は滑り止めの効果を高めるために、プロテクタ19の側面(左右方向の面)では高さが約0.5mm〜1mm程度に設定されている。
【0014】
しかしながら、上記凸部20の高さが不十分であるとともに、間隔が狭いために指の掛かりが悪く、滑り易いという問題があった。
【0015】
又、プロテクタ19の表面に凸部20を形成するために、金型の雌型を分割しなければならず、金型代が高くなるという問題があった。
【0016】
更に、ハウジング2から凸となるように設けられた軟質層18を各々繋がるように1つのハウジング2に一体に設けると、軟質層18を分割して設けた場合に比べて、見た目に軽快感がなく、意匠性が低くなるという問題もあった。
【0017】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、ハウジングの胴体部前方の側面に指を添えたときに滑りにくくて操作し易く、且つ、意匠性が高い携帯用電動工具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、前後方向に延びる略円筒形の胴体部と該胴体部に側面視略T字状を成すよう連設されたハンドル部を有するハウジングの前記胴体部の内部に、駆動源であるモータと、該モータの駆動力を伝達する伝達機構部と、該伝達機構部より前記モータの駆動力を伝達される先端工具保持部を収容し、前記ハンドル部の内部に、電力の供給を制御するスイッチを収容し、前記先端工具保持部をハウジングの前記胴体部の先端から前方へ部分的に突出させるとともに、前記胴体部を前記先端工具保持部が突出する先端部に向かって外径が小さくなる先細り状に成形して成る携帯用工具において、前記胴体部の先端部に亘る表面の側面に凸部を設け、該凸部の中央部に上下方向の長さが少なくとも13mmである楕円形の凹みを形成したことを特徴とする。
【0019】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記凸部に軟質層を設けたことを特徴とする。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記ハウジングを、左右に2分割されたハウジングを接合一体化して構成するとともに、前記凸部から前記胴体部の上方に亘って連設された前記軟質層を前記左右のハウジングの合わせ面で接触するように設けたことを特徴とする。
【0021】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記凸部に前記ハウジングの他の部分に設けた軟質層と連設する軟質層を設けたことを特徴とする。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項2〜4の何れかに記載の発明において、前記ハウジングの胴体部の先端部外部に円筒状のカバー部材を取り付け、該カバー部材の少なくとも一部で前記凸部に設けた前記軟質層と前記ハウジングの他の部分に設けた前記軟質層を連結する部分を覆ったことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
請求項1記載の発明によれば、胴体部の先端部に亘る表面の側面に凸部を設け、該凸部の中央部に上下方向の長さが少なくとも13mmである楕円形の凹みを形成したため、作業者が第三指でトリガを引くときに第二指を凸部の凹みに添え易くて滑りにくくなり、先端工具を安定させることができて操作性が高められる。
【0024】
請求項2記載の発明によれば、凸部に軟質層を設けるたため、該凸部による滑り止めの効果が高められるとともに、携帯用工具を横にして置いたときであっても、胴体部が直接地面等に接触することによる傷付きを防ぐことができる。
【0025】
請求項3記載の発明によれば、ハウジングを、左右に2分割されたハウジングを接合一体化して構成するとともに、凸部から胴体部の上方に亘って連設された軟質層を左右のハウジングの合わせ面で接触するように設けたため、胴体部及び建材に対する保護効果が高められるとともに、左右の凸部を含む1つの部品が胴体部に被せたように見えるために意匠性が高められる。
【0026】
請求項4記載の発明によれば、凸部に前記ハウジングの他の部分に設けた軟質層と連設する軟質層を設けたため、軟質層を独立して設けた場合に比べて金型のゲート数を少なく抑えることができ、金型代を低く抑えて生産コストを下げることができる。
【0027】
請求項5記載の発明によれば、ハウジングの胴体部の先端部外部に取れ付けられたカバー部材の少なくとも一部で凸部に設けた軟質層とハウジングの他の部分に設けた軟質層を連結する部分を覆ったため、凸部に設けた軟質層がハウジングの他の部分に設けた軟質層と分割されているように見え、見た目に軽快感が出て意匠性が高められる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0029】
図1は本発明に係る携帯用電動工具の一形態としてのインパクトドライバの側面図、図2は同インパクトドライバの正面図、図3は同インパクトドライバの内部構造を示す側断面図、図4は同インパクトドライバの胴体部側面の凸部に指を当てて把持した状態を示す側面図、図5は図4のA−A線断面図、図6は同インパクトドライバの先端工具を被締付材にあてがう状態を示す斜視図、図7は同インパクトドライバのハウジングからストッパとプロテクタを取り外した状態を示す分解側面図である。
【0030】
本実施の形態に係るインパクトドライバ1は、図3に示すように、外形を形成する外枠であるハウジング2とカバー部材であるハンマケース3の内部に、先端工具保持部であるアンビル16と、該アンビル16と同軸的に配置された駆動源であるモータ4と、該モータ4の出力軸(モータ軸)4aの回転を減速して伝達する伝達機構部である遊星歯車機構5と、該遊星歯車機構5からの回転力を受けて回転するスピンドル12とハンマ13とで構成されるインパクト機構部を収容し、ハンマ13によってアンビル16及びこれに装着された先端工具であるビット6を回転打撃するものである。尚、本発明に係るインパクトドライバ1のハウジング2を除く他の構成及び動作は図9〜図11に示した従来のインパクトドライバ1’のそれと同じであるため、図9〜図11に示したものと同一要素には同一符号を付し、以下、それらについての再度の説明は省略する。
【0031】
以下に本発明の特徴的な構成について説明する。
【0032】
前記ハウジング2は、図1に示すように、前後方向に延びる略円筒状の胴体部2Aと、該胴体部2Aに側面視略T字状を成すように連接されたハンドル部2Bを有している。このハウジング2は、図2に示すように、左右のハウジング2aとハウジング2bとに2分割されており、これらのハウジング2a,2bは不図示のねじによって接合一体化されている。そして、ハウジング2には、図1に示すように、胴体部2Aと該胴体部2Aから垂下するハンドル部2Bが形成されており、胴体部2Aの後方(図1の右方、図3の左方)には複数の風窓7が形成され、ハンドル部2Bの内部には、図3に示すように、上部にトリガ8を有するスイッチ9が、下部にバッテリ受け部10がそれぞれ収容されおり、ハンドル部2Bの下端には充電可能な電源であるバッテリ11が着脱可能に装着されている。
【0033】
左右に分割されたハウジング2a,2bは、図1に示すように、ナイロン樹脂等を射出成形して成る硬質層17の上に、該硬質層17よりも軟質であるエラストマ等から成る軟質層18を射出成形して熱溶着させることによって構成されている。
【0034】
上記軟質層18の面積は、図1の方向から見てハウジング2全体の約60%以上を占めており、この軟質層18は、ハウジング2上で、ハンドル部2Bの全体から胴体部2Aの下方、胴体部2Aの下方から胴体部2Aの後方及び胴体部2Aの前方側面、胴体部2Aの前方側面から胴体部2Aの上方へと繋がるように設けられている。尚、他方のハウジング2bについても同様に、ハウジング2aとほぼ対称となるように軟質層18が設けられている。
【0035】
上述のように、各ハウジング2a,2bの表面には軟質層18が部分的に形成されているため、ハウジング2が周囲の建材W(図6参照)等に接触しても、軟質層18が間に介在することによって、両者が互いに傷付け合ったり、破損したりすることがない。又、軟質層18は繋がって一体とされているため、該軟質層18の成形型における材料を型内に送る通路であるゲートの数を少なくすることができるとともに、該成形型の数を例えば1つに減らすことができる。
【0036】
次に、ハウジング2の胴体部2Aの前方の構成について説明する。
【0037】
胴体部2Aの一部であって、ハウジング2の前方に設けられた円筒状のカバー部材であるアルミニウム合金製のハンマケース3(図3及び図7参照)は、エラストマ等の軟質材から成る外枠であるプロテクタ19によって覆われている。このプロテクタ19は、弾性を有する固定手段であるストッパ21によってハンマケース3に固定されており、ストッパ21の内部に設けられた不図示の嵌合凹部をハンマケース3に設けられた不図示の嵌合凸部に係合させることによって確実に固定されている。尚、プロテクタ19は、ハンマケース3と建材Wとが傷付け合うことを防ぐ機能と、滑り止め及びハンマケース3の熱を遮断する機能を果たす。
【0038】
ハンマケース3とプロテクタ19は、後方から前方に向かって外径が次第に小さくなる先細り状に成形されており、ハンマケース3の先端からは先端工具保持部であるアンビル16が突出し、アンビル16には先端工具であるビット6が着脱可能に取り付けられる。ここで、ハンマケース3とプロテクタ19が先細り形状となっているのは、狭所作業でこれらが邪魔にならないことと、後方から見たときにビット6の先を見易くするためである。
【0039】
而して、本発明は、ハウジング2の胴体部2Aの側面に略楕円状の凸部22を左右一対設けたことを特徴としており、各凸部22は高さは0.5mm〜0.7mm程度に設定され、各凸部22の中央部には凹み22aが形成されている。
【0040】
そして、図5に示すように、前記各凸部22の中央部の凹み22aの上下方向の長さLを少なくとも13mmにすれば、図4に示すように作業者が右手の第三指でトリガ8を引くときに第二指を胴体部2Aの側面に添えると、凸部22の中央部の凹み22aに指が掛かるために指が滑りにくく、又、当該インパクトドライバ1が横方向に振れにくくなる。
【0041】
又、図5に示すように、建材Wが接触し易い胴体部2Aに、軟質層18を一方のハウジング2aの凸部22から上面を経て他方のハウジング2bの凸部22まで続くように形成することにより、作業時に硬質層17の表面が建材Wに接触することによる該建材Wの傷付きを防ぐことができるとともに、当該インパクトドライバ1を地面に落としたときの衝撃を吸収して該インパクトドライバ1の破損を防ぐことができる。尚、図5に示すように、軟質層18は、分割された左右のハウジング2a,2bの各側部に設けられた前記凸部22から胴体部2Aの上方に亘って連接されており、左右のハウジング2a,2bの合わせ面で接触するように設けられている。
【0042】
そして、上述のように軟質層18を設けることによって、外観的に左右の凸部22を含む1つの部品を胴体部2Aに被せたように見えるため、当該インパクトドライバ1の意匠性が高められる。
【0043】
そして、図6に示すようにインパクトドライバ1に取り付けたビット6を作業者が左手でつまんでねじ23にあてがうときに、ハウジング2の胴体部2Aの左右に形成された凸部22にそれぞれ第四指の先と第一指の付け根の部分が引っ掛かるために指が滑りにくくなるため、操作性が高められる
又、本実施の形態では、図7に示すように、プロテクタ19の一部を硬質層17の表面と軟質層18cの表面に跨がって取り付ける構成を採用したため、軟質層18aを前記軟質層18cを介して他の領域に形成した軟質層18bと連結することができ、軟質層18aが独立している場合に比べて、金型のゲート数をより少なくすることができ、金型代を低く抑えて生産コストを下げることができる。更に、凸部22及び該凸部22の上方に連設された軟質層18aがハウジング2の他の領域に形成した軟質層18bと分割されているように見えるため、見た目に軽快感が出て意匠性が高くなる。
【0044】
尚、以上は本発明を特に充電式のバッテリを備えるコードレスのインパクトドライバに適用した形態について説明したが、図8に示すコード付きのインパクトドライバ1”に対しても本発明を同様に適用することができる。又、本発明は、インパクトドライバだけに適用が限定される訳ではなく、丸のこ、釘打機等の他の任意の携帯用工具に幅広く適用可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係るインパクトドライバの側面図である。
【図2】本発明に係るインパクトドライバの正面図である。
【図3】本発明に係るインパクトドライバの内部構造を示す側断面図である。
【図4】本発明に係るインパクトドライバの胴体部側面の凸部に指を当てて把持した状態を示す側面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】本発明に係るインパクトドライバの先端工具を被締付材にあてがう状態を示す斜視図である。
【図7】本発明に係るインパクトドライバのハウジングからストッパとプロテクタを取り外した状態を示す分解側面図である。
【図8】本発明に係るコード付きインパクトドライバの側面図である。
【図9】従来のインパクトドライバの側面図である。
【図10】従来のインパクトドライバの内部構造を示す側断面図である。
【図11】従来のインパクトドライバの胴体部側面の凸部に指を当てて把持した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0046】
1,1” インパクトドライバ(携帯用工具)
2 ハウジング
2A ハウジングの胴体部
2B ハウジングのハンドル部
2a,2b 分割されたハウジング
3 ハンマケース(カバー部材)
4 モータ(駆動源)
4a モータ出力軸(モータ軸)
5 遊星歯車機構(伝達機構部)
6 ビット(先端工具)
7 風窓
8 トリガ
9 スイッチ
10 バッテリ受け部
11 バッテリ
12 スピンドル
12a スピンドルカム溝
13 ハンマ
13a ハンマカム溝
14 ボール
15 スプリング
16 アンビル(先端工具保持部)
17 硬質層
18 軟質層
19 プロテクタ
20 凸部
21 ストッパ
22 凸部
22a 凹み
23 ねじ
W 建材
【出願人】 【識別番号】000005094
【氏名又は名称】日立工機株式会社
【出願日】 平成18年8月11日(2006.8.11)
【代理人】 【識別番号】100092853
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 亮一


【公開番号】 特開2008−44024(P2008−44024A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−219157(P2006−219157)