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【発明の名称】 作業工具
【発明者】 【氏名】渡邊 将裕

【氏名】西宮 岳志

【要約】 【課題】被加工材の加工作業を遂行する先端工具が駆動モータによって駆動される作業工具において、加工作業の円滑化を図るのに有効な技術を提供する。

【構成】本発明にかかる電動グラインダ100は、メイングリップ120のトリガ122による所定のトリガアクションによって、駆動モータ140の作動状態における作動態様に関する設定を行うことが可能とされる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、
前記本体部の工具先端に配設され、被加工材の加工作業を遂行する先端工具と、
前記本体部内に収容され、電源供給によって前記先端工具を駆動する駆動モータと、
前記本体部に設けられ、工具使用時に作業者によって把持されるハンドグリップと、
前記駆動モータが作動状態とされるオン位置から作動解除状態とされるオフ位置に向けて付勢されており、前記ハンドグリップを把持した作業者の指によって前記オフ位置から前記オン位置へと引き操作が可能とされたトリガと、
前記トリガが前記オン位置へと引き操作されることで前記駆動モータを作動状態に制御し、前記トリガが前記オフ位置へと戻し操作されることで前記駆動モータを作動解除状態に制御する一方、前記ハンドグリップを把持した作業者の指による前記トリガの操作態様に応じて、前記駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定を可変とする制御部と、
を備える構成であることを特徴とする作業工具。
【請求項2】
請求項1に記載の作業工具であって、
前記制御部は、前記駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定として、前記トリガが前記オン位置から前記オフ位置へと戻し操作された後に、再び前記オン位置へと引き操作されるトリガアクション、或いは前記トリガが前記オフ位置から前記オン位置へと引き操作された後に、再び前記オフ位置へと戻し操作されるトリガアクションに関し、当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、前記駆動モータの回転数設定を切り換える制御モードを有することを特徴とする作業工具。
【請求項3】
請求項1に記載の作業工具であって、
前記制御部は、前記駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定として、前記トリガが前記オン位置から前記オフ位置へと戻し操作された後に、再び前記オン位置へと引き操作されるトリガアクション、或いは前記トリガが前記オフ位置から前記オン位置へと引き操作された後に、再び前記オフ位置へと戻し操作されるトリガアクションに関し、当該トリガアクションの所定時間内における繰り返し回数に応じて、前記駆動モータの回転数設定を切り換える制御モードを有することを特徴とする作業工具。
【請求項4】
請求項1に記載の作業工具であって、
前記制御部は、前記駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定として、前記トリガが前記オン位置から前記オフ位置へと戻し操作された後に、再び前記オン位置へと引き操作されるトリガアクション、或いは前記トリガが前記オフ位置から前記オン位置へと引き操作された後に、再び前記オフ位置へと戻し操作されるトリガアクションに関し、当該トリガアクションの操作速度に応じて、前記駆動モータの回転数設定を切り換える制御モードを有することを特徴とする作業工具。
【請求項5】
請求項1に記載の作業工具であって、
前記制御部は、前記駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定として、前記トリガが前記オン位置から前記オフ位置へと戻し操作された後に、再び前記オン位置へと引き操作されるトリガアクション、或いは前記トリガが前記オフ位置から前記オン位置へと引き操作された後に、再び前記オフ位置へと戻し操作されるトリガアクションに関し、当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、前記駆動モータの起動時に回転数を通常回転数まで徐々に上げるソフトスタート動作時間を切り換える制御モードを有することを特徴とする作業工具。
【請求項6】
請求項1に記載の作業工具であって、
前記制御部は、前記駆動モータに通電される電流値の上限を規定可能な電流リミッタを備えるとともに、前記駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定として、前記トリガが前記オフ位置から前記オン位置へと引き操作された後に、再び前記オフ位置へと戻し操作されるトリガアクション、或いは前記トリガが前記オン位置から前記オフ位置へと戻し操作された後に、再び前記オン位置へと引き操作されるトリガアクションに関し、当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、前記電流リミッタの作動を切り換える制御モードを有することを特徴とする作業工具。
【請求項7】
請求項1に記載の作業工具であって、
前記制御部は、前記駆動モータの通電状態を維持可能なロックオン機構を備えるとともに、前記駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定として、前記トリガが前記オフ位置から前記オン位置へと引き操作された後に、再び前記オフ位置へと戻し操作されるトリガアクション、或いは前記トリガが前記オン位置から前記オフ位置へと戻し操作された後に、再び前記オン位置へと引き操作されるトリガアクションに関し、当該トリガアクションの所定時間内における繰り返し回数に応じて、前記ロックオン機構の作動を切り換える制御モードを有することを特徴とする作業工具。
【請求項8】
請求項1〜7までのいずれか1項に記載の作業工具であって、
更に、被加工材に向けて照射される照射装置を備え、
前記制御部は、前記トリガが前記オン位置へと引き操作されることで前記駆動モータを作動状態に制御し、前記トリガが前記オフ位置へと戻し操作されることで前記駆動モータを作動解除状態に制御する一方、前記ハンドグリップを把持した作業者の指による前記トリガの操作態様に応じて、前記駆動モータの作動状態における前記駆動モータ及び前記照射装置の少なくとも一方の作動態様に関する設定を可変とする構成であることを特徴とする作業工具。
【請求項9】
本体部と、
前記本体部の工具先端に配設され、被加工材の加工作業を遂行する先端工具と、
前記本体部内に収容され、電源供給によって前記先端工具を駆動する駆動モータと、
前記本体部に設けられ、工具使用時に作業者によって把持されるハンドグリップと、
前記駆動モータが作動状態とされるオン位置から作動解除状態とされるオフ位置に向けて付勢されており、前記ハンドグリップを把持した作業者の指によって前記オフ位置から前記オン位置へと引き操作が可能とされたトリガと、
被加工材に向けて照射される照射装置と、
前記トリガが前記オン位置へと引き操作されることで前記駆動モータを作動状態に制御し、前記トリガが前記オフ位置へと戻し操作されることで前記駆動モータを作動解除状態に制御する一方、前記ハンドグリップを把持した作業者の指による前記トリガの操作態様に応じて、前記駆動モータの作動状態における前記照射装置の作動態様に関する設定を可変とする制御部と、
を備える構成であることを特徴とする作業工具。
【請求項10】
請求項8または9に記載の作動工具であって、
前記制御部は、前記照射装置の作動態様に関する設定として、前記トリガが前記オフ位置から前記オン位置へと引き操作された後に、再び前記オフ位置へと戻し操作されるトリガアクション、或いは前記トリガが前記オン位置から前記オフ位置へと戻し操作された後に、再び前記オン位置へと引き操作されるトリガアクションに関し、当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、前記照射装置を照射状態と非照射状態との間で切り換える制御モードを有することを特徴とする作業工具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、作業工具の構築技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記特許文献1には、研磨研削作業を行う回転砥石が電動式の駆動モータによって駆動される構成の電動グラインダが開示されている。この電動グラインダでは、グラインダ本体の上部に設けられた回転数設定つまみを作業者が操作することによって、駆動モータの設定回転数が可変とされ、これによって回転砥石の回転が制御される構成が採用されている。
【特許文献1】特開平2−262953号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、この種の作業工具にあっては、被加工材の種類や先端工具による作業形態に応じて、作業途中などにおいて先端工具の回転を調節する操作を行うことが想定される。このような場合に、上記特許文献1に記載の電動グラインダを用いると、作業者は回転数設定つまみの操作に際し、工具本体の所定の把持部を把持していた手指を一旦把持部から離した後に回転数設定つまみを操作し、再び把持部を把持した上で作業を遂行することとなり、作業途中において作業姿勢を変えることが必要とされる。そこで、この種の作業工具の設計に際しては、作業者が作業途中などにおいて作業姿勢を変えることなく、所望の設定を円滑に行うことが可能な構成が要請される。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、被加工材の加工作業を遂行する先端工具が駆動モータによって駆動される作業工具において、加工作業の円滑化を図るのに有効な技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。
【0005】
本発明に係る作業工具は、本体部、先端工具、駆動モータ、ハンドグリップ、トリガ及び制御部を少なくとも備える。
本発明の先端工具は、本体部の工具先端に配設されて、被加工材の加工作業を遂行する工具として構成され、研磨、研削、切断等、各種の作業に用いられる。
本発明の駆動モータは、本体部内に収容され、電源供給によって先端工具を駆動するモータとして構成される。この駆動モータと先端工具との間には、駆動モータの回転力を先端工具に伝達するための機構が適宜配設される。ここでいう「電源」としては、工具本体に搭載されるバッテリ電源や、電源コードを通じて駆動モータに接続される外部電源などが用いられる。
本発明のハンドグリップは、本体部に設けられ、工具使用時に作業者によって把持されるハンドグリップ、すなわち作業者の把持力(握力)が及ぶ部位として構成される。
本発明のトリガは、駆動モータが作動状態とされるオン位置から作動解除状態とされるオフ位置に向けて付勢されており、ハンドグリップを把持した作業者の1または複数の指によってオフ位置からオン位置へと引き操作が可能とされたトリガとして構成される。
【0006】
特に、本発明の制御部は、トリガがオン位置へと引き操作されることで駆動モータを作動状態に制御し、トリガが前記オフ位置へと戻し操作されることで駆動モータを作動解除状態に制御する一方、ハンドグリップを把持した作業者の指によるトリガの操作態様に応じて、駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定を可変とする機能を有する。ここでいう「駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定」については、典型的には、作動状態にある駆動モータの回転数(回転速度)や回転方向、駆動モータの起動時に回転数を通常回転数まで徐々に上げるソフトスタート動作時間、駆動モータに通電される電流値の上限を規定するタイミング、駆動モータの通電状態を維持するタイミングなどを適宜設定することができる。
本発明に係る作業工具のこのような構成によれば、作業者はハンドグリップを把持した状態のまま作業姿勢で、当該作業姿勢を変えることなくそのままトリガを操作して、駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定を変更することができ、以って加工作業の円滑化を図ることが可能となる。
【0007】
本発明の更なる形態の作業工具では、制御部は、駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定として、トリガがオン位置からオフ位置へと戻し操作された後に、再びオン位置へと引き操作されるトリガアクション、或いはトリガがオフ位置からオン位置へと引き操作された後に、再びオフ位置へと戻し操作されるトリガアクションに関し、当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、駆動モータの回転数設定を切り換える制御モードを有する構成とされる。すなわち、この制御モードでは、所定のトリガアクションに要する時間に応じて、駆動モータの回転数設定が切り換わることとなる。この制御モードとして、典型的には、駆動モータの回転数が高回転側へと段階的或いは択一的に上がる設定や、低回転側へと段階的或いは択一的に下がる設定などを適宜採用することができる。このような構成によれば、トリガによる所定のトリガアクションに要する時間に応じて、駆動モータの回転数設定を所望の状態に切り換える制御が可能とされた作業工具が提供される。
【0008】
また、本発明の更なる形態の作業工具では、制御部は、駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定として、トリガがオン位置からオフ位置へと戻し操作された後に、再びオン位置へと引き操作されるトリガアクション、或いはトリガがオフ位置からオン位置へと引き操作された後に、再びオフ位置へと戻し操作されるトリガアクションに関し、当該トリガアクションの所定時間内における繰り返し回数に応じて、駆動モータの回転数設定を切り換える制御モードを有する構成とされる。この制御モードとして、典型的には、当該トリガアクションの繰り返し回数が増えるにつれて、駆動モータの回転数が高回転側へと段階的に上がる設定や、当該トリガアクションの繰り返し回数に対応した駆動モータの回転数を択一的に選択する設定などを適宜採用することができる。このような構成によれば、トリガによる所定のトリガアクションの所定時間内の繰り返し回数に応じて、駆動モータの回転数設定を所望の状態に切り換える制御が可能とされた作業工具が提供される。
【0009】
また、本発明の更なる形態の作業工具では、制御部は、駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定として、トリガがオン位置からオフ位置へと戻し操作された後に、再びオン位置へと引き操作されるトリガアクション、或いはトリガがオフ位置からオン位置へと引き操作された後に、再びオフ位置へと戻し操作されるトリガアクションに関し、当該トリガアクションの操作速度に応じて、駆動モータの回転数設定を切り換える制御モードを有する構成とされる。この制御モードとして、典型的には、トリガとして摺動抵抗付きスイッチを用い、当該トリガアクションの操作速度が相対的に速い(摺動抵抗の時間変化が大きい)場合に、駆動モータの回転数が高回転側へと段階的に上がり、当該トリガアクションの操作速度が相対的に遅い(摺動抵抗の時間変化が小さい)場合に、駆動モータの回転数が低回転側へと段階的に下がる設定や、当該トリガアクションの操作速度(摺動抵抗の時間変化)に対応した駆動モータの回転数を択一的に選択する設定などを適宜採用することができる。このような構成によれば、トリガによる所定のトリガアクションの操作速度に応じて、駆動モータの回転数設定を所望の状態に切り換える制御が可能とされた作業工具が提供される。
【0010】
また、本発明の更なる形態の作業工具では、制御部は、駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定として、トリガがオン位置からオフ位置へと戻し操作された後に、再びオン位置へと引き操作されるトリガアクション、或いはトリガがオフ位置からオン位置へと引き操作された後に、再びオフ位置へと戻し操作されるトリガアクションに関し、当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、駆動モータの起動時に回転数を通常回転数まで徐々に上げるソフトスタート動作時間を切り換える制御モードを有する構成とされる。この制御モードとして、典型的には、当該トリガアクションに要する時間が相対的に短い場合に、ソフトスタート動作時間が変更され、当該トリガアクションに要する時間が相対的に長い場合に、ソフトスタート動作時間が維持される設定や、当該トリガアクションに要する時間に対応したソフトスタート動作時間を択一的に選択する設定などを適宜採用することができる。このような構成によれば、トリガによる所定のトリガアクションに要する時間に応じて、駆動モータのソフトスタート動作時間を所望の状態に切り換える制御が可能とされた作業工具が提供される。
【0011】
また、本発明の更なる形態の作業工具では、制御部は、駆動モータに通電される電流値の上限を規定可能な電流リミッタを備えるとともに、駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定として、トリガがオフ位置からオン位置へと引き操作された後に、再びオフ位置へと戻し操作されるトリガアクション、或いはトリガがオン位置からオフ位置へと戻し操作された後に、再びオン位置へと引き操作されるトリガアクションに関し、当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、電流リミッタの作動を切り換える制御モードを有する構成とされる。この制御モードとして、典型的には、当該トリガアクションに要する時間が相対的に短い場合に、電流リミッタが作動状態と非作動状態との間で切り換り、当該トリガアクションに要する時間が相対的に長い場合に、電流リミッタの作動状態或いは非作動状態が維持される設定や、当該トリガアクションに要する時間に対応した電流値の上限を択一的に選択する設定などを適宜採用することができる。このような構成によれば、トリガによる所定のトリガアクションに要する時間に応じて、電流リミッタの作動を所望の状態に切り換える制御が可能とされた作業工具が提供される。
【0012】
また、本発明の更なる形態の作業工具では、制御部は、駆動モータの通電状態を維持可能なロックオン機構を備えるとともに、駆動モータの作動状態における作動態様に関する設定として、トリガがオフ位置からオン位置へと引き操作された後に、再びオフ位置へと戻し操作されるトリガアクション、或いはトリガがオン位置からオフ位置へと戻し操作された後に、再びオン位置へと引き操作されるトリガアクションに関し、当該トリガアクションの所定時間内における繰り返し回数に応じて、ロックオン機構の作動を切り換える制御モードを有する構成とされる。この制御モードとして、典型的には、当該トリガアクションの繰り返し回数に対応して、ロックオン機構を作動状態或いは非作動状態とする設定などを適宜採用することができる。このような構成によれば、トリガによる所定のトリガアクションの所定時間内の繰り返し回数に応じて、ロックオン機構の作動を所望の状態に切り換える制御が可能とされた作業工具が提供される。
【0013】
また、本発明の更なる形態の作業工具は、被加工材に向けて照射される照射装置を更に備える。ここでいう「照射装置」には、被加工材に向けて光が発せられる装置を広く包含され、典型的には、被加工材を照らす照明としてのLED、ランプや蛍光灯のみならず、丸鋸等の作業工具において被加工材の墨線合わせに用いるレーザーなどが照射装置の一例として用いられる。そして、この作業工具では、制御部は、トリガがオン位置へと引き操作されることで駆動モータを作動状態に制御し、トリガがオフ位置へと戻し操作されることで駆動モータを作動解除状態に制御する一方、ハンドグリップを把持した作業者の指によるトリガの操作態様に応じて、駆動モータの作動状態における駆動モータ及び前記照射装置の少なくとも一方の作動態様に関する設定を可変とする構成とされる。ここでいう「照射装置の作動態様に関する設定」については、典型的には、照射装置を照射状態と非照射状態との間で切り換えるタイミング、照射装置の照度(明るさの度合い)などを適宜設定することができる。このような構成によれば、作業者はハンドグリップを把持した状態のまま作業姿勢で、当該作業姿勢を変えることなくそのままトリガを操作して、駆動モータの作動状態における駆動モータ及び照射装置の少なくとも一方の作動態様に関する設定を変更することができ、以って加工作業の円滑化を図ることが可能となる。
【0014】
また、本発明の別の形態の作業工具は、本体部、先端工具、駆動モータ、ハンドグリップ、トリガ、照射装置及び制御部を少なくとも備える。この作業工具の構成要素である、本体部、先端工具、駆動モータ、ハンドグリップ、トリガ及び照射装置は、前述の本体部、先端工具、駆動モータ、ハンドグリップ、トリガ及び照射装置と実質的に同様の機能を有する。この作業工具の制御部は、トリガがオン位置へと引き操作されることで駆動モータを作動状態に制御し、トリガがオフ位置へと戻し操作されることで駆動モータを作動解除状態に制御する一方、ハンドグリップを把持した作業者の指によるトリガの操作態様に応じて、駆動モータの作動状態における照射装置の作動態様に関する設定を可変とする機能を有する。
本発明に係る作業工具のこのような構成によれば、作業者はハンドグリップを把持した状態のまま作業姿勢で、当該作業姿勢を変えることなくそのままトリガを操作して、駆動モータの作動状態における照射装置の作動態様に関する設定を変更することができ、以って加工作業の円滑化を図ることが可能となる。
【0015】
また、本発明の更なる形態の作業工具では、制御部は、照射装置の作動態様に関する設定として、トリガがオフ位置からオン位置へと引き操作された後に、再びオフ位置へと戻し操作されるトリガアクション、或いはトリガがオン位置からオフ位置へと戻し操作された後に、再びオン位置へと引き操作されるトリガアクションに関し、当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、照射装置を照射状態と非照射状態との間で切り換える制御モードを有する構成とされる。この制御モードとして、典型的には、当該トリガアクションに要する時間が相対的に短い場合に、照射装置が照射状態と非照射状態との間で切り換り、当該トリガアクションに要する時間が相対的に長い場合に、照射装置の照射状態或いは非照射状態が維持される設定を採用することができる。このような構成によれば、トリガによる所定のトリガアクションに要する時間に応じて、照射装置の作動を所望の状態に切り換える制御が可能とされた作業工具が提供される。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明によれば、被加工材の加工作業を遂行する先端工具が駆動モータによって駆動される作業工具において、特に、ハンドグリップのトリガによる所定のトリガアクションによって、駆動モータの作動状態における駆動モータの作動態様や、照射装置の作動態様に関する設定を行うことが可能とされた構成を採用することによって、作業者はハンドグリップを把持した状態のまま作業姿勢を変えることなく所望の設定を行うことができ、以って加工作業の円滑化を図ることが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の「作業工具」の一実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、作業工具の一例として、被加工材の研磨作業や研削作業に用いられる電動グラインダについて説明する。この電動グラインダは、「ディスクグラインダ」或いは「ディスクサンダ」とも称呼される。
【0018】
本発明にかかる作業工具の一実施の形態である電動グラインダ100の外観が図1に示される。図1に示すように、本実施の形態の電動グラインダ100は、工具本体部110、メイングリップ120、フロントグリップ130、駆動モータ140、駆動機構150、先端工具160を主体に構成される。
【0019】
工具本体部110は、ハウジング112内に、駆動モータ140や駆動機構150をはじめ、先端工具160の駆動に関する種々の電気系部品や機械系部品を収容する構成とされる。駆動モータ140は、駆動機構150を介して先端工具160に接続されており、外部電源(後述する交流電源210)の電源供給により作動し、その作動状態において先端工具160を回転駆動する構成とされる。この駆動モータ140が、本発明において「電源供給によって先端工具を駆動する駆動モータ」に相当する。この駆動モータ140が、工具本体に搭載されるバッテリ電源によって作動する構成を採用することもできる。また、ここでいう工具本体部110が本発明における「本体部」を構成している。この工具本体部110とメイングリップ120ないしフロントグリップ130をあわせて「本体部」ということもできる。
【0020】
メイングリップ120は、工具本体部110のハウジング112の工具後方側(図1中の右側)に設けられたハンドル(「主ハンドル」或いは「後部ハンドル」ともいう)として構成される。メイングリップ120は、作業者の把持力(握力)が及ぶ部位を構成しており、このメイングリップ120が、本発明における「ハンドグリップ」に相当する。このメイングリップ120は、典型的には作業者の利き手によって把持され、グリップ下部に駆動モータ140を作動させるためのトリガ122を備える。
【0021】
このトリガ122は、通常時には駆動モータ140が非作動状態とされるオフ位置へと付勢されており、メイングリップ120を把持した作業者が、このトリガ122を当該付勢力に打ち勝って駆動モータ140が作動状態とされるオン位置へと指で引き操作することによって、後述するトリガスイッチ122aがオン状態となり駆動モータ140の作動が開始される。反対に、指によるトリガ122の引き操作を解除する(戻し操作する)ことによって、トリガ122が駆動モータ140に関するオフ位置へと復帰するとともに、後述するトリガスイッチ122aがオフ状態となり、駆動モータ140の作動が停止される。ここでいうトリガ122が、本発明における「トリガ」に相当する。なお、詳細については後述するが、本実施の形態では、特に作業者によるこのトリガ122の操作態様に応じて、駆動モータ140の作動態様に関する設定がなされる構成や、ランプ(照射装置)の作動態様に関する設定がなされる構成を採用している。
【0022】
フロントグリップ130は、工具本体部110の前側(図1中の左側)に設けられたハンドル(「補助ハンドル」或いは「前部ハンドル」ともいう)として構成される。このフロントグリップ130は、工具本体部110の左前部から工具左右方向に延在する構成とされる。このフロントグリップ130は、典型的には作業者の利き手とは反対の手によって把持される。
【0023】
先端工具160は、駆動モータ140の回転力が駆動機構150を介して伝達されることによって回転駆動される回転部材として構成され、具体的には研削砥石、切断砥石、マルチディスク、フレキシブル砥石、ダイアモンドホイール、サンディングディスク、ワイヤブラシなどが適宜用いられる。ここでいう先端工具160は、工具本体部110の先端領域に配設された先端工具であって、本発明における「先端工具」に相当する。なお、電動グラインダ100の作動原理自体は、周知の技術事項に属するため、その詳細な構成や作用の説明は、便宜上省略する。
【0024】
上記駆動モータ140の制御システムに関しては、図2が参照される。この図2には、本実施の形態の駆動機構150を構成する制御回路151が示される。
【0025】
図2に示すように、本実施の形態の制御回路151は、交流電源152、制御部(コントローラ)153、スイッチ検出部154、設定表示部155、モータ駆動部156を主体に構成されている。制御部153は、典型的にはCPU(演算処理装置)、入出力装置、記憶装置、周辺装置等によって構成される。この制御部153が、本発明における「制御部」に相当する。スイッチ検出部154は、トリガ(図1中のトリガ122)の操作に伴うトリガスイッチ122aの動作を検出して、当該検出信号を制御部153に対し出力する機能を有する。設定表示部155は、デジタル式或いはアナログ式の表示手段として構成される。モータ駆動部156は、半導体スイッチを用いて構成され、駆動モータ140に供給する電力を制御可能な機能を有する。制御部153は、スイッチ検出部154により入力信号に基づいて、モータ駆動部156に対し駆動モータ140の制御信号を出力する一方、当該制御に関する内容の表示信号をトリガ動作に機械的或いは電気式に連動して設定表示部155に対し出力する。これにより、作業者によるトリガ122の操作態様に基づいて、駆動モータ140の回転数が所定の設定に制御されるとともに、当該設定の内容が設定表示部155にて表示されることとなる。
【0026】
以下、作業者によるトリガ122の操作態様と、制御対象の作動態様に関する設定との関係について説明する。本実施の形態では、当該関係については、第1〜第4の実施の形態に大別される。なお、第1〜第4の実施の形態において、制御対象の作動態様に関する設定は、前述の制御部153が主体として遂行する。
【0027】
[第1実施の形態]
まず、第1実施の形態は、トリガ122がオン位置からオフ位置へと戻し操作された後に、再びオン位置へと引き操作されるトリガアクション(以下、「第1のトリガアクション」ともいう)に応じて、駆動モータ140の回転数設定を切り換える場合とされる。この第1実施の形態に関しては、駆動モータ140の制御モードA〜Eが、図3〜図7を参照しつつ説明される。図3〜図7に示す各制御モードは、作業者によるトリガ122の第1のトリガアクションに関する操作態様と、駆動モータ140の回転数設定との関係によって示されている。また、制御モードA〜Eにおいては、駆動モータ140は、回転数設定に関し、下限回転数である第1の回転数から、第2及び第3の回転数を挟んで、上限回転数である第4の回転数までの計4段階の設定回転数を有する。
【0028】
(制御モードA)
第1実施の形態の制御モードAでは、トリガ122の第1のトリガアクションに連動して、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数と第4の回転数との間で段階的に変更(「変速」ともいう)される。具体的には、図3に示すように、SWオンからSWオフに切り換ったことを条件にしてタイマ(図示省略)が作動し、予め設定された所定時間Δt0をカウントする。そして、駆動モータ140の回転数が上限回転数である第4の回転数に達するまでは、作業者が所定時間Δt0内にトリガ122の第1のトリガアクションを行うたびに、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数から第4の回転数まで1段階ずつ上昇する。また、駆動モータ140の設定回転数が一旦第4の回転数に達した後は、作業者が所定時間Δt0内にトリガ122の第1のトリガアクションを行うたびに、駆動モータ140の設定回転数が第4の回転数から第1の回転数まで1段階ずつ下降する。すなわち、この制御モードAでは、トリガ122の第1のトリガアクションに要する時間に応じて駆動モータ140の回転数設定が切り換わり、また第1のトリガアクションが繰り返されると、第1の回転数から第4の回転数までの回転数設定上昇ステップと、第4の回転数から第1の回転数までの回転数設定下降ステップが順次繰り返されることとなる。一方、この制御モードAにおいて、所定時間Δt0内にトリガ122の第1のトリガアクションが行われない場合には、駆動モータ140の回転数設定が維持される、或いは初期設定にリセットされる。
この制御モードAは、請求項2に記載の「当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、駆動モータの回転数設定を切り換える制御モード」に相当する。なお、この制御モードAの変更例として、トリガ122がオフ位置からオン位置へと引き操作された後に、再びオフ位置へと戻し操作されるトリガアクションに応じて、駆動モータ140の回転数設定を切り換える制御モードを採用することもできる。
【0029】
(制御モードB)
第1実施の形態の制御モードBでは、制御モードAの場合と同様に、トリガ122の第1のトリガアクションに連動して、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数と第4の回転数との間で段階的に変更される。具体的には、図4に示すように、SWオンからSWオフに切り換ったことを条件にしてタイマが所定時間Δt0をカウントする。そして、駆動モータ140の設定回転数が第4の回転数に達するまでは、作業者が所定時間Δt0内にトリガ122の第1のトリガアクションを行うと、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数から第4の回転数まで1段階ずつ上昇する。また、駆動モータ140の設定回転数が一旦第4の回転数に達した後は、作業者が所定時間Δt0内にトリガ122の第1のトリガアクションを行うと、駆動モータ140の設定回転数が第4の回転数から第1の回転数まで3段階下降した後、再び第1の回転数から第4の回転数まで1段階ずつ上昇する。すなわち、この制御モードBでは、トリガ122の第1のトリガアクションが繰り返されると、第1の回転数から第4の回転数までの回転数設定上昇ステップが繰り返されることとなる。一方、この制御モードBにおいて、所定時間Δt0内にトリガ122の第1のトリガアクションが行われない場合には、駆動モータ140の回転数設定が維持される、或いは初期設定にリセットされる。
この制御モードBは、請求項2に記載の「当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、駆動モータの回転数設定を切り換える制御モード」に相当する。なお、この制御モードBの変更例として、トリガ122がオフ位置からオン位置へと引き操作された後に、再びオフ位置へと戻し操作されるトリガアクションに応じて、駆動モータ140の回転数設定を切り換える制御モードを採用することもできる。
【0030】
(制御モードC)
第1実施の形態の制御モードCでは、トリガ122の第1のトリガアクションに連動して、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数と第4の回転数との間で段階的に変更される。具体的には、図5に示すように、SWオンからSWオフに切り換ったことを条件にしてタイマが所定時間Δt0をカウントする。そして、駆動モータ140の設定回転数が第4の回転数に達するまでは、作業者が所定時間Δt0内にトリガ122の第1のトリガアクションを2回繰り返すと、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数から第2の回転数へと1段階上昇する。同様に、作業者が所定時間Δt0内に当該第1のトリガアクションを3回繰り返すと、駆動モータ140の設定回転数が第2の回転数から第3の回転数へと1段階上昇し、作業者が所定時間Δt0内に当該第1のトリガアクションを4回繰り返すと、駆動モータ140の設定回転数が第3の回転数から第4の回転数へと1段階上昇する。また、駆動モータ140の設定回転数が一旦第4の回転数に達した後は、作業者が所定時間Δt0内に1回行うことによって、駆動モータ140の設定回転数が第4の回転数から第1の回転数へと3段階下降した後、当該第1のトリガアクションの繰り返し回数に応じて、再び第1の回転数から第4の回転数まで1段階ずつ上昇する。すなわち、この制御モードCでは、トリガ122の第1のトリガアクションの所定時間内における繰り返し回数に応じて、駆動モータ140の回転数が第1〜第4の回転数のいずれかに設定されることとなる。一方、この制御モードCにおいて、所定時間Δt0内にトリガ122の第1のトリガアクションが行われない場合には、駆動モータ140の回転数設定が維持される、或いは初期設定にリセットされる。
この制御モードCは、請求項3に記載の「当該トリガアクションの所定時間内における繰り返し回数に応じて、駆動モータの回転数設定を切り換える制御モード」に相当する。なお、この制御モードCの変更例として、トリガ122がオフ位置からオン位置へと引き操作された後に、再びオフ位置へと戻し操作されるトリガアクションに応じて、駆動モータ140の回転数設定を切り換える制御モードを採用することもできる。
【0031】
(制御モードD)
第1実施の形態の制御モードDでは、トリガ122の第1のトリガアクションに要する操作時間に連動して、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数と第4の回転数との間で段階的に変更される。具体的には、図6に示すように、作業者が行うトリガ122の第1のトリガアクションに要する時間(以下、「SWオフ時間」に相当)が相対的に短い場合、例えば図6中のΔt1である場合に、駆動モータ140の設定回転数が1段階上昇する。一方、作業者が行うトリガ122の第1のトリガアクションに要する時間が相対的に長い場合、例えば図6中のΔt2である場合に、駆動モータ140の設定回転数が1段階下降する。すなわち、この制御モードDでは、トリガ122の第1のトリガアクションに要する時間に基づいて、駆動モータ140の設定回転数を上昇させるか、或いは下降させるかが定まることとなる。実質的には、予め所定時間を設定したうえで、トリガ122の第1のトリガアクションに要する時間が所定時間よりも短い場合(Δt1の場合)に、駆動モータ140の設定回転数を1段階上昇させ、トリガ122の第1のトリガアクションに要する時間が予め設定された所定時間よりも長い場合(Δt2の場合)に、駆動モータ140の設定回転数を1段階下降させる。一方、所定時間内にトリガ122の第1のトリガアクションが行われない場合には、駆動モータ140の回転数設定が維持される、或いは初期設定にリセットされる。
この制御モードDは、請求項2に記載の「当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、駆動モータの回転数設定を切り換える制御モード」に相当する。なお、この制御モードDの変更例として、トリガ122がオフ位置からオン位置へと引き操作された後に、再びオフ位置へと戻し操作されるトリガアクションに応じて、駆動モータ140の回転数設定を切り換える制御モードを採用することもできる。
【0032】
(制御モードE)
第1実施の形態の制御モードEでは、制御モードDの場合と同様に、トリガ122の第1のトリガアクションに連動して、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数と第4の回転数との間で段階的に変更される。具体的には、図7に示すように、作業者が行うトリガ122の第1のトリガアクションに要する時間が第1の時間Δt1である場合に、駆動モータ140の回転数が第1の回転数に設定され、また第1の時間Δt1よりも長い第2の時間Δt2である場合に、駆動モータ140の回転数が第2の回転数に設定される。同様に、作業者が行うトリガ122の第1のトリガアクションに要する時間が第3の時間Δt3である場合に、駆動モータ140の回転数が第3の回転数に設定され、また第3の時間Δt3よりも長い第4の時間Δt4である場合に、駆動モータ140の回転数が第4の回転数に設定される。すなわち、この制御モードEでは、トリガ122の第1のトリガアクションに要する時間に基づいて、駆動モータ140の回転数が第1〜第4の回転数のいずれかに選択的ないし択一的に設定されることとなる。一方、この制御モードEにおいて、所定時間内にトリガ122の第1のトリガアクションが行われない場合には、駆動モータ140の回転数設定が維持される、或いは初期設定にリセットされる。
この制御モードEは、請求項2に記載の「当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、駆動モータの回転数設定を切り換える制御モード」に相当する。なお、この制御モードEの変更例として、トリガ122がオフ位置からオン位置へと引き操作された後に、再びオフ位置へと戻し操作されるトリガアクションに応じて、駆動モータ140の回転数設定を切り換える制御モードを採用することもできる。
【0033】
[第2実施の形態]
次に、第2実施の形態は、トリガ122の第1のトリガアクションの際のスイッチ摺動抵抗に応じて、駆動モータ140の回転数設定を切り換える場合とされる。この第2実施の形態に関しては、図2に示す制御回路151とは異なる別の形態の制御回路(図8に示す制御回路251)を用いるのが好ましい。図8に示す制御回路251では、トリガ(図1中のトリガ122)の操作に伴うトリガスイッチとして、図1に示すトリガスイッチ122aにかえて摺動抵抗付きのトリガスイッチ222aが採用されている。このトリガスイッチ222aによって、トリガ122の第1のトリガアクションの際のスイッチ摺動抵抗が検出されることとなる。なお、この制御回路251におけるその他の構成要素に関しては、図2に示す制御回路151と同様とされる。
【0034】
この第2実施の形態に関しては、駆動モータ140の制御モードF〜Jが、図9〜図13を参照しつつ説明される。図9〜図13に示す各制御モードは、作業者によるトリガ122の第1のトリガアクションにおける摺動抵抗と、駆動モータ140の設定回転数との関係によって示されている。なお、制御モードF〜Jにおいては、前述のトリガスイッチ222aによってトリガ122の第1のトリガアクションにおける摺動抵抗値が検出される。また、制御モードF〜Jにおいては、駆動モータ140は、回転数設定に関し、下限回転数である第1の回転数から、上限回転数である第4の回転数までの計4段階の設定回転数を有する。一方、所定時間内にトリガ122の第1のトリガアクションが行われない場合には、駆動モータ140の回転数設定が維持される、或いは初期設定にリセットされる。これら制御モードF〜Jの各々は、いずれも請求項4に記載の「当該トリガアクションの操作速度に応じて、駆動モータの回転数設定を切り換える制御モード」に相当する。なお、この制御モードF〜Jの変更例として、トリガ122がオフ位置からオン位置へと引き操作された後に、再びオフ位置へと戻し操作されるトリガアクションに応じて駆動モータ140の回転数設定を切り換える制御モードを採用することもできる。
【0035】
(制御モードF)
第2実施の形態の制御モードFでは、トリガ122の第1のトリガアクション時の規定摺動抵抗の検出に連動して、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数と第4の回転数との間で段階的に変更(「変速」ともいう)される。具体的には、図9に示すように、SWオンからSWオフに切り換ったことを条件にしてタイマ(図示省略)が作動し、予め設定された所定時間Δt0をカウントする。そして、駆動モータ140の設定回転数が第4の回転数に達するまでは、所定時間Δt0内にトリガ122の第1のトリガアクションにおける規定の摺動抵抗値(図9では100kΩ)を検出するたびに、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数から第4の回転数まで1段階ずつ上昇する。また、駆動モータ140の設定回転数が一旦第4の回転数に達した後は、所定時間Δt0内にトリガ122の第1のトリガアクションにおける規定の摺動抵抗値を検出するたびに、駆動モータ140の設定回転数が第4の回転数から第1の回転数まで1段階ずつ下降する。すなわち、この制御モードFでは、トリガ122の第1のトリガアクションの操作速度に応じて駆動モータ140の回転数設定が切り換わり、またトリガ122の第1のトリガアクションが繰り返されると、第1の回転数から第4の回転数までの回転数設定上昇ステップと、第4の回転数から第1の回転数までの回転数設定下降ステップが順次繰り返されることとなる。
【0036】
(制御モードG)
第2実施の形態の制御モードGでは、制御モードFの場合と同様に、トリガ122の第1のトリガアクション時の規定摺動抵抗の検出に連動して、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数と第4の回転数との間で段階的に変更される。具体的には、図10に示すように、SWオンからSWオフに切り換ったことを条件にしてタイマが所定時間Δt0をカウントする。そして、駆動モータ140の設定回転数が第4の回転数に達するまでは、所定時間Δt0内にトリガ122の第1のトリガアクションにおける規定の摺動抵抗値を検出するたびに、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数から第4の回転数まで1段階ずつ上昇する。また、駆動モータ140の設定回転数が一旦第4の回転数に達した後は、所定時間Δt0内にトリガ122の第1のトリガアクションにおける規定の摺動抵抗値を検出するたびに、駆動モータ140の設定回転数が第4の回転数から第1の回転数まで3段階下降した後、再び第1の回転数から第4の回転数まで1段階ずつ上昇する。すなわち、この制御モードGでは、トリガ122の第1のトリガアクションの操作速度に応じて駆動モータ140の回転数設定が切り換わり、またトリガ122の第1のトリガアクションが繰り返されると、第1の回転数から第4の回転数までの回転数設定上昇ステップが繰り返されることとなる。
【0037】
(制御モードH)
第2実施の形態の制御モードHでは、トリガ122の第1のトリガアクション時の規定摺動抵抗の検出回数に連動して、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数と第4の回転数との間で段階的に変更される。具体的には、図11に示すように、SWオンからSWオフに切り換ったことを条件にしてタイマが所定時間Δt0をカウントする。そして、駆動モータ140の設定回転数が第4の回転数に達するまでは、トリガ122の第1のトリガアクションにおける規定の摺動抵抗値を予め設定された所定時間Δt0内に2回繰り返して検出すると、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数から第2の回転数へと1段階上昇する。同様に、当該第1のトリガアクションにおける規定の摺動抵抗値を所定時間Δt0内に3回繰り返して検出すると、駆動モータ140の設定回転数が第2の回転数から第3の回転数へと1段階上昇し、当該第1のトリガアクションにおける規定の摺動抵抗値を所定時間Δt0内に4回繰り返して検出すると、駆動モータ140の設定回転数が第3の回転数から第4の回転数へと1段階上昇する。また、駆動モータ140の設定回転数が一旦第4の回転数に達した後は、当該第1のトリガアクションにおける規定の摺動抵抗値を所定時間Δt0内に1回検出することによって、駆動モータ140の設定回転数が第4の回転数から第1の回転数へと3段階下降しした後、当該第1のトリガアクションにおける規定の摺動抵抗値の検出回数に応じて、再び第1の回転数から第4の回転数まで1段階ずつ上昇する。すなわち、この制御モードHでは、トリガ122の第1のトリガアクションの操作速度に応じて駆動モータ140の回転数設定が切り換わり、またトリガ122の第1のトリガアクションにおける規定の摺動抵抗値の検出回数に基づいて、駆動モータ140の回転数が第1〜第4の回転数のいずれかに選択的ないし択一的に設定されることとなる。
【0038】
(制御モードI)
第2実施の形態の制御モードIでは、トリガ122の第1のトリガアクション時の規定摺動抵抗の変化時間に連動して、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数と第4の回転数との間で段階的に変更される。具体的には、図12に示すように、トリガ122の第1のトリガアクションにおいて規定の摺動抵抗値の変化に要する時間が相対的に短い場合、例えば図12中のΔt1である場合に、駆動モータ140の設定回転数が1段階上昇する。一方、トリガ122の第1のトリガアクションにおいて規定の摺動抵抗値の変化に要する時間が相対的に長い場合、例えば図12中のΔt2である場合に、駆動モータ140の設定回転数が1段階下降する。すなわち、この制御モードDでは、トリガ122の第1のトリガアクションにおいて規定の摺動抵抗値の変化に要する時間、すなわち第1のトリガアクションの操作速度に応じて、駆動モータ140の回転数を上昇させるか、或いは下降させるかが設定されることとなる。
【0039】
(制御モードJ)
第2実施の形態の制御モードJでは、制御モードIの場合と同様に、トリガ122の第1のトリガアクション時の規定摺動抵抗の変化時間に連動して、駆動モータ140の設定回転数が第1の回転数と第4の回転数との間で段階的に変更される。具体的には、図13に示すように、トリガ122の第1のトリガアクションにおいて規定の摺動抵抗値の変化に要する時間が第1の時間Δt1である場合に、駆動モータ140の回転数が第1の回転数に設定され、また第1の時間Δt1よりも長い第2の時間Δt2である場合に、駆動モータ140の回転数が第2の回転数に設定される。同様に、トリガ122の第1のトリガアクションにおいて規定の摺動抵抗値の変化に要する時間が第3の時間Δt3である場合に、駆動モータ140の回転数が第3の回転数に設定され、また第3の時間Δt3よりも長い第4の時間Δt4である場合に、駆動モータ140の回転数が第4の回転数に設定される。すなわち、この制御モードIでは、トリガ122の第1のトリガアクションにおいて規定の摺動抵抗値の変化に要する時間に基づいて、駆動モータ140の回転数が第1〜第4の回転数のいずれかに選択的ないし択一的に設定されることとなる。
【0040】
[第3実施の形態]
次に、第3実施の形態は、トリガ122の前述の第1のトリガアクション、或いはトリガ122がオフ位置からオン位置へと引き操作された後に、再びオフ位置へと戻し操作されるトリガアクション(「第2のトリガアクション」ともいう)に応じて、駆動モータ140の回転数以外の設定を切り換える場合とされる。この第3実施の形態に関しては、駆動モータ140の制御モードK〜Oが、図14〜図18を参照しつつ説明される。
【0041】
(制御モードK)
第3実施の形態の制御モードKでは、トリガ122の第1のトリガアクションの態様に連動して、駆動モータ140のソフトスタート動作時間が変更されるように設定されている。具体的には、トリガ122の第1のトリガアクションが所定時間内に行われるたびに、ソフトスタート動作時間の設定値を切り換える。すなわち、図14に示すように、作業者が行うトリガ122の第1のトリガアクションに要する時間が相対的に短い場合、例えば図14中のΔt1である場合に、駆動モータ140のソフトスタート動作時間の設定がT1とT2(>T1)との間で切り換えられる。また、作業者が行うトリガ122の第1のトリガアクションに要する時間が相対的に長い場合、例えば図14中のΔt2である場合に、駆動モータ140のソフトスタート動作時間の設定値を、前回のソフトスタート動作時間の設定値と同じにする。なお、この設定に関しては、ソフトスタート動作時間の設定値をメモリ等に記憶させて保持する構成を採用するのが好ましい。ここでいう「ソフトスタート動作」とは、駆動モータ140の起動時に回転数を通常回転数まで徐々に上げる動作であり、当該動作が完了するまでの時間が「ソフトスタート動作時間」として規定される。一方、この制御モードKにおいて、所定時間内にトリガ122の第1のトリガアクションが行われない場合には、ソフトスタート動作時間の設定が維持される、或いは初期設定にリセットされる。
この制御モードKは、請求項5に記載の「当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、駆動モータの起動時に回転数を通常回転数まで徐々に上げるソフトスタート動作時間を切り換える制御モード」に相当する。なお、この制御モードKの変更例として、トリガ122の第2のトリガアクションに応じて、駆動モータ140のソフトスタート動作時間の設定を切り換える制御モードを採用することもできる。
【0042】
(制御モードL)
第3実施の形態の制御モードLでは、トリガ122のスイッチ操作態様に連動して、駆動モータ140の電流リミッタの作動態様が変更されるように設定されている。具体的には、トリガ122の第2のトリガアクションが所定時間内に行われるたびに、電流リミッタの作動態様を作動状態と作動解除状態との間で切り換える。すなわち、図15に示すように、トリガ122の第2のトリガアクションに要する時間が相対的に短い場合、例えば図15中のΔt1である場合に、駆動モータ140の電流リミッタを作動状態と作動解除状態とに切り換え、また当該時間が相対的に長い場合、例えば図15中のΔt2である場合に、駆動モータ140の電流リミッタを作動状態或いは作動解除状態のいずれかに維持する制御を行う。この制御モードLで用いる電動リミッタは、その作動状態において、駆動モータ140に通電される電流が予め設定された所定電流値をこえないように、実際の電流をフィードバック制御する機能を有する。一方、この制御モードLにおいて、所定時間内にトリガ122の第2のトリガアクションが行われない場合には、電流リミッタの作動態様が維持される、或いは初期設定にリセットされる。
この制御モードLは、請求項6に記載の「当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、電流リミッタの作動を切り換える制御モード」に相当する。なお、この制御モードLの変更例として、トリガ122の前述の第1のトリガアクションに応じて、電流リミッタの作動態様を切り換える制御モードを採用することもできる。
【0043】
(制御モードM)
第3実施の形態の制御モードMでは、トリガ122のスイッチ操作態様に連動して、ライトの作動態様が変更されるように設定されている。具体的には、トリガ122の第2のトリガアクションが所定時間内に行われるたびに、ライトの作動態様を作動状態と作動解除状態(非作動状態)との間で切り換える。すなわち、図16に示すように、トリガ122の第2のトリガアクションに要する時間が相対的に短い場合に、ライトを作動状態と作動解除状態とに切り換え、また当該時間が相対的に長い場合に、ライトを作動状態或いは作動解除状態のいずれかに維持する制御を行う。一方、この制御モードMにおいて、所定時間内にトリガ122の第2のトリガアクションが行われない場合には、ライトの作動態様が維持される、或いは初期設定にリセットされる。この制御モードMで用いるライトは、工具使用時に先端工具160或いは被加工材を照射する手段として構成される。また、ライトのオンオフ動作以外に、点灯時間や点灯強度(明るさ)などを制御する構成、更にはライト以外に、丸鋸等の作業工具において被加工材の墨線合わせに用いるレーザーや蛍光灯の作動態様を制御する構成を採用することもできる。ここでいうライト、レーザー、蛍光灯が、本発明における「照射装置」を構成する。
この制御モードMは、請求項10に記載の「当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、照射装置を照射状態と非照射状態との間で切り換える制御モード」に相当する。なお、この制御モードMの変更例として、トリガ122の前述の第1のトリガアクションに応じて、ライトの作動態様を切り換える制御モードを採用することもできる。
【0044】
(制御モードN)
第3実施の形態の制御モードNでは、トリガ122のスイッチ操作態様に連動して、駆動モータ140の作動状態がロックされ(「ロックオン」ともいう)、また駆動モータ140のロックオン状態がロック解除される(「ロックオフ」ともいう)ように設定されている。具体的には、トリガ122の第2のトリガアクションの所定時間内における繰り返し回数に応じて、駆動モータ140をロックオン状態とロックオフ状態との間で切り換える。すなわち、図17に示すように、予め設定された所定時間Δt0内にトリガ122の第2のトリガアクションを2回繰り返すことで、その後の駆動モータ140の作動状態がロックされる。その後、予め設定された所定時間Δt0内にトリガ122の第2のトリガアクションを1回行うことで、駆動モータ140のロックオン状態が解除される。
この制御モードNは、請求項7に記載の「当該トリガアクションの所定時間内における繰り返し回数に応じて、ロックオン機構の作動を切り換える制御モード」に相当する。なお、この制御モードNの変更例として、トリガ122の前述の第1のトリガアクションに応じて、駆動モータ140をロックオン状態とロックオフ状態との間で切り換える制御モードを採用することもできる。
【0045】
(制御モードO)
第3実施の形態の制御モードOでは、制御モードNの場合と同様に、トリガ122のスイッチ操作態様に連動して、駆動モータ140の作動状態がロックされ(ロックオン)、また駆動モータ140のロックオン状態がロック解除される(ロックオフ)ように設定されている。具体的には、トリガ122の第2のトリガアクションの所定時間内における繰り返し回数に応じて、駆動モータ140をロックオン状態とロックオフ状態との間で切り換える。すなわち、図18に示すように、予め設定された所定時間Δt0内にトリガ122の第2のトリガアクションを2回繰り返すことで、その後の駆動モータ140の作動状態がロックされる。その後、予め設定された規定時間が経過すると、自動的に駆動モータ140のロックオン状態が解除される。
この制御モードOは、請求項7に記載の「当該トリガアクションの所定時間内における繰り返し回数に応じて、ロックオン機構の作動を切り換える制御モード」に相当する。なお、この制御モードOの変更例として、トリガ122の前述の第1のトリガアクションに応じて、駆動モータ140をロックオン状態とロックオフ状態との間で切り換える制御モードを採用することもできる。
【0046】
[第4実施の形態]
次に、第4実施の形態は、第1実施の形態と第3実施の形態を組み合わせた場合とされる。この第4実施の形態に関しては、駆動モータ140の制御モードPが、図19を参照しつつ説明される。
【0047】
(制御モードP)
第4実施の形態の制御モードPは、第1実施の形態の制御モードAに類似の制御モードと、第3実施の形態の制御モードMに類似の制御モードを組み合わせた制御モードとされ、トリガ122のスイッチ操作態様に連動して、駆動モータ140の回転数が第1の回転数と第4の回転数との間で段階的に変更され、また工具使用時に先端工具160或いは被加工材を照射するライトの作動態様が変更される。
【0048】
具体的には、図19に示すように、ライトのオンオフ動作に関しては、トリガ122の第2のトリガアクションの規定時間としてΔt9を用い、駆動モータ140の回転数変更に関しては、トリガ122の第2のトリガアクションの規定時間としてΔt9及びΔt10(>Δt9)を用いる。そして、トリガ122の第2のトリガアクションに要する時間がΔt9以下の場合に、当該第2のトリガアクションはライトのスイッチのオンオフ切り換えのための操作であると判定して、ライトのスイッチのオンオフ切り換え制御を行う。なお、図19に示す形態では、ライト動作がライト設定と合致する場合、すなわちトリガ122によるスイッチアクションとライト動作とが連動していない場合について記載している。
【0049】
また、トリガ122の第2のトリガアクションに要する時間がΔt9よりも大きくΔt10よりも小さい場合に、当該第2のトリガアクションは駆動モータ140の回転数を段階的に上昇させるための操作であると判定して、駆動モータ140の設定回転数を段階的に上昇させる制御を行う。また、トリガ122の第2のトリガアクションに要する時間がΔt10以上の場合に、当該第2のトリガアクションは駆動モータ140の回転数を段階的に下降させるための操作であると判定して、駆動モータ140の設定回転数を段階的に下降させる制御を行う。
この制御モードPは、請求項2に記載の「当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、駆動モータの回転数設定を切り換える制御モード」と、請求項10に記載の「当該トリガアクションが所定時間内に行われるたびに、照射装置を照射状態と非照射状態との間で切り換える制御モード」を含む。なお、この制御モードPの変更例として、トリガ122の前述の第2のトリガアクションに応じて、駆動モータ140の回転数設定を切り換える制御モードや、トリガ122の前述の第1のトリガアクションに応じて、ライトの作動態様を切り換える制御モードを採用することもできる。
【0050】
なお、上記第1〜第4の実施形態において、トリガ122の引き操作を解除している間も、設定された値を保持し、次回にトリガ122の引き操作を行ったときには、前回の設定値によって作業を行うように構成することが可能である。
また、上記第1〜第4の実施形態において、トリガ122の引き操作を解除している時間が一定時間以上経過した場合には、設定値をリセットすることが可能である。また、上記第1〜第4の実施形態において、トリガ122の引き操作が解除された時点で設定値をリセットすることが可能である。
また、上記第1〜第4の実施形態において、設定表示部155に設定値を表示出力や音出力する構成を採用するのが好ましい。設定値を表示出力する構成に関しては、前述の設定表示部155として、出力態様が可変とされたLED、ランプ、表示器などを用いることができる。より具体的な構成としては、設定値を示す数のLEDやランプを点灯ないし点滅させる構成や、設定値を示す情報を、色、文字、数字、記号などにより表示する構成が挙げられる。一方、設定値を音出力する構成に関しては、出力態様が可変とされたスピーカーなどを用いることができる。より具体的な構成としては、設定値を示す情報を、ブザー音や音声などにより出力する構成が挙げられる。
また、上記第1〜第4の実施形態においては、各制御モードに加えて、駆動モータ140等に関する設定の切り換え自体を防止する切り換え防止モードを設けることもできる。この場合、トリガ122或いはトリガ122とは別の操作部材の特定の操作が行われることによって当該切り換え防止モードに設定されるように構成することができる。
【0051】
以上のように、本実施の形態によれば、作業者はメイングリップ120を把持した状態のまま作業姿勢で、当該作業姿勢を変えることなくそのままトリガ122を操作して、駆動モータ140の作動状態における作動態様に関する設定や、ライトの作動状態における作動態様に関する設定を変更することができ、以って加工作業の円滑化を図ることが可能となる。
【0052】
(他の実施の形態)
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、本実施の形態に基づいた種々の応用例や変更例を想到することができる。例えば、本実施の形態を応用した以下の形態を実施することもできる。
【0053】
上述した本実施の形態では、作業工具の一例として研磨作業や研削作業に用いられる電動グラインダを例にとって説明しているが、本発明は、電動グラインダに限定されるものではなく、先端工具を複数の駆動態様に設定可能な構成の各種の作業工具に対し適用され得る。この際、先端工具の駆動方式に関しては、充電式或いは交流電源により駆動される駆動モータによって先端工具が駆動される構成を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明にかかる作業工具の一実施の形態である電動グラインダ100の外観を示す図である。
【図2】本実施の形態の駆動機構150を構成する制御回路151を示す図である。
【図3】第1実施の形態の制御モードAに関する制御を示す図である。
【図4】第1実施の形態の制御モードBに関する制御を示す図である。
【図5】第1実施の形態の制御モードCに関する制御を示す図である。
【図6】第1実施の形態の制御モードDに関する制御を示す図である。
【図7】第1実施の形態の制御モードEに関する制御を示す図である。
【図8】本実施の形態の駆動機構150を構成する別の形態の制御回路251を示す図である。
【図9】第2実施の形態の制御モードFに関する制御を示す図である。
【図10】第2実施の形態の制御モードGに関する制御を示す図である。
【図11】第2実施の形態の制御モードHに関する制御を示す図である。
【図12】第2実施の形態の制御モードIに関する制御を示す図である。
【図13】第2実施の形態の制御モードJに関する制御を示す図である。
【図14】第3実施の形態の制御モードKに関する制御を示す図である。
【図15】第3実施の形態の制御モードLに関する制御を示す図である。
【図16】第3実施の形態の制御モードMに関する制御を示す図である。
【図17】第3実施の形態の制御モードNに関する制御を示す図である。
【図18】第3実施の形態の制御モードOに関する制御を示す図である。
【図19】第4実施の形態の制御モードPに関する制御を示す図である。
【符号の説明】
【0055】
100 電動グラインダ(作業工具)
110 工具本体部
112 ハウジング
120 メイングリップ
122 トリガ
122a トリガスイッチ
130 フロントグリップ
140 駆動モータ
150 駆動機構
151 制御回路
152 交流電源
153 制御部(コントローラ)
154 スイッチ検出部
155 設定表示部
156 モータ駆動部
160 先端工具
222a トリガスイッチ
251 制御回路
【出願人】 【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
【出願日】 平成18年7月25日(2006.7.25)
【代理人】 【識別番号】100105120
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 哲幸

【識別番号】100106725
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 敏行


【公開番号】 特開2008−23694(P2008−23694A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−202599(P2006−202599)