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樹脂製ハンマー - 特開2008−36792 | j-tokkyo
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【発明の名称】 樹脂製ハンマー
【発明者】 【氏名】田口 康明

【氏名】田口 二郎

【要約】 【課題】樹脂製ハンマーにおいて、ハンマーヘッドの製作及び取扱・組立性を改善し、低コスト化を推進する。

【構成】打撃部4を両側に有するハンマーヘッド2とこのハンマーヘッド2の中央部にT字形に接続された柄部3とを有する樹脂製ハンマーにおいて、ハンマーヘッド2は、両側に対称的に配置される樹脂製のヘッドピース5と、このヘッドピース5と柄部3の先端とをT字形に保持して左右両側からサンドイッチ状に挟持して締結ボルト6により合体結合可能とされた樹脂製のヘッドホルダー13とを有しており、このヘッドホルダー13は、左半体16と右半体17とが前記T字形の頂部側で可撓性ヒンジ部18により一体に連結されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
打撃部(4)を両側に有するハンマーヘッド(2)とこのハンマーヘッド(2)の中央部にT字形に接続された柄部(3)とを有する樹脂製ハンマーにおいて、
上記ハンマーヘッド(2)は、両側に対称的に配置される樹脂製のヘッドピース(5)と、このヘッドピース(5)と柄部(3)の先端とをT字形に保持して左右両側からサンドイッチ状に挟持して締結ボルト(6)により合体結合可能とされた樹脂製のヘッドホルダー(13)とを有しており、
このヘッドホルダー(13)は、左半体(16)と右半体(17)とが前記T字形の頂部側で可撓性ヒンジ部(18)により一体に連結されていることを特徴とする樹脂製ハンマー。
【請求項2】
前記ヘッドホルダー(13)の中央部にはウエイト(35)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の樹脂製ハンマー。
【請求項3】
前記柄部(3)は、樹脂製とされ、その長手方向に沿って補強芯材(40)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の樹脂製ハンマー。
【請求項4】
前記柄部(3)の後端部には樹脂製のエンドピース(10)が交換可能に装着されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂製ハンマー。
【請求項5】
前記ハンマーヘッド(2)にはヘッドホルダー(13)の左半体(16)と右半体(17)とを合体させた状態を更に外側から抱持する状態で金属製の保護カバー(14)が嵌合され、ヘッドホルダー(13)の合体結合に用いられる締結ボルト(6)で一体に締結されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂製ハンマー。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドピースが樹脂材(プラスチックやゴム等を含む)によって形成された樹脂製ハンマーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ヘッドピースが樹脂材によって形成された樹脂製ハンマーとして、樹脂製のヘッドピースと、このヘッドピースと柄部の先端とをT字形を保持して左右両側からサンドイッチ状に挟持するヘッドホルダーとを有したものが提案されている(特許文献1等参照)。
このヘッドホルダーは、左半体と右半体とがダイキャスト鋳造などにより二つ割り状態で製作され、ヘッドピース及び柄部先端を左右両側から挟持して、これらを貫通する方向に差し込まれた締結ボルトによって合体結合されている。
【特許文献1】ドイツ国特許DE第4221982C2号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の樹脂製ハンマーは、ヘッドホルダーがダイキャスト鋳造などによる金属製で且つ二つ割り状態に分離して製作されていたため、2部品となって製作後の管理・取扱などに手間がかかり、その上、ハンマーヘッドと柄部との組み立て時の部品点数が増加して組み立て作業性が悪く面倒であり、低コスト化の障害となっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ハンマーヘッドの製作及び取扱・組立性を改善し、低コスト化を推進できるようにした樹脂製ハンマーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る樹脂製ハンマーは、打撃部(4)を両側に有するハンマーヘッド(2)とこのハンマーヘッド(2)の中央部にT字形に接続された柄部(3)とを有する樹脂製ハンマーにおいて、
上記ハンマーヘッド(2)は、両側に対称的に配置される樹脂製のヘッドピース(5)と、このヘッドピース(5)と柄部(3)の先端とをT字形に保持して左右両側からサンドイッチ状に挟持して締結ボルト(6)により合体結合可能とされた樹脂製のヘッドホルダー(13)とを有しており、
このヘッドホルダー(13)は、左半体(16)と右半体(17)とが前記T字形の頂部側で可撓性ヒンジ部(18)により一体に連結されていることを特徴としている。
【0005】
上記構成によれば、ヘッドホルダー(13)は左半体(16)と右半体(17)とが繋がった一つのものとして射出成形などで製作することができるとともに、製作後も1部品として取り扱いできるので、ハンマーヘッド(2)と柄部(3)との組み立てが容易に行えるものとなり、低コスト化も推進することができる。
また、前記ヘッドホルダー(13)の中央部にはウエイト(35)が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、樹脂製のヘッドピース(5)と樹脂製のヘッドホルダー(13)とからなるハンマーヘッド(2)の打撃時の慣性力を増大させることができる。
【0006】
また、前記柄部(3)は、樹脂製とされ、その長手方向に沿って補強芯材(40)が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、柄部(3)の強度向上が図れる。
また、前記柄部(3)の後端部には樹脂製のエンドピース(10)が交換可能に装着されていることを特徴としている。
上記構成によれば、エンドピース(10)の磨耗・破損などに対して消耗品として交換することができる。
【0007】
また、前記ハンマーヘッド(2)にはヘッドホルダー(13)の左半体(16)と右半体(17)とを合体させた状態を更に外側から抱持する状態で金属製の保護カバー(14)が嵌合され、ヘッドホルダー(13)の合体結合に用いられる締結ボルト(6)で一体に締結されていることを特徴としている。
上記構成によれば、金属製の保護カバー(14)によって、樹脂製のヘッドホルダー(13)を外部衝撃から保護することができるとともに、重厚で高級なイメージを持たせてハンマーヘッド(2)の外観向上が図れる。また、この保護カバー(14)はヘッドホルダー(13)を抱持する状態となるので、締結ボルト(6)を緩めたときに一気にヘッドホルダー(13)がバラバラに分解してしまうということを防止でき、その結果、ヘッドピース(5)が脱落して紛失するなどの不具合を防止できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ハンマーヘッドの製作及び取扱・組立性を改善し、低コスト化を推進できる樹脂製ハンマーを提供することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図17は、本発明に係る樹脂製ハンマー1の一実施形態を示している。図1乃至図5に示すように、この樹脂製ハンマー1は、ハンマーヘッド2とこのハンマーヘッド2にT字形に接続された柄部3とを有したもので、ハンマーヘッド2には打撃部4が両側に対象形状で設けられている。この打撃部4は、樹脂材で形成されたヘッドピース5で構成されている。
なお、ヘッドピース5を構成する樹脂材は、架橋(加硫)工程を経たゴムや架橋を経ない熱可塑性エラストマー(弾性を有するプラスチック)等が好適である。
【0010】
ハンマーヘッド2と柄部3とは、これらを左右方向へ貫通する方向へ差し込まれる締結ボルト6によって締結されている。本実施形態では締結ボルト6の他端側がハンマーヘッド2を突き抜けて、ここへ緩み止め機能付きのナット7を螺合させるようにしてある。
柄部3はその後端寄りが握り易い太さ及び滑り難い形状のグリップ部8として形成されており、その後端部には樹脂製のエンドピース10が設けられている。このエンドピース10は、打撃作業にも利用でき、磨耗・損傷時に交換可能とされており、ヘッドピース5と同様なエラストマーやゴム等の樹脂材で構成されている。
【0011】
図6に示すように、ハンマーヘッド2は、上記した樹脂製のヘッドピース5と、このヘッドピース5を挟持する樹脂製のヘッドホルダー13とを有している。またヘッドホルダー13のまわりには金属製の保護カバー14が嵌合されている。
ヘッドホルダー13は、両側のヘッドピース5、5と柄部3の先端とをT字形に保持して左右両側からサンドイッチ状に抱持し、この状態を締結ボルト6で合体結合する構造とされている。
ヘッドホルダー13は、ヘッドピース5及び柄部3先端の左側を覆う左半体16と右側を覆う右半体17とを有したものとなっているが、これら左半体16及び右半体17は、図7乃至図11に示すように、T字形の頂部側で互いにヒンジ部18を介して連結一体化されている。
【0012】
このヒンジ部18は薄肉化されて可撓性を有しており、左半体16と右半体17とは図6中に二点鎖線で示す開いた状態と、図6中に実線で示す閉じた状態とに変形自在となっている。左半体16と右半体17とが閉じた状態とされたとき、それらの間でヘッドピース5を抱き込むことができるようになっている。
なお、このヘッドホルダー13(左半体16、右半体17及びヒンジ部18の全体)は、樹脂材により形成されることにより、薄肉化されたヒンジ部18に可撓性を生じさるとともに、左半体16と右半体17とを射出成形などで一体に連結した状態で製作されている。
【0013】
左半体16及び右半体17は、閉じた状態でヘッドピース5を両側対称位置で挟持するヘッドピース用嵌合口21、21と、これらと直交する中央部で柄部3の先端を挟持する柄部用嵌合口22とを備えている。
本実施形態において、ヘッドピース用嵌合口21は、開口形状を円形とし、左半体16と右半体17には、それぞれ半円形の嵌合凹部16a,17aが形成されている。左半体16及び右半体17では、これら嵌合凹部16a,17aの内周面に対し、嵌合口21の形成時に係止突条23が一体に形成されている。
【0014】
これに対応した、ヘッドピース5(図7参照)には嵌合口21へ嵌る短円柱状のボス部24が設けられ、このボス部24まわりに係止突条23と係合する係止凹溝25が形成されている。
なお、本実施形態では更に、嵌合口21の内周面(左半体16及び右半体17における嵌合凹部16a,17aの各内周面)に対し、放射状配置(図例では計6箇所)で、長丸状の盛り上がりとなるストッパ部26を形成して、ヘッドピース5のガタツキ、位置ズレ、及び外れなどを確実に阻止させている。
【0015】
一方、本実施形態において、柄部用嵌合口22は柄部3の先端部断面形状(例えば長円形や楕円形、長方形等の回転非対称形)に対応する開口形状に形成されており、左半体16と右半体17には、それらを開いた状態としてそれぞれ半割形状の嵌合凹部が形成されている(左半体16の嵌合凹部16bだけを図7に示したが右半体17にも同様な嵌合凹部が設けられている)。
左半体16及び右半体17では、これら嵌合凹部16bの内周面に対し、柄部用嵌合口22の形成時に係止突条27が設けられている。これに対応して、柄部3の先端(図7参照)には、この係止突条27と係合させるための周溝を間に形成すべく、2本の突条29が形成されている。
【0016】
このようなことから、ヘッドホルダー13において左半体16と右半体17とを閉じ、これらで柄部3の先端部を挟持させれば、ヘッドホルダー13と柄部3とは、柄部3の軸心まわりで回り止めされ且つ軸方向にも不動状態で一体的に連結可能となる。
なお、ヘッドホルダー13の左半体16及び右半体17には、柄部用嵌合口22を横切るような配置で貫通孔30(図8参照)が形成されており、また柄部3の先端部には、柄部用嵌合口22によって挟持される部分であって且つ上記貫通孔30と合致する位置に横孔31が形成されており、これら貫通孔30と横孔31とを貫通して締結ボルト6が挿通され、ナット7で緊締状態に締結可能とされている。
【0017】
このようにして形成されるヘッドホルダー13の中央部の内部にはウエイト35が設けられている。ウエイト35は鉄や鉛等の金属製のものとされており、ヘッドホルダー13内での固定構造としては特に限定されるものではないが、本実施形態では、一方の半体(図例では便宜上、左半体16とした)に対して鋳ぐるみ成形などにより一体的に埋設する構造にしている。その他、接着剤により接着する構造やネジ止め、或いはリベット止め等により固定する構造を採用してもよいし、固定せずに、左半体16と右半体17との結合間へ抱き込ませる(嵌合保持状態にさせる)構造を採用してもよい。なお、ウエイト35の重さは、打撃作業時に適切な慣性力が得られるように設定される。
【0018】
図12及び図13に示すように、保護カバー14は板金製のプレス成形品とされたものであって、断面形状がU字状を呈するように馬の鞍の如き二股形状に形成され、その二股の両側となる部分には、締結ボルト6を刺し通すためのボルト通孔36が形成されている。
この保護カバー14により、ハンマーヘッド2はその外観が重厚で高級なイメージを持ったものとなる。またこの保護カバー14はヘッドホルダー2を挟持する状態となるので、締結ボルト6を緩めたときに一気にヘッドホルダー13がバラバラに分解してしまうということを防止でき、その結果、ヘッドピース5を脱落して紛失するといった不具合を防止できることになる。
【0019】
図14に示すように、柄部3は樹脂材料で形成されたもので、その後端部寄りに、肌触りが良好でフィット感及び滑止め効果に優れた弾性カバー37が被覆装着されることで、この弾性カバー37によりグリップ部8(図1乃至図3参照)の特有形状が形作られるようになっている。
この柄部3にはその長手方向に沿って補強芯材40が設けられている。この補強芯材40は、鋼等の金属材料により形成されている。
図15及び図16に示すように、柄部3の後端にはエンドピース10を装着するためのボス41が突設されている。このボス41は突出側で円盤状の膨らみを有し首部側が括れた形状に形成されている。
【0020】
図17に示すように、これに対応して、エンドピース10にはボス部41における円盤状の膨らみ部分に嵌る円形凹部42が設けられている。この円形凹部42の開口周部には長丸状の盛り上がりとなるストッパ部43が放射状配置で設けられており、これらストッパ部43が丁度、ボス部41における首部(括れた部分)に係合するようになっている。
このようなことから、このエンドピース10は柄部3の後端部(ボス41)に対してこじるようにしたり押し込むようにしたりすることで、着脱可能となっている。そのため、エンドピース10が摩耗や破損等した場合でも新しいものと交換できる。
【0021】
以上、詳説したところから明らかなように、本発明に係る樹脂製ハンマー1では、ヘッドホルダー13が樹脂製とされ、しかも、左半体16と右半体17とをT字形の頂部側でヒンジ部18により一体に連結させた構造とされているため、これらを射出成形などで一体に連結させたセット部品として製作することが可能となり、製作後は1部品として取り扱うことができ、ハンマーヘッド2と柄部3との組み立てが容易に行えるものとなり、低コスト化を推進することができる。また、保護カバー14を装着することにより、ヘッドホルダー13の補強が図れ、外観見栄えの向上も図れる。
【0022】
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で適宜変更して実施することができる。例えば、柄部3として、木製のものを適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図2のA−A線断面図である。
【図2】本発明に係る樹脂製ハンマーの一実施形態を示した側面図である。
【図3】図2のB−B線矢視図である。
【図4】図2のC−C線矢視図である。
【図5】図2のD−D線矢視図である。
【図6】図1の一部(ハンマーヘッド部)であってその組立前の状態を二点鎖線で書き加えた図である。
【図7】ヘッドホルダーの左半体と右半体とを開いた状態にしてヘッドホルダーとヘッドピースと柄部先端との結合位置関係を説明した部分側面図である。
【図8】ヘッドホルダーを示した展開図である。
【図9】図8のE−E線矢視図である。
【図10】図8のF−F線断面図である。
【図11】図8のG−G線断面図である。
【図12】保護カバーを示した斜視図である。
【図13】保護カバーを示した側面図である。
【図14】柄部を分解して示す側断面図である。
【図15】柄部の後端部に対するエンドピースの取付構造を一部破砕して説明した部分側面図である。
【図16】図15のH−H線矢視図である。
【図17】図15のJ−J線に相当する矢視図である。
【符号の説明】
【0024】
1 樹脂製ハンマー
2 ハンマーヘッド
3 柄部
4 打撃部
5 ヘッドピース
6 締結ボルト
10 エンドピース
13 ヘッドホルダー
14 保護カバー
16 左半体
17 右半体
18 ヒンジ部
35 ウエイト
40 補強芯材
【出願人】 【識別番号】000232597
【氏名又は名称】株式会社ベッセル工業
【出願日】 平成18年8月8日(2006.8.8)
【代理人】 【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄

【識別番号】100120341
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 幹雄


【公開番号】 特開2008−36792(P2008−36792A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−215845(P2006−215845)