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ガス燃焼式打込み工具の燃焼室の開閉機構 - 特開2008−62339 | j-tokkyo
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【発明の名称】 ガス燃焼式打込み工具の燃焼室の開閉機構
【発明者】 【氏名】田中 宏司

【氏名】竹村 元

【氏名】田村 純一

【氏名】村山 勝彦

【要約】 【課題】燃焼室10を固定し、この燃焼室10の開閉を微妙にコントロールする。

【構成】工具本体1内に配置された打撃シリンダ5に打撃ピストン6を上下方向に摺動可能に設けるとともに、打撃シリンダ5の上部に燃焼室10を設け、燃焼室10で可燃性ガスと空気の混合ガスに点火プラグ13により点火して爆発的に燃焼させ、高圧のガス圧を打撃ピストン6に作用させて衝撃的に駆動させ、打撃ピストン6の下面側に結合されているドライバ7により工具本体1の下部に設けられたノーズ部4からファスナーを打ち出すガス燃焼式打込み工具において、燃焼室10を打撃シリンダ5の上部に配置固定するとともに、燃焼室10に給排気用の開口部16a、16bを形成し、開口部16a、16bを開閉する開閉バルブを電気的に作動させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
工具本体内に配置された打撃シリンダに打撃ピストンを上下方向に摺動可能に設けるとともに、上記打撃シリンダの上部に燃焼室を設け、上記燃焼室で可燃性ガスと空気の混合ガスに、上記シリンダヘッドに配設された点火プラグにより点火して爆発的に燃焼させ、この高圧のガス圧を上記打撃ピストンに作用させて衝撃的に駆動させ、打撃ピストンに結合されているドライバにより工具本体の下部に設けられたノーズ部からファスナーを打ち出すガス燃焼式打込み工具において、
上記燃焼室を上記打撃シリンダの上部に配置固定するとともに、上記燃焼室に給排気用の開口部を形成し、この開口部を開閉する開閉バルブを電気的に作動させる
ことを特徴とするガス燃焼式打込み工具の燃焼室の開閉機構。
【請求項2】
上記燃焼室の開口部を該燃焼室の上下壁に形成し、上記バルブを上記開口部に対して上下動させて開閉可能に配置し、上記バルブを電気的に上下方向に作動させて燃焼室の開口部を開閉する
ことを特徴とする、請求項1に記載のガス燃焼式打込み工具の燃焼室の開閉機構。
【請求項3】
上記燃焼室の開口部を該燃焼室の側壁に形成し、上記バルブをこの側壁の外側に沿って上下動可能に配置し、上記バルブには上記燃焼室の開口部に対応するバルブ開口部を形成し、上記バルブを電気的に上下方向に作動させて燃焼室の開口部とバルブ開口部との重なり状態によって上記開口部を開閉する
ことを特徴とする、請求項1に記載のガス燃焼式打込み工具の燃焼室の開閉機構。
【請求項4】
上記燃焼室の開口部を該燃焼室の上下壁に形成し、上記バルブを上記燃焼室の中心のまわりに回転可能に設けるとともに、上記バルブには上記燃焼室の開口部に対応するバルブ開口部を形成し、上記バルブを電気的に回動させて燃焼室の開口部とバルブ開口部との重なり状態によって上記開口部を開閉する
ことを特徴とする、請求項1に記載のガス燃焼式打込み工具の燃焼室の開閉機構。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼によって動力が供給され、釘、打ち込みねじ等の留め具を打ち込むガス燃焼式打込み工具において、特に固定された燃焼室を開閉するための開閉機構に関する。
【背景技術】
【0002】
ガス燃焼式打込み工具は、燃焼室で可燃性ガスと空気とをファンで撹拌混合して得た混合ガスに点火して爆発的に燃焼させ、この燃焼ガスのガス圧を打撃シリンダ内に供給して打撃ピストンを駆動するものである(特許文献1参照)。
【0003】
燃焼室は、上記打撃ピストンを摺動自在に収容する打撃シリンダの上部とボディハウジングの下壁との間に配置された環状の可動スリーブによって形成されており、可動スリーブを上記下壁に当たるまでに上方移動させることにより密閉された燃焼室が形成され、下方に移動させることにより燃焼室の上部及び下部が開放されて大気に連通するように構成されている。可動スリーブの下端は、コンタクトアームの上端と連結されている。コンタクトアームは、打撃シリンダの下方に設けられた釘射出用ノーズ部に沿って上下に摺動自在に設けられ、その下端はノーズ部の先端から突出しており、上記下端を被打ち込み材に押しつけることにより、ノーズ部に対して相対的に上方に移動するようになっている。コンタクトアームは安全装置を構成するもので、その先端がノーズ部から下方に突出している状態にあるときはトリガレバーを引くことができず、コンタクトアームを被打ち込み材に押し付けて相対的に上方に移動して可動スリーブを上動させて密閉燃焼室が形成されてはじめてトリガレバーを引くことができるようになっている。
【特許文献1】特開2005−22069号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように、可動スリーブとコンタクトアームとが同期して移動するように構成されているため、従来のガス燃焼式打込み工具には次のような問題点がある。
(1)可動スリーブを上動させて密閉させるためには閉じ代を十分に取る必要があり、また開放も十分にしなければならないので、上下のストローク量が大きい。このため、コンタクトアームのストローク量も必要以上に大きくとらなければならない。
(2)可動スリーブをコンタクトアームによって上動させる場合、可動スリーブ自体の荷重と摺動抵抗とがコンタクトアームの作動荷重に加わることになる。コンタクトアームは安全装置であるから、ある程度の荷重が必要であるから、可動スリーブの作動荷重が加わることにより、工具を被打ち込み材に押し付ける押し付け荷重が大きくなる。したがって、打込み作業を何度も繰り返す場合の疲労度合いはかなりのものになる。
(3)可動スリーブとコンタクトアームとが連動するため、燃焼室の開閉やファスナーの送り機構の作動タイミングなどを微妙に調整したくても不可能である。
【0005】
本発明は上記問題点を解消し、燃焼室とコンタクトアームとの作動連結をやめ、燃焼室を固定し、燃焼室に形成した開口部を開閉することによって給排気することにより、打込み工具の操作が楽になり、燃焼室の開閉を微妙にコントロールすることができるガス燃焼式打込み工具の燃焼室の開閉機構を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、工具本体内に配置された打撃シリンダに打撃ピストンを上下方向に摺動可能に設けるとともに、上記打撃シリンダの上部に燃焼室を設け、上記燃焼室で可燃性ガスと空気の混合ガスに、上記シリンダヘッドに配設された点火プラグにより点火して爆発的に燃焼させ、この高圧のガス圧を上記打撃ピストンに作用させて衝撃的に駆動させ、打撃ピストンに結合されているドライバにより工具本体の下部に設けられたノーズ部からファスナーを打ち出すガス燃焼式打込み工具において、上記燃焼室を上記打撃シリンダの上部に配置固定するとともに、上記燃焼室に給排気用の開口部を形成し、この開口部を開閉する開閉バルブを電気的に作動させることを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記燃焼室の開口部を該燃焼室の上下壁に形成し、上記バルブを上記開口部に対して上下動させて開閉可能に配置し、上記バルブを電気的に上下方向に作動させて燃焼室の開口部を開閉することを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1において、上記燃焼室の開口部を該燃焼室の側壁に形成し、上記バルブをこの側壁の外側に沿って上下動可能に配置し、上記バルブには上記燃焼室の開口部に対応するバルブ開口部を形成し、上記バルブを電気的に上下方向に作動させて燃焼室の開口部とバルブ開口部との重なり状態によって上記開口部を開閉することを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項1において、上記燃焼室の開口部を該燃焼室の上下壁に形成し、上記バルブを上記燃焼室の中心のまわりに回転可能に設けるとともに、上記バルブには上記燃焼室の開口部に対応するバルブ開口部を形成し、上記バルブを電気的に回動させて燃焼室の開口部とバルブ開口部との重なり状態によって上記開口部を開閉することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、燃焼室を打撃シリンダの上部に配置固定するとともに、上記燃焼室に給排気用の開口部を形成し、この開口部を開閉する開閉バルブを電気的に作動させるようにしたから、コンタクトアームの荷重は安全装置として必要な分だけあればよく、ストロークも短くすることができるので、打込み工具の操作が非常に楽になる。
【0011】
また、燃焼室の開閉はコンタクトアームの作動と独立に行うことができるから、効率のよい打込み作業を行うことができる。
【0012】
さらに、燃焼室の開閉はバルブにより電気的に行うので、労力を要せず、しかも正確である。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、さらにバルブは燃焼室の開口部に対して上下動させるだけでよいので、バルブのスペースを小さくすることができる。また、燃焼室の開口部は上下壁に形成され、排気と吸気とが離れた開口部から行われるので、給排気を効率よく行うことができる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、1個のバルブで燃焼室の開口部の開閉制御ができるので、簡潔な構造でよい。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、燃焼室の開口部は上下壁に形成され、排気と吸気とが離れた開口部から行われるとともに、開口部を大きくとることができるので、給排気を効率よく行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は、工具本体内に配置された打撃シリンダに打撃ピストンを上下方向に摺動可能に設けるとともに、上記打撃シリンダの上部に燃焼室を設け、上記燃焼室で可燃性ガスと空気の混合ガスに、シリンダヘッドに配設された点火プラグにより点火して爆発的に燃焼させ、この高圧のガス圧を上記打撃ピストンに作用させて衝撃的に駆動させ、打撃ピストンの下面側に結合されているドライバにより工具本体の下部に設けられたノーズ部からファスナーを打ち出すガス燃焼式打込み工具において、上記燃焼室を上記打撃シリンダの上部に配置固定するとともに、上記燃焼室に給排気用の開口部を形成し、この開口部を開閉する開閉バルブを電気的に作動させることを特徴とするガス燃焼式打込み工具の燃焼室の開閉機構であるが、その具体的な実施形態を次に示す。
【0017】
[実施形態1]
図1において符号1はガス燃焼式打ち込み工具(釘打機)の工具本体を示す。この工具本体1にはグリップ2とマガジン3とが連設されているとともに、内部には打撃ピストン・シリンダ機構が設けられている。工具本体1の下方にはファスナーを打ち出すノーズ部4が設けられている。
【0018】
打撃ピストン・シリンダ機構は、打撃シリンダ5内に打撃ピストン6を摺動自在に収容するとともに、打撃ピストン6の下方にドライバ7を一体的に結合させたものである。
【0019】
打撃シリンダ5の上部と工具本体1の上部の内部に配置されたシリンダヘッド8との間には閉鎖された燃焼室10が構成されるようになっている。
【0020】
シリンダヘッド8には、ガス容器11に連通する噴射ノズル12と、混合ガスに点火して燃焼させるための点火プラグ13が配置されている。また、工具本体1の上部には、燃焼室10内に噴射された可燃性ガスを燃焼室10内の空気と撹拌させて燃焼室10内で所定の空燃比の混合ガスを生成するための回転ファン14が設けられている。15はファン用モータである。
【0021】
ところで、上記燃焼室10の上下壁にはそれぞれ開口部16a、16bが形成されている。上部開口部16aと下部開口部16bはそれぞれ上記上下壁の対応する位置に形成されている。
【0022】
また、上記上部開口部16aの上部と下部開口部16bの下部にはそれぞれ上部バルブ17と下部バルブ18が上下動可能に配置されている。上部バルブ17の下方と下部バルブ18の上方にはガイドロッド20が形成され、これらのガイドロッド20は燃焼室10の内部の案内部21によって上下方向に案内されるように構成されている。上下部バルブ17、18の下面と上面にはそれぞれOリング22が配置されている。そして、案内部21と上下部バルブ17、18との間には圧縮バネ23が配置され、この圧縮バネ23のバネ力により上下部バルブ17、18は対応する上下部開口部16a、16bから離反するように付勢されている。また、上部バルブ17の上部と下部バルブ18の下部には上部カム24と下部カム25とが回転可能に配置されている。上下部カム24、25は略楕円形状に形成され、その偏芯位置に回転軸26が設けられ、これらの回転軸26は図示しないモータに作動連結し、同時に逆方向に同量だけ回転するように構成されている。
【0023】
上記構成において釘を打込むときは、まず図1に示すようにモータにより上下部カム24、25を回転させて上下部バルブ17、18を圧縮バネ23に抗して押し込み、上下部開口部16a、16bの周縁部に上下部バルブ17、18のOリング22を圧接させる。これにより、上下部開口部16a、16bは閉鎖される。そこで、密閉された燃焼室10内に噴射ノズル12から可燃性ガスが噴射され、回転ファン14が回転して可燃性ガスと空気とを撹拌混合した後、トリガ27を引いて点火プラグ13で点火して爆発的に燃焼させる。これにより、燃焼室10内の内圧が急激に高くなるから、高圧のガス圧が打撃シリンダ5内に供給され、打撃ピストン6が駆動され、打撃ピストン6の下面側に結合されているドライバ7により工具本体1の下部に設けられたノーズ部4から釘が打ち出される。
【0024】
これに対し、打ち込み終了後は燃焼ガスが冷却して打撃ピストン6の上部は減圧するから、打撃ピストン6が上方に復帰移動する。そして、モータを作動させて図2のように上下部カム24、25を回転させて上下部バルブ17、18から遠ざかるように回転させることにより、圧縮バネ23によって上下部バルブ17、18が上下部開口部16a、16bの周縁部から離反する。これにより、上下部開口部16a、16bは開放され、燃焼室10内の上部開口部16aからは新鮮な空気が供給されると同時に、下部開口部16bからは排ガスが排気され、次の打ち込みが準備される。
【0025】
上述のように、上記燃焼室10を上記打撃シリンダ5の上部に配置固定するとともに、上記燃焼室10に給排気用の開口部16a、16bを形成し、この開口部16a、16bを開閉する開閉バルブ(上下部バルブ17、18)を電気的に作動させるようにしたから、燃焼室10の開閉は安全装置を構成するコンタクトアームの作動と独立に行うことができる。したがって、コンタクトアームの荷重は安全装置として必要な分だけあればよく、ストロークも短くすることができるので、打込み工具の操作が非常に楽になる。
【0026】
また、燃焼室10の開閉はコンタクトアームの作動と独立に行うことができるから、効率のよい打込み作業を行うことができる。
【0027】
さらに、燃焼室10の開閉はバルブにより電気的に行うので、労力を要せず、しかも正確であり、最も燃焼効率がよくなるように微妙にコントロールすることができる。
【0028】
[実施形態2]
図3〜図6はガス燃焼式打込み工具の燃焼室10に対する燃焼室の開閉機構の別の実施形態で、釘打機の基本構造は図と同じであるが、この実施形態においては、燃焼室10の側壁10cに複数の開口部16a、16bが形成されている。この開口部16a、16bは上記側壁の上下部にそれぞれ同数形成されている。開口部16a、16bの周縁にはOリング22が設けられている。
【0029】
また、上記側壁10cの外側に沿ってサイドバルブ28が上下方向にのみ作動可能に配置されている。サイドバルブ28は円筒状に形成され、図5(a)に示されるように、その下面は一側30が高く、その反対側31が漸次低く(下方に突出する)なるように緩やかに傾斜するように形成されている。上記サイドバルブ28には上記燃焼室10の開口部16a、16bに対応するバルブ開口部32、33が形成されている。これらのバルブ開口部32、33はサイドバルブ28の上下部に形成され、燃焼室10の開口部16a、16bと同じ大きさで、対応する位置に形成されている。上記サイドバルブ28の上部にはバネ29が配置され、このバネ29によりサイドバルブ28は常時下方に移動してバルブ開口部32、33が燃焼室10の開口部16a、16bと整合して重なり、バルブ開口部32が開放されるように付勢されている。
【0030】
上記サイドバルブ28は電気的に上下方向に作動するように構成されている。すなわち、上記サイドバルブ28の下部にはカムギア34が配置されている。このカムギア34は、リング状で外周に歯を備えた歯車35の上部に、図5(a)のように一側36が低く、反対側37が漸次高くなるように傾斜した円形状のカム部38を形成してなり、打撃シリンダ5の上部の周囲に回転可能に配置されている。上記カム部38の内径は上記サイドバルブ28の内径と同じであり、上記カム部38の傾斜上面にはサイドバルブ28の傾斜下面が係合可能となっている。また、サイドバルブ28の側部にはモータ41が配置され、上記歯車はモータ41の出力軸に固定された減速歯車40に噛合している。これにより、モータ41が作動してカムギア34が回転すると、その上面とサイドバルブ28の下面との係合状態が変わるので、サイドバルブ28は同図(b)のように上下動する。初期状態では、図3、図5(a)に示すように、カムギア34の最も高い部分37と最も低い部分36が、サイドバルブ28の最も高い部分30と最も低い部分31とが係合し合ってサイドバルブ28が全体として最も低くなるように設定する。このとき、図3のように、燃焼室10の開口部16a、16bはサイドバルブ28の開口部16a、16bと整合状態で重なり合って開放状態となる。
【0031】
上記構成において、釘を打込むときは、まず図6、図5(b)に示すようにモータ41を作動させてカムギア34を180度回転させる。これによりカムギア34のカム部38の最も高い部分37がサイドバルブ28の最も低い部分31と係合するように回動していくため、サイドバルブ28は上動し、燃焼室10の開口部16a、16bとサイドバルブ28のバルブ開口部32、33とは互いに重ならない位置に移動し、燃焼室10の開口部16a、16bは閉鎖される。密閉された燃焼室10内に噴射ノズル12から可燃性ガスが噴射され、回転ファン14が回転して可燃性ガスと空気とを撹拌混合した後、トリガを引いて点火プラグ13で点火して爆発的に燃焼させる。これにより、図6に示されるように、燃焼室10内の内圧が急激に高くなるから、高圧のガス圧が打撃シリンダ5内に供給され、打撃ピストン6が駆動され、打撃ピストン6の下面側に結合されているドライバ7により工具本体1の下部に設けられたノーズ部4(図1参照)から釘が打ち出される。
【0032】
これに対し、打ち込み終了後は燃焼ガスが冷却して打撃ピストン6の上部は減圧するから、打撃ピストン6が上方に復帰移動する。そして、モータ41を作動させて図3、図5(b)のようにカムギア34をさらに180度回転させる。これによりカムギア34のカム部38の最も高い部分37と最も低い部分36が、それぞれサイドバルブ28の最も高い部分30と最も低い部分31と係合するように回動していくため、サイドバルブ28は下動し、燃焼室10の開口部16a、16bとサイドバルブ28のバルブ開口部32、33とは互いに重なり合う位置に移動し、燃焼室10の開口部16a、16bは開放されるから、燃焼室10の上部開口部16aからは新鮮な空気が供給されると同時に、下部開口部16bからは排ガスが排気され、次の打ち込みが準備される。
【0033】
上述のように、上記燃焼室10を上記打撃シリンダ5の上部に配置固定するとともに、上記燃焼室10に給排気用の開口部16a、16bを形成し、この開口部16a、16bを開閉する開閉バルブ(サイドバルブ28)を電気的に作動させるようにしたから、燃焼室10の開閉はコンタクトアームの作動と独立に行うことができる。したがって、コンタクトアームの荷重は安全装置として必要な分だけあればよく、ストロークも短くすることができるので、打込み工具の操作が非常に楽になる。
【0034】
また、燃焼室10の開閉はコンタクトアームの作動と独立に行うことができるから、効率のよい打込み作業を行うことができる。
【0035】
さらに、燃焼室10の開閉はサイドバルブ28により電気的に行うので、労力を要せず、しかも正確であり、最も燃焼効率がよくなるように微妙にコントロールすることができる。
【0036】
なお、実施例のカム部とサイドバルブは180度毎の傾斜面となっているため、180度回転させているが、90度毎の傾斜面を設けて、90度回転させてサイドバルブを上下動させる構成にしてもよい。この場合、カム部の高い部分とサイドバルブの低い部分が2ヶ所で支持され、安定がよい。
【0037】
[実施形態3]
図7〜図9はガス燃焼式打込み工具の燃焼室10に対する燃焼室の開閉機構の別の実施形態で、釘打機の基本構造は図と同じであるが、この実施形態においては、燃焼室10の上下壁には各個の開口部16a、16bが形成されている。
【0038】
また、上記上下壁の外側に沿ってそれぞれ上部シャッターバルブ42と下部シャッターバルブ43が燃焼室10の中心のまわりに回転可能に配置されている。上下部シャッターバルブ42、43はともにドーナツ板に形成され、上部シャッターバルブ42の中央孔は燃焼室10の上部の円形状支持縁44に係合し、下部シャッターバルブ43の中央孔は打撃シリンダ5の外周面に係合し、環状突縁45に支持されている。図8に示されるように、互いに相対する側に上記開口部16a、16bと略同じ形状、略同じ大きさのバルブ開口部32、33が形成されている。シャッターバルブ42、43が90度回転したときバルブ開口部32、33が燃焼室10の開口部16a、16bと整合して重なるか、全く重ならない位置に移動するように設定されている。
【0039】
上記上下部シャッターバルブ42、43は電気的に回転するように構成されている。すなわち、上下部シャッターバルブ42、43の外周縁の約4分の1には、図7、図8に示すように、円弧状の旋回歯車46が形成されている。これに対応し、燃焼室10の側部にはモータ41が配置され、上記旋回歯車46はモータ41の上下部の出力軸に固定された減速歯車40に噛合している。これにより、モータ41が作動して減速歯車40が回転すると、旋回歯車46も一定の方向に回動し、その後モータ41を逆転させると、旋回歯車46も逆方向に回動し、一方の方向に回転するときは、上下部シャッターバルブ42、43が燃焼室10の上下部開口部16a、16bを同時に閉じ、他方に回転するときは、シャッターバルブのバルブ開口部32、33が燃焼室10の上下部開口部16a、16bと同時に整合状態で重なり合って上記燃焼室10を開くように回動するように設定しておく。
【0040】
上記構成において釘を打込むときは、まず図7、図8に示すように、モータ41を作動させて一方向に回転させると、シャッターバルブ42、43も回転して燃焼室10の開口部16a、16bを閉鎖し、燃焼室10を密閉させる。密閉された燃焼室10内に噴射ノズル12から可燃性ガスが噴射され、回転ファン14が回転して可燃性ガスと空気とを撹拌混合した後、トリガを引いて点火プラグ13で点火して爆発的に燃焼させる。これにより、燃焼室10内の内圧が急激に高くなるから、高圧のガス圧が打撃シリンダ5内に供給され、打撃ピストン6が駆動され、打撃ピストン6の下面側に結合されているドライバ7により工具本体1の下部に設けられたノーズ部4(図1参照)から釘が打ち出される。
【0041】
これに対し、打ち込み終了後は燃焼ガスが冷却して打撃ピストン6の上部は減圧するから、打撃ピストン6が上方に復帰移動する。そして、モータ41を逆転させることよりシャッターバルブ42、43が反対方向に回転して、図9に示されるように、シャッターバルブ42、43のバルブ開口部32、33が燃焼室10の開口部16a、16bと重なり合い、燃焼室10の上下部開口部16a、16bを開く。燃焼室10の上部開口部16aからは新鮮な空気が供給されると同時に、下部開口部16bからは排ガスが排気され、次の打ち込みが準備される。
【0042】
上述の場合も、上記燃焼室10を上記打撃シリンダ5の上部に配置固定するとともに、上記燃焼室10に給排気用の開口部16a、16bを形成し、この開口部16a、16bを開閉する開閉バルブ(シャッターバルブ)を電気的に作動させるようにしたから、燃焼室10の開閉はコンタクトアームの作動と独立に行うことができる。したがって、コンタクトアームの荷重は安全装置として必要な分だけあればよく、ストロークも短くすることができるので、打込み工具の操作が非常に楽になる。
【0043】
また、燃焼室10の開閉はコンタクトアームの作動と独立に行うことができるから、効率のよい打込み作業を行うことができる。
【0044】
さらに、燃焼室10の開閉はバルブにより電気的に行うので、労力を要せず、しかも正確であり、最も燃焼効率がよくなるように微妙にコントロールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】ガス燃焼式釘打機の縦断面図
【図2】燃焼室の開口部が開放された状態を示す要部の縦断面図
【図3】他のガス燃焼式打込み工具の燃焼室の開閉機構を示す縦断面図
【図4】上記開閉機構の横断面図
【図5】(a)(b)はカムギアによるサイドバルブの上下作動態様を示す側面図
【図6】上記開閉機構の作動態様を示す縦断面図
【図7】他の実施形態の開閉機構を示す要部の縦断面図
【図8】上記開閉機構の横断面図
【図9】上記開閉機構の作動態様を示す横断面図
【符号の説明】
【0046】
4 ノーズ部
5 打撃シリンダ
6 打撃ピストン
10 燃焼室
16a、16b 燃焼室の開口部
17、18、28、42、43 バルブ
【出願人】 【識別番号】000006301
【氏名又は名称】マックス株式会社
【出願日】 平成18年9月7日(2006.9.7)
【代理人】 【識別番号】100074918
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬川 幹夫


【公開番号】 特開2008−62339(P2008−62339A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2006−242891(P2006−242891)