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【発明の名称】 エアードライバー
【発明者】 【氏名】温萬福

【要約】 【課題】ピストン上昇回帰時のスピード及び安定性を確保し、高性能な気動釘打機を実現できるエアードライバーを提供する。

【構成】トリガーを有し、ドライバー本体の内側に一つのシリンダー及びシリンダーの最上部に設けられた皿状ピストン、シリンダーの内側に設置された一つの釘打ち用ピストン、シリンダーの外周に装着された一つの下スライダー弁を備えた一種のエア駆動式ドライバーである。トリガーを引いた時、高圧エアの駆動により皿状ピストンは上昇し、高圧エアはシリンダー内に導入されて釘打ちピストンは釘打ち動作を行う。そして、トリガーを放すと、高圧エアの駆動により上スライダー弁は上昇し、下スライダー弁は迅速に下降する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一種のエアードライバーであって、以下の部品を含む。
一つのドライバー本体、その内部には一つの主要エアチャンバーが形成され、継続的に外部のエアを集結して恒圧の高圧エアを維持している。さらに主要エアチャンバーの片側には釘打ち操作を行うためのトリガーが装着されている。
一つのシリンダー、ドライバー本体の内側に設置され、その内側には一つの釘打ちピストンが設けられている。
一つの皿状ピストン、シリンダーの最上部に設置され、トリガーを引いた時に主要エアチャンバーの高圧エアにより上昇し、高圧エアをシリンダー内に導き、釘打ちピストンに釘打ち下降動作を行わせる。また、トリガーを放すと皿状ピストンは主要エアチャンバーの高圧エアにより下降回帰し、高圧エアのシリンダーへの進入を防止できる。
一つの上スライダー弁、シリンダーの外周のやや上に設けられ、トリガーを放すと主要エアチャンバー内の高圧エアの働きにより上昇する。
一つの下スライダー弁、シリンダーの外周のやや下に設けられ、上スライダー弁 が上昇すると高圧エアの駆動により下降し、高圧エアをシリンダーの内部へ継続的に導入し、釘打ちピストンを上昇回帰させる。また、釘打ちピストンが一定の位置まで上昇した後、上スライダー弁は主要エアチャンバー内の高圧エアの駆動により下降回帰し、下スライダー弁への高圧エアの進入を阻止するとともに、下スライダー弁を上昇回帰させる。
【請求項2】
請求項1におけるエアードライバーは、下記の部品によって構成されている。
一つの第三エアチャンバー、シリンダー、上スライダー弁及びドライバー本体の内壁の間に形成され、ドライバー本体の複数の通気穴を通じて主要エアチャンバーと連通して継続的に高圧エアを集結し、皿状ピストンが下降回帰して、釘打ちピストンが上昇回帰した時に上スライダー弁を下降させる役割をもっている。
複数の最上層バルブ穴、シリンダー最上部の壁面に近接するところに形成され、第三エアチャンバーとシリンダー内部を連通し、上スライダー弁及び皿状ピストンが下降した時、第三エアチャンバー内の高圧エアをシリンダーの内側に導き、放出するとともに、上スライダー弁が下降して釘打ちピストンが上昇回帰した時、第三エアチャンバー内の高圧エアがシリンダー内に進入するのを阻止している。
一つの第四エアチャンバー、上スライダー弁とドライバー本体の内壁の間に形成され、ドライバー本体の内側のエア槽を通じて主要エアチャンバーと互いに連通して継続的に高圧エアを集結し、第三エアチャンバー内の高圧エアが放出された時、上スライダー弁は上昇し、下スライダー弁は第四エアチャンバー内の高圧エアの働きにより下降する。
複数の底層バルブ穴、シリンダー底部の壁面に形成され、スライダー弁が下降した時、第四エアチャンバー内の高圧エアをシリンダー内に導き、釘打ちピストンを元の位置まで上昇させる。
【請求項3】
請求項2におけるエアードライバーの第三エアチャンバーの内側には上スライダー弁を押すための一つの中位バネが設けられ、その推力と第三エアチャンバー内の高圧エアの推力を足し合わせると、第四エアチャンバー内の高圧エアの推力よりも大きく、中位バネ単体の推力は第四エアチャンバー内の高圧エアの推力よりも小さくなっている。
【請求項4】
請求項2におけるエアードライバーの上スライダー弁の外壁には一つの上向き傾斜面が設けられ、複数の密閉パッドがその傾斜面及び下端のスライダー弁の外壁に装着されている。複数の密閉パッドの間にあるドライバー本体の内壁には外部の大気に通じる一つの圧抜き穴が設けられ、傾斜面に対して減圧作用を発揮し、第四エアチャンバー内の高圧エアの作用面積及び推力を低減させることができる。
【請求項5】
請求項2におけるエアードライバーのシリンダー外周の上スライダー弁、下スライダー弁及びドライバー本体の内壁の間には一つのエア導引環状槽が形成され、上スライダー弁が上昇した時、第四エアチャンバー内の高圧エアをエア導引環状槽内に導き、下スライダー弁を下降させる役割を果たすことができる。
【請求項6】
請求項2におけるエアードライバーの底位バネである。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明はシリンダーの外周に一つの上スライダー弁及び一つの下スライダー弁を設置したエアードライバー駆動技術を取り入れた一種のエアードライバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
エアードライバーは高圧エアを利用した銃型気動手工具であり、木工の釘打ち作業によく使用されている。従来の釘打機のドライバー本体の内側には全て単独の固定式シリンダーが設けられ、ピストンをシリンダーの内側に装着することができる。使用者がトリガーを引くと、高圧エアはシリンダーの内側に進入し、ピストンを迅速に下降させて釘打ち動作を行う。 さらに、シリンダーの外周は一つのエア集結チャンバー(回程エアチャンバーとも呼ぶ)を有し、ピストン下降時にシリンダー側面の空気穴から導入された高圧エアを集結し、釘打ちピストンが最下位まで下降した時に釘打ちピストンを元の位置まで上昇させることができる。
【0003】
しかし、上述のエア集結チャンバーの高圧エアに対する集結效果はあまり理想的とはいえない。何故なら、エア集結チャンバーは釘打ちピストンが下降したタイミングでしか高圧エアを導入することができず、釘打ちピストンの上昇過程においては高圧エアを継続的に受け入れることができないため、釘打ちピストンを上昇回帰させるための推力はごく限られたものとなり、釘打ちピストンの上昇回帰動作は安定性に欠けるという問題が発生する。特に連続打ちの操作過程において、連続打ちの上昇回帰にまたは不安定な動作が生じ易く、連続打ちのスピード及び収率に影響すると思われる。
以上の問題点を克服するため、一部の業者はエア集結チャンバーの拡張により高圧エアの蓄積量アップを試みたが、理想的な效果を得ることはできなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は既存技術における釘打ちピストンの上昇回帰時の安定性欠如の問題を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は以下の部品によって構成された一種のエアードライバーを提供するものである。
一つのドライバー本体、その内部には一つの主要エアチャンバーが形成され、継続的に外部のエアを集結して恒圧の高圧エアを維持している。さらに主要エアチャンバーの片側には釘打ち操作を行うためのトリガーが装着されている。
一つのシリンダー、ドライバー本体の内側に設置され、その内側には一つの釘打ちピストンが設けられている。
一つの皿状ピストン、シリンダーの最上部に設置され、トリガーを引いた時に主要エアチャンバーの高圧エアにより上昇し、高圧エアをシリンダー内に導き、釘打ちピストンに釘打ち下降動作を行わせる。また、トリガーを放すと皿状ピストンは主要エアチャンバーの高圧エアにより下降回帰し、高圧エアのシリンダーへの進入を防止できる。
一つの上スライダー弁、シリンダーの外周のやや上に設けられ、トリガーを放すと主要エアチャンバー内の高圧エアの働きにより上昇する。
一つの下スライダー弁、シリンダーの外周のやや下に設けられ、上スライダー弁 が上昇すると高圧エアの駆動により下降し、高圧エアをシリンダーの内部へ継続的に導入し、釘打ちピストンを迅速かつ安定した状態で上昇回帰させる。また、釘打ちピストンが一定位置まで上昇した後、上スライダー弁は主要エアチャンバー内の高圧エアの駆動により下降回帰し、下スライダー弁への高圧エアの進入を阻止するとともに、下スライダー弁を上昇回帰させ、トリガーを操作前の初期状態に回復させる。
【発明の効果】
【0006】
本発明はピストンの釘打ち下降動作及び上昇回帰時の高圧エア通路の安定切替えを達成するとともに、トリガーを放した後の釘打ちピストンの上昇回帰過程において、シリンダーへ恒圧の高圧エアを継続的に提供し、釘打ちピストンの上昇回帰時のスピード及び安定性を確保した高性能な気動釘打機を実現できるものとなっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は本発明におけるエアードライバーの具体実施例を示す配置イメージ図であり、必要な構成部品を以下に示す。
【0008】
一つのドライバー本体1、市販の気動釘打機のドライバー本体を利用しても良いものとする。ドライバー本体の内側には握り部11及びドライバーヘッド本体を連通して外部より恒圧の高圧エアを継続的に (図3を参照)供給できる一つの主要エアチャンバー13が形成され(図2を参照)、その主要エアチャンバー13の片側には釘打ち操作を行うための一つのトリガー14が装着されており、トリガー14の内側には主要エアチャンバー13の内側へと繋がる一つのトリガーバルブ141が設けられている。
【0009】
ドライバー本体1の内側に固定された一つのシリンダー2、シリンダー2の内側には釘打ちピストン3が設けられ、その釘打ちピストン3には一つの釘打ち動作を行うための釘打ちロッド31が締結されている。さらに、ピストン3の外壁には上、下二本の密閉パッド3a、3bを装着することが出来る。
【0010】
一つの皿状ピストン4、シリンダー2の最上部に設置され、トリガー14(図4を参照)を引いた時に主要エアチャンバー13内の高圧エアの働きにより上昇し(図5を参照)、高圧エアをシリンダー2の内側に導き、釘打ちピストン3に釘打ち下降動作を行わせる(図5を参照)。また、トリガー14を放すと(図6を参照)皿状ピストン4は主要エアチャンバー13内の高圧エアにより下降回帰し、高圧エアがシリンダー2へ進入するのを阻止する。
【0011】
一つの上スライダー弁 5、シリンダー2の外周のやや上に設けられ、上スライダー弁 5の内壁及び外壁には最低一つの密閉パッド5a、5bがそれぞれ装着され、ドライバー本体1の内壁及びシリンダー2の外壁と接している。トリガー14を放した時(図6を参照)、上スライダー弁 5は主要エアチャンバー13内の高圧エアの駆動により上昇する(図7を参照)。
【0012】
一つの下スライダー弁 6、シリンダー2の外周のやや下に設けられ、下スライダー弁6の外壁とドライバー本体1の間には最低一つの密閉パッド6aが装着されている。上スライダー弁 5が上昇すると下スライダー弁 6はの高圧エアの働きにより下降し(図7を参照)、高圧エアをシリンダー2の内部へ継続的に導入し、釘打ちピストン3を上昇させる。また、釘打ちピストン3が一定位置まで上昇した後(図3を参照)、上スライダー弁5は主要エアチャンバー13内の高圧エアの駆動により下降回帰し、下スライダー弁6への高圧エアの進入を阻止するとともに、下スライダー弁6を上昇回帰させ、トリガー14を未操作の初期状態に回復させる。
【0013】
上述の実施例において、皿状ピストン4とドライバー本体1の内壁の間には一つの第一エアチャンバー10が形成され、一つのトリガーエア通路15を通じて第一エアチャンバー22とトリガーバルブ141は連通され、第一エアチャンバー10の内側には皿状ピストン4をプッシュするための一つの上位バネ41が設けられている。また、皿状ピストン4とシリンダー2の最上部の外壁の間には一つの第二エアチャンバー20が形成され、その第二エアチャンバー20はドライバー本体1の内側の複数の通気穴12を通じて主要エアチャンバー13と連通し、エアチャンバー13から供給された高圧エアを継続的に第二エアチャンバー20へ集結させている。これにより、トリガー14未操作または操作を解除した時(図3を参照)、トリガーバルブ141によって主要エアチャンバー13内の高圧エアは第一エアチャンバー10へ集結されるとともに、上位バネ41の推力が第二エアチャンバー20内の高圧エアの推力より大きくなると、皿状ピストン4を所定位置まで下降させることができる。トリガー14を引いた時(図4を参照)、トリガーバルブ141は第一エアチャンバー10内の高圧エアを外部の大気中へ放出し、第二エアチャンバー20内の高圧エアは上位バネ41の推力を抑え込んで皿状ピストン4を上昇させるとともに(図5を参照)、主要エアチャンバー13内の高圧エアをシリンダー1へ導き、釘打ちピストン3に釘打ち下降動作を行わせる。
【0014】
上述の皿状ピストン4の外壁上には複数の密閉パッド4a、4bが設けられており、それらはドライバー本体1の内壁と接しているため、皿状ピストン4が下降回帰した時(図6を参照)、密閉パッド4a、4bは第一エアチャンバー10内の高圧エアの漏出を防止できる。
【0015】
上述のほか、本発明は以下の部品を含む(図1を参照)。
一つの第三エアチャンバー30、シリンダー2、上スライダー弁5及びドライバー本体1の内壁の間に形成され、ドライバー本体1の内部に形成された複数の通気穴16を通じて主要エアチャンバー13と連通して継続的に高圧エアを集結し、皿状ピストン4が下降回帰、釘打ちピストンが上昇回帰した時に(図3を参照)上スライダー弁5を所定位置まで下降させる役割をもっている。
【0016】
複数最上層バルブ穴21、シリンダー2最上部の壁面に近接する場所で形成され、第三エアチャンバー30とシリンダー2の内部を連通している。この時、最上層バルブ穴21の通気面積は通気穴16よりも遥かに大きいため、上スライダー弁5及び皿状ピストン4が下降した時(図6を参照)、通気穴16から第三エアチャンバー30の内側に導入された高圧エアは最上層バルブ穴21を経由してシリンダー2へと素早く放出される。そして、釘打ちピストン3が上昇回帰した時、複数の最上層バルブ穴21は直ちに密閉し、第三エアチャンバー30内の高圧エアがシリンダー2内に進入するのを阻止することができる。
【0017】
一つの第四エアチャンバー40、上スライダー弁5とドライバー本体1の内壁の間に形成され、ドライバー本体1の内側のエア槽17(図2を参照)を通じて主要エアチャンバー13と互いに連通して継続的に高圧エアを集結している(図3を参照)。第三エアチャンバー30内の高圧エアが放出された時(図6、図7を参照)、上スライダー弁5は上昇し、下スライダー弁6は第四エアチャンバー40内の高圧エアの働きにより下降する。
【0018】
複数の底層バルブ穴22、シリンダー2の底部の壁面に形成され、スライダー弁6が下降した時(図7を参照)、第四エアチャンバー40内の高圧エアをシリンダー2内に導き、釘打ちピストン3を元の位置まで上昇させる。
【0019】
上述の実施方法において、第三エアチャンバー30の内側には上スライダー弁5をプッシュするための一つの中位バネ32を設置することができる(図3を参照)。その推力と第三エアチャンバー30内の高圧エアの推力の総和は第四エアチャンバー40内の高圧エアの推力よりも大きく、中位バネ32単体の推力は第四エアチャンバー内40の高圧エアの推力よりも小さいため、第三エアチャンバー30及び第四エアチャンバー40の内側が高圧エアで満たされている時に上スライダー弁 5は下降回帰し、第三エアチャンバー30内の高圧エアが放出された時は所定位置まで上昇する(図7を参照)。
【0020】
また、第三エアチャンバー300の内側にいずれのバネも設けず(図8を参照)、上スライダー弁51の外壁に一つの上向き傾斜面52を形成し、傾斜面52及び下端のスライダー弁51の外壁に複数の密閉パッド5c及び5dを設置し、複数の密閉パッド5c及び5dの間のドライバー本体1の内壁に外部の大気に通じる一つの圧抜き穴100を開設する実施方法も可能である。これにより、上スライダー弁 51が上から下に移動する回帰の過程において(図9、図10を参照)、傾斜面52は外部大気圧の減圧作用により、第四エアチャンバー400内の高圧エアの作用面積及び推力を低減させため、バネを設置していない第三エアチャンバー300内の高圧エアの作用面積及び推力は第四エアチャンバー400よりも大きくなり、上スライダー弁 51を迅速に下降回帰させ、中位バネ32(図3を参照)の設置コストを節約することができる。
【0021】
さらに、上述のシリンダー2の外周の上スライダー弁 5、下スライダー弁6及びドライバー本体1の内壁の間に一つのエア導引環状槽50を形成すると(図1を参照)、その働きにより、上スライダー弁 5が上昇した時(図7を参照)、第四エアチャンバー40内の高圧エアはエア導引環状槽50の内側に導かれ、下スライダー弁 6を下降させることができる。
【0022】
このほか、上述下スライダー弁 6は一つの底位バネ61によって制御されており(図3を参照)、その推力は第四エアチャンバー40内もしくは第四エアチャンバー40を通じてエア導引環状槽50内に導入された高圧エアの推力よりも小さいため、上スライダー弁 5が上昇した時 (図7を参照)、下スライダー弁 6は高圧エアの駆動により下降し、上スライダー弁 5が下降回帰した時に(図3を参照)上昇回帰する。
以上の内容を総合すると、以下のことが分かる。
【0023】
使用者がトリガー14を操作していない時(図3を参照)、主要エアチャンバー13内の高圧エアはトリガーバルブ141及びトリガーエア通路15を通じて第一エアチャンバー10内に導入されると同時に、複数の通気穴12、16及び17を通じてそれぞれ第二エアチャンバー20、第三エアチャンバー30及び第四エアチャンバー40内に導入され、集結される。この時、第一エアチャンバー10内の高圧エアは上位バネ41と共に皿状ピストン4に働きかけ、シリンダー2の最上部を密閉する位置まで皿状ピストン4を下降させ、第三エアチャンバー30または300内の高圧エアのみ(図10を参照)、或いは中位バネ32(図3を参照)を合わせた時の推力によって上スライダー弁 5は所定位置まで下降し、第四エアチャンバー40からエア導引環状槽50に通じるエア通路を密閉する。これと同時に、シリンダー2内部及び最上層バルブ穴21の間のエア通路は釘打ちピストン3に、第四エアチャンバー42と底層バルブ穴26の間のエア通路は底層エアバルブ43によってそれぞれ密閉され、下スライダー弁 6は底位バネ61の推力によって所定位置まで上昇する。
【0024】
使用者がトリガー14を引いた時(図4を参照)、トリガーバルブ141は主要エアチャンバー13内の高圧エアがトリガーエア通路15に進入するのを阻止し、トリガーエア通路15を開いて外部の大気を導入し、第一エアチャンバー10内の高圧エアの圧抜きを行う。この時、第二エアチャンバー20内の高圧エアによって皿状ピストン4は所定位置まで上昇し(図5を参照)、シリンダー2の最上部を開放して第二エアチャンバー20内の高圧エアを継続的にシリンダー2内に導入し、釘打ちピストン3に釘打ち下降動作を行わせる。この時、釘打ちピストン3の下方に位置するシリンダー2の中の余剰気体はドライバー本体1底部或いは底部に近接した最低一つの下排気穴18を通じて外部に排出され、最上層バルブ穴21は釘打ちピストン3の釘打ち下降動作によって開放される。
【0025】
使用者がトリガー14を放した瞬間(図6を参照)、トリガーバルブ141は第一エアチャンバー10への高圧エアの供給を再開する。この時、高圧エアの働きによって皿状ピストン4は下降回帰し、第二エアチャンバー20とシリンダー2内に連通する高圧エア通路は密閉される。この時、釘打ちピストン3の上方に位置するシリンダー2及び第三エアチャンバー30の中の高圧エアはドライバー本体1の最上部に位置する最低一つの上排気穴19を通じて共に外部に放出され、第三エアチャンバーの圧力を迅速に低減させる。これにより、上スライダー弁 5は第四エアチャンバー40内の高圧エアの駆動を受けて上昇し(図7を参照)、直接(もしくはエア導引環状槽50を通じて間接的に)第四エアチャンバー40内の高圧エアを導き、下スライダー弁 6を下降させ、下排気穴18の通路を密閉すると同時に、複数の底層バルブ穴22及び第四エアチャンバー40(またはエア導引環状槽50)の間のエア通路を開放し、高圧エアを継続的にシリンダー2内に導入して、釘打ちピストン3を迅速かつ安定した状態で上昇回帰させる。
【0026】
また、釘打ちピストン3が上昇した後、最上層バルブ穴21(図3を参照)は密閉され、主要エアチャンバー13内の高圧エアは再び第三エアチャンバー30内に集結し、上スライダー弁5を下降回帰させるとともに、第四エアチャンバー40から下スライダー弁 6への高圧エアの供給を阻止するため、下スライダー弁 6は直ちに上昇回帰してトリガーを操作前の初期状態に回復させる。
【0027】
また、本発明における上述の下スライダー弁6はバネ制御方式を排除することも可能で(図11を参照)、その実施方法を以下のようになる。下スライダー弁6に最低一つの下向きの上テーパー面62及び上向きの下テーパー面63を形成し、上テーパー面62において、高圧エアによって駆動される幅面積A1は下テーパー面の幅面積A2(図12を参照)よりも大きく、しかも上テーパー面62は第四チャンバー40またはエア導引環状槽50の中に導入された高圧エアによってプッシュされ、下テーパー面63はドライバー本体1の中に形成された主要エア通路60を通じて導入された第四チャンバー40(または主要チャンバー13)の高圧エアによってプッシュされ、下スライダー弁6の外壁とドライバー本体1内壁の間には二つの密閉パッド6a、6bが設けられ、下テーパー面63及び主要エア通路60の入口は二つの密閉パッド6a、6bの間に位置している。上記の構造により、上スライダー弁5定位置まで下降した時(図13を参照)、上テーパー面62は高圧エアに押されることなく、下テーパー面63は主要エア通路60から継続的に導入される高圧エアによってプッシュされ、下スライダー弁6を上昇させる。また、上スライダー弁5が上昇した時(図14を参照)、上テーパー面62は第四チャンバー40(またはエア導引環状槽50)の高圧エアによってプッシュされ、この時、上テーパー面62の幅面積A1は下テーパー面63の幅面積A2よりも大きく(図12を参照)、上テーパー面62の高圧エアの推力は下テーパー面63の高圧エアの推力よりも強いため、下スライダー弁6を下降させることができる。この仕組みにより、上述の実施例と同じ効果を達成できるうえ、底位バネ61(図3を参照)の設置コストを節約できる。
【0028】
上述からも分かるように、本発明は上、下スライダー弁機構を取り入れたことにより、トリガーを放した後から釘打ちピストンが上昇して最上層バルブ穴を閉じるまでの動作過程において、恒圧の高圧エアを継続的シリンダーに導入し、ピストン上昇回帰時のスピード及び安定性を確保できる、高性能な気動釘打機を実現したものとなっている。しかし、上述は本発明の推奨実施例を説明したものであり、本発明の特許範囲を限定するものではない。本発明の精神を逸脱しない限り、本発明に変更または改良を加えることができる。但し、それらの変更または改良は全て下記の特許申請の範疇に含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明における断面イメージ図である。
【図2】図1におけるA−Aの断面図である。
【図3】本発明における使用前の状態を示す断面図である。
【図4】本発明におけるトリガーを引いた時の断面図である。
【図5】本発明におけるトリガーを引いた時の断面図である。
【図6】本発明におけるトリガーを放した時の断面図である。
【図7】本発明におけるトリガーを放した時の断面図である。
【図8】本発明の別の実施方法を示す局部断面図である。
【図9】図8の連続動作を示す断面図である。
【図10】図9に続く、図8の連続動作を示す断面図である。
【図11】本発明のもう一つの付帯実施方法を示す局部断面図である。
【図12】図11における下スライダー弁の局部拡大断面図である。
【図13】図12に続く、図11における下スライダー弁の昇降動作図である。
【図14】図11における下スライダー弁の昇降動作図である。
【符号の説明】
【0030】
1 ドライバー本体
10 第一エアチャンバー
11 握り部
100 圧抜き穴
12、16、17 通気穴
13 主要エアチャンバー
14 トリガー
141 トリガーバルブ
15 トリガーエア通路
18 下排気穴
19 上排気穴
2 シリンダー
20 第二エアチャンバー
21 最上層バルブ穴
22 底層バルブ穴
3 釘打ちピストン
3a、3b 密閉パッド
30、300 第三エアチャンバー
31 釘打ちロッド
32 中位バネ
4 皿状ピストン
4a、4b 密閉パッド
40、400 第四エアチャンバー
41 上位バネ
5、51 上スライダー弁
52 傾斜面
5a、5b、5c、5d 密閉パッド
50 エア導引環状槽
6 下スライダー弁
6a 密閉パッド
61 底位バネ
【出願人】 【識別番号】503273804
【氏名又は名称】力肯實業股▲ふん▼有限公司
【出願日】 平成18年10月27日(2006.10.27)
【代理人】 【識別番号】100080252
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 征四郎

【識別番号】100106448
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 伸介

【識別番号】100141379
【弁理士】
【氏名又は名称】田所 淳


【公開番号】 特開2008−55590(P2008−55590A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−292579(P2006−292579)