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【発明の名称】 釘打機におけるコンタクト部材の着脱構造
【発明者】 【氏名】永田 智一

【氏名】窪 浩二

【要約】 【課題】ファスナーが装填された状態においてはコンタクトトップの着脱そのものが行えないようにする。

【構成】釘打ち込み方向に平行に所定のストローク量で往復作動可能なコンタクトアーム11を設け、コンタクトアーム11の先端にコンタクトトップ8を着脱する釘打機におけるコンタクト部材の着脱構造において、コンタクトアーム11の先端へのコンタクトトップ8の着脱は、コンタクトアーム11の往復作動におけるストローク量を超えた付加的ストローク量の引き出し時に可能であり、コンタクトアーム11の付加的ストローク量の引き出しは釘の非装填時のみ可能であること。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
釘打機本体の下方に設けられた射出口を備えるノーズ部に沿って、釘打ち込み方向と平行に所定のストローク量で往復作動可能なコンタクトアームを設け、コンタクトアームの先端に、上記射出口の先端に配置されたコンタクトトップを着脱する釘打機におけるコンタクト部材の着脱構造において、
上記コンタクトアーム先端へのコンタクトトップの着脱は、コンタクトアームの上記往復作動におけるストローク量を超えた付加的ストローク量の引き出し時に可能で、かつコンタクトアームの上記付加的ストローク量の引き出しはファスナーの非装填時にのみ可能であることを特徴とする釘打機におけるコンタクト部材の着脱構造。
【請求項2】
上記釘打機本体には、コンタクトアームが一定のストローク以上に移動しないようにするストッパを設けるとともに、コンタクトアームをマガジン内のファスナーの装填の有無を感知するレバーの作動に連動させ、ファスナーの非装填時に、上記コンタクトアームを上記ストッパとの係合を解除して上記コンタクトアームの付加的ストロークを許容することを特徴とする、請求項1に記載の釘打機におけるコンタクト部材の着脱構造。
【請求項3】
上記コンタクトトップに代え、コンタクトノーズにした、請求項1又は2に記載の釘打機におけるコンタクト部材の着脱構造。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、釘やネジ等の打ち込みに用いられる釘打機において、上記釘、ネジ等を打ち出すノーズ部の先端に配置されるコンタクト部材の着脱構造に関する。
【背景技術】
【0002】
釘打機は釘やネジ等を被打ち込み材に打ち込むものであり、安全装置としてコンタクトアームが備えられている。コンタクトアームとしては、その一端が釘打機の射出口の先端から突出し、他端は起動用トリガと連係するように配置され、上記トリガを引いたときにコンタクトアームの上記一端が被打ち込み材に当っているときにのみ釘打機が作動するように構成されているものが知られている。
【0003】
そして、コンタクトアームは、常時はノーズ部の先端よりも打ち込み方向に突出するようにバネ付勢されており、釘を打ち込む時にノーズ部の先端が被打ち込み材に当るまでコンタクトアームの先端部を被打ち込み材に押し付けることで相対的に押し付け方向と反対側に移動し、この移動によってノーズ部の先端が被打ち込み材に当てられたことを検出してトリガの操作を有効にするようになされている。
【0004】
ところで、被打ち込み材である仕上げ材等への釘打ちにおいて、仕上げ材表面の傷付きを防止するためにコンタクトアームの先端にはコンタクト部材としてコンタクトトップが取り付けられている。コンタクトトップは消耗品であるから、時々新しいものと交換する必要がある。したがって、その着脱は容易でなければならず、また同時にコンタクトトップの着脱が直接コンタクトトップを手で引っ張りもしくは押し込むという操作を伴うので、着脱時の作業の安全性の確保が重要である。このため従来からコンタクトトップの着脱の容易性と安全性の確保に視点をおいた様々な改良の提案がなされている。
【0005】
例えば、コンタクトトップの着脱の容易性に視点をおいた改良としては、コンタクトアームの先端に、単に引っ張り、もしくは押し込むことでコンタクトアームの凹部(孔)にコンタクトトップ(ノーズアダプタ、ノーズキャップ)の凸部(突部)が係合して簡単に着脱できるようにしたゴム(樹脂)等の弾性部材からなるコンタクトトップが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0006】
また、コンタクトトップの着脱の容易性と、着脱における作業の安全性に視点をおく改良として、コンタクトアームを下方へ引き出してトリガ操作を無効にして、コンタクトアームとコンタクトトップの係合を外しコンタクトトップをノーズ部のガイドから抜き出し、そして、コンタクトアームにコンタクトトップを係合させノーズ部のガイドに嵌合して装着するものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2000−52274号公報
【特許文献2】特開2005−7544号公報
【特許文献3】特願2006−69679号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のコンタクトトップの着脱の容易性に視点をおいた改良提案である特許文献1、2に記載の発明のコンタクトトップは、コンタクトアーム先端に対して単に引っ張りもしくは押し込むだけで着脱が容易にできるものであり、コンタクトトップを外す時にはコンタクトアームが引っ張られるので問題はないが、装着時にはコンタクトアームが押し込まれるので、エアが繋いであり、釘が装填された状態であるとトリガに手が触れることで誤って釘が発射されるという不測の事態が発生する恐れがあり、安全性に課題を残すものである。
【0008】
また、上述の安全性に視点をおいた改良提案である特許文献3に記載の発明のコンタクト部材の着脱構造においても、釘の装填の有無に拘わらずコンタクトトップの着脱が可能であり、コンタクトトップを外す時にはコンタクトアームは引き出される方向に保持されるのでトリガに手が触れても問題はないが、コンタクトトップの装着時にはコンタクトアームが押し込まれるように保持されるので、やはりトリガに手が触れることで誤って釘が発射されるという不測の事態の発生がないとは言えず、その安全性に課題を残している。
【0009】
このような状況の中で、本発明は、従来の釘打機のコンタクトトップの装着における上述の課題の解決に着目してなされたコンタクト部材の着脱構造の改良策の提案であり、釘、ネジ等のファスナーが装填された状態においてはコンタクトトップの着脱そのものが行えないようにして、コンタクトトップの着脱作業における上述の不測の事態の発生が確実に排除される安全策が講じられた釘打機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明は、釘打機本体の下方に設けられた射出口を備えるノーズ部の釘打ち込み方向に沿って摺動自在にコンタクトトップを配置するとともに、上記射出口の近傍に、釘打ち込み方向に平行に所定のストローク量で往復作動可能なコンタクトアームを設け、コンタクトアームの先端に上記コンタクトトップを着脱する釘打機におけるコンタクト部材の着脱構造において、上記コンタクトアーム先端へのコンタクトトップの着脱は、コンタクトアームの上記往復作動におけるストローク量を超えた付加的ストローク量の引き出し時に可能であり、コンタクトアームの上記付加的ストローク量の引き出しは釘の非装填時のみ可能であることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記釘打機本体には、コンタクトアームが一定のストローク以上に移動しないようにするストッパを設けるとともに、コンタクトアームをマガジン内のファスナーの装填の有無を検出するレバーの作動に連動させ、ファスナーの非装填時に、上記コンタクトアームを上記ストッパとの係合を解除して上記コンタクトアームの付加的ストロークを許容することを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、上記コンタクトトップに代え、コンタクトノーズにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1に係る発明は、上記釘打機におけるコンタクト部材の着脱構造において、上記コンタクトアーム先端へのコンタクトトップの着脱は、コンタクトアームの上記往復作動におけるストローク量を超えた付加的ストローク量が得られる引き出し時に可能であり、コンタクトアームの上記付加的ストローク量の引き出しはファスナーの非装填時のみ可能であるので、釘の装填時にはコンタクトトップの着脱が行える位置までコンタクトアームを引き出すことができない。したがって、釘の装填された状態においてはコンタクトトップの着脱作業は一切行うことができないので、コンタクトトップの着脱における釘の誤発射による不測の事態の発生や作業の危険性は確実に排除される。
【0014】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記釘打機本体には、コンタクトアームが一定のストローク以上に移動しないようにするストッパを設けるとともに、コンタクトアームをマガジン内のファスナーの装填の有無を検出するレバーの作動に連動させ、ファスナーの非装填時に、上記コンタクトアームを上記ストッパとの係合を解除して上記コンタクトアームの付加的ストロークを許容するものであるから、自動的に行われ、人的操作を完全に排除するので、選択ミスの発生する余地のないものであり、この選択に基づくコンタクトトップの着脱作業の安全性は十分に確保される。
【0015】
請求項3に係る発明は、上記コンタクトトップに代え、コンタクトノーズにしたものであり、コンタクトノーズはコンタクトトップと作動が同じであるから、請求項1又は2に係る発明と同様の効果を期待することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1ないし図3(a)(b)等において、符号Aは釘打機を示す。この釘打機Aは、打撃機構(図示せず)を備えた本体1と、本体1から後方に配置されたグリップ2と本体1の下部である先端に設けられたノーズ部3と、ノーズ部3に接続され連結釘を該ノーズ部3に供給する長方形状の直状マガジン4とを備え、マガジン4の釘供給路4aからノーズ部3に供給された先頭の釘を上記打撃機構を構成する打撃ピストンと一体に結合したドライバによって打ち出すようになされている。
【0017】
・ノーズ部
ノーズ部3は、前壁を構成するドライバガイド5と後壁を構成するウエアプレート6とによって構成され、ドライバガイド5はボルト7によってウエアプレート6に対して着脱可能となっており、一体結合したとき、両者の間には釘の射出路が形成される。ウエアプレート6の下端にはコンタクトトップ8が配置されている。
【0018】
・コンタクトアーム
釘を打ち出すにあたっては、トリガ10を引いて図示されない起動用トリガバルブを作動させることにより、エアコンプレッサから供給された圧縮空気を打撃機構に送り、そのエア圧によって上記先頭釘を打ち出すのであるが、トリガ10の引き操作は、コンタクトアーム11の動作と連係しており、被打ち込み材に実際に押し付けられたときに有効にトリガバルブを作動させることができるように構成されている。
【0019】
すなわち、図2に示されるように、コンタクトアーム11は、トリガ10との連係部である明確には図示されない上部アーム12と、中間の調整部材13と、下部の回動アーム16と、さらに中間の調整部材13と回動アーム16間の釘感知レバー17と、釘感知レバー17とコンタクトトップ8等から構成されている。
【0020】
調整部材13は、下端にネジ部を有するアジャストボルト14の中間に係止アーム15aを有する中空部15を嵌め合せしたもので、中空部15はアジャストボルト14に対して相対的に回転可能であるが、上下方向には一体に移動するように構成されている。
【0021】
係止アーム15aは、上部アーム12の下端12aに係合可能な上面と後述のマガジン4の側壁から突出した突出部41に当接可能な下面を有する先端とを備え、中空部15が連動部18(中空部15と一体に形成されている)を介して釘感知レバー17の回動に連動することで回動するようになされている。
【0022】
釘感知レバー17はその先端に釘感知部17aを備え、釘感知部17aはマガジン4内部の釘の供給路4a内に出没可能とされ、釘感知レバー17は供給路4a内に釘が装填されている状態においてはその先端の釘感知部17aが後端17bのバネSに抗して供給路4aから退避するように押し出され、供給路4a内に釘が充填されていないときには前記バネSにより供給路4a内に進入するように回動する(図5参照)。したがって、マガジン4の供給路4a内に釘が充填されている時には係止アーム15aの先端はマガジン4の側壁に接近するように回動し、該側壁の突出部41の上方係合部41aに先端下面を係合可能に対峙させ(図3(a)参照)、また、供給路4a内に釘が充填されていない時には係止アーム先端をマガジン4の側壁から離反するように回動して係合部41aと係合不能な位置まで移動するようになっている。
【0023】
アジャストボルト14の下端にはネジ部が形成され、このネジ部は回動アーム16の一端の筒部16a内に形成された雌ネジ部に螺合している。また、アジャストボルト14の上部にはアジャストダイヤルDが設けられている。アジャストダイヤルDは釘打機本体1の一定位置に保持され、その中心には断面がD字形等の非円形の軸受孔が貫通形成され、この軸受孔にアジャストボルト14の上部が嵌合している。このため、アジャストダイヤルDを回すことによってアジャストボルト14も一体となって回転するが、両者は上下方向には相対的に移動可能に構成されている。したがって、アジャストダイヤルDを回すことによってアジャストボルト14も回転するので、その回転方向と回転量に応じて回動アーム16が螺進するので、その位置を上下方向に調整することができる。
【0024】
・コンタクトアームの移動量
コンタクトアーム11の回動アーム16の下方への移動量は、上部アーム12が最下端まで移動するのに伴って移動する移動量にアジャストダイヤルDによってさらに下方に移動する移動量が通常の使用における移動量であるが、さらに、上記回動アーム16を下方に引っ張ることで一定の条件、つまり、釘が上記マガジン4の供給路4a内に装填されていないことが上記釘感知レバー17により感知され、係止アーム15aの先端がマガジン4の突出部41の上方係合部41aから離反した状態にある時に限り付加的に移動させることができる。
【0025】
この通常の使用域に対して釘がマガジン4の供給路4a内に装填されていない時に限る付加的移動は、上記ドライバガイド5から上記コンタクトアーム11の回動アーム先端部16bが完全に露出するまでの移動量に設定されており、この移動量は係止アーム15aの先端がマガジン4の突出部41の下方係合部41bに係合するまでの引き出し移動量とされている(図4〜図6参照)。
【0026】
一方、釘がマガジン4の供給路4a内に充填されていることが上記釘感知レバー17により感知され、係止アーム15aの先端がマガジン4の突出部41の上方係合部41aに係合可能に位置付けられる時には、コンタクトアーム11の通常の使用域における下方移動位置においてその係止アーム15aの先端が上記突出部41の上方係合部41aに係合可能となっている。したがって回動アーム16を下方に引っ張ると係止アーム15の先端が直ちに上記上方係合部41aに当接するので、中空部13を介したコンタクトアーム11の移動は阻止され、これ以上のコンタクトアーム11の下方への引き出しはできない(図3(a)参照)。
【0027】
・コンタクトトップ
コンタクトトップ8は、詳しくは図7および図8に示されるように、ウエアプレート6の下部の形状に対応したほぼ同じ外形を有するとともに一回り大きい部材で、鉄、ステンレス等の金属から薄肉に形成され、先端外側面にゴム、合成樹脂等の弾性体を固定したものである。コンタクトトップ8の両側面には、上記ウエアプレート6の両側縁に係合するコ字形のガイド溝8aが形成され、このガイド溝8aの内側に上記ウエアプレート6の下部両側縁が係合して、この係合状態を保持しながらコンタクトトップ8はウエアプレート6に沿って摺動できるようになっている。
【0028】
また、ガイド溝8aの上部一側の側方に係合溝8bが開口形成されており、図2、図3(b)、図6等に示されるように、上記コンタクトアーム11の先端部の回動アーム16の先端16bが、コンタクトトップ8の係合溝8bに対して側部から係合して該回動アーム16の先端16bにコンタクトトップ8が取付けられている。
【0029】
そして、コンタクトトップ8の係合溝8bの上方の一部と、コンタクトアーム11の回動アーム16の先端16bの上方の一部はドライバガイド5の側部に設けられた覆い部51により覆われているが(図2参照)、上述のコンタクトアームの付加的移動においてはコンタクトトップ8は、その係合溝8bが上記ウエアプレート6とドライバガイド5との間、つまり覆い部51の下端51aから完全に露出する位置まで移動可能となっている。
【0030】
・コンタクトトップの着脱
既述のように、コンタクトトップ8の着脱は、釘がマガジン4の供給路4a内に装填されていない状態において可能である。つまり、マガジン4の供給路4a内に釘が装填されていない時における、中空部15の係止アーム15aの先端がマガジン4の側壁から離れ、側壁の突出部41の上方係合部41aから離反した係合不能な位置に位置付けされた時にのみコンタクトトップ8の着脱が可能である。
【0031】
すなわち、コンタクトトップ8の着脱に際して、まず、アジャストダイヤルDを回転させてアジャストボルト14を最大アジャスト量分だけ下げる。これにより回動アーム16とコンタクトトップ8も同量だけ下方移動する。
【0032】
次いで、回動アーム16を手で待ってアジャストボルト14を、図6のようにさらに下方に引っ張る。この際、コンタクトアーム11の中空部15の係止アーム先端はマガジン4の側壁の突起部41の上方係合部41aに対峙する位置から離反しているので、そのまま下方に引っ張ることができ、アジャストボルト14は係止アーム15aの下部がマガジン4の側壁の下方係合部41bに係合する位置まで移動する。
【0033】
このようにアジャストボルト14を手で下方に引っ張ることでコンタクトアーム11を最大限下方に移動させると、同図に示されるようにコンタクトトップ8の係合溝8bと回動アーム16の先端16bがドライバガイド5の側部の覆い部51の下端51aから完全に露出する。そこで、回動アーム16を回動させて該アーム先端16bを係合溝8bから外すと、コンタクトトップ8はフリーになるので、そのまま引き下げてウエアプレート6から取外すことができる。
【0034】
これに対して、コンタクトトップ8をコンタクトアーム11に取付けるときには、上述のようにコンタクトアーム11を最大限まで引き下げた状態で、コンタクトトップ8のガイド溝8aの内側にウエアプレート6の両側部を係合させ、上方にスライドさせて引き上げ、さらに、上記コンタクトアーム11の回動アーム16を回動させてその先端16bをコンタクトトップ8の係合溝8bに係合させる。そして、コンタクトアーム11とコンタクトトップ8を手で支えてアジャストボルト14の引き出し量相当分だけ上方移動させ、アジャストボルト14を引き下げ前の位置に戻す。
【0035】
この上方移動により回動アーム16の先端16bとコンタクトトップ8の係合溝8bの一部はドライバガイド5の覆い部51の内側に覆われて保持される。このため、回動アーム16は回動することができないからコンタクトトップ8は回動アーム16に取付けられた状態で一体になって上下方向に移動する。
【0036】
さらに、アジャストボルト14のダイヤルDを逆方向に回動して、上述のアジャスト下降分だけコンタクトアーム11とコンタクトトップ8を上方移動させ、アジャストボルト14に対するコンタクトアーム11のアジャスト調整量を初期位置に戻す。コンタクトトップ8の取付け作業はこれにより完了する。
【0037】
本発明の別の実施形態として、図9及び図10に図示されるように、手動操作の係止レバー20によるコンタクトアーム11の下方への引き出し移動阻止のための係止が可能である。係止レバー20は、操作部21と、略直角に屈曲する腕部からなる鈎状の係止部22とを備え、マガジン4の前方側部のコンタクトアーム11を覆うカバー部42に枢軸23を介して回動支持され、釘の装填時には鈎状の係止部22がコンタクトアーム11の係止アーム15aの下部空間に没入され、コンタクトアーム11の下方への引き出し時に係止アーム15aの下部が係止部22に係合して、該アーム部15aの下方移動が阻止されることで該コンタクトアーム11の下方への引き出し移動が阻止されるようになされている。
【0038】
また、釘の非装填時におけるコンタクトトップ8の着脱のためのコンタクトアーム11の下方への引き出し時には、操作部21を手動で押圧操作して係止部22の前記空間における没入を解除し、該係止部22を前記空間から外れた位置に保持することで、コンタクトアーム11の下方への引き出し、つまりコンタクトトップ8の着脱が可能な位置までコンタクトアーム11を引き出すことができる。
【0039】
さらに、別の実施形態として、図11に図示するように、コンタクト部材を上述のコンタクトトップではなく、ノーズ部3の射出口に続く射出口(図示せず)を備えたコンタクトノーズ80に代え、これを着脱するコンタクトノーズ方式への適用も可能である。
【0040】
上述のコンタクトトップ8の着脱構造は、上述の構成を備えるので、以下のような作用効果を奏する。
【0041】
釘の装填時には、通常の使用域における移動範囲を超えるコンタクトアーム11の下方への引き出しが完全に阻止されるから、コンタクトトップ8の着脱を行うことができず、釘の非装填時のみ、通常の使用域における移動範囲を超える付加的ストローク量が得られるコンタクトアーム11の下方への引き出しが可能となり、コンタクトトップ8の着脱を行うことができる。したがって、コンタクトトップ8の着脱のための作業は安全の確保が確実に保障された状態で安心して行うことができ、作業が行い易く、その作業性が向上する。
【0042】
釘の装填時におけるコンタクトアーム11の下方への引き出し移動の阻止と、釘の非装填時におけるコンタクトアーム11の下方への引き出し移動の許容は、マガジン4の釘供給路4a内における釘の装填状態を感知する釘感知レバー17の回動に連動する係止アーム15aの回動によるマガジン4の前方側壁の突出部41への係合と離脱によるから、その選択は正確であり、しかも自動的になされ人的操作を完全に排除するので、選択ミスの発生する余地のないものであり、この選択に基づくコンタクトトップ8の着脱作業の安全性は十分に確保される。
【0043】
コンタクトトップ8の着脱作業は、釘打機本体1の下方に押し出されかつ引き出されてドライバガイド5から外れたコンタクトアーム11の回動アーム16からコンタクトトップ8を取外し、または取付けることによって行われる。このように、ドライバガイド5を外すことなくコンタクトトップ8の着脱作業を行うことができ、またコンタクトトップ8の着脱作業におけるスパナ等の工具の必要性が排除されるからその作業性を大幅に向上させることができる。
【0044】
コンタクトアーム11の移動量が、通常の使用における移動量にさらに、上記ドライバガイド5から上記コンタクトトップ8の係合溝8bを完全に露出させるまでの移動量が付加されたものであるが、通常の作業時にはコンタクトトップ8の係合溝8bは完全には露出されず一部上方が覆われた状態もしくは全体が覆われた状態であるので、釘打ち作業中にコンタクトトップ8がコンタクトアーム11の先端の回動アーム16から外れることはない。
【0045】
なお、上記コンタクト部材の着脱構造は、釘打機でなく、打ち込みネジの打ち込み工具等に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の釘打機の一態様を示す側面図であり、釘装填時における係止部作用時のコンタクトトップの最大引き出し位置を示す図である。
【図2】図1における要部の拡大図である。
【図3】(a)は図2におけるa−a断面拡大図、(b)は回動アームの先端部を切断した状態で示した要部の拡大図である。
【図4】本発明の釘打機の一態様を示す側面図であり、釘非装填時における係止部不作用時のコンタクトトップの最大引き出し位置を示す図である。
【図5】図4におけるb−b断面図である。
【図6】図4における要部の拡大図である。
【図7】図4におけるコンタクトトップの最大引き出し位置において該トップが引き抜かれ外された状態を示す図である。
【図8】図7におけるc−c断面図である。
【図9】図1において係止部作用が別構造の係止部によるものとされた図である。
【図10】図9におけるd−d断面図である。
【図11】コンタクトノーズの着脱への適用がなされた図である。
【符号の説明】
【0047】
1 釘打機本体
2 グリップ
3 ノーズ部
4 マガジン
5 ドライバガイド
6 ウエアプレート
8 コンタクトトップ
10 トリガ
11 コンタクトアーム
15a 係止アーム
17 釘感知レバー
【出願人】 【識別番号】000006301
【氏名又は名称】マックス株式会社
【出願日】 平成18年8月24日(2006.8.24)
【代理人】 【識別番号】100074918
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬川 幹夫


【公開番号】 特開2008−49440(P2008−49440A)
【公開日】 平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願番号】 特願2006−228464(P2006−228464)