トップ :: B 処理操作 運輸 :: B25 手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレ−タ

【発明の名称】 ステープラー
【発明者】 【氏名】谷澤 忠雄

【要約】 【課題】コ字状の綴じ針における中央部が被止着物の表面に密着し又は被止着物の表面に食い込むおそれのないステープラーを提供する。

【構成】ベース11と、綴じ針を収納するフレーム13と、フレーム内の綴じ針を押える押え板15と、綴じ針を打ち出す押刃17を備えたハンドル19とを一端部21にて回動自在に軸着し、該ベースには綴じ針をクリンチするアンビル25を備えさせる。前後方向に長孔を備えたスペーサ71における該長孔を貫通するネジを前記フレーム13に螺合させることにより、該フレームにおけるベースに臨む面13aに該スペーサを前後方向に位置調節自在、かつ、前後方向における所望の位置に固定可能に取り付ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、綴じ針を収納するフレームと、フレーム内の綴じ針を押える押え板と、綴じ針を打ち出す押刃を備えたハンドルとを一端部にて回動自在に軸着し、該ベースには綴じ針をクリンチするアンビルを備えさせ、該フレーム内にはガイド軸を前後方向に配設し、該ガイド軸にはスライダを摺動自在に支持させ、該スライダをバネにより常時前方に付勢してなるステープラーにおいて、
前後方向に長孔を備えたスペーサにおける該長孔を貫通するネジを前記フレームに螺合させることにより、該フレームにおけるベースに臨む面に該スペーサを前後方向に位置調節自在、かつ、前後方向における所望の位置に固定可能に取り付けたことを特徴とするステープラー。
【請求項2】
ベースと、綴じ針を収納するフレームと、フレーム内の綴じ針を押える押え板と、綴じ針を打ち出す押刃を備えたハンドルとを一端部にて回動自在に軸着し、該ベースには綴じ針をクリンチするアンビルを備えさせ、該フレーム内にはガイド軸を前後方向に配設し、該ガイド軸にはスライダを摺動自在に支持させ、該スライダをバネにより常時前方に付勢してなるステープラーにおいて、
前記フレームの側面には前後方向の長孔を形成し、両縁に立上り部を備えたスペーサにおける該立上り部には該長孔に対応する突起を備えさせ、スペーサの突起をフレームの長孔に摺嵌させることにより、該フレームにおけるベースに臨む面に該スペーサを前後方向に位置調節自在に取り付けたことを特徴とするステープラー。
【請求項3】
ベースと、綴じ針を収納するフレームと、フレーム内の綴じ針を押える押え板と、綴じ針を打ち出す押刃を備えたハンドルとを一端部にて回動自在に軸着し、該ベースには綴じ針をクリンチするアンビルを備えさせ、該フレーム内にはガイド軸を前後方向に配設し、該ガイド軸にはスライダを摺動自在に支持させ、該スライダをバネにより常時前方に付勢してなるステープラーにおいて、
前記フレームの側面には突起を形成し、両縁に立上り部を備えたスペーサにおける該立上り部には該突起に対応する前後方向の長孔を備えさせ、スペーサの長孔をフレームの突起に摺嵌させることにより、該フレームにおけるベースに臨む面に該スペーサを前後方向に位置調節自在に取り付けたことを特徴とするステープラー。
【請求項4】
ベースと、綴じ針を収納するフレームと、フレーム内の綴じ針を押える押え板と、綴じ針を打ち出す押刃を備えたハンドルとを一端部にて回動自在に軸着し、該ベースには綴じ針をクリンチするアンビルを備えさせ、該フレーム内にはガイド軸を前後方向に配設し、該ガイド軸にはスライダを摺動自在に支持させ、該スライダをバネにより常時前方に付勢してなるステープラーにおいて、
前記フレームの側面には前後方向の突条を形成し、両縁に立上り部を備えたスペーサにおける該立上り部には該突条に対応する前後方向の溝部を備えさせ、スペーサの溝部をフレームの突条に摺嵌させることにより、該フレームにおけるベースに臨む面に該スペーサを前後方向に位置調節自在に取り付けたことを特徴とするステープラー。
【請求項5】
ベースと、綴じ針を収納するフレームと、フレーム内の綴じ針を押える押え板と、綴じ針を打ち出す押刃を備えたハンドルとを一端部にて回動自在に軸着し、該ベースには綴じ針をクリンチするアンビルを備えさせ、該フレーム内にはガイド軸を前後方向に配設し、該ガイド軸にはスライダを摺動自在に支持させ、該スライダをバネにより常時前方に付勢してなるステープラーにおいて、
前記ハンドルにはこれを内外に貫通する調整部材を前後方向に位置調節自在に取り付け、該調整部材における前記押え板に臨む内部には作用部を備えさせ、該押え板には該調節部材の作用部に対応する突起を備えさせ、該調整部材の前後方向の位置に応じて該作用部が押え板の突起に係脱することを特徴とするステープラー。
【請求項6】
前記作用部は前後方向に複数の段部を備えていることを特徴とする請求項5に記載のステープラー。
【請求項7】
前記作用部は前後方向の傾斜部を備えていることを特徴とする請求項5に記載のステープラー。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ステープラーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ステープラーは、書類、紙片等を相互に止着し又は書類、紙片等を壁面等に止着するための簡便な道具として従来より広く使用されている。
【0003】
本出願においては、ステープラーにより止着される書類、紙片等を「被止着物」という。
【0004】
ステープラーとしては、例えば特開2004−142074号公報に示すように、ベースと、綴じ針を収納するフレームと、フレーム内の綴じ針を押える押え板と、綴じ針を打ち出す押刃を備えたハンドルとを一端部にて回動自在に軸着し、該ベースには綴じ針をクリンチするアンビルを備えさせ、該フレーム内にはガイド軸を前後方向に配設し、該ガイド軸にはスライダを摺動自在に支持させ、該スライダをバネにより常時前方に付勢してなるものが知られている。
【特許文献1】特開2004−142074号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来のステープラーにおいては、被止着物を相互に止着し又は被止着物を壁面等に止着する際に、図27、図29に示すように、中央部1aの両端を直角に折曲して一対の脚部1b、1bを形成してなるコ字状の綴じ針1における該中央部1aは、被止着物3の表面に密着し又は被止着物3の表面に食い込む。なお、符号5に示すものは壁におけるプラスターボードの下地、符号7に示すものは該下地5上に固着されたクロスである。
【0006】
もとより、コ字状の綴じ針1における中央部1aが被止着物3の表面に密着し又は被止着物3の表面に食い込むことは、被止着物3を確実に止着するという意味では好ましいのであるが、次のような問題を生じさせる。
【0007】
(イ)コ字状の綴じ針1における中央部1aが被止着物3の表面に密着し又は被止着物3の表面に食い込んだときには、綴じ針1を抜き取る作業が面倒であり、綴じ針1を抜き取る際に被止着物3又は壁のクロス7に傷が付くおそれがある。換言すれば、上記従来のステープラーは、被止着物3の仮止めには適さないということになる。
【0008】
(ロ)コ字状の綴じ針1における中央部1aが被止着物3の表面のみならず、壁のクロス7に食い込むおそれがある。綴じ針1の中央部1aが被止着物3の表面又は壁のクロス7に食い込んだときには、該被止着物3又はクロス7に綴じ針1の跡が残る。
【0009】
(ハ)特に、被止着物3又はクロス7が柔らかな場合、綴じ針1の中央部1aが該被止着物3又はクロス7に食い込み、該被止着物3又はクロス7に綴じ針1の跡が形成され易い。
【0010】
(ニ)コ字状の綴じ針1における中央部1aが被止着物3の表面に密着し又は被止着物3の表面に食い込んだときには、被止着物3に綴じ針1の大きな穴が形成されるおそれがある。
【0011】
本発明は、上記従来のステープラーにおける上述の如き問題を解決しようとしてなされたものである。
【0012】
即ち、本発明は、コ字状の綴じ針における中央部が被止着物の表面に密着し又は被止着物の表面に食い込むおそれのないステープラーを提供することにより、上記従来のステープラーにおける上述の如き問題を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明は、下記のステープラーを提供するものである。
【0014】
(1)ベースと、綴じ針を収納するフレームと、フレーム内の綴じ針を押える押え板と、綴じ針を打ち出す押刃を備えたハンドルとを一端部にて回動自在に軸着し、該ベースには綴じ針をクリンチするアンビルを備えさせ、該フレーム内にはガイド軸を前後方向に配設し、該ガイド軸にはスライダを摺動自在に支持させ、該スライダをバネにより常時前方に付勢してなるステープラーにおいて、
前後方向に長孔を備えたスペーサにおける該長孔を貫通するネジを前記フレームに螺合させることにより、該フレームにおけるベースに臨む面に該スペーサを前後方向に位置調節自在、かつ、前後方向における所望の位置に固定可能に取り付けたことを特徴とするステープラー(請求項1)。
【0015】
(2)ベースと、綴じ針を収納するフレームと、フレーム内の綴じ針を押える押え板と、綴じ針を打ち出す押刃を備えたハンドルとを一端部にて回動自在に軸着し、該ベースには綴じ針をクリンチするアンビルを備えさせ、該フレーム内にはガイド軸を前後方向に配設し、該ガイド軸にはスライダを摺動自在に支持させ、該スライダをバネにより常時前方に付勢してなるステープラーにおいて、
前記フレームの側面には前後方向の長孔を形成し、両縁に立上り部を備えたスペーサにおける該立上り部には該長孔に対応する突起を備えさせ、スペーサの突起をフレームの長孔に摺嵌させることにより、該フレームにおけるベースに臨む面に該スペーサを前後方向に位置調節自在に取り付けたことを特徴とするステープラー(請求項2)。
【0016】
(3)ベースと、綴じ針を収納するフレームと、フレーム内の綴じ針を押える押え板と、綴じ針を打ち出す押刃を備えたハンドルとを一端部にて回動自在に軸着し、該ベースには綴じ針をクリンチするアンビルを備えさせ、該フレーム内にはガイド軸を前後方向に配設し、該ガイド軸にはスライダを摺動自在に支持させ、該スライダをバネにより常時前方に付勢してなるステープラーにおいて、
前記フレームの側面には突起を形成し、両縁に立上り部を備えたスペーサにおける該立上り部には該突起に対応する前後方向の長孔を備えさせ、スペーサの長孔をフレームの突起に摺嵌させることにより、該フレームにおけるベースに臨む面に該スペーサを前後方向に位置調節自在に取り付けたことを特徴とするステープラー(請求項3)。
【0017】
(4)ベースと、綴じ針を収納するフレームと、フレーム内の綴じ針を押える押え板と、綴じ針を打ち出す押刃を備えたハンドルとを一端部にて回動自在に軸着し、該ベースには綴じ針をクリンチするアンビルを備えさせ、該フレーム内にはガイド軸を前後方向に配設し、該ガイド軸にはスライダを摺動自在に支持させ、該スライダをバネにより常時前方に付勢してなるステープラーにおいて、
前記フレームの側面には前後方向の突条を形成し、両縁に立上り部を備えたスペーサにおける該立上り部には該突条に対応する前後方向の溝部を備えさせ、スペーサの溝部をフレームの突条に摺嵌させることにより、該フレームにおけるベースに臨む面に該スペーサを前後方向に位置調節自在に取り付けたことを特徴とするステープラー(請求項4)。
【0018】
(5)ベースと、綴じ針を収納するフレームと、フレーム内の綴じ針を押える押え板と、綴じ針を打ち出す押刃を備えたハンドルとを一端部にて回動自在に軸着し、該ベースには綴じ針をクリンチするアンビルを備えさせ、該フレーム内にはガイド軸を前後方向に配設し、該ガイド軸にはスライダを摺動自在に支持させ、該スライダをバネにより常時前方に付勢してなるステープラーにおいて、
前記ハンドルにはこれを内外に貫通する調整部材を前後方向に位置調節自在に取り付け、該調整部材における前記押え板に臨む内部には作用部を備えさせ、該押え板には該調節部材の作用部に対応する突起を備えさせ、該調整部材の前後方向の位置に応じて該作用部が押え板の突起に係脱することを特徴とするステープラー(請求項5)。
【0019】
(6)前記作用部は前後方向に複数の段部を備えている(請求項6)。
【0020】
(7)前記作用部は前後方向の傾斜部を備えている(請求項7)。
【0021】
本出願において、「前」とは、ベースとフレームと押え板とハンドルとが軸着されている一端部から他端部に向かう方向をいい、「後」とは「前」と反対の方向をいうものとする。
【発明の効果】
【0022】
[請求項1の発明]
フレームに螺合させたネジを緩めることにより、スペーサを前後方向に位置調節することができる。また、スペーサを所望の位置に調節した状態で該ネジを締め付けることにより、スペーサを当該位置に固定することができる。
【0023】
スペーサを前方に動かした場合、被止着物を止着する際にハンドルをフレーム方向に押圧したときには、フレームの底面は該スペーサを介して被止着物に当接する。従って、綴じ針が被着物に打ち込まれる深さが浅くなる。図3〜図5参照。その結果、コ字状の綴じ針における中央部(1a)と被止着物(3)の表面との間に隙間(1c)が生ずる。換言すれば、綴じ針の中央部(1a)は被止着物(3)の表面から浮いた状態となる。図26、図28参照。
【0024】
従って、綴じ針は容易に抜き取ることができ、綴じ針を抜き取る際に被止着物又は壁のクロスに傷が付くおそれはない。即ち、ステープラーを被止着物の仮止め用に好ましく使用することができる。
【0025】
コ字状の綴じ針における中央部が被止着物の表面又は壁のクロスに食い込むことがないため、該被止着物又はクロスに綴じ針の跡が残るおそれはない。
【0026】
特に、被止着物又はクロスが柔らかな場合であっても、該被止着物又はクロスに綴じ針の跡が形成されることはない。
【0027】
綴じ針の中央部が被止着物の表面に密着し又は被止着物の表面に食い込むことがないため、被止着物に綴じ針の大きな穴が形成されるおそれはない。
【0028】
一方、スペーサを後方に動かしたときには、ステープラーは従来のステープラーと同様に使用することができる。図5、図7参照。
【0029】
[請求項2の発明]
スペーサを所望の位置に固定することができる点を除き、請求項2の発明は前記請求項1の発明と同様の効果を発揮する。
【0030】
[請求項3の発明]
スペーサを所望の位置に固定することができる点を除き、請求項3の発明は前記請求項1の発明と同様の効果を発揮する。
【0031】
[請求項4の発明]
スペーサを所望の位置に固定することができる点を除き、請求項4の発明は前記請求項1の発明と同様の効果を発揮する。
【0032】
[請求項5の発明]
調整部材をその作用部が押え板の突起に係合する位置になるように調整部材を前後方向に位置調節した場合、被止着物を止着する際にハンドルをフレーム方向に押圧したときには、該調整部材の作用部が押え板の突起に係合するため、ハンドルのストロークが短くなる。従って、ハンドルの押刃が綴じ針を打ち出すストロークは短くなる。即ち、ハンドルの押刃が綴じ針を打ち出す際に、押え板の突端と押刃の中央孔における上縁との間に隙間dが存する。図17、図19、図25参照。その結果、コ字状の綴じ針における中央部(1a)と被止着物(3)の表面との間に隙間(1c)が生ずる。換言すれば、綴じ針の中央部(1a)は被止着物(3)の表面から浮いた状態となる。図26、図28参照。
【0033】
従って、請求項5の発明は、上記請求項1の発明と同様の効果を発揮する。
【0034】
一方、調整部材をその作用部が押え板の突起に係合しない位置になるように調整部材を前後方向に位置調節した場合、ステープラーは従来のステープラーと同様に使用することができる。図18参照。
【0035】
[請求項6の発明]
調整部材の作用部は前後方向に複数の段部を備えているため、調整部材の前後方向の位置により、突起に係合する作用部の高さを選択することができる。図22参照。突起に係合する作用部の高さが異なれば、被止着物を止着する際にハンドルをフレーム方向に押圧したときのハンドルのストロークが異なる。従って、ハンドルの押刃が綴じ針を打ち出すストロークが異なる。換言すれば、ハンドルの押刃が綴じ針を打ち出す際に、押え板の突端と押刃の中央孔における上縁との間に存する隙間d(図17、図19、図25参照。)の大きさが異なる。その結果、調整部材を前後方向に位置調節することにより、コ字状の綴じ針における中央部(1a)と被止着物(3)の表面との間に生ずる隙間(1c)の大きさを調節することができる。図26、図28参照。
【0036】
[請求項7の発明]
前記作用部は前後方向の傾斜部を備えているため、調整部材の前後方向の位置により、突起に係合する作用部の高さを無段階に調節することができる。即ち、調整部材を前後方向に位置調節することにより、コ字状の綴じ針における中央部(1a)と被止着物(3)の表面との間に生ずる隙間(1c)の大きさを無段階に調節することができる。図26、図28参照。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
まず、本発明のステープラーが上記従来のステープラーと共通する点について説明する。
【0038】
本発明のステープラーは、上記従来のステープラーと同様に、ベース11と、綴じ針1を収納するフレーム13と、フレーム13内の綴じ針1を押える押え板15と、綴じ針1を打ち出す押刃17を備えたハンドル19とを一端部21にて回動自在に軸23を介して軸着し、該ベース11には綴じ針1をクリンチするアンビル25を備えさせ、該フレーム13内にはガイド軸27を前後方向に配設し、該ガイド軸27にはスライダ29を摺動自在に支持させ、該スライダ29をバネ31により常時前方に付勢してなるものである。
【0039】
押刃17は、ハンドル19に固定されたバネ体18の先端に形成され、該バネ体18の他端20は押え板15を常時フレーム13方向に付勢している。
【0040】
ハンドル19の押刃17には中央孔43が形成され、該中央孔43には押え板15の突端45が遊嵌されている。
【0041】
スライダ29は、フレーム13内の綴じ針1を常時前方に押す。
【0042】
符号33に示すものは、ハンドル19をフレーム13から離れる方向に回動させたときにバネ31の力に抗してスライダ29を後方に引く引き杆である。
【0043】
符号35に示すものはベース11に一端を固定したバネであり、符号37に示すものは被止着物3に打ち込まれた綴じ針1を除去するためのリムーバーである。
【0044】
以下、本発明のステープラーが上記従来のステープラーと相違する点について説明する。
【0045】
まず、図1〜図8に示す事例について説明する。
【0046】
符号71に示すものはスペーサである。スペーサ71には前後方向に長孔73を備えさせる。スペーサ71は、一例として、両縁に立上り部71aを備えている。
【0047】
スペーサ71における該長孔73を貫通するネジ75をフレーム13に螺合させることにより、該フレーム13におけるベース11に臨む面13aには、該スペーサ71を前後方向に位置調節自在、かつ、前後方向における所望の位置に固定可能に取り付ける。
【0048】
図6、図7に示す事例は、ベース11をフレーム13、押え板15及びハンドル19に対して約180度回動させて開いた状態で、壁における下地5上のクロス7に被止着物3を止着している状態を示す。
【0049】
図10〜図15は、図1〜図8に示す事例の変形例を示す。
【0050】
図10、図11に示す事例においては、前記フレーム13の側面13bには前後方向の長孔77を形成し、両縁に立上り部71aを備えたスペーサ71における該立上り部71aには該長孔77に対応する突起79を備えさせ、スペーサ71の突起79をフレーム13の長孔77に摺嵌させることにより、該フレーム13におけるベース11に臨む面13aに該スペーサ71を前後方向に位置調節自在に取り付けている。
【0051】
図12、図13に示す事例においては、前記フレーム13の側面13bには突起81を形成し、両縁に立上り部71aを備えたスペーサ71における該立上り部71aには該突起81に対応する前後方向の長孔83を備えさせ、スペーサ71の長孔83をフレーム13の突起81に摺嵌させることにより、該フレーム13におけるベース11に臨む面13aに該スペーサ71を前後方向に位置調節自在に取り付けている。
【0052】
図14、図15に示す事例においては、前記フレーム13の側面13bには前後方向の突条85を形成し、両縁に立上り部71aを備えたスペーサ71における該立上り部71aには該突条85に対応する前後方向の溝部87を備えさせ、スペーサ71の溝部87をフレーム13の突条85に摺嵌させることにより、該フレーム13におけるベース11に臨む面13aに該スペーサ71を前後方向に位置調節自在に取り付けている。
【0053】
次に、図16〜図25に示す事例について説明する。
【0054】
この事例においては、前記ハンドル19にはこれを内外に貫通する調整部材91を前後方向に位置調節自在に取り付け、該調整部材91における前記押え板15に臨む内部には作用部93を備えさせ、該押え板15には該調節部材91の作用部93に対応する突起95を備えさせ、該調整部材91の前後方向の位置に応じて該作用部93が押え板15の突起95に係脱するようにしている。
【0055】
調整部材91はバネ体18を含むハンドル19を内外に貫通している。
【0056】
即ち、一例として、ハンドル19とバネ体18とに前後方向の長孔97を形成し、該長孔97に調整部材91を前後方向に移動自在に支持させる。
【0057】
押え板15の突起95は、例えば押え板15に突設した板状体95a(図20)又は略円筒状体95b(図21)とする。突起95は、押え板15におけるハンドル19に臨む面15aに備えさせる。
【0058】
作用部93には、前後方向に複数の段部93a、93b・・・を備えさせてもよい。
【0059】
図22に示す事例においては、作用部93は二つの段部93a、93bを備えている。
【0060】
また、作用部93には、一例として図23に示すように、前後方向の傾斜部93’を備えさせてもよい。
【0061】
図19に示す事例においては、ベース11をフレーム13、押え板15及びハンドル19に対して約180度回動させて開いた状態で、壁における下地5上のクロス7に被止着物3を止着している。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明によるステープラーの一例を示す斜視図である。
【図2】同上ステープラーを示す断面図である。
【図3】同上ステープラーを示す別の断面図である。
【図4】同上ステープラーの使用状態を示す別の断面図である。
【図5】同上ステープラーの使用状態を示す更に別の断面図である。
【図6】同上ステープラーの使用状態を示す更に別の断面図である。
【図7】同上ステープラーの使用状態を示す更に別の断面図である。
【図8】スペーサの一例を示す斜視図である。
【図9】同上スペーサの断面図である。
【図10】スペーサの別の一例を示す側面図である。
【図11】同上スペーサの断面図である。
【図12】スペーサの更に別の一例を示す側面図である。
【図13】同上スペーサの断面図である。
【図14】スペーサの更に別の一例を示す側面図である。
【図15】同上スペーサの断面図である。
【図16】本発明によるステープラーの別の一例を示す断面図である。
【図17】同上ステープラーを示す別の断面図である。
【図18】同上ステープラーを示す更に別の断面図である。
【図19】同上ステープラーを示す更に別の断面図である。
【図20】押え板の突起の一例を示す斜視図である。
【図21】押え板の突起の別の一例を示す斜視図である。
【図22】調整部材の別の一例を示す断面図である。
【図23】調整部材の更に別の一例を示す断面図である。
【図24】ステープラーの使用状態を概略的に示す正面図である。
【図25】同上の別の正面図である。
【図26】コ字状の綴じ針における中央部と被止着物の表面との間に隙間が生じた状態を示す断面図である。
【図27】コ字状の綴じ針における中央部が被止着物の表面に密着し又は被止着物の表面に食い込んだ状態を示す断面図である。
【図28】コ字状の綴じ針における中央部と被止着物の表面との間に隙間が生じた状態を示す別の断面図である。
【図29】コ字状の綴じ針における中央部が被止着物の表面に密着し又は被止着物の表面に食い込んだ状態を示す別の断面図である。
【符号の説明】
【0063】
1 綴じ針
1a 中央部
1b 脚部
1c 隙間
3 被止着物
5 下地
7 クロス
11 ベース
13 フレーム
13a ベースに臨む面
13b 側面
15 押え板
15a ハンドルに臨む面
17 押刃
18 バネ体
19 ハンドル
20 他端
21 一端部
23 軸
25 アンビル
27 ガイド軸
29 スライダ
31 バネ
33 引き杆
35 バネ
37 リムーバー
43 中央孔
45 突端
71 スペーサ
71a 立上り部
73 長孔
75 ネジ
77 長孔
79 突起
81 突起
83 長孔
85 突条
87 溝部
91 調整部材
93 作用部
93a 段部
93b 段部
93’ 傾斜部
95 突起
95a 板状体
95b 略円筒状体
97 長孔
【出願人】 【識別番号】506243194
【氏名又は名称】谷澤 忠雄
【出願日】 平成18年8月24日(2006.8.24)
【代理人】 【識別番号】100082913
【弁理士】
【氏名又は名称】長野 光宏


【公開番号】 特開2008−49433(P2008−49433A)
【公開日】 平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願番号】 特願2006−227693(P2006−227693)