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ステープラ及びステープルの搬送方法 - 特開2008−44060 | j-tokkyo
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【発明の名称】 ステープラ及びステープルの搬送方法
【発明者】 【氏名】青木 亮

【要約】 【課題】ステープルを精度良く搬送することを可能にするステープラを提供する。

【構成】ステープラ1は、綴じ動作を行う際に使用者により押し下げられるハンドル5、フレーム8、及びベース9を備えて構成される。フレーム8には、連結ステープル2が搬送される搬送路13を備える。搬送路13の終了端には連結ステープル2に取り付けられた剥離紙30が剥離される剥離部70が設けられる。剥離部70よりステープラ1の後端部に設けられた剥離紙排出口39まで、剥離された剥離紙30が送られる剥離紙排出経路40が設けられる。また、剥離紙排出経路40の途中で、搬送路13の下方部にスプロケット72が備えられる。スプロケット72は、剥離紙排出経路40内の剥離紙30の送り孔と係合する突起部を備える。またスプロケット72は、ハンドル5が押し上げられるのに伴って、剥離紙30を搬送する方向に回転する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略真直状の紙製のステープルを連結した連結ステープルが前記ステープルの連結方向に搬送される搬送路と、
前記搬送路を搬送される前記連結ステープルから該連結ステープルの接着部に貼り付けられた剥離紙が剥離される、前記搬送路に設けられた剥離部と、
前記剥離部で前記搬送路に連結して前記搬送路と異なる方向に設けられた、前記連結ステープルから剥離された前記剥離紙が送られる剥離紙送り経路と、
前記剥離紙送り経路で前記剥離紙を送り、前記剥離部で前記連結ステープルから前記剥離紙を剥離すると共に、前記搬送路で前記ステープルの連結方向に前記連結ステープルを搬送する送り手段とを備える
ことを特徴とするステープラ。
【請求項2】
前記送り手段は、前記剥離紙に所定の間隔で設けられた送り孔と係合して、前記剥離紙送り経路で前記剥離紙を送る
ことを特徴とする請求項1記載のステープラ。
【請求項3】
前記送り手段は、
前記剥離紙に設けられた前記送り孔と係合する歯列を有し、前記綴じ手段の綴じ動作に応じて回転して前記剥離紙送り経路で前記剥離紙を送るスプロケットを備える
ことを特徴とする請求項2記載のステープラ。
【請求項4】
前記送り手段は、前記綴じ手段の綴じ動作に応じて、前記剥離紙の送り方向及び反対方向に所定距離往復移動する移動部と、前記移動部に取り付けられた係合爪とを備え、
前記係合爪は、
前記移動部が前記剥離紙の送り方向に移動する際には、前記剥離紙に設けられた前記送り孔と係合し、
前記移動部が前記剥離紙の送り方向の反対方向に移動する際には、前記剥離紙に設けられた前記送り孔と非係合となる
ことを特徴とする請求項2記載のステープラ。
【請求項5】
前記剥離紙が剥離された前記連結ステープルから、端部に位置するステープルを切断し、切断した前記ステープルをコ字状に成型して綴じ用紙に貫通させ、前記綴じ用紙に貫通させた前記ステープルの両脚部を前記綴じ用紙に沿って折り曲げて前記両脚部に設けられた前記接着部で互いに貼り合わせることにより、前記綴じ用紙を綴じる綴じ手段とを備える
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のステープラ。
【請求項6】
略真直状の紙製のステープルが連結され、剥離紙が貼り付けられた連結ステープルから、前記剥離紙を剥離し、前記連結ステープルの端部に位置するステープルにより綴じ用紙を綴じるステープラにおける、ステープルの搬送方法において、
前記連結ステープルから剥離紙を剥離する剥離部で、前記連結ステープルが搬送される搬送路と連結して前記搬送路と異なる方向に設けられた剥離紙送り経路で、前記剥離紙を送り、前記剥離部で前記連結ステープルから前記剥離紙を剥離すると共に、前記搬送路で前記ステープルの連結方向に前記連結ステープルを搬送する
ことを特徴とするステープルの搬送方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、紙製のステープルにより綴じ用紙を綴じるステープラ、及び紙製のステープルの搬送方法に関する。詳しくは、剥離された剥離紙を搬送路と異なる方向へ送り、連結ステープルを搬送路上で搬送することにより、精度良く連結ステープルの搬送を行うことを可能としたものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、金属製のステープルにより綴じ用紙を綴じるステープラが使用されている。このようなステープラを用いて金属製のステープルにより用紙を綴じた場合は、用紙をシュレッダーにかける際、又はリサイクルのために用紙とステープルとを分別することが求められる場合がある。また、安全性の問題から、食料品を扱う作業所で用いられる書類は、金属製のステープルで綴じることは好ましくない。
【0003】
また、上記とは別に、紙などの柔らかな素材により形成されたステープルにより綴じ用紙を綴じるステープラが提案されている(例えば特許文献1)。
【0004】
特許文献1に開示されるステープラは、予めコ字状に成型された、柔らかな素材により形成されたステープルにより綴じ用紙を綴じるものである。特許文献1に開示されるステープラは、カッターにより綴じ用紙に切り込み孔を設け、この切り込み孔にステープルの両脚部を貫通させた後、両脚部を折り曲げて貼り合わせるものである。
【0005】
【特許文献1】特開2001−300865号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述した特許文献1に開示されるステープラは、次のような問題がある。特許文献1に開示されるステープラで使用されるステープルは、紙などの柔らかな素材により形成されているため変形しやすい。また、特許文献1に開示されるステープラは、連結された連結ステープルの後端部を圧縮バネ等で押圧することにより、連結ステープルを所定の方向に搬送するものである。このため、特許文献1に開示されるステープラは、圧縮バネ等で押圧された連結ステープルが変形してしまい、所定の位置に精度良く搬送することができない問題がある。
【0007】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、ステープルを精度良く搬送することを可能にするステープラ及びステープルの搬送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、本発明に係るステープラは、略真直状の紙製のステープルを連結した連結ステープルがステープルの連結方向に搬送される搬送路と、搬送路を搬送される連結ステープルから該連結ステープルの接着部に貼り付けられた剥離紙が剥離される、搬送路に設けられた剥離部と、剥離部で搬送路に連結して搬送路と異なる方向に設けられた、連結ステープルから剥離された剥離紙が送られる剥離紙送り経路と、剥離紙送り経路で剥離紙を送り、剥離部で連結ステープルから剥離紙を剥離すると共に、搬送路でステープルの連結方向に連結ステープルを搬送する送り手段とを備えることを特徴とするものである。
【0009】
本発明に係るステープラでは、次のように、略真直状の紙製のステープルが連結された連結ステープルが搬送される。本発明に係るステープラでは、連結ステープルが剥離紙を貼り付けられた状態で、ステープルの連結方向に搬送路を搬送される。また、搬送路上を搬送される連結ステープルから、剥離部で剥離紙が剥離される。更に、剥離部で剥離された剥離紙は、送り手段により剥離紙送り経路で送られる。
【0010】
このように、剥離紙が送り手段により剥離紙送り経路で送られることにより、剥離部で連結ステープルから剥離紙が剥離されると共に、搬送路を連結ステープルがステープルの連結方向に搬送される。
【0011】
上述した課題を解決するため、本発明に係るステープルの搬送方法は、略真直状の紙製のステープルが連結され、剥離紙が貼り付けられた連結ステープルから、剥離紙を剥離し、連結ステープルの端部に位置するステープルにより綴じ用紙を綴じるステープラにおける、ステープルの搬送方法において、連結ステープルから剥離紙を剥離する剥離部で、連結ステープルが搬送される搬送路と連結して搬送路と異なる方向に設けられた剥離紙送り経路で、剥離紙を送り、剥離部で連結ステープルから剥離紙を剥離すると共に、搬送路でステープルの連結方向に連結ステープルを搬送することを特徴とするものである。
【0012】
本発明に係るステープルの搬送方法では、略真直状の紙製のステープルが連結され、剥離紙が貼り付けられた連結ステープルから、剥離紙を剥離し、連結ステープルの端部に位置するステープルにより綴じ用紙を綴じるステープラにおいて、次のように、ステープルが搬送される。
【0013】
本発明に係るステープルの搬送方法では、搬送路で連結ステープルが搬送される。また、連結ステープルに貼り付けられた剥離紙は、搬送路に設けられた剥離部で剥離され、剥離部で搬送路と異なる方向に連結された剥離紙送り経路を送られる。
【0014】
剥離紙が剥離紙送り経路で送られることにより、剥離部で連結ステープルから剥離紙が剥離されると共に、搬送路を連結ステープルがステープルの連結方向に搬送される。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るステープラでは、連結ステープルから剥離された剥離紙を搬送路と異なる方向に送ることにより、連結ステープルを搬送路で搬送する。これにより、精度良く連結ステープルの搬送を行うことが可能となる。
【0016】
本発明に係るステープルの搬送方法では、連結ステープルの裏面から剥離した剥離紙を搬送路と異なる方向に送ることにより、連結ステープルを搬送路上で搬送する。これにより、精度良く連結ステープルの搬送を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら本発明のステープラ及びステープルの搬送方法の実施の形態について説明する。まず、本発明の第1のステープラ1、ステープラ1で用いるステープル3の構成、及びステープラ1によるステープルの搬送方法について説明する。
【0018】
<第1のステープラ及びステープルの構成>
(1)ステープラ1の概要
ステープラ1は、後述する紙製のステープル3により、綴じ対象である綴じ用紙を綴じるものである。図1及び図2はステープラ1の概要を示す説明図である。図1はステープラ1の側面図であり、図2はステープラ1の断面図である。以下の説明においては、図1及び図2の左方向をステープラ1の前面側とし、図1及び図2の右方向をステープラ1の背面側とする。また、ステープラ1を前面側から見た際の左側をステープラ1の左側とし、ステープラ1を前面側から見た際の右側をステープラ1の右側とする。
【0019】
図1及び図2に示すように、ステープラ1は、綴じ動作を行う際に使用者により押し下げられるハンドル5と、ハンドル5の下方に位置して綴じ用紙が挿入される用紙挿入口7等を有するフレーム8と、ハンドル5及びフレーム8を支えるベース9とを備えて構成される。
【0020】
ハンドル5は、図1の矢印A及び図2の矢印Eの反対方向に示すように、ハンドル・ステープルカバー回動軸10でフレーム8の後端の上部に回動可能に取り付けられている。ハンドル5は、綴じ動作を行う際に使用者により押し下げられることにより、図1及び図2の反時計回りにフレーム8に対して回転する。また、後述するフレーム8のステープルホルダ11へのロール状ステープル4の装填等を行う際には、ハンドル5は図1及び図2の時計回りに回転され、フレーム8の上面が開いた状態となる。
【0021】
フレーム8は、図1の矢印B及び図2の矢印Fに示すように、フレーム回動軸12でベース9の後端に回動可能に取り付けられている。また、図2に示すように、フレーム8は、上面に、ハンドル・ステープルカバー回動軸10でハンドル5と同様に回動可能に取り付けられたステープルカバー6をステープル押さえ部として備える。
【0022】
またフレーム8は、後端部にロール状ステープル4を装填するステープル装填部としてステープルホルダ11を備える。更にフレーム8はステープルホルダ11から前方へ向けて、ステープル3の搬送を行うステープル搬送部として平面状の搬送路13を備える。搬送路13の左右には板バネ14が備えられており、この板バネ14により、ステープルカバー6は、図2に示すように搬送路13に対して押さえられた状態となる。
【0023】
またフレーム8は、搬送路13の前端部の近傍に、ハンドル5の操作により、ステープル3の切断及びコ字状への成型を行うためのステープル切断成型部としてフォーミングプレート15を備える。更にフレーム8は、ハンドル5の操作により、ステープル3の綴じ用紙に対する貫通を行うためのステープル貫通部としてドライバ18を備える。更にフレーム8は、ステープル3の切断、成型及び貫通を行う際に、綴じ用紙を押さえるための用紙押さえ19を備える。
【0024】
また、フレーム8は、搬送路13の下部に、後述する連結ステープル2から剥離された剥離紙30をステープル1の外に送るための送り手段としてスプロケット72を備える。フォーミングプレート15、ドライバ18、用紙押さえ19及びスプロケット72の下方には、綴じ対象の綴じ用紙が挿入される用紙挿入口7及び綴じ用紙37が設置されるテーブル20を備える。
【0025】
テーブル20の下部には、貫通位置で綴じ用紙に貫通されたステープル3の両脚部を綴じ用紙に沿って折り曲げ、折り曲げた両脚部を貼り合わるための折り曲げ部を備える(図19参照)。ステープラ1は、折り曲げ部として、フレーム8の底部となる折り曲げ部設置台21に取り付けられたクリンチャユニット23(図19参照)、押し出しユニット24及びスライダバネ25で前方に付勢されたスライダ26を備える。
【0026】
また、ステープラ1は折り曲げ部として、ベース9に、クリンチャセンター27を支持して位置を定めるクリンチャリフタ28を備える。折り曲げ部は折り曲げ手段の一例である。更にステープラ1は、スライダ26を支えるスライダ受け29、及び折り曲げ部設置台21を支えるリターンバネ22を備える。
【0027】
ステープラ1は、このような構成を備え、用紙挿入口7内でテーブル20に設置された綴じ用紙を、使用者によるハンドル5の操作に基づいてステープル3により綴じる作業を行うものである。
【0028】
次に、ステープラ1の各部の構成の詳細、及びステープル3の構成の詳細について説明する。まず、ステープラ1で綴じ用紙を綴じるために用いられるステープル3、及びステープル3が連結された連結ステープル2の構成について説明する。
【0029】
<ステープルの構成>
(2)ステープル3の構成
図3及び図4は、ステープル3及びステープル3が連結された連結ステープル2の構成を示す説明図である。図3(a)は、連結ステープル2の詳細を示す平面図である。図3(b)は、ステープル3をコ字状に成型した状態を示す斜視図であり、図3(c)はステープル3により綴じ用紙37綴じた状態を示す断面図である。図4は連結ステープル2が剥離紙30に取り付けられ、ロール状ステープル4としてロール状に巻き回された状態を示す説明図である。ステープル3、連結ステープル2及びロール状ステープル4は、例えば以下のような構成となる。
【0030】
図3(a)に示すように、細長く真直状の形状を有するステープル3が複数連結されて、連結ステープル2が構成される。各ステープル3は、例えば、図3(a)の上下方向(ステープル3の連結方向)の幅は5〜10mm程度であり、図3(a)の左右方向(ステープル3の長手方向)の幅は30〜40mm程度である。各ステープル3の長手方向の端部近傍は台形状に形成されており、先端に向かうにつれて幅が狭くなる。また、各ステープル3の長手方向の端部近傍の裏面(剥離紙30が付着される面)には、接着剤が塗布された接着部31(31a,31b)を備える。
【0031】
また、各ステープル3が連結される辺の中央部は、スリット部33として各ステープル3が完全に切り離されている。スリット部33の外側で、各ステープル3が連結される辺の両端部までが、ステープル連結部34として各ステープル3が連結された状態となる。
【0032】
また、ステープラ1により、図3(a)に示す連結ステープル2から端部のステープル3が切り離されて、図3(b)に示すように、クラウン部35とクラウン部35から直角に脚部36が折り曲げられたコ字状に成型される。コ字状に成型されたステープル3は、図3(c)に示すように、綴じ用紙37に貫通され両脚部36を綴じ用紙37に沿って折り曲げられ、綴じ用紙37と一方の脚部36の接着部31b、及び一方の脚部36と他方の脚部36の接着部31aがそれぞれ貼り合わされる。
【0033】
図3に示すステープラ1は、長手方向の両端部近傍の裏面に接着部31a,31bを備えるとした。しかし、一方の脚部近傍の裏面のみに接着部31aを備えるとしてもよい。この場合、接着部31bを備えない脚部36が綴じ用紙37に沿って折り曲げられた後、接着部31aを備える脚部36が綴じ用紙37に沿って折り曲げられ、接着部31bを備えない脚部36と接着部31aを備える脚部36とが貼り合わされる。
【0034】
また連結ステープル2は、図4(a)に示すように、保存されている状態においては、剥離紙30に取り付けられて巻き回されている。図4(b)に示すように、端部から所定の長さ分の剥離紙30が剥がされて、ステープラ1に装填される。ステープラ1への詳細な装填方法については後述する。また、剥離紙30には、ステープル3に応じて一定の間隔で送り孔30aが備えられる。図4に示す例では、ステープル3が取り付けられる箇所の両側にそれぞれ送り孔30aを備えるとしたが、剥離紙30の中央に送り孔30aを備えるとしてもよい。剥離紙30における送り孔30aの位置は、ステープラ1のスプロケット72の突起部の位置に応じたものとなる。
【0035】
(3)ステープル装填部、ステープル搬送部の構成例
次に、ステープラ1のステープル装填部及びステープラ搬送部の構成例について説明する。図5はステープル装填部にロール状ステープル4が装填された状態を示す断面図であり、図6は後述する剥離部70の近傍を示す斜視図である。ロール状ステープル4を装填するステープル装填部として、ステープラ1はフレーム8の後端部にステープルホルダ11を備える。前述したように、ハンドル5及びステープルカバー6を開くことにより、ステープル装填部であるステープルホルダ11にアクセスすることが可能となる。
【0036】
また、フレーム8の上部には、ステープルホルダ11から、ステープル切断成型部等を備える前方へ向けて、ロール状ステープル4より引き出された連結ステープル2の搬送を行うための搬送路13を備える。図5及び図6に示すように、搬送路13の終了端には剥離部70が設けられる。剥離部70よりステープラ1の後端部に設けられた剥離紙排出口39まで、搬送路13及びステープルホルダ11の下方を経由して、剥離紙送り経路の一例として剥離紙排出経路40が設けられる。また、剥離紙排出経路40の途中で、搬送路13の下方部にスプロケット72が備えられる。更に、搬送路13の剥離部70の先には、受け台13cが備えられる。
【0037】
スプロケット72は、剥離紙30の送り孔30aに応じた間隔で設けられた突起部72aを備える。またスプロケット72は、図示しないギアを介して、図1に示すギア71に接続される。ギア71は、リンク57に設けられたギア57kと噛合した状態である。ここで、ハンドル5の上下の動作と、スプロケット72の回転動作について説明する。ハンドル5を押し下げることにより、後述するドライバ18が押し下げられ、ドライバ18に取り付けられたリンク57が矢印Cの反対方向に回転する。ここでギア71とギア57kは、例えばラチェット機構になっており、リンク57が矢印Cの反対方向に回転する際には、ギア71はギア57kの作動と連動せず、回転しない。反対に、ドライバ18が上方に移動する際には、リンク57が矢印Cの方向に回転し、ギア71とギア57kが噛み合って、ギア71が矢印Dの方向へ回転する。ギア71が矢印Dの方向へ回転することにより、図示しないギアを介して、スプロケット72が矢印Gの方向に所定量回転する。
【0038】
このような構成を備えることにより、ハンドル5が押し下げられてドライバ18が下方に移動した後、ドライバ18が上方に移動することにより、以下のように搬送路13上を連結ステープル2が搬送される。連結ステープル2が剥離紙30を貼り付けられた状態で、ステープルの連結方向に搬送路を搬送される。また、搬送路13上を搬送される連結ステープル2から、剥離部70で剥離紙30が剥離される。更に、剥離部70で剥離された剥離紙30は、スプロケット72により剥離紙排出経路40で送られる。
【0039】
このように、剥離紙30がスプロケット72により剥離紙排出経路40で送られることにより、剥離部70で連結ステープル2から剥離紙30が剥離されると共に、図5の矢印Hに示す方向に剥離紙30が取り付けられた連結ステープル2が搬送され、図5のIに示すように、剥離紙30が剥離された連結ステープル2が、受け台13cの上に送られる。
【0040】
本発明に係るステープラ1では、連結ステープル2から剥離された剥離紙30をスプロケット72により搬送路13と異なる方向に設けられた剥離紙排出経路40で送ることにより、連結ステープル2を搬送路13で搬送する。これにより、精度良く連結ステープル2の搬送を行うことが可能となる。
【0041】
また、本発明に係るステープラ1では、剥離紙30に所定の間隔で設けられた送り孔30aと係合して、スプロケット72により剥離紙30が剥離紙排出経路40を送られる。これにより、剥離紙30を確実に送ることが可能となる。
【0042】
また、本発明に係るステープラ1では、ハンドル5の上下の動作に連動して連結ステープル2の搬送が行われる。これにより、使用者の綴じ作業を行う際の作業量を減らし、容易に綴じ作業を行うことが可能となる。
【0043】
図7は、ステープル装填部及びステープル搬送部を回転させた状態を示す断面図である。図7に示すように、ステープル装填部及びステープル搬送部が、ステープルホルダ回動軸73で、フレーム8に対して回動自在に取り付けられているとしてもよい。これにより、図7に示すように、ステープル装填部及びステープル搬送部を回動させることで、連結ステープル2及び剥離紙30の取り付けを容易に行うことが可能となる。
【0044】
上述した図1に示す例においては、スプロケット72とギアを介して連結されたギア71を備えると共に、ギア71と噛み合うギア57kを有するリンク57を備え、リンク57の矢印C方向への回転に応じてスプロケット72が回転して剥離紙30が送られるとした。しかし、スプロケット72と連結されたダイアルをステープラ1の本体側面に備え、このダイアルを手動で回すことによりスプロケット72を回転させ、剥離紙30を送るとしてもよい。これにより、単純な構成で、連結ステープル2の搬送をおこなうことが可能となる。
【0045】
(4)ステープル切断成型部・貫通部・押さえ部の構成例
次に、搬送された連結ステープル2から端部に位置するステープル3の切断及び成型を行うステープル切断成型部、成型されたステープル3の綴じ用紙に対する貫通を行うステープル貫通部、及びステープル3を押さえる押さえ部の構成例について説明する。
【0046】
図8及び図9は、ステープル切断成型部、ステープル貫通部及びステープル押さえ部を示す説明図である。図8はステープル切断成型部・貫通部・押さえ部の斜視図であり、図9はステープル切断成型部・貫通部・押さえ部の断面図である。
【0047】
図2に示すように、ステープル切断成型部、ステープル貫通部及びステープル押さえ部は、フレーム8の上部でステープル搬送部の前方に備えられる。またステープラ1は、連結ステープル2から端部に位置するステープル3を切断し成型するステープル切断成型部としてフォーミングプレート15を備え、切断成型したステープル3を綴じ用紙に対して貫通させるステープル貫通部としてドライバ18を備える。またフレーム8は、ステープル3の切断成型及び貫通を行う際に、綴じ用紙を押さえるための用紙押さえ19を備える。これらは、ステープル装填部の位置から前方へ、フォーミングプレート15、ドライバ18、用紙押さえ19の順に位置する。
【0048】
次に、ステープル成型切断部を構成するフォーミングプレート15の構成例について説明する。図10はフォーミングプレート15の構成を示す説明図である。図10(a)はフォーミングプレート15の斜視図であり、図10(b)はフォーミングプレート15の正面図であり、一部の構成を簡略化した状態で示している。
【0049】
図10に示すように、フォーミングプレート15は、中央に開口部を有し、所定の厚さを有する板状の形状を備える。開口部の上部には、前述した搬送路13の受け台部13cと嵌合するコ字状のステープル成型部15aを備える。ステープル成型部15aの下部はステープル成型部15aより広い所定の幅で開口される。
【0050】
更にフォーミングプレート15の開口部内には、ステープル押し部挿通部15bの両側から上方に向けて、斜面が互いに向かい合うように形成された突起状のヒラキオサエ15cを備える。
【0051】
またフォーミングプレート15は、前面側(ドライバ18の位置する側)の開口部の左右に溝部を備える。溝部として、図9及び図10(a)に示すように、まず、所定の深さで上下に所定の長さ分形成されたV溝A46を備える。V溝A46の下端部46aは、他の箇所と比較して深く形成されている。V溝A46から所定長さのフラット部47を挟んだ下方に、V溝A46の下端部46aと同じ深さを備えるV溝B48を備える。
【0052】
更にフォーミングプレート15は、背面側(ステープル搬送部の位置する側)に二つの切断刃49が取り付けられる。各切断刃49は、それぞれの刃先49aが斜めに外側を向いた状態で、且つ刃先が開口部内に所定量突出した状態で、フォーミングプレート15に取り付けられる。
【0053】
更にフォーミングプレート15は、左右に凸部C15dを備えており、図1に示す、フレーム8の側溝C50に嵌合される。これにより、フォーミングプレート15は、フレーム8に対して上下に摺動可能となる。
【0054】
次に、ステープル貫通部を構成するドライバ18の構成例について説明する。図11はドライバ18の分解斜視図である。ドライバ18は、所定の厚さを有する板状のドライバ本体部18aと、突き出しピン18dと、二枚の抜き刃51とを備える。ドライバ本体部18aは、図2に示すハンドル5の裏面に備えられるドライバプッシャ66が当接するドライバプッシャ当接部18bを上端部に備える。
【0055】
また、ドライバ本体部18aは、下端部近傍で左右両端部の近傍の突き出しピン取り付け部18cに突き出しピン18dが取り付けられる。図9に示すように、突き出しピン18dは、先端部が円錐形で内部が空洞に形成されており、圧縮バネである突き出しピンバネ18eを内部に有した状態で、ドライバ18に取り付けられる。これにより、突き出しピン18dは、図9の矢印に示すように前後方向に摺動自在であり、且つ、背面方向(フォーミングプレート15が位置する方向)へ突き出しピンバネ18eにより付勢された状態でドライバ本体部18aに取り付けられる。
【0056】
また、突き出しピン18dの先端部の円錐形部は、フォーミングプレート15に備えられるV溝A46及びV溝B48に応じた形状を備える。更に、突き出しピン18dがV溝A46内にある際には、突き出しピン18dの円錐形部の一部が溝内に位置した状態となり、突き出しピン18dがV溝A46の46a及びV溝B48内にある際には、突き出しピン18dの円錐形部の全部が溝内に位置した状態となる形状を、突き出しピン18d及びV溝A46及びV溝B48は備える。
【0057】
また、ドライバ本体部18aは、下端部の中央に、図3(b)のステープル3のクラウン部35に応じた幅で所定量突出した直方体のステープル押し下げ部18fを備える。ステープル押し下げ部18fの左右には、それぞれ抜き刃51が取り付けられる。ここで、抜き刃51の構成について説明する。図12は抜き刃51の構成を示す説明図である。図12(a)は抜き刃51の斜視図であり、図12(b)は抜き刃51の側面図であり、図12(c)は抜き刃51の正面図である。
【0058】
図12に示すように、抜き刃51は、所定の長さを有し、一方の端部に刃先51eを備える。また抜き刃51は、刃先51eを備える端部の近傍に、少なくとも刃先51e側に斜面を有して所定量突出した突起部51dを備える。ここで突起部51dは切断刃51の幅いっぱいには形成されず、切断刃51は、図12(b)の51fに示すように、長手方向に一方の端部から他方の端部までつながった直線部を有する。このため、図12(c)に示す状態の左右方向に対する曲げに対して所定の強度を有する。また、突起部51dはプレス加工により、モールド加工と比較して安価に形成することが可能である。
【0059】
更に、切断刃51は中央部に所定の形状の押し出し孔51cを備え、押し出し孔51cの上方に、ドライバ本体部18aのステープル押し下げ部18fに取り付けるための取り付け孔51fを備える。このような構成を備える切断刃51を綴じ用紙に貫通させることにより、図12(d)に示すような形状の切り込み孔52が形成される。
【0060】
図11に戻り、ドライバ本体部18aは、左右に凸部B18gを備えており、図1に示す、フレーム8の側溝B53に嵌合される。これにより、ドライバ本体部18aは、フレーム8に対して上下に摺動可能となる。
【0061】
次に、ステープル貫通部によるステープル3の綴じ用紙に対する貫通、及び後述するステープル折り曲げ部によりステープル3の両脚部の折り曲げ及び貼り付けを行う際に、綴じ用紙をテーブル20に対して押さえつける用紙押さえ19の構成について説明する。図13は用紙押さえ19の構成を示す説明図である。図13は用紙押さえ19の分解斜視図である。
【0062】
図13に示すように、用紙押さえ19は、所定の厚さを有する断面L字状の用紙押さえ本体部19aと、角窓19bとを備える。用紙押さえ本体部19aは中央部に、角窓19bが開閉自在に取り付けられる角窓孔19cを備える。また、用紙押さえ本体部19aは、下端部に用紙押さえ部19dを備える。更に、用紙押さえ本体部19aは、左右に凸部A19fを備えており、図1に示す、フレーム8の側溝A54に嵌合される。これにより、ドライバ本体部18aは、フレーム8に対して上下に摺動可能となる。
【0063】
次に、フォーミングプレート15、ドライバ18及び用紙押さえ19の上下方向の支持の構成について説明する。前述したように、フォーミングプレート15は側部に凸部C15dを有し、ドライバ本体部18aは側部に凸部B18gを有し、用紙押さえ本体部19aは側部に凸部A19fを有する。それぞれの凸部がフレーム8の側溝C50、側溝B53及び側溝A54に嵌合して摺動することにより、フォーミングプレート15、ドライバ18及び用紙押さえ19は、それぞれ所定の位置で上下方向に移動自在となる。
【0064】
待機状態においては、図1に示すように、用紙押さえ19は引っ張りバネ55によりフレーム8に取り付けられ、上方へ引っ張られた状態となる。待機状態における用紙押さえ19の上死点は、フレーム8の側溝A54及び用紙押さえ本体部19aの凸部A19fにより定まる。
【0065】
また、用紙押さえ本体部19a及びドライバ本体部18aの間には、ネジリコイルバネ56が備えられており、用紙押さえ本体部19aを下方へ付勢すると共に、ドライバ本体部18aを上方へ付勢している。即ち待機状態においては、ドライバ本体部18aは用紙押さえ19に対して上方へ付勢されており、ドライバ本体部18aの上死点は、フレーム8の側溝B53及ドライバ本体部18aの凸部B18gにより定まる。
【0066】
次に、ステープル押さえ部としてステープルカバー6及びステープルカバー6に備えられる逆止バネ59の構成例について説明する。図14はステープル押さえ部の構成を示す説明図である。図14(a)は逆止バネ59により連結ステープル2のステープル3を押さえた状態を示す平面図であり、図14(b)は、逆止バネ59により連結ステープル2のステープル3を押さえた状態を示す側面図である。
【0067】
ステープラ1は、フレーム8上端の後端部に、ハンドル・ステープルカバー回動軸10により回動可能に取り付けられたステープルカバー6を備える。ステープルカバー6はフレームの幅に応じた幅を備え、図1に示すように、搬送路13上の連結ステープル2を押さえた状態で板バネ14により押さえられる。
【0068】
また、ステープルカバー6の、ハンドル・ステープルカバー回動軸10への取り付け部と逆側の端部には逆止バネ59が備えられる。逆止バネ59は、弾性を有する薄板状の金属であり、中央に位置する第1逆止バネ59aと、第1逆止バネ59aの両側に位置する第2逆止バネ59bを備えて構成される。
【0069】
ここで、第1逆止バネ59aは第2逆止バネ59bと比較して長く、ステープルカバー6が板バネ14により押さえられた状態では、前述したステープル切断成型部であるフォーミングプレート15の下方に位置するステープル3aを、図14(a)のR及び図14(b)のTで示すように、その端部で搬送路13に対して押さえつける。また、第2逆止バネ59bは、ステープル3aのステープル装填部側の隣に位置するステープル3bを、図14(a)のS及び図14(b)のUで示すように、その端部で搬送路13に対して押さえつける。
【0070】
また、図14(a)及び(b)に示すように、逆止バネ59の第1逆止バネ59a及び第2逆止バネ59bは、ステープラ1の背面側(ステープル装填部側)が上方に位置する斜めの姿勢で、ステープル3a及びステープル3bをそれぞれの端部で搬送路13に対して押さえつける。このため、ステープル3a及びステープル3bを、それぞれ第1逆止バネ59a及び第2逆止バネ59bで搬送路13に対して押さえつけた状態で、図14(a)及び図14(b)の各矢印に示す向きに連結ステープル2を移動させることが可能である。
【0071】
次に、ステープル切断成型部による連結ステープル2の端部に位置するステープル3の切断、成型及び搬送の方法について図15等を用いて説明する。図15は、ステープル3の切断、成型及び搬送方法についての説明図である。図15においては、搬送路13及び受け台13cは示していない。
【0072】
図15(a)は、ステープラ1の待機状態における各ステープル3及び逆止バネ59を示している。ステープル3aは、図14と同様に、連結ステープル2の端部のステープル3であり、フォーミングプレート15の下方で受け台部13c上に位置する。ステープル3bはステープル3aのステープル装填部側の隣に位置するステープル3であり、ステープル3cは、コ字状に成型され、ドライバ18の下方に位置するステープル3である。なお、図15(b)以降においては、ステープル3cは表示していない。
【0073】
図15(b)は、切断刃49によりステープル3aとステープル3bとの連結部を切断している状態を示している。図15(c)は、フォーミングプレート15によりステープル3aを成型した状態を示している。図15(d)は、スプロケット72により連結ステープル2を移動させると共に、ステープル3cを前方へ移動させる状態を示している。
【0074】
図15(a)から(b)に示す間、ハンドル5が押し下げられてドライバ18が押し下げられることにより、フォーミングプレート15が下降する。ドライバ18によるフォーミングプレート15の押し下げについての詳細は後述する。切断刃49を備えるフォーミングプレート15が連結ステープル2に対して下降することにより、切断刃49によりステープル3aとステープル3bとの連結部が切断される。図16は切断刃49によるステープル3の切断を時系列で示した説明図である。
【0075】
図16(a)から(c)に示すように、二つの切断刃49がステープル3に対して下降することにより、二つの切断刃49の刃先49aで各ステープル連結部34が切断される。ここで、ステープル3aとステープル3bとの間の各ステープル連結部34に対して、二つの切断刃49の下降に伴って各刃先49aが、ステープル3の長手方向の中心部から外方に向けてそれぞれ反対方向に順次押し当てられ、各ステープル連結部34が切断される。これにより、各ステープル連結部34の切断時には、ステープル3aとステープル3bとに、各ステープル3の長手方向に、各刃先49aにより反対向きの力が同時に加えられた状態となる。
【0076】
図16(c)でステープル3aとステープル3bのステープル連結部34を切断した後、フォーミングプレート15が更に下降することによりステープル3aのコ字状への成型が行われる。図17及び図18は、受け台部13cとフォーミングプレート15によるステープル3の成型を時系列で示した説明図である。
【0077】
図17(a)から図18(a)に示すように、受け台部13cに設置され隣接するステープル3から切り離されたステープル3aに対して、フォーミングプレート15が下降し、受け台部13cとステープル成型部15aが嵌合する。これにより、ステープル3aは、クラウン部35とクラウン部35から直角に折り曲げられた脚部36が形成されるようにコ字状に成型される。
【0078】
また、図18(a)に示すようにステープル3aをコ字状に成型した後、ドライバ18が上昇することにより、フォーミングプレート15も上昇する。ドライバ18とフォーミングプレート15の上昇についての詳細は後述する。ここで図18(b)及び(c)に示すように、フォーミングプレート15が上昇する際には、コ字状に成型されたステープル3aの両脚部36がヒラキオサエ15cにより押さえられる。ヒラキオサエ15cにより両外側から保持することにより、スプリングバックによりステープル3aの両脚部36が開くことが防がれる。これにより、ステープル3aをコ字状に成型した後のスプリングバックによる影響を抑え、次の工程を高精度に行うことが可能になる。
【0079】
フォーミングプレート15が上昇して、ヒラキオサエ15cによりコ字状のステープル3aの両脚部36を保持した状態となった後、ドライバ18が更に上昇して図1の矢印Cに示す方向にリンク57が回転し、ギア71が図1の矢印Dに示す方向に回転する。これにより、図5の矢印Gに示すようにスプロケット72が回転し、連結ステープル2が図15(d)に示す方向に移動される。
【0080】
(5)ステープル折り曲げ部の構成例
次に、ステープル貫通部により綴じ用紙に貫通されたステープル3の両脚部36を綴じ用紙37に沿って折り曲げ、綴じ用紙37と一方の脚部36の接着部31b、及び一方の脚部36と他方の脚部36とをそれぞれ貼り合わせるステープル折り曲げ部の構成例について説明する。
【0081】
図19及び図20はステープル折り曲げ部の一部の構成を示す説明図である。図19はステープル折り曲げ部の一部の構成を示す斜視図である。図20(a)は、ステープル折り曲げ部の一部の構成を上方から見た状態を示す平面図である。図20(b)はステープル折り曲げ部の一部の構成を示す断面図であり、図20(a)のV−V断面を示している。図20(c)は、ステープル折り曲げ部の一部の構成を下方から見た状態を示す平面図である。
【0082】
図19及び図20に示すように、ステープル折り曲げ部は、フレーム8の底部である折り曲げ部設置台21に取り付けられたクリンチャユニット23、二つの押し出しユニット24、及びスライダ26を備えて構成される。まずクリンチャユニット23の構成について説明する。
【0083】
クリンチャユニット23は、隣り合った2面が開放した直方体状のクリンチャホルダ23aと、クリンチャシャフト23bでクリンチャホルダ23aに回動可能に取り付けられたクリンチャレフト60、クリンチャセンター27及びクリンチャライト61とを備えて構成される。
【0084】
クリンチャレフト60とクリンチャライト61は互いに左右対称となる形状を有し、それぞれクリンチャホルダ23aから突出した折り曲げ部、折り曲げ部を備え、クリンチャセンター27を挟んだ状態でクリンチャホルダ23aに取り付けられる。またクリンチャセンター27は、クリンチャホルダ23aから突出した、貼り合わせ部を有する。
【0085】
また、クリンチャレフト60とクリンチャセンター27、及びクリンチャライト61とクリンチャセンター27との間には、それぞれ図示しないネジリコイルバネが備えられている。これにより、クリンチャレフト60はクリンチャセンター27に対して上方に付勢され、クリンチャライト61はクリンチャセンター27に対して上方に付勢された状態となる。
【0086】
また、クリンチャセンター27の左右に設けられた図示しない溝部、及びクリンチャレフト60、クリンチャライト61にそれぞれ設けられた、クリンチャセンター27左右の溝部に係合する図示しない凸部により、クリンチャセンター27に対するクリンチャレフト60の上死点、及びクリンチャセンター27に対するクリンチャライト61の上死点が定まる。ここでステープラ1においては、例えば、クリンチャセンター27に対するクリンチャライト61の上死点が、クリンチャセンター27に対するクリンチャレフト60の上死点より高い位置となる。即ち、ステープラ1の待機状態においては、クリンチャライト61の折り曲げ部61aが、クリンチャレフト60の折り曲げ部60aに対して高い位置にある。
【0087】
また、折り曲げ部設置台21のクリンチャユニット23が設置される箇所には、図20(a)及び(b)に示すようにクリンチャ孔部23aが形成されている。更に、図20(b)に示すように、クリンチャセンター27には長孔27bが備えられている。ここで図4に示すように、ステープラ1は、折り曲げ部の一部としてベース9に、クリンチャセンター27を支持して位置を定めるクリンチャリフタ28を備えている。クリンチャリフタ28は上下方向にベース9に応じた長さを有し、上端部にはクリンチャセンター27の長孔27bと係合する凸部を備える。
【0088】
図2の矢印Fに示すように、フレーム回動軸12でフレーム8がベース9に対して回転することにより、クリンチャリフタ28の凸部のクリンチャセンター27の長孔27b内の位置が変化して、クリンチャセンター27の位置が定められる。同時に、クリンチャセンター27に対してネジリコイルバネにより付勢されているクリンチャレフト60及びクリンチャライト61の位置も定まる。
【0089】
次に、押し出しユニット24の構成について説明する。図19に示す、折り曲げ部設置台21に取り付けられた二つの押し出しユニット24は同一の構成を備えるものである。また各押し出しユニット24は、ドライバ18に対応した位置に設置される。図21は、押し出しユニット24の構成を示す説明図である。図21(a)、(b)は、後述するカム24a及び押し出しプッシャ24bが待機位置にある状態を示している。図21(c)、(d)は、後述するカム24a及び押し出しプッシャ24bが押し出し位置にある状態を示している。また、図21の(a)から(d)はそれぞれ押し出しユニット24の斜視図である。
【0090】
図21に示すように、押し出しユニット24は、コ字状の形状を有する押し出しユニットベース24c、カム24a及び押し出しプッシャ24bを備えて構成される。カム24aは、くの字状の形状を有するくの字部24dを両端に備え、押し出しユニットベース24c内で、カムシャフト24eにより押し出しユニットベース24cに図21(a)の矢印に示すように回動可能に取り付けられている。
【0091】
押し出しプッシャ24bは直方体状の形状を備え、ダブルトーションバネ24fの上端部に取り付けられる。ダブルトーションバネ24fは、ダブルトーションバネシャフト24gにより押し出しユニットベース24cに回動自在に取り付けられる。これにより、押し出しプッシャ24bは図21(b)の矢印に示す方向に付勢された状態となる。また、押し出しプッシャ24bは、ダブルトーションバネ24fにより付勢される方向に薄板の円弧状の押し出し部24baを備える。この押し出し部24baは、図12に示す抜き刃51の押し出し孔51cに挿通可能な形状を備える。
【0092】
押し出しプッシャ24bが、図21(a)、(b)に示す待機位置にある状態において、図21(b)の矢印の向きにカム24aを回転させることにより、ダブルトーションバネ24fにより付勢された押し出しプッシャ24bは、図21(c)、(d)に示すように押し出し位置に移動する。反対に、押し出しプッシャ24bが、押し出し位置にある状態において、図21(d)の時計回りにカム24aを回転させることにより、ダブルトーションバネ24fがカム24aに押され、押し出しプッシャ24bは待機位置に移動する。
【0093】
次に、スライダ26の構成例について説明する。図22は、スライダ26の構成例を示す説明図である。図22(a)はスライダ26を斜め前方から見た状態を示す斜視図であり、図22(b)はスライダ26を斜め後方から見た状態を示す斜視図である。
【0094】
図22に示すように、スライダ26は、直方体状の形状を有し、両端より前方に向けて伸びたスライダアーム26a及びスライダアーム26bを備える。スライダアーム26aは前端部にアーム斜面A26aa及びアーム斜面B26abを備える。アーム斜面A26aaはスライダ26の内側で、且つ下側及び前側を向いた角度に形成される。アーム斜面B26abはスライダ26の内側で、且つ上側及び後ろ側を向いた角度に、アーム斜面A26aaの後部に形成される。
【0095】
スライダアーム26bもスライダアーム26aと同様に、前端部にアーム斜面A26ba及びアーム斜面B26bbを備える。アーム斜面A26baはスライダ26の内側で、且つ下側及び前側を向いた角度に形成される。アーム斜面B26bbはスライダ26の内側で、且つ上側及び後ろ側を向いた角度に、アーム斜面A26baの後部に形成される。
【0096】
また、スライダ26は、後端部の近傍にスライダシャフト63が挿通されるスライダシャフト孔26cを備え、図20(a)の矢印及び図20(b)の矢印nに示すように、前後に摺動可能に取り付けられている。ステープラ1が組み立てられた状態では、図2に示すように、スライダシャフト63はフレーム8の長孔64内に位置した状態となる。ここで、ハンドル5が押し下げられてドライバ本体部18aが下降することにより、図1の矢印Cの反対方向にリンク57が回転し、リンク57の下端部に設けられた突起部57cがスライダシャフト63と係合してスライダシャフト63を後方に押し下げることより、スライダ26が後方へ移動する。
【0097】
更に、スライダ26は、背面部にスライダバネ25が設置されるスライダバネ穴26dを備えており、ステープラ1が組み立てられた状態ではスライダバネ25により折り曲げ部設置台21に対して前方に付勢された状態となる。また、図20(b)及び図20(c)に示すように、折り曲げ部設置台21のスライダ26の下部には、所定の大きさのスライダ孔部23bが形成される。
【0098】
次に、押し出しユニット24とクリンチャユニット23の動作の関係について説明する。図19及び図20に示すように、クリンチャレフト60の折り曲げ部、クリンチャセンター27の貼り合わせ部及びクリンチャライト61の折り曲げ部が上下する箇所を挟んだ位置に、各押し出しユニット24gは配置される。各押し出しユニット24の押し出しプッシャ24bが押し出し位置にある状態で、クリンチャレフト60、クリンチャセンター27及びクリンチャライト61が図20(b)の矢印mに示す方向に回転することにより、クリンチャレフト60及びクリンチャライト61により各押し出しユニット24くの字部24dが押し上げられてカム24aが回転し、押し出しプッシャ24bが待機位置に移動する。
【0099】
次に、押し出しユニット24とスライダ26の動作の関係について説明する。図19及び図20に示す状態では、各押し出しユニット24の押し出しプッシャ24bが待機位置にあり、スライダ26のスライダアーム26a、26bの前端部が各押し出しユニット24の二つのくの字部24dの間にある。この状態から、スライダ26が後方に移動することにより、スライダアーム26aのアーム斜面B26ab及びスライダアーム26bのアーム斜面B26bbが、各押し出しユニット24の後方に位置するくの字部24dに当接してカム24aが回転し、押し出しプッシャ24bが押し出し位置に移動する。
【0100】
また、各押し出しユニット24の押し出しプッシャ24bが待機位置にあり、スライダ26のスライダアーム26a、26bの前端部が各押し出しユニット24の二つのくの字部24dの間から外れて後方にある状態から、スライダ26を前方に移動した際には、スライダアーム26aのアーム斜面A26aa及びスライダアーム26bのアーム斜面A26baが、各押し出しユニット24の後方に位置するくの字部24dに当接してスライダアーム26a、26bが両側に広がり、スライダ26のスライダアーム26a、26bの前端部が各押し出しユニット24の二つのくの字部24dの間に位置した状態となる。
【0101】
(6)その他ベース部の構成例
次に、ベース9の他の構成について説明する。ステープラ1は、スライダ26を支えるスライダ受け29を備える。このスライダ受け29は、折り曲げ部設置台21のスライダ孔部23bに対応した位置に備えられており、ステープラ1の待機状態においては、図2に示すように、スライダ26を支えた状態となる。ハンドル5が押し下げられてスライダ26が後方に移動することにより、スライダ26はスライダ受け29から外れた状態となる。
【0102】
また、図2に示すように、ステープラ1は、ベース9に折り曲げ部設置台21を支えるリターンバネ22を備える。このリターンバネ22により、折り曲げ部設置台21は、フレーム回動軸12で図2の時計回りに付勢された状態となる。
【0103】
<第2のステープラの構成例>
次に、第2のステープラ1’の構成について説明する。図23は、第2のステープラ1’のステープル装填部、ステープル搬送部の構成例を示す断面図である。第2のステープラ1’は、ステープラ1と比較して、剥離紙30を送る送り手段としてプッシャ75とプッシャ75に取り付けられた送り爪74を備える点が異なる。
【0104】
図23に示すように、第2のステープラ1’は、剥離紙排出経路40の途中に、剥離紙30の排出方向に沿って往復可能に取り付けられたプッシャ75と、プッシャ75に回動自在に取り付けられた送り爪74とを備える。プッシャ75は、図示しないギア等により、ハンドル5の上下に応じて剥離紙30の排出方向に沿って往復移動する。また、送り爪74は、プッシャ75が図23の矢印Kの方向に移動する際には剥離紙30の送り孔30aと係合する。更に送り爪74は、プッシャ75が矢印Kの反対方向に移動する際には、回動して剥離紙30の送り孔30aと非係合となる。プッシャ75は移動部の一例であり、送り爪74は係合爪の一例である。
【0105】
このような構成を備えることにより、ハンドル5が上下に移動することにより、以下のように搬送路13上を連結ステープル2が搬送される。連結ステープル2が剥離紙30を貼り付けられた状態で、ステープルの連結方向に搬送路を搬送される。また、搬送路13上を搬送される連結ステープル2から、剥離部70で剥離紙30が剥離される。更に、剥離部70で剥離された剥離紙30は、プッシャ75に取り付けられた送り爪74により剥離紙排出経路40で送られる。
【0106】
このように、剥離紙30が送り爪74により剥離紙排出経路40で送られることにより、剥離部70で連結ステープル2から剥離紙30が剥離されると共に、図23の矢印Jに示す方向に剥離紙30が取り付けられた連結ステープル2が搬送され、図23のLに示すように、剥離紙30が剥離された連結ステープル2が、受け台13cの上に送られる。
【0107】
本発明に係るステープラ1’では、連結ステープル2から剥離された剥離紙30を送り爪74により搬送路13と異なる方向に設けられた剥離紙排出経路40で送ることにより、連結ステープル2を搬送路13で搬送する。これにより、精度良く連結ステープル2の搬送を行うことが可能となる。
【0108】
また、本発明に係るステープラ1’では、剥離紙30に所定の間隔で設けられた送り孔30aと係合して、送り爪74により剥離紙30が剥離紙排出経路40を送られる。これにより、剥離紙30を確実に送ることが可能となる。
【0109】
また、本発明に係るステープラ1’では、ハンドル5の上下の動作に連動して連結ステープル2の搬送が行われる。これにより、使用者の綴じ作業を行う際の作業量を減らし、容易に綴じ作業を行うことが可能となる。
【0110】
<ステープラの動作例>
次に、連結ステープル2を用いたステープラ1による綴じ用紙37の綴じ動作について説明する。以下では、ステープラ1による綴じ動作について説明するが、ステープラ1’でも同様の方法により綴じ動作が行われる。図24から図31はステープラ1によりステープル3を用いて綴じ用紙37を綴じる動作を示す断面図である。
【0111】
以下において、図面を参照しながら、ステープラ1によりステープル3を用いて綴じ用紙37を綴じる動作について説明する。図24は、待機状態におけるステープラ1の各部の状態を示す説明図である。
【0112】
図24に示すステープラ1の待機状態では、ステープラ1の各部は以下のような状態となる。ステープラ1の待機状態では、ステープルホルダ11内にロール状ステープル4が装填され、図5に示すように、ロール状ステープル4から引き出された連結ステープル2が搬送路13上に設置される。また、連結ステープルから剥がされた剥離紙30は、剥離紙排出経路40を通じてステープラ1の後部に設けられた剥離紙排出口39から排出された状態に設置される。剥離紙30の送り孔30aにプロケット72の突起部72aが係合した状態となる。
【0113】
また、フォーミングプレート15の下部である搬送路13の受け台部13cには、連結ステープル2の端部のステープル3aが位置している。更にドライバ18の抜き刃51内には、コ字状に成型されたステープル3cが位置している。
【0114】
また、ステープラ1の待機状態では、用紙押さえ19は、引っ張りバネ55によりフレーム8に対して上方へ付勢され、凸部A19f及び側溝A54で定まる上端部に位置している。ドライバ18はネジリコイルバネ56により、用紙押さえ19に対して上方へ付勢され、凸部B18g及び側溝B53で定まる上端部に位置している。フォーミングプレート15はドライバ18の突き出しピン18dにより、凸部C15d及び側溝C50で定まる上端部に位置している。また、スライダ26はスライダバネ25により前方へ付勢され、ベース9に備えられるスライダ受け29に乗った状態となる。
【0115】
また、ステープラ1の待機状態では、フレーム8の底部となる折り曲げ部設置台21が、ベース9のリターンバネ22により上方へ付勢され、折り曲げ部設置台21の前端部が、ベース9に固定されたシャフト64に当てついた状態となる。
【0116】
図25は、用紙押さえ19がテーブル20上へ設置され、フォーミングプレート15の作動が開始された状態におけるステープラ1の各部の状態を示す説明図である。図24に示す待機状態から、ハンドル5が押し下げられることにより、ハンドル・ステープルカバー回動軸10でハンドル5が図25の反時計回りに回動し、ドライバプッシャ66によりドライバ18が押し下げられる。
【0117】
これにより、ドライバ18が押し下げられることにより、ネジリコイルバネ56により付勢された用紙押さえ19も下方に押し下げられ、図25に示すように、テーブル20上の綴じ用紙37が用紙押さえ19の用紙押さえ部19dに押さえられた状態となる。
【0118】
また、ドライバ18に取り付けられた抜き刃51が、テーブル20上に設置され用紙押さえ19により押さえられた綴じ用紙37に貫通される。
【0119】
また、ドライバ18が更に押し下げられることにより、ドライバ18の突き出しピン18dは、フォーミングプレート15のV溝A46内を移動し、V溝A46の下端部46aに到達する。ドライバ18の突き出しピン18dが、V溝A46の下端部46aに到達後、ドライバ18が更に下降することにより、突き出しピン18dがV溝A46の下端部46aに係合した状態で、ドライバ18共にフォーミングプレート15は下降を開始する。
【0120】
図26は、ステープル3aが切断され、スライダ26の移動が開始され、ステープル3の成型が開始された状態におけるステープラ1の各部の状態を示す説明図である。図25に示す状態から、更にハンドル5が押し下げられることにより、ハンドル・ステープルカバー回動軸10でハンドル5が図26の反時計回りに回動し、ドライバプッシャ66によりドライバ18が更に押し下げられる。これにより、図26に示すように、ドライバ18に取り付けられた抜き刃51が、テーブル20上に設置され用紙押さえ19により押さえられた綴じ用紙37に、更に貫通される。
【0121】
また、ドライバ18が下降することにより、突き出しピン18dがV溝A46の下端部46aに係合した状態で、ドライバ18共にフォーミングプレート15は下降する。これにより、図16に示すように、連結ステープル2の端部に位置するステープル3aと連接するステープル3bとのステープル連結部34が、フォーミングプレート15に取り付けられた切断刃49により切断される。
【0122】
また、突き出しピン18dがV溝A46の下端部46aに係合した状態で、ドライバ18共にフォーミングプレート15が下降する。これにより、図17に示すように、フォーミングプレート15のステープル成型部15aにより、受け台部13cに設置されたステープル3aの成型が開始される。
【0123】
更に、ドライバ18が押し下げられることにより、図1の矢印Cの反対方向に示す方向にリンク57が回転し、リンク57の突起部57cと係合したスライダシャフト63と共にスライダ26が後方に移動する。これにより、スライダ26のスライダアーム26a及びスライダアーム26bが、それぞれ各押し出しユニット24の後側に位置するくの字部24dと当接し図21(b)の矢印に示すようにカム24aが回転する。これにより、各押し出しユニット24の押し出しプッシャ24bが待機位置から押し出し位置の方向へ回転する。これにより、各押し出しプッシャ24bの押し出し部24baが、綴じ用紙37に貫通された抜き刃51の外側の面に当接した状態となる。
【0124】
図27は、ステープル3aの成型が完了した状態におけるステープラ1の各部の状態を示す説明図である。図26に示す状態から、更にハンドル5が押し下げられることにより、ハンドル・ステープルカバー回動軸10でハンドル5が図27の反時計回りに回動し、ドライバプッシャ66によりドライバ18が更に押し下げられる。これにより、図27に示すように、ドライバ18に取り付けられた抜き刃51が、テーブル20上に設置され用紙押さえ19により押さえられた綴じ用紙37に更に貫通され、抜き刃51内に位置しているステープル3Cの両脚部36が、綴じ用紙37に貫通される。
【0125】
また、ドライバ18が下降することにより、突き出しピン18dがV溝A46の下端部46aに係合した状態で、ドライバ18と共にフォーミングプレート15が下降する。これにより、フォーミングプレート15の下端部15dがフレーム8の所定の箇所に接して、フォーミングプレート15がフレーム8に対して下降しない位置まで、フォーミングプレート15が下降する。これにより、図15(c)及び図18(a)に示すように、フォーミングプレート15のステープル成型部15aにより、受け台部13cに設置されたステープル3aが、クラウン部35と両脚部36を有するコ字状に成型される。
【0126】
また、ドライバ18が更に押し下げられることにより、図1の矢印Cの反対方向に示す方向にリンク57が更に回転し、リンク57の突起部57cと係合したスライダシャフト63と共にスライダ26が更に後方に移動する。
【0127】
図28は、ステープル3Cの貫通が完了し、スライダ受け29からスライダ26が外れた状態におけるステープラ1の各部の状態を示す説明図である。図27に示す状態から、更にハンドル5が押し下げられることにより、ハンドル・ステープルカバー回動軸10でハンドル5が図28の反時計回りに回動し、ドライバプッシャ66によりドライバ18が更に押し下げられる。これにより、図28に示すように、ドライバ18に取り付けられた抜き刃51が、テーブル20上に設置され用紙押さえ19により押さえられた綴じ用紙37に更に貫通され、抜き刃51内に位置しているステープル3Cの両脚部36が、綴じ用紙37に完全に貫通される。
【0128】
また、各ダブルトーションバネ24fにより付勢され、各抜き刃51の外側の面に当接した状態の各押し出しプッシャ24bの押し出し部24baが、各抜き刃51の押し出し孔51c内に挿通する。これにより、ステープル3aの両脚部36が、各押し出し部24baにより内側へ押されて折り曲げられることにより、各抜き刃51から離れた状態となる。
【0129】
また、ドライバ18が下降することにより、突き出しピン18dがV溝B47からV溝B48内に移動する。更に、図1の矢印Cの反対方向に示す方向にリンク57が更に回転し、リンク57の突起部57cと係合したスライダシャフト63と共にスライダ26が更に後方に移動することにより、図28に示すように、スライダ26がスライダ受け29から外れた状態となる。更に、スライダアーム26a及び26bの前端部が、各押し出しユニット24の各くの字部24dの間から、後方へ外れた状態となる。
【0130】
図29は、ステープル3Cのクリンチが完了した状態におけるステープラ1の各部の状態を示す説明図である。図28に示す状態から、更にハンドル5が押し下げられることにより、フレーム回動軸12でフレーム8がベース9に対して図29の反時計回りに回動し、図29に示すように、フレーム8の底辺部である折り曲げ部設置台21がベース9に接した状態となる。なお、折り曲げ部設置台21がベース9に接した状態から、ハンドル5を更に押し下げることはできない。
【0131】
これにより、クリンチャリフタ28により、クリンチャセンター27が、クリンチャシャフト23bで回動してクリンチャホルダ23aに対して上方へ持ち上げられた状態となる。クリンチャセンター27がクリンチャホルダ23aに対して上方へ持ち上げられることにより、ネジリコイルバネによりクリンチャセンター27に対して上方に付勢されたクリンチャレフト60及びクリンチャライト61も、クリンチャシャフト23bで回動してクリンチャホルダ23aに対して上方へ持ち上げられる。
【0132】
ここで、クリンチャライト61は、クリンチャレフト60よりもクリンチャセンター27に対する上死点が上方に設けられている。このため、クリンチャセンター27がクリンチャシャフト23bで回動して上方へ持ち上げられることにより、クリンチャライト61によりステープル3aの右側の脚部36が内側に綴じ用紙37に沿って内側に完全に折り曲げられて保持された状態となる。
【0133】
その後、クリンチャセンター27がクリンチャシャフト23bで回動して上方へ更に持ち上げられることにより、クリンチャレフト60によりステープル3aの左側の脚部36が内側に綴じ用紙37に沿って内側に完全に折り曲げられて保持された状態となる。
【0134】
その後、クリンチャセンター27がクリンチャシャフト23bで回動して上方へ更に持ち上げられることにより、図29に示すように、ステープル3Cの両脚部36の重なり部が、クリンチャセンター27の先端の貼り合わせ部で押さえられた状態となる。これにより、図3(c)に示すように、ステープル3aの左側の脚部36の接着部31と右側の脚部36、及び右側の脚部36の接着部31と綴じ用紙37が、それぞれ貼り合わされた状態となる。
【0135】
図30は、フレーム8のリターンが完了し、ドライバ18のリターンが開始された状態におけるステープラ1の各部の状態を示す説明図である。図29に示す状態から、使用者がハンドル5の押し下げを解除することにより、まず、図4に示すベース9に備えられたリターンバネ22により、フレーム回動軸12で、フレーム8がベース9に対して図30の時計回りに回動する。
【0136】
これにより、折り曲げ部設置台21の前端部が、ベース9と固定されたシャフト64と当接し、フレーム8とベース9が、図24に示す待機状態と同じ位置関係となる。また、クリンチャリフタ28により、クリンチャセンター27がクリンチャホルダ23aに対して引き下げられ、クリンチャホルダ23aと、クリンチャレフト60、クリンチャセンター27及びクリンチャライト61が、図24に示す待機状態と同じ位置関係となる。
【0137】
また、リターンバネ22により、フレーム回動軸12でフレーム8が回動し、折り曲げ部設置台21の前端部がシャフト64と当接した後、図13(b)に示すドライバ18と用紙押さえ19の間に設けられたネジリコイルバネ56により、ドライバ18の上方への移動が開始する。
【0138】
図31は、プッシャ17のリターン直前の状態におけるステープラ1の各部の状態を示す説明図である。図30に示す状態から、まず、ネジリコイルバネ56により、ドライバ18が上方へ移動する。
【0139】
これにより、突き出しピン18dがV溝B48内を上方へ移動し、V溝B48の上端部で突き出しピン18dが係合した状態となり、ドライバ18の上方への移動と共にフォーミングプレート15も上方への移動を開始する。
【0140】
また、ドライバ18が上方へ移動することにより、リンク57が図1の方向へ回転する。これにより、スライダシャフト63を後方へ押さえていたリンク57の突起部57cが矢印Cの方向へ移動し、スライダバネ25で付勢されたスライダ26が前方へ移動を開始する。
【0141】
その後、突き出しピン18dがV溝B48内の上端に係合した状態で、ドライバ18が上方へ移動する共にフォーミングプレート15も上方へ移動する。これにより、図18(b)に示すように、ステープル3aの両脚部36の先端部が、フォーミングプレート15のヒラキオサエ15cにより保持された状態となる。
【0142】
また、ドライバ18が上方へ移動することにより、リンク57が図1の矢印Cの方向へ更に回転し、スライダシャフト63を押さえているリンク57の突起部57cが矢印Cの方向へ更に移動し、スライダバネ25で付勢されたスライダ26が前方へ更に移動する。
【0143】
その後、突き出しピン18dがV溝B48内の上端に係合した状態で、ドライバ18が上方へ移動する共にフォーミングプレート15が上端部まで移動する。これにより、図18(c)に示すように、ステープル3aの両脚部36の先端部が、フォーミングプレート15のヒラキオサエ15cにより完全に保持された状態となる。
【0144】
その後、ドライバ18が上方へ移動することにより、突き出しピン18dがV溝B48からフラット部47を超えて、V溝A46内を上方へ移動する。また、ドライバ18が上方へ移動することにより、リンク57が図1の矢印Cの方向へ更に回転し、スライダシャフト63を押さえているリンク57の突起部57cが矢印Cの方向へ更に移動し、スライダバネ25で付勢されたスライダ26が、図24で示す待機状態と同じ位置まで移動する。
【0145】
また、リンク57が図1の矢印Cの方向へ回転することにより、ギア57kとギア71が噛み合い、ギア71が図1の矢印Dで示す方向に回転する。これにより、図5の矢印Gで示す方向にスプロケット72が回転し、剥離紙30が剥離紙排出経路40内を剥離紙排出口39の方向へ送られる。これにより、図5に示すように、ステープルホルダ11内のロール状ステープル4から、剥離紙30が取り付けられた連結ステープル2が引き出されて搬送路13上を送られ、剥離紙30が剥離された連結ステープル2が受け台13cに送られる。
【0146】
更にその後、ドライバ18が上方へ移動することにより、突き出しピン18dがV溝A46内を上方へ所定の位置まで移動する。ネジリコイルバネ56により、ドライバ18が所定の位置まで上昇した後、図2に示す、フレーム8と用紙押さえ19との間に備えられた引っ張りバネ55により、用紙押さえ19及びドライバ18のフレーム8に対する上方への持ち上げが開始される。
【0147】
以上のようなステープラ1の各部の動作より、用紙挿入口内のテーブル20に設置された綴じ用紙37が、ステープル3aにより綴じられる。
【産業上の利用可能性】
【0148】
本発明は、紙製のステープルにより綴じ用紙を綴じるステープルに適用される。
【図面の簡単な説明】
【0149】
【図1】第1のステープラの構成例を示す説明図である。
【図2】第1のステープラの構成例を示す説明図である。
【図3】ステープルの構成例を示す説明図である。
【図4】ステープルの構成例を示す説明図である。
【図5】ステープル装填部・ステープル搬送部の構成例を示す説明図である。
【図6】剥離部の構成例を示す説明図である。
【図7】ステープル装填部・ステープル搬送部の構成例を示す説明図である。
【図8】ステープル切断成型部・ステープル貫通部・用紙押さえ部の構成例を示す説明図である。
【図9】ステープル切断成型部・ステープル貫通部・用紙押さえ部の断面図である。
【図10】フォーミングプレートの構成例を示す説明図である。
【図11】ドライバの分解構成図である。
【図12】抜き刃の構成、及び抜き孔の形状を示す説明図である。
【図13】用紙押さえの分解構成図である。
【図14】ステープル押さえ部の構成例を示す説明図である。
【図15】ステープルの切断・成型・搬送方法を示す説明図である。
【図16】ステープルの切断方法を示す説明図である。
【図17】ステープルの成型方法を示す説明図である。
【図18】ステープルの成型方法を示す説明図である。
【図19】ステープル折り曲げ部の構成例を示す説明図である。
【図20】ステープル折り曲げ部の構成例を示す説明図である。
【図21】押し出しユニットの構成例を示す説明図である。
【図22】スライダの構成例を示す説明図である。
【図23】第2のステープラのステープル装填部・ステープル搬送部の構成例を示す説明図である。
【図24】待機状態におけるステープラを示す断面図である。
【図25】フォーミングプレートの作動が開始された状態におけるステープラを示す断面図である。
【図26】ステープルの成型が開始された状態におけるステープラを示す断面図である。
【図27】ステープルの成型が完了した状態におけるステープラを示す断面図である。
【図28】ステープルの貫通が完了し、スライダ受けからスライダが外れた状態におけるステープラを示す断面図である。
【図29】ステープルのクリンチが完了した状態におけるステープラを示す断面図である。
【図30】フレームのリターンが完了し、ドライバのリターンが開始された状態におけるステープラを示す断面図である。
【図31】プッシャのリターン直前の状態におけるステープラを示す断面図である。
【符号の説明】
【0150】
1,1’・・・ステープラ、2・・・連結ステープル、3・・・ステープル、4・・・ロール状ステープル、5・・・ハンドル、6・・・ステープルカバー、7・・・用紙挿入口、8・・・フレーム、9・・・ベース、10・・・ハンドル・ステープルカバー回動軸、11・・・ステープルホルダ、12・・・フレーム回動軸、13・・・搬送路、13c・・・受け台、14・・・板バネ、15・・・フォーミングプレート、15a・・・ステープル成型部、15c・・・ヒラキオサエ、18・・・ドライバ、19・・・用紙押さえ、20・・・テーブル、21・・・折り曲げ部設置台、22・・・リターンバネ、23・・・クリンチャユニット、24・・・押し出しユニット、25・・・スライダバネ、26・・・スライダ、27・・・クリンチャセンター、28・・・クリンチャリフタ、29・・・スライダ受け、30・・・剥離紙、31・・・接着部、32・・・送り孔、33・・・スリット部、34・・・ステープル連結部、35・・・クラウン部、36・・・脚部、37・・・綴じ用紙、39・・・剥離紙排出口、40・・・剥離紙排出経路、46・・・V溝A、47・・・フラット部、48・・・V溝B、49・・・切断刃、51・・・抜き刃、52a、52b・・・切り込み孔、55・・・引っ張りバネ、56・・・ネジリコイルバネ、57・・・リンク、59・・・逆止バネ、60・・・クリンチャレフト、61・・・クリンチャライト、63・・・スライダシャフト、66・・・ドライバプッシャ、70・・・剥離部、71・・・ギア、72・・・スプロケット、73・・・ステープルホルダ回動軸、74・・・送り爪、75・・・プッシャ
【出願人】 【識別番号】000006301
【氏名又は名称】マックス株式会社
【出願日】 平成18年8月11日(2006.8.11)
【代理人】 【識別番号】100090376
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 邦夫

【識別番号】100124109
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 隆史


【公開番号】 特開2008−44060(P2008−44060A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−220743(P2006−220743)