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【発明の名称】 回転工具補助具
【発明者】 【氏名】藤井 典行

【要約】 【課題】回転工具の先端に容易に着脱することができ、また、雄ネジの頭部を容易に保持することのできる簡易な構造を実現することにより、操作棒などの先端の回転工具でも遠方の雄ネジの頭部に容易に先端部を嵌め込んで維持できるようにして、雄ネジの螺合作業の容易化を可能にする安価な回転工具補助具を提供すること。

【構成】雄ネジ頭部の凹形状溝に先端部を嵌め込んだ状態にして回転させることにより該雄ネジの螺合作業を行う回転工具に取り付けるキャップ(補助具)10であって、該回転工具の棒形状部を挿通可能に円筒形状に形成されて該棒形状部に取り付ける取付部11と、該取付部の両端側に配設されて雄ネジの頭部を内部に収装可能な円筒形状に形成された収装部12、13と、を備えており、その回転工具の棒形状部の先端部が収装部の内部に突出するように取付部を該棒形状部に取り付けて使用する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
雄ネジの頭部に一時的に固定して回転させることにより該雄ネジを回転させる回転工具に取り付ける補助具であって、
回転工具が雄ネジの頭部に形成されているプラス形状溝またはマイナス形状溝あるいは多角形穴などの凹形状に嵌まり込ませて一時的に相対回転不能に固定する先端部を有する棒形状部を具備するのに対して、
該回転工具の棒形状部を挿通可能に筒形状に形成されて該棒形状部に取り付ける取付部と、該取付部の一端側に配設されて雄ネジの頭部を内部に収装可能な形状に形成された収装部と、を備えて、
回転工具の棒形状部の先端部が収装部の内部に突出する位置関係になるように取付部を該棒形状部に取り付けて使用することを特徴とする回転工具補助具。
【請求項2】
前記収装部が取付部の両側に配設されており、
該収装部はそれぞれ異なるサイズの雄ネジ頭部の側面に近接する内面を有する寸法形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転工具補助具。
【請求項3】
前記収装部は雄ネジ頭部の側面に近接する内面を有するとともに、該内面の外端部に内方に突出する突起形状が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転工具補助具。
【請求項4】
前記収装部と取付部の双方または収装部のみが弾性材料により作製されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の回転工具補助具。
【請求項5】
前記収装部の雄ネジ頭部の側面に近接する内面と取付部の回転工具の棒形状部に接触する内面の双方または一方に滑り止めが施されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の回転工具補助具。
【請求項6】
前記滑り止めとして、内面が粗面に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の回転工具補助具。
【請求項7】
前記滑り止めとして、取付部の内面に断面突起形状が配設されていることを特徴とする請求項5に記載の回転工具補助具。
【請求項8】
前記断面突起形状は、取付部の内面側から回転工具の棒形状部の外面との間に挟まれる程度に突出する形状に形成されており、
該断面突起形状は、取付部の内面と棒形状部の外面の間に挟まれて倒れた状態になる姿勢が該取付部の内面と棒形状部の外面の相対移動の方向に応じて変化することを特徴とする請求項7に記載の回転工具補助具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、回転工具補助具に関し、詳しくは、所謂、ネジ回し、ドライバなどの回転工具の先端を雄ネジの頭部に容易に嵌め込んだ状態にして維持することのできるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ナットに螺合させるネジ山や木材などに捻じ込み固定するためのネジ山の刻設されているネジ部を備える雄ネジの頭部には、プラス形状溝、マイナス形状溝、あるいは六角形(多角形)穴などに形成された凹形状が刻設されている。一方、この雄ネジをネジ山の螺旋方向に回転させる回転工具は、例えば、作業者により握られる握り部から延在している棒形状部の先端側に、雄ネジの頭部に形成されている、例えば、プラス形状溝に相対回転不能に一時的に嵌め込むことができるように相似形状に形成された先端部を備えており、一般的には、ネジ回しあるいはドライバと言われ、着脱可能にした棒形状部をドライバビットとも言われる。
【0003】
このように形成されている回転工具は、棒形状部の先端部を雄ネジ頭部のプラス形状溝などに嵌め込んだ状態を維持したまま正逆方向に回転させることによりその雄ネジを一体回転させてネジ部のネジ山の螺旋方向に応じた捻込方向あるいは引抜方向に進行させることができる。
【0004】
この種の回転工具は、ザグリ穴底部では雄ネジの頭部を視認して棒形状部の先端部を嵌め込むことが難しい場合もあることから、その棒形状部にスライド可能な筒形状のガイドを取り付けるとともに、そのガイドを先端側に付勢するコイルバネを設けることにより、ザグリ穴内に差し込んだときに棒形状部の先端部のセンター出しをしてそのザグリ穴底部の雄ネジの頭部に先端部を嵌め込むことができるように工夫することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−46953号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の回転工具にあっては、棒形状部の周囲に筒形状のガイドとコイルバネを着脱不能に取り付ける機構に設計されていることから、雄ネジの頭部のプラス形状溝やマイナス形状溝などの凹形状毎の回転工具に、この機構を取り付けるとするとコストが掛かってしまうという問題がある。
【0006】
また、このような回転工具に着脱可能な機構に設計するにしても、コイルバネが常に機能するように設計しなければならず、棒形状部の長さなど回転工具の形状も様々であることから、汎用性を簡易な機構により持たせるのは困難である。
【0007】
さらに、この種の回転工具には、基端側に長さを延長する操作棒を連結して、遠い箇所に設置されている雄ネジでも捻込方向または引抜方向に回転させるように利用される場合がある。しかるに、この場合には、相手の雄ネジの頭部に棒形状部の先端部を嵌め込んだ状態に維持することが難しい。これに対して、上記文献1に記載の回転工具では、筒形状のガイドの先端にテーパーが付けられてセンター出しを可能にしているだけであることから、相手の雄ネジの頭部から棒形状部の先端部がずれてしまうことを制限することができず、作業性を向上させることはできない。
【0008】
そこで、本発明は、回転工具の先端に容易に着脱することができ、また、雄ネジの頭部を容易に保持することのできる簡易な構造を実現することにより、操作棒などの先端の回転工具でも遠方の雄ネジの頭部に容易に先端部を嵌め込んで維持できるようにして、雄ネジの螺合作業の容易化を可能にする安価な回転工具補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する回転工具補助具の第1の発明は、雄ネジの頭部に一時的に固定して回転させることにより該雄ネジを回転させる回転工具に取り付ける補助具であって、回転工具が雄ネジの頭部に形成されているプラス形状溝またはマイナス形状溝あるいは多角形穴などの凹形状に嵌まり込ませて一時的に相対回転不能に固定する先端部を有する棒形状部を具備するのに対して、該回転工具の棒形状部を挿通可能に筒形状に形成されて該棒形状部に取り付ける取付部と、該取付部の一端側に配設されて雄ネジの頭部を内部に収装可能な形状に形成された収装部と、を備えて、回転工具の棒形状部の先端部が収装部の内部に突出する位置関係になるように取付部を該棒形状部に取り付けて使用することを特徴とするものである。
【0010】
この発明では、回転工具の棒形状部を挿通させて取付部に着脱することができ、その棒形状部の先端に収装部が位置するように取り付けることができる。したがって、収装部内に雄ネジの頭部を収装させることによりその収装部内に突出する回転工具の棒形状部の先端部をその雄ネジ頭部の凹形状に対応する位置に位置決めしつつ嵌まり込ませることができるとともに、その雄ネジ頭部が収装部から横方向にずれて外れてしまうことを制限する、言い換えると、その雄ネジ頭部から回転工具の先端部が外れ難くすることができる。
【0011】
上記課題を解決する回転工具補助具の第2の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記収装部が取付部の両側に配設されており、該収装部はそれぞれ異なるサイズの雄ネジ頭部の側面に近接する内面を有する寸法形状に形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
この発明では、雄ネジ頭部のサイズに応じて収装部の一方を選択して回転工具の棒形状部の先端に位置するように取り付けることができる。したがって、雄ネジの頭部のサイズに応じた収装部が先端側になるように回転工具の棒形状部に取り付けることができ、使用可能な範囲を広げることができる。
【0013】
上記課題を解決する回転工具補助具の第3の発明は、上記第1または第2の発明の特定事項に加え、前記収装部は雄ネジ頭部の側面に近接する内面を有するとともに、該内面の外端部に内方に突出する突起形状が形成されていることを特徴とするものである。
【0014】
この発明では、収装部内の雄ネジ頭部を外端部の突起形状に引っ掛けて外れないように収装して保持することができる。したがって、容易に外れないように収装部内に頭部を保持させた状態の雄ネジを回転工具の棒形状部と一体に離隔箇所に移動させて捻込方向への回転を開始したり、引抜方向に回転させた雄ネジの頭部をその収装部に保持させた状態で外して回収などすることができ、雄ネジの捻込・引抜作業を容易に行うことができる。
【0015】
上記課題を解決する回転工具補助具の第4の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明の特定事項に加え、前記収装部と取付部の双方または収装部のみが弾性材料により作製されていることを特徴とするものである。
【0016】
この発明では、収装部を弾性変形させて雄ネジ頭部を内部に収装させたり、取付部を弾性変形させて回転工具に棒形状部に取り付けることができる。したがって、収装部内に収装可能な雄ネジ頭部のサイズの範囲を拡大することができるとともに、収装させた雄ネジ頭部を外れないように保持して、より信頼性高く雄ネジの捻込・引抜作業を容易に行うことができる。また、取付部により取付可能な回転工具の棒形状部のサイズの範囲を拡大することができるとともに、棒形状部への取付位置がずれないように位置決めして、より信頼性高く雄ネジの捻込・引抜作業を容易に行うことができる。
【0017】
上記課題を解決する回転工具補助具の第5の発明は、上記第1から第4のいずれかの発明の特定事項に加え、前記収装部の雄ネジ頭部の側面に近接する内面と取付部の回転工具の棒形状部に接触する内面の双方または一方に粗面にするなどの滑り止めが施されていることを特徴とするものである。
【0018】
この発明では、取付部内面の粗面などの滑り止めを棒形状部に接触させて、また、収装部内面の粗面などの滑り止めを雄ネジ頭部に接触させて、滑らないようにすることができる。したがって、収装部内に雄ネジ頭部を外れないように信頼性高く保持したり、取付部を取付位置に信頼性高く位置決めすることができ、より信頼性高く雄ネジの捻込・引抜作業を容易に行うことができる。
【0019】
上記課題を解決する回転工具補助具の第6の発明は、上記第5の発明の特定事項に加え、前記滑り止めとして、取付部の内面に断面突起形状が配設されていることを特徴とするものである。
【0020】
この発明では、取付部内面の滑り止めの断面突起形状(複数箇所の突起や周方向に延在するリブ形状)を棒形状部に接触させて滑らないようにすることができる。したがって、取付部を取付位置に信頼性高く位置決めすることができ、より信頼性高く雄ネジの捻込・引抜作業を容易に行うことができる。
【0021】
上記課題を解決する回転工具補助具の第7の発明は、上記第6の発明の特定事項に加え、前記断面突起形状は、取付部の内面側から回転工具の棒形状部の外面との間に挟まれる程度に突出する形状に形成されており、該断面突起形状は、取付部の内面と棒形状部の外面の間に挟まれて倒れた状態になる姿勢が該取付部の内面と棒形状部の外面の相対移動の方向に応じて変化することを特徴とするものである。
【0022】
この発明では、取付部内面の複数箇所の突起や周方向に延在するリブ形状などの断面突起形状が回転工具の棒形状部の外面との間に挟まれた状態で取り付けられる。このため、取付部内で突起形状を倒す状態にしつつ棒形状部を挿通した後に、その棒形状部を取付部内から少しだけ引き出すことにより、その突起形状を取付部内で逆向きに倒れた状態にすることができる。したがって、取付部内に棒形状部が不必要に押されてしまい収装部から先端部が露出してしまうことを制限することができ、より信頼性高く雄ネジの捻込・引抜作業を容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0023】
このように本発明によれば、筒形状の取付部を回転工具の棒形状部に直接着脱することにより、その棒形状部の長さなどに関係なく、雄ネジ頭部の凹形状に嵌め込む先端部を収装部内に位置させることができる。このため、雄ネジ頭部を収装部内に収装するように作業することで、従来の作業のように回転工具の先端部を雄ネジ頭部の凹形状に直接嵌め込んでその状態を維持するように意識的に作業する必要がなく、その雄ネジ頭部を収装部内に保持させること、言い換えると、回転工具の先端部を雄ネジ頭部の凹形状内に嵌め込む状態を意識することなく維持することができる。したがって、遠方の雄ネジでも、例えば、操作棒の先端に取り付けた回転工具により捻込・引抜する作業を容易に行うことができ、その螺合作業を容易化することを補助することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図13は本発明に係る回転工具補助具の第1実施形態を示す図である。
【0025】
図1において、キャップ10は、ねじ回しやドライバと言われる回転工具の棒形状部の先端側に着脱可能に設計された回転工具補助具であり、ある程度の弾性力を有する樹脂材料を一体成形することにより胴体部分の取付部11の両端側に大きさの異なる収装部12、13が位置するように作製されている。
【0026】
このキャップ10は、図2に示すように、全体が中空に形成されて両端側の開口する筒形状に形成されている。このキャップ10の取付部11は、図3や図4に示すようなドライバ60、70の円柱形状の棒形状部61、71を内部に差し込んで位置決め保持することができるように円筒形状に形成されており、同様に、収装部12、13は、図6や図7に示すような雄ネジ80、90の概略円盤形状の頭部81、91を、それぞれ内部に差し込んで位置決め保持することができるように円筒形状に形成されている。
【0027】
ここで、ドライバ60は、図3に示すように、棒形状部61の先端部62がその先端側から見たときの突出形状がプラスになる、所謂、プラスドライバに形成されており、ドライバ70は、図4に示すように、棒形状部71の先端部72がその先端側から見たときの突出形状がマイナスになる、所謂、マイナスドライバに形成されている。
【0028】
また、雄ネジ80は、図5に示すように、対象物に刻設されている雌ネジ形状に螺合させるネジ山の刻設されているネジ部82の一端部に頭部81が連設されており、その頭部81の表面(ネジ部82の反対側)にプラス形状の溝83が形成されている、所謂、プラスネジに形成されている。同様に、雄ネジ90は、図6に示すように、ネジ部92の一端部側の頭部91の表面にマイナス形状の溝93が形成されている、所謂、マイナスネジに形成されている。
【0029】
これにより、ドライバ60、70は、その基端部側を掴むなどして、プラス形状やマイナス形状の先端部62、72を雄ネジ80、90の頭部81、91のプラス溝83やマイナス溝93に相対回転不能に嵌め込んで一時的に棒形状部61、71の先端に固定した状態にすることができ、その棒形状部61、71を軸心にする姿勢で回転させることにより、その雄ネジ80、90を正逆回転させて螺合対象物に捻じ込む、あるいは、引き抜く作業を行うことができる。なお、雄ネジ80は、頭部81のプラス溝83の少なくとも一つの直線部分が延長されてマイナスドライバ70の先端部72を嵌め込んで正逆回転させることができるように形成されているが、ここでは、プラスネジとして説明する。
【0030】
また、ドライバ60、70は、図7に示す絶縁操作棒100の先端に取り付けるためのジョイント部110が基端部側に連設されている。このジョイント部110は、操作棒100の先端部を差込可能に基端部の後端面が開口する有底の円筒形状に形成された円筒部111を備えており、その円筒部111には、円筒形状の互いに反対側となる周面が概略T字形状に切り欠かれることにより後端面(操作棒100)側から先端側に向う差込切欠部113と、この差込切欠部113の直交方向の両側に連続するように屈曲する係合切欠部114と、が一対形成されている。
【0031】
一方、絶縁操作棒100は、図7示すように、ジョイント部110の円筒部111内に差し込み可能に形成された円柱形状の先端部に、互いに反対側となる側面に突起形状に一対立設されることによりドライバ60、70のジョイント部110の2箇所の切欠部113、114内に挿し込んで係合させることのできるピン101と、先端部の先端面に配設されて不図示の内蔵スプリングにより突出方向に付勢されている突起102と、が配設されている。この絶縁操作棒100は、その先端部との連接位置の側面に刻設された不図示のネジ形状に螺合して進退可能なグリップ103が設けられているとともに、後端側には滑り難い材質の取替え可能な滑り止が施されて作業員の把持する把持部104が設けられている。
【0032】
これにより、絶縁操作棒100は、ドライバ60、70の基端側のジョイント部110(円筒部111)内に先端部を差し込んで突起102を内蔵スプリングの弾性力に抗して沈ませつつ、ピン101の双方をそのジョイント部110の切欠部113、114内に進入させて回転させることにより連結することができる。この後に、その進入させる力を解放すると、突起102がスプリングの弾性力により突出してジョイント部110を押し出すことにより、その係合切欠部114から屈曲する係合溝114a内にピン101を離脱不能に係合させることができ、ドライバ60、70の基端部を相対回転不能かつ引抜不能(脱落不能)に絶縁操作棒100の先端側に取り付けることができる。さらに、この絶縁操作棒100は、グリップ103を回転させてジョイント部110側に寄せることによりピン101が係合溝114a内から離脱して回転しないようにロックすることができ、ドライバ60、70が相対回転して外れてしまうことを信頼性高く防止して取り扱い易くすることができる。ここで、この絶縁操作棒100は、中間部分に傘カバー105、106が取り付けられているとともに、全体をプラスチックなどの絶縁材料で作製されることにより絶縁性が確保されており、先端側の傘カバー105がドライバ60、70側からの水分を滴下させるとともに、基端側の傘カバー106が安全に作業を行い得る限界位置を示して、作業する際の安全を確保している。
【0033】
すなわち、ドライバ60、70は、この絶縁操作棒100の先端部に取り付けることにより、例えば、図8に示すようなカットアウト装置200に対する各種作業を行なうことができ、このときには、送電を止めることなく活線状態のまま絶縁距離を確保した作業位置から行う、所謂、間接活線工法により行なうことができ、このカットアウト装置200への配電線の接続や取り外し作業を行うことができる。
【0034】
具体的には、カットアウト装置200は、図8に示すように、箱型の本体部201の一端側を中心に蓋体部(導通部)202を回動させることにより開閉する構造に設計されており、本体部201は、商用電源側の配電線から分岐させた電線L(図9などを参照)を接続部203に接続してネジ止めすることにより、閉じた状態の蓋体部202の導通刃205、206とヒューズ筒207を介して負荷装置側からの電線に導通接続するように設計されている。なお、図8中の210は、カットアウト装置200を商用電源からの配電線を架設する電柱の腕金アームなどに取り付ける取付金具である。また、211は、負荷装置側に一端部を導通接続させているバリスタ(ZnO)素子であり、212は、取付金具210に導通するとともにそのバリスタ素子211の他端部の端子との間にエアーギャップを形成する対向電極プレートである。これにより、カットアウト装置200は、商用電源からの配電線に落雷等があった場合には、バリスタ素子211と対向電極プレート212との間のエアーギャップに放電を発生させて落雷を地面に逃がすとともに、その放電電圧をバリスタ素子211により高く維持して商用電源からの電力により続流が生じてしまうことを防止している。
【0035】
このことから、カットアウト装置200は、一般の人が触れないように電柱などの高所に設置する必要があるが、接地短絡などの作業を行う際には、間接活線工法を採用して各種作業を行うことが推奨されており、絶縁操作棒100の先端に取り付けた不図示のフックなどを蓋体部202の引っ掛け孔202aに引っ掛けて引っ張ったり押し上げたりすることにより、その蓋体部202を本体部201の開放面から離隔・接近させるように回動させて開閉することができ、同様に、絶縁操作棒100の先端に取り付けたドライバ60、70により本体部201の接続部203に電線Lをネジ止め固定することができる。
【0036】
そして、図1および図2に戻って、キャップ10の胴体部分の取付部11は、内径D11がドライバ60、70の棒形状部61、71の直径よりも小さめに形成されており、その内面11aが粗面に形成されている。キャップ10の両端側の収装部12、13は、ドライバ60、70の棒形状部61、71を差込挿通可能に取付部11の内径D11と同等以上の内径D12、D13に設定されており、収装部12の内径D12は小さ目のプラスネジ80の頭部81の直径程度に形成されて、収装部13の内径D13は大き目のマイナスネジ90の頭部91の直径程度に形成されている。例えば、このキャップ10は、樹脂材料の一体成形により、取付部11の内径D11がドライバ60、70の棒形状部61、71の直径に合わせて6mmに、収装部12の内径D12が雄ネジ80の頭部81の直径に合わせて8mmに、収装部13の内径D13が雄ネジ90の頭部91の直径に合わせて12mmになる肉厚1mmの円筒形状に作製されている。
【0037】
これにより、キャップ10は、取付部11内にドライバ60、70の棒形状部61、71を差し込んで挿通させることにより、その棒形状部61、71の長さなどに関係なく、自身の弾性力により棒形状部61、71の外面に密接するとともに内面11aの粗面が面接触する状態でその棒形状部61、71に取り付けることができ、収装部12、13側に多少の衝撃が加わっても取付位置から簡単にずれてしまうことがなく、所望の位置、例えば、収装部12、13内にドライバ60、70の先端部62、72が位置するように取り付けることができる。また、このキャップ10の収装部12、13内には、雄ネジ80、90の頭部81、91を、互いの内周面と外周面とが対面接触する状態に保持させることができる。
【0038】
このため、例えば、図9や図10に示すように、絶縁操作棒100先端のドライバ60、70は、棒形状部61、71先端に位置するキャップ10の収装部12、13内に、電柱の高所などのカットアウト装置200の接続部203に螺合させる雄ネジ80、90の頭部81、91を保持することができ、そのドライバ60、70のプラス形状やマイナス形状の先端部62、72を収装部12、13内でセンター出した状態で雄ネジ80、90の頭部81、91のプラス溝83やマイナス溝93に容易に相対回転不能に嵌め込んで一時的に棒形状部61、71の先端に固定した状態にすることができる。この結果、カットアウト装置200の接続部203に螺合させる雄ネジ80、90を正逆回転させて捻じ込む、あるいは、引き抜く作業を行う際には、絶縁操作棒100先端のドライバ60、70の先端に位置するキャップ10の収装部12、13がその雄ネジ80、90の頭部81、91を保持する状態であることから、ドライバ60、70の先端部62、72が横方向にずれようとすることを抑制することができ、ドライバ60、70の先端部62、72が雄ネジ80、90の頭部81、91から外れてしまうことを制限することができる。
【0039】
したがって、遠隔位置の雄ネジ80、90の螺合作業でも、その雄ネジ80、90の頭部81、91の種別(プラスマイナス)に応じて、絶縁操作棒100の先端にプラスドライバ60またはマイナスドライバ70を取り付けるとともに、その雄ネジ80、90の頭部81、91のサイズに応じた収装部12、13がドライバ60、70の先端部62、72を収装するようにキャップ10を取り付けるだけで容易に行なうことができ、カットアウト装置200の接続部203に螺合させる雄ネジ80、90であっても絶縁操作棒100を用いる間接活線工法により安全かつ容易に行うことができる。
【0040】
ここで、この雄ネジ80、90は、カットアウト装置200の場合には、完全に接続部203から外れてなくしてしまわないように工夫されているが、完全に外すことのできる雄ネジ80、90であっても絶縁操作棒100先端のドライバ60、70のさらに先端のキャップ10の収装部12、13内に保持させることができる。このことから、この雄ネジ80、90は、手元からキャップ10の収装部12、13内に保持させた状態で持って行って相手に捻じ込んで螺合させる作業を容易に行うことができるとともに、反対に、螺合されている状態からその雄ネジ80、90を引き抜いてキャップ10の収装部12、13内に保持させた状態のまま回収する作業を容易に行うことができる。このため、このキャップ10の収装部12、13の内面12a、13aは、取付部11の内面11aと同様に粗面にして、その収装部12、13内に保持させる雄ネジ80、90の頭部81、91が滑って脱落しないようにしてもよいことは言うまでもない。
【0041】
また、ドライバ60、70は、例えば、図11に示すような電力量計300に対する各種作業を行う際にも用いることができる。詳細には、この電力量計300は、端子台302にネジ止め固定していたネジ304を緩めることにより端子カバー303を外してその端子台302を露出させることができ、商用電源と負荷装置のそれぞれからの電線をその端子台302にネジ止めして本体部301に接続する際に、キャップ10をドライバ60、70に取り付けて便利に利用することができる。
【0042】
具体的には、この電力量計300の端子台302は、図12に示すように、両側の雌ネジ305に雄ネジ304を螺合させることにより端子カバー303を取り付けることができ、また、雄ネジ85により本体部301に電線を接続するようになっている。この雄ネジ85は、図13に示すように、ネジ部87の一端部側に連設されてプラス溝88の刻設されている頭部86が、そのネジ部87のネジ山の最外径と略同径に形成されることにより、その端子台302の螺合穴306内に埋め込まれた状態で螺合させることができるように設計されている。
【0043】
ここで、電力量計300の端子台302は、雄ネジ85の頭部86が雄ネジ80と同様に外径8mmに形成されているのに対して、その雄ネジ85を螺合させるために開口する螺合穴306の上部が直径10mmよりも大きく形成されていることから、肉厚1mmに形成されているキャップ10の収装部12は外径10mm程度に収まっていて、その螺合穴306内に差し込むことができる。
【0044】
すなわち、このキャップ10は、薄肉に形成されていることから、ドライバ60、70の先端に取り付けて収装部12、13内に雄ネジ80、90の頭部81、91を保持させたまま螺合穴306内に一緒に差し込んで正逆回転させて螺合させる作業を行うことができ、ザグリ穴内の雄ネジの螺合作業にも利用することができる。
【0045】
このように本実施形態においては、取付部11の両端部に収装部12、13を備える薄肉円筒形状に一体成形するだけの安価なキャップ10を準備して、そのキャップ10の取付部11内にドライバ60、70の棒形状部61、71を差込・挿通させることにより、そのドライバ60、70の先端部62、72をキャップ10の収装部12、13内に位置させるように取り付けることができる。そして、このドライバ60、70は、そのキャップ10の収装部12、13内に雄ネジ80、90の頭部81、91を保持させつつ棒形状部61、71の先端部62、72をその頭部81、91のプラス溝83やマイナス溝93に嵌め込ませることができ、その雄ネジ80、90を正逆回転させることができる。このため、絶縁操作棒100の先端に取り付けたドライバ60、70でも、その先端部62、72を雄ネジ80、90の頭部81、91のプラス溝83やマイナス溝93に嵌め込ませた状態を容易に維持させて螺合作業を行うことができる。したがって、ドライバ60、70の棒形状部61、71の長さに関係なくその先端にキャップ10を取り付けるだけで、そのキャップ10の収装部12、13に雄ネジ80、90の頭部81、91を保持させつつドライバ60、70により正逆回転させることができ、絶縁操作棒100を用いる間接活線工法でも、雄ネジ80、90の螺合作業を容易化するように補助することができる。
【0046】
ここで、本実施形態では、プラスネジ80やマイナスネジ90の螺合作業にキャップ10を用いる場合を一例に説明するが、プラスやマイナスの凹形状に限るものではないことは言うまでもなく、雄ネジの頭部に、例えば、図14(a)に示すように、六角穴96aの開口する雄ネジ96でも、図14(b)に示すように、四角穴97aの開口する雄ネジ97でも、図14(c)に示すように、3方向の放射溝98aの開口する雄ネジ98でも、図14(d)に示すように、六角形の湾曲異形穴99aの開口する雄ネジ99でも、収装部12、13内に保持させて螺合作業を補助することができる。
【0047】
さらに、本実施形態では、基端部に絶縁操作棒100に連結するためのジョイント部110を備えるドライバ60、70を一例に説明するが、これに限るものではなく、作業者が直接握ることができるグリップを備えるドライバでも利用可能であることは言うまでもない。
【0048】
また、本実施形態では、断面円形の棒形状部を有するドライバの場合を一例に説明するがこれに限るものではなく、四角形でも、三角形でもよく、それぞれに取付可能に取付部を形成すればよい。同様に、雄ネジの頭部も円形に限ることなく、四角形や三角形を含む異形であっても保持可能に収装部を形成すればよい。
【0049】
次に、図15および図16は本発明に係る回転工具補助具の第2実施形態を示す図である。ここで、本実施形態は、上述実施形態と略同様に構成されていることから、同様の構成には同一の符号を付して特徴部分を説明する(以下で説明する他の実施形態においても同様)。
【0050】
図15において、キャップ10は、取付部11の両端側に連設されている収装部12、13の内面12a、13aの開口側外端部で内方に突出する突起形状14が形成されている。この突起形状14は、収装部12、13の内面12a、13aの周方向の均等間隔になる4箇所に配設されており、収装部12、13内に落ち込む斜面14aを有するように形成されている。
【0051】
これにより、このキャップ10では、収装部12、13内に雄ネジ80、90の頭部81、91を保持させる際には、例えば、雄ネジ90の場合を一例に図16(a)に示すと、その突起形状14の斜面14aに雄ネジ90の頭部91の外周縁を摺接させて収装部13の壁面を押し広げることにより、突起形状14の形成位置を超える内部まで押し込むことができ、続けて図16(b)に示すように、その収装部13の壁面が弾性復帰することにより、その雄ネジ90の頭部91の外周縁の上面(表面)側に突起形状14が対面する状態にすることができる。
【0052】
したがって、キャップ10の収装部12、13内に頭部81、91を保持された雄ネジ80、90は、その収装部12、13の内面12a、13aの突起形状14を外方に押しやってその壁面を押し広げるように引っ張らない限り、収装部12、13から外すことができない。このため、ドライバ60、70の先端に取り付けたキャップ10の収装部12、13がその雄ネジ80、90の頭部81、91を保持する状態から横方向にずれようとすることをより確実に抑制することができ、ドライバ60、70の先端部62、72が雄ネジ80、90の頭部81、91から外れてしまうことをより信頼性高く制限することができる。このことから、絶縁操作棒100を用いる間接活線工法でも、その絶縁操作棒100の先端のドライバ60、70で、その雄ネジ80、90を正逆回転させて捻じ込む、あるいは、引き抜くなどの螺合作業を安全かつ容易に行うことができる。また、このキャップ10では、ドライバ60、70先端の収装部12、13内に頭部81、91を保持させたまま雄ネジ80、90を手元から持って行って相手に捻じ込んで螺合させる作業や螺合されている状態からその雄ネジ80、90を引き抜いて回収する作業をより容易に行うことができる。さらに、このキャップ10は、収装部12、13の内面12a、13aに突起形状14が形成されていることから、多少の小さめの雄ネジの頭部でも保持させることができ、使用可能な雄ネジの頭部のサイズの範囲を広げることができる。
【0053】
このように本実施形態においては、上述実施形態による作用効果に加えて、キャップ10の収装部12、13内に雄ネジ80、90の頭部81、91を収装する状態を、その収装部12、13の内面12a、13aの突起形状14に頭部81、91を引っ掛けてより確実に維持することができ、雄ネジ80、90の頭部81、91の位置にドライバ60、70の先端部62、72を位置決めするのを補助することができる。したがって、ドライバ60、70による雄ネジ80、90の螺合作業を容易化することができ、特に、絶縁操作棒100を用いる間接活線工法による雄ネジ80、90の螺合作業を容易化するように補助することができる。
【0054】
ここで、本実施形態では、キャップ10の収装部12、13の内面12a、13aの4箇所に突起形状14を形成する一例を説明するが、これに限るものではないことは言うまでもなく、1箇所や2箇所でもよく、できれば安定して保持させるように3箇所以上に突起形状14を形成するのが好ましい。また、キャップ10の収装部12、13の内面12a、13aの周方向に連続する形状に形成しても同様の作用効果が得られることは言うまでもない。
【0055】
次に、図17および図18は本発明に係る回転工具補助具の第3実施形態を示す図である。
【0056】
図17において、キャップ10は、両端側に収装部12、13の連設されている胴体部分の取付部11の内面11aに、内方に突出する半球形状(断面突起形状)の球形状15が形成されており、この球形状15は、取付部11の内面11aの収装部12、13側の周方向の均等間隔になる4箇所に配設されている。
【0057】
これにより、このキャップ10では、取付部11内にドライバ60、70の棒形状部61、71を差し込んで挿通させる際には、図18にドライバ70の棒形状部71の場合を一例に示すように、その球形状15にその棒形状部71の外面を摺接させて取付部11の壁面を押し広げさせることにより、取付部11が自身の弾性力により棒形状部71の外面に粗面の内面11aを密接させるとともに、より強い力で弾性復帰する球形状15を棒形状部71の外面に押し付けることができ、より信頼性高く所望の取付位置からずれないように、例えば、収装部12、13内にドライバ70の先端部72が位置するように取り付けることができる。
【0058】
したがって、ドライバ60、70の先端部62、72が収装部12、13内に位置するようにキャップ10の取付部11をそのドライバ60、70の棒形状部61、71に確実に取り付けることができ、収装部12、13側に衝撃が加わっても取付位置からずれてしまうことをより信頼性高く制限して、雄ネジ80、90の螺合作業、例えば、絶縁操作棒100を用いる間接活線工法も、より容易に行うことができる。また、このキャップ10は、取付部11の内面11aに球形状15が形成されていることから、多少の小さめのドライバの棒形状部でも取り付けることができ、使用可能なドライバの棒形状部の太さの範囲を広げることができる。
【0059】
このように本実施形態においては、上述実施形態による作用効果に加えて、キャップ10の取付部11をドライバ60、70の棒形状部61、71に取り付けた状態を、その棒形状部61、71の外面に取付部11の内面11aの球形状15を押し付けてより確実に維持することができ、キャップ10の収装部12、13内にドライバ60、70の先端部62、72を位置決めするのを補助することができる。したがって、ドライバ60、70による雄ネジ80、90の螺合作業を容易化することができ、特に、絶縁操作棒100を用いる間接活線工法による雄ネジ80、90の螺合作業を容易化するように補助することができる。
【0060】
ここで、本実施形態では、キャップ10の取付部11の内面11aの4箇所に球形状15を形成する一例を説明するが、これに限るものではないことは言うまでもなく、1箇所や2箇所でもよく、できれば安定して取り付けることができるように3箇所以上に球形状15を形成するのが好ましい。また、キャップ10の取付部11の内面11aの周方向に連続する形状に形成しても同様の作用効果が得られることは言うまでもない。
【0061】
次に、図19および図20は本発明に係る回転工具補助具の第4実施形態を示す図である。
【0062】
図19において、キャップ10は、両端側に収装部12、13の連設されている胴体部分の取付部11の内面11aに、内方に突出して周方向に延在するリブ形状(断面突起形状)16が形成されている。このリブ形状16は、取付部11の内面11aの収装部12、13側に配設されており、長さ方向の縦断面形状が底辺よりも高さの大きな三角形になるように形成されている。
【0063】
これにより、このキャップ10では、取付部11内にドライバ60、70の棒形状部61、71を差し込んで挿通させる際には、例えば、ドライバ70の場合を一例に図20(a)に示すと、そのリブ形状16がその棒形状部71の外面に倣うように倒れて取付部11の壁面を押し広げさせることにより、取付部11が自身の弾性力により棒形状部71の外面に粗面の内面11aを密接させるとともに、より強い力で弾性復帰するリブ形状16を棒形状部71の外面に押し付けることができる。さらに、このキャップ10では、図20(b)に示すように、この状態からそのリブ形状16が反対方向に倒れる程度だけ戻すことにより、同様に、壁面を押し広げられる取付部11が自身の弾性力により棒形状部61、71の外面に粗面の内面11aを密接させるとともに、より強い力で弾性復帰するリブ形状16を棒形状部61、71の外面に押し付けるのと同時に、反対方向に戻ろうとするのをそのリブ形状16が反対向きに倒れるのに大きな力を必要とすることによって強力に抑制することができ、より信頼性高く所望の取付位置からずれないように、例えば、収装部12、13内にドライバ60、70の先端部62、72が位置するように取り付けることができる。
【0064】
したがって、ドライバ60、70の先端部62、72が収装部12、13内に位置するようにキャップ10の取付部11をそのドライバ60、70の棒形状部61、71に確実に取り付けることができ、収装部12、13側に衝撃が加わっても取付位置からずれてしまうことをより信頼性高く制限して、雄ネジ80、90の螺合作業、例えば、絶縁操作棒100を用いる間接活線工法も、より容易に行うことができる。また、このキャップ10は、取付部11の内面11aにリブ形状16が形成されていることから、多少の小さめのドライバの棒形状部でも取り付けることができ、使用可能なドライバの棒形状部の太さの範囲を広げることができる。
【0065】
このように本実施形態においては、上述実施形態による作用効果に加えて、キャップ10の取付部11をドライバ60、70の棒形状部61、71に取り付けた状態を、その棒形状部61、71の外面に取付部11の内面11aのリブ形状16を押し付けてより確実に維持することができ、キャップ10の収装部12、13内にドライバ60、70の先端部62、72を位置決めするのを補助することができる。したがって、ドライバ60、70による雄ネジ80、90の螺合作業を容易化することができ、特に、絶縁操作棒100を用いる間接活線工法による雄ネジ80、90の螺合作業を容易化するように補助することができる。
【0066】
ここで、本実施形態では、キャップ10の取付部11の内面11aに、周方向に延在するリブ形状16を形成する場合を一例に説明するが、これに限るものではなく、周方向に分割した突起形状として形成してもよい。この場合にも同様の作用効果を得ることができるが、リブ形状16は周方向に連続することにより、より強力に反対方向に倒れるのを抑制することができるので、本実施形態のようにリブ形状16を形成するのが好適である。
【産業上の利用可能性】
【0067】
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明に係る回転工具補助具の第1実施形態を示す図であり、その全体の外観を示す平面図である。
【図2】その回転工具補助具の全体構成を示す図であり、(a)はその縦断面図、(b)は一方の開口側からの平面図、(c)は他方の開口側からの平面図である。
【図3】その回転工具補助具を取り付けるプラスドライバを示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその先端側からの平面図である。
【図4】その回転工具補助具を取り付けるマイナスドライバを示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその先端側からの平面図である。
【図5】その回転工具補助具により螺合作業を行うプラスネジを示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその頭部の平面図である。
【図6】その回転工具補助具により螺合作業を行うマイナスネジを示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその頭部の平面図である。
【図7】そのドライバを先端に取り付ける操作棒を示す平面図である。
【図8】そのネジを用いているカットアウト装置を示す一部断面構成図である。
【図9】その回転工具補助具を取り付けたプラスドライバによるネジの螺合作業を説明する一部断面概念図である。
【図10】その回転工具補助具を取り付けたマイナスドライバによるネジの螺合作業を説明する一部断面概念図である。
【図11】その回転工具補助具を利用可能な電力量計を示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【図12】その電力量計の端子部を示す拡大平面図である。
【図13】その電力量計の端子台に螺合させるマイナスネジを示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその頭部の平面図である。
【図14】その回転工具補助具を利用可能なネジのバリエーションを示す図であり、(a)〜(d)は頭部の凹形状溝の形状を示す斜視図である。
【図15】本発明に係る回転工具補助具の第2実施形態の全体構成を示す図であり、(a)はその縦断面図、(b)は一方の開口側からの平面図、(c)は他方の開口側からの平面図である。
【図16】その回転工具補助具へのネジの保持を説明する図であり、(a)はその途中の状態を示す一部断面拡大立面図、(b)はその保持の状態を示す一部断面拡大立面図である。
【図17】本発明に係る回転工具補助具の第3実施形態の全体構成を示す図であり、(a)はその縦断面図、(b)は一方の開口側からの平面図、(c)は他方の開口側からの平面図である。
【図18】その回転工具補助具のドライバへの取付を説明する一部断面拡大立面図である。
【図19】本発明に係る回転工具補助具の第4実施形態の全体構成を示す図であり、(a)はその縦断面図、(b)は一方の開口側からの平面図、(c)は他方の開口側からの平面図である。
【図20】その回転工具補助具のドライバへの取付を説明する図であり、(a)はその途中の状態を示す一部断面拡大立面図、(b)はその取付状態を示す一部断面拡大立面図である。
【符号の説明】
【0069】
10……キャップ 11……取付部 11a、12a、13a……内面 12……収装部 13……収装部 14……突起形状 15……球形状 16……リブ形状 60、70……ドライバ 61、71……棒形状部 62、72……先端部 80、85、90、96〜99……雄ネジ 81、86、91……頭部 82、87、92……ネジ部 83、88……プラス溝 93……マイナス溝 96a……六角穴 97a……四角穴 98a……放射溝 99a……湾曲異形穴 100……絶縁操作棒 101……ピン 102……突起 104……把持部 110……ジョイント部 111……円筒部 113……差込切欠部 114……係合切欠部 200……カットアウト装置 201……本体部 202……蓋体部 203……接続部 205……導通刃 207……ヒューズ筒 210……取付金具 300……電力量計 301……本体部 302……端子台 303……端子カバー 305……雌ネジ 306……螺合穴 L……電線
【出願人】 【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
【出願日】 平成18年8月8日(2006.8.8)
【代理人】 【識別番号】100118566
【弁理士】
【氏名又は名称】磯部 年伸


【公開番号】 特開2008−36789(P2008−36789A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−215536(P2006−215536)