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ショットブラスト装置 - 特開2008−137084 | j-tokkyo
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【発明の名称】 ショットブラスト装置
【発明者】 【氏名】萩原 春男

【氏名】楯岡 康夫

【要約】 【課題】前部ローラーが上下移動可能に設けられた所謂エプロン式ショットブラスト装置において、前部ローラーが上位置にある投射研掃時と下位置にある排出時において、走行する無端ベルトの経路長を実質的に等しくし、走行する無端ベルトの撓みを防止し、無端ベルトの走行をスムースにし、蛇行や無端ベルトとサイドドラムとの間に隙間が生じないようにすることを目的とする。

【解決手段】少なくとも駆動ローラー、テンションローラー及び前部ローラーを備えた複数本のローラー間に張架されて回転走行する無端ベルトと、該無端ベルトと所定の周長で当接しつつ回転するように設けられて無端ベルト上に被研掃部品載置部を形成する一対のサイドドラムとを備えた所謂エプロン式ショットブラスト装置であって、前部ローラーが上位置に位置する投射研掃時と下位置に位置する排出時において、無端ベルトの経路長とが実質的に等しくなるように、前記前部ローラーが少なくとも下位置に位置する場合に無端ベルトと当接する補助テンションローラーを設けたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも駆動ローラー、テンションローラー及び前部ローラーを備えた複数本のローラー間に張架されて回転走行する無端ベルトと、該無端ベルトと所定の周長で当接しつつ回転するように設けられて無端ベルト上に、駆動ローラーと前部ローラーとの間に被研掃部品載置部を形成する一対のサイドドラムとを備え、前記被研掃部品載置部に投入された被研掃部品を正転方向に回転走行する無端ベルトによって撹拌しつつ研掃するとともに、該無端ベルトを逆転方向に回転走行させ、研掃された被研掃部品を、前部ローラーに張架された無端ベルトの前縁部側より排出可能に構成されたショットブラスト装置であって、
(a)前記前部ローラーは、上位置と下位置とに上下移動可能に設けられ、上位置では無端ベルトとサイドドラムとの当接開始地点が回転に伴って攪拌される被研掃部品の落下地点よりも上方となる位置に無端ベルトの前縁部を持ち上げ、下位置では無端ベルトの前記前縁部を降下させるように構成され、
(b)前記サイドドラムの下方に設けられて無端ベルトを載置し、前記前部ローラーと連結アームにより連結される補助ローラーを備え、
(c)前記前部ローラーが下位置に位置するときに無端ベルトと当接する補助テンションローラーを備えている、
ことを特徴とするショットブラスト装置。
【請求項2】
前記補助テンションローラーは、前記前部ローラーと前記テンションローラーとの間であって、前記補助ローラーと対向する位置で無端ベルトと当接するように設けられていることを特徴とする請求項1記載のショットブラスト装置。
【請求項3】
前記補助ローラーは、回動可能な連結アームにより前記前部ローラーと連結されているとともに、前記前部ローラーの上下移動を作動させるアームと連結されていることを特徴とする請求項1記載のショットブラスト装置。
【請求項4】
無端ベルト上には前記被研掃部品載置部側に、無端ベルトの走行方向と交叉する方向に延びる複数本の凸条突起が設けられていることを特徴とする請求項1記載のショットブラスト装置。
【請求項5】
前記凸条突起は、その横断面形状が、無端ベルトの走行方向の正転方向に対し前方側がスロープ状に傾斜しており、後方側が急峻なスロープ状または無端ベルト面に対して垂直に形成されていることを特徴とする請求項4記載のショットブラスト装置。
【請求項6】
前記補助テンションローラーは、走行する無端ベルトと当接する大径の両端部と、無端ベルトに設けられた前記凸条突起と接触しない小径の中間部とを備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のショットブラスト装置。
【請求項7】
無端ベルト両端縁部に対し、その走行方向と交叉する方向に当接する一対のサイドローラーを、前記前部ローラーと前記テンションローラーとの間に備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のショットブラスト装置。
【請求項8】
前記駆動ローラー、テンションローラーまたは前部ローラーの少なくともいずれかには、その外周面に溝部が形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のショットブラスト装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、小物製品や薄物製品などの被研掃部品の研掃に適用されるショットブラスト装置であって、いわゆるエプロン式ショットブラスト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
少なくとも駆動ローラー、テンションローラー及び前部ローラーを備えた複数本のローラー間に張架されて回転走行する無端ベルトと、無端ベルトと所定の周長で当接しつつ回転するように設けられて無端ベルト上に被研掃部品載置部を形成する一対のサイドドラムとを備え、前記被研掃部品載置部に投入された被研掃部品を正転方向に回転走行する無端ベルトによって撹拌しつつ研掃するとともに、研掃された被研掃部品を、無端ベルトを逆転方向に回転させ、無端ベルトの前縁部側より排出可能に構成されたエプロン式ショットブラスト装置は従来から広く知られている。
【0003】
例えば、研掃キャビネットの内部に、研掃キャビネットの両側壁に配置された側板と該側板と渡し板とで構成されるフレームの空間に側板に支軸を介して対向配置させた回転板と、該回転板を包囲する位置に3本のローラーを回転自在に設け、このローラー間に無端ベルトを張架し、無端ベルトと2枚の回転板で構成される被研掃物受入部を、前記フレームとともに回転させて被研掃物受入部から被研掃物の排出を完全にするようにした装置が提案された(特許文献1)。しかしながら、この装置はフレーム全体を回転させるもので装置が大がかりになる。
【0004】
上記特許文献1記載の装置を改善するものとして、サイドドラムが連結軸により相互に連結されるとともに駆動プーリーを中心に回動可能に設け、テンションプーリーが移動可能に設けられ、テンションプーリーが上方に回動移動することにより被研掃物受入部を形成し、他方テンションプーリーが下方に回動移動することにより、サイドドラムと無端ベルトの接地点が前部プーリーより上方に位置し被研掃物受入部から被研掃物を排出するようにした装置が提案された(特許文献2)。この装置ではサイドドラムと無端ベルトとが接地した状態で、テンションローラーを回動移動させて無端ベルトの位置を変化させるもので相当の荷重がかかった状態で無端ベルトの位置を移動させるので無端ベルトの損傷が起こり易い。
【0005】
本出願人は、無端ベルトとサイドドラムとの当接開始地点が無端ベルトの回転に伴って落下する被研掃部品の落下地点よりも上方に位置するように前部ローラーを配設するとともに、前部ローラーを上下移動可能に設け、被研掃部品排出時に前部ローラーを下位に移動させるように構成したエプロン式ショットブラスト装置を提案した(特許文献3)。
【0006】
【特許文献1】特開平6−769号公報
【特許文献2】特開平9−29643号公報
【特許文献3】特公平4−60788号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献3記載の装置において、前部ローラーが上位置にある投射研掃時と下位置にある排出時に、走行する無端ベルトの経路長が幾らか変わり無端ベルトに撓みが生じ、無端ベルトの走行が蛇行したりロール上を滑ったりし走行がスムースに行われなくなり無端ベルトとサイドドラムとの間に隙間が生じ、被研掃部品が特に小物や薄物品である場合、その隙間から被研掃部品が漏れたり、隙間に噛み込まれて被研掃部品が損傷したりすることがある。また、排出がスムースに行われない等があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の問題点に鑑み為されたもので、前部ローラーが上位置にある投射研掃時と下位置にある排出時において、走行する無端ベルトの経路長を実質的に等しくし、走行する無端ベルトの撓みを防止し、無端ベルトの走行をスムースにし、蛇行や無端ベルトとサイドドラムとの間に隙間が生じないようにすることを目的とするものである。
【0009】
すなわち、本発明は、
(1)少なくとも駆動ローラー、テンションローラー及び前部ローラーを備えた複数本のローラー間に張架されて回転走行する無端ベルトと、該無端ベルトと所定の周長で当接しつつ回転するように設けられて無端ベルト上に、駆動ローラーと前部ローラーとの間に被研掃部品載置部を形成する一対のサイドドラムとを備え、前記被研掃部品載置部に投入された被研掃部品を正転方向に回転走行する無端ベルトによって撹拌しつつ研掃するとともに、研掃された被研掃部品を、無端ベルトを逆転方向に回転させ、前部ローラーに張架された無端ベルトの前縁部側より排出可能に構成されたショットブラスト装置であって、
(a)前記前部ローラーは、上位置と下位置とに上下移動可能に設けられ、上位置では無端ベルトとサイドドラムとの当接開始地点が回転に伴って攪拌される被研掃部品の落下地点よりも上方となる位置に無端ベルトの前縁を持ち上げ、下位置では無端ベルトの前記前縁部を降下させるように構成され、
(b)前記サイドドラムの下方に設けられて無端ベルトを載置し、前記前部ローラーと連結アームにより連結される補助ローラーを備え、
(c)前記前部ローラーが下位置に位置するときに無端ベルトと当接する補助テンションローラーを備えている、
ことを特徴とするショットブラスト装置、
【0010】
(2)前記補助テンションローラーは、前記前部ローラーと前記テンションローラーとの間であって、前記補助ローラーと対向する位置に、無端ベルトと当接するように設けられていることを特徴とする前記(1)記載のショットブラスト装置、
【0011】
(3)前記補助ローラーは、回動可能な連結アームにより前記前部ローラーと連結されているとともに、前記前部ローラーの上下移動を作動させるアームと連結されていることを特徴とする前記(1)記載のショットブラスト装置、
【0012】
(4)無端ベルト上には前記被研掃部品載置部側に、無端ベルトの走行方向と交叉する方向に延びる複数本の凸条突起が設けられていることを特徴とする前記(1)記載のショットブラスト装置、
【0013】
(5)前記凸条突起は、その横断面形状が、無端ベルトの回転走行する正転方向に対し前方側がスロープ状に傾斜しており、後方側が急峻なスロープ状または無端ベルト面に対して垂直に形成されていることを特徴とする前記(4)記載のショットブラスト装置、
【0014】
(6)前記補助テンションローラーは、走行する無端ベルトと当接する大径の両端部と、無端ベルトに設けられた前記凸条突起と接触しない小径の中間部とを備えていることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載のショットブラスト装置、
【0015】
(7)無端ベルト両端縁部に対し、その走行方向と交叉する方向に当接する一対のサイドローラーを、前記前部ローラーと前記テンションローラーとの間に備えていることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載のショットブラスト装置、
【0016】
(8)前記駆動ローラー、テンションローラーまたは前部ローラーの少なくともいずれかには、その外周面に溝が形成されていることを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかに記載のショットブラスト装置、
を要旨とするものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明のショットブラスト装置は、前記前部ローラーと前記テンションローラーとの間で補助ローラーに対向する位置に、補助テンションローラーを、走行する無端ベルトと当接するように設けて、前部ローラーが下位置に位置する排出時に、走行する無端ベルトを前記補助テンションローラーに当接させて走行させることにより、無端ベルトの経路長を、前部ローラーが上位置に位置するときと実質的に等しくすることができるので、無端ベルトの撓みを無くし、排出時に無端ベルトの走行がスムースに行われ、被研掃部品の排出を速やかに行うことができる。
【0018】
また、走行する無端ベルトの経路長を実質的に等しくすることにより、無端ベルトとサイドドラムとの間に隙間が生じることがなく、被研掃部品が特に小物や薄物品である場合、その隙間から被研掃部品が漏れ落下したり、隙間に噛み込まれて被研掃部品が損傷したりすることがない優れた効果を奏する。
【0019】
さらに、本発明のショットブラスト装置においては、駆動ローラー、テンションローラーまたは前部ローラーの少なくともいずれかには、その外周面に溝が形成されているので、投射研掃時に無端ベルトに設けられている排出穴に一部残留した研掃材が走行中に前記ローラーの溝に落下し排出され、無端ベルトに研掃材が残留することによる無端ベルトの損傷、あるいはローラー面の損傷を防止することができる等の効果を奏する。
【0020】
また、本発明のショットブラスト装置においては、無端ベルトの被研掃部品載置部側に、無端ベルトの走行方向と交叉する方向に延びる複数本の凸条突起を設け、該凸条突起の横断面形状が、回転走行する無端ベルトの正転方向に対し前方側がスロープ状に傾斜しており、後方側が急峻なスロープ状または無端ベルト面に対して垂直に形成されているので、無端ベルトの走行に伴って投射研掃時には被研掃部品を掻き揚げ撹拌が効率よく行われ、均一な研掃を速やかに行うことができ、一方、無端ベルトの走行が逆転方向に回転する排出時には被研掃部品の排出を速やかに行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明のショットブラスト装置の一部切欠き斜視図である。ショットブラスト装置は、研掃キャビネット1、研掃材搬送部2、研掃材輸送管3および研掃材投射部4を備えている。
【0022】
図2は前部ローラー12が上位置に位置された投射研掃時の実施態様の一例を示す研掃キャビネット内部のショットブラスト装置の側視図である。図3は前部ローラー12が下位置に位置された被研掃部品の排出時の実施態様の一例を示す研掃キャビネット内部のショットブラスト装置の側視図である。図4は前部ローラー12に溝23を設けられた実施態様の一例を示す要部拡大図である。図5は無端ベルト20の経路長を説明する説明図(部分図)である。
【0023】
本発明のショットブラスト装置は、駆動ローラー10、テンションローラー11および前部ローラー12間に無端ベルト20が張架されて回転走行する無端ベルトと、該無端ベルト20と所定の周長で当接しつつ回転するように設けられて無端ベルト上に、駆動ローラーと前部ローラーとの間に被研掃部品載置部201を形成する一対のサイドドラム15、15とを備えており、駆動装置(図示せず)により前記駆動ローラー10は正回転および逆回転し無端ベルト20を正転方向または逆転方向に走行させることができるようになっている。前記サイドドラム15、15は研掃キャビネット1の側板に回転可能に設けられている。またサイドドラム15、15と当接する無端ベルト20の下側に当接する送りローラー17が設けられている。
【0024】
前記サイドドラムの下方で、サイドドラム15、15と駆動ローラー10および前部ローラー12とで形成される被研掃部品載置部の最下位部より前記前部ローラー12側に、無端ベルト20に当接して無端ベルトを載置し、前記前部ローラー12と、連結アーム120により連結される補助ローラー13を備えている。
【0025】
前記連結アーム120は、前記前部ローラー12と前記補助ローラー13の回転軸に回動可能に連結されている。前記補助ローラー13は、エアシリンダー等の駆動装置(アーム駆動装置)140により作動する駆動杆141と連結して回動可能に作動するアーム130と連結されており、前記駆動杆141の作動によってアーム130を作動させることにより、前記連結アーム120を介して前記前部ローラー12の上下移動が行なわれるように構成されている。これにより、被研掃部品の投射研掃時には図2に示すように、前記アーム130を作動させ前部ローラー12を上位置に移動させ、また排出時には図3に示すように前部ローラー12を下位置に移動させることができる。
【0026】
前記駆動装置140は、研掃キャビネット1の底部に設けられた固定部142にボルトナットなどの固定具により固定されている。この固定部142における固定具の挿入穴は長穴とし、必要に応じて、前記駆動装置140の固定位置を調整することができ、これにより前部ローラーの上位置および下位置の高さを適宜調節することが可能である。
【0027】
また、前記テンションローラー11は、回転走行する無端ベルトの張り具合を一定に調節する調節手段110を備えており、これにより無端ベルトの張り具合を適宜調整できるようになっている。
【0028】
前記前部ローラー12を下位置に移動させた被研掃部品の排出時に、前部ローラー12が上位置に位置する投射研掃時と無端ベルト20の経路長がいくらか変化し無端ベルト20が撓むことがあり、無端ベルト20の回転走行に支障を来たしたり、サイドドラム15、15と無端ベルト20の間に隙間が生じ被研掃部品が漏れたり、また被研掃部品の排出がスムースに行えない等の不都合が生じる。
【0029】
本発明の装置においては、前記前部ローラー12と前記テンションローラー11との間であって、無端ベルトを挟んで前記補助ローラーと対向する位置に無端ベルトと当接する補助テンションローラー14を設け、無端ベルト20の経路長が、前記前部ローラー12が上位置に位置するとき(投射研掃時)と、前記前部ローラー12が下位置に位置するとき(排出時)とで実質的に変わらず、常に実質的に等しい経路長となるように無端ベルトの撓みを防止しするように構成されている。図5により無端ベルトの経路長を実質的に等しくする方法についてその概要を説明する。
【0030】
図5(a)は前部ローラーが上位置に位置したときの状態(投射研掃時)で、無端ベルト20は、サイドドラム(図示せず)側、すなわち補助ローラー13の当接面とは反対側の被研掃部品載置部側に湾曲し、補助テンションローラー14側は緊張した状態の経路を形成している。図5(b)は前部ローラー12が下位置に位置したときの状態(排出時)で、前部ローラーの軸芯が補助ローラーの軸芯よりやや下方にあり、無端ベルト20は、補助ローラー13と前部ローラー12との面がほぼ平行ないし前部ローラー側が下方にあって緊張した状態にあり、一方前部ローラー12とテンションローラー11との間に設けられた前部ローラー後方に位置する補助テンションローラー14に無端ベルト20を当接させて前記補助テンションローラー14側に湾曲した状態の経路を形成しており、無端ベルト20の経路長が、前記前部ローラー12が上位置に位置するとき(投射研掃時)と、前記前部ローラー12が下位置に位置するとき(排出時)とで実質的に変わらず、常に実質的に等しい経路長をとり、無端ベルトの撓みが防止されるように構成されている。
【0031】
なお、通常、前部ローラー12が上位置に位置するときには無端ベルト20の撓みは生じないが、無端ベルト20に撓みが生じるような場合には、前記駆動装置140により作動する駆動杆を介して、前記補助ローラーに連結する回動可能なアーム130を作動させ前記補助ローラー13に連結された連結アーム120を介して前記前部ローラー12を移動させて無端ベルトの撓みを調節することができる。また前記テンションローラー11を無端ベルト20の張り状態を調節する調整部110により調節することもできる。
【0032】
また例えば図1に示すように、前記テンションローラー11と前記前部ローラー12との間に回転走行する無端ベルト20の両端縁部に当接するように一対のサイドローラー16を設けて、無端ベルト20の両端縁部に対しその走行方向と交叉する方向に押圧力を与えて、前記サイドローラー16に当接して走行する無端ベルト20の両端縁部を規制し、無端ベルト20の蛇行を防止するようにすることが好ましい。
【0033】
前記無端ベルト20には研掃材を排出するための複数の排出穴21が設けられており、投射研掃時に投射される研掃材は、被研掃部品載置部(研掃部)201で被研掃部品を研掃し無端ベルトに設けられた前記排出穴21から落下しその殆どは排出されるが、研掃材の一部が無端ベルト20に設けられた前記排出穴21から完全に落下せず前記排出穴21に引っかかり残留することがある。研掃材が無端ベルト20に残留すると回転走行する無端ベルト20あるいはローラー表面を損傷する虞がある。
【0034】
本発明においては、無端ベルト20が張架される駆動ローラー10、テンションローラー11あるいは前部ローラー12のいずれかのローラー、一般には前記前部ローラー、の表面に複数の凹溝23を設けて無端ベルト20の排出穴21に引っかかり残留した研掃材を排出回収しローラーの回転に伴って落下させるようにすることができる。図4に実施態様の一例として前部ローラー12に凹溝23を設けた一部切欠き要部拡大図(部分図)を示す。前記凹溝23はローラーの長手方向に延びて設けてもよく、長手方向に対し交叉する方向、すなわち、ローラー円周方向に設けてもよい。該溝の幅、該深さは無端ベルトの走行に支障のない程度であればよく、通常、該溝の幅は30〜50mmの範囲で、深さは10〜40mmの範囲であればよい。
【0035】
また、本発明においては、無端ベルト20の被研掃部品載置部201側には、無端ベルト20の走行方向に対して交叉する方向に延びる凸条突起22が配設されていることが好ましい。前記凸条突起22は、その横断面の形状が回転走行する正転方向に対し前方側がスロープ状に傾斜しており、後方側は急峻なスロープまたは無端ベルト面に垂直に形成されていることが好ましい。前記凸条突起22を被研掃部品載置部201側に配設したことにより、投射研掃時には無端ベルト20の走行に伴って被研掃部品を掻き揚げ、撹拌が容易となり均一な研掃を速やかに行うことができ、排出時には無端ベルト20の走行方向が投射研掃時とは逆方向に回転されるので、被研掃部品の排出を速やかに行うことができる。
【0036】
本発明の装置において、無端ベルト20の排出穴21を通って落下する研掃材は、回転走行する無端ベルト20の下方に配置された回収部に集められ、研掃材搬送部2内に設けられた下部から上部方向に回転するバケット18により、研掃キャビネット1に備えられた研掃材搬送部2の上部に揚上され研掃材輸送管3を径由して研掃材投射部4に送られ投射に供される。
【0037】
以上、本発明のいわゆるエプロン型ショットブラスト装置は、補助テンションローラーを設けることにより、前部ローラーが上位置に位置する投射研掃時と下位置に位置する排出時において、走行する無端ベルトの経路長を実質的に等しくて無端ベルトの撓みを防止し、撓みによって生じる無端ベルトの走行時の蛇行や、無端ベルトの走行がスムースに行われなくなることを防止し、被研掃部品の投射研掃および排出を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明のショットブラスト装置の一部切欠き斜視図。
【図2】前部ローラーが上位置に位置された投射研掃時の実施態様の一例を示す。
【図3】前部ローラーが下位置に位置された被研掃部品の排出時の実施態様の一例を示す。
【図4】前部ローラーに設けられた凹溝の実施態様の一例を示す要部拡大図。
【図5】無端ベルト経路長の説明図(部分図)。(a)投射研掃時、(b)被研掃部品排出時
【符号の説明】
【0039】
1 研掃キャビネット
2 研掃材搬送部
3 研掃材輸送管
4 研掃材投射部
10 駆動ローラー
11 テンションローラー
12 前部ローラー
13 補助ローラー
14 補助テンションローラー
15 サイドドラム
16 サイドローラー
20 無端ベルト
21 排出穴
22 凸条突起
23 凹溝
201 被研掃部品載置部
120 連結アーム
130 アーム
140 駆動装置
【出願人】 【識別番号】390037648
【氏名又は名称】株式会社ニッチュー
【出願日】 平成18年11月29日(2006.11.29)
【代理人】 【識別番号】100077573
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 勇

【識別番号】100137589
【弁理士】
【氏名又は名称】右田 俊介


【公開番号】 特開2008−137084(P2008−137084A)
【公開日】 平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願番号】 特願2006−322597(P2006−322597)