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レンズ加工装置及びレンズ加工方法並びにコンピュータプログラム - 特開2008−6582 | j-tokkyo
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【発明の名称】 レンズ加工装置及びレンズ加工方法並びにコンピュータプログラム
【発明者】 【氏名】神保 昌宏

【要約】 【課題】所望のレンズ枠形状データをプレビュー画面表示し、直ちにレイアウト設定すべく、レイアウト画面に切り換え可能にし、レンズ加工の作業効率を向上させるレンズ加工装置及びレンズ加工方法並びにコンピュータプログラムを提供する。

【構成】眼鏡レンズ加工のためのレイアウトの設定を行うためのレイアウト画面表示部6において、加工開始指令のためのスタートボタン58を、プレビュー画面をレイアウト画面への切り換えに用い、眼鏡レンズ加工のためにレイアウトの設定を行い、眼鏡レンズを加工する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工開始指令のためのスタートボタンを、プレビュー画面をレイアウト画面への切り換えに用い、眼鏡レンズ加工のためにレイアウトの設定を行い、眼鏡レンズを加工することを特徴とするレンズ加工方法。
【請求項2】
加工開始指令のためのスタートボタンと、レンズ枠形状データを画面表示するプレビュー画面を表示させる制御部と、眼鏡レンズ加工のためのレイアウトの設定を行うためのレイアウト画面表示手段とを有するレンズ加工装置において、
上記スタートボタンを、プレビュー画面をレイアウト画面への切り換えする手段に用いることを特徴とするレンズ加工装置。
【請求項3】
スタートボタンによる加工開始指令により、レンズ枠形状データを画面表示するプレビュー画面を、眼鏡レンズ加工のためのレイアウトの設定を行うためのレイアウト画面に切り換える機能を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、眼鏡用のレンズを眼鏡フレームのレンズ枠に枠入れするため、レンズの周縁を所定形状に加工するレンズ加工装置及び加工方法並びにコンピュータプログラムに関し、特に、複数のレンズ枠形状データを表示するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、眼鏡レンズを眼鏡フレームのレンズ枠に枠入れするために、予め測定または決定したレンズ枠形状データに従って、レンズ周面を切削することで、被加工レンズを眼鏡フレームのレンズ枠形状データに従った所定の周縁形状に仕上げ、被加工レンズをレンズ枠に枠入れしている。
【0003】
レンズ加工装置では、特開平10−186293号公報のように予め測定したレンズ枠形状データを、記憶手段に格納しておき、加工の際にはレンズ枠形状データを呼び出して、加工に必要なデータを設定し、レンズ枠形状データと設定された値に基づいて加工データを演算して被加工レンズの加工を行っている。
【0004】
また、特許第3242957号公報のように、記憶手段に格納されたレンズ枠形状データからレンズ枠形状を演算し、レンズ加工装置に設けた表示部にレンズ枠形状を表示するものが知られている。
【特許文献1】特開平10−186293号公報
【特許文献2】特許第3242957号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年では、軽量化やファッション性の向上等からフレームの形状も多様化しており、メタル枠や樹脂製のセル枠のほか、リムのないリムレスフレームなどがある。このため、レンズ加工装置に記憶されるレンズ枠形状データの種類も増大している。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、所望のレンズ枠形状データをプレビュー画面表示し、直ちにレイアウト設定すべく、レイアウト画面に切り換え可能にし、レンズ加工の作業効率を向上させるレンズ加工装置及びレンズ加工方法並びにコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するため、請求項1の発明は、加工開始指令のためのスタートボタンを、プレビュー画面をレイアウト画面への切り換えに用い、眼鏡レンズ加工のためにレイアウトの設定を行い、眼鏡レンズを加工するレンズ加工方法としたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2の発明は、加工開始指令のためのスタートボタンと、レンズ枠形状データを画面表示するプレビュー画面表示手段と、眼鏡レンズ加工のためのレイアウトの設定を行うためのレイアウト画面を表示させる制御部とを有するレンズ加工装置において、上記スタートボタンを、プレビュー画面をレイアウト画面への切り換えする手段に用いるレンズ加工装置としたことを特徴とする。
【0009】
更に、請求項3の発明は、スタートボタンによる加工開始指令により、レンズ枠形状データを画面表示するプレビュー画面を、眼鏡レンズ加工のためのレイアウトの設定を行うためのレイアウト画面に切り換える機能を実行させるコンピュータプログラムとしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
したがって本発明は、所望のレンズ枠形状データをプレビュー画面表示し、多数のフレームの中から所望のレンズ枠形状のフレームを確認し、直ちにレイアウト設定すべく、レイアウト画面に切り換え可能にし、レンズ加工の作業効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0012】
図1はレンズ加工装置を示す斜視図で、直方体状のケース1に収容されたレンズ加工装置10の正面中央部には開口部2が設けられ、この開口部2の内部にレンズを支持するレンズ軸3が配設される。そして、開口部2には、レンズの出し入れを行う開閉自在なカバー4が設けられる。
【0013】
レンズ加工装置10の正面右側には、オペレータの入力と表示を行う操作パネル11が設けられ、この操作パネル11には、加工を行うレンズのデータの選択や加工条件などを選択または入力するため、複数のスイッチなどが配設された操作部5と、この操作部5の上方には、レンズ枠形状やレイアウトあるいは加工条件などを表示する表示部6が配設される。なお、操作部5はタッチパネルやタッチスイッチあるいはキーなどで構成され、また、表示部6はLCD(液晶パネル)やCRT等で構成される。
【0014】
図2は、レンズ加工装置10の制御部100を中心としたブロック図で、レンズ加工装置10の制御系の概要を示す。
【0015】
マイクロプロセッサなどを中心に構成された制御部100には、演算処理を行うCPU101に、主記憶RAM(メモリ)や外部記憶装置STR等からなる記憶手段102と、表示部6を制御するため、VDC(Video Display Controller)やVRAM(あるいはフレームバッファ)等からなる表示制御部103と、外部との入出力を制御するインターフェース104が接続されている。なお、外部記憶装置としては、脱着自在なスマートメディア(登録商標)やコンパクトフラッシュ(登録商標)などの記憶媒体とリーダ/ライタなどで構成したり、ディスク装置などで構成することができ、あるいは、ネットワーク上のストレージ装置であっても良い。
【0016】
インターフェース104には、オペレータからの入力(加工に関する設定または指令)を取り込む操作部5と、レンズ周縁の加工を行うレンズ加工部7と、レンズのコバ厚を測定するレンズ測定部8が接続される。さらに、インターフェース104には、レンズ枠形状データを測定するフレーム形状測定装置9が接続され、測定したレンズ枠形状データは、インターフェース104を介してレンズ加工装置10に読み込まれ、記憶手段102に格納される。なお、ここでは、フレーム形状測定装置9をレンズ加工装置10の外部に設けた例を示しているが、レンズ加工装置10の内部に配置しても良い。
【0017】
フレーム形状測定装置9は、上記従来例と同様に、左右のレンズ枠形状データを、レンズの幾何学中心を原点とする半径Rと回転角θ及び前記原点を通る軸線X方向の位置の3次元の座標データとして測定し、さらに、フレームPD(瞳孔間距離)FPD、フレーム鼻幅DBL、フレーム枠左右及び上下の最大幅であるAサイズ及びBサイズ、有効径ED(最大動径の2倍の値)、左右レンズ枠のなす角度である傾斜角TILT等を算出し、これらの情報をレンズ加工装置10へ入力するものである。
【0018】
なお、上述のリムのないリムレスフレームの場合では、玉型の代わりにレンズの幾何学中心を原点とする半径Rと回転角θからなる2次元のR−θ座標データで構成され、玉型の周縁を測定したデータあるいは算出されたデータとして制御部100の記憶手段102に格納される。
【0019】
制御部100の記憶手段102には、多種のレンズ枠形状データが格納され、これらのレンズ枠形状データは、予め設定した作業コードと一意に対応付けられて格納されている。
【0020】
制御部100は、記憶手段102に格納したレンズ枠形状データの中から操作部5で入力された作業コードに基づいて、後述するように、レンズ枠形状のプレビューを、実際の形状よりも縮小して表示部6に表示する。そして、オペレータによるレンズ枠形状データの選択が終了すると、レンズ枠形状データに基づいて、原寸大のレンズ枠形状を表示部6に出力する。
【0021】
この原寸大で表示部6に表示されたレンズ枠形状に基づいて、オペレータが装用者に応じたレンズのレイアウト情報の設定や加工条件(レンズ情報)などを操作部5からの入力によって設定する。
【0022】
レイアウト情報や加工条件が決定され、さらに、レンズ加工部7にレンズが取り付けられて加工開始の指令が操作部5から入力されると、制御部100は記憶手段102から読み出したレンズ枠形状データに基づいて、レンズ測定部8によってレンズのコバ厚を測定し、レンズ枠形状データに基づいて上記のように設定されたレイアウト情報及び加工条件と測定したコバ厚から加工データを算出する。
【0023】
得られた加工データによってレンズ加工部7を駆動して切削を行い、レンズの周縁を所定の形状に仕上げるのである。
【0024】
ここで、レンズ加工部7及びレンズ測定部8の概要について図3を参照しながら説明する。
【0025】
図3はレンズ加工装置10の内部を示し、主回転工具(砥石またはカッタ)13を備えた主軸12が図中X軸方向に配置され、図示しないモータに連結されて回転する。
【0026】
この主軸12の鉛直線上には、レンズ20を支持するレンズ軸3が主軸12に沿って配置される。レンズ軸3は、2分割されてレンズ20を選択的に挟持(チャック)するとともに、図中Z軸方向へ昇降可能に支持される。このため、レンズ軸3は図示しない昇降手段によって軸支され、さらに、2分割された軸の一方は軸方向に変位可能に支持されて、図示しないアクチュエータによってX軸方向に駆動される。また、レンズ軸3は図示しないモータに連結されてレンズ20を回転駆動する。
【0027】
レンズ軸3の端部には、レンズ20を保護しながら挟持するため、弾性部材で形成されたカップ30が設けられる。
【0028】
そして、レンズ軸3の鉛直線上には、レンズ20の凸面及び凹面の両面の位置を測定するスタイラス(測定子)16、17を備えたレンズ測定部8が設けられる。
【0029】
スタイラス16、17はレンズ軸3と平行するX軸方向に変位可能であって、レンズ軸3を上昇させた状態でスタイラス16、17をレンズ20の両面に当接させ、レンズ軸3を回転させるとともに、レンズ枠形状データに応じてレンズ軸3を鉛直方向に昇降させて、レンズ20の仕上がり位置でコバ厚を測定する。
【0030】
レンズ20の加工は、図3に示す状態から、主回転工具13を回転させ、レンズ軸3を回転させるとともに、レンズ枠形状データに応じてレンズ軸3を主軸12に向けた鉛直方向で昇降させて、レンズ20の周縁(外周)を所定の形状に切削する。
【0031】
つまり、レンズ軸3の回転角度θに対応するレンズ枠形状データの半径Rに基づいてレンズ軸3を昇降させることで、レンズ20の回転角度θに応じた切り込み深さで連続的に切削を行う。
【0032】
そして、レンズ軸3全体を図中X軸方向へ変位させることで、レンズ20と主回転工具13との接触位置を変更し、平削りとヤゲン削りなどの選択を行い、また、荒削りと仕上げ削りの切り換えを行う。
【0033】
次に、レンズ軸3の上方には、紙面の貫通方向(装置の奥行き方向)へ変位可能な面取り用の回転工具14及び溝彫り用の回転工具15を備えており、これらの回転工具が前進した位置では、面取り用の回転工具14及び溝彫り用の回転工具15がレンズ軸3の鉛直上に位置し、レンズ軸3を上昇させるとともに、レンズ軸3をX軸方向へ駆動することにより使用する回転工具14、15及び加工位置を選択し、仕上げ加工を行う。
【0034】
図4は、図1に示した操作部5と表示部6から構成された操作パネル11の正面図を示す。
【0035】
操作パネル11の上部には表示制御部103に制御される表示部6が、その下方にはオペレータの入力操作を行う各種ボタン(またはスイッチ)を備えた操作部5が配置される。
【0036】
図4において、表示部6には、被加工レンズのレンズ枠形状を選択する画面(図中、フレームデータメンテナンス画面)が表示された状態を示している。
【0037】
この画面には、記憶手段102に登録されているレンズ枠形状データに対応付けられた「1.JOB番号」(作業コード)やレンズ枠形状データの上書きを禁止または許可する「2.プロテクト指定」、登録されているレンズ枠形状データを主記憶RAM上に呼び出す「3.フレームメモリ」、メモリの内容を消去して初期化する「4.フレームイニシャライズ」、「5.標準画面に戻る」などの各操作項目61が上下方向に順次配置される。そして、操作項目61の右横には入力欄62が表示される。
【0038】
これらの操作項目61は、操作部5の項目選択ボタン51の下部を押すことにより、図中、1.から5.の操作項目61へ順次移動し、項目選択ボタン51の上部を押すことで上方の操作項目61へ移動することができる。選択された操作項目61は、図4の枠(一点鎖線)で囲まれる領域を反転表示してもよい。
【0039】
なお、項目選択ボタン51は、上記の他、レイアウトの設定や加工条件の設定画面で、項目やメニューの選択を行う際に用いられる。
【0040】
項目選択ボタン51で選択した操作項目61の値を変更するには、アップボタン52Uまたはダウンボタン52Dのいずれかを押すことにより入力欄62で予め設定した値を順次変更することができる。例えば、図4の表示状態で、JOB番号の項目を選択した状態で、アップボタン52Uを押していくと、数値(作業コード)が順次増大し、逆にダウンボタン52Dを押していくと数値は順次減少する。アップボタン52Uまたは52Dのいずれかで設定を変更する際には、現在選択中の操作項目61に入力欄62の図4の枠(二点鎖線)で囲まれる領域を反転表示してもよい。
【0041】
なお、アップボタン52U、ダウンボタン52Dは、数値の他、条件などの設定や変更を行う際にも用いられる。
【0042】
次に、操作部5の他のボタンは、メモボタン53は、他の画面から上記フレームデータメンテナンス画面を呼び出す際に用いられる。
【0043】
次データボタン54は、矢印状のランプ54Aが点灯している状態(次のデータが待機している状態)で押すと、次の加工データを呼び出すことができる。
【0044】
Rボタン55R、Lボタン55Lは、加工レンズの右眼と左眼を指定するもので、指定された状態では上部のランプ56Rまたは56Lのいずれかが点灯して、左右どちらが選択されているのかを表示する。
【0045】
チャックボタン57は、レンズ20のチャック状態を指示するもので、チャックボタン57を押すと、レンズ軸3が伸縮してレンズ20のチャック(挟持)または解放する。
【0046】
スタートボタン58は、加工の開始指令やプレビュー画面からレイアウト画面への切り換えを指令するもので、加工指令の場合では、制御部100は、レンズ枠形状データが入力され、レンズ20のチャックが完了した後にスタートボタン58が押されると、レンズ20の加工を開始する。また、プレビュー画面からレイアウト画面への切り換え指令であれば、後述するように制御を行う。
【0047】
次に、図5を参照しながら、レンズ枠形状データの選択からレンズ20の加工に至るまでの手順について説明する。なお、以下に説明する手順で実行される制御は図2の制御部100で行われるものである。
【0048】
まず、ステップS1及びS2では、操作部5のメモボタン53が押されたことから、表示制御部103は図4で示したように、表示部6の表示内容をフレームデータメンテナンス画面に切り換える。
【0049】
次に、ステップS3では、操作部5の項目選択ボタン51の操作によって、図4に示したフレームデータメンテナンス画面の操作項目61の中から「1.JOB番号」を選択し、ステップS5では、アップボタン52Uまたはダウンボタン52Dの操作によって所望のJOB番号を選択する。
【0050】
次に、ステップS5では、図6で示すように、項目選択ボタン51の操作によって、操作項目61の中から「3.フレームメモリ」を選択し、アップボタン52Uまたはダウンボタン52Dの操作によって「読み込む」を選択する。
【0051】
ステップS6では、制御部100が、JOB番号が指定され、かつ、レンズ枠形状のプレビューが指令されたものと判定して、指定されたJOB番号にレンズ枠形状データあるか否かを判定する。レンズ枠形状データがない場合にはステップS7で「データ無し」の表示を行った後にステップS4へ戻る。レンズ枠形状データが記憶されている場合には、ステップS8に進んでレンズ枠形状を表示部6に縮小して表示を行うプレビュー表示を開始する。
【0052】
このステップS8では、CPU101が外部記憶装置STRから主記憶RAM上に指定されたレンズ枠形状データを読み込み、表示部6で予め設定したサイズとなるように縮小し、表示制御部103に描画を行うように指令し、表示部6に原寸よりも縮小されたレンズ枠形状を表示する。なお、ここでは、JOB番号で指定されたレンズ枠形状データのうち、予め設定された側(例えば、右側)のレンズ枠形状を縮小表示する。
【0053】
この制御では、まず、レンズ枠形状データが上述のように3次元データである場合には、レンズの幾何学中心を原点とする半径Rと回転角θから決まるR−θ座標のみを抽出する。
【0054】
そして、図7に示すように、n個の座標データP0〜Pnについて、回転角θnに対応した半径Rn(ただしnは正の整数)が抽出される。
【0055】
そして、描画用のデータとしては、各座標P0〜Pnについて予め設定した縮小率に応じて半径Rを換算し、表示用の座標を演算する。この座標の演算は、例えば表示部6のドットピッチが0.3mmの場合、縮小する比率が50%であれば、0.6mmで1ドットの間隔となるように各座標P0〜Pnの半径Rnを変換する。なお、回転角θの間隔は一様でないので、表示用に演算された座標間で直線補間などを行って、縮小表示用の図形をレンズ枠形状のプレビュー画像とする。なお、縮小表示用のプレビュー画像の大きさは、上記50%に限定されるものではなく、表示部6の大きさや操作項目61等の表示領域の大きさに応じて適宜設定されるものである。
【0056】
そして、ステップS9では、表示制御部103からプレビュー画像を出力し図8で示すように、表示部6の予め設定された領域6a内に、縮小されたレンズ枠形状のプレビュー画像(または図形)200を表示する。このとき、表示部6の表示領域は、図8のように、操作項目61や入力欄62を表示する表示領域(第1の表示領域)60の下方に、レンズ枠形状を縮小表示する表示領域6a(第2の表示領域)が予め設定される。
【0057】
なお、前回の制御で、既にプレビュー画像200が表示されている場合には、新たなJOB番号に対応するレンズ枠形状データからプレビュー画像を演算して更新を行う。
【0058】
次に、ステップS10では、レンズ枠形状データからフレーム枠左右及び上下の最大幅であるAサイズ及びBサイズ、フレームカーブ、フレームカテゴリなどの情報を読み込んで、図8に示す補足データ210として表示部6の予め設定された表示領域6b内に表示する。
【0059】
ステップS11では、縮小されたレンズ枠形状200(プレビュー画像)を確認して、選択したJOB番号が所望のレンズ枠形状であるか否かを確認し、所望のレンズ枠形状であれば、操作部5のスタートボタン58を押すと、制御部100は現在表示中のレンズ枠形状を加工用に選択したと判定し、プレビュー画面からレイアウト画面への切り換え指令と判定して、図9で示すレイアウト画面への切り換えを行う。
【0060】
一方、所望のレンズ枠形状でない場合には、例えば、プレビュー画像の上方に表示される操作項目61で「JOB番号」を選択する。これにより、制御部100は現在のプレビュー画像200が所望のデータではないことから、ステップS4に戻り、JOB番号の入力をオペレータに促す。
【0061】
すなわち、入力したJOB番号と同一画面上で縮小されたレンズ枠形状のプレビュー画像200を確認でき、さらに、所望のレンズ枠形状でない場合には、同一画面上で新たなJOB番号を入力することで、次のレンズ枠形状のプレビュー画像200を参照することができるのである。
【0062】
プレビュー画像200が所望のレンズ枠形状であった場合には、レイアウト画面へ切り換えるステップS12〜S14へ進み、上記ステップS8で縮小されたレンズ枠形状200を、縮小率の逆数(ここでは2)で拡大した半径Rnを原寸表示用の値として演算したものを、図9で示す表示部6の所定の位置に表示する。さらに、補足データ210やタイトルなどの描画を行って、原寸大のレンズ枠形状20Aをレイアウト画面に表示する。なお、このレイアウト画面では、原寸大のレンズ枠形状20Aの内周に、レンズ20を挟持するカップ30の画像30Aを配置しても良く、レイアウトの際の指標とすることができる。
【0063】
この後、ステップS15でレイアウト情報の設定や、レンズ20の加工条件(レンズ情報)の設定を行う。レイアウトの設定は、フレーム瞳孔間距離FPDの設定や、フレーム鼻幅DBL、フレーム枠左右及び上下の最大幅であるAサイズ及びBサイズの値を装用者に適した値に設定するもので、加工条件の設定とは、レンズ20の材質の設定、鏡面仕上げやヤゲン加工の有無などを設定するものである。
【0064】
そして、レンズ20をレンズ軸3で挟持した後、スタートボタン58を押すと制御部100は、レンズ加工指令と判定し(ステップS16)、選択したレンズ枠形状データ、上記ステップS15で設定したレイアウト情報及び加工条件に基づいて、上記レンズ測定部8でレンズ20のコバ厚を測定するとともに加工データを演算する。
【0065】
加工データの演算が終了すると、ステップS17へ進み、レンズ加工部7において主軸12等を駆動して、演算された加工データに基づいてレンズ軸3や主軸12を駆動し、レンズ20の加工を行う。
【0066】
加工が終了して、さらに他方の眼のレンズ20の加工を行うには、ステップS15に戻って、レイアウトの設定や加工条件の設定を行った後に、再度加工を行えばよい(ステップS18)。
【0067】
以上のように、本実施形態によれば、図8で示したように、フレームデータメンテナンス画面では、縮小したレンズ枠形状200の表示を行いながら、JOB番号を入力する入力欄62で新たなJOB番号を入力可能としたので、レンズ枠形状データを随時読み込み可能とすることにより、入力欄62に表示されるJOB番号と、このJOB番号に対応付けられたレンズ枠形状200を同一画面上で表示し、レンズ枠形状が所望のものでなければ新たなJOB番号を入力することが可能となり、レンズ枠形状を常時確認しながらJOB番号を変更することで、次々とレンズ枠形状データの検索を行うことができる。
【0068】
したがって、前記従来例のように、JOB番号を入力する画面とレンズ枠形状を表示が切り替わる場合に比して、効率よくレンズ枠形状データの検索を行うことが可能となって検索に要する労力を大幅に低減でき、実際に加工を開始するまでの時間を短縮して作業効率の向上を図ることができる。
【0069】
図10は、第2の実施形態を示し、前記第1実施形態の図8で示したフレームデータメンテナンス画面では、予め設定した一方のレンズ枠形状のみを縮小表示したのに対し、本実施形態では、左右のレンズ枠形状を縮小表示する場合を示す。なお、その他の構成は前記第1実施形態と同様である。
【0070】
図10において、所定の表示領域6a内には、JOB番号で指定された左右のレンズ枠形状200L、200Rが表示され、この表示領域6aの右側には、前記第1実施形態と同様に所定の表示領域6bが配置されて、この領域6b内に補足データ210が表示されている。
【0071】
左右のレンズ枠形状200L、Rは、レンズ枠形状データに設定されたフレーム瞳孔間距離FPDや、フレーム鼻幅DBLを表示領域6a内に表示可能である。なお、フレーム枠左右及び上下の最大幅であるAサイズ及びBサイズを表示してもよい。
【0072】
これにより、レンズ20の正面形状が似ているレンズ枠形状データであっても左右のレンズ枠形状200L、Rを、瞳孔間距離FPDや鼻幅DBLに応じて縮小表示することにより、フレーム形状が異なることを容易に認識させることができ、類似しているレンズ枠形状の間違いを防止することも可能となる。
【0073】
図11は、第3の実施形態を示し、指定したJO番号から複数のレンズ枠形状をサムネイルで表示するようにしたもので、その他の構成は前記第1実施形態と同様である。
【0074】
フレームデータメンテナンス画面には、複数の操作項目61が左上方に配置されると共に、各操作項目61対応する入力欄62が右横にそれぞれ配置され、これら操作項目61及び入力欄62の下方には、レンズ枠形状を縮小表示する表示領域6aが設定されている。
【0075】
表示領域6aには、複数のJOB番号201が上下方向で所定の順序(例えば、昇順)で配置され、JOB番号201に対応するサムネイル202は水平方向に並んで配置される。ここでは、10個のJOB番号「1」〜「10」と、これらのJOB番号201に対応する10個のサムネイル202を表示する場合を示す。 なお、レンズ枠形状データが登録されていないJOB番号201に対しては、「−−−」等の情報がない旨の表示を行い、例えば、JOB番号「9」に対応する算出したサムネイル202は、「−−−」となって、レンズ枠形状データが登録されていないことを示している。
【0076】
サムネイル202は、R−θ座標から所定の縮小率で縮小したもので、例えば、原寸の10〜20%など、レンズ枠形状の概要が把握可能な大きさに設定されている。
【0077】
そして、フレームデータメンテナンス画面において、操作項目61から「1.JOB番号」を選択し、入力欄62で所望の番号を選択すると、指定したJOB番号から所定数(ここでは10個とする)のレンズ枠形状データが読み込まれ、各レンズ枠形状データからそれぞれ算出したサムネイル202がJOB番号201に対応して表示される。
【0078】
この状態で、所定のボタン、例えば、図4のLRボタン55L、55R等を操作して所望のサムネイル202に対応するJOB番号201を選択した後、スタートボタン58を押すことにより、現在選択したサムネイルに対応するレンズ枠形状データを加工用に選択し、サムネイルの表示が画面から図9に示したレイアウト画面へ切り換え、原寸大にてレンズ枠形状20Aを表示できる。
【0079】
一方、表示領域6aのサムネイル202に所望のレンズ枠形状がない場合には、例えば、図4の次データボタン54を押すことにより、表示されているJOB番号以降のデータが所定数(ここでは10)読み込まれ、次の一連のJOB番号に対応するサムネイル202が表示される。例えば、図11の状態で、次データボタン54を押すと、JOB番号「11」〜「20」とこれらに対応するサムネイル202が表示される。
【0080】
このように、指定したJOB番号から複数のレンズ枠形状をサムネイル202で表示することにより、所望のレンズ枠形状データをさらに迅速に検索することが可能となり、加工に至るまでの時間を短縮して作業効率をさらに向上させることができるのである。
【0081】
なお、上記実施形態においては、JOB番号をアップボタン52Uまたはダウンボタン52Dで選択するようにしたが、図示はしないキーなどから入力するようにしても良い。
【0082】
また、操作部5では複数のボタンを設けた場合を示したが、キーやスイッチなどに置き換えても良く。あるいは、表示部6にタッチセンサを設けて選択や入力を行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の一実施形を示し、レンズ加工装置の斜視図である。
【図2】制御系のブロック図である。
【図3】加工部の概略図である。
【図4】操作パネルの正面図で、JOB番号を指定する状態を示す。
【図5】レンズ枠形状データの選択から加工の手順を示すフローチャートである。
【図6】表示の一例を示し、プレビュー画像表示の指令を入力する際の表示部の概略図である。
【図7】レンズ枠形状データの一例を示し、R−θ座標を示すグラフである。
【図8】表示の一例を示し、レンズ枠形状のプレビュー画像を表示した様子で、表示部の概略図である。
【図9】表示の一例を示し、原寸大でレンズ枠形状を表示した様子で、表示部の概略図である。
【図10】第2実施形態を示し、左右のレンズ枠形状のプレビュー画像を表示した状態の表示部の概略図である。
【図11】第3実施形態を示し、レンズ枠形状のサムネイルを表示した状態の表示部の概略図である。
【符号の説明】
【0084】
5 操作部
6 表示部
20 レンズ
100 制御部
103 表示制御部
200 プレビュー画像
202 サムネイル
【出願人】 【識別番号】000220343
【氏名又は名称】株式会社トプコン
【出願日】 平成19年8月17日(2007.8.17)
【代理人】 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄


【公開番号】 特開2008−6582(P2008−6582A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2007−212963(P2007−212963)