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診断用データ接続部を備えた手で操縦される可搬型作業機 - 特開2008−44097 | j-tokkyo
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【発明の名称】 診断用データ接続部を備えた手で操縦される可搬型作業機
【発明者】 【氏名】ハインリッヒ ロイフェン

【要約】 【課題】保守技術者が内燃エンジンの作動データに簡単にアクセスでき、好ましくは変更もできるように作業機を改良する。

【構成】本発明は、ケーシング(1)内に配置される駆動ユニット(20)と、該駆動ユニット(20)を制御する中央ユニット(40)と、該中央ユニット(40)に接続されているデータメモリ(42)と、必要な電気エネルギーを供給するためのエネルギー供給ユニットとを備えた、手で操縦される作業機に関する。本発明によれば、ケーシング(1)の外部からインターフェース(30)を介して中央ユニット(40)に対しデータアクセスが行なわれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング(1)内に配置される駆動ユニット(20)と、該駆動ユニット(20)を制御する中央ユニット(40)と、該中央ユニット(40)に接続されているデータメモリ(42)と、必要な電気エネルギーを供給するためのエネルギー供給ユニットとを備えた、手で操縦される作業機であって、駆動ユニット(20)が駆動原動機として内燃エンジン(21)を含み、内燃エンジン(21)がクランク軸(5)を駆動するピストン(3)により画成されるている燃焼室(8)と点火プラグ(9)とを備えたシリンダ(2)を有し、中央ユニット(40)がマイクロプロセッサ(41)を備え、マイクロプロセッサ(41)が点火制御器(13)を介して点火プラグ(9)と接続され、クランク軸(5)の回転数に依存して適正な点火時点で点火プラグ(9)に点火火花を発生させるようにした前記作業機において、
ケーシング(1)の外部からインターフェース(30)を介して中央ユニット(40)に対しデータアクセスが行なわれることを特徴とする作業機。
【請求項2】
データアクセスが双方向であることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項3】
データメモリ(42)内にあるデータをインターフェース(30)を介して読み取り可能であることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項4】
作動中に検出される内燃エンジン(21)の作動パラメータをデータメモリ(42)に供給して該データメモリ(42)にファイルすること、データメモリ(42)のデータが無電流のまま保持されていることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項5】
インターフェース(30)として、駆動ユニット(20)の作動のために必要な、ケーシング(1)内部にある部材(29)を使用することを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項6】
インターフェース(30)が点火装置の短絡線(22)であることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項7】
インターフェース(30)がエネルギー供給ユニットとしての発電機(15)と中央ユニット(40)またはデータメモリ(42)との間を接続している電線(16)であることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項8】
ケーシング(1)の外部に設けられる受信器(31)を介してデータアクセスを行なうことを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項9】
受信器(31)が機械的な接点(33)を介してインターフェース(30)に接続されていることを特徴とする、請求項8に記載の作業機。
【請求項10】
機械的な接点(33)がプラグコンタクト(32)であることを特徴とする、請求項9に記載の作業機。
【請求項11】
受信器(31)が機械的に無接触に、特に交番電磁場(36)を介して、インターフェース(30)に接続されていることを特徴とする、請求項8に記載の作業機。
【請求項12】
インターフェース(30)がエネルギー供給ユニットを形成している発電機(15,19)の誘導コイル(15)を介して受信器(31)の交番電磁場(36)にカップリングされ、或いは、点火装置の高電圧コイルを介してカップリングされていることを特徴とする、請求項11に記載の作業機。
【請求項13】
中央ユニット(40)が評価装置(43)を含み、評価装置(43)に、エネルギー供給ユニットとして設けられる発電機(15,19)の電圧信号を評価のために供給し、評価結果を前記データメモリ(42)にファイルすることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項14】
評価結果が予め設定可能な境界値を越えたときまたは下回ったときに該評価結果をデータメモリ(42)にファイルすることを特徴とする、請求項13に記載の作業機。
【請求項15】
駆動原動機が単気筒内燃エンジン(21)であることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項16】
内燃エンジン(21)が20cmと250cmとの間の行程容積、特に150cmの行程容積を有することを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項17】
原動機が作動しているときの信号伝送を、作動中に発生する信号の信号中断時に行なうことを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項18】
原動機が作動しているときの信号伝送を、作動中に発生する信号の変調時に行なうことを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項19】
信号伝送を外部負荷の周期的切換えを介して行なうことを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【請求項20】
エネルギーおよび/またはデータを交番場を介して発電機コイルおよび/または点火コイルへ伝送させることを特徴とする、請求項1に記載の作業機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーシング内に配置される駆動ユニットと、該駆動ユニットを制御する中央ユニットと、該中央ユニットに接続されているデータメモリと、必要な電気エネルギーを供給するためのエネルギー供給ユニットとを備えた、手で操縦される作業機であって、駆動ユニットが駆動原動機として内燃エンジンを含み、内燃エンジンがクランク軸を駆動するピストンにより画成されるている燃焼室と点火プラグとを備えたシリンダを有し、中央ユニットがマイクロプロセッサを備え、マイクロプロセッサが点火制御器を介して点火プラグと接続され、クランク軸の回転数に依存して適正な点火時点で点火プラグに点火火花を発生させるようにした、パワーチェーンソー、研削切断機、刈払い機、送風機等の前記作業機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の手で操縦される可搬型作業機は周知である。作業機のケーシング内部には、内燃エンジンから成る駆動ユニットが設けられている。内燃エンジンは燃焼室と点火プラグとを備えたシリンダを有している。燃焼室はピストンにより画成され、ピストンはクランクケース内のクランク軸を駆動する。燃焼室はさらに点火プラグを有し、点火プラグはクランク軸の回転数および回転位置に依存して適正な点火時点で点火ユニットを介して点火火花を発生させ、燃焼室に吸い込まれた燃料空気混合気を点火させる。このため、駆動ユニットに、マイクロプロセッサを備えた電子中央ユニットが付設されている。マイクロプロセッサはたとえば点火時点の算出に利用され、作動のためにデータメモリが接続されている。マイクロプロセッサは他の課題をも担い、および/または、噴射弁のような他の装置を制御し、および/またはソフトウェアの読み込みを行なう。中央ユニットを作動させるためのエネルギーおよび点火火花または他の消費装置に供給するためのエネルギーは、エネルギー供給ユニットを介して提供される。エネルギー供給ユニットはクランク軸により駆動される発電機として構成されていることができ、クランク軸の1回点ごとに少なくとも1つの電圧波を放出する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、保守技術者が内燃エンジンの作動データに簡単にアクセスでき、好ましくは変更もできるように、この種の作業機を改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題は、本発明によれば、ケーシングの外部からインターフェースを介して中央ユニットに対しデータアクセスが行なわれることによって解決される。
【0005】
この場合、インターフェースが双方向に構成されているのが有利であり、その結果データは呼び出し可能であるばかりでなく,データを点火ユニットに書き込むこともできる。したがって、当業者には、たとえば保守中に点火ユニットにアクティブにアクセスして、たとえば点火時点を調整し、ソフトウェアをアップデートし、或いは、故障分析のために特定の作動状態を入手する機会が与えられている。
【0006】
既存のデータメモリは、たとえば機番、購入日、販売者、作動時間、保守データ等のデータの書き込みおよび読み出しのために利用でき、この場合これらのデータには、作業機のケーシングを開口させずにアクセス可能である。
【0007】
有利には、作動中に検出される内燃エンジンの作動パラメータをデータメモリに供給して該データメモリにファイルし、その際データメモリのデータが無電流のまま保持されているのがよい。作動中に作業機のケーシング内部で得られるデータはデータメモリにファイルされ、そしてインターフェースを介していつでもケーシングの外部から呼び出すことができる。
【0008】
本発明によれば、データを呼び出すために、インターフェースに対し大掛かりな構造的干渉を必要としない。というのは、データをデータメモリから入出力させるためのインターフェースとして、駆動ユニットの作動に必要で、作業機のケーシング内部にある部材を使用するからである。したがって、ケーシング内部に構造的変更を行なう必要はない。作動パラメータのような付加データの検出およびデータメモリ内への蓄積はソフトウェアに従って実施される。
【0009】
作業機のケーシング内部での点火ユニットおよび/またはデータメモリとのデータ交換のため,有利には、既存の駆動ユニットの電線(たとえば短絡線)をインターフェースとして利用するのがよい。短絡線との接続は、作業機のケーシングの壁内に設けられる機械的接点(好ましくはプラグコンタクト)を介して行うことができる。アクセスは、合目的には、作業機のケーシングの外部に設けられる送受信機を介して行なうのがよい。プラグコンタクトを保護キャップで覆って、不慮の接触または汚染を回避するようにしてもよい。
【0010】
本発明の他の構成では、受信器は機械的に無接触に、たとえば交番電磁場を介して、インターフェースに接続されている。このために特に適しているのは、発電機の誘導コイルである。このためには、適当な送受信コイルを作業機のケーシングの外部にして誘導コイル付近に持っていって、交番電磁場が送受信コイルと誘導コイルの双方を貫通するようにするだけでよい。同時に、誘導コイルを介してエンジン停止時のエネルギー供給が可能であり、その結果エンジン電子系には、作動に必要なエネルギーが外部から供給される。
【0011】
本発明によれば、ほとんどの場合1個のケーブルコアのみを備えた電線だけから構成されるインターフェースを使用するので、伝送技術として、それ自体公知のバス技術が使用される。
【0012】
本発明の他の特徴は他の従属項から明らかである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、本発明の実施形態を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図1に図示した手で操縦される作業機は可搬型の手で操縦される作業機であり、たとえばパワーチェーンソー50として実施されている。手で操縦される可搬型の作業機としては、ほかに研削切断機、送風機、刈払い機等が挙げられる。
【0014】
作業機のケーシング1内には、工具(本実施形態では、ガイドレール51のまわりを周回するソーチェーン52)を駆動するための駆動ユニット20が設けられている。ケーシング1は後部グリップ53と前部グリップ54とを有し、前部グリップ54には安全装置のレリーズ55が付設されている。
【0015】
駆動ユニット20は、合目的には、図2に概略的に図示した内燃エンジン21である。本実施形態での内燃エンジン21は単気筒2サイクルエンジンである。他のエンジンも使用することができる。内燃エンジン21は20cm以上で250cm以下の行程容積、特に150cm以下の行程容積を有するのが有利である。内燃エンジン21は2サイクルエンジンとして構成され、有利には、排ガスクオリティを改善させるため、掃気時予備蓄積型2サイクルエンジンとして構成される。図2に概略的に図示した内燃エンジン21はシリンダ2を有し、シリンダ2は内部に往復動するピストン3を有している。ピストン3はクランクケース4内で支持されているクランク軸5を回転駆動させる。このため、クランク軸5は適正な連接棒6を介してピストン3と結合されている。
【0016】
ピストン3は混合気吸込み口10を制御する。混合気吸込み口10は、クランクケース4内に負圧が発生すると、吸気通路11とエアフィルタ17とを介して燃焼空気を吸い込む。燃焼空気は気化器12を貫流して燃料と混合される。燃料の供給は、燃料弁または噴射弁を介して行なうこともできる。本実施形態では、ピストン3により制御される混合気通路10を介して燃料空気混合気がクランクケース4内へ吸い込まれ、燃料空気混合気は、ピストン3が下降するときに、シリンダ2に形成されている掃気通路7を介して燃焼室8内へ搬送される。点火制御器13を介して点火プラグ9に点火火花が発生する。点火プラグ9は上昇するピストン3により燃焼室8内で圧縮される燃料空気混合気を点火し、ピストン3の下降運動によりクランク軸5が駆動される。燃焼時に発生する排ガスは、好ましくはピストンにより開閉制御される排ガス排出口18を介して排出される。
【0017】
クランク軸5には、破線で示したホイール14が結合されている。ホイール14はたとえばフライホイール、ファンホイール等の回転部材である。ホイール14内には少なくとも1つの磁石19が配置されている。磁石19は、ホイール14の周部に配置されるケーシング固定の誘導コイル15内に電圧を誘起させる。ホイール14は複数個の磁石を含んでいてよく、或いは、マグネットリングとして構成されていてもよい。誘導コイル15は、発電機の場合のように内側コイルとして構成されていてよく、或いは、点火コイルの場合のように外側コイルとして構成されていてもよい。誘導コイル15の出力信号は電気信号線16を介して中央ユニット40の一部である点火制御器13に供給される。回転する磁石19と誘導コイル15とから成る発電機は、点火プラグ9に点火火花を発生させるための点火エネルギーを提供するばかりでなく、点火制御器13自体のための電気エネルギーと、中央ユニット40および他の消費装置(たとえば燃料噴射弁或いはアクチュエータまたはセンサ)のための電気エネルギーをも提供する。
【0018】
吸い込まれた燃焼空気に混合される燃料は、燃料タンク24および燃料管25からダイヤフラム気化器12のダイヤフラム制御される制御室28に供給される。制御室28から燃料はメインノズル26またはアイドリングノズル27を介して気化器12の吸気通路11内へ侵入する。
【0019】
中央ユニット40はマイクロプロセッサ41を有している。マイクロプロセッサ41は、内燃エンジン21の検出された作動パラメータに依存して、適正な点火時点または噴射弁の適正な噴射時点或いは他のアクチュエータの作動時点を算出するためにも利用することができる。さらにマイクロプロセッサ41を介してデータメモリ42も制御される。データメモリ42は点火制御のためのデータを準備するために利用することができ、たとえば点火特性を記憶させるために利用できる。この点火特性に基づき、マイクロプロセッサ41は、内燃エンジン21の作動パラメータに依存して、適正な点火時点に必要なデータを提供する。さらにデータメモリ42はマイクロプロセッサ41のための作動メモリとして用いてもよい。本発明によれば、データメモリ42は、内燃エンジン21の作動中に検出した作動パラメータを記憶して、これらの作動パラメータを任意の時点で、たとえば保守時に、外部の受信器31で読み取るために設けられている。
【0020】
内燃エンジンの作動パラメータを検出するため、センサ45,46が設けられている。センサ45,46はたとえばクランクケース4内に設けられる圧力センサ46、或いは、シリンダ2の領域に設けられる温度センサ45である。センサ45と46は評価ユニット43と接続されている。評価ユニット43は検出した作動データをたとえば予め設定可能な境界データと比較し、この境界データの境界値を越えたとき、または下回ったときに、センサの出力信号をデータメモリ42に記憶させる。
【0021】
本発明の有利な構成では、評価ユニット43は信号線44を介して直接誘導コイル15の出力信号を受けている。この場合評価ユニット43には、誘導コイル15の電圧信号から内燃エンジンの作動パラメータを導出するためのアルゴリズムが実装されている。したがって、前記電圧信号を評価することにより内燃エンジン21の回転数を特定できるばかりでなく、さらには燃焼のクオリティ、クランク軸の角度位置、或いは作動に関して代表的な他のパラメータを読み取ることができる。評価ユニット43は誘導コイル15の電圧信号を読み取り、求めた評価結果を、算出した作動パラメータがたとえば所定の境界値を越えたとき、または下回ったときにデータメモリ42に印加する。
【0022】
このように内燃エンジン21の作動中に、データによっては、代表的でない作動パラメータをもデータメモリ42に記憶させて、保守実施時に技術者に有益な指示を与えることができる。
【0023】
合目的には、内燃エンジン21の作動パラメータを記憶させるためのデータメモリ42は、シフトレジスタのようなフルデータメモリ42であり、もっとも古いデータが最も新しいデータによって上書きされるように設定されているのがよい。このように、データメモリ42内には、過去の時間ATにわたって常に現時点のデータがファイルされている。
【0024】
さらにデータメモリ42は、そのなかにファイルされているデータが電流なしで保持されるように、すなわち電圧が印加されない場合にもデータが該データメモリ42内に残ったままであるように設定されている。この種のデータメモリはたとえばEEPROM、フラッシュ等のメモリである。
【0025】
ケーシング1内部でデータメモリ42内にファイルされているデータは、インターフェース30を介して、ケーシング1の外部にある受信器31によって呼び出される。データをケーシング1内部のデータメモリ42からケーシング1外部の受信器31へ伝送するため、ケーシング1の内部に設けられている、駆動ユニット20を作動させるために必要な部材29が使用される。
【0026】
簡単な構成では、インターフェース30として短絡線22を使用できる。短絡線22はこの種の作業機の場合必ず必要なものであり、内燃エンジン21を切るために必要である。短絡線22を介して、(スイッチまたはキーを用いて)誘導コイル15の出力線16がアース接続され、その結果点火制御器13または中央ユニット40には電圧が印加されず、よって中央ユニット40は作動できない。対応的に点火制御器13も停止し、内燃エンジン21は停止状態に留まる。
【0027】
短絡線22はケーシング1の外壁39まで延びている。これは、利用者がケーシング1の外壁に配置されている短絡スイッチ23を操作するためである。受信器31は機械的な接点33を介してインターフェース30に接続してよく、この場合機械的な接点33は好ましくはプラグコンタクト32である。
【0028】
受信器31は保守線34を介して短絡線22に接続され、その結果受信器31は中央ユニット40に直接電気的に接続されている。この接続を介して(たとえば公知のバス技術を用いて)データメモリ42の必要な制御を行なうことができ、その結果データメモリ42は記憶された作動パラメータのデータを短絡線22を介して出力させ、或いは、新しいデータまたはソフトウェアデータを中央ユニット40に読み込みさせることができる。読み取りの際に中央ユニット40の作動に必要なエネルギーも同様に短絡線22を介して供給してよい。作動パラメータをデータメモリ42から読み取るために内燃エンジン21を作動させることは必ずしも必要ではない。内燃エンジンの作動時にもデータの読み取り読み出しを行なうことは、特に診断目的に対し有利である。
【0029】
これとは択一的に、受信器31をデータメモリ42または中央ユニット40と無接触に接続させてもよい。このため受信器31には送受信器35が接続され、送受信器35はケーシング1外部の誘導コイル15の領域に配置されて、誘導コイル15と信号線16とを介して中央ユニット40と通信させる。ケーシング1の内部にある部材29(好ましくは誘導コイル)へのデータのカップリングは交番電磁場36を介して行なわれる。この場合、交番電磁場36を介して、データメモリ42からのデータを読み取るために必要なエネルギーをも中央ユニットに供給することができる。
【0030】
本発明の他の構成では、中央ユニット40が点火コイルに関するデータをもたとえば所定の点火順序という形態で外部へ出力するようにしてもよい。
【0031】
図3は、負荷60(たとえば研削切断機等のウォーターバルブのようなアクチュエータ)を制御する機能を備えた中央ユニット40の概略構成図である。この消費装置のための供給電圧はパワースイッチ61を介して導入される。この場合パワースイッチ61はマイクロプロセッサ41により制御モジュール62ないし64を介して制御されている。マイクロプロセッサ41には電圧安定器65を介してエネルギーが供給される。電圧安定器65として図示したユニットは、信号の読み出し読み込みを行なうように構成してもよい。制御ブランチ66に並列にデータブランチ67が設けられている。データブランチ67は、実質的に、制御モジュール69とシフトレジスタ68とから構成されている。シフトレジスタ68の出力は制御ブランチ66と接続されている。これにより、ストップコネクション33に、消費装置60を作動させるためのエネルギー信号も、データ信号も印加させることができる。このため、ストップコネクション33には、たとえばプラグコンタクトにより対応的な受信器31が電気的に接続される。
【0032】
図4と図5に図示したように、データ伝送は消費装置が通電されていないときに、すなわちオフになっているときに常に行なわれる。
【0033】
図4の上の曲線70は、弁として構成された消費装置60がオンにされたときの、ストップコネクション33における電圧信号を表している。その下に示した曲線71は、流れる電流を表わしている。図からわかるように、ストップコネクション33に信号が印加されるのは時間Tonのみである。時間Toffではストップコネクションに信号はない。このような状況をデータ伝送に利用する。
【0034】
下の図5に図示したように、時間Toffにおいて、受信器31から印加され適当なユニットで評価することのできるデータがストップコネクション33へ送られる。これらのデータ信号77を二点鎖線で円72によって示した。データ信号77は電流信号74になるが、しかしこの電流信号74は消費装置(ここでは弁)の要求閾値75以下である。したがって切換え過程にはいたらない。消費装置はデータ伝送時に切換えられない。
【0035】
ストップコネクション33への制御ブランチ66での個々の信号の同期は信号制御ユニット69によって行なう。信号制御ユニット69は、消費装置60が切られている場合にシフトレジスタ68を介してデータ信号を出力し、このような場合にだけデータ信号を制御線66に出力する。
【0036】
このような技術により、既存のストップコネクション33をデータ線としても使用でき、データを点火ユニット40によって受信できるばかりでなく、データを点火ユニット40へ伝送させることもできる。
【0037】
図6および図7の実施形態では、データ伝送は消費装置の作動中にも行なわれ、すなわち消費装置60がオンになっているときも行なわれる。図6は、図4と同様に、消費装置がオンになっているときの電圧の変化70と電流の変化71とを示している。消費装置がオンになっているときのデータ情報を実施するため、電圧信号70を変調させる。図7が示すように、振幅変調させたのが電圧信号70aである。受信器31は印加された信号を復調させず、したがって伝送されたデータを回収しない。振幅変調により電流が変化するが、しかしこの変化は僅かなものであり、消費装置(たとえば弁)の切換え状態に影響しない。
【0038】
対応的に、図8および図9に示すように、データ伝送を電圧信号の周波数変調により行なってもよい。図8は消費装置がオンになっているときの電圧変化70と電流変化71を示している。消費装置がオンになっているときにデータ情報を伝送するため、電圧信号70を変調させる。図9は周波数変調した電圧変化70bを示しており、この電圧変化70bは時間軸に対し交番的な周波数f,fを有している。周波数変調により、受信器31内部で復調によりフィルタリングされるデータが伝送される。周波数変調により電流変化71bが影響を受けるが、しかしたとえば制御される弁の切換え位置に影響することはない。
【0039】
データ伝送のスタートは、外部から与えられるスタート信号(たとえば外部から内部電圧信号に印加される電圧)を介して行なうことができる。印加されたこの電圧は点火ユニットにより認知され、データ伝送がスタートする。
【0040】
このようにして外部からもデータを中央ユニット40に入力することができる。したがって高速スイッチ23を介して負荷をオンオフ制御することができる。また、データ伝送のために負荷抵抗を変調させることも有利である。
【0041】
図10および図11は、外部からストップコネクション33に電圧ΔUを印加した信号列を示している。図10は、データ伝送をせずに(すなわち電圧を印加せずに)消費装置をオンにしたときの電圧変化70と電流変化71を示す。消費装置をオンにしたときに保守工具により外部から内部へデータ情報を伝送させるため、たとえば電圧ΔUを外部から印加させる。この電圧ΔUは個々の電圧信号をUだけ変化させ、これによりデータを接点33から中央ユニット40へ伝達させることができる。発生する電圧変化70cは電流変化71cを生じさせる。印加した電圧ΔUは消費装置(たとえば切換え弁)に状態変化を起こさせない。
【0042】
以上説明した方法および図5、図7、図9、図11に図示した方法は、互いに組み合わせると合目的である。その結果、たとえばオン時間中のデータ伝送もオフ時間中のデータ伝送も実施することもできる。よって、データの読み込み、読み出しを時間的にずらして行なうことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】手で操縦される可搬型作業機の一例としてのパワーチェーンソーの概略図である。
【図2】電子中央ユニットを設けた図1の作業機の駆動ユニットのブロック構成図である。
【図3】中央ユニットの構成を示すブロック構成図である。
【図4】消費装置がオンのときの作業機の電気的ストップコネクションにおける信号列を示す図である。
【図5】消費装置がオフで且つデータ伝送が行なわれているときの作業機の電気的ストップコネクションにおける信号列を示す図である。
【図6】消費装置がオンのときの作業機の電気的ストップコネクションにおける信号列を示す図である。
【図7】消費装置がオンで且つデータ伝送が行なわれているときの作業機の電気的ストップコネクションにおける振幅変調信号列を示す図である。
【図8】消費装置がオンのときの作業機の電気的ストップコネクションにおける信号列を示す図である。
【図9】消費装置がオンで且つデータ伝送が行なわれているときの作業機の電気的ストップコネクションにおける周波数変調信号列を示す図である。
【図10】消費装置がオンのときの作業機の電気的ストップコネクションにおける信号列を示す図である。
【図11】消費装置がオンで且つデータ伝送が行なわれているときの作業機の電気的ストップコネクションにおける、電圧を外部から印加した信号列を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
1 作業機のケーシング
2 シリンダ
3 ピストン
4 クランクケース
5 クランク軸
8 燃焼室
9 点火プラグ
13 点火制御器
15 誘導コイル
19 磁石
20 駆動ユニット
21 内燃エンジン
22 短絡線
29 ケーシングの内部にある部材
30 インターフェース
31 受信器
33 ストップコネクション
36 交番電磁場
40 中央ユニット
41 マイクロプロセッサ
42 データメモリ
43 評価ユニット
50 パワーチェーンソー
60 消費装置
【出願人】 【識別番号】598052609
【氏名又は名称】アンドレアス シュティール アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト
【出願日】 平成19年7月24日(2007.7.24)
【代理人】 【識別番号】100091867
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 アキラ


【公開番号】 特開2008−44097(P2008−44097A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2007−192015(P2007−192015)