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【発明の名称】 切断機
【発明者】 【氏名】青山 修司

【要約】 【課題】スライド形式の卓上丸鋸盤において、従来切断機本体のスライド距離を確保するため切断機本体の支持アーム部がテーブル後部から後方へ大きく張り出す構成となっていたため、テーブル後方の設置スペースが大きくなる問題があった。本発明では、テーブル後方の設置スペースのコンパクト化を図る。

【構成】切断機本体20をスライド支持するスライドバー14,15を切断機本体20の右側において前後方向にオーバーラップOLさせて、スライド距離を確保しつつ支持アーム部11の張り出し距離L1を小さくすることによりテーブル後方の設置スペースを小さくする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
切断材を載置するテーブルの上方に切断機本体が、上下動機構を介して上下動可能、かつ前後スライド機構を介して前後方向にスライド可能に支持された切断機であって、
前記前後スライド機構は、前記テーブルの後部から上方に延びる支持アーム部の上部に設けたスライド部と、該スライド部に上下に並列に配置されてそれぞれ前記切断機本体の右側において前後方向にスライド可能に支持された複数のスライドバーと、該スライドバーの前部に前記切断機本体を支持するホルダ部を備え、
該ホルダ部は、前記上下動機構を介して前記切断機本体を支持する本体支持部と、該本体支持部から前方に延びる延長アーム部を備え、該延長アーム部の前部に前記スライドバーに対する固定部を設けて、前記前後方向について前記スライドバーを前記切断機本体に対してオーバーラップさせた切断機。
【請求項2】
請求項1記載の切断機であって、前記支持アーム部は、鉛直方向より前側に傾斜して上方へ延びる切断機。


【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、切断材をセットするテーブルに対して切断機本体を切断方向にスライド移動させてこの切断材を切断加工する形態の切断機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の切断機は、切断材をセットするテーブルにスライド機構及び上下傾動機構を介して切断機本体を支持したもので、この切断機本体を上下傾動機構により下方へ下降させ、この下降位置でスライド機構により前後にスライドさせて切断材を切断加工することができる。
従来より、切断機本体の十分なスライド距離を確保しつつ当該切断機の設置スペース(作業スペース)のコンパクト化を図る技術が種々提供されている。例えば、図5及び図6には、特開2005−279933号公報に開示された切断機の概略の構成が示されている。同公報に開示された切断機50は、テーブル51の後部に設けた支持アーム部52の上部に2本のスライドバー53,53を前方へ延びる状態に固定して設け、このスライドバー53,53に対して切断機本体55を前後にスライド可能に支持する構成とされている。
この従来技術によれば、スライドバー53,53がテーブル51に対して固定されているため切断機本体55のスライド動作に伴ってスライドバー53,53が支持アーム部52から後方へ突き出されることがなく、この点で支持アーム部52の後方の設置スペースのコンパクト化を図ることができる。
【特許文献1】特開2005−279933号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の卓上切断機50におけるスライド機構についてもさらに改善を加える必要があった。すなわち、上記従来のスライド機構によれば、スライドバー53,53が支持アーム部52から前方へ延びる状態に固定されて当該支持アーム部52から後方へ突き出されない状態となっているものの、スライドバー53,53の前方への長さ寸法を大きく設定することについては切断機本体55をスライド後端側(図5において右端側)に移動させた時における駆動モータ56等との干渉を避ける必要上大きな制約を受ける。図5では、切断機本体55をスライド後端側に移動させた時における駆動モータ56が二点鎖線で示されている。二点鎖線で示した駆動モータ56に対してスライドバー53,53の先端が干渉しない範囲で当該スライドバー53,53の長さを設定する必要がある。
このため、従来は、切断機本体55の十分なスライド距離(スライドバー53,53の十分な長さ)を確保するために、支持アーム部52をテーブル51の後部から相当大きな距離D1で後方に張り出した状態に設けることにより、スライドバー53,53の長さひいては切断機本体55に必要なスライド距離を確保していた。
このように従来、テーブル51の後部から支持アーム部52を後方へ大きく張り出す状態に設けられていたことからテーブル51の後方に大きな設置スペース(図中D1で示す範囲、以下後方設置スペースD1と言う)を必要としていた。すなわち、当該切断機50の全長D0(テーブル51の前端に設けたグリップ部54の先端から支持アーム部52の後端までの長さ)は使用状態あるいは不使用時を通じて常時一定となっていたため、通常当該切断機50の不使用時に切断機本体55をスライド範囲の前端位置に保持して運搬する場合や保管する場合にも、後方設置スペースD1を確保する必要があることから、不使用時に大きな収納スペース(全長D0)を確保する必要があった。
そこで、本発明は、スライド機構を介して切断機本体をテーブルにスライド可能に支持した形態の切断機において、切断機本体の十分なスライド距離を確保しつつ、テーブル後方の設置スペースを従来よりも小さくしてコンパクト化に収納できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
このため、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した切断機とした。
請求項1記載の切断機によれば、切断機本体を切断方向前後にスライドさせると、切断機本体と一体でスライドバーが支持アーム部に対して移動する。このため、切断機本体を切断方向前端位置に位置させると、スライドバーも支持アームに対して前端位置に位置して、当該支持アーム部から後方へ突き出さない状態となる。
また、スライドバーは切断機本体の右側において前後方向にオーバーラップしているため、支持アーム部をテーブル後部から大きな距離で後方斜め上方に延びる状態としなくとも、切断機本体の十分なスライド距離を確保することができる。
以上のことから、支持アーム部をテーブルの後部から後方へ大きく張り出さない状態であって、例えばほぼ直立(鉛直方向)に上方へ延びる状態に設けることにより、切断機本体の十分なスライド距離を確保しつつ当該切断機の後方の設置スペースのコンパクト化を図ることができる。
請求項2記載の切断機によれば、テーブル後部からの支持アーム部の後方への張り出しをなくすことができるので、当該切断機の後方設置スペースのコンパクト化をより確実に図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
次に、本発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1及び図2は、本実施形態の切断機1を示している。以下の説明において切断機1の前後方向については、図1及び図2において左側を前側とし、右側を後側とする。従って、図1及び図2において切断機1の前側に使用者が位置する。また、切断機1の左右方向については、使用者から見て向かって左側(図2において上側)を左側とし、向かって右側(図2において下側)を右側とする。
この切断機1は、いわゆるスライド丸鋸盤と称される卓上形の切断機で、切断材Wをセットするテーブル2と、このテーブル2に対して上下動可能かつ前後にスライド可能な切断機本体20を備えている。テーブル2は、ベース3の上面に支軸4を中心にして水平方向に回転可能に支持されている。このテーブル2の前部(図1において左端部)には、回転操作時に使用者が把持するグリップ部5が設けられている。このグリップ部5はテーブル2の回転をロック、アンロックするテーブルロック機構の操作グリップとしての機能を併せ持っている。このグリップ部5はその軸回りの一方(ロック側)に回転操作すると、ストッパロッド6がベース3に突き当てられてテーブル2の回転がロックされる。逆に、グリップ部5を軸回り他方(アンロック側)に回転操作すると、ストッパロッド6のベース3に対する突き当て状態が解除されてテーブル3を回転させることができる。
テーブル2の上面側には、切断材Wを位置決めするための位置決めフェンス7が設けられている。この位置決めフェンス7は、テーブル2の上面との間にわずかな隙間をおいた状態で、テーブル2の左右側方に位置する補助テーブル8,9間に跨って取り付けられている。図1に示すようにこの位置決めフェンス7の前面(切断材当接面)は、テーブル2の回転軸線(支軸4)に一致している。左右の補助テーブル8,9は、ベース3の左右側部に一体に設けられている。また、左右の補助テーブル8,9の上面は、テーブル2の上面に一致している。
テーブル2の後部には、左右傾動機構10を介して支持アーム部11が設けられている。左右傾動機構10は、切断機本体20を左右に傾動させていわゆる傾斜切りを可能とする機構で、テーブル2の後部に一体に設けた受け部10aとこの受け部10aに対して傾動軸10bを中心にして回動可能に結合した傾動部10cを備えている。傾動軸10bの後端には固定レバー10dが取り付けられている。この固定レバー10dをロック方向に回転させて傾動軸10bを受け部10aに締め込むと、当該受け部10aに対して傾動部10cが固定されて切断機本体20の傾斜位置が固定される。固定レバー10dをアンロック方向に回転させて傾動軸10bを受け部10aに対して緩めると、当該受け部10aに対して傾動部10cが傾動軸10bを中心にして回転可能となり、これにより切断機本体20を左右に傾動可能な状態となる。
【0006】
上記左右傾動機構10の傾動部10cの上面に支持アーム部11が一体に設けられている。この支持アーム部11は、図1及び図2に示すように傾動部10cから鉛直方向に対して僅かに前側に傾斜した方向(前側斜め上方)に沿って延びる状態に設けられている。この支持アーム部11の上部にスライド機構Sが設けられ、このスライド機構Sを介して切断機本体20が前後にスライド可能に支持されている。
また、図2及び図4に示すようにこの支持アーム部11は、傾動部10cから右側に傾斜した方向に沿って上方に延びている。このため、図2及び図4に示すように左右傾動機構10の傾動中心(テーブル2の中心)に対してスライド機構Sは使用者から見て右側に距離L2だけ変位している。
この支持アーム部11の上部に、スライド機構Sのスライド部11aが一体に設けられている。このスライド部11aには、二つの軸受け12,13が上下に並列に取り付けられている。各軸受け12,13にそれぞれ1本のスライドバー14,15がその軸方向にスライド自在に支持されている。両スライドバー14,15の後部はスライド部11aから後方へ突き出されている。両スライドバー14,15の後端部は、結合部材16を介して相互に結合されている。また、両スライドバー14,15は、左右傾動機構10の傾動中心(切断機本体20の傾動中心)及び切断機本体20に対して向かって右側に距離L2だけ変位している。
このように2本のスライドバー14,15が上下に平行、かつ一体で前後にスライド可能な状態で支持アーム部11に支持されている。この結合部材16が支持アーム部11のスライド部11aの後面に当接することによって、両スライドバー14,15ひいては当該切断機本体20の前後スライド範囲STの前端位置が規制されている。
図2に示すようにスライド部11aに固定ねじ17が設けられている。この固定ねじ17を締め込むとスライドバー14,15のスライド動作がロックされ、ひいては切断機本体20のスライド操作がロックされる。固定ねじ17を緩めると両スライドバー14,15がスライド可能となり、従って切断機本体20を前後にスライド可能な状態となる。
この2本のスライドバー14,15は、支持アーム部11から前方に延びている。両スライドバー14,15の前端部は、ホルダ部30の固定部31に固定されている。このホルダ部30は、上記固定部31と本体支持部32と延長アーム部33を一体に備えている。固定部31には二つの固定孔31a,31bが後面側に開口する状態で設けられている。この二つの固定孔31a,31bにそれぞれスライドバー14,15の前端部が挿入された状態に固定されている。この固定部31が、支持アーム部11のスライド部11aの前面に当接することによって当該切断機本体20の前後スライド範囲STの前端位置が規制されている。
【0007】
図2によく示されているように固定部31に対して延長アーム部33は後方へ延びている。このため、固定部31と本体支持部32は前後方向に大きくずれている。本実施形態では、図示するように固定部31ひいては両スライドバー14,15の前端部は、ブレードケース23の背面から側方に突き出す状態に配置された駆動モータ21のモータハウジング27の側部に極めて接近した位置に至っている。本実施形態では、駆動モータ21のモータハウジング27の側部と固定部31の前端との間の距離が約5mm程度になるように設定されている。この相対位置は、切断機本体20の前後スライド動作によっては変化せず、固定されている。
ホルダ部30の固定部31と本体支持部32が延長アーム部33を介して前後にずれていることによりスライドバー14,15の前側一定の範囲(固定部31の前端から本体支持部32の後端との間、図2においてOLで示す範囲)が切断機本体20の右側方に位置して前後方向にオーバーラップされている。
本体支持部32に対して切断機本体20が支軸35を介して上下に傾動可能に支持されている。切断機本体20は、上記駆動モータ21とこの駆動モータ21により回転する円形の切断刃22を備えている。切断刃22の上部はブレードケース23で覆われている。切断刃22の下部は開閉カバー24で覆われている。開閉カバー24は、ブレードケース23との間に介装したリンク機構(図示省略)を介して切断機本体20の上下動作に連動して開閉される。すなわち、切断機本体20を下方へ傾動させると、これに連動して開閉カバー24が開かれて切断刃22の下部が露出される。逆に切断機本体20を上方へ戻すと、これに連動して開閉カバー24が閉じられる。
ブレードケース23の背面側(図2において下側、以下同じ)に駆動モータ21が取り付けられている。また、ブレードケース23の背面側に使用者が把持するハンドル部25が設けられている。このハンドル部25の内側に、スイッチレバー26が設けられている。このスイッチレバー26を使用者が指先で引き操作すると駆動モータ21が起動して切断刃22が回転する。
ブレードケース23の後部には傾動支持部23aが設けられている。この傾動支持部23aが上記支軸35を介してホルダ部30の本体支持部32に支持されて、当該切断機本体20の上下動機構を構成している。ブレードケース23の傾動支持部23aとホルダ部30の本体支持部32との間には捩りばね(図示省略)が介装されている。この捩りばねによって切断機本体20は上方へ戻される方向に付勢されている。切断機本体20の上動端位置は図示省略したストッパにより規制されている。図1は、切断機本体20が上動端位置に戻された待機状態を示している。
【0008】
以上のように構成した切断機1によれば、当該切断機1の待機状態では、切断機本体20は上下傾動範囲の上動端位置に位置し、かつ前後スライド範囲STの後端位置に位置している。この待機位置(前後スライド範囲STの後端位置)では、図2中二点鎖線で示すように支持アーム部11のスライド部11aから上下2本のスライドバー14,15が後方へ突き出した状態となっている。
一方、テーブル2上には切断材Wが予め位置決めされている。
この待機位置から図1に示すように先ず使用者がハンドル部25を把持して切断機本体20を前後スライド範囲STの前側(使用者から見て手前側)にスライドさせる。切断機本体20が前側に移動されると、これと一体でホルダ部30が移動し、従って上下2本のスライドバー14,15が一体で前側に移動する。図1及び図2に示すように、切断機本体20がスライド前端位置に位置する状態では、ホルダ部30及びスライドバー14,15がスライド前端位置に位置している。この状態では、スライドバー14,15の後端側の結合部材16が支持アーム部11のスライド部11aに当接した状態となって、支持アーム部11のスライド部11aから後方へ突き出さない状態となっている。
図1及び図2に示すように切断機本体20をスライド前端に位置させた状態とした後、当該切断機本体20を下方へ傾動させると、これに連動して開閉カバー25が開かれて切断刃22が露出される。切断機本体20が下動端位置に位置する状態が図3に示されている。切断機本体20を下動させて切断刃22を露出させ、これを切断材の切断部位(すみ線部)に位置合わせし、これとともにスイッチレバー26をオン操作して駆動モータ21を起動させれば切断刃22が回転して切断材Wが切断加工される。
その後、使用者が切断機本体20を切断進行方向(図1及び図2において右側)にスライドさせることにより切断刃22が切断材Wに切り込まれて切断加工が進行していく。
切断機本体20が前後スライド範囲STの前端位置から後端位置に向けてスライドされることによって切断加工が進行していく。切断加工が進行していく段階では、ホルダ部30が一体で後退し、従って上下2本のスライドバー14,15が後退する。図3において二点鎖線で示すように切断機本体20が前後スライド範囲STの後端位置まで移動されると、ホルダ部30の固定部31が支持アーム部11のスライド部11aの前面に当接した状態となり、従って両スライドバー14,15が支持アーム部11のスライド部11aから後方へ突き出された状態となる。
【0009】
以上説明したように、本実施形態に係る切断機1のスライド機構Sによれば、テーブル2の後部に設けた支持アーム部11に対して前後にスライド可能にスライドバー14,15が支持され、このスライドバー14,15に対してホルダ部30を介して切断機本体20が支持されている。ホルダ部30は、スライドバー14,15の前端に固定した固定部31と切断機本体20の傾動支持部23aを支持する本体支持部32が延長アーム部33を介して前後にずれた構成を備えている。このため、両スライドバー14,15は、切断機本体20の側方に並列配置されて前後方向の一定の範囲OLについてオーバーラップした状態に設けられている。
このオーバーラップ量については、極力大きく設定することが好ましく、本実施形態ではモータハウジング27の後部から固定部31までの距離を約5mmとしている。この距離は、製造上の公差のばらつきを考慮した上で、10mm以下に設定することが好ましい。また、目安として切断刃22とオーバーラップする位置とすることが好ましい。
このようにスライドバー14,15を切断機本体20の側方にオーバーラップさせることにより当該切断機本体20の十分な前後スライド範囲STを確保することができるので、支持アーム部11を従来のようにテーブル後部から後方へ大きく張り出す状態に設ける必要がなく、図1に示すように当該支持アーム部11をテーブル2の後部からほぼ真上に延びる状態若しくはわずかに前側に傾斜する状態であって、後方へ張り出さない状態に設けることができる。このため、図1及び図3に示すように支持アーム部11のスライド支持部11aは、テーブル2の後部から距離L1の範囲内に位置しており、この距離L1は従来の距離D1よりも大幅に小さくなっている。
また、支持アーム部11のテーブル2の後部からの張り出し距離L1が従来よりも小さくなっているので(L1<D1)、当該切断機1の全長L0を従来より大幅に小さくなっている。
以上のことから、切断機本体20を前後スライド範囲STの前端位置に位置させた状態であって、支持アーム部11のスライド部11aからスライドバー14,15が後方へ突き出さない状態とした場合に、テーブル2の後方の設置スペースを従来よりも大幅に小さくすることができる。これによれば、当該切断機1の収納時であって切断機本体20をその前後スライド範囲STの前端位置に位置させておくことにより、テーブル2の後部側の収納スペースを従来よりも大幅に低減することができ、ひいては当該切断機1の運搬性や保管性に関して大きな効果を発揮させることが可能になる。
【0010】
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、上下に2本のスライドバー14,15を配置した構成を例示したが、3本以上のスライドバーを用いて切断機本体をスライド支持する構成とする場合にも同様に適用することができる。
また、例えば、左右傾動機構10を備えない切断機にも同様に適用することができる。この場合、テーブルの後部から支持アーム部11を後方へ大きく張り出さない状態に設けて、同様のホルダ部を用いてスライドバーを切断機本体にオーバーラップさせることにより同様の作用効果を得ることができる。
また、切断機本体の上下動機構として支軸35を中心にして切断機本体20を上下に傾動させる形態の切断機1を例示したが、切断機本体を上下に平行移動させる形態の上下動機構を備えた切断機にも同様に適用することができる。
さらに、持ち運び可能な卓上型の切断機1を例示したが、据え付け型の切断機にも同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態に係る切断機の側面図である。本図は切断機が上下傾動範囲の上動端位置で、前後スライド範囲の前端位置に位置する状態が示されている。また、本図では切断機本体以外の範囲が縦断面で示されている。
【図2】本発明の実施形態に係る切断機の平面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る切断機の側面図である。本図は、切断機本体が上下動範囲の下動端位置で、前後スライド範囲の前端位置に位置する状態が示されている。
【図4】図3中(4)矢視図であって、切断機の正面図である。
【図5】従来の切断機の平面図である。
【図6】従来の切断機の側面図である。
【符号の説明】
【0012】
1…切断機
2…テーブル
5…グリップ部
10…左右傾動機構、10c…傾動部
11…支持アーム部、11a…スライド部
14,15…スライドバー
16…結合部材
20…切断機本体
21…駆動モータ
22…切断刃
23…ブレードケース、23a…傾動支持部
S…前後スライド機構
ST…前後スライド範囲
OL…オーバーラップ範囲
L0…切断機の全長
L1…テーブル後方への支持アーム部の張り出し距離
L2…切断機本体の傾動中心に対するスライドバーの変位距離
30…ホルダ部
31…固定部
32…本体支持部
33…延長アーム部
35…支軸
D0…切断機の全長
D1…テーブル後方への支持アーム部の張り出し距離
50…従来の切断機
52…支持アーム部


【出願人】 【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
【出願日】 平成18年8月11日(2006.8.11)
【代理人】 【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所


【公開番号】 特開2008−44034(P2008−44034A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−219661(P2006−219661)