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ドラムシャー - 特開2008−30134 | j-tokkyo
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【発明の名称】 ドラムシャー
【発明者】 【氏名】寺一 徹

【氏名】田代 勝三

【要約】 【課題】ナイフの交換を容易に行うことができるドラムシャーを提供する。

【構成】搬送される帯板Sを挟んで対向するように回転可能に設けられる一対の回転ドラム2と、回転ドラム2の外周面において回転ドラム2の軸方向に延設する溝8と、溝8内に着脱自在に配置されるナイフ9と、ナイフ9を回転ドラム2に固定する楔状の固定ブロック10と、一端が固定ブロック10に連結されると共に他端が回転ドラム2に連結されることにより固定ブロック10を介してナイフ9に押し付け力を付与するボルト13と、回転ドラム2内にボルト13と同心に設けられると共にボルト13が緩められたときに油圧を用いてシリンダロッド20を伸長させることにより押し付け力を解除して固定ブロック10を溝8の外方に移動させるシリンダ19とを備えるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送される帯板を挟んで対向するように回転可能に設けられる一対の回転ドラムと、
前記回転ドラムの外周面において前記回転ドラムの軸方向に延設する溝と、
前記溝内に着脱自在に配置されるナイフと、
前記ナイフを前記回転ドラムに固定する楔状の固定ブロックと、
一端が前記固定ブロックに連結されると共に他端が前記回転ドラムに連結されることにより前記固定ブロックを介して前記ナイフに押し付け力を付与するボルトと、
前記回転ドラム内において前記ボルトと同心に設けられると共に前記ボルトが緩められたときに液圧を用いてシリンダロッドを伸長させることにより押し付け力を解除して前記固定ブロックを前記溝の外方に移動させるシリンダとを備える
ことを特徴とするドラムシャー。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、回転ドラムに設けられるナイフの交換を容易に行うことができるドラムシャーに関する。
【背景技術】
【0002】
鋼板等の帯板の製造ラインには、連続的に搬送される帯板を搬送方向に対して略直交方向に剪断するドラムシャーが設けられている。ドラムシャーには、ナイフが外周面に取り付けられ回転自在な回転ドラムが帯板のパスラインの上下にそれぞれ設けられており、この回転ドラムを、互いに逆回転させると共に、帯板の搬送速度に同調させることで帯板を剪断することができる。
【0003】
一般的に、上記のようなドラムシャーにおける回転ドラムに対するナイフの固定は、回転ドラムの外周面に設けられた溝内に、楔状の固定ブロックによりナイフを固定し、回転ドラムを貫通するボルトを用いて固定ブロックを緊縛することにより可能となっている。一方、ナイフの取り外しは、ボルトを緩め、回転ドラム内に設けられたシリンダを用いてピストンロッドで固定ブロックを移動させることにより可能となっている。
【0004】
このような、従来のドラムシャーは、例えば、特許文献1に開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2000−237916号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のドラムシャーでは、固定ブロックの中央部下方にシリンダを設けているので、アンクランプ時において、固定ブロックの中央部だけをピストンロッドで押圧することとなり、固定ブロックをスムーズに押し上げることができない。この結果、固定ブロックとこれと隣接する部材とのかじりを生じるおそれがあった。また、固定ブロック1個当たり、2つのボルト用の孔と1つのシリンダ用の孔とが形成されることになり、複数の固定ブロックでナイフを回転ドラムに固定する場合には、回転ドラムの剛性が低下してしまう。しかも、加工工数が増加されコスト増に繋がるおそれがあった。
【0007】
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、ナイフの交換を容易に行うことができるドラムシャーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する第1の発明に係るドラムシャーは、
搬送される帯板を挟んで対向するように回転可能に設けられる一対の回転ドラムと、
前記回転ドラムの外周面において前記回転ドラムの軸方向に延設する溝と、
前記溝内に着脱自在に配置されるナイフと、
前記ナイフを前記回転ドラムに固定する楔状の固定ブロックと、
一端が前記固定ブロックに連結されると共に他端が前記回転ドラムに連結されることにより前記固定ブロックを介して前記ナイフに押し付け力を付与するボルトと、
前記回転ドラム内において前記ボルトと同心に設けられると共に前記ボルトが緩められたときに液圧を用いてシリンダロッドを伸長させることにより押し付け力を解除して前記固定ブロックを前記溝の外方に移動させるシリンダとを備える
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
第1の発明に係るドラムシャーによれば、搬送される帯板を挟んで対向するように回転可能に設けられる一対の回転ドラムと、前記回転ドラムの外周面において前記回転ドラムの軸方向に延設する溝と、前記溝内に着脱自在に配置されるナイフと、前記ナイフを前記回転ドラムに固定する楔状の固定ブロックと、一端が前記固定ブロックに連結されると共に他端が前記回転ドラムに連結されることにより前記固定ブロックを介して前記ナイフに押し付け力を付与するボルトと、前記回転ドラム内において前記ボルトと同心に設けられると共に前記ボルトが緩められたときに液圧を用いてシリンダロッドを伸長させることにより押し付け力を解除して前記固定ブロックを前記溝の外方に移動させるシリンダとを備えることにより、ナイフの交換を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係るドラムシャーを図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係るドラムシャーの正面図、図2は本発明の一実施例に係るドラムシャーの平面図、図3は図1のA−A矢視断面図、図4は回転ドラムの平面図、図5は図4のB−B矢視断面図、図6は図4のC−C矢視断面図である。
【0011】
先ず、図1または2を用いてドラムシャー1の構成について説明する。図1または2に示すように、ドラムシャー1には、連続的に搬送される鋼板等の帯板S(図3参照)を上下方向から挟むようにして設置される上下一対の回転ドラム2が設けられており、この回転ドラム2は基台3上に設置されるハウジング4にそれぞれ回転可能に支持されている。なお、上下に設置される各回転ドラム2は同じ構造をなしている。そして、回転ドラム2の回転軸5の一端には軸継ぎ手6が設けられており、この軸継ぎ手6には図示しない駆動装置の駆動軸7が接続されている。従って、駆動装置を駆動すると、その駆動力が軸継ぎ手6を介して回転ドラム2に伝達され、これによって、一対の回転ドラム2が帯板Sの搬送速度に対応した回転速度で同時に同期回転することができる。
【0012】
次に、図3乃至6を用いて回転ドラム2の構成について説明する。図3乃至6に示すように、回転ドラム2の外周面には、回転軸5を中心にした対称位置で、且つ、回転軸5に平行に延設した溝8が形成されており、この溝8は回転ドラム2の外周面において軸方向全域に亘り形成されている。そして、溝8内には、この溝8の長さと略同一の長さで形成されたナイフ9と、分割された楔状の固定ブロック10が配置されている。ナイフ9はその傾斜面において固定ブロック10の楔面と当接する一方、その背面においてライナー11と当接している。
【0013】
固定ブロック10の回転ドラム2の軸方向両側部には凹状の取付孔12が形成されており、この取付孔12には回転ドラム2を貫通するようにボルト13が取り付けられている。ボルト13は、一端が取付孔12内でナット14に係合される一方、他端が回転ドラム2の外周面に形成される凹状の作業孔16内でナット15に係合されている。そして、取付孔12の下方(回転ドラム2の径方向内側)における溝8には縦孔17が形成されており、この縦孔17にはホルダ18が設けられている。ホルダ18はその下面が縦孔17の上部を塞ぐように設置されている。
【0014】
更に、ホルダ18の下部には、ボルト13と同心に配置される油圧シリンダ19が設けられている。即ち、油圧シリンダ19を中空に形成させ、その中空部にボルト13を貫通させるようにしている。そして、油圧シリンダ19にはボルト13の周囲を囲むようにシリンダロッド20が設けられており、このシリンダロッド20の周囲における、シリンダロッド20の基端部と油圧シリンダ19の端部との間には、皿ばね21が介装されている。シリンダロッド20は皿ばね21により回転ドラム2の径方向内側に付勢されている。
【0015】
また、回転ドラム2には軸方向に延設する油路22が形成されており、この油路22と油圧シリンダ19内のシリンダロッド20の基端部側とが油圧給排路23により連通されている。油路22は図示しない油圧源に連通されており、油圧シリンダ19内は油圧源による油圧の給排が可能になっている。
【0016】
従って、上述した構成をなすことにより、上下の回転ドラム2間に帯板Sが搬送され、同時に、上下の回転ドラム2が帯板Sの搬送速度と略同一速度で同期回転し、且つ、互いに搬送方向に逆回転することにより、上下の回転ドラム2の対応するナイフ9同士が接近し、互いに噛み合ったときに帯板Sをその幅方向に剪断することができる。このとき、油圧シリンダ19は油圧源と遮断されているので、シリンダロッド20には油圧が作用しておらず、皿ばね21の付勢力によりシリンダロッド20は下限位置に配置されている。そして、ボルト13がナット14,15により取付孔12と作業孔16との間で取り付けられているので、ナイフ9にはボルト13からの押し付け力が固定ブロック10を介して付与されている。これにより、ナイフ9は堅固にクランプ(固定)されることになるので、ナイフ9に如何なる剪断力等が作用しても溝8から抜け落ちることはない。
【0017】
また、ナイフ9を交換する場合には、先ず、帯板Sの剪断作業を停止させた後、回転ドラム2を所定のオフライン位置に退避させる。次に、ボルト13を順次レンチ等により弛めてナット15を取り外し、ボルト13のクランプ力が無くなったことを確認してから、油圧源から油路22及び油圧給排路23を介して油圧をシリンダ19内に供給する。これにより、シリンダロッド20が回転ドラム2の径方向外側に移動され、皿ばね21の付勢力に抗して固定ブロック10の下面に当接して固定ブロック10を押し上げる。更に、シリンダロッド20が上限位置に移動されると、固定ブロック10はナット14に当接してボルト13を押し上げる(アンクランプ)。そして、ナイフ9の傾斜面と固定ブロック10の楔面との隙間が生じたところで、ナイフ9を取り外すことができる。ナイフ9を取り外すときには、クレーン等で吊り上げたり、ナイフ交換装置等によって回転ドラム2の軸方向に引き抜いたりする。
【0018】
次いで、新たなナイフ9を取り付ける場合には、油圧シリンダ19内の油圧を油圧給排路23及び油路22を介して逃がすことにより、シリンダロッド20が皿ばね21の付勢力により下限位置まで移動される。そして、新たなナイフ9を溝8内に嵌め込んで固定ブロック10で固定した後、ボルト13を順次差し込んでナット15と係合させる(クランプ)。これにより、ナイフ9に固定ブロック10を介してボルト13からの押し付け力が付与され、ナイフ9を回転ドラム2にクランプさせることができる。
【0019】
従って、本発明に係るドラムシャーによれば、一対の回転ドラム2を搬送される帯板Sを上下方向から対向するように回転可能に設け、回転ドラム2の外周面において回転ドラム2の軸方向に溝8を延設させ、楔状に形成した固定ブロック10によりナイフ9を溝8内に固定させる。そして、ボルト13を固定ブロック10と回転ドラム2とが連結するように取り付けて、当該ボルト13からの押し付け力を固定ブロック10を介してナイフ9に付与する。一方、ボルト13を緩めたときに、ボルト13と同心に設けられる油圧シリンダ19のシリンダロッド20を伸長させることにより、ボルト13からの押し付け力を解除し、固定ブロック10を溝8の外方に移動させるようにする。これにより、ナイフ9の交換を容易に行うことができる。
【0020】
また、アンクランプ時において、固定ブロック10の両側部が油圧シリンダ19のシリンダロッド20により押圧されるので、固定ブロック10を平行に押し上げることができる。この結果、固定ブロック10と、回転ドラム2、ナイフ9の斜面、及び隣接する他の固定ブロック10とのかじりを防止することができる。更に、ボルト13の同心上にシリンダ9を配置させることにより、余分な孔を形成する必要がないので、加工費用のコスト低減や回転ドラム2の剛性向上を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0021】
刃物を備えた回転体に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施例に係るドラムシャーの正面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るドラムシャーの平面図である。
【図3】図1のA−A矢視断面図である。
【図4】回転ドラムの平面図である。
【図5】図4のB−B矢視断面図である。
【図6】図4のC−C矢視断面図である。
【符号の説明】
【0023】
1 ドラムシャー
2 回転ドラム
3 基台
4 ハウジング
5 回転軸
6 軸継ぎ手
7 駆動軸
8 溝
9 ナイフ
10 固定ブロック
11 ライナー
12 取付孔
13 ボルト
14,15 ナット
16 作業孔
17 縦孔
18 ホルダ
19 油圧シリンダ
20 シリンダロッド
21 皿ばね
22 油路
23 油圧給排路
【出願人】 【識別番号】502251784
【氏名又は名称】三菱日立製鉄機械株式会社
【出願日】 平成18年7月27日(2006.7.27)
【代理人】 【識別番号】100078499
【弁理士】
【氏名又は名称】光石 俊郎

【識別番号】100074480
【弁理士】
【氏名又は名称】光石 忠敬

【識別番号】100102945
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 康幸

【識別番号】100120673
【弁理士】
【氏名又は名称】松元 洋


【公開番号】 特開2008−30134(P2008−30134A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−204200(P2006−204200)