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【発明の名称】 切断機
【発明者】 【氏名】阿部 秀樹

【氏名】畔柳 貴勇

【氏名】坪井 泰樹

【要約】 【課題】従来、木工用及び石工用切断機において、切断部位を照らす照明装置を備えたものが提供されていたが、発生する切断粉が高温の金属粉である金工用切断機では、切断粉飛散防止用の透明カバーに切断粉が付着し、また切断粉が吹き当てられて傷つくことにより視認性が悪くなり、結果的に切断部位を照明装置で照らすことができないため、現実には照明装置を備えた金工用切断機は提供されていなかった。本発明では、照明装置により切断部位を明るく照らすことができる金工用切断機を提供する。

【構成】切断部位Xを目視するための窓部40に樹脂製の透明カバー41を脱着可能に取り付ける構成とすることにより、窓部40の密閉性を確保しつつ交換によりその視認性を常時確保することで照明装置の機能を発揮させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
切断材に載置するベースと、該ベースの上面に支持した切断機本体を備え、該切断機本体は駆動モータにより回転する円形の切断刃を備え、該切断刃が前記ベースの下面側に突き出され、該突き出し部分で前記切断材が切断される一方、前記切断刃の前記ベースの上面側の範囲がブレードケースで覆われ、該ブレードケースの、前記切断刃が前記切断材に切り込まれる切断部位の側方に当該切断部位を目視するための窓部が設けられ、前記ブレードケースの背面側に該窓部を経て前記切断部位を照らす照明装置を備えた切断機であって、
前記窓部は、前記切断部位を透視可能な透明カバーで閉塞され、かつ該透明カバーを前記窓部から取り外し可能な構成とした切断機。
【請求項2】
請求項1記載の切断機であって、前記窓部は、前記切断部位と前記照明装置との間に位置して前記照明装置への切断粉の飛散を防止するための遮蔽板として機能する構成とした切断機。
【請求項3】
請求項1記載の切断機であって、ブレードケースの背面側に、当該ブレードケースとは別体で設けられ、前記モータの出力を減速するためのギヤ列を収容したギヤハウジングが接合され、該接合部に前記照明装置が組み込まれた切断機。


【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、主として携帯用の丸鋸盤であって、切断部位を明るく照らすための照明装置を備えた切断機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種の切断機を暗い場所で用いる場合に切断部位の視認性を高めるために照明装置を備えたものが提供されている。例えば特開2001−300818号公報に開示された照明装置は、主として木工用の切断機に好適なもので、円形の切断刃の上部を覆うブレードケースの切断部付近にのぞき窓が設けられ、かつブレードケースの内面側に設けたホルダ部に照明具を取り付け、この照明具で切断部位を明るく照らすことができるようになっている。この技術によれば、照明具で切断部位を明るく照らしながらのぞき窓から当該切断部位を楽に目視することができるので、暗い場所での切断作業を楽に行うことができるようになっている。
また、特開2003−48118号公報に開示された照明装置は、主として石工用の切断機であって切断部の周辺を透明のブレードケースでほぼ完全に覆って切断部位の防塵性と視認性を確保した防塵丸鋸盤に好適な照明装置で、ブレードケースの前部に着脱可能に取り付けたカセット式のホルダに二つの照明具を取り付け、一方の照明具で切断部位を前側から明るく照らし、他方の照明具ですみ線ガイド部を明るく照らす構成となっている。
これら木工用切断機の照明具及び石工用切断機の照明具に透明のカバーで覆われて、発生する切断粉の付着が防止されるようになっている。
【特許文献1】特開2001−300818号公報
【特許文献2】特開2003−48118号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このように、従来木工用及び石工用の切断機では照明装置を備えたものが提供されていたが、鋼材の切断作業等に用いられる金工用の切断機に好適な照明装置が提供されておらず、従って金工用の切断機を用いる場合には依然として暗い場所での作業がしづらい問題があった。
金工用の切断機は、切断部位から高熱の金属片(切断粉)が排出されることから、これらが透明カバーに付着して当該カバーの透明度が低下し、あるいは金属片が吹き当てられることにより傷つき、また変形して密閉性が低下するという他の切断機にはない金工用切断機に特有の問題があるため、上記従来の木工用若しくは石工用の照明装置をそのまま適用することができなかった。
本発明は、主として金工用の切断機において照明装置の機能を十分に発揮させることができ、これにより金工作業についても暗い場所での作業性を高めることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
このため、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した切断機とした。
請求項1記載の切断機によれば、ブレードケースの切断進行方向前端部であって切断部位の側方となる部位に、当該切断機の使用者が切断部位を目視するための窓部が設けられている。この窓部の透明カバーは、ブレードケースから取り外し可能であるので、高温の金属粉等が付着することによりその透明度が低下し、あるいは金属粉等が吹き当てられることにより傷ついたり変形した場合には簡単に交換することができる。
このことから、この窓部を経て切断部位を明るく照らす照明装置の機能をそのまま維持することができることから、金工用切断機に木工用切断機若しくは石工用切断機の照明装置を適用することができ、これにより暗い場所での金工作業を効率よく行うことができるようになる。
請求項2記載の切断機によれば、窓部を構成する透明カバーによって照明装置への金属粉の飛散を防止し、これにより当該照明装置の傷つき等の損傷を防止することができるので、照明装置の耐久性を高めることができる。
請求項3記載の切断機によれば、ブレードケースとギヤハウジングとの接合部付近の空きスペースを有効に活用して、照明装置をブレードケース内に出っ張ることなく配置することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
次に、本発明の実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る切断機1を示している。本実施形態では、例えば鋼材等を切断するための主として金工用の切断機を例示する。図1において切断機1を右側へ移動させることにより切断材(鋼材)Wが切断されていく。従って、図1において右側が切断進行方向前側となる。以下、切断進行方向前側を、単に前側、これとは逆方向を後側という。
この切断機1は、切断材Wの上面に重ね合わせるベース2と、このベース2の上面側に支持された切断機本体10を備えている。切断機本体10は、支軸11を介して上下に傾動可能な状態でベース2上に支持されている。ベース2に対して切断機本体10を上下に傾動させることにより、いわゆる切り込み深さの調整を行うことができる。
切断機本体10は、電動の駆動モータ12により回転する円形の切断刃13を備えている。切断刃13はスピンドル14に取り付けられている。切断刃13の下側の範囲はベース2の下面から突き出されている。この突き出し部分は、開閉式のセーフティカバー15で覆われている。
図1において切断刃13は反時計回り方向に回転する。従って、ベース2の下面と切断刃13の周縁部との前後2カ所の交差部のうち、前側の交差部が切断材Wに切り込まれる切断部位Xとなっている。
【0006】
切断刃13の上側ほぼ半分の範囲の周縁は、ブレードケース20内に収容されている。ブレードケース20の切断刃13の周縁部を収容する部分は断面U字形を有している。本実施形態において、このブレードケース20は蓋開閉構造を有しており、図2中J0で示す接合部で蓋としての正面部20Sと開閉される側としての背面部20Hに二分割可能な構成となっている。図1では、蓋としての正面部20Sを取り外して背面部20Hの内面が直接見えた開放状態が示されている。この開放状態では、切断刃13の交換を容易に行うことができる。一方、図2は、正面部20Sを取り付けて背面部20Hを閉じた状態(通常の使用状態)を示している。
正面部20Sは、その周囲複数箇所に設けた爪部20d〜20dを背面部20Hの周囲に係合させて、当該背面部20Hを塞ぐ状態に取り付けられる。また、正面部20Sの上部には、ストッパレバー20eが設けられている。このストッパレバー20eを図2において左側にスライド操作すると、背面部20Hに対する当該ストッパレバー20eの係合が解除されて、正面部20Sを背面部20Hから取り外すことができる。
ブレードケース20の背面部20Hの前部には、支持アーム部20fが前方へ突き出す状態に一体に設けられている。この支持アーム部20fが前記支軸11を介してベース2の上面に設けた支持部2aに対して上下に傾動可能に支持されている。
ブレードケース20の背面部20Hの内面には、セーフティカバー15の閉じ側の回動端位置を規制するためのストッパ22が取り付けられている。このストッパ22は、ゴム製のリング形状を有するもので、固定ねじ23で固定されている。
ブレードケース20の背面部20Hには、駆動モータ12の回転出力を減速するためのギヤ列を収容した概ね円筒形状のギヤハウジング21が組み付けられている。このギヤハウジング21に駆動モータ12が取り付けられている。
ギヤハウジング21の上部には、使用者が把持するためのハンドル部16が設けられている。このハンドル部16はD型のループ形状を有するもので、その後側下部には当該切断機の電源としてバッテリパック17が装着されている。このバッテリパック17により供給される電力で駆動モータ12が起動する。
ハンドル部16の内周側にスイッチレバー16aが配置されている。図1において当該切断機1の左側に位置する使用者がハンドル部16を把持し、把持した手の指先でスイッチレバー16aを起動位置まで引き操作(オン操作)することにより駆動モータ12が起動する。スイッチレバー16aの引き操作を止めると、当該スイッチレバー16aはオフ位置に戻されて駆動モータ12が停止する。
【0007】
切断機本体10は、切断部位Xを明るく照らすための照明装置30を備えている。この照明装置30は、ブレードケース20の背面部20Hに設けられている。ブレードケース20の背面部20Hの内面には、その内面側周辺部20cよりも一段低い凹部20aが設けられている。この凹部20aの底部には当該底部補強用のリブ20b〜20bが設けられている。照明装置30は、この凹部20a内の空きスペースを利用して取り付けられている。この照明装置30は、照明具31を備えている。この照明具31は、凹部20aの側壁部に貫通して設けたホルダ部32に取り付けられている。この照明具31は当該側壁部を貫通して切断部位Xに向けられている。ホルダ部32の前端部は防塵用の透明カバー(防塵カバー)で遮蔽されている。この照明具31は、カバー板33によりブレードケース20の内部から遮蔽されている。このカバー板33は、ブレードケース20の内面側周辺部20cとほぼ面一に取り付けられている。このため、当該照明装置30はブレードケース20内に出っ張らない状態に設けられている。照明具31の配線31aは、当該凹部20a内からギヤハウジング21側に取り回され、最終的にハンドル部16のスイッチレバー16aに電気的に接続されている。スイッチレバー16aを照明具点灯位置まで引き操作すると、当該照明具31が点灯する。スイッチレバー16aの引き操作を止めると、当該スイッチレバー16aがオフ位置に戻されて照明具31が消灯する。
【0008】
ブレードケース20の背面部20Hの前端部には、使用者が切断部位Xを目視するための窓部40が設けられている。この窓部40は、樹脂製の透明カバー41で閉塞されている。この透明カバー41によって切断粉が窓部40を経てブレードケース20の外部に飛散することが防止される。
この透明カバー41は、1本の固定ねじ42によりブレードケース20の背面部20Hに固定されている。この透明カバー41は、固定ねじ42を緩めて外すことにより、ブレードケース20の背面部20Hから取り外すことができる。この透明カバー41によってブレードケース20の内部と照明装置30との間が遮蔽されて、切断部位Xで発生した切断粉(金工作業では高温かつ微細な金属粉)が照明装置30の防塵カバーに吹き付けられないようになっている。
また、この透明カバー41は、上記カバー板33と面一に取り付けられる。従って、この透明カバー41及びカバー板33は共にブレードケース20の内面側周辺部20cとほぼ面一に取り付けられており、これにより当該ブレードケース20内における切断粉を含む風の流れが阻害されないようになっている。
切断材Wとして鋼材の切断作業(金工作業)を行う場合には、高温かつ微細な切断粉(金属粉)が切断部位Xから上方へ吹き上げられる。切断部位Xから吹き上げられた切断粉は、木工作業や石工作業に比してより透明カバー41に付着しやすく、また吹き当てられて当該透明カバー41を傷つけやすい。切断粉が透明カバー41に付着し、当該透明カバー41が傷つけられるとその視認性が低下し、あるいは当該透明カバー41が切断粉の熱で一部溶融する等してその透明度が低下する。このような原因で、透明カバー41の透明度が低下すると、照明装置30の明かりが遮られて切断部位Xを明るく照らすことができなくなる。従って、この場合には固定ねじ42を緩めて外すことにより当該透明カバー41を新しいものに交換することができる。
【0009】
以上のように構成した本実施形態の切断機1によれば、ブレードケース20の背面部20Hの前端部に窓部40が設けられている。当該切断機1の使用者はこの窓部40を経て切断部位Xを直接目視することができる。また、ブレードケース20の背面部20Hには照明装置30が設けられており、この照明装置30の照明具31により切断部位Xが明るく照らされる。照明具31の明かりは、窓部40を経て切断部位Xに照射される。
窓部40には、樹脂製の透明カバー41が取り付けられている。この透明カバー41によって照明装置30は切断部位Xから遮蔽されている。このため、切断部位Xで発生した切断粉が照明装置30の防塵カバーに吹き付けられないようになっている。
当該切断機1を用いて鋼材の切断作業を行う場合に、切断部位Xから発生した高温かつ微細な切断粉が透明カバー41に付着等して当該透明カバー41が損傷を受け、その結果切断部位Xの視認性が低下した場合には、ブレードケース20の正面部20Sを取り外した後、固定ねじ42を緩めて外せば当該透明カバー41を別のものに簡単に交換することができる。
このように窓部40を塞ぐ透明カバー41を交換することができるので、照明装置30による切断部位Xの視認性を常時良好な状態に維持することができる。このことから、主として鋼材の切断に用いる金工用の切断機1に照明装置30を設けて当該照明装置30の機能を有効に活用することができる。
【0010】
以上説明した第1実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、第1実施形態では、ブレードケース20の背面部20H側にのみ切断部位Xを目視するための窓部40を設ける構成を例示したが、例えば図4〜図6に示すようにブレードケース52を一体形としてその前端部を欠落させてその正面側52Sから背面側52Hに跨る窓部50を設ける構成(第2実施形態)としてもよい。その他、第1実施形態と同様の部材及び構成については適宜同位の符号を用いてその説明を省略する。この第2実施形態の場合、ブレードケース52は、第1実施形態とは異なって正面部と背面部とに二分割できない一体構成となっている。以下、この一体形のブレードケース52において、切断刃13を中心としてその板厚方向の正面側を正面側52S、背面側を背面側52Hという。
使用者は上記窓部50を経てブレードケース52の正面側52S及び背面側52Hの双方及び前面側から切断部位Xを目視することができる。この窓部50には、樹脂製の断面U字形をなす透明カバー51が取り付けられている。この透明カバー51は、ブレードケース52の前端部から上記欠落部を補う状態に取り付けられている。この第2実施形態に係る透明カバー51は、その上部に設けた取り付け部51aと、ブレードケース52の前端部に設けた取り付け部52aとに固定ねじ53と締め込んでブレードケース52の前端に結合されている。また、この透明カバー51の下部側は、セーフティカバー15のストッパ22を固定する固定ねじ23により固定されている。
従って、透明カバー51は、固定ねじ23,53を緩めて外すことにより第1実施形態と同様ブレードケース52から取り外すことができ、逆に当該透明カバー51を別のものに交換して固定ねじ23,53を締め込むことによりブレードケース52の前端部に簡単に取り付けることができる。
【0011】
上記透明カバー51を備えた第2実施形態に係る切断機55は、ブレードケース52の背面側52Hに、当該ブレードケース52とは別体で製作されたギヤハウジング56が取り付けられている。このギヤハウジング56の上面から後面側に跨ってループ形のハンドル部58が設けられている。このハンドル部58の内側にスイッチレバー58aが配置され、後部にバッテリパック59が装着されている。また、このハンドル部58の前部にはサブハンドル58bが設けられている。使用者は、右手でハンドル部58を把持し、左手でこのサブハンドル58bを把持して、両手で当該切断機55の移動操作をすることができるようになっている。本実施形態では、ギヤハウジング56及びハンドル部58が接合部J2で接合された二つ割り構造を有している。
図5及び図7において、ブレードケース52の背面側52Hとギヤハウジング56との接合部(接合面)に符号J1が付されている。図7に示すようにブレードケース52とギヤハウジング56との接合部J1に照明装置60が組み込まれている。図7及び図9に示すようにブレードケース52の背面側Hには、ホルダ部62が設けられている。このホルダ部62に照明装置60の照明具61が取り付けられている。照明具61の配線61aは、ギヤハウジング56内を経てハンドル部58内に取り回されている。第1実施形態と同様スイッチレバー58aの操作により照明装置60が点灯、消灯される。
一方、図8に示すようにギヤハウジング56の接合部J側には、上記ホルダ部62を位置決めするためのホルダ収容部57が設けられている。ギヤハウジング56の接合部J1にブレードケース52を組み付けると、ホルダ部62がホルダ収容部57に位置決めされ、これにより当該照明具61がブレードケース52とギヤハウジング56との接合部J1においてがたつきなく位置決めされた状態に組み込まれる。接合部J1に組み込まれた照明具61は切断部位Xに指向された状態となる。
【0012】
以上のように構成した第2実施形態の切断機55によれば、ブレードケース52の切断進行方向前端部には断面U字形の透明カバー51で遮蔽された窓部50が設けられており、この窓部50を経て切断部位Xをブレードケース52の正面側52S及び背面側52Hの双方から目視することができる。また、ブレードケース52の背面側Hには照明具61が組み込まれており、この照明具61の明かりは透明カバー51を経て切断部位Xに照射される。このため、暗い場所での切断作業にあたって切断部位Xを照明具61で明るく照らすことにより切断作業を効率よく行うことができる。
当該切断機55を用いて鋼材(切断材W)の切断作業を行う場合に、高温の切断粉(鉄粉)が切断部位Xから吹き上げられて透明カバー51に付着し、また傷つきその結果透明カバー51の透明度が低下し、あるいは当該透明カバー51の一部が溶融、変形することにより切断部位Xの視認性及び密閉性が低下した場合には、当該カバー51を簡単に交換することができるので、切断部位Xの視認性を引き続き確保することができるとともに、照明具61により切断部位Xを明るく照らした状態を維持することができる。このように、簡単に交換可能な透明カバー51で窓部50を遮蔽する構成であるので、金工用の切断機55についても照明装置を適用することができ、これにより暗い場所での鋼材等の切断作業(金工作業)を効率よく行うことができるようになる。
また、第2実施形態の切断機55によれば、ブレードケース52とギヤハウジング56が別体で製作され、接合部J1で接合される構成であり、この接合部J1に照明具61が組み込まれる構成であるので、当該切断機55の組み立て工程において、照明具61の組み込み作業、及びその配線61aの取り回し作業が楽になり、その組み付け工程の簡略化を図ることができる。
【0013】
以上説明した第1、第2実施形態にはさらに変更を加えて実施することができる。例えば、第1実施形態において、窓部40を塞ぐ透明カバー41の当該窓部40に対する固定手段として、固定ねじ23,42を用いる構成を例示したが、クリップや弾性爪を用いる構成としてもよい。
樹脂製の透明カバー41,51を例示したが、透明カバーは透明ガラスを素材とする構成としてもよい。
照明装置30,60の照明具31,61には、電球若しくは発光ダイオード(LED)を用いることができる。
また、切断機として金工用の切断機1,55を例示したが、同様の構成を木工用切断機あるいは石工用切断機に適用することもできる。
バッテリ式の切断機1,55を例示したが、交流電源仕様の切断機にも同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1実施形態に係る切断機の正面図である。本図では、ブレードケースの正面側及び切断刃が取り外され、従ってブレードケースの背面側の内面が露出された状態が示されている。
【図2】第1実施形態の切断機を図1中矢印(2)方向から見た前面図である。
【図3】第1実施形態の切断機を図2中矢印(3)方向から見た背面図である。
【図4】第2実施形態の切断機の正面図である。
【図5】第2実施形態の切断機を図4中矢印(5)方向から見た前面図である。
【図6】第2実施形態の切断機を図5中矢印(6)方向から見た背面図である。
【図7】第2実施形態の切断機の前面図である。本図は、ブレードケースが接合部J1で分離された状態を示している。また、モータの後部側の図示が省略されている。
【図8】ギヤハウジングの接合部J1を図7中矢印(8)方向から見た図である。
【図9】ブレードケースの背面側を図7中矢印(9)方向から見た図である。
【符号の説明】
【0015】
X…切断部位
W…切断材(鋼材)
1…切断機(第1実施形態)
2…ベース、2a…支持部
10…切断機本体
12…駆動モータ
13…切断刃
14…スピンドル
15…セーフティカバー
16…ハンドル部
17…バッテリパック
20…ブレードケース、20S…正面部、20H…背面部
20a…凹部、20c…内面側周辺部
20d…爪部、20e…ストッパレバー、20f…支持アーム部
21…ギヤハウジング
22…ストッパ
23…固定ねじ
30…照明装置
31…照明具、31a…配線
32…ホルダ部
33…カバー板
40…窓部
41…透明カバー
42…固定ねじ
50…窓部
51…透明カバー
52…ブレードケース、52S…正面側、52H…背面側
55…切断機(第2実施形態)
56…ギヤハウジング
60…照明装置
61…照明具、61a…配線
J0…ブレードケース20の正面部20Sと背面部20Hとの接合部(第1実施形態)
J1…ブレードケース52とギヤハウジング56との接合部(第2実施形態)
J2…二つ割り構造のギヤハウジング56の接合部(第2実施形態)


【出願人】 【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
【出願日】 平成18年7月13日(2006.7.13)
【代理人】 【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所


【公開番号】 特開2008−18498(P2008−18498A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−192705(P2006−192705)