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【発明の名称】 ドリルアタッチメント
【発明者】 【氏名】宮口 義武

【要約】 【課題】

【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
密閉された空間にドリルによる穿孔の際に生じるダストをドリルの回転に伴い自動的に収集できると共にドリルの長さ方向に可動なドリルのダスト収集可動部と当該ドリルのダスト収集可動部を挿入できる缶体とを備え、当該ドリルのダスト収集可動部及び当該缶体によりドリルの回転部分の全周を被覆し、当該缶体にはバネを内蔵し当該缶体を当該ドリルのダスト収集可動部に付勢し、ドリルの穿孔長の調整が可能な機構とドリルへの取付を可能とする機構とドリルからの取外しを可能とする機構とを有してなることを特徴とするドリルアタッチメント。
【請求項2】
先端刃部とストレ−ト部とを備え、且つ、該先端刃部が中央部と該中央部の両側に配された両側部とを有する山形形状に構成されてなることを特徴とするハンマ−ドリル用ドリル。
【請求項3】
ハンマ−ドリル用ドリルが、請求項1に記載のドリルアタッチメントにおけるドリルとして使用されることを特徴とする、請求項2に記載のハンマードリル用ドリル。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ドリルアタッチメント及びそれに専用のドリルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ハンマードリルのダスト(切屑)の収集などを目的として、ハンマードリルのキリ(ドリル)に簡単に取付けられるものとしてカップ型受け具が提供されているが、ダストの収集が不完全で、しかも、ダストの飛散も多い。
人が背負ってダストを集塵するハンマードリル用背負型ダスト集塵機も提供されているが、集塵袋が目詰まりし、集塵ホースなどの器具がドリル作業の妨げとなる等使い勝手が悪く、又、障害物の多い天井の内部では、背中の集塵機(集塵装置)の移動などが容易ではなく、実用的ではない等の問題がある。
尚、ドリルの切屑の排出などを目的とした特許文献の例として、特開平8−257815号公報(カバーを設けたもので、切屑をカバー外部に排出させるようにしたもの)、特開2006−150552号公報(カバーを設けたもので、切屑をカバー外部に排出させるようにしたもの)、特開平10−037651号公報(吸い込み用ホースを備えたもの)、実開昭57−66620号公報(吸引ブロアを備えたもの)が挙げられる。
【0003】
【特許文献1】特開平8−257815号公報、特開2006−150552号公報、特開平10−037651号公報)、実開昭57−66620号公報(
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記のような従来技術に鑑み、新規なドリルアタッチメント及びそれに専用のドリルを提供することを目的としたものである。
本発明の他の目的および新規な特徴は以下の明細書及び図面の記載からも明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の特許請求の範囲は、次の通りである。
(請求項1) 密閉された空間にドリルによる穿孔の際に生じるダストをドリルの回転に伴い自動的に収集できると共にドリルの長さ方向に可動なドリルのダスト収集可動部と当該ドリルのダスト収集可動部を挿入できる缶体とを備え、当該ドリルのダスト収集可動部及び当該缶体によりドリルの回転部分の全周を被覆し、当該缶体にはバネを内蔵し当該缶体を当該ドリルのダスト収集可動部に付勢し、ドリルの穿孔長の調整が可能な機構とドリルへの取付を可能とする機構とドリルからの取外しを可能とする機構とを有してなることを特徴とするドリルアタッチメント。
(請求項2) 先端刃部とストレ−ト部とを備え、且つ、該先端刃部が中央部と該中央部の両側に配された両側部とを有する山形形状に構成されてなることを特徴とするハンマ−ドリル用ドリル。
(請求項3) ハンマ−ドリル用ドリルが、請求項1に記載のドリルアタッチメントにおけるドリルとして使用されることを特徴とする、請求項2に記載のハンマードリル用ドリル。
【発明の効果】
【0006】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、本発明によれば、既存のハンマードリルにドリルを取付固定し、ドリルアタッチメントで当該ドリルを覆い、ドリルのダスト収集可動部を移動させて当該ドリルの穿孔長を決定し、ドリルを回転させ穿孔を行うと、当該ドリルのダスト収集可動部に自動的にダストが収集され、ドリルの回転部分は作業者の手に触れないようになっているので、安全で、当該穿孔長の設定も簡単にでき、ドリルもその先端歯部が、中央部と該中央部の両側に配された両側部との3等分された山形に形成されているので、芯振れがなく、真円を穴開けすることができるなどの効果があり、当該ドリルアタッチメントの取付も簡単で、又、取り外しも簡単で、収納されたダストは、既存のハンマードリルを下向きにして、逆回転させれば、容易に外部に排出できる。当該ダストは、ドリルのダスト収集可動部のキャップなどを外すことによっても排出できる。
穿孔に際しては、設定された穿孔長が保持でき、設定された穿孔長での穿孔を終えることができる。ドリルアタッチメントは、そのドリルのダスト収集可動部及び缶体によりドリルの回転部分をカバーされているので、騒音も低減される。ハンマードリルの打撃反動が、内蔵バネにより抑えられ、又、従来の集塵装置のような集塵ホースなどを必要としないので、安価に提供でき、また、狭い天井のような所での作業が楽で、ダストが天井から落下してくるようなこともない。
【0007】
次に、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【実施例】
【0008】
図1に示すように、ドリルアタッチメント1は、ドリルのダスト収集可動部2と缶体3とを備えてなる。
当該ドリルのダスト収集可動部2は、図1に示す図示例では、円筒状本体200と底部201と当該底部から両側に突出した凸部202と当該底部から下方向に突出した突起部203とを有してなる。
当該ドリルのダスト収集可動部2の円筒状本体200は、ドリル4が装着できるように開口されており、当該円筒状本体200の上部には、ガイドキャップ204がO−リング205と共に装着され、又、当該ガイドキャップ204の上部には、クッションフイルター206が覆設されている。
当該クッションフイルター206の中央部やガイドキャップ204の中央部には、各々ドリル4が装着できるように穴が穴設されている。
当該クッションフイルター206は、穿孔作業時にコンクリート面などの作業面にドリルアタッチメントを密着させることができる。
穿孔作業時、ドリル4の回転と伴に、密閉された空間の円筒状本体200内部に、ダスト(切屑)Dが自動的に収集される。
当該ドリルのダスト収集可動部2の円筒状本体200の上部開口は、ガイドキャップ204及びクッションフイルター206により閉鎖されており、当該ダストDが外部に漏れないようになっている。当該ダストDは、外部に飛散しない。
当該ドリルのダスト収集可動部2の底部201の中央部にも、ドリル4が装着できるように穴が穴設されており、シール207にて、ダストDが、当該ドリルのダスト収集可動部2から缶体3へと漏れないようになっている。
【0009】
当該缶体3は、例えば、ドリルのダスト収集可動部2と同様に円筒状本体300に構成されている。
当該缶体3の円筒状本体300の上端部は開口され、図示のように、当該缶体3にドリルのダスト収集可動部2が挿着される。
缶体3は、バネ301を内蔵し、当該バネ301により、当該ドリルのダスト収集可動部2をドリル4の先端側に付勢している。
ドリルのダスト収集可動部2の凸部202と缶体3の上端フック部302とが噛合って、当該バネ301の付勢に対して当該ドリルのダスト収集可動部2が当該缶体3から脱れないようになっている。
当該バネ301により当該ドリルのダスト収集可動部2は可動で、一方、缶体3は固定されており、当該缶体3にドリルのダスト収集可動部2が挿着されると、図2に示すように、ドリル4の先端部をドリルのダスト収集可動部2から露出させることができる。
当該ドリルのダスト収集可動部2は、図2に示すように、缶体3の内部に挿入される。
缶体3には、ドリル4の穿孔長の調整が可能な機構302が設けられている。当該ドリル4の穿孔長調整機構302は、スライダー部3020と穿孔長調整固定部3021とを備えてなり、ドリルのダスト収集可動部2の突起部203が当該スライダー部3020と適宜位置で当接し、穿孔長調整固定部(ノブ)3021にて適宜位置で固定できる。
穿孔長に応じて、ドリルのダスト収集可動部2を缶体3の内部に挿入させ、当該ドリル4の穿孔長調整機構302により、その適切な穿孔長の調節を行うことができる。
当該バネ301の下端部には、バネストッパー303がビス3030により固着されており、当該バネ301が下端にて停止されるようになっている。
缶体3の下端部には、ドリルへの取付を可能とする機構304が設けられ、既存のハンマードリルHに当該ドリルへの取付を可能とする機構304により取り付けられる。当該ドリルへの取付を可能とする機構304は、固定金具3040をノブ3041を回転させて締め付け固定して取り付けることができる。ワンタッチで取り付けできる。
ドリルのダスト収集可動部2の突起部203をスライドさせると、チャックスライダー305に作用してドリルチャックを解放し、ドリル4を当該ドリルアタッチメント1から取出しすることが出来るようになっている。尚、306はキリロック輪、307はキリロックバネである。
【0010】
当該ドリル4は、図3(A)にも示すように、先端刃部400とストレ−ト部401とを備えてなり、その先端刃部400の先端歯部4000が、中央部と該中央部の両側に配された両側部とを有する山形形状に構成されてなる。
当該先端歯部4000が、中央部と該中央部の両側に配された両側部との3等分された山形に形成されているので、穿孔時、先ず、中央部のキリ歯が小径穴を穿孔し、次いで、両側のキリ歯が外側を穿孔するようになるので、芯振れがなく、真円を穴開けすることができる。
上記のように、当該ドリル4について、ストレ−ト部401を設けることにより、ドリル4の縦貫通部分のダスト漏れを防止できる。当該ドリル4は、先端刃部400の刃長は短く、軸長のストレ−ト部401をその根本から長くしてありドリル4の縦貫通部分のダスト漏れを防止できるようにしてある。
当該ドリル4は、ハンマードリル全般に適用できるが、特に、上記のドリルアタッチメント1の専用ドリルとして好適に使用できる。
本発明のドリルのダスト収集可動部2及び缶体3とを備えたドリルアタッチメント1は、当該先端刃部400とストレ−ト部401とを備えたドリル(超硬ドリル)4の回転露出部分全体を全面カバーして安全に作業をなし得る。
【0011】
本発明では、既存のハンマードリルHにドリル4を取付固定し、ドリルアタッチメント1で当該ドリル4を覆い、ドリルのダスト収集可動部2を移動させて当該ドリル4の穿孔長を決定し、ドリル4を回転させ穿孔を行うと、当該ドリルのダスト収集可動部2に自動的にダストDが収集され、ドリル4の回転部分は作業者の手に触れないようになっているので、安全で、当該穿孔長の設定も簡単にでき、ドリル4もその先端歯部4000が、中央部と該中央部の両側に配された両側部との3等分された山形に形成されているので、芯振れがなく、真円を穴開けすることができるなどの効果があり、当該ドリルアタッチメント1の取付も簡単で、又、取り外しも簡単で、収納されたダストDは、既存のハンマードリルHを下向きにして、逆回転させれば、容易に外部に排出できる。当該ダストDは、ドリルのダスト収集可動部2のキャップ204を外すことによっても排出できる。
穿孔に際しては、設定された穿孔長が保持でき、設定された穿孔長での穿孔を終えることができる。ドリルアタッチメント1は、そのドリルのダスト収集可動部2及び缶体3によりドリルの回転部分をカバーするので、騒音も低減される。ハンマードリルの打撃反動が、バネ301により抑えられ、又、従来の集塵装置のような集塵ホースなどを必要としないので、安価に提供でき、また、狭い天井のような所での作業が楽で、ダストが天井から落下してくるようなこともない。
【0012】
本発明は上記実施例に限定されず、適宜変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0013】
本発明は、ハンマードリルに限定されず、各種のドリルを有する穿孔装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施例を示すドリルアタッチメントの構成図である。
【図2】本発明の実施例を示す使用状態の一例説明図である。
【図3】(A)本発明の実施例を示すドリルの構成図である。 (B)本発明の実施例を示すドリルを取り外したドリルアタッチメントの構成図である。
【符号の説明】
【0015】
1…ドリルアタッチメント
2…ドリルのダスト収集可動部
3…缶体
4…ドリル
【出願人】 【識別番号】595042737
【氏名又は名称】宮口 義武
【出願日】 平成18年7月19日(2006.7.19)
【代理人】 【識別番号】100085039
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 良博


【公開番号】 特開2008−23622(P2008−23622A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−196470(P2006−196470)