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中子保護部材、中子保護具、及び中子保護方法 - 特開2008−36644 | j-tokkyo
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【発明の名称】 中子保護部材、中子保護具、及び中子保護方法
【発明者】 【氏名】古川 康夫

【要約】 【課題】中子を損傷することなく保護しつつ容易に運搬できる中子保護部材、中子保護具、及び中子保護方法を提供することを目的とする。

【構成】中子保護部材10を、弾性部材から形成され、運搬ケース14の内面に当接される当接面16と、中子18を収納する収納部20とを備えている。中子保護具12は、中子保護部材10と、中子保護部材10を挿入する運搬ケース14とを備えて構成した。中子保護部材10の材質は、紙廃棄物、樹脂廃棄物、又は木材廃棄物の中の二の廃棄物の組合せ又は三の廃棄物を混合し再生して形成された弾性部材である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性部材から形成され、運搬ケースの内面に当接される当接面と、中子を収納する収納部とを備えた中子保護部材。
【請求項2】
前記収納部が、中空形成部及び幅木部を有する中子の該幅木部を当接させて支持する支持部を備えた請求項1に記載する中子保護部材。
【請求項3】
前記収納部が、収納された中子の中空形成部の下部に位置し、該中空形成部に近接する近接棚を備えた請求項1又は請求項2に記載する中子保護部材。
【請求項4】
廃棄物を再生して形成された請求項1〜請求項3のいずれかに記載する中子保護部材。
【請求項5】
紙廃棄物、樹脂廃棄物、又は木材廃棄物の中の二の廃棄物の組合せ又は三の廃棄物を混合し再生して形成された請求項1〜請求項4のいずれかに記載する中子保護部材。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれかに記載する中子保護部材と、該中子保護部材を挿入する運搬ケースとを備えた中子保護具。
【請求項7】
複数個積み上げることが可能であり、運搬ケースが、複数個積み上げた時に上部側の他の運搬ケースに係合する凸部又は凹部を備え、下部側の他の運搬ケースに係合する凹部又は凸部を備えた請求項6に記載する中子保護具。
【請求項8】
前記請求項6又は請求項7に記載する中子保護具の中子保護部材に中子を収納して保護する中子保護方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、金属部品等の成形において中空部を形成するための中子を運搬するための中子保護部材、中子保護具、及び、中子保護方法に関する。
【0002】
従来から、エンジンの金属部品等の成形において流体経路等の中空部を形成するために、中子が用いられている。この中子は、砂等から形成されているため、強度的に脆いため、ウレタン等に包んだ状態でプラスチックケースに入れて運搬していた。また、搬入された中子を外型内にセットする作業者は、ウレタン等を取り除いて作業台上に中子を一旦載置した後にセットしていた。ここで、中子を保管する自動倉庫から中子を供給するシステムについて案出されている(例えば、特許文献1参照。)。このシステムの場合、バケット内の板の上に中子を載置して運搬する。しかし、このシステムの場合、中子を板の上に載置するのみであるので、強度的に脆い中子を保護する手段を考慮する必要がある。
【0003】
【特許文献1】特開平8−281378号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明者は、このような課題の原因を究明してこのような課題を解決するべく、鋭意研究を重ねた結果、本発明に至ったのである。
【0005】
すなわち、本発明は、中子を損傷することなく保護しつつ容易に運搬できる中子保護部材、中子保護具、及び中子保護方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の中子保護部材は、弾性部材から形成され、運搬ケースの内面に当接される当接面と、中子を収納する収納部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、前記中子保護部材において、前記収納部が、中空形成部及び幅木部を有する中子の該幅木部を当接させて支持する支持部を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、前記中子保護部材において、前記収納部が、収納された中子の中空形成部の下部に位置し、該中空形成部に近接する近接棚を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、前記中子保護部材において、廃棄物を再生して形成されたことを特徴とする。
【0010】
また、前記中子保護部材において、紙廃棄物、樹脂廃棄物、又は木材廃棄物の中の二の廃棄物の組合せ又は三の廃棄物を混合し再生して形成されたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の中子保護具は、中子保護部材と、該中子保護部材を挿入する運搬ケースとを備えたことを特徴とする。
【0012】
また、前記中子保護具において、複数個積み上げることが可能であり、運搬ケースが、複数個積み上げた時に上部側の他の運搬ケースに係合する凸部又は凹部を備え、下部側の他の運搬ケースに係合する凹部又は凸部を備えたことを特徴する。
【0013】
また、本発明の中子保護方法は、前記中子保護具の中子保護部材に中子を収納して保護することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の中子保護部材、中子保護具、及び中子保護方法によれば、弾性を有する中子保護部材内に収納して保護することができる。このため、ウレタン等に包む必要がなく、運搬作業効率を向上させることができる。また、搬入された中子を外型内にセットする作業者は、中子を中子保護部材から取り出してそのまま外型内にセットすることができ、ウレタン等を取り除いて作業台上に中子を一旦載置した後にセットする必要がない。また、廃棄物を再生して中子保護具を形成した場合には、環境保護に寄与できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明に係る中子保護部材、中子保護具、及び中子保護方法の実施形態について、図面に基づいて詳しく説明する。図1〜図5において、符号10は本発明の中子保護部材であり、符号12は本発明の中子保護具である。本明細書において、符号を18とした場合、18(1)〜18(4)を含む。他の符号についても、同様である。
【0016】
本発明の中子保護部材10は、弾性部材から形成され、運搬ケース14の内面に当接される当接面16と、中子18を収納する収納部20とを備えている。中子保護具12は、中子保護部材10と、中子保護部材10を挿入する運搬ケース14とを備えて構成される。
【0017】
中子保護部材10の材質は、紙廃棄物、樹脂廃棄物、又は木材廃棄物の中の二の廃棄物の組合せ又は三の廃棄物を混合し再生して形成された弾性部材(商品名はパルクボードであり、「パルクボード」は登録商標である。)である。廃棄物を再生して形成しているため、環境保護に寄与できる。収納する中子18は例えば200℃の高温であるため、中子保護部材10は高温の中子18を収納しても燃焼しないような材質から形成されている。当接面16は、中子保護部材10の周囲全体に渡って折り返した形状に設けられている。折り返した形状等、立体的な形状とすることにより、高温の中子18を収納しても、変形し難くなっている。また、手を入れて中子18を取り出しやすいように、開口部40が設けられている。なお、角部42は、中子18を損傷しないように、湾曲形状に構成されている。
【0018】
この中子保護部材10の製造方法を図6に従って説明する。まず、紙廃棄物、樹脂廃棄物、又は木材廃棄物等の各廃棄物毎に、破砕され粉砕されてストックされる。次に、ストックした複数の廃棄物がミキシングタンクで混合されて供給ホッパーへ送られ、供給ホッパーからは予備圧縮機に送られ積層余熱される。その後、成形部で熱プレスされ厚みが調整される。そして、冷却された後、寸法切り装置で所定の寸法に切り揃えられて完成する。
【0019】
収納部20は、4個の中子18(1)〜18(4)を収納できるように、4箇所の保持部22(1)〜(4)から構成されている。各保持部においては、中空形成部24及び幅木部26を有する中子18の幅木部26を当接させて支持する支持部28と、収納部20に支持された中子18の中空形成部24の下部に位置し、中空形成部24に近接する近接棚30を備えている。例えば、保持部22(1)の場合、図1及び図2に示すように、幅木部26(1)を支持する支持部28(1)と、中空形成部24(1)に近接する近接棚30(1)とを備えている。保持部22(2)〜22(4)については、図示を省略する。支持部28は、図2に示すように、幅木部26をはめ込んで位置決めできる。図5に示す中空形成部24と近接棚30との間の隙間hは、0.1mm〜10mmである。
【0020】
運搬ケース14は、上端4箇所に凹部32を、下端4箇所に凸部34を備えている。また、上端に2本の凸部36を、下端に2本の凹部38を備えている。複数個積み上げた時に、中子18が上部側の他の運搬ケース14に干渉しないように、運搬ケース14の縁枠36の上端は、収納した中子18の上端よりも高くなるように構成されている。運搬ケース14は、弾性を有する中子保護部材10を保護できる樹脂等の材質から形成される。
【0021】
次に、以下に、このような中子保護部材10及び中子保護具12について説明することにより、本発明の中子保護方法について説明する。
【0022】
中子保護具12を使用して中子18を運搬する場合、図7に示すように、中子保護部材10を運搬ケース14に入れる。この時、中子保護部材10の周囲の4個の当接面16が運搬ケース14の内面に当接され、中子保護部材10の運搬ケース14に対する位置関係が変わることがない。次に、この状態で、中子18を中子保護部材10に入れる。中子18(1)は保持部22(1)に保持され、中子18(2)は保持部22(2)に保持され、中子18(3)は保持部22(3)に保持されるが、中子18(1)は中子18(2)及び18(3)の上に干渉しないように一部において重ね合わされる。中子18(1)の幅木部26(1)は支持部28(1)に当接されて支持される一方で、中空形成部24(1)は近接棚30(1)から隙間hだけ浮くこととなる。このため、中空形成部24(1)に当接することなく支持でき、製品部分を成形する中空形成部24(1)が破損するのを防止できる。一方、仮に、衝撃等によって中子18(1)の幅木部26(1)が破損しても、中空形成部24(1)は近接棚30(1)上に当接して支持される。しかも、隙間hは微小であるため、中空形成部24(1)が当接される時に破損することがない。
【0023】
このようにして中子18を中子保護具12に収納した状態で、運搬するために、一旦、図8に示すように、積み上げられる。この時、図9及び図10に示すように、複数個積み上げた時に、凹部32は上部側の他の運搬ケース14の凸部34に係合し、凸部34は下部側の他の運搬ケース14の凹部32に係合するとともに、凸部36は上部側の他の運搬ケース14の凹部38に係合し、凹部38は下部側の他の運搬ケース14の凸部36に係合する。このため、中子保護具12同志の位置関係がX軸及びY軸方向において変わることなく、安定した状態に積み上げることができる。このように中子18を中子保護部材10及び中子保護具12に収納して積み上げられた状態から、トラック等によって運搬される。また、トラック内においても、同様に積み上げられる。
【0024】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態には限定されない。
【0025】
例えば、中子保護具12の運搬ケース14において、図11に示すように、左右の中子保護具12と係合する係合凸部44、及び前後の中子保護具12と係合する係合凸部46を備えてもよい。この係合凸部44及び46を備えることにより、前後左右に並べた中子保護具12との位置関係が変わるのを防止できる。
【0026】
その他、本発明の技術的範囲には、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様も含まれる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、いずれかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明の中子保護部材、中子保護具、及び中子保護方法によれば、弾性を有する中子保護部材内に収納して保護することができる。このため、中子の運搬、保管等のために広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の中子保護部材及び中子保護具の平面図である。
【図2】図1の中子保護部材及び中子保護具のA−A線切断部断面図である。
【図3】図1の中子保護部材及び中子保護具の正面図である。
【図4】図1の中子保護部材及び中子保護具の正面図である。
【図5】図1の中子保護部材及び中子保護具のB−B線切断部断面図である。
【図6】図1の中子保護部材の製造方法を説明するためのフローチャート図である。
【図7】図1の中子保護部材及び中子保護具の使用状態を示す正面図である。
【図8】図1の中子保護部材及び中子保護具の使用状態を示す正面図である。
【図9】図1の中子保護部材及び中子保護具の使用状態を示す側面図である。
【図10】図1の中子保護部材及び中子保護具の使用状態を示す正面図である。
【図11】本発明の中子保護部材及び中子保護具の他の実施形態を示す平面図である。
【符号の説明】
【0029】
10:中子保護部材
12:中子保護具
14:運搬ケース
16:当接麺
18(1)、18(2)、18(3)、18(4):中子
20:収納部
22(1)、22(2)、22(3)、22(4):保持部
24(1)、24(2)、24(3)、24(4):中空形成部
26(1)、26(2)、26(3)、26(4):幅木部
28(1)、28(2)、28(3)、28(4):支持部
30(1):近接棚
32:凹部
34:凸部
36:凸部
38:凹部
【出願人】 【識別番号】502231166
【氏名又は名称】株式会社古川シェル
【出願日】 平成18年8月2日(2006.8.2)
【代理人】 【識別番号】100094248
【弁理士】
【氏名又は名称】楠本 高義

【識別番号】100124718
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 建

【識別番号】100129207
【弁理士】
【氏名又は名称】中越 貴宣


【公開番号】 特開2008−36644(P2008−36644A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−210652(P2006−210652)