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【発明の名称】 湯口の成形清掃装置
【発明者】 【氏名】大野 泰嗣

【要約】 【課題】生砂上鋳型の任意の位置に成形される湯口に対してエアブローすることができる装置を提供する。

【構成】見切り面を上にした生砂上鋳型1の下方に、湯口成形ドリル2を配置し、湯口成形ドリルのほぼ真上からエアブローするエアブローユニット6を設けて、生砂上鋳型に湯口を成形すると共に成形された湯口に対してエアブローする湯口の成形清掃装置において、エアブローユニットを、エアブローするエアブローノズル23と、エアブローノズルを先端に連通固着しかつ基端にゴムホース28を介して圧縮空気源を接続した管部材24と、管部材を移動自在に貫装させると共に締付け機構を介して固定可能であり水平方向へ指向する第1貫通孔とこの第1貫通孔に直交すると共に締付け機構を有する第2貫通孔とを有する保持部材25と、固定配設され保持部材の第2貫通孔を貫装させる円柱部を上部に有する支持部材26と、によって構成したことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型の下方に水平および垂直方向へ移動可能に配置されてこの生砂上鋳型に湯口を切削成形する湯口成形ドリルと、この湯口成形ドリルを垂直方向へ移動させる昇降機構と、この昇降機構および前記湯口成形ドリルを水平方向へ移動させる移動機構と、この移動機構の近傍に固定配設され、前記湯口成形ドリルが成形した湯口に対して湯口成形ドリルのほぼ真上からエアブローするエアブローユニットと、を備えて、生砂上鋳型に湯口を成形するとともに成形された湯口に対してエアブローする湯口の成形清掃装置において、
前記エアブローユニットを、
エアブローするエアブローノズルと、
このエアブローノズルを先端に連通固着しかつ基端にゴムホースを介して圧縮空気源を接続した管部材と、
この管部材を移動自在に貫装させるとともに締付け機構を介して固定可能でありさらに水平方向へ指向する第1貫通孔とこの第1貫通孔に直交するとともに締付け機構を有する第2貫通孔とを有する保持部材と、
別途固定配設され前記保持部材を前記第2貫通孔にて環装させる円柱部を上部に有する支持部材と、
によって構成したことを特徴とする湯口の成形清掃装置。
【請求項2】
請求項1に記載の湯口の成形清掃装置において、
前記支持部材の円柱部に、前記管部材を貫装させた前記保持部材を、前記第2貫通孔にて2個以上重ねて環装させたことを特徴とする湯口の成形清掃装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型に湯口を成形しかつ成形された湯口に対してエアブローする湯口の成形清掃装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、生砂鋳型の湯口の成形方法の一つとして、生砂鋳型に長穴湯口を成形する湯口堀り方法において、湯口成形面を下方に向けて生砂鋳型を位置させた後に、回転ドリルを長穴湯口の長手方向に往復移動させることにより成形するようにしたものがある。
【特許文献1】特開2000−140998号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、このように構成された従来の生砂鋳型の湯口の成形方法では、回転ドリルによる生砂鋳型の切削によって発生する砂粒が、生砂鋳型のキャビティ面に付着して砂噛みの原因となるため、生砂鋳型の切削中に湯口に対してエアブローしその砂粒を吹き飛ばすようにしている。
【0004】
ところで、最近のように、多品種少量の鋳物を製造する設備においては、模型ごとに特有の鋳造方案を採用し、しかも湯口はその鋳造方案に対応した最適な位置に設ける必要があるため、湯口の場所および数は模型ごとに異なる。
そのため、従来の湯口成形法を実施する装置においては、回転ドリルは水平方向へ移動できるように構成されているが、任意の湯口位置に対してエアブローする装置は、固定式でエアブローできる位置も限られているため、湯口の切削中に発生する砂粒を適確に吹き飛ばすことができないなどの問題があった。
【0005】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型の任意の位置に成形される湯口に対して適確な位置にエアブローすることができる装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために本発明の湯口の成形清掃装置は、見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型の下方に水平および垂直方向へ移動可能に配置されてこの生砂上鋳型に湯口を切削成形する湯口成形ドリルと、この湯口成形ドリルを垂直方向へ移動させる昇降機構と、この昇降機構および前記湯口成形ドリルを水平方向へ移動させる移動機構と、この移動機構の近傍に固定配設され、前記湯口成形ドリルが成形した湯口に対して湯口成形ドリルのほぼ真上からエアブローするエアブローユニットと、を備えて、生砂上鋳型に湯口を成形するとともに成形された湯口に対してエアブローする湯口の成形清掃装置において、前記エアブローユニットを、エアブローするエアブローノズルと、このエアブローノズルを先端に連通固着しかつ基端にゴムホースを介して圧縮空気源を接続した管部材と、この管部材を移動自在に貫装させるとともに締付け機構を介して固定可能でありさらに水平方向へ指向する第1貫通孔とこの第1貫通孔に直交するとともに締付け機構を有する第2貫通孔とを有する保持部材と、別途固定配設され前記保持部材を前記第2貫通孔にて環装させる円柱部を上部に有する支持部材と、によって構成したことを特徴とする。
【0007】
このように構成されたものは、手作業により、見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型の上方における湯口を切削成形する位置に、エアブローユニットのエアブローノズルを臨ませたのち、移動機構を適宜駆動して湯口成形ドリルおよび昇降機構を生砂上鋳型を挟んでエアブローノズルの真下に移動させ、続いて、刃を回転させながら湯口成形ドリルを昇降機構によって上昇させて生砂上鋳型に湯口を切削成形し、これと同時に、エアブローノズルからエアブローして、湯口の切削中に発生する砂粒を吹き飛ばす。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように本発明は、見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型の下方に水平および垂直方向へ移動可能に配置されてこの生砂上鋳型に湯口を切削成形する湯口成形ドリルと、この湯口成形ドリルを垂直方向へ移動させる昇降機構と、この昇降機構および前記湯口成形ドリルを水平方向へ移動させる移動機構と、この移動機構の近傍に固定配設され、前記湯口成形ドリルが成形した湯口に対して湯口成形ドリルのほぼ真上からエアブローするエアブローユニットと、を備えて、生砂上鋳型に湯口を成形するとともに成形された湯口に対してエアブローする湯口の成形清掃装置において、前記エアブローユニットを、エアブローするエアブローノズルと、このエアブローノズルを先端に連通固着しかつ基端にゴムホースを介して圧縮空気源を接続した管部材と、この管部材を移動自在に貫装させるとともに締付け機構を介して固定可能でありさらに水平方向へ指向する第1貫通孔とこの第1貫通孔に直交するとともに締付け機構を有する第2貫通孔とを有する保持部材と、別途固定配設され前記保持部材を前記第2貫通孔にて環装させる円柱部を上部に有する支持部材と、によって構成したから、手作業により、見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型の上方における湯口を切削成形する位置に、エアブローノズルを臨ませることができるため、生砂上鋳型の任意の位置に成形される湯口に対して適確にエアブローすることができるなどの優れた実用的効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を適用した湯口の成形清掃装置の一実施例について、図1〜図6に基づき詳細に説明する。図5および図6に示すように、本湯口の成形清掃装置は、見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型1の下方に水平および垂直方向へ移動可能に配置されてこの生砂上鋳型1に湯口を切削成形する湯口成形ドリル2と、この湯口成形ドリル2を垂直方向へ移動させる昇降機構3と、この昇降機構3および前記湯口成形ドリル2を水平方向へ移動させる移動機構4と、この移動機構4の近傍に固定配設され、湯口成形ドリル2が成形した湯口に対して湯口成形ドリル2のほぼ真上からエアブローする複数のエアブローユニット6・6と、によって構成してある。
【0010】
そして、前記生砂上鋳型1は、前後方向へ延びる鍔付きローラコンベア7に移動自在に載せられた鋳枠8に内蔵されている。
また、前記湯口成形ドリル2においては半球状の刃9がホルダ10の回転軸に嵌着されて水平面内で回転可能になっている。
【0011】
また、前記移動機構4においては、図5に示すように、基台11上に2個の支持部材12・12が左右方向へ所要の間隔をおいて固着してあり、2個の支持部材12・12間には左右方向へ延びる四角柱状のガイドバー13が垂直面内で45度回転した状態で架設してある。ガイドバー13には四角筒状の移動部材14が摺動自在に環装してあり、移動部材14には、前記支持部材12にブラケット21を介して枢設された第1シリンダ15のピストンロットの先端がピン連結してあって、前記移動部材14は、前記第1シリンダ15の伸縮作動により前記ガイドバー13を介して左右方向へ往復移動するようになっている。
【0012】
さらに、前記移動機構4においては、図6に示すように、前記移動部材14の上面にこの移動部材14と直交する左右方向へ指向する四角筒状の固定部材16が垂直面内で45度回転した状態で装着してあり、固定部材16には、右端に前記湯口成形ドリル2および前記昇降装置3を装着した四角柱状の移動部材17が摺動自在に貫装してある。前記湯口成形ドリル2の左側面には前記固定部材16に枢設された第2シリンダ22のピストンロットの先端がピン連結してあって、前記湯口成形ドリル2および前記昇降装置3は、前記第2シリンダ22の伸縮作動により前記移動部材17を介して左右方向へ往復移動するようになっている。
【0013】
また、複数の前記エアブローユニット6・6のそれぞれは、図1〜図3に示すように、エアブローするエアブローノズル23と、このエアブローノズル23を先端に連通固着した管部材24と、この管部材24を移動自在に貫装させるとともに締付け機構を介して固定可能でありさらに水平方向へ指向する第1貫通孔とこの第1貫通孔に直交するとともに締付け機構を有する第2貫通孔とを有する保持部材25と、前記ローラコンベア7の外側面に固着され前記保持部材25を前記第2貫通孔にて環装させる円柱部を上部に有する支持部材26と、で構成してある。そして、複数の前記管部材24・24の各基端は、固設された絞り弁27にゴムホース28を介して連通接続してあり、さらに、絞り弁27は図 4に示すように、電磁開閉弁29を介して図示しない圧縮空気源に接続してある。
【0014】
また、前記締付け機構は、前記第1貫通孔および第2貫通孔にそれぞれ至るスリットを設け、このスリットの間隔をボルトの回転により狭めることによって前記第1貫通孔および第2貫通孔をそれぞれ締めるようになっている。
また、前記エアブローノズル23は、図4に示すように、絞り弁27および電磁開閉弁29を介して図示しない圧縮空気源に接続してある。
【0015】
このように構成したものは、手作業により、エアブローユニット6・6における複数の管部材24・24を、水平面内で回転させるとともに保持部材25・25に対してそれぞれ移動させて、見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型1の上方における湯口を切削成形する位置に、複数のエアブローノズル23・23をそれぞれ臨ませたのち、締付け機構のボルトを回転して複数の管部材24・24を複数の保持部材25・25にそれぞれ固定するとともに、複数の保持部材25・25を複数の支持部材26・26にそれぞれ固定する。
【0016】
次いで、移動機構4の第1シリンダ15および第2シリンダ22を適宜伸縮作動して湯口成形ドリル2および昇降機構3を、生砂上鋳型1を挟んでエアブローノズル23の真下に移動させ、続いて、刃9を回転させながら湯口成形ドリル2を昇降機構3によって上昇させて生砂上鋳型に湯口を切削成形し、これと同時に、電磁開閉弁29を開いてエアブローノズル23からエアブローして、湯口の切削中に発生する砂粒を吹き飛ばす。以上の操作を他のエアブローノズル23に対しても行う。これにより、生砂上鋳型1の任意の位置に成形される湯口に対して適確にエアブローすることができる
【0017】
なお、上述の実施例におけるエアブローユニット6は、管部材24を貫装させた保持部材25を第2貫通孔にて1個の支持部材26の円柱部に1個環装させてあるが、これに限定されるものではなく、図7〜図9に示すように、管部材24を貫装させた2個の保持部材25・25を、それぞれ第2貫通孔にて1個の支持部材36の円柱部に、重ねて環装させるようにしてもよい。 これにより、さらに多くの湯口に対応することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施例の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の左側面図である。
【図4】エアブローユニットに係るエア配管系統図である。
【図5】本発明を適用した湯口の成形清掃装置の一実施例の正面図である。
【図6】図5の左側面図である。
【図7】本発明の他の実施例の正面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】図7の左側面図である。
【符号の説明】
【0019】
1 生砂上鋳型
2 湯口成形ドリル
3 昇降機構
4 移動機構
6 エアブローユニット
23 エアブローノズル
24 管部材
25 保持部材
26 支持部材
28 ゴムホース
【出願人】 【識別番号】000191009
【氏名又は名称】新東工業株式会社
【出願日】 平成18年7月27日(2006.7.27)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−30067(P2008−30067A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−204072(P2006−204072)