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【発明の名称】 湯口の成形清掃装置
【発明者】 【氏名】水野 賀夫

【要約】 【課題】見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型の任意の位置に湯口を成形するとともに、成形される湯口に対してエアブローすることができる湯口の成形清掃装置を提供する。

【構成】見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型1の下方に水平および垂直方向へ移動可能に配置されて生砂上鋳型1に湯口を切削成形する湯口成形ドリル2と、湯口成形ドリル2を垂直方向へ移動させる昇降機構3と、昇降機構3および湯口成形ドリル2を水平方向へ移動させる移動機構4と、移動機構4に装着され、湯口成形ドリル2に追従して移動するとともに湯口成形ドリル2が成形した湯口に対して湯口成形ドリル2のほぼ真上からエアブローするエアブローノズル5を備えたエアブローユニット6と、を具備したことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型に湯口を成形しかつ成形された湯口に対してエアブローする装置であって、
前記生砂上鋳型の下方に水平および垂直方向へ移動可能に配置されてこの生砂上鋳型に湯口を切削成形する湯口成形ドリルと、
この湯口成形ドリルを垂直方向へ移動させる昇降機構と、
この昇降機構および前記湯口成形ドリルを水平方向へ移動させる移動機構と、
この移動機構に装着され、前記湯口成形ドリルに追従して移動するとともに湯口成形ドリルが成形した湯口に対して湯口成形ドリルのほぼ真上からエアブローするエアブローノズルを備えたエアブローユニットと、
を具備したことを特徴とする湯口の成形清掃装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型に湯口を成形しかつ成形された湯口に対してエアブローする湯口の成形清掃装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、生砂鋳型の湯口の成形方法の一つとして、生砂鋳型に長穴湯口を成形する湯口堀方法において、湯口成形面を下方に向けて生砂鋳型を位置させた後に、回転ドリルを長穴湯口の長手方向に往復移動させることにより成形するようにしたものがある。
【特許文献1】特開2000−140998号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、このように構成された従来の生砂鋳型の湯口の成形方法では、回転ドリルによる生砂鋳型の切削によって発生する砂粒が、生砂鋳型のキャビティ面に付着して砂噛みの原因となるため、生砂鋳型の切削中に湯口に対してエアブローしその砂粒を吹き飛ばすようにしている。
【0004】
ところで、最近のように、多品種少量の鋳物を製造する設備においては、模型ごとに特有の鋳造方案を採用し、しかも湯口はその鋳造方案に対応した最適な位置に設ける必要があるため、湯口の場所および数は模型ごとに異なる。
そのため、従来の湯口成形法を実施する装置においては、回転ドリルは水平方向へ移動できるように構成されているが、任意の湯口位置に対してエアブローする装置は、固定式でエアブローできる位置も限られているため、湯口の切削中に発生する砂粒を適確に吹き飛ばすことができないなどの問題があった。
【0005】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型の任意の位置に湯口を成形するとともに、成形される湯口に対して適確な位置にエアブローすることができる湯口の成形清掃装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために本発明の湯口の成形清掃装置は、見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型に湯口を成形しかつ成形された湯口に対してエアブローする装置であって、前記生砂上鋳型の下方に水平および垂直方向へ移動可能に配置されてこの生砂上鋳型に湯口を切削成形する湯口成形ドリルと、この湯口成形ドリルを垂直方向へ移動させる昇降機構と、この昇降機構および前記湯口成形ドリルを水平方向へ移動させる移動機構と、この移動機構に装着され、前記湯口成形ドリルに追従して移動するとともに湯口成形ドリルが成形した湯口に対して湯口成形ドリルのほぼ真上からエアブローするエアブローノズルを備えたエアブローユニットと、を具備したことを特徴とする。
【0007】
このように構成されたものは、移動機構を適宜駆動して湯口成形ドリルおよび昇降機構を生砂上鋳型の下方における所要場所に移動させるとともにエアブローユニットのエアブローノズルを湯口成形ドリルに追従させてエアブローノズルを生砂上鋳型を挟んで湯口成形ドリルの真上に対向させ、続いて、刃を回転させながら湯口成形ドリルを昇降機構によって上昇させて生砂上鋳型に湯口を切削成形し、これと同時に、エアブローノズルからエアブローして、湯口の切削中に発生する砂粒を吹き飛ばす。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように本発明は、見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型に湯口を成形しかつ成形された湯口に対してエアブローする装置であって、前記生砂上鋳型の下方に水平および垂直方向へ移動可能に配置されてこの生砂上鋳型に湯口を切削成形する湯口成形ドリルと、この湯口成形ドリルを垂直方向へ移動させる昇降機構と、この昇降機構および前記湯口成形ドリルを水平方向へ移動させる移動機構と、この移動機構に装着され、前記湯口成形ドリルに追従して移動するとともに湯口成形ドリルが成形した湯口に対して湯口成形ドリルのほぼ真上からエアブローするエアブローノズルを備えたエアブローユニットと、を具備したから、見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型の任意の位置に湯口を容易に成形するとともに、成形される湯口に対して適確にエアブローすることができるなどの優れた実用的効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を適用した湯口の成形清掃装置の一実施例について、図1〜図3に基づき詳細に説明する。図1に示すように、本湯口の成形清掃装置は、見切り面を上にした水平状態の生砂上鋳型1の下方に水平および垂直方向へ移動可能に配置されてこの生砂上鋳型1に湯口を切削成形する湯口成形ドリル2と、この湯口成形ドリル2を垂直方向へ移動させる昇降機構3と、この昇降機構3および前記湯口成形ドリル2を水平方向へ移動させる移動機構4と、この移動機構4に装着され、前記湯口成形ドリル2に追従して移動するとともに湯口成形ドリル2が成形した湯口に対して前記湯口成形ドリル2のほぼ真上からエアブローするエアブローノズル5を備えたエアブローユニット6と、で構成してある。
【0010】
そして、前記生砂上鋳型1は、前後方向へ延びる鍔付きローラコンベア7に移動自在に載せられた鋳枠8に内蔵されている。
また、前記湯口成形ドリル2においては半球状の刃9がホルダ10の回転軸に嵌着されて水平面内で回転可能になっている。
【0011】
また、前記移動機構4においては、図2に示すように、基台11上に2個の支持部材12・12が左右方向へ所要の間隔をおいて固着してあり、2個の支持部材12・12間には左右方向へ延びる四角柱状のガイドバー13が垂直面内で45度回転した状態で架設してある。ガイドバー13には四角筒状の移動部材14が摺動自在に環装してあり、移動部材14には、前記支持部材12にブラケット21を介して枢設された第1シリンダ15のピストンロッドの先端がピン連結してあって、前記移動部材14は、前記第1シリンダ15の伸縮作動により前記ガイドバー13を介して左右方向へ往復移動するようになっている。
【0012】
さらに、前記移動機構4においては、図1に示すように、前記移動部材14の上面にこの移動部材14と直交する左右方向へ指向する四角筒状の固定部材16が垂直面内で45度回転した状態で装着してあり、固定部材16には、左端に前記湯口成形ドリル2および前記昇降装置3を装着した四角柱状の移動部材17が摺動自在に貫装してある。前記湯口成形ドリル2の右側面には前記固定部材16に枢設された第2シリンダ22のピストンロッドの先端がピン連結してあって、前記湯口成形ドリル2および前記昇降装置3は、前記第2シリンダ22の伸縮作動により前記移動部材17を介して左右方向へ往復移動するようになっている。
【0013】
また、前記エアブローユニット6においては、図1に示すように、前記エアブローノズル5が支持部材18および配管19を介して前記移動機構4の移動部材17の右端に装着してあり、さらに、前記エアブローノズル5は、図3に示すように、配管19および電磁開閉弁20を介して図示しない圧縮空気源に接続してある。
【0014】
このように構成したものは、移動機構4の第1シリンダ15および第2シリンダ22を適宜伸縮作動して湯口成形ドリル2および昇降装置3を生砂上鋳型1の下方における所要場所に移動させるとともに、エアブローノズル5を備えたエアブローユニット6を湯口成形ドリル2に追従させて、エアブローノズル5を生砂上鋳型1を挟んで湯口成形ドリル2と対向させ、続いて、湯口成形ドリル2の刃9を回転させながら昇降装置3によって湯口成形ドリル2を上昇させて生砂上鋳型1に湯口を切削成形し、さらに湯口を切削成形しながら電磁開閉弁20を開いてエアブローノズル5からエアブローして、湯口の切削中に発生する砂粒を吹き飛ばす。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施例の側面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】エアブローユニットに係るエア配管系統図である。
【符号の説明】
【0016】
1 生砂上鋳型
2 湯口成形ドリル
3 昇降機構
4 移動機構
5 エアブローノズル
6 エアブローユニット
【出願人】 【識別番号】000191009
【氏名又は名称】新東工業株式会社
【出願日】 平成18年7月27日(2006.7.27)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−30066(P2008−30066A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−204068(P2006−204068)