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金属線捲着用レンチ - 特開2008−73747 | j-tokkyo
トップ :: B 処理操作 運輸 :: B21 本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き

【発明の名称】 金属線捲着用レンチ
【発明者】 【氏名】高 橋 成 生

【要約】 【課題】被連結金属線の中途適所に捲着金属線の端部を効率的且つ簡便に捲着、緊張することができる新たな結線技術を提供する。

【解決手段】レンチ本体2の頭部22に、操作杆部21に直交状の配置で、適宜形状に設定された嵌着用縦貫孔42と、その全長に亘る外周面に該嵌着用縦貫孔42に繋がる装着用間隙44とを形成した主軸4が、ラチェット機構5を伴って貫通状に軸着され、頭部22に装着用間隙44に連通可能な装着口25を開口し、主軸4嵌着用縦貫孔42に対し、同嵌着用縦貫孔42に略一致された外郭形状とされ、その全長に亘る外周面所定巾に中心付近に至る縦貫溝部61を形成し、主軸4から露出する一端の縦貫溝部61より外側となる偏心適所に係止鉤部62が形成された中軸6を同心状に嵌着し、縦貫溝閉鎖金具71が中軸用抜け止め部8によって仮固定されるよう組み合わされてなる金属線捲着用レンチ1である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定長の操作杆部とその先端の頭部とからなるレンチ本体の頭部中央付近に、当該操作杆部に直交状の配置で、その全長に亘る外周面所定巾に、中心付近に至る深さの被連結金属線装着用とする縦貫溝部を形成してなる軸部が、所定回転方向または任意に選択した回転方向の何れかの回転が規制可能なラチェット機構を伴って貫通状に内装、軸着される一方、当該レンチ本体頭部適所には、軸部縦貫溝部に連通可能な所定巾の装着口を開口した上、同頭部から露出状となる当該軸部一端の縦貫溝部より外側となる偏心適所には、被連結金属線に対して捲着対象となる捲着金属線端部がわの中途適所を摺動自在に係合可能とする係止鉤部を形成すると共に、当該縦貫溝部には開閉操作可能とする閉塞機構が組み込まれてなるものとしたことを特徴とする金属線捲着用レンチ。
【請求項2】
所定長の操作杆部とその先端の頭部とからなるレンチ本体の頭部中央付近に、当該操作杆部に直交状の配置で、その全長に亘る外周面所定巾に、中心付近に至る深さの被連結金属線装着用とする縦貫溝部を形成してなる軸部が、所定回転方向または任意に選択した回転方向の何れかの回転が規制可能なラチェット機構を伴って貫通状に内装、軸着される一方、当該レンチ本体頭部適所には、軸部縦貫溝部に連通可能な所定巾の装着口を開口した上、同頭部から露出状となる当該軸部一端の縦貫溝部より外側となる偏心適所には、被連結金属線に対して捲着対象となる捲着金属線端部がわの中途適所を摺動自在に係合可能とする係止鉤部を形成すると共に、当該縦貫溝部には開閉操作可能とする閉塞機構が組み込まれて軸部軸心周りに操作杆部を揺動操作し、ラチェット機構の回転規制を受けた軸部係止鉤部が、被連結金属線の周りに捲着金属線端部がわをコイル状に捲着可能とされてなるものとしたことを特徴とする金属線捲着用レンチ。
【請求項3】
所定長の操作杆部とその先端の頭部とからなるレンチ本体の頭部中央付近に、当該操作杆部に直交状の配置で、適宜断面形状に設定された嵌着用縦貫孔と、その全長に亘る外周面に所定巾をもって開口し、該嵌着用縦貫孔と繋がる装着用間隙とを形成した主軸が、所定回転方向または任意選択された回転方向の何れかの回転を規制可能とするラチェット機構を伴って貫通状に内装、軸着される一方、当該レンチ本体頭部適所には、主軸装着用間隙に連通可能な所定巾の装着口を開口した上、当該主軸嵌着用縦貫孔に対し、該主軸よりも長尺であって同主軸嵌着用縦貫孔の断面形状に略一致された外郭断面形状とされ、その全長に亘る外周面所定巾に中心付近に至る深さに設定された被連結金属線装着用の縦貫溝部を形成し、主軸から露出状となる一端の該縦貫溝部より外側となる偏心適所に、当該被連結金属線に対して捲着しようとする捲着金属線端部がわの中途適所を、摺動自在に係合可能とする係止鉤部が形成された中軸を同心状に嵌着すると共に、該中軸縦貫溝部を封鎖可能に嵌合する縦貫溝閉鎖金具が、中軸用抜け止め部によって脱着自在に仮固定し得るよう組み合わされてなるものとしたことを特徴とする金属線捲着用レンチ。
【請求項4】
所定長の操作杆部とその先端の頭部とからなるレンチ本体の頭部中央付近に、当該操作杆部に直交状の配置で、頭部内配置となる適所外周に同心状のギア部を一体形成し、適宜断面形状に設定された嵌着用縦貫孔と、その全長に亘る外周面に所定巾をもって開口し、該嵌着用縦貫孔と繋がる装着用間隙とを形成した主軸が、当該ギア部を所定回転方向または任意選択された回転方向の何れかの回転を規制可能とするラチェット機構を伴って貫通状に内装、軸着される一方、当該レンチ本体頭部適所には、主軸装着用間隙に連通可能な所定巾の装着口を開口した上、当該主軸嵌着用縦貫孔に対し、該主軸よりも長尺であって同主軸嵌着用縦貫孔の断面形状に略一致された外郭断面形状とされ、その全長に亘る外周面所定巾に中心付近に至る深さに設定された被連結金属線装着用の縦貫溝部を形成し、主軸から露出状となる一端の該縦貫溝部より外側となる偏心適所に、当該被連結金属線に対して捲着しようとする捲着金属線端部がわの中途適所を、摺動自在に係合可能とする係止鉤部が形成された中軸を同心状に嵌着すると共に、該中軸縦貫溝部を封鎖可能に嵌合する縦貫溝閉鎖金具が、中軸用抜け止め部によって脱着自在に仮固定し得るよう組み合わされてなるものとしたことを特徴とする金属線捲着用レンチ。
【請求項5】
所定長の操作杆部とその先端の頭部とからなるレンチ本体の頭部中央付近に、当該操作杆部に直交状の配置で、頭部内配置となる適所外周に同心状のギア部を一体形成し、適宜断面形状に設定された嵌着用縦貫孔と、その全長に亘る外周面に所定巾をもって開口し、該嵌着用縦貫孔と繋がる装着用間隙とを形成した主軸が、当該ギア部を所定回転方向または任意選択された回転方向の何れかの回転を規制可能とするラチェット機構を伴って貫通状に内装、軸着される一方、当該レンチ本体頭部適所には、主軸装着用間隙に連通可能な所定巾の装着口を開口した上、当該主軸嵌着用縦貫孔に対し、該主軸よりも長尺であって同主軸嵌着用縦貫孔の断面形状に略一致された外郭断面形状とされ、その全長に亘る外周面所定巾に中心付近に至る深さに設定された被連結金属線装着用の縦貫溝部を形成し、主軸から露出状となる一端の該縦貫溝部より外側となる偏心適所に、当該被連結金属線に対して捲着しようとする捲着金属線端部がわの中途適所を、摺動自在に係合可能とする係止鉤部が形成された中軸を同心状、且つ当該主軸装着用間隙と該縦貫溝部とが、それら中心に交叉する一直線状に一致しない配置関係となるよう組み合わされ、縦貫溝部用の閉塞機構を形成するよう軸着し、当該主軸に対して中軸用抜け止め部によって脱着自在に仮固定し得るものとしたことを特徴とする金属線捲着用レンチ。
【請求項6】
ラチェット機構が、軸部または主軸の回転方向の規制を、正転と逆転との何れか任意選択された一方に切り換え自在とする係止方向切り換え機構、および、レンチ本体頭部またはその近傍の外側適所に露出状に配置され、該係止方向切り換え機構を操作可能とする切り換え入力部を一体的に形成されてなるものとした、前記請求項1ないし5何れか一項記載の金属線捲着用レンチ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、可塑性線状体の結線に関連するあらゆる分野をその技術分野とするものであり、結線用の工具を製造、利用する分野は勿論のこと、その製造に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
【背景技術】
【0002】
(着目点)
我が国における葡萄栽培は、比較的降雨が多いという気候の影響から蔓性の枝が長く伸びるため、棚仕立てによるのが一般的であり、こうした棚仕立てによる栽培は、同様に蔓性果樹であるキウイフルーツやパッションフルーツ等にも広く利用される外、近年においては、果樹生産の維持と拡大とを図るため、作業の軽労化や低コスト化、収量の増加等を目的とした果樹の低樹高化が盛んに行われ、ラ・フランス、蜜柑、柿、桃、林檎等の様々な品種にも平棚仕立てを用いた果樹低樹高省力化技術に基づく栽培が試みられるようになり、脚立を用いた高所作業や地上から上向き姿勢で腕を上げるような比較的首や肩に負担の大きな管理作業等の頻度を削減し、圃場の所定高さ位置に、平面状に張設された縦横交叉状の金属線に、果樹枝を誘引することにより、容易に葉や果実に満遍なく陽光を当てるよう管理し、果実品質の向上や収穫量の増加等という様々な成果が得られている。
【0003】
しかしながら、こうした棚仕立ては、広大な農圃の要所々々に複数本の支柱を打ち立て、それら支柱間に比較的硬質で十分な強度を有する被連結金属線を張設し、さらにそれら支柱間に張設した被連結金属線の中途適所間に、果樹の枝を誘引するに十分な強度を有する捲着金属線の端部を交叉状に連結することによって施工されるものであり、特に被連結金属線の中途適所に捲着金属線の端部を連結する作業は、直径4・程の鋼線や銅線等を大型ペンチを用いて結び付ける作業であって、しかも十分な張力を得る必要があり、そのためには相当な労力を要することとなって誰でも簡単に設置できるというようなものではなく、腕力に加えてそれなりの技能を必要とすることから、高齢者や女性などはいうに及ばず、通常作業者にとっても大きな作業負担となっていた。
【0004】
(従来の技術)
こうした状況の中、その打開策として、例えば特開平10−132036号公報「紐状体緊張具」発明として提案されているもののように、ケース中央の軸受け孔にラチェット歯車と紐状体導入溝であるスリットとを一体に形成した巻取軸を回動自在に保持し、つまみで回動し得るように構成し、金属線をスリットとケース両端の底面側のロープ溝左、ロープ溝右に挿入してつまみを所定方向に回動すると、巻取軸に金属線が巻き付けられて緊張するとともにラチェット歯車の歯にラチェット爪の他端が逆止方向に挿入されるために巻取軸の逆転は阻止されて金属線の緊張を保持可能としたものや、特開2003−137230号公報に開示された「紐結束具」発明のように、適宜間隔を開けて配置された内部に紐を通して支持する二つの筒状の紐挿通路と両紐挿通路に通された紐と係合する紐係合部とからなる一対の紐保持体を並設し、一側の紐保持体の紐挿通路の周側部にスリットを形成し、このスリットから紐を挿通路内部に押し入れることができるように構成し、紐の連結や締め付け、長さの調節を片手で容易に行えるようにし、操作性を向上させたもの等が散見される。
【0005】
しかし、前者の「紐状体緊張具」発明は、金属線を連結した後に緊張させるのに利用可能となるものであり、ペンチなどを使用した手作業によって被連結金属線の中途適所に捲着金属線の端部を繋着し、その後に該捲着金属線の中途適所に、該紐状体緊張具を装着して緊張、操作しなければならないという手間の掛かるものであり、しかも緊張操作に際して先端のスリットに捲着金属線の中途適所を係止させた巻取軸を、一体に設けられたつまみを掴んで回動、操作しなければならず、比較的硬質な捲着金属線を捲回して緊張させるのは非常に困難であり、できめだけ容易に捲回操作できるようにするには、つまみ部分を大型化する必要がある外、各捲着金属線毎に設置しなければならなかったりして経済的負担も大きく、広大な圃場に多くの金属線を張着する必要がある園芸農家にとっては実用的でないという欠点を拭いきれないものであり、また、後者の「紐結束具」発明は、2本の金属線同士を連結、締め付けるのに利用可能なものとなっているが、やはり金属線同士の結束箇所毎に設ける必要があり、圃場に設置される全ての金属線を連結するには膨大な数の紐結束具が必要となってしまって経済的負担が大きく、やはりその利用には無理があった。
【特許文献1】(1)特開平10−132036号公報 (2)特開2003−137230号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある前者の「紐状体緊張具」発明によるものは、緩みのある金属線を緊張させるのに有効ではあるものの金属線1本毎に設置する必要があり、また、後者の「紐結束具」発明では、2本の金属線の端部同士を連結、緊張させるのに有効なものとなってはいるが、やはり金属線の連結部分毎に設置しなければならず、広大な圃場に設置される平棚仕立ての全体に亘って設けなければならなくなるなど、従前空提案のある何れに依るものも、その経済的な負担が大きくて経営基盤が脆弱な園芸農家では採用し難いという致命的な欠点があり、何とか経費負担を掛けないで金属線同士を効率的に連結、緊張させることを可能とする新たな技術の開発が求められていた。
【0007】
(発明の目的)
そこで、この発明では、長年に渡って果樹栽培に従事してその不都合に甘んじてきたものの1人として、果樹園などの棚仕立てに際し、被連結金属線の中途適所に捲着金属線の端部を効率的且つ簡便に捲着、緊張することができるようにする新たな結線技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の金属線捲着用レンチを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の金属線捲着用レンチは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、所定長の操作杆部とその先端の頭部とからなるレンチ本体の頭部中央付近に、当該操作杆部に直交状の配置で、その全長に亘る外周面所定巾に、中心付近に至る深さの被連結金属線装着用とする縦貫溝部を形成してなる軸部が、所定回転方向または任意に選択した回転方向の何れかの回転が規制可能なラチェット機構を伴って貫通状に内装、軸着される一方、当該レンチ本体頭部適所には、軸部縦貫溝部に連通可能な所定巾の装着口を開口した上、同頭部から露出状となる当該軸部一端の縦貫溝部より外側となる偏心適所には、被連結金属線に対して捲着対象となる捲着金属線端部がわの中途適所を摺動自在に係合可能とする係止鉤部を形成すると共に、当該縦貫溝部には開閉操作可能とする閉塞機構が組み込まれてなるものとした構成を要旨とする金属線捲着用レンチである。
【0009】
この基本的な構成からなる金属線捲着用レンチを、その表現を変えて示すと、所定長の操作杆部とその先端の頭部とからなるレンチ本体の頭部中央付近に、当該操作杆部に直交状の配置で、その全長に亘る外周面所定巾に、中心付近に至る深さの被連結金属線装着用とする縦貫溝部を形成してなる軸部が、所定回転方向または任意に選択した回転方向の何れかの回転が規制可能なラチェット機構を伴って貫通状に内装、軸着される一方、当該レンチ本体頭部適所には、軸部縦貫溝部に連通可能な所定巾の装着口を開口した上、同頭部から露出状となる当該軸部一端の縦貫溝部より外側となる偏心適所には、被連結金属線に対して捲着対象となる捲着金属線端部がわの中途適所を摺動自在に係合可能とする係止鉤部を形成すると共に、当該縦貫溝部には開閉操作可能とする閉塞機構が組み込まれ、軸部軸心周りに操作杆部を揺動操作することにより、ラチェット機構の回転規制を受けた軸部係止鉤部が、被連結金属線の周りに捲着金属線端部がわをコイル状に捲着可能とされてなるものとした構成からなる金属線捲着用レンチとなる。
【0010】
これをより具体的なものとして示すと、所定長の操作杆部とその先端の頭部とからなるレンチ本体の頭部中央付近に、当該操作杆部に直交状の配置で、適宜断面形状に設定された嵌着用縦貫孔と、その全長に亘る外周面に所定巾をもって開口し、該嵌着用縦貫孔と繋がる装着用間隙とを形成した主軸が、所定回転方向または任意選択された回転方向の何れかの回転を規制可能とするラチェット機構を伴って貫通状に内装、軸着される一方、当該レンチ本体頭部適所には、主軸装着用間隙に連通可能な所定巾の装着口を開口した上、当該主軸嵌着用縦貫孔に対し、該主軸よりも長尺であって同主軸嵌着用縦貫孔の断面形状に略一致された外郭断面形状とされ、その全長に亘る外周面所定巾に中心付近に至る深さに設定された被連結金属線装着用の縦貫溝部を形成し、主軸から露出状となる一端の該縦貫溝部より外側となる偏心適所に、当該被連結金属線に対して捲着しようとする捲着金属線端部がわの中途適所を、摺動自在に係合可能とする係止鉤部が形成された中軸を同心状に嵌着すると共に、該中軸縦貫溝部を封鎖可能に嵌合する縦貫溝閉鎖金具が、中軸用抜け止め部によって脱着自在に仮固定されるよう組み合わせた金属線捲着用レンチとなる。
【0011】
さらに具体的には、所定長の操作杆部とその先端の頭部とからなるレンチ本体の頭部中央付近に、当該操作杆部に直交状の配置で、頭部内配置となる適所外周に同心状のギア部を一体形成し、適宜断面形状に設定された嵌着用縦貫孔と、その全長に亘る外周面に所定巾をもって開口し、該嵌着用縦貫孔と繋がる装着用間隙とを形成した主軸が、当該ギア部を所定回転方向または任意選択された回転方向の何れかの回転を規制可能とするラチェット機構を伴って貫通状に内装、軸着される一方、当該レンチ本体頭部適所には、主軸装着用間隙に連通可能な所定巾の装着口を開口した上、当該主軸嵌着用縦貫孔に対し、該主軸よりも長尺であって同主軸嵌着用縦貫孔の断面形状に略一致された外郭断面形状とされ、その全長に亘る外周面所定巾に中心付近に至る深さに設定された被連結金属線装着用の縦貫溝部を形成し、主軸から露出状となる一端の該縦貫溝部より外側となる偏心適所に、当該被連結金属線に対して捲着しようとする捲着金属線端部がわの中途適所を、摺動自在に係合可能とする係止鉤部が形成された中軸を同心状に嵌着すると共に、該中軸縦貫溝部を封鎖可能に嵌合する縦貫溝閉鎖金具が、中軸用抜け止め部によって脱着自在に仮固定されるよう組み合わせるようにした構成の金属線捲着用レンチということができる。
【0012】
上記までのこの発明の金属線捲着用レンチを、さらに別の表現によって示すと、所定長の操作杆部とその先端の頭部とからなるレンチ本体の頭部中央付近に、当該操作杆部に直交状の配置で、頭部内配置となる適所外周に同心状のギア部を一体形成し、適宜断面形状に設定された嵌着用縦貫孔と、その全長に亘る外周面に所定巾をもって開口し、該嵌着用縦貫孔と繋がる装着用間隙とを形成した主軸が、当該ギア部を所定回転方向または任意選択された回転方向の何れかの回転を規制可能とするラチェット機構を伴って貫通状に内装、軸着される一方、当該レンチ本体頭部適所には、主軸装着用間隙に連通可能な所定巾の装着口を開口した上、当該主軸嵌着用縦貫孔に対し、該主軸よりも長尺であって同主軸嵌着用縦貫孔の断面形状に略一致された外郭断面形状とされ、その全長に亘る外周面所定巾に中心付近に至る深さに設定された被連結金属線装着用の縦貫溝部を形成し、主軸から露出状となる一端の該縦貫溝部より外側となる偏心適所に、当該被連結金属線に対して捲着しようとする捲着金属線端部がわの中途適所を、摺動自在に係合可能とする係止鉤部が形成された中軸を同心状、且つ当該主軸装着用間隙と該縦貫溝部とが、それら中心に交叉する一直線状に一致しない配置関係となるよう組み合わされ、縦貫溝部用の閉塞機構を形成するよう軸着し、当該主軸に対して中軸用抜け止め部によって脱着自在に仮固定されてなるものとした構成からなる金属線捲着用レンチであるということもできる。
【発明の効果】
【0013】
以上のとおり、この発明の金属線捲着用レンチによれば、所定長の操作杆部とその先端の頭部とからなるレンチ本体の頭部中央付近に、当該操作杆部に直交状の配置で、その全長に亘る外周面所定巾に、中心付近に至る深さの被連結金属線装着用とする所定巾の縦貫溝部を形成してなる軸部が、ラチェット機構をともなって貫通状に内装、軸着される一方、当該レンチ本体頭部適所には、軸部縦貫溝部に連通可能な所定巾の装着口を開口した上、同頭部から露出状となる当該軸部一端の縦貫溝部より外側となる偏心適所には、被連結金属線に対して捲着対象となる捲着金属線端部がわの中途適所を摺動自在に係合可能とする係止鉤部を形成すると共に、当該縦貫溝部には開閉操作可能とする閉塞機構が組み込まれてなるものとしてあり、当該レンチ本体頭部適所に開口された装着口を通じて軸部縦貫溝部内に、概略同心状の配置となるよう被連結金属線を配置させ、閉塞機構によって該縦貫溝部を閉鎖し、軸部係止鉤部に捲着金属線の端部がわ中途適所を摺動自在に係合させた後、軸部縦貫溝部に装着された被連結金属線の概略軸心周りに操作杆部を揺動操作すると、ラチェット機構の回転規制を受けた軸部係止鉤部が、被連結金属線の周りに捲着金属線端部がわをコイル状に捲着可能となり、従前までであれば大型ペンチを用いて多大な労力を払いながら行わざるを得なかった結線作業が軽快に実施可能となり、さらに捲着済みの捲着金属線を被連結金属線から解き外す作業も効率化することができる上、特に、緊張すべき金属線の1本毎に設置が必要となる従来型の「紐状体緊張具」や「紐結束具」に比較して格段に経済性に秀れたものとすることができる。
【0014】
加えて、レンチ本体の頭部中央付近に、当該操作杆部に直交状の配置とされ、適宜断面形状に設定された嵌着用縦貫孔と、その全長に亘る外周面に所定巾をもって開口し、該嵌着用縦貫孔と繋がる装着用間隙とを形成した主軸が、所定回転方向または任意選択された回転方向の何れかの回転を規制可能とするラチェット機構を伴って貫通状に内装、軸着され、該主軸嵌着用縦貫孔に対し、同主軸嵌着用縦貫孔の断面形状に略一致させた外郭断面形状とされ、その全長に亘る外周面所定巾に中心付近に至る深さに設定された被連結金属線装着用の縦貫溝部を形成し、主軸から露出状となる一端の該縦貫溝部より外側となる偏心適所に、当該被連結金属線に対して捲着しようとする捲着金属線端部がわの中途適所を、摺動自在に係合可能とする係止鉤部が形成された中軸を同心状に嵌着すると共に、該中軸縦貫溝部を封鎖可能に嵌合する縦貫溝閉鎖金具が、中軸用抜け止め部によって脱着自在に仮固定されるよう組み合わされてなるものとし、縦貫溝部の巾寸法や、係止鉤部の形状、寸法などを適宜変更した複数個の中軸を予め準備しておくことが可能となり、被連結金属線や捲着金属線の直径に適した中軸を選択し、主軸に装着して幅広い範囲に利用することができ、しかも係止鉤部が摩耗や変形、破損してしまったときにも簡便に交換することが可能となって経済性にも秀れているという利点が得られる。
【0015】
また、レンチ本体頭部内配置となる適所外周に同心状のギア部を一体形成し、適宜断面形状に設定された嵌着用縦貫孔と、その全長に亘る外周面に所定巾をもって開口し、該嵌着用縦貫孔と繋がる装着用間隙とを形成した主軸が、当該ギア部を所定回転方向または任意選択された回転方向の何れかの回転を規制可能とするラチェット機構を伴って貫通状に内装、軸着させるようにしたものでは、既製品として市場に供給されている一般型のラチェットレンチに加工を加えることによって、略同様の機能を発揮可能なレンチ本体ならびに主軸部分を得ることが可能であり、中軸と閉鎖機構とを新たに製造するだけで、比較的簡便且つ経済的に生産できるものとなり、レンチ本体の製造に不可欠な金型や加工機械等の生産設備の殆どが不要となり、全てを専用設計したものに比較して格段に低廉にて大量生産し、市場に提供することができるという特段の特徴が得られるものとなる。
【0016】
さらに、主軸に対して中軸を同心状、且つ当該主軸装着用間隙と該縦貫溝部とが、それら中心に交叉する一直線状に一致しない配置関係となるよう組み合わせられ、縦貫溝部用の閉塞機構を形成するよう軸着したものでは、縦貫溝閉鎖金具が不要となり、それだけ部品点数を削減できて被連結金属線および捲着金属線への装着、離脱作業の工数を短縮化して結線作業の効率を大幅に向上させることができ、しかも摩耗や破損の頻度を減少させてメンテナンス頻度を低減し、耐久寿命を延命化できるという秀れた効果を発揮することとなる。
【0017】
そして、ラチェット機構が、軸部または主軸の回転方向の規制を、正転と逆転との何れか任意選択された一方に切り換え自在とする係止方向切り換え機構、および、レンチ本体頭部またはその近傍の外側適所に露出状に配置され、該係止方向切り換え機構を操作可能とする切り換え入力部を一体的に有するよう設定したものでは、正転と逆転との区別を気にせずに被連結金属線および捲着金属線に軸部または主軸ならびに中軸を装着することが可能となり、装着後に所望の捲着、回転方向を設定、操作して結線することができるものとなって結線作業をさらに効率化できるものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
レンチ本体は、頭部の中央付近にラチェット機構を伴って軸着した軸部の縦貫溝部に装着するようにした被連結金属線を、中心に、所定長に設定した操作杆部を揺動操作可能とする機能を果たものであって、基本的に所定長の操作杆部とその先端に一体化した頭部とからなり、該頭部中央付近に、当該操作杆部に直交状の配置で、その全長に亘る外周面所定巾に、中心付近に至る深さの被連結金属線装着用とする縦貫溝部を形成してなる軸部が、所定回転方向または任意に選択した回転方向の何れかの回転が規制可能なラチェット機構を伴って貫通状に内装、軸着され、当該頭部適所には、軸部縦貫溝部に連通可能な所定巾の装着口を開口されたものとしなければならず、市販のラチェットレンチの一部を加工し、主軸と中軸とを分解可能に組み合わせてなるものとすることも可能であり、操作杆部に対して軸部が直交状の配置とならない場合であっても、軸部軸心周りに操作杆部を容易に回動操作可能な程度の交叉角度に設定するようにしたものであれば、或程度の捲回操作性を確保することができる。
【0019】
装着口は、軸部または主軸内に装着された中軸の何れかに形成され、頭部中央付近に配した縦貫溝部に至る頭部適所に被連結金属線の中途適所を横断状に通過可能とし、縦貫溝部への被連結金属線中途部の着脱操作を可能とする機能を果たし、軸部または主軸の回転操作により、縦貫溝部に一致させて連通状の配置とすることができるものとしなければならず、装着用間隙および縦貫溝部の軸部または主軸の軸周り方向の開口巾寸法に略一致させた寸法、形状のものとするのが望ましく、被連結金属線の着脱操作性を考慮して縦貫溝部から装着口にかけて次第に開口巾寸法を拡開状としたものとすることができる。
【0020】
軸部は、レンチ本体の頭部中央付近に被連結金属線の中途適所が貫通状に装着され、しかも、該被連結金属線を同レンチ本体操作杆部に直交状の配置となる姿勢に保持可能とし、さらに、頭部から露出状となる一端の偏心適所に捲着金属線端部がわの中途適所を摺動自在に係合可能とする機能を果たすものであり、より具体的には、後述する実施例にも示すように、適宜断面形状に設定された嵌着用縦貫孔と、その全長に亘る外周面に所定巾をもって開口し、該嵌着用縦貫孔と繋がる装着用間隙とを形成した主軸と、該主軸嵌着用縦貫孔に対し、同主軸よりも長尺であって主軸嵌着用縦貫孔の断面形状に略一致された外郭断面形状とされ、その全長に亘る外周面所定巾に中心付近に至る深さに設定された被連結金属線装着用の縦貫溝部を形成し、主軸から露出状となる一端の該縦貫溝部より外側となる偏心適所に、当該被連結金属線に対して捲着しようとする捲着金属線端部がわの中途適所を、摺動自在に係合可能とする係止鉤部が形成された中軸を組み合わせてなるものとすることが可能である外、主軸に対し中軸を同心状、且つ該主軸装着用間隙と該縦貫溝部とが、それら中心に交叉する一直線状に一致しない配置関係となるよう組み合わされ、縦貫溝部用の閉塞機構を形成するよう組み合わせたものとすることが可能である。
【0021】
主軸は、被連結金属線を略同心状に装着可能とすると共に、露出状となる一端に捲着対象となる捲着金属線端部がわの中途適所を摺動自在に係合可能とする中軸を、その中心付近に縦貫状に装着可能とし、且つラチェット機構による軸周りの所定回転方向または任意選択された回転方向の何れかの回転を規制可能とする機能を果たし、より具体的には、操作杆部に直交状の配置で、適宜断面形状に設定された嵌着用縦貫孔と、その全長に亘る外周面に所定巾をもって開口し、該嵌着用縦貫孔と繋がる装着用間隙とを形成したものとしなければならず、頭部内配置となる適所外周に同心状のギア部を一体形成し、該ギア部を所定回転方向または任意選択された回転方向の何れかの回転を規制可能とするラチェット機構を伴ってレンチ本体の頭部中央付近に、貫通状に内装、軸着されたものとするのが望ましい。
【0022】
嵌着用縦貫孔は、中軸を同心状且つ周回りに回転不能な状態に装着可能とし、しかも主軸に装着された中軸が該主軸の一方端がわから他方端がわへ脱落しないよう規制可能とする機能を果たすものであり、主軸に装着された中軸の縦貫溝部に被連結金属線を装脱可能とする装着用間隙を連通させたものとしなければならず、後述する実施例に示すように、一端がわにJIS規格に基づく六角ボルトの頭部を嵌着可能とする正六角孔状部分、または、軸心周りの30°毎に、姿勢を変更した六角ボルトの頭部を、夫々嵌合可能とする星型をなすよう、合計12個の角部を形成した断面形状としたものとすることが可能である外、正三角形断面状あるいはそれ以外の多角形断面状、もしくは曲線を含む異形断面形状の孔部分を形成したものとすることができ、これとは反対がわとなる他端がわは、一端側よりも小さな断面形状とし、中軸の挿脱操作を実現可能としたものとすべきである。
【0023】
装着用間隙は、主軸内に装着された中軸の縦貫溝部に被連結金属線を装着する際に、該被連結金属線の中途適所が主軸の肉厚部分を横断状に通過可能とする機能を果たすものであり、主軸の外周面適所における全長に亘り、対象の被連結金属線直径を超える巾寸法の開口を形成し、嵌着用縦貫孔に連続するものとしなければならず、被連結金属線直径を十分に越えた巾寸法に設定して比較的容易に被連結金属線の中途適所を通過させることができるものとすべきであり、装着作業性を考慮すると主軸の軸心に略平行状の直線状に形成されたものとするのが望ましいが、波線状のものとして装着された被連結金属線が不用意に離脱しないように形成したものとすることも不可能ではない。
【0024】
ラチェット機構は、レンチ本体頭部の軸部または主軸を中心に同レンチ本体操作杆部を揺動操作した際に、軸部または主軸の所定回転方向または任意選択された回転方向の何れかの回転を規制可能とする機能を果たすものであり、軸部または主軸の適宜外周壁面に形成された爪車と、これに一定方向の回転のみを規制可能とする係合爪とを有するものとすることができる外、後述する実施例にも示すように、軸部または主軸の適宜外周壁面に形成されたギア部と、該ギア部に対してその正転方向の回転のみを規制可能とする爪、および該ギア部に対してその逆転方向の回転のみを規制可能とする爪からなり、しかも軸部または主軸の回転方向の規制を、正転と逆転との何れか任意選択された一方に切り換え自在とする係止方向切り換え機構を設けたものとすることができ、該係止方向切り換え機構には、レンチ本体頭部またはその近傍の外側適所に露出状に配置され、該係止方向切り換え機構を操作可能とする切り換え入力部を一体的に有するよう設定されたものとすることができる。
【0025】
ラチェット機構の爪は、後述する実施例に示すものの外に、正転規制用の爪と逆転規制用の爪とが、夫々一体型ブロック体の左右がわに配され、該ブロック体が軸部または主軸のギア部に対し、ギア部軸心に平行且つ偏心された軸心をもったシーソー型に軸着されるか、またはギア部歯先円の接線方向に摺動自在に配置されるかの何れかに設定され、該ブロック体をシーソー型の場合は傾斜させ、あるいは摺動型の場合には摺動操作することにより、何れか一方の爪のみをギア部に噛合させるよう操作可能とし、正逆転方向の規制を選択的に規制可能としたものとすることができる。
【0026】
中軸は、主軸嵌着用縦貫孔の内側に被連結金属線を略同心状に装着可能とする縦貫溝部を形成可能とすると共に、主軸の一方端がわの縦貫溝部より外側となる偏心適所に、捲着金属線端部がわの中途適所を、摺動自在に係合可能とする係止鉤部を形成可能とする機能を果たし、実質的に操作杆部から主軸に伝達される入力を、捲着金属線端部がわ中途適所を被連結金属線の中途適所に捲着させる力に効率的に変換可能なものとしなければならず、より具体的には、操作杆部の任意握持部分を力点とし、中軸の中心付近に配した被連結金属線を支点、中軸一端の偏心適所に形成した係止鉤部を作用点とし、梃子の原理を利用したものとすべきであり、後述する実施例にも示すように、その外郭形状を主軸嵌着用縦貫孔に対して着脱可能に嵌合可能とし、装着状態にあっては主軸軸心周りの回転力を確実に伝達可能なものとしなければならず、その全長に亘る外周面所定巾に中心付近に至る深さに設定された被連結金属線装着用の縦貫溝部を形成し、主軸から露出状となる一端の該縦貫溝部より外側となる偏心適所に、当該被連結金属線に対して捲着しようとする捲着金属線端部がわの中途適所を、摺動自在に係合可能とする係止鉤部が形成されたものとすべきである。
【0027】
縦貫溝部は、中軸の軸心に略同心状となるよう被連結金属線の中途適所を横断状に装着し、また装着された被連結金属線の中途適所を横断状に離脱可能とする機能を果たし、中軸の全長に亘る軸心付近に達する深さ寸法と、被連結金属線の直径を超える巾寸法とに設定され、後述する実施例にも示すように、縦貫溝閉鎖金具やその外の各種閉塞機構によって開閉可能に設定されたものとしなければならず、主軸装着用間隙やレンチ本体頭部の装着口に連続可能且つ同等であり、しかも被連結金属線の中途適所を横断状に装着可能とする巾寸法および形状に設定されたものとすべきである。
【0028】
係止鉤部は、軸部かまたは主軸か、あるいは主軸の端部から露出する中軸かの何れか一端の縦貫溝部から外径がわに外れた適所に、捲着金属線端部がわの中途適所を、摺動自在に係合可能とする機能を果たし、正転または逆転操作を受けた場合の何れか係合すべき一方、または双方に捲着金属線端部がわを摺動自在、且つ十分な強度をもって係合可能としたものとしなければならず、後述する実施例にも示すように、捲着金属線端部がわ中途適所を装着可能なC字型の開口部分を有した環状に形成されたものとするのが望ましいが、開閉機構を有した環状または鉤状に形成し、捲着金属線端部がわ中途部分の不用意な離脱を確実に阻止可能なものとすることが可能である。
【0029】
中軸用抜け止め部は、主軸に装着された中軸が不用意に脱落しないよう、所定位置に固定状に仮留め可能とする機能を果たすものであり、主軸の嵌着用縦貫孔や装着用間隙、および中軸の縦貫溝部などの構造的影響を受けず、主軸に対して中軸を嵌着状に仮留め可能とするものとしなければならず、後述する実施例に示すように、コイル状バネ環の両端を平行状に延伸させ、該平行状の両端間に、主軸に装着され露出状となった中軸の他端がわ外周面に、周回り180°を隔てて軸心直交状に刻設された平行溝を挟着させ、中軸が主軸から離脱しないよう仮留め可能としたものや、または、同様にコイル状バネ環の両端を平行状に延伸させたものを、主軸に装着され露出状となった中軸の他端がわ外周面に刻設された平行溝に嵌着すると共に、縦貫溝閉鎖金具に縦貫溝部を閉鎖するよう一体形成された閉鎖用ブロック部の該当箇所に穿設されたピン孔に、何れか対応する一方の端部を挿し込み状とするよう嵌着させたものとすることが可能であり、また概略R字型に折曲形成されたバネ製クリップ状部品を、主軸他端がわに露出状となった中軸他端に形成した溝または偏心孔に、直線状端部を挿し込むように装着し、他方曲線状の端部がわを中軸の外周壁面に沿って嵌着させ、着脱自在に装着したものとすることができる。
【0030】
閉塞機構は、軸部または主軸に装着された中軸の縦貫溝部に被連結金属線の中途適所を、略同心状の配置とするよう装着させた後、当該被連結金属線の中途適所が不用意に縦貫溝部から離脱しないよう、仮留め可能とする機能を果たすものであり、実質的に縦貫溝部を閉鎖可能とするものとしなければならず、後述する実施例にも示すように、縦貫溝部の開口形状に略合致した形状の閉鎖用ブロック部を仮着可能とするよう設けたものや、あるいは主軸と中軸とを嵌着する際に、主軸装着用間隙と該中軸縦貫溝部とが、それら中心に交叉する一直線状に一致しない配置関係となるよう組み合わせることにより、中軸縦貫溝部が主軸の装着用間隙以外の肉厚範囲によって実質的に閉鎖されるよう形成されたもの等とすることが可能である。
【0031】
被連結金属線は、捲着金属線端部捲着の対象となる金属線であり、捲着金属線を張設可能な程度に比較的剛性が高く、従ってレンチ本体頭部の軸部または主軸に装着した中軸の何れかの縦貫溝部を装着し、レンチ本体操作杆部を揺動操作させた場合にも容易に変形したり、切断したりせず充分に耐える程度の剛性を有するものとするのが望ましく、例えば各種鋼線、各種銅線、各種アルミニウム線、各種ステンレス線など様々な金属線とすることが可能であり、より具体的には亜鉛鍍金、錫鍍金、ニッケル鍍金、クロム鍍金などを施した各種鋼線、または合成樹脂皮膜や天然ゴム皮膜などを施した金属線などであるということが可能であり、充分な強度を有した樹脂線やその他の線状体に置き換えることもでき、果樹園などの棚仕立て用とするものの外、柵用のもの、各種配線用などの支線その他特に用途は問わない。
【0032】
捲着金属線は、その端部の所定範囲を被連結金属線の適所に捲着、緊張させる対象となる金属線であり、当該金属線捲着用レンチによって被連結金属線を軸心とするようコイル状に巻着可能な程度の可塑性を有した金属線であるということができ、被連結金属線と同様に、例えば各種鋼線、各種銅線、各種アルミニウム線、各種ステンレス線など様々な金属線とすることが可能であり、より具体的には亜鉛鍍金、錫鍍金、ニッケル鍍金、クロム鍍金などを施した各種鋼線、または合成樹脂皮膜や天然ゴム皮膜などを施した金属線などであるということが可能であり、充分な強度と可塑性とを有した樹脂線やその他の線状体に置き換えることも可能であり、これまた、上記被連結金属線と同様、その用途は問わない。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
【実施例1】
【0033】
図1の分解状態にある金属線捲着用レンチの斜視図、図2の被連結金属線に組み込まれる金属線捲着用レンチの斜視図、図3の捲回操作中の金属線捲着用レンチの斜視図、および図4の捲回操作中の金属線捲着用レンチを主軸他端がわから観た斜視図に示される事例は、所定長の操作杆部21とその先端の頭部22とからなるレンチ本体2の頭部22中央付近に、当該操作杆部21に直交状の配置で、適宜断面形状に設定された嵌着用縦貫孔42と、その全長に亘る外周面に所定巾をもって開口し、該嵌着用縦貫孔42と繋がる装着用間隙44とを形成した主軸4が、所定回転方向または任意選択された回転方向の何れかの回転を規制可能とするラチェット機構5を伴って貫通状に内装、軸着される一方、当該レンチ本体2頭部22適所には、主軸4装着用間隙44に連通可能な所定巾の装着口25を開口した上、当該主軸4嵌着用縦貫孔42に対し、該主軸4よりも長尺であって同主軸4嵌着用縦貫孔42の断面形状に略一致された外郭断面形状とされ、その全長に亘る外周面所定巾に中心付近に至る深さに設定した被連結金属線9装着用の縦貫溝部61を形成し、主軸4から露出状となる一端の該縦貫溝部61より外側となる偏心適所に、当該被連結金属線9に対して捲着しようとする捲着金属線91端部がわの中途適所を、摺動自在に係合可能とする係止鉤部62が形成された中軸6を同心状に嵌着すると共に、該中軸6縦貫溝部61を封鎖可能に嵌合する縦貫溝閉鎖金具71が、中軸用抜け止め部8によって脱着自在に仮固定されるよう組み合わされてなる、この発明の金属線捲着用レンチにおける代表的な一実施例を示すものである。
【0034】
当該金属線捲着用レンチ1は、図1中に示すように、長さ30センチ程度に設定された操作杆部21の一端に、該操作杆部21に直交状の配置となる軸着孔23を中央付近に穿孔し、片側に開放する収容空間部24を有した頭部22を一体に形成したレンチ本体2からなり、該頭部22の操作杆部21とは反対がわとなる箇所には、巾7・の装着口25が、頭部22の軸着孔23と外部とを繋ぐよう開口させたものとなっており、当該収容空間部24内には、全長45・前後であって中途適所の外周面に環状のギア部41が一体に形成された主軸4が、その他端がわを軸着孔23に回転自在に装着したものとし、該ギア部4と操作杆部21との間の収容空間部24内に、主軸4の軸心を挟み配置された一対の爪51,51と夫々を噛合方向に向けて弾性的に押圧するコイルバネ52,52、およびそれら爪51,51間に配され、主軸4に平行状に軸着したカム55からなる係止方向切り換え機構53が、図4中に示す、頭部22の収容空間部24開口がわとは反対がわの側面に設けてなる切り換え入力部としての正逆転係止切り換え用レバー54を設け、主軸4の正転、逆転の規制方向を切り換え自在としたラチェット機構5を形成したものとなっており、図1中に示すように、当該頭部22収容空間部24は、頭部22の装着口25に合致する装着口31、および主軸4の一端側中途適所を回転自在に支持可能とする軸着孔32を有した平板状の閉鎖蓋3によって施蓋され、2個のネジ33,33によって開閉可能に閉鎖、一体化されたものとしてある。
【0035】
主軸4は、一端がわの外径が28・に設定され、内部に正六角柱形状の同心孔が形成され、これとは反対がわとなる他端がわの外径が23・に設定され、一端がわの正六角柱形状の孔よりも小さな直径となる円柱形状または六角柱形状の同心孔が穿設され、ギア部41の内側付近に係合用段部43を有し、一端から他端に貫通する嵌着用縦貫孔42が形成されたものとなっており、周壁面の一部には全長に亘り、中心に平行な巾7・の直線帯状となる範囲に装着用間隙44が、ギア部41を含む外周壁面を肉厚方向に貫通し、嵌着用縦貫孔42に繋がるよう形成されたものとなっている。
【0036】
主軸4の嵌着用縦貫孔42には、その一端がわ開口から、全長が63・に設定され、その一端がわに長さ20・、直径24・の概略正六角柱状部分が形成され、他端がわを長さ43・、直径17・の円柱状に形成した中軸6が、同心状且つ着脱自在に嵌着され、該中軸6の全長に亘る中心部分には、内径10・の縦貫溝部61が穿孔され、該縦貫溝部61全長に亘る主軸4装着用間隙44に対応する巾7・の直線帯状の範囲が、外周壁面に連通するよう開口され、また他端よりの外周壁面には、縦貫溝部61の開口縁とそれとは反対がわとなる両外周壁面との双方に、夫々接線状となる平行溝63,63が刻設される一方、当該中軸6一端の概略正六角柱状部分における縦貫溝部61開口がわとは反対がわとなる端縁には、その先端がわに開放する概略C字型形状の係止鉤部62が一体的に突設され、しかも該係止鉤部62は縦貫溝部61から外径がわに偏心させた配置となるよう設定されている。
【0037】
中軸6が装着された主軸4の一端がわ外周面には、閉塞機構7としての縦貫溝閉鎖金具71が着脱自在に装着されており、該縦貫溝閉鎖金具71は、内径28・に設定した円筒環状であって、装着に支障のない周壁面の一部が巾7・に亘って切開され軸心方向断面がC字型に形成された装着環状部72を有し、該装着環状部72の主軸4装着用間隙44および中軸6縦貫溝部61に一致する内周壁面に、それら装着用間隙44および縦貫溝部61に嵌着可能な矩形棒状の閉鎖用ブロック部73の一端が固着され、該閉鎖用ブロック部73の中軸6平行溝63に一致する先端部分には、ピン孔74が穿孔されたものとなっており、主軸4から露出した中軸6他端の平行溝63,63および閉鎖用ブロック部73のピン孔74に、コイル状バネの両端を平行状に延伸させてなる抜け止めピン(中軸用抜け止め部)8を嵌着し、中軸6ならびに縦貫溝閉鎖金具71を主軸4に仮固定したものとなっている。
【実施例2】
【0038】
図5の閉鎖機構を変更した分解状態にある金属線捲着用レンチの斜視図、図6の被連結金属線に装着する金属線捲着用レンチの斜視図、および図7の主軸他端がわから観た金属線捲着用レンチの側面図に示す事例は、所定長の操作杆部21とその先端の頭部22とからなるレンチ本体2の頭部22中央付近に、当該操作杆部21に直交状の配置で、頭部22内配置となる適所外周に同心状のギア部41を一体形成し、適宜断面形状に設定された嵌着用縦貫孔42と、その全長に亘る外周面に所定巾をもって開口し、該嵌着用縦貫孔42と繋がる装着用間隙44とを形成した主軸4が、当該ギア部41を所定回転方向または任意選択された回転方向の何れかの回転を規制可能とするラチェット機構5を伴って貫通状に内装、軸着される一方、当該レンチ本体2頭部22適所には、主軸4装着用間隙44に連通可能な所定巾の装着口25を開口した上、当該主軸4嵌着用縦貫孔42に対し、該主軸4よりも長尺であって同主軸4嵌着用縦貫孔42の断面形状に略一致された外郭断面形状とされ、その全長に亘る外周面所定巾に中心付近に至る深さに設定された被連結金属線9装着用の縦貫溝部61を形成し、主軸4から露出状となる一端の該縦貫溝部61より外側となる偏心適所に、当該被連結金属線9に対して捲着しようとする捲着金属線91端部がわの中途適所を、摺動自在に係合可能とする係止鉤部62が形成された中軸6を同心状、且つ当該主軸4装着用間隙22と該縦貫溝部61とが、それら中心に交叉する一直線状に一致しない配置関係となるよう組み合わされ、縦貫溝部61用の閉塞機構7を形成するよう軸着し、当該主軸4に対して中軸用抜け止め部8によって脱着自在に仮固定されるようにした、この発明の金属線捲着用レンチにおける代表的な他の実施例を示すものである。
【0039】
当該金属線捲着用レンチ1は、図5中に示すように、操作杆部21と頭部22とからなるレンチ本体2、およびその頭部22に貫通するよう装着された主軸4が、基本的に前記実施例1の図1中に示したものと同一のものとされ、図5中に示す、該主軸4嵌着用縦貫孔42に装着される中軸6の一部、および抜け止めピン(中軸用抜け止め部)8に若干の変更を加え、主軸4に対する中軸6の装着状態を変更したことによって閉塞機構7を形成し、前記実施例1の図1中に記載のある縦貫溝閉鎖金具71を廃止したものとなっており、当該中軸6の主軸4から露出する他端には、図7中に示すように、縦貫溝部61開口とは反対がわとなる周壁面に、軸心に直交状となり、しかも軸心から偏心された位置にピン孔64を穿孔したものとし、概略R型に折曲されたバネ製の抜け止めピン8の直線状端部を該ピン孔64に挿し込み、曲線状端部を縦貫溝部61開口がわの周壁面に嵌着させるよう装着可能としたものとなっており、中軸6は主軸4嵌着用縦貫孔42に対し、主軸4装着用間隙44と該縦貫溝部61とがそれら中心に交叉する一直線状に一致しない配置関係となるよう組み合わせ、閉塞機構7を形成するものとなっている。
【0040】
(実施例の作用)
以上のとおりの構成からなる実施例1の金属線捲着用レンチ1は、例えば水平状(垂直や斜めなど何れの姿勢でも良い)に張設した直径6・の被連結金属線9の中途適所に、直径4・の捲着金属線91の端部をT字型に結線、緊張させようとする場合には、先ず該被連結金属線9中途部適所に対して当該金属線捲着用レンチ1を装着する必要があり、この装着作業は、図2中に示すように、装着用間隙44と縦貫溝部61とを中心に交叉する一直線状に一致させるよう、主軸4に中軸6を組み合わせ、同図2中の実線矢印に示すように、主軸4を周回りに回転させて主軸4装着用間隙44、中軸6縦貫溝部61および頭部22装着口25を互いに連通状となるよう配列させた後、同図2中の白抜き矢印に示すように、装着口25および装着用間隙44を通過させた被連結金属線9の中途部を中軸6縦貫溝部61の中心付近に配置させると共に、図2中の白抜き矢印に示すように、縦貫溝閉鎖金具71装着環状部72を、その開口を通じて被連結金属線9の中途部であってレンチ本体2主軸4の一端がわとなる適所に装着すると共に、該縦貫溝閉鎖金具71閉鎖用ブロック部73を、図2中の黒塗り矢印に示すように、主軸4装着用間隙44および中軸6縦貫溝部61の開口に沿って同中軸6の一端がわから他端がわに装着し、装着環状部72を主軸4一端がわ外周面に嵌着させた上、中軸6他端がわの平行溝63,63、および一方の平行溝63に一致された閉鎖用ブロック部73ピン孔74の夫々に、図2中に鎖線矢印で示すように、抜け止めピン8の平行端を嵌着させて仮留めしたものとする。
【0041】
このように被連結金属線9の中途適所に装着した金属線捲着用レンチ1の主軸4の一端から露出する中軸6係止鉤部62に、被連結金属線9の中途適所に概略L字状またはV字状に巻き掛けた捲着金属線91の端部がわ中途部を摺動自在に係合させた上、図3中の実線矢印に示すように、レンチ本体2操作杆部21を、被連結金属線9を中心に揺動、往復操作することにより、図1中に示した、ラチェット機構5が主軸4の一方の回転を規制するよう作動し、図3中に示すように、被連結金属線9の中途部に対して捲着金属線91の端部がわがコイル状に捲回され、緊張状に張設されることとなる。
【0042】
また、ラチェット機構5の回転規制方向を切り換え操作する際には、図4中に示した、正逆転係止切り換え用レバー(切り換え入力部)54を操作し、図1中に示した、カム55を傾斜させるよう操作し、何れか一方の爪51を、そのコイルバネ52に抗して倒し込み、何れか他方の爪51を、コイルバネ52の弾性圧力を伴い主軸4ギア部41に噛合させ、回転規制方向を選択的に設定することが可能なものとなっている。
【0043】
結線作業を終えた後には、装着の際とは逆の取り外し操作を行って簡便に取り外すことが可能であり、図3中に示すように、中軸6係止鉤部62に係合している捲着金属線91端部を外し、図2中に示した各矢印とは逆に抜け止めピン8を抜き取り、縦貫溝閉鎖金具71を抜き外して装着口25、装着用間隙44および縦貫溝部61を中心に交叉する一直線状に一致させ、レンチ本体2を被連結金属線9から離脱して取り外すこととなり、以上のように被連結金属線9の中途適所への装着と取り外しとを、要所毎に繰り返すことにより、複数本の捲着金属線91,91,……を効率的に結着することが可能となる。
【0044】
前記実施例2の金属線捲着用レンチ1は、図6中に示すように、中軸6を主軸4に組み合わせる前の段階において、同図6中の実線矢印に示すように、レンチ本体2頭部22の装着口25と主軸4装着用間隙44とを連通状の配置とするよう、主軸4を回転操作して、同図6中の白抜き矢印に示すように、被連結金属線9中途適所に装着する一方、これとは別体の状態にあり、他端がわを主軸4一端がわに向けた中軸6の縦貫溝部61を、同図6中に白抜き矢印で示すように、レンチ本体2主軸4の一端がわ配置となる被連結金属線9中途適所に装着した後、中軸6を主軸4嵌着用縦貫孔42に対し、同中軸6縦貫溝部61の開口分部が、主軸4装着用間隙44とは、それら中心を挟んで反対がわの配置となるよう組み合わせ装着し、図7中に示すように、被連結金属線9が横断状に離脱しないよう閉塞機構7を形成した上、主軸4他端がわに露出した中軸6のピン孔64に図6中の鎖線矢印に示すように、抜け止めピン8を装着し、図7中に示すよう仮固定した後、前記実施例1の図3および図4中に示したのと同様の操作を行って被連結金属線9中途適所に捲着金属線91の端部をコイル状に捲回し、緊張状に結線することが可能である。
【0045】
結線作業を終えて被連結金属線9中途部から金属線捲着用レンチ1を取り外す場合には、前述の装着作業とは逆に、図6および図7中に示した、抜け止めピン8を抜き外し、中軸6を主軸4一端がわへ抜き取り、分離された中軸6は縦貫溝部61の開口を通じて、またレンチ本体2は主軸4装着用間隙44およびそれに一致させた装着口25を通じて夫々、被連結金属線9中途部から取り外すこととなり、簡便且つ迅速に取り外し、次の結線作業に取り掛かることが可能となる。
【0046】
(実施例の効果)
以上のような構成からなる実施例1の金属線捲着用レンチ1は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、図1中に示したように、主軸4の嵌着用縦貫孔42内に係合用段部43を形成してあって、中軸6一端がわの正六角柱状部分の座面を係止可能として他端方向への脱落を確実に阻止するものとし、同中軸6他端がわの平行溝63,63に装着される抜け止めピン(中軸用抜け止め部)8との組み合わせによって主軸4からの中軸6の不用意な脱落を確実に防止でき、しかも該抜け止めピン8は、閉鎖用ブロック部73のピン孔74に挿し込まれて縦貫溝閉鎖金具71を仮固定するものとなり、当該抜け止めピン8を抜き取り、縦貫溝閉鎖金具71および中軸6を軽快に取り外すことができるという利点が得られる。
【0047】
また、中軸6縦貫溝部61の開口部分に組み込まれる縦貫溝閉鎖金具71の閉鎖用ブロック部73は、被連結金属線9中途適所に装着された中軸6縦貫溝部61を円筒状に封鎖するものとなって被連結金属線9の中途部分を中心に操作杆部21を揺動させる締め付け操作を、より円滑なものとすることができ、該縦貫溝部61の開口部分の角などが被連結金属線9に接触して傷付けたりするのを確実に防止でき、さらにまた、レンチ本体2に組み込まれた各部品は個別に分解することができ、老朽化や破損した部品を簡便に交換可能になって経済性に秀れた金属線捲着用レンチ1を提供することができるという効果を発揮するものとなる。
【0048】
実施例2の金属線捲着用レンチ1は、図5中に示したように、中軸6の他端に穿孔したピン孔64に概略R字型の抜け止めピン(中軸用抜け止め部)8の直線状の端部を装着し、曲線状の端部によって中軸6の縦貫溝部61開口がわを係止するようにしてあり、比較的簡便な抜け止めピン8の装着作業によって中軸6の脱落を確実に防止することが可能となり、逆にこの抜け止めピン8を抜き取れば中軸6を迅速に離脱させることができることとなり、被連結金属線に対してより迅速に着脱できるようになるという特徴が得られることになる。
【0049】
(結 び)
叙述の如く、この発明の金属線捲着用レンチは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの金属線の1本毎に設置しなければならない紐状体緊張具類に比較して格段に経済的なものとすることができる上、梃子の原理を利用してコイル状に捲回する作用によって結線作業性を大幅に改善し得るものとなることから、高齢化や人手不足に悩む園芸農家は勿論のこと、電気工事におけるアンテナの設置などあらゆる結線作業に有効なものとなり、農林水産業および工業など多くの業界によって高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
【0050】
図面は、この発明の金属線捲着用レンチの技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
【図1】分解状態にある金属線捲着用レンチを示す斜視図である。
【図2】被連結金属線に装着される金属線捲着用レンチを示す斜視図である。
【図3】捲回作業中の金属線捲着用レンチを示す斜視図である。
【図4】金属線捲着用レンチの正逆転係止切り換え用レバーを示す斜視図である。
【図5】一部に変更を加えた金属線捲着用レンチを分解して示す斜視図である。
【図6】被連結金属線に装着される属線捲着用レンチを示す斜視図である。
【図7】抜け止めピンを装着した金属線捲着用レンチを示す側面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 金属線捲着用レンチ
2 レンチ本体
21 同 操作杆部
22 同 頭部
23 同 軸着孔
24 同 収容空間部
25 同 装着口
3 閉鎖蓋
31 同 装着口
32 同 軸着孔
33 同 ネジ
4 主軸(軸部)
41 同 ギア部
42 同 嵌着用縦貫孔
43 同 係合用段部
44 同 装着用間隙
5 ラチェット機構
51 同 爪
52 同 コイルバネ
53 同 係止方向切り換え機構
54 同 正逆転係止切り換え用レバー(切り換え入力部)
55 同 カム
6 中軸
61 同 縦貫溝部
62 同 係止鉤部(被連結金属線用)
63 同 平行溝(捲着金属線用)
64 同 ピン孔
7 閉塞機構
71 同 縦貫溝閉鎖金具
72 同 装着環状部
73 同 閉鎖用ブロック部
74 同 ピン孔
8 抜け止めピン(中軸用抜け止め部)
9 被連結金属線
91 同 捲着金属線
【出願人】 【識別番号】506321001
【氏名又は名称】高橋 成生
【出願日】 平成18年9月22日(2006.9.22)
【代理人】 【識別番号】100083437
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 實


【公開番号】 特開2008−73747(P2008−73747A)
【公開日】 平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願番号】 特願2006−257921(P2006−257921)