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【発明の名称】 プレス型クランプ装置、プレス型、及びそのプレス型クランプ装置とプレス型を備えるプレス加工機
【発明者】 【氏名】飯田 智規

【要約】 【課題】ボルト締めの煩雑さをなくして、大型の曲げ加工用のプレス型の下型の取り付けから、製品の一部分の曲げ加工を行うような小型の曲げ加工用のプレス型の下型の保持を、簡単に行うことが出来て、製品の曲げ位置の変化や板材ワークの板厚の変化に対応する為に必要な下型交換の段取り時間を短縮できるプレス型のクランプ装置、プレス型、及びそのプレス型のクランプ装置とプレス型を備えるプレス加工機を提供する。

【構成】プレス加工時に使用するプレス型100の下型102を支持する一又は複数のダイホルダで構成されるダイホルダ本体1と、前記ダイホルダ1の一段または複数段の上面に埋設して支持する前記プレス型100の前記下型102を所定位置に磁力を介して保持するマグネット部材2を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレス加工時に使用するプレス型を所定位置に支持するプレス型クランプ装置において、前記プレス型の下型を支持する支持面を有し、一又は複数のダイホルダから構成されるダイホルダ本体と、前記ダイホルダ本体の支持面に埋設され、前記下型を磁力を介して保持するマグネット部材と、を備えることを特徴とするプレス型クランプ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のプレス型クランプ装置において、前記ダイホルダ本体は、前記プレス型の左右軸心と平行して延びる溝を上面に備え、該溝内にマグネット部材を埋設する平行ダイホルダを備えることを特徴とするプレス型クランプ装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のプレス型クランプ装置において、前記ダイホルダ本体は、前記左右軸心と直交して延びる前記溝を上面に備え、前記溝内に前記マグネット部材を埋設する直交ダイホルダを備えることを特徴とするプレス型クランプ装置。
【請求項4】
請求項1、2又は3に記載のプレス型クランプ装置において、前記ダイホルダ本体は、プレス加工機の下部テーブルに締め付けて固定される締付固定ダイホルダを備えることを特徴とするプレス型クランプ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のプレス型クランプ装置において、前記締付固定ダイホルダは、前記プレス加工機の前記下部テーブルに締め付けて固定される締付固定部を備えることを特徴とするプレス型クランプ装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項記載のプレス型クランプ装置において、前記ダイホルダ本体は、支持する前記下型の、前記左右軸心に対する平行方向又は直交方向への移動を規制して案内する案内手段を備えることを特徴とするプレス型クランプ装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項記載のプレス型クランプ装置において、前記案内手段は、支持する前記下型の前記左右軸心に対する平行方向又は直交方向への移動を規制して案内する溝形状のガイド溝と、該ガイド溝と嵌合して支持する前記下型を前記左右軸心に対する平行方向又は直交方向への移動を規制して案内する凸形状の凸部ガイドと、を備えることを特徴とするプレス型クランプ装置。
【請求項8】
請求項7に記載のプレス型クランプ装置において、前記ガイド溝は、前記平行ダイホルダ又は前記直交ダイホルダの上面に配設されて前記マグネット部材を埋設する前記溝であることを特徴とするプレス型クランプ装置。
【請求項9】
請求項7又は8に記載のプレス型クランプ装置において、前記凸部ガイドは、前記平行ダイホルダ又は前記直交ダイホルダの下面に形成する下面凸部ガイドを備えることを特徴とするプレス型クランプ装置。
【請求項10】
請求項9に記載のプレス型クランプ装置において、前記平行ダイホルダ又は前記直交ダイホルダの下面に形成する前記下面凸部ガイドの下面は、前記溝に埋設する前記マグネット部材の上面に当接して備えることを特徴とするプレス型クランプ装置。
【請求項11】
請求項7乃至10の何れか一項に記載のプレス型クランプ装置において、前記凸部ガイドは、前記平行ダイホルダ又は前記直交ダイホルダの上面に形成する上面凸部ガイドを備えることを特徴とするプレス型クランプ装置。
【請求項12】
プレス加工に使用するプレス型において、上面から押圧する上型と、前記上型との間に板材ワークを挿入してプレス加工を行う前記下型と、前記下型の下面に形成する請求項1乃至11の何れか一項に記載の前記プレス型クランプ装置の前記ガイド溝と嵌合する下型凸部ガイドと、を備えることを特徴とするプレス型。
【請求項13】
請求項12に記載のプレス型において、前記下型の下面は、前記請求項1乃至11の何れか一項に記載のプレス型クランプ装置の上面凸部ガイドと嵌合する下型ガイド溝と、を備えることを特徴とするプレス型。
【請求項14】
プレス型を使用してプレス加工を行うプレス加工機において、請求項1乃至11の何れか一項記載のプレス型クランプ装置と、前記プレス型クランプ装置を支持する下部テーブルと、前記上型を保持して押圧するスライダと、を備えることを特徴とするプレス加工機。
【請求項15】
請求項14に記載のプレス加工機において、前記下部テーブルは、前記プレス型クランプ装置の前記締付固定部を締め付けて固定するクランプ部材を備えることを特徴とするプレス加工機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、プレス型クランプ装置、プレス型、及びそのプレス型クランプ装置とプレス型を備えるプレス加工機に関する。詳しくは、プレス加工時に使用するプレス型を所定位置に支持して保持するプレス型クランプ装置、プレス加工に使用するプレス型、及びそのプレス型クランプ装置とプレス型を備えてプレス加工を行うプレス加工機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のプレス型クランプ装置、プレス型、及びそのプレス型クランプ装置とプレス型を備えるプレス加工機において、プレス加工機のプレス加工をプレスブレーキで板材の曲げ加工を行う際には、プレスブレーキ用の下型をダイホルダ上にクランプされる。
図5は、従来のプレス型クランプ装置3000のクランプ手段の基本構成の拡大図である。
図5において、従来のプレス型クランプ装置3000のクランプ手段は、プレス加工機3200であるプレスブレーキの下部テーブル3201上に装着したダイホルダ3001に形成されたボルト用穴3002へ、座金3003を備えた締め付けボルト3004を挿入させ、ボルト用穴3002を通してプレス型3100のプレスブレーキ型の下型3102に設けたネジ穴3101へ螺合させ、下型3102をダイホルダ3001に固定する手段が一般的であった。
【0003】
この方法に対して特許文献1においては、ボルト締めの煩雑さを無くし作業性の向上を図る為に、下型の下面に複数箇所に設けた締付部材を押圧あるいは開放する係止部を備えた揺動部材をダイホルダ内に回動自在に設けた揺動部材の他端の上下面に当接するシリンダと弾機を流体圧により作動させた押圧部材を設けることなどが示されている。
他に、特許文献2においては、下型に垂設した締付部の係止面を下方向へ押圧する又は開放する係止部を備えた遥動部材をダイホルダ内に回動自在に設け、ダイホルダの片端にねじ部を設けこのねじ部に螺合する回動軸を設けて、この回動軸を回転させることにより下型を固定する物である。
【0004】
更に、特許文献3は、ボルト締めの煩雑さを無くし作業性の向上を図る為に、ダイホルダ上に着脱可能に取付ける下型の下面に垂設した締付部を挿通自在の切り欠き部を設け、ダイホルダ上に支持した下型の締付部の係止面を下方向へ押圧する係止を一端部に備えた遥動部材を、ダイホルダに遥動自在に設け、遥動部材の係止部が下型締付部の係止面を常に下方向へ押圧するように遥動部材の他端部を常に押圧付勢する弾機を備えた押圧装置を設けて、ダイホルダ上の下型を固定している。
【0005】
上記した従来技術は、プレスブレーキ本体側のダイホルダ又は下部テーブルに締付装置を組み込むことが前提となっており、この組み込みによりプレスブレーキの装置費用が増大することと、従来からの手持ちのプレスブレーキの改造を実施するには、多大の費用と日数を必要とし業務に障害となり、コストアップになる。
また、取り付ける金型の下型は大きな物、例えばプレスブレーキの幅に近い長さを持つダイなどが対象とされる。製品の一部分だけの曲げを行う為の比較的小さな下型の使用には不向きで、設備はあるが使用できないなどの不採算が生じる不具合が生じていた。
【特許文献1】特許第2500246号
【特許文献2】特公平7−90281号公報
【特許文献3】特公平8−11250号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のプレス型クランプ装置、プレス型、及びそのプレス型クランプ装置とプレス型を備えるプレス加工機は、ボルト締めの煩雑さや、プレスブレーキ本体側のダイホルダ又は下部テーブルに締付装置を組み込むことが前提となっており、この組み込みによりプレスブレーキの装置費用が増大することと、従来からの手持ちのプレスブレーキの改造を実施するには、多大の費用と日数を必要とし業務に障害となり、コストアップになり、また、取り付けるプレス型の下型は大きな物、例えばプレスブレーキの幅に近い長さを持つダイなどが対象とされ、製品の一部分だけの曲げを行う為の比較的小さな下型の使用には不向きで、設備はあるが使用できないなどの不採算が生じる等と言う問題が発生していた。
【0007】
そこで本発明の課題は、このような問題点を解決するものである。即ち、ボルト締めの煩雑さをなくして、大型の曲げ加工用のプレス型の下型の取り付けから、製品の一部分の曲げ加工を行うような小型の曲げ加工用のプレス型の下型の保持を、簡単に行うことが出来て、製品の曲げ位置の変化や板材ワークの板厚の変化に対応する為に必要な下型交換の段取り時間を短縮できるプレス型クランプ装置、プレス型、及びそのプレス型クランプ装置とプレス型を備えるプレス加工機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、プレス加工時に使用するプレス型を所定位置に支持するプレス型クランプ装置において、前記プレス型の下型を支持する支持面を有し、一又は複数のダイホルダから構成されるダイホルダ本体と、前記ダイホルダ本体の支持面に埋設され、前記下型を磁力を介して保持するマグネット部材と、を備えることを特徴とする。
又は、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のプレス型クランプ装置において、前記ダイホルダは、所定方向の基準線と平行方向の溝を上面に形成し、該溝にマグネット部材を埋設する平行ダイホルダを備えることを特徴とする。
【0009】
又は、請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載のプレス型クランプ装置において、前記ダイホルダは、所定方向の基準線と直交方向の溝を上面に形成し、該溝に前記マグネット部材を埋設する直交ダイホルダを備えることを特徴とする。
又は、請求項4に記載の本発明は、請求項1、2又は3に記載のプレス型クランプ装置において、前記ダイホルダは、プレス加工機の下部テーブルに締め付けて固定される締付固定ダイホルダを備えることを特徴とする。
又は、請求項5に記載の本発明は、請求項4に記載のプレス型クランプ装置において、前記締付固定ダイホルダは、前記プレス加工機の前記下部テーブルに締め付けて固定される締付固定部を備えることを特徴とする。
【0010】
又は、請求項6に記載の本発明は、請求項1乃至5の何れか一項記載のプレス型クランプ装置において、前記ダイホルダは、支持する前記下型の、前記基準線に対する平行方向又は直交方向への移動を規制して案内する案内手段を備えることを特徴とする。
又は、請求項7に記載の本発明は、請求項1乃至6の何れか一項記載のプレス型クランプ装置において、前記案内手段は、支持する前記下型の前記基準線に対する平行方向又は直交方向への移動を規制して案内する溝形状のガイド溝と、該ガイド溝と嵌合して支持する前記下型を前記基準線と平行方向又は直交方向への移動を規制して案内する凸形状の凸部ガイドと、を備えることを特徴とする。
【0011】
又は、請求項8に記載の本発明は、請求項7に記載のプレス型クランプ装置において、前記ガイド溝は、前記平行ダイホルダ又は前記直交ダイホルダの上面に形成して前記マグネット部材を埋設する前記平行方向の溝又は前記直交方向の溝であることを特徴とする。
又は、請求項9に記載の本発明は、請求項7又は8に記載のプレス型クランプ装置において、前記凸部ガイドは、前記平行ダイホルダ又は前記直交ダイホルダの下面に形成する下面凸部ガイドを備えることを特徴とする。
又は、請求項10に記載の本発明は、請求項9に記載のプレス型クランプ装置において、前記平行ダイホルダ又は前記直交ダイホルダの下面に形成する前記下面凸部ガイドの下面は、前記溝に埋設する前記マグネット部材の上面に当接して備えることを特徴とする。
【0012】
又は、請求項11に記載の本発明は、請求項7乃至10の何れか一項に記載のプレス型クランプ装置において、前記凸部ガイドは、前記平行ダイホルダ又は前記直交ダイホルダの上面に形成する上面凸部ガイドを備えることを特徴とする。
又は、請求項12に記載の本発明は、プレス加工に使用するプレス型において、上面から押圧する上型と、前記上型との間に板材ワークを挿入してプレス加工を行う前記下型と、前記下型の下面に形成する前記請求項1乃至11の何れか一項に記載の前記プレス型クランプ装置の前記ガイド溝と嵌合する下型凸部ガイドと、を備えることを特徴とする。
又は、請求項13に記載の本発明は、請求項12に記載のプレス型において、前記下型の下面は、前記請求項1乃至11の何れか一項に記載の前記プレス型クランプ装置の上面凸部ガイドと嵌合する下型ガイド溝と、を備えることを特徴とする。
【0013】
又は、請求項14に記載の本発明は、プレス型を使用してプレス加工を行うプレス加工機において、請求項1乃至11の何れか一項に記載のプレス型クランプ装置と、前記プレス型クランプ装置を支持する下部テーブルと、前記上型を保持して押圧するスライダと、を備えることを特徴とする。
又は、請求項15に記載の本発明は、請求項14に記載のプレス加工機において、前記下部テーブルは、前記プレス型クランプ装置の前記締付固定部を締め付けて固定するクランプ部材を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ボルト締めの煩雑さをなくして、大型の曲げ用のプレス型の下型の取り付けから、製品の一部分の曲げを行うような小型の曲げ用のプレス型の下型の保持を、簡単に行うことが出来、製品の曲げ位置の変化や板材ワークの板厚の変化に対応する為に必要な下型交換の段取り時間を短縮できるプレス型クランプ装置、プレス型、及びそのプレス型クランプ装置とプレス型を備えるプレス加工機を提供することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態例にかかるプレス型クランプ装置10の基本構成の正面断面図である。
図2は、本発明の実施の形態例にかかるプレス型クランプ装置10の基本構成の上面図である。
図3は、本発明の実施の形態例にかかるプレス型クランプ装置10とプレス型100の上型101と下型102を備えるプレス加工機200の基本構成の側面図である。
図4は、本発明の実施の形態例にかかるプレス加工機200に備えるプレス型クランプ装置10とプレス型100の下型102を移動した状態の基本構成の側面図である。
【0016】
図1と図2において、プレス加工時に使用するプレス型を所定位置に支持して保持するプレス型クランプ装置10は、プレス加工時に使用するプレス型100の下型102を支持する一又複数のダイホルダで構成されるダイホルダ本体1と、ダイホルダ本体1の支持面に、プレス型100の下型102を所定位置に磁力を介して保持するマグネット部材2を埋設して備えている。
ここで、ダイホルダ本体1は、平行ダイホルダ11、直交ダイホルダ12、締付固定ダイホルダ13を上方から順次に重ねる三段の構成を備えている。
平行ダイホルダ11は、図示矢印(A)方向の左右方向の基準線(プレス型100の左右軸心)3と平行して上面に形成する溝20にマグネット部材2を埋設する。直交ダイホルダ12は、基準線3と直交して上面に形成する溝20にマグネット部材2を埋設する。締付固定ダイホルダ13は、プレス加工機200の下部テーブル201にクランプ部材211で締め付けて固定して取付けられる締付固定部4を備えている。
【0017】
前記ダイホルダ本体1の備えている案内手段5は、支持するプレス型100の下型102を基準線3と平行方向又は直交方向の移動方向を規制して案内する溝形状のガイド溝50と、ガイド溝50と嵌合して支持するプレス型100の下型102を基準線3と平行方向又は直交方向の移動方向を規制して案内する凸形状の凸部ガイド51を備えている。その案内手段5のガイド溝50は、平行ダイホルダ11と直交ダイホルダ12の上面に形成してマグネット部材2を埋設する溝20であり、プレス型100の下型102の下面にも下型ガイド溝55が形成される。そのガイド溝50と嵌合する凸部ガイド51は、平行ダイホルダ11の下面に形成して溝20と嵌合する下面凸部ガイド52、下型ガイド溝55と嵌合する平行ダイホルダ11の上面に形成する上面凸部ガイド53、プレス型100の下型102の下面に形成して溝20と嵌合する下型凸部ガイド54が形成される。
【0018】
平行ダイホルダ11の下面に形成する下面凸部ガイド52の下面とプレス型100の下型102の下面に形成する下型凸部ガイド54の下面は、平行ダイホルダ11と直交ダイホルダ12の上面に形成する溝20に埋設するマグネット部材2の上面に近接又は当接することにより、マグネット部材2の磁力を有効に活用して支持するプレス型100の下型102を所定位置により確実に保持することが出来る。
【0019】
図3と図4において、プレス型を使用してプレス加工を行うプレス加工機200は曲げ加工を行うプレスブレーキ2000であり、プレス型100の下型102である板材ワーク(W)の曲げ加工を行うプレスブレーキ型1000のプレスブレーキ下型1002を支持する下部テーブル201と、プレス型100の上型101である曲げ加工を行うプレスブレーキ型1000のプレスブレーキ上型1001を保持して油圧シリンダ203内の油圧を調整して押圧するスライダ202と、プレス型クランプ装置10を備えている。
下部テーブル201上には、締付固定ダイホルダ13が取り付けられている。この締付固定ダイホルダ13、下部テーブル201上にクランプ部材211の爪で締付固定部4を締め付けられて固定される。
【0020】
直交ダイホルダ12の上面には、図1と2に図示するプレスブレーキ2000の左右軸心である基準線3に直交する方向に1本又は複数本の案内手段5のガイド溝50である溝20を設けて有る。また溝20と並行してマグネット部材2を埋設してある。このマグネット部材2は平行ダイホルダ11の案内手段5の凸部ガイド51の下面凸ガイド52の下面と同一高さ又は僅かに低くして当接又は近接しており、且つマグネット部材2は永久磁石や電磁石により必要な磁力をオン(ON)、オフ(OFF)して発生させることが出来る。
直交ダイホルダ12の上面には平行ダイホルダ11を取り付ける。直交ダイホルダ12と平行ダイホルダ11は直交ダイホルダ12の上面に埋設したマグネット部材2の磁力により取付けされる。また直交ダイホルダ12の上面に設けられた溝20に嵌合する凸部ガイド51の下面凸部ガイド52が平行ダイホルダ11の下面に配接されており、嵌合させて図1と2に図示する基準線3に対して図示の矢印(B)方向の直交方向への移動が行えるようにしている(図4を参照)。
【0021】
平行ダイホルダ11の上面には、図1と2に図示する基準線3に並行する上面凸部ガイド53を設け、上面凸部ガイド53を挟んだ両側に設けた溝20にマグネット部材2を埋設してある。このマグネット部材2は永久磁石や電磁石により必要な磁力をオン(ON)、オフ(OFF)して発生させることが出来る物であり、且つマグネット部材2の上面の高さは平行ダイホルダ11の上面、又は下型102の下面に形成する下型凸部ガイド54の下面と同一高さ又は僅かに低くなっている。
平行ダイホルダ11の上面には、プレス型100の下型102である板材ワーク(W)の曲げ加工を行うプレスブレーキ型1000のプレスブレーキ下型1002を取り付ける。下型102のプレスブレーキ下型1002の下面には、平行ダイホルダ11の上面に設けた上面凸部ガイド53に嵌合する案内手段5の下型ガイド溝55を設置してある。
【0022】
板材ワーク(W)の曲げ加工を行うプレスブレーキ型1000は、プレスブレーキ下型1002の上面に曲げ加工に必要なV字形状の溝が加工され、このV字形状の溝とプレスブレーキ上型1001の凸状のV字形状のパンチとの間に板材ワーク(W)を挿入して曲げ加工を行うものである。
プレス加工機200の曲げ加工を行うプレスブレーキ2000は、板材ワーク(W)の曲げ加工を行うには、成形する曲げ角度によりプレスブレーキ上型1001のパンチおよびプレスブレーキ下型1002のV字形状の角度を選択し交換して、プレスブレーキ上型1001のパンチの固定プレスブレーキ下型1002の仮固定を行った後、プレスブレーキ上型1001のパンチとプレスブレーキ下型1002の位置合せの曲げの軸心合せを行ってプレスブレーキ下型1002を固定する。
また曲げる板材ワーク(W)の曲げ線位置をプレスブレーキ上型1001のパンチとプレスブレーキ下型1002の軸心に平行に精度良く合せる必要がある。更に、同じ角度の曲げ加工を行うにも板材ワーク(W)の板厚が変わった場合には、プレスブレーキ下型1002のV字形状の溝の大きさを変える必要があるため、プレスブレーキ下型1002の交換が行われる。
【0023】
プレス型クランプ装置10は、平行ダイホルダ11と直交ダイホルダ12にマグネット部材2を埋設セットしたことで、直交ダイホルダ12に埋設したマグネット部材2の磁力により上面にセットする平行ダイホルダ11は直交ダイホルダ12と必要な保持力を持って保持することが出来るものである。
平行ダイホルダ11に埋設セットしたマグネット部材2は、その上面にセットする曲げ加工用のプレスブレーキ下型1002の下面を磁力による保持力で確実に容易に保持することが出来る。
平行ダイホルダ11と直交ダイホルダ12に埋設セットしたマグネット部材2の埋設本数や一つのマグネット部材2の大きさを変えることで磁力の大きさを変えることが出来るので保持力を調整することが出来る。
【0024】
更に、プレス型クランプ装置10は、案内手段5のガイド溝50と凸部ガイド51の平行ダイホルダ11に設けた上部凸部ガイド53とプレスブレーキ下型1002の下面に設けた下型ガイド溝55を嵌合させることでプレスブレーキ下型1002のプレスブレーキ2000の左右方向に平行な移動もスムーズに行うことが可能となる。
プレスブレーキ下型1002の下面に設けた下型凸部ガイド54を直交ダイホルダ12にマグネット部材2を埋設した溝20であるガイド溝50を嵌合させることでプレスブレーキ下型1002のプレスブレーキ2000の左右方向の基準線3に平行な方向に移動がスムーズに行うことも可能となる。
平行ダイホルダ11と直交ダイホルダ12との間に設けた下面凸部ガイド52とマグネット部材2を埋設した溝20であるガイド溝50の嵌合により平行ダイホルダ11は、プレスブレーキ2000の基準線3に直交する前後方向への移動がスムーズに行える。
【0025】
プレス型クランプ装置10の構成によりプレスブレーキ下型1002は、締付固定ダイホルダ13に取り付けられた直交ダイホルダ12を移動させること無く、その上面に取付けた平行ダイホルダ11は前後方向への移動が下面凸部ガイド52とマグネット部材2を埋設した溝20であるガイド溝50の嵌合により容易となり、その位置での保持を埋設したマグネット部材2により行うことが出来る。また、平行ダイホルダ11の上面に取付けたプレスブレーキ下型1002は、上面凸部ガイド53と下型ガイド溝55の嵌合によりプレスブレーキ2000の基準線3と平行方向への移動が容易に出来ると同時に、溝20に埋設されたマグネット部材2の保持力でセット位置に保持することが出来る。
従って、プレス型クランプ装置10によれば、プレスブレーキ下型1002は平行ダイホルダ11と直交ダイホルダ12との間でマグネット部材2の磁力により保持が容易に行うことが出来るので、ボルトによる締付や係止具による固定などに較べてプレス型100のプレスブレーキ型1000交換時の段取り時間を短縮することが出来る。且つ板材ワーク(W)の曲げ位置が変わった場合に他の部分との干渉が発生した場合にも、プレスブレーキ下型1002の位置の変更が容易に行うことが出来る。
【0026】
平行ダイホルダ11上にセットしたプレスブレーキ下型1002は、案内手段5のガイド溝50の下型ガイド溝55と凸部ガイド51の上面凸部ガイド53の嵌合又は平行ダイホルダ11の上面にマグネット部材2を埋設した溝20であるガイド溝50とプレスブレーキ下型1002の下面に形成する下型凸部ガイド54によりプレスブレーキ2000の基準線3と平行方向への移動が大きなずれ無く容易に行うことが出来、平行ダイホルダ11に埋設したマグネット部材2の磁力によりセット位置への保持が容易に行うことが出来るので、プレスブレーキ下型1002の取付け取外しや位置合せなどの作業が素早く出来、プレスブレーキ作業の段取り時間を短縮することで、加工コストの低減も出来る。
【0027】
平行ダイホルダ11と直交ダイホルダ12との間に設けた下面凸部ガイド52とマグネット部材2を埋設した溝20であるガイド溝50の嵌合により平行ダイホルダ11は、プレスブレーキ2000の基準線3に直交する前後方向への移動調整が大きくずれる事無く容易に行う事が出来る。
更に、プレス型クランプ装置10によれば、直交ダイホルダ12と平行ダイホルダ11、平行ダイホルダ11とプレスブレーキ下型1002は、プレスブレーキ2000の基準線3に対して平行方向と直交方向への移動を大きくずれる事無く容易に行う事が出来、移動させた位置に容易に保持することが出来る。それによりプレスブレーキ下型1002の取付けや交換、位置合わせが容易に短時間で行う事が出来て加工の為の段取り時間が短縮でき、加工コストの低減を図る事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の形態例にかかるプレス型クランプ装置の基本構成の正面断面図。
【図2】本発明の実施の形態例にかかるプレス型クランプ装置の基本構成の上面図。
【図3】本発明の実施の形態例にかかるプレス型クランプ装置とプレス型の上型と下型を備えるプレス加工機の基本構成の側面図。
【図4】本発明の実施の形態例にかかるプレス加工機に備えるプレス型クランプ装置とプレス型の下型を移動した状態の基本構成の側面図。
【図5】従来のプレス型クランプ装置のクランプ手段の基本構成の拡大図。
【符号の説明】
【0029】
1 ダイホルダ本体
2 マグネット部材
3 基準線
4 締付固定部
5 案内手段
10 プレス型クランプ装置
11 平行ダイホルダ
12 直交ダイホルダ
13 締付固定ダイホルダ
20 溝
50 ガイド溝
51 凸部ガイド
52 下面凸部ガイド
53 上面凸部ガイド
54 下型凸部ガイド
55 下型ガイド溝
100 プレス型
101 上型
102 下型
200 プレス加工機
201 下部テーブル
202 スライダ
203 油圧シリンダ
211 クランプ部材
1000 プレスブレーキ型
1001 プレスブレーキ上型
1002 プレスブレーキ下型
2000 プレスブレーキ
3000 プレス型クランプ装置
3001 ダイホルダ
3002 ボルト用穴
3003 座金
3004 締め付けボルト
3100 プレス型
3101 ネジ穴
3102 下型
3200 プレス加工機
3201 下部テーブル
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成18年7月12日(2006.7.12)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−18451(P2008−18451A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−192115(P2006−192115)