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【発明の名称】 ダクトハゼ用のロール成型機
【発明者】 【氏名】深川 富夫

【要約】 【課題】

【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
素板を並列する成型ロール列間に入れ送りして該素板の端辺にダブルハゼを成型するダクトハゼ用のロール成型機において、中間の1乃至数対の成型ロール間に素板が成型ライン外に振れ出すことを防止するためのガイドを設けたことを特徴とするダクトハゼ用のロール成型機。
【請求項2】
ガイドは形状を側面視3角体とするほか、平板体,回転体のいずれかにて形成する請求項1に記載のロール成型機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明はダクトハゼ用のロール成型機、詳しくはダブルハゼ(雌形ハゼ)の成型中に素板がライン外に振れ出すことを防止するロール成型機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本願の出願人がロール成型機として発表している実開昭61−72319号公報は第8図にて、素板を上下一対づつの成型ロール列間に入れ送りしてダブルハゼを成型することを記載している。
【特許文献1】実開昭61−72319号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ダブルハゼの成型においては素板Sを押し支えすることが必要であり、押し支えが不充分であったりすると成型圧によって素板Sは振れて図4(a)に示すように成型ラインから外れて手前側に押し出されてダブルハゼが全く成型できなかったり、図4(b)(c)に示すようにシングルハゼ(雄ハゼ)Bの厚み分を受けて寸法通りに組立てるための段差に逆段差が生じ、または段差がないなどの成型不良になるという課題があった。このような成型不良が生ずると、シングルハゼを嵌め止めできなかったり外れやすいなどの支障が生ずるほか、エアー洩れするおそれがあり、また組立てダクトの外郭寸法が不揃いとなるという外観不良に加えて予めダクト開口寸法にて製造してあるアングルフランジが嵌められないという問題が生ずることとなる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、ダクトハゼ用のロール成型機において、ダブルハゼの成型ラインを構成する多数対の成型ロール列のなかの1乃至数対の成型ロール間に素板Sが成型ライン外に振れ出すことを防止するためのガイドを設けて、かかる課題を解決するようにしたのである。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、上下一対づつのの成型ロールのうち、成型中の素板にライン外振れ出しのおそれのある中間の成型ロール間に素板のライン外振れ出しを防止するためのガイドを設けたので、ダブルハゼの成型圧によって素板がライン外に振れ出すことが確実に防止されるという効果を生ずる。
【0006】
成型過程において素板のライン外振れ出しを防止するために、作業員による素板の押し支え、または押え支え台車を不要にするという効果を生ずる。
【0007】
ガイドによって成型中の素板がライン外に振れ出すことが防止されることで、成型ロール間に掛かりの少ない300mm程度の短尺の素板、あるいはステンレスのような反撥性の強い素板も安定してダブルハゼを成型することができるいう効果を生ずる。
【0008】
ガイドを回転体とすることで素板の瑕疵とガイドの摩耗を少なくすることができるという効果を生ずる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、ダクトハゼ用のロール成型機において、ダブルハゼ成型ライン中の1乃至数対の成型ロール間に素板のライン外振れ出しを防止するガイドを設けて、素板のライン外振れ出しを防止するようにして所定形状のダブルハゼを正確に成型することができるようにしたのである。
【実施例1】
【0010】
図1は一側をダブルハゼの成型ラインA−1、他側をシングルハゼの成型ラインB−1とするロール成型機1を示しており、また図2はダブルハゼAを成型するNo.1からNo.9の成型ロールを順に拡大して示している。
【0011】
この図1乃至図2に基づいて実施例を説明すると、図1の入口1からダブルハゼ成型ラインA−1に素板Sを定規2に押し当てて出口3に向けて入れ送りして素板SをNo.1からNo.9の成型ロール間に通して、素板Sの端辺にダブルハゼ(雌形ハゼ)Aを成型するのである。
【0012】
このダブルハゼ成型ラインA−1において、図2に示す最大圧が加わる中間の成型ロールNo.6とNo.7の間に上側フレーム4を支点にして素板Sの曲げ内角5に入り当たりしてライン外に振れ出すことを防止するガイド6を取付けたのである。
【0013】
素板Sはガイド6によって支えられるためにライン外に振れ出すことがなく、正確にダブルハゼAが成型されて出口3より取出されることとなる。この間作業員は素板Sを支えるだけで押え止めは不要となる。また台車は素板Sを載せるだけでよいものとなる。
【実施例2】
【0014】
このガイド6は、成型ロールのNo.5とNo.6の間、またはその他の間に介在させることもある。またガイド6の形状も図3に示すように側面視3角体形状6aのほか、平板体6b、回転体6cなどにて形成して取付けることができる。ガイドを回転体6cとするときは、素板Sとの間で摩擦がほとんど加わらないために、摩擦による素板Sおよびガイド6cの損傷が生じないものとなる。
【0015】
以上は成型ロールをNo.1乃至No.9列にて設けた例にて説明したが、これより少ない列数または多い列数の成型ロールを備えたロール成型機においても、成型圧が強く加わる成型ロールの前または後の1乃至数個所に素板Sのライン外振れ出し防止用のガイドを設けることで所期の目的を達成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0016】
本発明は、成型ロールラインの適所に素板のライン外振れ出しを防止するガイドを取付けることにより、新規のダブルハゼのロール成型機は勿論、既存のロール成型機にも広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は一側をダブルハゼ(雌形ハゼ)、他側をシングルハゼ(雄形ハゼ)の成型ラインとするロール成型機の平面図と、その部分拡大図および成型されたダブルハゼとシングルハゼを示す拡大図
【図2】ダブルハゼ成型ロールを順に拡大して示す側面図と、正常に成型されたダブルハゼおよび該ダブルハゼにシングルハゼを嵌め止めした状態を示す拡大図
【図3】(a)(b)(c)はガイドの3例を示す側面図
【図4】従来例において、(a)は成形中の素板がライン外に振れ出した状態を示す平面図、(b)は成型圧によって素板Sが振れて成型ラインから外れる状態を示す成型ロール部分の拡大図、(c)は逆段差と段差なしの成型不良の例を示す拡大図
【符号の説明】
【0018】
1はロール成型機
2は定規
3は出口
4は上側フレーム
5は素板の曲げ内角
6は素板のライン外振れ出しを防止するガイド
6aは側面視3角体形状のガイド
6bは平板形状をしたガイド
6cは回転体形状のガイド
No.1乃至No.9はダブルハゼの成型ロール
Sは素板(成型材料)
Aはダブルハゼ成形品(雌形ハゼ)
Bはシングルハゼ成形品(雄形ハゼ)
A−1はダブルハゼ成型ライン
B−1はシングルハゼ成型ライン
【出願人】 【識別番号】000136321
【氏名又は名称】株式会社フカガワ
【出願日】 平成18年6月20日(2006.6.20)
【代理人】 【識別番号】100061310
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 郁二


【公開番号】 特開2008−753(P2008−753A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−169555(P2006−169555)