トップ :: B 処理操作 運輸 :: B21 本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き

【発明の名称】 金属製加工線材の良否選別方法
【発明者】 【氏名】藤井 隆

【要約】 【課題】巻取られた状態の線材から正しい許容範囲内の棒材を受る行程を単一の連続した装置で行えるようにすること。

【構成】巻装された金属性の線材(a)から、所定条件の線材に加工する一連の作業過程にあって巻装された当該線材を、一定の速度で繰り出し線状(棒材)となす行程(1)と、この繰り出された線材の進行方向に配置された、1乃至数箇所の矯正装置を通過させることによって、かかる線材を直線状に矯正させる行程(2)と、矯正された線材を、正しい位置において走行させかつ、その外径や表面欠陥が、予め設定された所定の許容範囲以内にあるか否かを検出し判定し、その結果を出力して記憶させる行程(3)と、上記線材を走行状態で、予め設定された所定の長さに切断し、この切断された線材の良否を選別する機構に送りだす行程(4)とよりなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻装された金属性の線材(棒材)から、所定条件の線材に加工する一連の作業にあって、巻装された当該線材を、一定の速度で繰り出し線状(棒材)となす手段と、この繰り出された線材の進行方向に配置された、1乃至数箇所の矯正装置を通過させることによって、かかる線材を直線状に矯正させる手段と、矯正された線材を正しい位置において連続的に走行させるとともに、レーザ光源からのレーザ光が金属製線材本体の外周面を走査するように照射する走査手段と、上記レーザ光の光強度に対応した電気信号のレベルを発生する受光手段と、この受光手段の出力に応答し、受光手段の出力を演算して金属製線材の表面を検査手段と送りだされた線材の、外径や表面の欠陥が予め設定された所定の許容範囲以内にあるか否かの検出および判定を複数段階で対応できるようになした手段と、矯正された線材を、正しい位置において走行させかつ、その外径や表面欠陥が、予め設定された所定の許容範囲以内にあるか否かを検出し判定し、その結果を出力して記憶させる手段と、上記線材を走行状態で、予め設定された所定の長さに切断し、この切断された線材の良否を選別する機構に送りだす手段とよりなり、送りだされた線材(棒材)が上記の欠陥の許容範囲以外であれば、これを排除する選別機能を持たせたことが特徴の金属製加工線材の良否選別方法。
【請求項2】
巻装された金属性の線材から、所定条件の線材に加工する一連の作業過程にあって、巻装された当該線材の外周に切削油と潤滑油との混合洗滌油を与えつつ一定の速度で繰り出す行程と、この繰り出された線材を略々直線状に矯正される行程と、矯正された線材を正しい位置において走行させつつ、その外径が予め与えられた許容範囲以内のものであるか否かを判定するレーザ測定検査行程と矯正された線材を正しい位置において連続的に走行させるとともに、レーザ光源からのレーザ光が金属製線材本体の外周面を走査するように照射する走査行程と、上記レーザ光の光強度に対応した電気信号のレベルを発生する受光行程と、この受光行程の出力に応答し、受光行程の出力を演算して金属製線材の表面を検査行程と送り出された線材の外径や表面の欠陥が、予め設定された所定の許容範囲以内にあるか否かの検出および判定を行う行程と、かかる欠陥が発見された場合その欠陥が大或いは中など複数段階で検出対応できるようになした行程と、この移送される線材の移送量計測する計測行程と、上記線材の製造量(移送量)をメモリする行程及び、この場合かかる線材の外径や表面の欠陥が予め設定された所定の許容範囲外の欠陥がある不良品については、これをカウントしない信号を発する行程や、この製造する線材の製造計画などの情報をプログラミングすることができる電算システム行程と、予め設定された所定の長さに上記線材を切断する行程及び、切断された線材が所定の長さの許容範囲にあるか否かを判断する行程と、然る切断後のかかる線材にあって、上記許容範囲内のものか範囲外のものであるかを電気的信号によって知らせる行程と上記線材の内、1つと雖も範囲外にある線材については、これを許容範囲内の線材とは区別されて排出される行程と有することを特徴とした金属製加工線材の良否選別方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は比較的細い金属性線材(棒材)から、予め設定された基準値内の正しい線材(棒材)を造形する一連の加工作業にあって、該加工された線材(棒材)の良否を選別する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本願発明者は巻取られた線材を直線状にする矯正装置や、その外径や長さを計測する装置や、線材を一定の長さに切断するような作業を、一連のシステムラインで行うことが出来る画期的な方法を提唱し多大な好評を得た。(特許文献1参照)
【0003】
またこの外名称が「長尺物の切断、曲げの連続加工法および連続曲げ加工装置」となっている特許文献2の発明があるが、それは長尺物の曲げ加工と切断、を単一の装置で行うというにすぎない。
【0004】
【特許文献1】特開2005−271081号公報
【特許文献2】特公平6−85951号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、先に本願発明者が提唱した上記の作業を、一連のシステムラインで行うようにした方法の改良したしたもので、加工された線材(棒材)が一定基準の許容範囲にあるものか否かを容易に選別できるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
而して本発明の特徴とするところは、特許請求の範囲の請求項1に示しように、巻装された金属製の線材(棒材)から、所定条件の線材に加工する一連の作業にあって、巻装された当該線材を、一定の速度で繰り出し線状(棒材)となす行程を有することである。
【0007】
また、この繰り出された線材の進行方向に配置された、1乃至数箇所の矯正装置を通過させることによって、かかる線材を直線状に矯正させる行程を有することである。
【0008】
また矯正された線材を正しい位置において連続的に走行させるとともに、レーザ光源からのレーザ光が金属製線材本体の外周面を走査するように照射する走査行程と、上記レーザ光の光強度に対応した電気信号のレベルを発生する受光行程を有することである。
【0009】
またこの受光行程の出力に応答し受光行程の出力を演算して金属製線材の表面を検査行程と送り出された線材の、外径や表面の欠陥が予め設定された所定の許容範囲以内にあるか否かの検出及び判定を複数段階で対応できるようになした行程を有することである。
【0010】
また矯正された線材を正しい位置において走行させかつ、その外径や表面欠陥が、予め設定された所定の許容範囲以内にあるか否かを検出し判定し、その結果を出力して記憶させる行程を有することである。
【0011】
また上記線材を走行状態で、予め設定された所定の長さに切断し、この切断された線材の良否を選別する機構に送り出す行程とよりなり、送り出された線材(棒材)が上記の欠陥の許容範囲以外であればこれを排除する選別機能を持させる行程を有することである。
【0012】
他に本発明の特徴とするところは特許請求の範囲の請求項2に示すように、巻装された金属製の線材から、所定条件の線材に加工する一連の作業過程にあって、巻装された当該線材の外周に切削油と潤滑油との混合洗滌油を与えつつ一定の速度で繰り出す行程を有することである。
【0013】
またこの繰り出された線材を略々直線状に矯正させる行程と、矯正された線材を正しい位置において走行させつつ、その外径が予め与えられた許容範囲以内のものであるか否かを判定するレーザ測定検査行程を有することである。
【0014】
また矯正された線材を正しい位置において連続的に走行させるとともに、レーザ光源からのレーザ光が金属製線材本体の外周面を走査するように照射する走査行程を有することである。
【0015】
また上記レーザ光の光強度に対応した電気信号のレベルを発生する受光行程を有することである。この受光行程の出力に応答し、受光行程の出力を演算して金属製線材の表面を検査行程と送りだされた線材の外径や表面の欠陥が、予め設定された所定の許容範囲以内にあるか否かの検出及び判定を行う行程を有することである。
【0016】
またかかる欠陥が発見された場合その欠陥が大或いは中など複数段階で検出対応できるようになした行程を有することである。
【0017】
またこの移送される線材の移送量計測する計測行程を有することである。上記線材の製造量(移送量)をメモリする行程及び、この場合かかる線材の外径や表面の欠陥が予め設定された所定の許容範囲外の欠陥がある不良品については、これをカウントしない信号を発する行程や、この製造する線材の製造計画などの情報をプログラミングすることができる電算システム行程を有することである。
【0018】
また予め設定された所定の長さに上記線材を切断する行程及び、切断された線材が所定の長さの許容範囲にあるか否かを判断する行程を有することである。
【0019】
また然る切断後のかかる線材にあって、上記許容範囲内のものか範囲外のものであるかを電気的信号によって知らせる行程を有することである。
【0020】
またそして上記線材の内、1つと雖も範囲外にある線材については、これを許容範囲内の線材とは区別されて排出される行程とを有することである。
【0021】
そして本発明の主な特徴は、過流等探傷装置を設けた金属製線材の加工方法である。
【発明の効果】
【0022】
なお本発明の具体的な効果としては、巻取られた線材から一定寸法の線材(棒材)を加工するに当って、その表面に切削油と潤滑油との混合油を洗滌油として噴射或るいは塗布させ表面を洗滌し少しく研磨し光沢を得て、直線状とする矯正作業の行程を円滑なものとすることができたのである。
【0023】
他の発明の効果は、一連の単一装置の連続加工行程にあってその外径が予め許容範囲のものか否か測定し、その是否の信号を出力できるようになったことである。
【0024】
他に本発明の効果は、一連の単一装置の連続加工行程にあってその表面の傷や、凹み、剥れ、などの欠陥の有無を測定しそれが予め設定された許容範囲のものか否かを測定し、その是否の信号を出力できるようになったことである。
【0025】
他に本発明の効果は、一連の単一装置の連続加工行程にあってその長さを測定し、それが予め設定された許容範囲のものか否かを測定し、その是否の信号を出力できるようにしたことである。
【0026】
他に本発明の効果は、線材(棒材)が移動状態の儘で一定長さの切断作業が行えることである。これにより、線材(棒材)の流れを一度停止させるような面倒な手段や、その為の時間的ロスや切削面の欠損をなくし、スムーズな一連の流れをそのまま持続させて作業が行えるようになったことである。
【0027】
他に本発明の効果は上記、線材(棒材)の外径、表面の欠陥、長さの1つといえども許容範囲外、即ち不良品であった場合は、その信号の入力によってそれを良品と区別して、それぞれの収容筺に収容させ得るようになったことである。
【0028】
また本発明にはその他に優れた発明の目的、特徴、作用効果を有するがこれらは以下の実施例の説明で明らかにすることになる。
【実施例】
【0029】
以下図面を参照し乍ら本発明の一実施例を述べると、線材(a)には前記洗滌油タンク(14)からの洗滌油が常に供給され、かかる雰囲気中で線材の矯正が行われることが肝要である。
【0030】
そして本発明金属性線材の加工および検査システムはいずれも同一線上に配管されて、巻装された金属性の線材(a)から、所定条件の線材に加工する一連の作業過程にあって巻装された当該線材を、一定の速度で繰り出し線状(棒材)となす行程(1)を有する。
【0031】
そしてこの繰り出された線材の進行方向に配置された、1乃至数箇所の矯正装置を通過させることによって、かかる線材を直線状に矯正させる行程(2)と、矯正された線材を、正しい位置において走行させかつ、その外径や表面欠陥が、予め設定された所定の許容範囲以内にあるか否かを検出し判定し、その結果を出力して記憶させる行程(3)がある。
【0032】
続いて上記線材(a)を走行状態で、予め設定された所定の長さに切断し、この切断された線材の良否を選別する機構に送りだす行程(4)とよりなり、送りだされた線材が上記の許容範囲以内にあるか否かの判定による出力信号で、欠陥の許容範囲以外であると判定された場合、これを排除する選別機能(5)を持たせたものである。
【0033】
而して線材(a)を一定の速度で繰り出す行程(1)は、略円錐形状の籠状巻取棒(11)があり、これに加工すべき線材(a)が幾重にも巻装されている。
【0034】
続いてこの巻装された線材(a)は装置枠(13)の一端に設けられた繰り出しリール(12)によって繰り出される。この場合図5で(14)は、切削油と潤滑油との混合洗滌油のタンクであり、これより配管(15)を介してかかる洗滌油の供給を受けてから、リール(12)によって繰り出されるようになっている。
【0035】
なお、図中(2)は線材(a)の矯正行程であって、それは第1の矯正室(21)内で、水平面内に配設されて軸線方向に進退可能なセンタガイドローラ(22)と、第2の矯正室(23)内に配置され、上下方向に進退可能に回動するローラ(24)があり、仮令えば第3の矯正室(25)にあって、線材の周りを回転するローラ(26)など、各種多様のローラが配置されるが、因りこの行程は線材(a)を正しい直線状とするためのもので、この目的のためには、各種の手段から最適なものが選ばれる。ただこれら各矯正室内の線材(a)には前記洗滌油タンク(14)からの洗滌油が常に供給され、かかる雰囲気中で線材の矯正が行われることが肝要である。
【0036】
この場合第3の矯正室(25)内にあっては矯正作用と同時あるいは単独で、当該線材(a)の外径を検査するレーザ測定検査手段が設けられる。即ちたとえば本発明の実施に於ける外径誤差の許容範囲は2乃至3ミクロンである。かかる所定以外の計測が行われた場合所定径以外のものとしてこの線材(a)を不良品とし取除かれるべく、以下の工程に指示される構成となっている。
【0037】
続いて(33)は線材(a)の外径や表面の欠陥の有無を検査する行程(3)の計測機構であり、その線材(a)の進行方向の前後には一例として「井桁」状のローラ機構(31)(32)が配置され、計測機構(33)に位置する線材(a)は常に正しい水平直線を保つ工夫がなされている。
【0038】
この計測機構(33)は、最終的に後述の過流探傷装置(331)からの信号を入力(332)し、特に、その欠陥レベルを2段階即ち大欠陥レベル(333)中欠陥レベル(334)に独立して選別することができるようにしたもので、それぞれを別々に出力(335)(336)させ、後述の線材の良否を選別する機構に送り出す行程(4)にその信号を送ることになる。なお、図示しない小欠陥レベルは、その傷などが許容範囲にあるものである。
【0039】
また詳細な図示及び説明は省略しているが、たとえば図11のプログラマブルコントローラ(337)で制御されるレーザ測定器用シーケンサー機構(338)で上記計測機構(33)に配置される。
【0040】
また線材(a)にレーザ光を照射させる手段及び、その走査手段についても図示してないが、ようは線材(a)の外周に走査手段が回遊してレーザ光を線材(a)の外周に隈無く照射する手段や反射及び半透過反射或は屈曲レンズを用いて同様レーザ光を線材(a)の外周に隈無く照射する手段などから自由に選択できる。
【0041】
このレーザ光による走査で得られたデータは信号として図12の制御部(339)に入力され、大欠陥中欠陥など検査されその検査結果は記録され、そして次の選別手段に信号として送られる。
【0042】
勿論これらの機構は図13、図14に示すようなケーシング(340)内に収められている。具体的にかつ作用的に説明すると図13で(341)は主電源のスイッチで入力することにより上記2段階選別対応装置全体の電源が投入される。図14で(342)は上記の中欠陥選別レベルスイッチで通常0.1V〜4.0V迄の欠陥信号を選別する。仮令えば1.5Vに設定したら中外部制御出力(346)に接点信号が出力することになる。なお、この場合の設定は大欠陥レベルより低いレベルにすることが肝要である。
【0043】
6図で(343)は大欠陥選別レベルスイッチで、前記同様0.1V〜4.0V迄の欠陥信号を選別するが、その設定は中欠陥選別レベルより高いレベルとする。なお、(344)は中欠陥表示ランプで検査結果から、その欠陥が中欠陥選別レベルスイッチの設定値以上で大欠陥選別レベルスイッチの設定値未満になると、このランプが点灯する。
【0044】
また(345)は大欠陥レベルランプで欠陥信号が大欠陥選別スイッチの設定値以上になるとランプが点灯するようになっている。
【0045】
線材(a)の疵を見い出す操作は線材(a)の周囲を走査するレーザ光が線材(a)に存在する疵を横切ると、瞬間的にレーザ光が回折して反射し、疵のない地肌による正反射光とは異なる方向に乱反射光が進む現象が起こる。したがって特定角度の乱反射光だけを連続的に見ると、疵で乱反射光が生まれることになる。
【0046】
こうして検査対象となる線材(a)の表面に向かってコヒーレントなレーザ光を照射することによって、その表面の微細構造である疵に応じて回折が生じ、反射光は図示しない受光手段によって受光され、疵に独特な模様などの情報を得ることができ、しかもこの情報は疵のない表面と疵のある表面、及び疵があったとしてもその疵の大小によって異なったパターンとして表され、その異なったパターンの度合いで異なった信号に変換され、大欠陥及びその欠陥が許容範囲にあるその信号の及び表示をなすのである。
【0047】
さらに具体的に平行光線であるレーザ光が線材(a)の表面に照射されると、その表面の凹凸部分の微表面の傾きに応じて、正反射光だけでなく乱反射光が得られる。
そして、この乱反射光の度合いによって上記許容範囲、中或は大欠陥の情報がもたらされるのである。
【0048】
多くの場合この反射光の解析の為にはこの光が照射されるスクリーンを用いるのが普通でありこの、スクリーンはそのX軸を中心とする円筒状のもので、レーザ光による反射解析のパターンはX軸、Y軸方向に変換されているから、たとえば、前記の矯正手段でなされた疵などの仮令えばすり疵のような長い疵とか深い凹みの疵とか広範囲の疵であるとか各種のパターンの情報を遍く収集し、所謂情報洩れ表す虞なく、予め与えられた許容範囲、中、大欠陥の範疇にある情報と合致させこれを表示、記録及び信号化して選別行程に伝えるものである。
【0049】
この他上記の検査計測機構(33)には、移送される線材(a)の移送量計測する計測機構も設けることが肝要である。かかる場合少なくとも、線材(a)の表面の欠陥や長さ即ち線材(a)の移送量の検出値と、予め設定した値に基づいてその移送量を制御したり、所定の許容範囲を超える欠陥がある不良品については、これを後述の手段によって排除する信号(34)を発したりする電算システム機構(35)がある。
この場合、この電算システム機構(35)は、検査された許容範囲の良品や中或は大欠陥の数量や、完成装置の量やその他本発明を実施するに当って、あらゆるデータや情報をメモリでき必要に応じて、これらを図示或は製造計画などの表示(図10参照)がなされるようプログラミングされていることが肝要である。
【0050】
続いて図中(4)は線材(a)〔ここでは棒状となる〕を所定の長さに切断し選別する行程の機構で、(41)はその切断装置である。
而して(42)、は線材が摺動している状態で切断することができる切断刃であり、(43)は、かかる切断刃(42)との衝合で線材(a)を切断する受け固定刃である。
【0051】
また(44)は線材(a)〔棒材(b)〕の搬送を行う移送機構で、所定の位置に固定あるいは扇状運動可能に枢着されたシリンダ(45)とピストン軸(46)の組合せになる。さらにこのピストン軸(46)の先端には線材(a)〔棒材(b)〕のチャック機構(47)がある。
【0052】
このチャック機構(47)についての詳細な説明と図示はしてないが、ようは所定の信号によって所定の位置から所定の位置まで線材(a)〔棒材(b)〕を狭持して移送させることができるものであれば、いずれの機構を用いてもよい。なお、ピストン軸(46)の移動距離は可変できるも、切断される線材(a)〔棒材(b)〕の長さと等しい。
【0053】
さらに図中(5)は、選別機構で上記切断機構から送り出された棒材(b)が、上記の長さ及び表面の欠陥が許容範囲内にあるか否かの信号によって、良品と不良品とを選別する機能を有する。
【0054】
而して(51)は、その棒材(b)の軸線と合せかつかかる棒材(b)が切断された長さより長いV字形の樋であって、回動可能に図示しない装置枠に枢着されている。この回動手段は、前記良品あるいは不良品の検査結果の信号によって樋(51)が左右いずれかに回動するものであれは如何なる構成のものでもよいが、例えば末端を装置枠に枢支させたシリンダ(54)のピストン軸(55)を、樋(51)の一方に枢着するような簡単な構成でよい。
【0055】
また(52)(53)は、桶(51)の真下にあって左右方向2点に別れた収容筺で、上面は開放されている。
【0056】
ここで本発明の実施例の総合的な作用を説明すると、予め巻取枠(11)に巻取られていた線材(a)を、各種矯正ローラによってリール(12)を介して該矯正ローラ群方向に導き出す。
【0057】
この場合線材(a)にはタンク(14)内の洗滌油が配管(15)を経て噴射あるいは塗布の手段で供給されている。この場合かかる洗滌油は、所謂切削油と潤滑油との混合油としたから、線材(a)の正面は滑らかに少しく研磨され光沢を増しかつ、この潤滑油の存在で滑らかな摺動作業と曲り歪を是正する矯正作用がスムーズに行われるよう助長する。
【0058】
而して各種ローラ(24)乃至(26)及び(31)(32)等で線材(a)は正しく直線状となって、先ずその外径が予め設定された範疇のものか否かレーザによる測定がなされ、更にこれと同時あるいは続いて計測機構(33)に至り、その表面の傷や「ひび」が予め設定された基準値の許容範囲にあるか否かの計算がなされることは上述の通りである。
【0059】
以上の行程を経た線材(a)は、さらに切断刃(42)とこれに対峙する固定刃(43)との間を通過すると、その先端部分がピストン軸(46)に設けられたチャック機構(47)にてチャックされ、そのチャックされた儘の状態で線材(a)は、図中左方即ち上記樋(51)上に移動する。
【0060】
その移動量は、予めシリンダ(45)のピストン軸(46)に提示し記憶させておくもので、所定の移動量に達すると前記切断刃(42)は固定刃(43)との間で線材(a)をこの移動状態のままで切断し選別行程(5)の樋(51)上に落下させる。
【0061】
これと同時に前記かかる線材(a)が而してこの落下させた線材(a)は、その長さ内にあって上記検査結果が許容範囲中のものであるか、または中欠陥のものであるか、あるいは大欠陥のものであるかが既に検査されている。
【0062】
そこでかかる検査から樋(51)に落下する時間を計算して、その時間差を以て許容範囲内即ちその外径にあっても外表面の欠陥にあっても問題ないのであれば、その信号がピストン軸(55)に伝えられ、仮令えばその収容筺(52)方向に落下させるべく反時計方向に樋(51)を回動させる。
【0063】
一方送られてきた棒材(b)が中欠陥品或は大欠陥品の場合には、該信号により樋(51)は時計方向に回動し不良品の収容筺(53)内に落下させ、その選別、区分けを完了することになる。
【0064】
この場合かかる切断された棒材(b)は、それが用途によって許容範囲は勿論、中欠陥のものでも差し支えないが、大欠陥ものはこれを排除したり、或は許容範囲、中欠陥、大欠陥など複数に区別したりして選別できるようになすことも必要である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明に於ける一実施例の一連の行程を説明する為のフローチャート
【図2】同一連の簡略正面図
【図3】同左側面図
【図4】籠状巻取棒の正面図
【図5】洗滌油供給の説明図
【図6】矯正機構の説明図
【図7】矯正機構と外径測定の説明図
【図8】線材表面測定の平面説明図
【図9】線材表面測定の正面説明図
【図10】コンピュータの表示画面説明図
【図11】レーザ測定器シーケンサーと直線器配電盤説明図
【図12】選別システムの説明図
【図13】ケーシングの背面図
【図14】同正面図
【図15】線材の切断、搬送の説明図
【図16】選別機構の側面説明図
【図17】選別機構の正面説明図
【図18】一連の作業のブロック説明図
【符号の説明】
【0066】
a 金属性の線材
b 棒状
1 一定の速度で繰り出し線状(棒材)となす行程
2 線材を直線状に矯正させる行程
3 結果を出力して記憶させる行程
4 線材の良否を選別する機構に送りだす行程
5 排除する選別機能
11 略円錐形状の籠状巻取棒
12 繰り出しリール
13 装置枠
14 切削油と潤滑油との混合洗滌油のタンク
15 配管
21 第1の矯正室
22 センタガイドローラ
23 第2の矯正室
24 ローラ
25 第3の矯正室
26 ローラ
31 ローラ機構
32 ローラ機構
33 計測機構
34 信号
35 電算システム機構
41 所定の長さに切断し選別する行程の機構
42 切断刃
43 固定刃
44 移送機構
45 シリンダ
46 ピストン軸
47 チャック機構
51 V字形の樋
52 良品の収容筺
53 不良品の収容筺
54 シリンダ
55 ピストン軸
331信号
332入力
333大欠陥レベル
334中欠陥レベル
335出力
336出力
337プログラマブルコントローラ
338レーザ測定器用シーケンサー機構
339制御部
340ケーシング
341主電源のスイッチ
342中欠陥選別レベルスイッチ
343大欠陥選別レベルスイッチ
344中欠陥表示ランプ
345大欠陥レベルランプ
346中外部制御出力
【出願人】 【識別番号】591196773
【氏名又は名称】株式会社藤井製作所
【出願日】 平成18年8月29日(2006.8.29)
【代理人】 【識別番号】100069420
【弁理士】
【氏名又は名称】奈良 武


【公開番号】 特開2008−55432(P2008−55432A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−232108(P2006−232108)