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【発明の名称】 圧延機用製品処理システム
【発明者】 【氏名】マイケル エルドレッジ

【要約】 【課題】回転するドラムを利用した製品処理システムを提供する。

【解決手段】製品処理システムは、1組の第1の溝18a,18bを有する支持体16を備える。1組の第1の溝18a,18bは、下向きの開口面を有する。二つの円筒状のドラム20a,20bは、それぞれ対応する第1の溝18a,18bと冷却床14との間に設けられている。ドラム20a,20bは、回転可能であり、その表面で第1の溝18a,18bの開口面を塞ぐ。ドラム表面には第2の溝22a,22bが形成されている。上流から送られた製品は、第1の溝18,18bに一時的に保持される。その後、ドラム20a,20bの回転により第2の溝22a,22bが第1の溝18a,18bと半径方向に一致すると、第2の溝22a,22bに製品が預けられる。そして、ドラム回転が継続することで、製品は第2の溝22a,22bから冷却床14へ出力される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧延機から製品を長手方向に受け取り、前記製品を下方の受け取り装置に送る製品処理システムにおいて、
それぞれが下向きの開口面を有するとともに互いに反転して固定された1組の第1の溝を備える支持体と、
前記第1の溝のそれぞれと前記受け取り装置との間に設けられた少なくとも1つの円筒状のドラムであって、軸を中心に回転可能で、対応する第1の溝の開口面を塞ぐとともに第2の溝が形成されたドラム表面を備え、前記第1および第2の溝とドラムの軸が互いに平行関係になるように配置された円筒状のドラムと、
連続する製品を、前記1組の第1の溝の一方と他方とに交互に長手方向に送る移送手段と、
前記ドラムを回転する駆動手段と、
を備え、
前記駆動手段によりドラムが回転することで、送られた製品が、
(i)回転するドラム表面によって前記第1の溝に一時的に保持され、
(ii)前記第2の溝が回転により移動して前記第1の溝と半径方向に一致して並んで接するときに、前記第1の溝から前記第2の溝に預けられ、
(iii)前記第2の溝が回転により前記受け取り装置の上方の排出位置まで移動したときに、前記第2の溝から前記受け取り装置へ下方に送られる、
ように前記ドラム表面と前記第2の溝が前記第1の溝に対して配置されていることを特徴とする製品処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記ドラムの列は、対応する前記第1の溝と前記受け取り装置との間に配置され、
それぞれの列のドラムは、同軸上に配置され、
それぞれの列のドラムの第2の溝は、一列に並び、
前記駆動手段は、それぞれの列のドラムを同時に回転するように動作する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項1または2のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
前記駆動手段は、前記ドラムを連続的に回転するように動作することを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記支持体は、さらに、前記第1の溝から前記排出位置に至るまで、前記ドラムを部分的に覆ってドラムを囲むように延びるシュラウドを備えることを特徴とするシステム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記駆動手段は、前記ドラムを互いに反対方向に回転することを特徴とするシステム。
【請求項6】
圧延機から細分された製品を長手方向に受け取り、前記製品を下方の受け取り装置に送る製品処理システムにおいて、
それぞれが下向きの開口面を有するとともに互いに反転して固定された1組の第1の溝を備える支持体と、
対応する第1の溝と前記受け取り装置との間に設けられた円筒状のドラムの列であって、各列のドラムは共通の軸を中心に同時に回転可能であり、対応する第1の溝の開口面を塞ぐとともに各列ごとに一列に並ぶ第2の溝が形成されたドラム表面を有し、前記第1の溝と前記一列に並ぶ第2の溝と前記軸が互いに平行関係になるように配置されている円筒状のドラムの列と、
連続する製品を、前記1組の第1の溝の一方と他方とに交互に長手方向に送る移送手段と、
前記それぞれの列のドラムを互いに反対方向に連続的に回転する駆動手段と、
を備え、
前記駆動手段により前記ドラムが回転することで、送られた製品が、
(i)回転するドラム表面によって前記第1の溝に一時的に保持され、
(ii)前記第2の溝が回転により移動して前記第1の溝と半径方向に一致するように並んで接するときに、前記第1の溝から前記一列に並ぶ第2の溝に預けられ、
(iii)前記第2の溝が回転により前記受け取り装置の上方の排出位置まで移動したときに、前記第2の溝から前記受け取り装置へ下方に送られる、
ように前記ドラム表面と第2の溝が対応する第1の溝に対して配置されていることを特徴とする製品処理システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、全体として、板や棒などの長尺物を製造する連続した熱間圧延機に関し、特に、圧延機から排出された長尺物の製品を細分された長さで長手方向に受け取り、その一定の長さの製品を、通常は冷却床を備える受け取り装置に送る、改良された製品処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば下記特許文献1や下記特許文献2などに開示されている既知の製品処理システムにおいては、回転可能なドラムの表面に設けられたガイド溝で、連続する製品を受け取る。ドラムは連続的または断続的に回転し、受け取った製品をドラム下の冷却床に送る。
【0003】
ドラムを連続的に回転する場合は、連続的に移動するガイド溝に製品を確実に送るために、ドラムの前段に複雑な切り替えシステムや切り替え機構が必要となる。一方、ドラムを断続的に回転する場合は、停止時および開始時におけるシステムの慣性を抑えるための高耐久性の駆動装置や、送入される製品の搬送路に対して適切に並ぶ位置でガイド溝を停止させるための精密な制御装置が必要となる。
【0004】
【特許文献1】米国特許第3,621,696号
【特許文献2】米国特許第4,307,594号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、従来技術のシステムに比べてより簡易で調整や制御がより簡単な製品処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による製品処理システムは、それぞれが下向きの開口面を有するとともに互いに反転して固定された1組の第1の溝を有した支持体を備える。また、少なくとも1つの円筒状のドラムが、対応する第1の溝とドラム下の受け取り装置との間に設けられている。ドラムは軸を中心に回転可能であり、ドラム表面が対応する第1の溝の開口面を塞ぐように配置されている。ドラム表面には第2の溝が形成されており、第1の溝、第2の溝、および、ドラムの軸は、互いに平行関係になるように配置されている。連続する製品は、1組の第1の溝を構成する二つの第1の溝の一方と他方とに交互に長手方向に送られる。ドラムは軸を中心に回転するので、送られた製品は順次、(i)回転するドラム表面によって第1の溝に一時的に保持され、(ii)第2の溝が回転により移動して第1の溝と半径方向に一致するように並んで接するときに、第1の溝から第2の溝に預けられ、(iii)第2の溝が回転によりドラム下の受け取り装置の上方の排出位置まで移動したときに、第2の溝から受け取り装置へ下方に預けられる。
【0007】
本発明における上述の特徴やその他の特徴、また付随する効果については、添付の図面を参照しながらさらに詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
最初に図1および図2に、圧延機の最後の圧延スタンド12と通常の排出用冷却床14を備える受け取り装置との間に設けられた、本発明の一実施形態における製品処理システム10の全体を示す。
【0009】
このシステムは、1組の第1の溝18a,18bを定める支持体16を備える。1組の第1の溝18a,18bは、それぞれ下向きの開口面を有しており、互いに反転した形状となっている。円筒状のドラム20a,20bは、それぞれ対応する第1の溝18a,18bと冷却床14との間に置かれている。各ドラムは、それぞれの軸A,Aを中心に回転可能であり、ドラム表面は対応する第1の溝の開口面を塞ぐように配置されている。
【0010】
各ドラム表面には、少なくとも1つの第2の溝22a,22bが形成されている。第1の溝18a,18b、第2の溝22a,22b、およびドラムの軸A,Aは、互いに並行関係になるように配置されている。
【0011】
最後の圧延スタンド12から排出された板や棒などの長尺物は、切り替え機24によってせん断機26に送られ、さらに短く細分される。切り替え機とせん断機は周知の方式で連動する。また、切り替え機とせん断機は、ガイド管28aおよびガイド管28bに、交互に、細分された製品を送る。ここで、1組のガイド管28a,28bは、それぞれ対応する第1のガイド溝18a,18bと一直線に並ぶように設けられた送出端を有する。
【0012】
図1に示すように、複数の第1および第2のドラム20a,20bは、それぞれ対応する第1の溝18a,18bと冷却床との間において、ドラムの軸方向に連続して並んでいる。駆動モータ30は、それぞれ対応する列のドラムを回転させる。
【0013】
ドラムは断続的に回転させることもできるが、ドラムを連続的に回転させることが最も好ましく、一方の列のドラムを他方の列のドラムとは反対の方向に回転させる。
【0014】
図2に示す運転段階では、第1の棒bがガイド管を経由して第1の溝18aに送られている。第1の溝は、ドラム20aの回転表面により塞がれている。こうして第1の溝によって第1の棒は一時的に保持され、もう一方の回転する第1の溝22bは、空の第1の溝18bに接近しているので空のままである。ドラム20aは反時計回りに回転し、ドラム20bは時計回りに回転する。
【0015】
図3Aに示す段階では、第2の溝22aが回転により第1の溝18aと半径方向に一致するように並んで接し、第1の棒bが第2の溝に預けられる。また、第2の溝22bが回転により第1の溝18bを通過したところで、第1の溝18bは第2の棒bを受け取る。
【0016】
図3Bに示す段階では、第1の棒bを保持している第2の溝22aは、回転により第1の溝18aと並びがずれ、第1の溝18aは再びドラム表面により塞がれて第3の棒bが送入されている。
【0017】
図3Cに示す段階では、第2の溝22aが回転により排出位置まで移動し、第1の棒bが冷却床14へ向かうべく下方に送られる。ドラム20bの第2の溝22bは第1の溝18bに接近してきており、その後第2の溝22bは第2の棒bを受け取り、回転により排出位置まで移動して棒を冷却床に送る。以上の工程が繰り返され、送られてくる製品を連続的に処理する。
【0018】
好ましくは、支持体16は、第1の溝18a,18bからそれぞれの排出位置に至るまで、ドラムの周囲を部分的に覆うシュラウド32a,32bを備える。
【0019】
以上の説明を踏まえ、請求項に定義された発明の概念から逸脱することなく、上記のシステムにさまざまな変更を加えることができることが当業者に理解できる。そのような変更で、発明を限定しない例として、並行関係にある第1の溝を3つ以上用い、同数のドラム列と連動させることができる。冷却床以外の受け取り装置を用いて、それぞれの第2の溝から排出される製品を収集および/または移送することができる。また、ドラム表面に第2の溝を増やすこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明における製品処理システムの略平面図である。
【図2】図1の2―2の切断線における拡大断面図である。
【図3A】圧延機から受け取った製品の処理を段階的に示す、図2と同様の図である。
【図3B】圧延機から受け取った製品の処理を段階的に示す、図2と同様の図である。
【図3C】圧延機から受け取った製品の処理を段階的に示す、図2と同様の図である。
【符号の説明】
【0021】
10 製品処理システム、12 圧延スタンド、14 冷却床、16 支持体、18a,18b,22a,22b 溝、20a,20b ドラム、24 切り替え機、26 せん断機、28a,28b ガイド管、30 駆動モータ、32a,32b シュラウド、A,A 軸、b,b,b 棒。
【出願人】 【識別番号】599014530
【氏名又は名称】モーガン コンストラクション カンパニー
【出願日】 平成19年9月3日(2007.9.3)
【代理人】 【識別番号】100075258
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 研二

【識別番号】100096976
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 純


【公開番号】 特開2008−73769(P2008−73769A)
【公開日】 平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願番号】 特願2007−227301(P2007−227301)