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【発明の名称】 生ゴミ処理機
【発明者】 【氏名】金沢 透匡

【要約】 【課題】ユーザに不快感を与えることを防止するとともに、処理効率を向上する。

【構成】生ゴミを投入する投入口14を有する処理機本体10と、前記投入口14に上方が連通して投入された生ゴミを収容するとともに、下方に排出口24を有する処理槽18と、前記処理槽18内の生ゴミを加熱して乾燥させる加熱手段(ヒータ25A,25B)と、前記処理槽18の排出口24を遮蔽するように配設され、該処理槽18内の加熱された乾燥ゴミを粉砕して排出する粉砕手段(粉砕ローラ26A,26B)と、前記粉砕手段の下部に配設され、排出された粉砕ゴミを収容する廃棄容器31とを備えた構成とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生ゴミを投入する投入口を有する処理機本体と、
前記投入口に上方が連通して投入された生ゴミを収容するとともに、下方に排出口を有する処理槽と、
前記処理槽内の生ゴミを加熱して乾燥させる加熱手段と、
前記処理槽の排出口を遮蔽するように配設され、該処理槽内の加熱された乾燥ゴミを粉砕して排出する粉砕手段と、
前記粉砕手段の下部に配設され、排出された粉砕ゴミを収容する廃棄容器と
を備えたことを特徴とする生ゴミ処理機。
【請求項2】
前記加熱手段は、前記処理槽の下部に位置する第1加熱部と、前記処理槽の上部に位置する第2加熱部とを備え、それぞれを個別に制御可能に構成するとともに、前記処理槽内への生ゴミの投入量を検出する投入量検出手段を設け、該投入量検出手段の検出値に基づいて各加熱部を制御するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の生ゴミ処理機。
【請求項3】
前記廃棄容器内の粉砕ゴミの量を検出する廃棄量検出手段を設けるとともに、該廃棄量検出手段の検出値による廃棄量を表示する表示手段を前記処理機本体または前記投入口を開閉可能に閉塞する蓋体に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の生ゴミ処理機。
【請求項4】
前記処理機本体は前記廃棄容器を取り出す取出口を備え、該廃棄容器に取出用レールを設けるとともに、該取出用レールを介して廃棄容器を取出口から取り出す移動手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の生ゴミ処理機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、台所で発生する比較的水分を多く含む生ゴミを対象とした乾燥方式の生ゴミ処理機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
乾燥による食品の減量化と腐敗防止は、食品の保存法として従来から広く行われてきた。その食品の乾燥方法には、日光を利用する天日乾燥の他に、乾燥用の機器を用いる乾燥処理として、例えばヒータ乾燥方式、熱風乾燥方式、マイクロ波乾燥方式、凍結乾燥方式、噴霧乾燥方式等がある。これら機器を用いた方式は、天日乾燥方式と比較して急速に食品を乾燥できることから、食品保存の分野で大きな役割を果たしている。
【0003】
また、近年では、社会的な環境保全の盛り上がりから、食品と同様に家庭で発生する生ゴミについても、減量化あるいは腐敗防止等が望まれ、推進されようとしている。そして、生ゴミを食品同様に乾燥処理し、減量化と腐敗を防止する生ゴミ処理機に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0004】
【特許文献1】特開平6−87501号公報
【0005】
この特許文献には、外ケースの内部に真空断熱容器を配設し、この真空断熱容器の内部にヒータを配設するとともに、処理槽である収納容器を駆動手段によって回転可能に配設した生ゴミ処理機が記載されている。
【0006】
しかしながら、この生ゴミ処理機は、投入した生ゴミを乾燥処理した後、新たな生ゴミを投入する際には、収納容器の内部に処理済みの乾燥ゴミ残っているため、ユーザに不快感を与えるという問題がある。また、新たな生ゴミを投入すると、処理済みの乾燥ゴミと一緒に処理を行うため、処理する必要があるゴミの容量が増え、熱の伝導効率も低下することにより、処理効率が悪いという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、ユーザに不快感を与えることなく、処理効率を向上できる生ゴミ処理機を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明の生ゴミ処理機は、生ゴミを投入する投入口を有する処理機本体と、前記投入口に上方が連通して投入された生ゴミを収容するとともに、下方に排出口を有する処理槽と、前記処理槽内の生ゴミを加熱して乾燥させる加熱手段と、前記処理槽の排出口を遮蔽するように配設され、該処理槽内の加熱された乾燥ゴミを粉砕して排出する粉砕手段と、前記粉砕手段の下部に配設され、排出された粉砕ゴミを収容する廃棄容器とを備えた構成としている。
【0009】
この生ゴミ処理機では、処理槽の下方の排出口に、生ゴミを粉砕して下部の廃棄容器に排出する粉砕手段を設けているため、処理済みの乾燥ゴミを粉砕して処理槽内から排出することができる。そのため、ユーザが新たな生ゴミを投入する際には、処理槽内に乾燥ゴミが残留しないため、不快感を与えることを防止できる。また、生ゴミの乾燥処理は、その時に投入した生ゴミのみであるため、処理効率の低下を防止できる。さらに、廃棄する粉砕ゴミは、乾燥ゴミより細かいものであるため、廃棄時の容積を低減できる。
【0010】
この生ゴミ処理機は、前記加熱手段は、前記処理槽の下部に位置する第1加熱部と、前記処理槽の上部に位置する第2加熱部とを備え、それぞれを個別に制御可能に構成するとともに、前記処理槽内への生ゴミの投入量を検出する投入量検出手段を設け、該投入量検出手段の検出値に基づいて各加熱部を制御することが好ましい。このようにすれば、不要な電力消費を防止できる。
【0011】
また、前記廃棄容器内の粉砕ゴミの量を検出する廃棄量検出手段を設けるとともに、該廃棄量検出手段の検出値による廃棄量を表示する表示手段を前記処理機本体または前記投入口を開閉可能に閉塞する蓋体に設けることが好ましい。このようにすれば、処理済みの粉砕ゴミの廃棄時期を認識できるため、利便性の向上を図ることができる。
【0012】
さらに、前記処理機本体は前記廃棄容器を取り出す取出口を備え、該廃棄容器に取出用レールを設けるとともに、該取出用レールを介して廃棄容器を取出口から取り出す移動手段を設けることが好ましい。このようにすれば、処理済みの粉砕ゴミの廃棄に係る作業性を向上できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の生ゴミ処理機では、処理槽の下方の排出口に、下部の廃棄容器に排出する粉砕手段を設けているため、ユーザが新たな生ゴミを投入する際には、処理槽内に処理済みの乾燥ゴミが残留しない。そのため、ユーザに不快感を与えることを防止できるとともに、処理効率の低下を防止できる。しかも、廃棄時の容積を低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0015】
図1乃至図3(A),(B)は、本発明の実施形態に係る生ゴミ処理機を示す。この生ゴミ処理機は、生ゴミの水分を無くすことにより重量および容積を低減させる乾燥方式であり、大略、処理機本体10と、該処理機本体10の上部を開閉可能に閉塞する蓋体11とを備えている。
【0016】
前記処理機本体10は、略四角筒状をなす胴体12の下端開口を底板13により閉塞した外装体を備えている。前記胴体12の上端面には、生ゴミを投入する矩形状の投入口14が設けられ、この投入口14が前記蓋体11により開閉可能に閉塞されている。また、胴体12の前面には、矩形状に開口された取出口15が設けられ、この取出口15が容器取出蓋16により開閉可能に閉塞されている。この容器取出蓋16の回転軸には、容器取出蓋開閉手段である蓋開閉モータ17(図5参照)が接続され、容器取出蓋16を自動開閉可能に構成している。
【0017】
そして、本実施形態の処理機本体10の内部には、生ゴミを収容する処理槽18と、該処理槽18内の生ゴミを加熱する第1および第2の加熱手段であるヒータ25A,25Bと、処理済みの乾燥ゴミを処理槽18から粉砕して排出する粉砕手段である粉砕ローラ26A,26Bと、処理済みの粉砕ゴミを収容する廃棄容器31とが配設されている。
【0018】
前記処理槽18は、その上端が前記投入口14の下側縁に配設され、該投入口14に連通された内部に生ゴミを収容する断面逆台形状の容器からなる。具体的には、この処理槽18は、投入口14に接続される角筒状上部19と、該角筒状上部19に連続した角錐状下部20とを有する。そして、この処理槽18の上部である角筒状上部19には、内部の空気を排気するための排気口21が設けられている。この排気口21には、先端部が胴体12の背部から外部を臨む排気ダクト22が接続され、この排気ダクト22に処理槽18内の空気を排気する排気手段であるファン23が介設されている。また、処理槽18の下端である角錐状下部20の下端部には、横長の長方形状をなす排出口24が設けられている。
【0019】
前記ヒータ25A,25Bは、処理槽18内の生ゴミを乾燥させて重量および容積を低減するため面状の電気ヒータからなる。そのうち、処理槽18の第1加熱部(手段)であるヒータ25Aは、角錐状下部20の外周面に配設され、処理槽18の第2加熱部(手段)であるヒータ25Bは、角筒状上部19の外周面に配設されている。そして、これらヒータ25A,25Bは、後述するマイコン49によりそれぞれ個別に制御される。
【0020】
前記粉砕ローラ26A,26Bは、図示しない軸受け部材により処理機本体10内において、前記処理槽18の排出口24を遮蔽するように、該排出口24の下部に回転可能に配設されている。そのうち、一方の粉砕ローラ26Aは、その回転軸に第1プーリ27が配設され、駆動手段である粉砕モータ28の出力軸に配設した第2プーリ29に対して、エンドレスベルト30が架設されることにより接続されている。これにより、粉砕モータ28の駆動により粉砕ローラ26Aが反時計回りに回転されると、他方の粉砕ローラ26Bが従動して時計回りに回転される。その結果、これら粉砕ローラ26A,26Bの上部に位置する乾燥ゴミは、圧迫により粉砕された状態で、処理槽18の外部に排出可能に構成している。
【0021】
前記廃棄容器31は、前記粉砕ローラ26A,26Bの下部に配設され、排出された粉砕ゴミを収容する上端開口で下端閉鎖のものである。この廃棄容器31の左右両側部には、水平方向に延びるように断面逆凹字形状をなす取出用レール32が配設されている。また、廃棄容器31の前後両側部には、把持用の取手部33が設けられている。
【0022】
そして、底板13には、前記廃棄容器31を取出口15から取り出す移動手段として、取出用レール32を載置する回転可能な複数のガイドローラ34A〜34Dがブラケットを介して配設されている。そのうち、図3(B)中左側手前に位置するガイドローラ34Aには、正転および逆転が可能な容器移動モータ35が接続され、廃棄容器31を自動取出可能に構成している。なお、符号36は、廃棄容器31を所定の装着位置に停止させるためのストッパである。
【0023】
そして、本実施形態では、前記処理槽18には、該処理槽18内への生ゴミの投入量を検出する投入量検出手段としてセンサ37A,37B,37Cが配設されている。そのうち、センサ37Aは、処理槽18の下側である角錐状下部20において、高さ方向の略中間位置に配設されている。因みに、このセンサ37Aの配設位置での生ゴミの投入量(容積)は、大人1人分の夕食を調理した場合に生じるゴミの量に相当する。また、センサ37Bは、上側である角筒状上部19の高さ方向の下側に配設され、センサ37Cは、角筒状上部19の高さ方向の上側に配設されている。これらセンサ37A〜37Cは、例えば、発光ダイオードなどによる投射手段と、反射光を受信する受信手段とを備え、投射手段による投射方向を水平方向に設定し、受信手段による反射光の受信の有無により、その高さまでの生ゴミの投入の有無を検出するものである。
【0024】
また、廃棄容器31の下部である底板13上には、廃棄容器31に収容された粉砕ゴミの量を検出する廃棄量検出手段である重量センサ38が配設されている。この重量センサ38は、載置物の重量を検出するためのもので、本実施形態では、廃棄容器31の重量を予め記憶させることにより、該廃棄容器31の装着の有無を検出する未装着検出手段としての役割をなすように構成している。
【0025】
このように構成した生ゴミ処理機において、処理機本体10の正面側の所定位置には図4に示す操作パネル39が配設されている。この操作パネル39は、機器全体を動作または停止するためのON/OFFスイッチ40と、動作を一時的に停止するための一時停止スイッチ41と、ヒータ25A,25Bによる生ゴミ処理状態または粉砕ローラ26A,26Bによる排出処理状態を示す処理中表示42と、廃棄容器31が未装着状態であることを示す容器未装着表示43と、処理槽18から廃棄容器31へ生ゴミを強制排出させるための排出スイッチ44と、廃棄容器31を取り出す容器取出スイッチ45とを備えている。なお、一時停止スイッチ41および排出スイッチ44には、そのスイッチの操作(実行)状態を点灯および消灯により示すために背部にLEDが配設されている。また、容器取出スイッチ45には、廃棄容器31内の廃棄量が満量になったことを示すために背部にLED(表示手段)が配設されている。
【0026】
図5に示すように、本実施形態の生ゴミ処理機には、ヒータ25A,25Bによる処理槽18内の加熱温度を検出する温度検出手段として温度センサ46が配設されている。また、処理槽18内には、生ゴミの含水分を検出する手段として、一対の電極47a,47bが配設されている。電極47a,47bは、図示しない電圧印加回路から所定の電圧が印加されると、生ゴミを導体として電流が流れ、その電流の大きさは抵抗値の大きさに比例し、この抵抗値は生ゴミの含有水分の多少に略比例するため、含水分を検出できる。さらに、蓋体11のヒンジ接続部には、蓋開閉検出手段として、開閉状態によりオン、オフするスイッチ48が配設されている。
【0027】
図示しない制御基板に配設された制御手段であるマイコン49は、電源コンセントを商用電源に接続することにより、予め設定されたプログラムに従って動作される。具体的には、ユーザが処理槽18内に生ゴミを投入してON/OFFスイッチ40をオン状態にすると、重量センサ38により廃棄容器31の装着の有無を検出し、装着されている場合に生ゴミ処理を開始可能とする。
【0028】
具体的には、センサ37A〜37Cにより処理槽18内の生ゴミの投入量を判断し、投入されている場合には生ゴミ処理を実行し、投入されていない場合には所定時間が経過すると電源を自動的に遮断して動作を停止する。生ゴミ処理では、電極47a,47bによって生ゴミが乾燥状態であるか未乾燥状態であるかを検出し、未乾燥状態である場合には投入量に基づいてヒータ25A,25Bによる加熱を制御し、乾燥状態になると、自動的に処理済みの生ゴミの排出処理を実行する。さらに、処理槽18内にゴミが存在する状態で排出スイッチ44が操作されると、人為的に排出処理が実行される。
【0029】
次に、マイコン49による制御について具体的に説明する。
【0030】
ユーザがON/OFFスイッチ40を操作することにより電力が投入されると、マイコン49は、図6に示すように、まず、ステップS1で、スイッチ40,41,44,45の入力処理を実行した後、ステップS2で、重量センサ38により廃棄容器31の装着の有無を検出する。そして、廃棄容器31が装着されている場合にはステップS3に進み、装着されていない場合にはステップS4に進む。
【0031】
ステップS3では、重量センサ38の検出値により廃棄容器31内が満量状態であるか否かを検出する。そして、廃棄容器31が満量である場合にはステップS4に進み、廃棄容器31が満量でない場合にはステップS5に進む。
【0032】
ステップS4では、制御基板に実装した圧電ブザーにより報知音を出力させるとともに、操作パネル39の容器未装着表示43または容器取出スイッチ45を点灯させる報知処理を実行してステップS1に戻る。
【0033】
ステップS5では、一時停止スイッチ41の操作により一時停止が要求されているか否かを検出する。そして、一時停止要求がなされていない場合にはステップS6に進み、一次停止要求がなされている場合にはステップS7に進む。
【0034】
ステップS6では、スイッチ48により蓋体11が開放されたか否かを検出する。そして、蓋体の開放を検出した場合にはステップS7に進み、蓋体11の開放を検出しない場合にはステップS10に進む。
【0035】
ステップS7では、ヒータ25A,25Bおよびファン23の作動を停止させる停止処理を実行した後、ステップS8で、スイッチ48により蓋体11の閉塞状態を検出するまで待機する。そして、蓋体11の閉塞状態を検出すると、ステップS9で、一時停止状態が解除されるまで待機し、一時停止が解除されている場合にはステップS10に進む。
【0036】
ステップS10では、センサ37A〜37Cによって処理槽18内に投入されている生ゴミの量を判断する投入量判断処理を実行する。なお、この投入量判断処理は、センサ37Aのみ生ゴミの存在を検出した場合には少量、センサ37A,37Bが生ゴミの存在を検出した場合には中量、センサ37A〜37Cの全てが生ゴミの存在を検出した場合には大量と判断するものである。
【0037】
生ゴミの投入量を検出すると、ステップS11で処理槽18内に生ゴミが投入されているか否かにより、投入されている場合にはステップS12に進み、投入されていない場合にはステップS13に進む。
【0038】
ステップS12では、ヒータ25A,25Bおよびファン23を動作させることによる生ゴミ処理を実行してステップS1に戻る。
【0039】
一方、ステップS13では、生ゴミ処理の実行状態か終了状態かを示すフラグfに0(終了状態)を入力した後、ステップS14で、生ゴミ処理の終了後に予め設定した待機時間が経過したか否かを検出する。そして、待機時間が経過した場合には電力を遮断して停止し、待機時間が経過していない場合にはステップS1に戻る。
【0040】
次に、ステップS12の生ゴミ処理について具体的に説明する。
【0041】
この生ゴミ処理では、マイコン49は、図7に示すように、まず、ステップS12−1で、電極47a,47bによって処理槽18内に収容された生ゴミが含有する含水分判定処理を実行する。なお、この含水分判定処理は、電極47a,47bによる検出値と、予め設定したしきい値とを比較し、検出値が乾燥しきい値に達すると乾燥状態であると判断し、乾燥しきい値に達していない場合には未乾燥状態であると判断するものである。
【0042】
生ゴミの含水分を判断すると、ステップS12−2で、検出値と乾燥しきい値に基づく判断結果が乾燥状態であるか否かを検出する。そして、乾燥状態である場合にはステップS12−3に進み、乾燥状態でない場合にはステップS12−5に進む。
【0043】
ステップS12−3では、後述する排出工程を実行した後、ステップS12−4で、ヒータ25A,25Bおよびファン23の停止処理を実行してリターンする。
【0044】
また、ステップS12−5では、生ゴミの投入後にこの生ゴミ処理を開始しているか否か、即ち、生ゴミ処理の実行状態であるか停止状態であるかを示すフラグfが0であるか否かを検出する。そして、fが1(実行状態)である場合にはステップS12−6に進み、動作中のヒータ25A,25Bによる温調工程を実行してリターンする。一方、fが0(終了状態)である場合にはステップS12−7に進む。なお、温調処理では、例えば、処理槽18内の投入量が少量の場合には120℃、中量の場合には135℃、大量の場合には150℃に維持されるように、ヒータ25A,25Bをオンオフ制御する。
【0045】
ステップS12−7では、fに1を入力して生ゴミ処理を実行したことを記憶した後、ステップS12−8で、ファン23をオンさせて排気処理を開始する。その後、ステップS12−9で、ステップS10で判断した投入量が少量であるか否かを検出する。そして、投入量が少量である場合にはステップS12−10に進み、第1のヒータ25Aをオン状態とするとともに第2のヒータ25Bをオフ状態としてリターンする。また、判断した投入量が少量でない場合にはステップS12−11に進む。
【0046】
ステップS12−11では、判断した投入量が中量であるか否かを検出する。そして、投入量が中量である場合にはステップS12−12に進み、第1のヒータ25Aをオン状態とするとともに第2のヒータ25Bを弱運転のオン状態としてリターンする。また、判断した投入量が中量でない場合にはステップS12−13に進み、第1のヒータ25Aをオン状態とするとともに第2のヒータ25Bを強運転のオン状態としてリターンする。
【0047】
次に、ステップS12−3の排出工程について具体的に説明する。
【0048】
この排出工程では、マイコン49は、図8に示すように、まず、ステップS20で、粉砕モータ28をオンして粉砕ローラ26A,26Bを回転させた後、ステップS21で、センサ37A〜37Cの検出値によって排出量、即ち、処理槽18内の乾燥ゴミの残量を検出する。そして、残量が存在しない場合にはステップS22に進み、残量が存在する場合にはステップS24に進む。
【0049】
ステップS22では、処理槽18内の加熱された乾燥ゴミ全てが廃棄容器31に排出されるまで、予め設定した待機時間が経過するまで待機した後、ステップS23で、粉砕モータ28をオフして粉砕ローラ26A,26Bを停止させてリターンする。
【0050】
ステップS24では、重量センサ38によって廃棄容器31が満量になったか否かを判断する。そして、廃棄容器31が満量になったと判断した場合にはステップS25に進み、満量でないと判断した場合にはステップS21に戻る。
【0051】
ステップS25では、粉砕モータ28をオフして粉砕ローラ26A,26Bを停止させた後、ステップS26で、圧電ブザーによる報知音の出力、および、容器取出スイッチ45の点灯による報知処理を実行する。
【0052】
ついで、ステップS27で、容器取出スイッチ45が操作されるまで待機し、操作されると、ステップS28で、容器取出処理を実行する。この容器取出処理は、蓋開閉モータ17を動作させて容器取出蓋16を開放させ、容器移動モータ35を動作させて廃棄容器31を正面から進出させた後、容器移動モータ35を停止させるものである。この状態で、ユーザは、ガイドローラ34A〜34Dから廃棄容器31を取り外して、内部の粉砕ゴミを廃棄した後、再びガイドローラ34A〜34Dに設置し、容器取出スイッチ45を操作する。
【0053】
即ち、マイコン49は、容器取出処理が終了すると、ステップS29で、容器取出スイッチ45が操作されるまで待機し、操作されると、ステップS30で、容器装着処理を実行する。この容器装着処理は、容器移動モータ35を動作させてストッパ36に当接するまで廃棄容器31を進入させた後、容器移動モータ35を停止させ、蓋開閉モータ17により容器取出蓋16を閉塞させるものである。
【0054】
容器装着処理が終了すると、ステップS31で、再び粉砕モータ28をオンして粉砕ローラ26A,26Bを回転させてステップS21に戻る。
【0055】
このように、本実施形態の生ゴミ処理機では、処理槽18の下方の排出口24に、生ゴミを粉砕して下部の廃棄容器31に排出する粉砕ローラ26A,26Bを設けているため、処理済みの乾燥ゴミを粉砕して処理槽18内から排出することができる。そのため、ユーザが新たな生ゴミを投入する際には、処理槽18内に乾燥ゴミが残留しないため、不快感を与えることを防止できる。また、生ゴミの乾燥処理は、その時に投入した生ゴミのみであるため、処理効率の低下を防止できる。さらに、廃棄する粉砕ゴミは、乾燥ゴミより細かいものであるため、廃棄時の容積を低減できる。
【0056】
また、乾燥処理は、生ゴミの投入量に基づいてヒータ25A,25Bを個別に制御するため、不要な電力消費を防止できる。また、容器取出スイッチ45に廃棄容器31内の廃棄量が満量であることを示す表示を設けているため、ユーザは処理済みの粉砕ゴミの廃棄時期を認識できるため、利便性の向上を図ることができる。さらに、容器取出スイッチ45の操作により廃棄容器31を自動取出可能に構成しているため、処理済みの粉砕ゴミを廃棄する際の作業性を向上できる。
【0057】
なお、本発明の生ゴミ処理機は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0058】
例えば、処理槽18には、ヒータ25A,25Bによる2つの加熱部を設けたが、3以上のヒータを配設し、更に細かい加熱制御を行うようにしてもよい。また、操作パネル39は、処理機本体10に限られず、蓋体11に配設してもよい。
【0059】
さらに、廃棄量検出手段は、重量センサ38の代わりに、投入量検出手段と同様の複数のセンサを用い、廃棄容器31内に収容された高さを検出することにより、廃棄量を検出する構成としてもよい。この場合、廃棄容器31の未装着検出手段としては、正規取付位置に廃棄容器31を装着すると、オンまたはオフするスイッチを設けることが好ましい。また、容器取出スイッチ45に設けたLEDにより、廃棄容器31内の廃棄量として満量時期を表示する構成を、複数のLEDなどによって段階的に表示する構成とすることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の実施形態に係る生ゴミ処理機を示す側方断面図である。
【図2】生ゴミ処理機の正面中央横断面図である。
【図3】(A)は蓋体を外した状態の平面図、(B)は水平断面図である。
【図4】操作パネルを示す正面図である。
【図5】生ゴミ処理機の構成を示すブロック図である。
【図6】マイコンによる制御を示すフローチャートである。
【図7】図6の生ゴミ処理を示すフローチャートである。
【図8】図7の排出工程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0061】
10…処理機本体
11…蓋体
14…投入口
16…容器取出蓋
17…蓋開閉モータ(容器取出蓋開閉手段)
18…処理槽
24…排出口
25A,25B…ヒータ(加熱手段)
26A,26B…粉砕ローラ(粉砕手段)
28…粉砕モータ(駆動手段)
31…廃棄容器
32…取出用レール
34A〜34B…ガイドローラ
35…容器移動モータ(廃棄容器移動手段)
37A〜37C…センサ(投入量検出手段)
38…重量センサ(廃棄量検出手段)
39…操作パネル
45…容器取出スイッチ(表示手段)
46…温度センサ(温度検出手段)
47a,47b…電極(水分検出手段)
48…スイッチ(蓋開閉検出手段)
49…マイコン(制御手段)
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成18年7月26日(2006.7.26)
【代理人】 【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏

【識別番号】100100170
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 厚司


【公開番号】 特開2008−29908(P2008−29908A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−202968(P2006−202968)