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【発明の名称】 既設廃棄物最終処分場の部分クローズド化手法
【発明者】 【氏名】菅沢 晴子

【要約】 【課題】既設最終処分場における浸出水量の増加による、施設の維持管理費および対策費用の増加と、浸出水の廃棄物内部に対する貯留による、廃棄物の安定化の阻害が課題である。

【構成】既設最終処分場に既埋立廃棄物を用いて埋立区画の造成を行い、一部に被覆構造物、覆土置き場を設置し、同部の降雨を分離排除する。これにより、処分場から発生する浸出水量を削減することで、施設管理に要する費用を削減するとともに、埋立てられた廃棄物内の貯水を防ぐことで、廃棄物の安定化に寄与する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
埋立中の廃棄物最終処分場内に被覆構造物を設置すること。
【請求項2】
処分場(埋立地と同意語)の内部に覆土置き場を設け、表流水を排除すること。
【請求項3】
処分場の内部に既埋立廃棄物を利用して埋立区画を造成すること。
【請求項4】
請求項1の被覆構造物および請求項2の覆土置き場を設置する際の造成に既埋立廃棄物を用いること。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、既設廃棄物最終処分場内に、既埋立廃棄物を用いて埋立区画を造成し、被覆構造物や覆土置き場を設置することで、処分場から発生する浸出水を削減する技術である。
【背景技術】
【0002】
従来、被覆構造になっていない廃棄物最終処分場の浸出水量は、降雨量により決定され、人為的なコントロールはされていない。
【0003】
被覆構造の最終処分場は新規施設のみである。
【0004】
覆土置き場は処分場の周辺に設けられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
設計値を上回る降水量や、設計条件値の差異のため、処分場より発生する浸出水が過剰となり、浸出水処理施設および浸出水調整槽の能力を超え、浸出水を処分場内部で貯留する事態となり、埋立てられた廃棄物の安定化が阻害されていること。
【0006】
計画以上の浸出水の発生により、施設管理に要する費用負担が増大すること。
【0007】
豪雨・豪雪により埋立作業へ支障をきたすこと。
【0008】
このような事態の改善のための工事費がかさむこと。
【発明が解決するための手段】
【0009】
埋立中の廃棄物最終処分場内に被覆構造物を設置すること。
【0010】
処分場の内部に覆土置き場を設け、同部の表流水を排除すること。
【0011】
埋立地の内部に既埋立廃棄物を利用して埋立区画を造成すること。
【0012】
上記の被覆構造物および覆土置き場を設置する際の造成に既埋立廃棄物を用いること。
【発明の効果】
【0013】
埋立中の廃棄物最終処分場内に被覆構造物を設置し、同部に対する降雨を集水、分離排水することで、処分場内への浸入を防ぐことにより、処分場より発生する浸出水量を大きく削減することができる。それにより、処分場内部での浸出水の貯留量・貯留期間を削減・短縮することが可能であり、埋立廃棄物の安定化に寄与する。
【0014】
浸出水量を削減することにより、施設の維持管理経費を軽減することができる。
【0015】
被覆構造物の内部で埋立作業ができるので、天候に左右されない作業効率が確保できる。
【0016】
処分場の内部の覆土置き場に対する降雨は、廃棄物に接触していない表流水の段階で処分場外へ排除するため処分場から発生する浸出水量を削減できる。同部の覆土を他区画の覆土に使用するために、掘削された部分は、廃棄物を埋立てることができるので、処分場の廃棄物自体の埋立容量は減らない。
【0017】
処分場の内部に設ける被覆構造物、覆土置き場、埋立区画の造成に既埋立廃棄物を用いることで、処分場の廃棄物自体の埋立容量を減らすことなく浸出水の削減ができる。
【0018】
浸出水削減対策に従来使用されていた購入土量を大幅に削減できることで、工事費を削減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
この発明の一実施形態を以下の実施例1及び図1に示す。
【実施例1】
区画埋立の行われていない最終処分場で、既に埋められている廃棄物を処分場の下流側に寄せ集め、埋立計画高さまで造成し、最終覆土を施して、埋立完了区画を構築する。上流側では廃棄物を利用して深さ3メートル〜5メートルの埋立区画を2箇所造成し、1箇所に被覆構造物を設置して埋立を行い、他の区画は覆土置き場として、仮置きした土で覆い、表流水を集めポンプなどを用いて処分場外へ排除する。
【0020】
「他の実施形態」実施例1における埋立完了区域を覆土置き場とし、同例における覆土置き場を、50cm以上の覆土を施したうえで、表流水排除を行う場合でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】配置平面図、被覆部および埋立区画部の横断図
【符号の説明】
【0022】
1 被覆構造物
2 埋立完了区画
3 覆土置き場
4 既埋立廃棄物
【出願人】 【識別番号】506017470
【氏名又は名称】加藤 隆也
【識別番号】506017481
【氏名又は名称】菅沢 晴子
【出願日】 平成18年7月14日(2006.7.14)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−18415(P2008−18415A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−218935(P2006−218935)