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【発明の名称】 管内清掃具
【発明者】 【氏名】小林 康子

【要約】 【課題】扱いが容易で一般家庭での使用に適した管内清掃具を提供すること。

【構成】管内清掃具1は、フレキシブルワイヤである操作軸2、半球状で中心部が操作軸2の先端に連結された案内ヘッド3及び案内ヘッド3の周縁部に放射状に配された可撓性の棒ブラシ4を備える。操作軸2を操作して案内ヘッド3を排水管10の中に送り込み、適宜に案内ヘッド3を前後進させる。棒ブラシ4は案内ヘッド3の前後進に伴って弾性変形して、排水管10の内面を清掃する。操作軸2を介して案内ヘッド3を排水管10の管内で前後進させるだけでよいから、扱いは容易、熟練性は不要であるから、一般家庭での使用にも適している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブルワイヤである操作軸と、
半球状でその中心部が前記操作軸の先端に連結された案内ヘッドと、
可撓性の軸に植毛して形成されて複数本の棒ブラシであって、各々の前記軸の一部を前記案内ヘッドの周縁部に保持されて放射状に配された棒ブラシと
を備えることを特徴とする管内清掃具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、排水管の清掃の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
排水管の内部に挿通して、その管内を清掃する管内清掃具がある。例えば特開平6−240718号公報には、弾力性を有する鋼線の圧着螺旋体で製作された環状の清掃ループを放射状に複数個配した清掃ヘッドをフレキシブルワイヤの前端に取り付けた構造のものが開示されている。
【特許文献1】特開平6−240718号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1の管内清掃具は、管路内に回転を加えながら清掃器具を前進又は後進させることにより、管内壁に付着した垢滓を清掃ループにて管周方向に削り取って清掃する。前後進と回転という2操作を要するので、ある程度以上の熟練者でなければ扱いが難しく、一般家庭での使用には適していなかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の管内清掃具は、フレキシブルワイヤである操作軸と、半球状でその中心部が前記操作軸の先端に連結された案内ヘッドと、可撓性の軸に植毛して形成されて複数本の棒ブラシであって、各々の前記軸の一部を前記案内ヘッドの周縁部に保持されて放射状に配された棒ブラシとを備えることを特徴としている。
この管内清掃具を案内ヘッドを先頭にして排水管に挿通させると、案内ヘッドの周縁部に放射状に植設された棒ブラシが排水管の内面を清掃しながら前進する。
案内ヘッドは半球状であるから、排水管のエルボなどの内面に沿って前進でき、また案内ヘッドに推進力を及ぼすための操作軸はフレキシブルワイヤであるから、排水管の屈曲に容易に追随する。従って、曲がりのある排水管に挿通させるのは容易である。なお、案内ヘッドは半球状としているが、真球曲面である必要はなく、楕円球曲面、放物曲面などであってもよい。
【0005】
案内ヘッドが前進する際は、放射状の棒ブラシは、排水管の内面に接触して後方に折れ曲がり変形し、その弾性反発力で管壁に押しつけられるので良好に清掃できる。また、棒ブラシは、エルボなどによる屈曲部分では、その内壁に追随して屈曲するから、前進移動を妨げないし屈曲部分においても十分な清掃効果が得られる。更には、管の内径や形状が変化しても、棒ブラシはその変化に追随して屈伸できるので、そのような部分においても十分な清掃効果が得られる。
操作軸を引き戻して案内ヘッドを後退させるときには、放射状の棒ブラシは、排水管の内面から受ける抵抗によって前方に折れ曲がり変形させられる。その変形に伴う弾性反発力で棒ブラシが管壁に押しつけられるので良好に清掃できる。エルボなどによる屈曲部分や管の内径や形状が変化する部分においても、前進時と同様に管の内壁に追随して屈曲或いは屈伸するから、前進時と同様に十分な清掃効果が得られる。
つまり、操作軸に力を加えて案内ヘッドを管内で前後進させるだけで、排水管の内部を清掃でき、それ以外の回転などの操作を必要としない。従って、扱いは容易であり、熟練性は要求されないから、一般家庭での使用にも適している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【実施例】
【0007】
図1に示すように、本実施例の管内清掃具1は、操作軸2、案内ヘッド3、棒ブラシ4等で構成されている。
操作軸2は鋼線を螺旋状に密に巻いた構造のフレキシブルワイヤであるが、その先端部2aは巻間隔が広くなっており、他の部分とは柔軟性に違いがある。
半球状の案内ヘッド3は金属製で、その裾部分(周縁部)に30度ピッチで穴3aが設けられている。
棒ブラシ4は、複数本の鋼線を撚った可撓性の軸4aにプラスチック毛4bを植毛して形成されている。
【0008】
操作軸2の先端部2aは連結管5に嵌合しており、また連結管5を貫通しているピン6が抜け止めとなり、操作軸2と連結管5とが連結されている。そして、連結管5は、ボルト7によって案内ヘッド3の中心部に固定されている。つまり、操作軸2の先端に案内ヘッド3が連結されている。
案内ヘッド3の穴3aには棒ブラシ4の軸4aが挿通され、軸4aの端部は連結管5に嵌着された外管8に固定されている。すなわち、棒ブラシ4は、軸4aの一部を案内ヘッド3の周縁部に保持されて、外管8を中心として放射状に配されている。
【0009】
この管内清掃具1を用いて排水管10を清掃するには、まず案内ヘッド3を先頭にして排水管10に挿通させる。すると、図2(a)に示すように、案内ヘッド3の周縁部に放射状に植設された棒ブラシ4が、排水管10の内面から圧迫されて後方に屈曲する。そして、この屈曲に伴う弾性反発力によってプラスチック毛4bが排水管10の内面に押しつけられるので、棒ブラシ4が排水管10の内面を清掃しながら前進することになる。
案内ヘッド3は半球状であるから、排水管10のエルボなどの内面に沿って前進でき、また案内ヘッド3に推進力を及ぼすための操作軸2はフレキシブルワイヤであるから、排水管10の屈曲に容易に追随する。従って、曲がりのある排水管10に挿通させるのは容易である。
【0010】
案内ヘッド3を適宜に前進させたところで操作軸2を引き戻すと、放射状の棒ブラシ4は、排水管10の内面から受ける抵抗によって今度は図2(b)に示すように前方に折れ曲がり変形させられる。このときの棒ブラシ4の後方折れから前方折れへの変化は、必ずしも整然としたものではないが、操作軸2の引き戻し量がある程度以上になれば、ほぼ図2(b)に示す状態になる。そして、前進時と同様に、変形に伴う弾性反発力で棒ブラシ4が排水管10の管壁に押しつけられるので良好に清掃できる。エルボなどによる屈曲部分や管の内径や形状が変化する部分においても、前進時と同様に排水管10の形状に追随して屈曲或いは屈伸するから、前進時と同様に十分な清掃効果が得られる。
【0011】
また、案内ヘッド3一旦後退させた後に再度前進させれば、今度は棒ブラシ4が前方折れから後方折れへと変化する(上述の後退時と同様に必ずしも整然としたものではないが、ほぼ図2(a)に示す状態になる。)から、やはり排水管10の内面を清掃できる。
従って、操作軸2の繰り出しと引き戻しを交互に行って案内ヘッド3を前後進させれば、棒ブラシ4にて排水管10の内面を良好に清掃できる。
【0012】
このように、操作軸2を繰り出して案内ヘッド3を排水管10の中に送り込み、適宜に案内ヘッド3を引き戻しては前進させることを縁り返すだけの簡単な操作で排水管10の内面を清掃できる。しかも、フレキシブルワイヤである操作軸2だけでなく、棒ブラシ4も可撓性でエルボなどによる屈曲部分では、その内壁に追随して屈曲するから、案内ヘッド3及び棒ブラシ4の前進、後退は支障なく行われ、そのような屈曲部分においても十分な清掃効果が得られる。更には、排水管10の内径や形状が変化しても、棒ブラシ4はその変化に追随して屈伸できるので、そのような部分においても十分な清掃効果が得られる。
【0013】
つまり、操作軸2に力を加えて案内ヘッド3を排水管10の管内で前後進させるだけで、排水管10の内部を清掃でき、それ以外の回転などの操作を必要としない。従って、扱いは容易であり、熟練性は要求されないから、一般家庭での使用にも適してしいる。
【0014】
[その他]
案内ヘッド3は半球状としているが、真球曲面である必要はなく、楕円球曲面、放物曲面などであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】 実施例の管内清掃具の平面図(a)、正面図(b)及び一部拡大図(c)である。
【図2】 実施例の管内清掃具の使用説明図である。
【符号の説明】
【0016】
1 管内清掃具
2 操作軸
3 案内ヘッド
4 棒ブラシ
【出願人】 【識別番号】506260711
【氏名又は名称】有限会社ハセガワ
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−12510(P2008−12510A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−207132(P2006−207132)