Warning: copy(htaccessbak): failed to open stream: No such file or directory in /home/jtokkyo/public_html/header.php on line 10
ダストブロワ - 特開2008−700 | j-tokkyo
トップ :: B 処理操作 運輸 :: B08 清掃

【発明の名称】 ダストブロワ
【発明者】 【氏名】辻山 純基

【要約】 【課題】カメラ本体内から異物を効果的に取り除くことを可能にしたダストブロワを提供する。

【構成】弾性変形可能な中空の本体部2と、本体部2内に連通されたノズル部3とを備えるダストブロワ1であって、ノズル部3はエアー噴出ノズル31とエアー吸引ノズル32を備え、本体部2内にはエアー吸引ノズル32から本体部2内に向けてのエアーの流れのみを許容する第1のバルブ21と、本体部2内からエアー噴出ノズル31に向けてのエアーの流れのみを許容する第2のバルブ22と、本体部2内からエアー噴出ノズル31に向けて流れるエアー中の異物を除去するための防塵フィルタ23を備える。ノズル部3から噴出するエアーによりクリーニングを行い、本体部2内に吸引した異物がエアーと共に噴出されることを防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性変形可能な中空の本体部と、前記本体部内に連通された筒状のノズル部とを備えるダストブロワであって、前記ノズル部はエアー噴出ノズルとエアー吸引ノズルの2つのノズルを備え、前記本体部内には前記エアー吸引ノズルから前記本体部内に向けてのエアーの流れのみを許容する第1バルブと、前記本体部内から前記エアー噴出ノズルに向けてのエアーの流れのみを許容する第2バルブとを備えることを特徴とするダストブロワ。
【請求項2】
前記エアー噴出ノズルと前記エアー吸引ノズルの各ノズル先端部がほぼ同じ位置に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のダストブロワ。
【請求項3】
前記エアー噴出ノズルと前記エアー吸引ノズルとを同軸に配置したことを特徴とする請求項2に記載のダストブロワ。
【請求項4】
前記エアー噴出ノズルと前記エアー吸引ノズルとを並列に配置したことを特徴とする請求項2に記載のダストブロワ。
【請求項5】
前記本体部内には、当該本体部内から前記エアー噴出ノズルに向けて流れるエアー中の異物を除去するための防塵フィルタを備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のダストブロワ。
【請求項6】
前記エアー吸引ノズルの基端部は前記本体部内の一端側に連通され、前記エアー噴出ノズルの基端部は前記本体部内の他端側に連通され、前記防塵フィルタは前記エアー噴出ノズルの基端部の近傍に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のダストブロワ。


【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明はエアーを噴射して対象物をクリーニングするためのダストブロワに関し、特にデジタルカメラの撮像面に付着した塵埃等の異物を除去するために用いて好適なダストブロワに関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラのようにCCD素子あるいはCMOS素子等の撮像素子を備えるカメラでは、撮像素子の撮像面に付着する異物によって撮像品質が低下してしまう。特に、デジタル一眼レフカメラのように撮像素子の撮像面が外部に露呈される状態が生じる撮像装置では、カメラ本体に着脱可能な交換レンズを取り外したときに外部の異物がレンズマウントの開口を通してカメラ本体内に侵入し、その後にシャッタを開いて撮像面を露呈したときに侵入していた異物が撮像面に付着してしまう。このような撮像面に付着する異物を除去するためにダストブロワが利用される。このダストブロワはエアーブロワとも称されるもので、例えば特許文献1では内蔵式のコンバージョンレンズのレンズ裏面のクリーニングを行うために用いられる。従来のダストブロワは、柔軟な材質からなる楕円球状の本体部を手で握り込んだときに、本体部内のエアーを本体部の一部から延長されているノズル部から噴出させ、このエアーの噴射圧力によって対象物に付着している異物を吹き飛ばして除去し、クリーニングを行うものである。
【特許文献1】特開平6−273837号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような従来のダストブロワはダストブロワの本体部の握り込みを解放したときには、本体部は自身の弾性力によって元の状態に復帰されるが、そのときにはノズル部からエアーを本体部に吸い込みながら弾性復帰する。そのため、この従来のダストブロワを用いてデジタル一眼レフカメラのカメラ本体内に露呈された撮像素子の撮像面に付着した異物をクリーニングした場合、撮像面から除去した異物がカメラ本体内を浮遊している間にダストブロワの本体部の握り込みを解放すると、カメラ本体内に浮遊している異物がノズル部を通してダストブロワ内に吸い込まれてしまう。そして、次に再び本体部を握り込んでノズル部からエアーを噴出させたときには、本体部内に吸い込まれていた異物が再びノズル部から噴出されて撮像面に噴射される状況が生じ、今度はその異物が撮像面に付着してしまうおそれがある。したがって、カメラ本体内の異物は単にダストブロワ内とカメラ本体内を循環されることになり、異物をカメラ本体内から取り除くことができず、撮像面を好適にクリーニングすることができないという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、対象物に対してエアーを噴出してクリーニングを行うとともに、対象物から除去した異物が再び対象物に付着することを防止することが可能なダストブロワを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、弾性変形可能な中空の本体部と、本体部内に連通された筒状のノズル部とを備えるダストブロワであって、ノズル部はエアー噴出ノズルとエアー吸引ノズルの2つのノズルを備え、本体部内にはエアー吸引ノズルから本体部内に向けてのエアーの流れのみを許容する第1のバルブと、本体部内からエアー噴出ノズルに向けてのエアーの流れのみを許容する第2のバルブとを備えることを特徴とする。また、本発明において、本体部内には、当該本体部内からエアー噴出ノズルに向けて流れるエアー中の異物を除去するための防塵フィルタを備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明のダストブロワは、本体部の握り込みにより本体部内のエアーをエアー噴出ノズルから噴出し、本体部の握り込みの解除によってエアー吸引ノズルから本体部内にエアーを吸引する際に、エアーはそれぞれ第2バルブ、第1バルブを通過されることになり、第1バルブによってエアーがエアー吸引ノズルから外部に出ることが抑制され、同時にエアーが第2バルブを通過する際に噴出されるエアーに本体部内の異物が混入され難くなる。また、本体部内に防塵フィルタを備えることにより、本体部内に吸引した異物がエアーと共に噴出されることを確実に防止できる。これにより本発明のダストブロワは異物を好適に取り除くことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明では、エアー噴出ノズルとエアー吸引ノズルの各ノズル先端部がほぼ同じ位置に配設される。例えば、エアー噴出ノズルとエアー吸引ノズルとを同軸に配置する。あるいは、エアー噴出ノズルとエアー吸引ノズルとを並列に配置する。エアーをエアー噴出ノズルから噴出した直後に、当該エアーを噴出した近傍領域のエアーをエアー吸引ノズルによって本体部内に吸引することで、エアー噴出によって対象物から取り除いた異物を直ちにエアー吸引ノズルによって吸引し、再び対象物に付着することが防止される。
【0008】
また、本発明では、エアー吸引ノズルの基端部は本体部内の一端側に連通され、エアー噴出ノズルの基端部は本体部内の他端側に連通され、防塵フィルタはエアー噴出ノズルの基端部の近傍に配置されているので、エアー吸引ノズルを通して本体部内に吸引された異物は防塵フィルタによってエアー噴出ノズルに向けて流れることはなく本体部内に溜まるのみであり、しかも本体部内において異物が溜まる容積を大きくとることができ、異物を取り除く効果が増大する。
【実施例1】
【0009】
次に、本発明の実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明のダストブロワの1外観斜視図である。ダストブロワ1は楕円球(楕円を長軸回りに回転させた形状)に近い形状をした本体部2と、この本体部2の長軸方向に沿って延出されたノズル部3とを備えている。本体部は気密性があるゴム或いは弾性を有する樹脂で内部が中空状に形成され、手で握り込んだときに内部空間を縮小し、握り込みを解除したときには元の状態に復帰することができるようになっている。ここでは本体部は自身の形状を保持しかつ弾性力を高めるために本体部の外周面に沿って軸方向及び周方向に適宜のリブ20が形成されている。ノズル部3は樹脂等によって細径の両端が開口されたパイプ状に形成されており、後述するように同軸配置された内ノズル31と外ノズル32とで構成される。
【0010】
図2は図1のA−A線断面図であり、前記外ノズル32は前記本体部2の長軸方向の一端部(図2の左端部)から所要の長さで先端に向かって左方向に延出されており、前記内ノズル31は外ノズル32の先端部と同じ位置から前記本体部2の内部を長軸方向に沿って本体部2の反対側の他端部(図の右端部)に近接する位置にまで延長されている。前記外ノズル32の内側と内ノズル31の外側との間には円環状の空隙33が形成されており、この空隙33は前記本体部2の一端部において本体部2の内部に連通されている。また、前記内ノズル31の基端部は前記本体部2の他端部において本体部2の内部に連通されている。なお、この実施例ではダストブロワの製造、組立を容易なものとするために、内ノズル31は軸方向に分割されており、本体部2の内部に延設された第1パイプ31aと、この第1パイプ31aの一端部に端部が差し込また第2パイプ31bとで構成されている。また、内ノズル31と外ノズル32との間に前記空隙33を形成してその形状を保持するために実際には内ノズル31と外ノズル32とを径方向に連結しているスポーク等が設けられるがここではその図示は省略する。ここで、後述する説明から判るように前記内ノズル31はエアー噴出ノズルとして構成され、前記外ノズル32は前記内ノズル31との間の前記空隙33がエアー吸引ノズルとして構成されるので、以降はそれぞれエアー噴出ノズル31、エアー吸引ノズル32と称する。
【0011】
前記本体部2の一端部の内部には前記エアー噴出ノズル31とエアー吸引ノズル32との間に構成されている前記空隙33と本体部2の内部との連通状態を開閉するための第1バルブ21が配設されている。図3(a)は前記第1バルブ21の斜視図であり、第1バルブ21はゴム又は柔軟な樹脂等の気密性のある弾性材によって薄い円板状に形成されたバルブ片211で構成されており、その外周部211aが本体部2の内壁に一体化され、内周部211bは幾分板厚が薄くされて幾分筒状に近い形状にされた上で本体部2の他端部側に向けて若干曲げられた状態で自身の弾性によって前記エアー噴出ノズル31(第1パイプ31a)の周面に当接され、外径方向に弾性変形したときにエアー噴出ノズル31の周面から離間されるようになっている。第1バルブ21はこの構成により、図3(b)に破線で示すように本体部2の内部から前記エアー吸引ノズル32(空隙33)に向かう同図の左方向へのエアーを遮断する一方で、図3(c)のように、前記エアー吸引ノズル32から本体部2の内部に向かう同図の右方向へのエアーを通過させる一方向バルブとして構成されている。
【0012】
また、前記本体部2の他端部には本体部2の内部と前記エアー噴出ノズル21の内部との連通状態を開閉するための第2バルブ22が配設されている。この第2バルブ22は詳細な図示は省略するが、第1バルブ21と同様にゴム又は柔軟な樹脂等の気密性のある弾性材によって薄い円板状に形成され、その外周部が本体部2の内壁に一体化され、内周部は幾分板厚が薄くされて幾分筒状に近い形状にされた上でエアー噴出ノズル31の他端部側に向けて若干曲げられた状態で自身の弾性によってエアー噴出ノズル31の周面に当接され、板厚方向に弾性変形したときにエアー噴出ノズル31の周面から離間されるようになっている。第2バルブ22はこの構成によって本体部2の内部からエアー噴出ノズル31の基端部内に向かってのみエアーを通過させ、反対方向のエアー噴出ノズル31の基端部内から本体部2の内部に向かう方向にはエアーを遮断する一方向バルブとして構成されている。
【0013】
さらに、前記本体部2の内部の前記第2バルブ22に近接する位置に防塵フィルタ23が配設されている。この防塵フィルタ23はエアーは通過させるが、カメラの撮像素子の撮像面に付着していた塵埃等の異物の通過を阻止することが可能であり、前記本体部2の内壁と前記エアー噴出ノズル31の周面との間にわたって配設されている。ここでは、防塵フィルタ23は詳細な図示は省略するが円環板状に形成されており、外周部が本体部2の内壁に固定され、内周部がエアー噴出ノズル31の周面に固定され、外周部と内周部との間の環状をした領域が通気性のあるフィルタ材で構成されている。
【0014】
以上の構成のダストブロワ1を用いてデジタル一眼レフカメラ(以下、カメラと略称する)の撮像素子の撮像面に付着した異物をクリーニングする際には、カメラのレンズマウントから撮影レンズを取り外した後、マニュアル操作によってミラーアップを行い、シャッタを開放する。あるいはクリーニングモードに設定することで同様にミラーアップとシャッタ開放を行う。これにより、レンズマウントの開口を通してカメラ内の撮像素子の撮像面、あるいは撮像面を覆うフィルタ等の光学部材の表面(以下、これらを撮像面と称する)が露呈される。カメラをこのような状態に設定した上で、作業者はダストブロワ1のノズル部3の先端を撮像面に対向するように近接配置した上で手で本体部2を握り込む。本体部2の握り込みによって本体部2は縮小され、図2に矢印実線で示すように、本体部2の内部のエアーは第2バルブ22を開いてエアー噴出ノズル31の基端部から内部に押し出され、このエアー噴出ノズル31の内部を通過してノズル部3の先端部から噴出され、撮像面に噴射され、撮像面に付着している異物を吹き飛ばしてクリーニングを行う。このとき第2バルブ22はエアー圧によって内周部が外径方向に弾性変形して拡径され、エアー噴出ノズルの周面から離間することによって生じる隙間を通してエアーを本体部内に通流させる。
【0015】
その直後、作業者が本体部2の握り込みを解放すると、本体部2は自身の弾性力によって膨らみ元の状態に戻り、そのとき本体部2の内部は負圧になるため図2に矢印破線で示すように外部のエアーはノズル部3を通して本体部2の内部に吸い込まれることになる。このときエアーはエアー噴出ノズル31の内部と、この外側の空隙33、すなわちエアー吸引ノズル32のそれぞれを通じて本体部2の内部に吸い込まれようとするが、エアー噴出ノズル31においては第2バルブ22の遮蔽作用によってエアー噴出ノズル31から本体部2の内部へのエアーの通流が阻止されるため、エアーはエアー吸引ノズル32から第1バルブ21を開きながら本体部2の内部に吸引されるのみとなる。このとき第1バルブ21はエアー圧によって内周部が外径方向に弾性変形して拡径され、エアー噴出ノズル31の周面から離間することによって生じる隙間を通してエアーを本体部2の内部に通流させる。このようにして本体部2の内部に吸い込んだエアー中には吹き飛ばされた異物が混入しているため、異物はエアーと共に本体部2の内部に吸い込まれ、本体部2の内部に溜まる状態となる。これにより、カメラ内において撮像面から吹き飛ばされた異物はダストブロワ1の内部に吸い込まれることになり、カメラ内部から除去される。
【0016】
以上の作業を繰り返し、本体部2を握り込む毎にノズル部3からエアーが噴出され、撮像面に付着している異物を除去する。また、エアー吸引ノズル32の先端部はエアー噴出ノズル31の先端部と同じ位置に存在しているため、エアー噴出ノズル31により異物を除去するとほぼ同時に除去した異物をエアーと共にダストブロワ内に吸引する。この繰り返しを行う毎に本体部2の内部に吸い込まれたエアーは再び第2バルブ22を開きながらエアー噴出ノズル31の内部を通過してノズル部3から噴出されるが、このとき本体部2の内部に吸い込まれた異物は第2バルブ22を通過する前に防塵フィルタ23によって通過が阻止されているので、第2バルブ22を通流するエアーには先に本体部2に吸い込んだ異物が混ざることはない。
【0017】
このように実施例1のダストブロワ1では、本体部2の握り込みとその解除を繰り返すことで、異物を含むエアーがダストブロワ1に吸引される一方で、異物が除去されたエアーがダストブロワ1から噴出されることになる。これにより、撮像面に付着した異物を噴出したエアーで撮像面から取り除き、取り除いた異物を含むエアーをダストブロワ1に吸引することで完全に取り除くことができる。そのため、カメラ内に異物が残されることはなく、しかも一旦取り除いた異物が再び撮像面に付着することがなく、撮像面を好適にクリーニングすることが可能になる。
【0018】
なお、本体部2の内部に吸引された異物はそのまま本体部2の内部に残されて徐々に溜まることになるが、この溜まった異物がある程度の量ではダストブロワ1の動作に影響を与えることはない。なお、本体部2の内部に相当量の異物が溜まったときには、ダストブロワ1の動作に影響が生じることがあるが、この場合には当該ダストブロワ1を廃棄して新たなダストブロワに買い換えることになる。実施例1のダストブロワは低コストに構成できるので経済的な負担は小さくて済む。
【0019】
また、実施例1では、防塵フィルタ23はエアー噴出ノズル31の基端部側の位置、すなわち本体部2の他端部側の位置に設けられているので、本体部2の内部に吸引されるエアー及び異物は防塵フィルタ23を通ることがなく、防塵フィルタ23を通流する際の空気抵抗によっても吸引時の吸引力が低下することがなく、異物を効果的に吸引できる。また、防塵フィルタ23が本体部2の他端部側の位置に設けられているということはエアー吸引ノズル32が連通されている本体部2の一端部側での内部容積を大きくするということになり、本体部2の内部に異物が溜まるための容積を大きくすることができ、ダストブロワ1の寿命を長いものにできる。一方、エアー噴出ノズル31を通して噴出されるエアーは防塵フィルタ23を通過するが、このときは作業者による握り込みによる本体部2の縮小変形によってエアーを押し出すので、エアーに勢いをつけて防塵フィルタ23を通過させることができ、エアーの噴出の勢いが低下することは少なく、エアー噴射による異物の除去効果への影響は少ない。
【実施例2】
【0020】
図4は実施例2のダストブロワ1Aの図2と同様な断面図である。実施例1と同一部分には同一符号を付してある。実施例2のダストブロワ1Aでは第1バルブ21Aの構成が実施例1とは相違している。実施例2では第1バルブ21Aは薄い円板状に形成されたバルブ片211で構成されており、円筒状をした内周部211aがエアー噴出ノズル31の第1パイプ31aの外壁に一体化され、外周部211bは幾分板厚が薄くされて本体部2の他端部側に向けて若干曲げられた状態で自身の弾性によって本体部2の内周面に当接され、厚さ方向に弾性変形したときに当該本体部2の内周面から離間されるようになっている。第1バルブ21Aはこの構成により、図5(a)に破線で示すように本体部2の内部から前記エアー吸引ノズル32(空隙33)に向かう同図の左方向へのエアーを遮断する一方で、図5(b)のように、前記エアー吸引ノズル32から本体部2の内部に向かう同図の右方向へのエアーを通過させる一方向バルブとして構成されている。
【0021】
実施例2おいては、ダストブロワ1Aによる異物の除去作用は実施例1と同じであるが、作業者がダストブロワ1Aの本体部2を握り込んだときには、図5(a)のように第1バルブ21Aは閉じている。作業者がダストブロワ1Aの握り込みを解除すると、第1バルブ21は図5(b)のようにエアー圧によって外周部が内径方向に弾性変形して縮径され、本体部2の内周面から離間することによって生じる隙間を通してエアーを本体部2の内部に通流させることになる。
【0022】
実施例2の構成では第1バルブ21Aは内周部211aが変形されないエアー噴出ノズル31に支持されているので安定な支持を行うことができるとともに、エアーを遮断、通過させるための柔軟な外周部211bが本体部2の内周面に接しているので、本体部2が握り込みによって弾性変形された場合でも、その弾性変形に追従して外周部211bが弾性変形されるためバルブ機能が損なわれることはない。
【実施例3】
【0023】
図6は本発明の実施例3のダストブロワ1Bの外観斜視図であり、ノズル部3Aを2つの並列したノズで構成し、一方のノズルをエアー噴出ノズル31Aとして構成し、他方のノズルをエアー吸引ノズル32Aとして構成したものである。なお、実施例1と同一部分には同一符号を付してある。このダストブロワ1Bでは、図7にB−B線断面構造を示すように、エアー吸引ノズル32Aの内端部は本体部2の内部に連通する構成とし、エアー噴出ノズル31Aの内端部を本体部2の他端部にまで延長させ、このエアー噴出ノズル31Aの周面に沿って第1バルブ21Bと第2バルブ22B、並びに防塵フィルタ23を配設してエアーの通流、阻止を行うととともに異物の通流を阻止する構成としている。第1バルブ21Bと第2バルブ22Bは、図8(a)に第1バルブ21Bの斜視図を示すように、外周部212aを本体部2の内壁面に密接し、内周部212bをエアー噴出ノズル31Aの周面に密接して本体部2の内部を軸方向に遮断する円環板状の遮蔽板212を設け、この遮蔽壁212の1箇所ないし複数箇所に板厚方向の通孔213を開口し、この通孔213の一方の面を塞ぐように舌片状のバルブ片214を一端支持したものである。この第1バルブ21Bでは、図8(b)のように、エアーが通孔213を左方向に通流する際にはバルブ片214が通孔を塞いでエアーの通流を阻止し、図8(c)のようにエアーが通孔213を右方向に通流する際にはバルブ片214が弾性変形して通孔を開いてエアーを通流させることになる。第2バルブ22Bも同様である。
【0024】
さらに、実施例3では、本体部2の他端部側の箇所で本体部2を軸方向に部位2aと2bに2分割した構成とし、両部位をネジ構造によって一体化している。ネジ構造を緩めることで部位2bを部位2aから分離し、分離したときには本体部2の内部が部位2aの開口を通して露呈されるため、本体部2の内部に溜まっている異物を清掃除去することが可能である。同時に部位2aの開口から防塵フィルタ23を本体部2の外部に取り外して交換することが可能になる。この実施例3の場合には本体部2の内部の異物を除去するとともに、防塵フィルタ23の目詰まり等による防塵効果及びエアーの通流抵抗の増大が解消でき、ダストブロワ1Aを半永久的に利用することが可能である。
【0025】
また、実施例3では、ノズル部3Aのうち、エアー噴出ノズル31Aの第1ノズル31aと第2ノズル31bとの連結を容易に行うために、エアー吸引ノズル31Aと一体に形成されているエアー噴出ノズル31Aの第2ノズル31bの内端部312を凹筒状に形成し、この内端部312内に第1ノズル31aの先端部311を嵌入し、両者を突き当て状態に連結した構成を採用している。このようにすることで本体部2にノズル部3Aを嵌合させたときには第1ノズル31aと第2ノズル31bが自動的に突き当てられ、両者の連結が行われる。
【0026】
実施例3のダストブロワにおいてもカメラのクリーニングに用いるときには実施例1と全く同様にしてダストブロワから噴出したエアーで撮像面に付着した異物を撮像面から取り除き、しかも取り除いた異物を含むエアーをダストブロワ1Bに吸引することで完全に取り除くことができる。そのため、カメラ内に異物が残されることはなく、しかも一旦取り除いた異物が再び撮像面に付着することがなく、撮像面を好適にクリーニングすることが可能になる。また、この実施例2の場合にはエアー吸引ノズル32Aについては2本以上を配設してエアー吸引面積、換言すれば異物吸引面積を大きくすることも可能である。さらに、実施例2では、第1バルブ21Bを構成しているバルブ片214の代わりに遮蔽板212の通孔213内に防塵フィルタ材を充填することで防塵フィルタを構成することも可能である。
【0027】
ここで、前記各実施例において本体部内に設けた防塵フィルタは必ずしも必要とされるものではない。エアー吸引ノズルを通して本体部の内部に吸引された異物はその殆どが静電気等によって本体部の内壁等に付着される状況となり、同時にエアー吸引ノズルとエアー噴出ノズルと本体部との間に第1バルブと第2バルブが存在して異物がエアーと共に流れることを抑制しているので、特に本体部を握り込み、内部のエアーを第2バルブを通してエアー噴出ノズルにまで供給して再びエアー噴出ノズルから噴出する際に当該エアーに内部の異物が混入される確率は極めて低い。したがって、防塵フィルタを備えていないダストブロワにおいても有効な清浄作用が実現できる。
【0028】
なお、本体部の形状は実施例の楕円球状に限られるものではなく、握り込みによって縮小変形させることが可能であれば円筒状、紡錘状等、任意の形状に形成することができる。また、本体部をフレーム構造とし、その一部を押し込み変形させてエアーを噴出させるように構成することも可能である。さらに、ノズル部の先端にブラシを取着し、ブラシで撮像面を清掃するように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施例1のダストブロワの外観斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】実施例1のバルブの斜視図とその動作を説明する断面図である。
【図4】実施例2のダストブロワの図1と同様の断面図である。
【図5】実施例2のバルブの動作を説明する拡大断面図である。
【図6】実施例3のダストブロワの外観斜視図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】実施例3のバルブの斜視図とその動作を説明する断面図である。
【符号の説明】
【0030】
1,1A,1B ダストブロワ
2 本体部
3,3A ノズル部
21,21A,21B 第1バルブ
22,22A,22B 第2バルブ
23 防塵フィルタ
31,31A エアー噴出ノズル
32,32A エアー吸引ノズル


【出願人】 【識別番号】000000527
【氏名又は名称】ペンタックス株式会社
【出願日】 平成18年6月23日(2006.6.23)
【代理人】 【識別番号】100081433
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 章夫


【公開番号】 特開2008−700(P2008−700A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−173741(P2006−173741)