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【発明の名称】 計測選別装置
【発明者】 【氏名】横崎 安弘

【氏名】掛水 源太郎

【要約】 【課題】選別コンベアは、選別皿を計測器に一定間隔に渡り受けさせて摺動させることによって、安定した正確な計測を行う。

【解決手段】計測器1、2による被選別物の計測を行うと共に、この計測に基づいて選別出力する一つのマイコン(マイクロコンピュータ)に、被選別物の搬送方向に沿って配設の二つの計測器1、2の検出値を入力し、かつこれら二つの計測器1、2による計測ポイントA、Bを前後にずらせて設定する。選別コンベアを駆動して、各計測器1、2による被選別物の計測を行う。この計測ではマイコンからの指令により一定時間間隔毎に計測器1による計測ポイントAと、計測器2による計測ポイントBとが交互に決められて、各々の出力信号が交互に行われて一つのマイコンに入力され、この計測ポイントA、Bにおける検出値に基づいてデータ処理して被選別物の重量等を算出して選別出力する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
計測器(1)、(2)による被選別物の計測を行うと共に、この計測に基づいて選別出力する一つのマイコン(3)に、被選別物の搬送方向に沿って配設の二つの計測器(1)、(2)の検出値を入力し、かつこれら二つの計測器(1)、(2)による各検出入力ポイント(A)、(B)を前後にずらせて設定することを特徴とする計測選別装置。
【請求項2】
前記被選別物を載せて搬送する選別皿(4)を配置の選別コンベア(5)に、この起動周回時の選別皿(4)の計測を行う風袋計測器(1)と、被選別物を載せた選別皿(4)の被選別物計測を行う選別計測器(2)との二つを配置したことを特徴とする請求項1に記載の計測選別装置。
【請求項3】
前記計測器(1)、(2)による起動周回時以降における風袋計測によって、前回風袋計測の記憶値を更新することを特徴とする請求項1、又は2に記載の計測選別装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、多数の選別皿を無端状に連設して回転搬送する形態の選別コンベア等に、この搬送方向に沿う二つの計測器を配置して、選別皿の風袋重量や、選別皿に被選別物を載せた状態の被選別物重量等を計測しながら、被選別物を選別する計測選別装置に関するものであり、芋類、根菜類、果実類、魚介類等の選別装置として利用することができる。
【背景技術】
【0002】
搬送チエンに多数の選別皿を無端状に連設配置して回転移送しながら、この各選別皿に被選別物を載置して搬送し、この搬送途中に設けるロードセル等の計測器によって計測しながら所定の選別位置まで搬送して、この選別皿を転倒させて被選別物を所定の選別位置に排出させる形態の選別コンベアの技術が知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記のように搬送途中に一つの計測器を設けた選別コンベアでは、選別皿を計測器に一定間隔にわたり受けさせて摺動させることによって、安定した正確な計測を行うことができるもので、この計測のために所定長さのガイドレールを設けて、選別皿の所定の摺動時間と、摺動距離を確保するように構成する。従って、これら摺動時間や、距離が、選別コンベアの搬送速度や、選別能率等を高めるための制限となる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1に記載の発明は、計測器1、2による被選別物の計測を行うと共に、この計測に基づいて選別出力する一つのマイコン(マイクロコンピュータ)3に、被選別物の搬送方向に沿って配設の二つの計測器1、2の検出値を入力し、かつこれら二つの計測器1、2による各計測点位置(計測ポイント)A、Bを前後にずらせて設定することを特徴とする計測選別装置の構成とする。選別コンベアを駆動して、各計測器1、2による被選別物の計測を行う。この計測ではマイコン3からの指令により一定時間間隔毎に計測器1による計測ポイントAと、計測器2による計測ポイントBとが交互に決められて、各々の出力信号が交互に行われて一つのマイコン3に入力され、この計測ポイントA、Bにおける検出値に基づいてデータ処理して被選別物の重量等を算出して選別出力する。
【0005】
請求項2に記載の発明は、前記被選別物を載せて搬送する選別皿4を配置の選別コンベア5に、この起動周回時の選別皿4の計測を行う風袋計測器1と、被選別物を載せた選別皿4の被選別物計測を行う選別計測器2との二つを配置したことを特徴とする。選別皿4を連設した選別コンベア5を駆動して計測器1、2による計測を行わせる。この起動によって選別皿4が最初の計測器1の位置にくると風袋計測を行い、続いて計測器2の位置にくると、この選別皿4に被選別物が載せられた状態の被選別物の重量等が計測される。このように計測器2によって計測した重量等から、計測器1で計測した重量等を差し引くことによって被選別物の実重量等を算出して、選別処理することができる。
【0006】
請求項3に記載の発明は、前記計測器1、2による起動周回時以降の風袋計測によって、前回風袋計測の記憶値を更新することを特徴とする。選別コンベア5の起動時における各選別皿4が空の状態で最初に計測器1、又は2により計測するときは、風袋計測となるが、続いて二回目に計測するときは、選別皿4に被選別物を載せている状態では被選別物の重量等が計測されることになるが、この被選別物を載せていない状態では風袋計測として、前回計測されてマイコン3に登録されている風袋計測記憶値を更新する。この更新した記憶値を後続の計測における選別皿4の風袋重量等とするものである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の発明は、一つの選別コンベアに二つの計測器1、2を配置して選別皿4やこの被選別物等の計測を行うものであるから、選別を高速度、高能率に行うことができる。計測器1、2は、所定の計測時間内における多数の計測データを発信して、このデータに基づいて安定した計測値、乃至有効な計測ポイントの計測データに基づいて正確な重量等の計算を行う必要があるが、二つの計測器を設けることによって各計測器1、2当りの計測時間、乃至計測距離を長く維持して、安定した、正確な計測を行わせることができ、しかも、選別コンベアの搬送速度を速くすることができる。又、これら二つの計測器1、2の計測値を一つのマイコンで処理することができ、構成を簡単にすることができ、安価に生産することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、二つの計量器1、2は、選別コンベア5における風袋計測と、被選別物を載せた選別皿4の被選別物計測とに分担されているため、選別コンベア5の起動周回時の風袋計測のための特別な行程を設定することなく、起動と同時に被選別物の計測選別を開始することができ、選別処理能率を高めることができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、選別コンベア5の各選別皿4は、最初から、又は運転途中から異物の付着等によって、微少重量を異にするものであるが、何れか一つの計測器1、又は2は、空の選別皿4があるときは、風袋計測を行うことができる状態にあるため、この計測によって風袋計測値を更新することができ、特別の風袋計測行程を設定することなく、正確な計測を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図面に基づいて、収穫された果実、野菜等の被選別物を載せて搬送しながら、計測し、選別する選別コンベア5の一部を例示すもので、機台上前後方向に無端チエン11を掛け渡して、モータによって駆動する。このチエン11に沿って選別皿4を一定間隔に配置して、チエン11の回転によって同駆動搬送される。この選別皿4は非搬送物の支持姿勢を維持して搬送されると共に、選別位置ではこの選別皿4を横側へ回動させるゲートGを配置して、このゲートGの切替えによって選別皿4を横側へ回動傾斜させて、搬送される非選別物を選別位置へ排出するように構成している。これら各ゲートGはコントローラ13からの指令によって開閉可能で、選別排出位置毎に各ゲートG1、〜G8を設け、各ゲートGをソレノイドS1、〜S8出力によって切替えることにより、搬送の選別皿4を選別位置へ転倒するように案内することができ、選別皿4上の被選別物を所定の選別位置へ選別排出することができる。選別コンベア5の終端部には強制ゲートG9を設けて、この終端まで搬送された残被選別物は全てこの強制ゲートG9から排出される。
【0011】
ここにおいて、この発明に係る計測選別装置は、計測器1、2による被選別物の計測を行うと共に、この計測に基づいて選別出力する一つのマイコン(マイクロコンピュータ)3に、被選別物の搬送方向に沿って配設の二つの計測器1、2の検出値を入力し、かつこれら二つの計測器1、2による各計測ポイントA、Bを前後にずらせて設定する。選別コンベアを駆動して、各計測器1、2による被選別物の計測を行う。この計測ではマイコン3からの指令により一定時間間隔毎に計測器1による計測ポイントAと、計測器2による計測ポイントBとが交互に決められて、各々の出力信号が交互に行われて一つのマイコン3に入力され、この計測ポイントA、Bにおける検出値に基づいてデータ処理して被選別物の重量等を算出して選別出力する。
【0012】
又、各計測器1、2はロードセルを用いて、被選別物の重量を計測するようにしている。又、これらのロードセルに代えて、被選別物の大きさや、色彩を検出するホトセンサ、乃至カメラセンサを設けることもできる。選別コンベア5の各選別皿4が各計測器1、2の上面に摺動することによって、このロードセルの歪値を出力信号として出し、これをアナログで計測コントローラ13に受けて、A/D変換を行い、重量換算を行う。このロードセルは、上面に選別皿4を支持する適宜長さのガイドレール14を有することが多く、この長さによって計測時間が異なる。コントローラ13は、一つのマイコン3と、このマイコン3に入出力する各回路16、17、18、20、21や、LCD表示部19を配置している。管理用パソコン15との間を通信する通信回路16は、パソコン15からの設定値の書き込みや、選別結果のパソコン15への出力等を行う。この通信回路16はマイコン3との間の通信を行う。計測器1、2からの出力信号を受ける増幅回路(オペアンプ)17、18、カップセンサー23、及び操作ボタン22等は、共にマイコン3に入力するように構成し、又、このマイコン3から、該LCD表示部19や、ゲートG1〜G8等を出力する。又、選別皿4に種別がある場合は、この種別を検出するカップセンサー23からの入力を受けるI/O入力回路20を設け、ゲートG1、〜G8出力のためにI/O出力回路21を設ける。
【0013】
前記のように、ロードセルによる計測器1、2は、ガイドレール14に選別皿4が摺動する間Lにおける多数の計測ポイントA、Bの間歇的出力信号によって計測しているが、安定した計測値を得るためには適宜長さの安定時間が必要である。この始期と終期とにおける計測値は不安定な状態にあって、データとしては採用しないで、これら始期と終期とを除いた中央部の間隔を安定状態の有効ポイント部Mとして採用する。しかも、この安定時間において二つの計測器1、2による計測ポイントA、Bを設定するものであり、これら二つの計測ポイントA、Bにおける計測値は一つのマイコン3によってプロットされるために、互いに重合しないように計測ポイントA、Bを前後にずらせた位相間隔Cを設定している。又、図2におけるグラフのこれら計測ポイントA、B値は、各計測器1、2による出力信号のAD値を変えて作成したものである。
【0014】
図1に示す形態は、計測器1と、2を、選別コンベア5の選別皿4一つ置きに交互に計測するように構成したものであり、コンベア5が一周回する間に全ての選別皿4の計測が行われる。被選別物を供給する供給装置24を各計測器1、2の上手側に設けているために、各計測器1、2共に被選別物の計測を行うことができ、風袋計測は起動周回時に行うことができる。選別皿4を計測器1と、2とに交互に計測するように構成している。この選別皿4の計測器1、2による交互計測の形態のためには、図4のように構成することも可能である。この選別皿4に設けるスライダー8、9を異なる位置に設定のガイドレール6、7に摺動案内させて、各計測位置の選別皿4を計測器1のガイドレール14に摺動させたり、計測器2のガイドレール14に摺動させるように選択設定することができる。スライダー9を有する選別皿4が計測器1の位置に搬送されると、スライダー9がガイドレール6に案内されて、計測器1による計測を受けない状態となるが、スライダー8を有する選別皿4は、ガイドレール6に対して摺動しないで、この計測器1のガイドレール14に摺動するために選別作用を受ける。又、計測器2においては、スライダー8を有した選別皿4が浮上されてガイドレール14に摺動できないため計測器2による計測は受けないが、スライダー9がガイドレール7に摺動するために、このスライダー9を有した選別皿4が計測器2による計測作用を受けることになる。しかも、これらのガイドレール14の長さは、選別皿4の配置間隔には殆ど制限されることなく自由に設定することができるから、各計測器1、2における計測行程、乃至計測時間を十分に維持することができ、前記有効ポイント間隔部Mを長くして、高精度の計測を能率よく行うことができる。
【0015】
又、この計測選別装置は、図5に示すように、前記被選別物を載せて搬送する選別皿4を配置の選別コンベア5に、この起動周回時の選別皿4の計測を行う風袋計測器1と、被選別物を載せた選別皿4の被選別物計測を行う選別計測器2との二つを配置する。選別皿4を連設した選別コンベア5を駆動して計測器1、2による計測を行わせる。この起動によって選別皿4が最初の計測器1の位置にくると風袋計測を行い、続いて計測器2の位置にくると、この選別皿4に被選別物が載せられた状態の被選別物の重量等が計測される。このように計測器2によって計測した重量等から、計測器1で計測した重量等を差し引くことによって被選別物の実重量等を算出して、選別処理することができる。
【0016】
又、前記計測器1、2による起動周回時以降の風袋計測によって、前回風袋計測の記憶値を更新する。選別コンベア5の起動時における各選別皿4が空の状態で最初に計測器1、又は2により計測されるときは、風袋計測となるが、続いて二回目に計測されるときは、選別皿4に被選別物が載せられている状態では被選別物の重量等が計測されることになるが、この被選別物が載せられていない状態では風袋計測として、前回計測されてマイコン3に登録されている風袋計測記憶値を更新する。この更新した記憶値を後続の計測における選別皿4の風袋重量等とするものである。
【0017】
図6においては、選別コンベア5の選別皿4を形態の異なる二つの選別皿41、42に構成して前後交互に配置したものである。各計測器1、2による計測の仕方は、前記図1の場合と同様にして行われる。又、この形態では、選別皿4の選別排出方向を選別コンベア5の左側とし、選別皿4を右側に排出するように、選別排出方向を互いに異にするように設定する形態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】 選別コンベア一部の斜視図。
【図2】 二つの計測器による計測ポイントを示すグラフ。
【図3】 そのコントローラのブロック図。
【図4】 選別皿のスライダーとガイドレールとの関係を示す側面図。
【図5】 二つの計測器の配置を示す斜視図。
【図6】 二つの異なる形態の選別皿を配置した選別コンベアの斜視図。
【符号の説明】
【0019】
1 計測器
2 計測器
3 マイコン
4 選別皿
5 選別コンベア
【出願人】 【識別番号】599167582
【氏名又は名称】株式会社横崎製作所
【出願日】 平成19年2月5日(2007.2.5)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−188580(P2008−188580A)
【公開日】 平成20年8月21日(2008.8.21)
【出願番号】 特願2007−54807(P2007−54807)