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豆類選別装置 - 特開2008−119613 | j-tokkyo
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【発明の名称】 豆類選別装置
【発明者】 【氏名】伊藤 隆文

【氏名】原 正純

【氏名】丸川 良

【氏名】鈴木 隆一

【要約】 【課題】わずかな衝撃で割れてしまうピーナッツ等の豆類であっても割れずに回収することが可能な豆類選別装置を提供する。

【解決手段】良品回収樋12内には、良品の反発力を吸収しながら流下させるための第1緩衝部材25及び第2緩衝部材26が張設されており、該第2緩衝部材26は、前記良品回収樋12の受入口12bから排出口12cに亘って緩傾斜して張設する一方、前記第1緩衝部材25は、前記受入口12bから前記第2緩衝部材26に向けて垂下させるとともに、その下端部を第2緩衝部材26の傾斜下方側に延設させて重ね合わせ、該重ね合わせた箇所の一部を前記第2緩衝部材26に縫い付けて、縦断面略Y字状に張設した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被選別物を搬送する搬送部(9)と、
該搬送部(9)から放出される被選別物の放物線軌跡(L)を挟んで設けられる光学検出部(10)と、
該光学検出部(10)により検出された不良品又は異物の検出結果に基づいて当該不良品又は異物を放物線軌跡(L)より除外する除去部(11)と、
該除去部(11)の下流側で良品を回収する良品回収樋(12)と、
前記放物線軌跡(L)よりも下方に設けられ、前記除去部(11)によって放物線軌跡(L)から除外された不良品又は異物を回収する不良品回収樋(13)と、を備えた豆類選別装置であって、
前記良品回収樋(12)内には、良品の反発力を吸収しながら流下させるための第1緩衝部材(25)及び第2緩衝部材(26)が張設されており、
該第2緩衝部材(26)は、前記良品回収樋(12)の受入口(12b)から排出口(12c)に亘って緩傾斜して張設する一方、前記第1緩衝部材(25)は、前記受入口(12b)から前記第2緩衝部材(26)に向けて垂下させるとともに、その下端部を第2緩衝部材(26)の傾斜下方側に延設させて重ね合わせ、該重ね合わせた箇所の一部を前記第2緩衝部材(26)に縫い付けて、縦断面略Y字状に張設したことを特徴とする豆類選別装置。
【請求項2】
前記不良品回収樋(13)内には、不良品又は異物の反発力を吸収しながら流下させるための第3緩衝部材(35)及び第4緩衝部材(36)が張設されており、該第3緩衝部材(35)及び第4緩衝部材(36)は、それぞれを垂下させたときの中間部付近を重ね合わせ、該重ね合わせた箇所の一部を縫い合せて、縦断面略Y字状に張設してなる請求項1記載の豆類選別装置。
【請求項3】
前記各緩衝部材(25,26,35,36)の上端側には筒状部(28…)を設け、該筒状部(28…)に長尺状の棒状部材(31…)を挿通する一方、前記良品回収樋(12)及び前記不良品回収樋(13)の各左右両側壁内面には、前記棒状部材(31…)を受ける支持部材(32…)を取り付け、該支持部材(32…)に前記棒状部材(31…)の両端を橋架して吊り下げ状に支持してなる請求項1又は2記載の豆類選別装置。
【請求項4】
前記各緩衝部材(25,26,35,36)の下端側には、両角部に環状ひも(30,30)をそれぞれ設け、該環状ひも(30,30)を前記良品回収樋(12)及び前記不良品回収樋(13)の各左右両側壁内面に取り付けたフック(33…)に引っ掛けて支持してなる請求項1から3のいずれかに記載の豆類選別装置。
【請求項5】
前記良品回収樋(12)の前面壁(12a)には、該前面壁(12a)部分を開口して内部を露出させるべく、上部側に把手部(34)を、下部側に長蝶番(24)をそれぞれ設けてなる請求項1から4のいずれかに記載された豆類選別装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、豆類選別装置に関し、特に、わずかな衝撃で割れてしまうピーナッツ等の豆類であっても割れずに回収することのできる豆類選別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被選別物を搬送するとともに一定方向に一定速度で投げ出す搬送コンベアと、被選別物の色を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて被選別物を判別する判別手段と、この判別手段の判別結果に基づいて被選別物が投げ出される軌道を変更する軌道変更手段と、を備えた選別装置がある(特許文献1参照)。この選別装置によれば、一定の速度で移動している搬送コンベアの始端に被選別物が供給され、該搬送コンベアの終端から搬送方向に被選別物が投げ出されて、放物線軌跡に沿って流下する際に被選別物の色を検出するとともに、被選別物の良否が判別され、良品と判別された場合はそのまま放物線軌跡上を流下して良品回収ホッパーに回収され、不良品であれば放物線軌跡から軌道を変更するよう、被選別物に向けて圧縮空気が噴風されて不良品回収ホッパーに回収されるように形成されている。
【0003】
上記選別装置では、良品回収ホッパー及び不良品回収ホッパーに選別物が回収される際の流下速度が約3.0m/s以上となり、良品回収ホッパー及び不良品回収ホッパーの材質が硬質材料であると、ホッパー壁面に選別物が衝突して騒音が生じたり、選別物に傷や割れが生じたりして商品価値が低下してしまう問題がある。
【0004】
そこで、傾斜した流路の途中に減速用の筒状体を設けたり、該筒状体にシリコンラバー等の緩衝材料等を貼り付けたりして工夫したものや(特許文献2参照)、不良品又は正常な粒状体を受け止める箇所に、柔軟性を有するシート状で且つ多孔状に形成された飛び跳ね防止体を固定したものがある(特許文献3参照)。
【0005】
上記特許文献3に記載された発明によれば、飛び跳ね防止体が、柔軟性を有し且つ自由状態となる垂れ下がり姿勢であることから、エアー搬送された粒状体等が接当しても、エアー搬送による勢いが消されて大きく跳ね返ることが抑制され、そのまま下方に向けて落下し、また、エアー搬送するために噴出されるエアーが、多孔状に形成された飛び跳ね防止体の孔部分を通過するので、飛び跳ね防止体がエアーによって揺れ動くことを回避でき、その揺れ動きに起因した粒状体等の飛び跳ねを未然に回避することが可能となるといった作用・効果がある。
【0006】
しかしながら、米粒等の粒状体の飛び跳ねを抑制できたとしても、その後、不良物用の受口部(回収ホッパー)に落下した際の落下衝撃を回避することは困難であり、例えば、わずかな衝撃で割れてしまうピーナッツ等の豆類には適用することができなかった。また、飛び跳ね防止体等の緩衝部材には、エアー吹き付け装置によって約3.0m/s以上でエアー搬送される米粒等の粒状体が衝突するから、衝突による摩擦によりすぐに摩耗してしまう問題があった。例えば、選別装置を24時間稼動した場合、約1週間で飛び跳ね防止体が破れてしまって交換せざるを得ず、この飛び跳ね防止体の交換作業に長時間を要し、且つ、交換作業が煩わしいという問題があった。
【特許文献1】特開平6−269743号公報
【特許文献2】特開昭62−254887号公報
【特許文献3】特開2002−239473号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記問題点にかんがみ、わずかな衝撃で割れてしまうピーナッツ等の豆類であっても割れずに回収することができ、しかも、飛び跳ね防止体等の緩衝部材をボルト止め等することなく容易に交換することが可能な豆類選別装置を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため本発明は、被選別物を搬送する搬送部(9)と、該搬送部(9)から放出される被選別物の放物線軌跡(L)を挟んで設けられる光学検出部(10)と、該光学検出部(10)により検出された不良品又は異物の検出結果に基づいて当該不良品又は異物を放物線軌跡(L)より除外する除去部(11)と、該除去部(11)の下流側で良品を回収する良品回収樋(12)と、前記放物線軌跡(L)よりも下方に設けられ、前記除去部(11)によって放物線軌跡(L)から除外された不良品又は異物を回収する不良品回収樋(13)と、を備えた豆類選別装置であって、前記良品回収樋(12)内には、良品の反発力を吸収しながら流下させるための第1緩衝部材(25)及び第2緩衝部材(26)が張設されており、該第2緩衝部材(26)は、前記良品回収樋(12)の受入口(12b)から排出口(12c)に亘って緩傾斜して張設する一方、前記第1緩衝部材(25)は、前記受入口(12b)から前記第2緩衝部材(26)に向けて垂下させるとともに、その下端部を第2緩衝部材(26)の傾斜下方側に延設させて重ね合わせ、該重ね合わせた箇所の一部を前記第2緩衝部材(26)に縫い付けて、縦断面略Y字状に張設する、という技術的手段を講じた。
【0009】
また、前記不良品回収樋(13)内には、不良品又は異物の反発力を吸収しながら流下させるための第3緩衝部材(35)及び第4緩衝部材(36)が張設されており、該第3緩衝部材(35)及び第4緩衝部材(36)は、それぞれを垂下させたときの中間部付近を重ね合わせ、該重ね合わせた箇所の一部を縫い合せて、縦断面略Y字状に張設するとよい。
【0010】
さらに、前記各緩衝部材(25,26,35,36)の上端側には筒状部(28…)を設け、該筒状部(28…)に長尺状の棒状部材(31…)を挿通する一方、前記良品回収樋(12)及び前記不良品回収樋(13)の各左右両側壁内面には、前記棒状部材(31…)を受ける支持部材(32…)を取り付け、該支持部材(32…)に前記棒状部材(31…)の両端を橋架して吊り下げ状に支持するとよい。
【0011】
そして、前記各緩衝部材(25,26,35,36)の下端側には、両角部に環状ひも(30,30)をそれぞれ設け、該環状ひも(30,30)を前記良品回収樋(12)及び前記不良品回収樋(13)の各左右両側壁内面に取り付けたフック(33…)に引っ掛けて支持するのが好ましい。
【0012】
なお、前記良品回収樋(12)の前面壁(12a)には、該前面壁(12a)部分を開口して内部を露出させるべく、上部側に把手部(34)を、下部側に長蝶番(24)をそれぞれ設けるとよい。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明によれば、良品回収樋(12)内に第1緩衝部材(25)及び第2緩衝部材(26)が張設され、該第2緩衝部材(26)は、前記良品回収樋(12)の受入口(12b)から排出口(12c)に亘って緩傾斜して張設する一方、前記第1緩衝部材(25)は、前記受入口(12b)から前記第2緩衝部材(26)に向けて垂下させるとともに、その下端部を第2緩衝部材(26)の傾斜下方側に延設させて重ね合わせ、該重ね合わせた箇所の一部を前記第2緩衝部材(26)に縫い付けて、縦断面略Y字状に張設しているので、良品は、まず、第1緩衝部材(25)で受け止められて良品の反発力が吸収され、良否回収樋(12)の内壁面に衝突することなく下方に流下される。次いで、該第1緩衝部材(25)で跳ね返された良品が第2緩衝部材(26)によって落下衝撃が緩和されて受け止められて転動し、縦断面略Y字状に張設した緩衝部材(25,26)の下端部から静穏に次工程に移送されるので、傷や割れが生じることはなく、商品価値を低下することなく良品を回収することができる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、前記不良品回収樋(13)内に第3緩衝部材(35)及び第4緩衝部材(36)が張設され、該第3緩衝部材(35)及び第4緩衝部材(36)は、それぞれを垂下させたときの中間部付近を重ね合わせ、該重ね合わせた箇所の一部を縫い合せて、縦断面略Y字状に張設しているので、不良品又は異物が、除去部(11)により高速で搬送されたとしても、まず、第4緩衝部材(36)で受け止められて不良品又は異物の反発力が吸収され、次いで、該第4緩衝部材(36)で跳ね返された不良品又は異物が第3緩衝部材(35)によって衝撃が緩和されて受け止められた後、下方に流下される。そして、縦断面略Y字状に張設された緩衝部材(35,36)の下端部から静穏に排出されるので、不良品回収樋(13)の内壁面に衝突して騒音が生じたり、傷や割れが生じたりすることはなく、商品価値を低下することなく回収することができる。
【0015】
また、請求項3記載の発明によれば、前記各緩衝部材(25,26,35,36)の上端側には筒状部(28…)を設け、該筒状部(28…)に長尺状の棒状部材(31…)を挿通する一方、前記良品回収樋(12)及び前記不良品回収樋(13)の各左右両側壁内面には、前記棒状部材(31…)を受ける支持部材(32…)を取り付け、該支持部材(32…)に前記棒状部材(31…)の両端を橋架して吊り下げ状に支持しているので、棒状部材(31…)を手で持って引き上げると、ボルト等を取り外すことなく、各緩衝部材(25,26,35,36)を容易に機外に取り出すことができる。
【0016】
さらに、請求項4記載の発明によれば、前記各緩衝部材(25,26,35,36)の下端側には、両角部に環状ひも(30,30)をそれぞれ設け、該環状ひも(30,30)を前記良品回収樋(12)及び前記不良品回収樋(13)の各左右両側壁内面に取り付けたフック(33…)に引っ掛けて支持しているので、緩衝部材(25,26,35,36)が、例えば、テントの天幕を張ったように幅広の方形状に拡がった状態になり、前記放物線軌跡Lの横幅方向に対応して選別物を受け止めることができる。
【0017】
そして、請求項5記載の発明によれば、前記良品回収樋(12)の前面壁(12a)には、該前面壁(12a)部分を開口して内部を露出させるべく、上部側に把手部(34)を、下部側に長蝶番(24)をそれぞれ設けてあり、作業者が良品回収樋(12)前面壁(12a)に設けた把手部(34)を持ち、長蝶番(24)を中心にして手前方向へ回動すると、ボルト等を取り外すことなく、誰でも簡単に該良品回収樋(12)の内部を露出させることができる。これにより、各緩衝部材(25,26)の交換作業は工具を用いることなく簡単に行うことができるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1乃至図5を参照して説明する。図1は本発明の豆類選別装置に係る概略縦断面図であり、図2は緩衝部材の取り付け状態を示す概略斜視図であり、図3は緩衝部材の全体正面図であり、図4は良品回収樋に棒状部材を橋架した状態の概略図であり、図5は緩衝部材下端側の環状ひもをフックに引っ掛けた状態の概略図である。
【0019】
図1に示すように、豆類選別装置1は、機枠2内に、供給ホッパー3、フィーダ4及び湾曲状シュート5からなる供給部6と、該供給部6から供給された被選別物を一定流量で、かつ、一定速度で搬送する無端状のベルトコンベア7、及び被選別物の転がりを防止するために被選別物を押し付けるための押し付けローラ8からなる搬送部9と、該搬送部9から放出される被選別物の放物線軌跡Lを挟んで設けられる光学検出部10と、該光学検出部10により検出された不良品又は混入する異物の検出結果に基づいて当該不良品を放物線軌跡Lより除外する除去部11と、該除去部11の下流側の前記放物線軌跡L上の良品を回収する良品回収樋12と、前記放物線軌跡Lよりも下方に設けられ、前記除去部11によって放物線軌跡Lから除外される不良品又は異物を回収する不良品回収樋13と、を備えている。また、前記良品回収樋12下方には、回収された良品を次工程に搬送する良品ベルトコンベア14が備え付けられている。
【0020】
前記搬送部9のベルトコンベア7は、機枠2内に回転可能に設けたローラ15,16に無端状のベルトを架け渡し、ローラ15をVベルト等によりモータと連絡して(ともに図示せず)、一定速度で回転するように構成する。ベルトコンベア7上面(搬送面)には、押し付けローラ8がベルト7の移送に伴って回転するように回転可能に取り付けられている。
【0021】
前記ベルトコンベア7の始端側には、フィーダ4の樋端部4aと連絡した湾曲状シュート5下端を臨ませる一方、ベルトコンベア7の終端側からは、横方向に放出される被選別物の放物線軌跡Lからなる流下路を形成する。そして、該放物線軌跡Lの中途に光学検出部10が設けられることになる。すなわち、被選別物の表面側を観察するための第1検出部10Aと、被選別物の裏面側(搬送部9においてベルトコンベア7と接していた面)を観察するための第2検出部10Bとを、放物線軌跡Lを挟んで配設する。
【0022】
前記第1検出部10Aは、被選別物の表面側を照明する複数の蛍光管ランプ18…及び該複数の蛍光管ランプ18…を覆うランプハウジング19…からなる第1照明手段と、被選別物の表面側を観察するためのCCDラインセンサー20Aと、第2検出部10Bに設けられる第1バックグラウンド21Aと、により構成される。一方、第2検出部10Bは、被選別物の裏面側を照明する複数の蛍光管ランプ18…及び該複数の蛍光管ランプ18…を覆うランプハウジング19…からなる第2照明手段と、被選別物の裏面側を観察するためのCCDラインセンサー20Bと、第1検出部10Aに設けられる第2バックグラウンド21Bと、から構成される。
【0023】
前記第1照明手段、CCDラインセンサー20A、及び第2バックグラウンド21Bは、ほぼ密閉状の光学ボックス17A内に内装され、前記第2照明手段、CCDラインセンサー20B、及び第1バックグラウンド21Aは、ほぼ密閉状の光学ボックス17B内に内装されている。光学ボックス17A,17Bがそれぞれ対向する面には、透明ガラス板22,22が設けられ、蛍光管ランプ18からの照射光が透明ガラス板22,22を透過して放物線軌跡上の検査範囲Kに位置する被選別物に照射されるとともに、CCDラインセンサー20A,20Bによって被選別物からの透過光又は反射光が検出されることになる。また、光学検出ボックス17Bには、第2検出部10Bの塵埃等の悪影響を受けないよう、ボックス内に混入した塵埃等を排出・除去する吸引パイプ23を設けている。
【0024】
前記光学検出部10A,10B下流側の放物線軌跡Lには、CCDラインセンサー20A,20Bの検出結果に対応して作動するエジェクター11を連設する。エジェクター11は図外のエアコンプレッサーに接続されるとともに、各エジェクター11のそれぞれに設けた電磁弁(図示せず)によって高圧空気が噴射するよう、CCDラインセンサー20A,20Bと、これに対応するエジェクター11における電磁弁作動回路(図示せず)とを電気的に接続するとよい。また、エジェクター11の下方、すなわち、エジェクター11の噴射口の延長線と放物線軌跡Lとが交わる除去位置eの直下に、不良品回収樋13が設けられる。一方、放物線軌跡Lの流下方向に良品回収樋12が設けられる。
【0025】
前記良品回収樋12は、傾斜した前面壁12aと、後面壁12fと、左右側面壁12d,12eとの4壁面によって形成されるとともに(図2参照)、前記前面壁12aには傾斜上部に把手部34が、傾斜下端部に長蝶番24がそれぞれ設けられ、該良品回収樋12の内部を露出させることが可能な構成となっている。すなわち、図1に示すように、作業者が手で把手部34を持ち、長蝶番24を中心にして手前方向(図1に示す一点鎖線の位置)へ回動すれば、前面壁12a部分を開口させることができ、良品回収樋12の内部が露出される。この良品回収樋12の内には、放物線軌跡Lに沿って良品が搬送されてきた際、前面壁12aの内壁面に衝突しないよう、受け止めた良品の反発力を吸収しながら下方に流下させる作用のある多孔状の第1緩衝部材25及び第2緩衝部材26が張設されている(図1、図2参照)。
【0026】
この第1緩衝部材25及び第2緩衝部材26は、図3に示すように、柔軟性を有する材料で、かつ、方形状のナイロン等の合成樹脂性の網(例えば、もち米を蒸すとき等に使う網ふきんなど)で主要部が形成され、該網状部27と、網状部27上端側に設けられる固定部としての筒状部28と、網状部27外周部に設けられる補強布29(図4、図5参照)と、網状部27下端側の両角部に設けられる固定部としての環状ひも30…(図5参照)とから構成される。なお、本実施形態において使用した網は、図3に示すように、縦方向及び横方向の1ピッチがそれぞれ約4mmであり、また、被選別物となるピーナッツ粒の大きさは、整粒の長さが約24mm、幅が約10mm、厚さが約10mm、半割れ粒の場合の厚さが約5mmであったので、半割れ粒であっても網目を通過することなく、受け止めることができた。
【0027】
前記網状部27上端側の筒状部28内には、長尺状の棒状部材31(例えば、径6mm、長さ600mm)を挿通するとともに、良品回収樋12の左右両側壁12d,12eにそれぞれ取り付けた支持部材32,32に、棒状部材31の両端を橋架することで(図2、図4参照)、網状部27上端をボルト止め等することなく簡易に吊り下げ状態とすることができる。また、網状部27下端の両角部に設けた環状ひも30,30を左右両側壁12d,12eにそれぞれ取り付けたフック33,33に引っ掛けると(図2、図5参照)、方形状の緩衝部材25,26が、例えば、テントの天幕を張ったように幅広に拡がった状態となり、前記放物線軌跡Lの横幅方向に対応して良品を受け止めることができる。なお、前記左右両側壁12d,12eには、フック33,33の取り付け位置を任意に調節可能となるよう、フック位置調節用孔38…が複数穿設され、網状部27のたわみ具合に応じて適宜な孔を選択することができる。図5の符号39はフック固定用ナットである。
【0028】
さらに詳述すると、前記第2緩衝部材26は、良品回収樋12の良品を受け入れる受入口12bから良品を排出する排出口12cに亘って緩やかに傾斜して張設する一方(図1参照)、前記第1緩衝部材25は、受入口12bから前記第2緩衝部材26に向けて垂下させるとともに、その下端部を第2緩衝部材26の傾斜下方側に延設して重ね代25aを設け、該重ね代25aの一部を、前記第2緩衝部材26に縫い付けて縦断面略Y字状に張設している。このように、第1緩衝部材を第2緩衝部材に縫い付けることで、良品を受け止める際の勢いによって前記第1緩衝部材25下端部が捲(めく)り上がるおそれがなく、確実に受け止めることができる(図1、図2参照)。図2の符号25bで示す箇所は、縫い付け部である。
【0029】
一方、不良品回収樋13内にあっても、前記同様の網状部27からなる、第3緩衝部材35及び第4緩衝部材36が張設されている(図1、図2参照)。この第3緩衝部材35及び第4緩衝部材36は、それぞれを垂下させたときの長さ方向の中間部付近を互いに重ね合わせ、その一部を糸で縫い付けて縦断面略Y字状に張設している(図2の符号35aで示す箇所が縫い付け部である。)。符号37は、不良品回収樋13下方に設置される不良品回収容器37である。
【0030】
以下、上記構成における作用を説明する。原料となる豆類、例えば、ピーナッツ粒を供給ホッパー3に投入し、フィーダ4及びベルトコンベア7を駆動させると、ピーナッツ粒はフィーダ4及び湾曲状シュート5を介して適量ずつベルトコンベア7上に供給される。ベルトコンベア上に供給されたピーナッツ粒は、押し付けローラ8によって均(なら)されて、薄い層厚状態でベルトコンベア7終端部に搬送される。ベルトコンベア7は約2.0m/sで駆動しており、搬送終端部から放出されるピーナッツ粒は、図1中Lで示すように放物線軌跡を描き、一対の光学検出部10A,10Bを通過する。このとき、ピーナッツ粒の表面側及び裏面側を照明する複数の蛍光管ランプ18…、複数のCCDラインセンサー20A,20B、及びバックグラウンド21A,21Bにより、通過中のピーナッツ粒の不良箇所の検出や、ピーナッツ粒に混入する異物の有無の検出が行われる。
【0031】
一対の光学検出部10A,10Bにより通過中のピーナッツ粒の不良箇所又は異物が検出されると、光学検出部10A.10Bからの検出信号及びタイミング信号が良否・異物判別手段(図示せず)に送られ、該良否・異物判別手段が不良品又は異物がベルトコンベア7の幅方向のどの位置にあるかを決定するとともに、これに対応するエジェクター11を作動させる電磁弁作動回路を選択する。そして、不良品又は異物が除去位置eに達するときを見計らって駆動信号が電磁弁作動回路に供給され、イジェクター11からは圧縮された高圧空気が下方に向かって噴出して、高圧空気が不良品又は異物に吹きかけられる結果、不良品又は異物が放物線軌跡Lから軌道を変更されて、不良品回収樋13に移送される。
【0032】
このとき、不良品又は異物がエジェクター11によって約3.0m/s以上の高速で不良品回収樋13にエアー搬送されるが、不良品又は異物は、まず、第4緩衝部材36で受け止められて不良品又は異物の反発力が吸収され、次いで、該第4緩衝部材36により跳ね返された(リバウンドした)不良品又は異物が第3の緩衝部材35によって衝撃が緩和されて受け止められた後、下方に流下される。そして、縦断面略Y字状に張設された緩衝部材35,36の下端部から静穏に排出されるので、不良品回収樋13の内壁面に衝突して騒音が生じたり、傷や割れが生じたりすることはなく、商品価値を低下することなく回収することができるのである。
【0033】
一方、一対の光学検出部10A,10Bにより良品と判定された選別物は、良品としてそのまま放物線軌跡Lに沿って良品回収樋12に移送される。このとき、良品は、まず、第1緩衝部材25で受け止められて良品の反発力が吸収され、良否回収樋12の内壁面に衝突することなく下方に流下される。次いで、該第1緩衝部材25で跳ね返された(リバウンドした)良品が第2緩衝部材26によって落下衝撃が緩和されて受け止められて転動し、縦断面略Y字状に張設した緩衝部材25,26の下端部から静穏に次工程の良品ベルトコンベア14に移送されるので、傷や割れが生じることはなく、商品価値を低下することなく良品を回収することができる。
【0034】
次に、上記第1、第2、第3及び第4緩衝部材25,26,35,36の交換作業について説明する。なお、緩衝部材の交換に先立ち、あらかじめ前記縫い付け部25bに示すように第1緩衝部材25及び第2緩衝部材26を縫い合せたものと、あらかじめ前記縫い付け部35aで示すように第3緩衝部材35及び第4緩衝部材を縫い合せたものをそれぞれ準備しておくとよい。
【0035】
本発明によれば、上記緩衝部材25,26,35,36はボルト止め等することなく容易に交換することが可能な構成となっている。
【0036】
すなわち、作業者は選別装置1の駆動を停止した後、まず、良品回収樋12前面壁12aに設けた把手部34を持ち、長蝶番24を中心にして手前方向へ回動して、該前面壁12a部分を開口して良品回収樋12の内部を露出させる。次に、開口部から手を入れて、緩衝部材25及び緩衝部材26下端の両角部に設けた環状ひも30…をフック33…から取り外す。そして、緩衝部材25及び緩衝部材26上端側の棒状部材31を手で持って引き上げると、棒状部材31が支持部材32に橋架されているだけなので、第1緩衝部材25及び第2緩衝部材26を容易に機外に取り出すことができる。
【0037】
取り外した第1緩衝部材25及び第2緩衝部材26は、機外にて筒状部28から棒状部材31を抜き出し、新たな第1緩衝部材25及び第2緩衝部材26の筒状部28…に棒状部材31を挿通するとともに、上記とは逆の順序で前記良品回収樋12に装着していくと、交換作業は短時間で終了する。
【0038】
第3緩衝部材35及び第4緩衝部材36についても、上記同様、環状ひも30…をフックから取り外す、棒状部材31を手で持って引き上げる、といった簡単な作業により緩衝部材を交換することができる。
【0039】
以上のように、本実施形態によれば、
(1).良品回収樋12内には、第1緩衝部材25及び第2緩衝部材26が張設され、該第2緩衝部材26は、前記良品回収樋12の受入口12bから排出口12cに亘って緩傾斜して張設する一方、前記第1緩衝部材25は、前記受入口12bから前記第2緩衝部材26に向けて垂下させるとともに、その下端部を第2緩衝部材26の傾斜下方側に延設させて重ね合わせ、該重ね合わせた箇所の一部を縫い付けて、縦断面略Y字状に張設されているので、良品は、まず、第1緩衝部材25で受け止められるので、良品の反発力が吸収されて、良否回収樋12の内壁面に衝突することなく下方に流下され、次いで、該第1緩衝部材25により跳ね返されてリバウンドした良品が第2緩衝部材26によって落下衝撃が緩和されて転動し、縦断面略Y字状に張設された緩衝部材の下端部から静穏に次工程に移送されるので、傷や割れが生じることはなく、商品価値を低下することなく良品を回収することができる。
(2).良品回収樋12の前面壁12aには、傾斜上部に把手部34が、傾斜下端部に長蝶番24がそれぞれ設けられているので、ボルト等を取り外すことなく、誰でも簡単に該良品回収樋12の内部を露出させることができる、
(3).緩衝部材25,26,35,36上端側の筒状部28には、長尺状の棒状部材31を挿通するとともに、良品回収樋12の左右両側壁12d,12eにそれぞれ取り付けた支持部材32,32に、前記棒状部材31の両端を橋架しているだけなので、緩衝部材25,26,35,36の取り外し及び装着をボルト等取り外すことなく、誰でも簡単に行うことができる、
(4).緩衝部材25,26,35,36下端側には、両角部に設けた環状ひも30,30を良品回収樋12の左右両側壁12d,12eにそれぞれ取り付けたフック33,33に引っ掛けているので、方形状の緩衝部材が、例えば、テントの天幕を張ったように幅広に拡がった状態となり、前記放物線軌跡Lの横幅方向に対応して良品を受け止めることができる、
といった種々の作用・効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の豆類選別装置に係る概略縦断面図である。
【図2】緩衝部材の取り付け状態を示す概略斜視図である。
【図3】緩衝部材の全体正面図である。
【図4】良品回収樋に棒状部材を橋架した状態の概略図である。
【図5】緩衝部材下端側の環状ひもをフックに引っ掛けた状態の概略図である。
【符号の説明】
【0041】
1 豆類選別装置
2 機枠
3 供給ホッパー
4 フィーダ
5 湾曲状シュート
6 供給部
7 ベルトコンベア
8 押し付けローラ
9 搬送部
10 光学検出部
11 除去部
12 良品回収樋
13 不良品回収樋
14 良品ベルトコンベア
15 ローラ
16 ローラ
17 光学ボックス
18 蛍光管ランプ
19 ランプハウジング
20 CCDラインセンサー
21 バックグラウンド
22 透明ガラス板
23 吸引パイプ
24 長蝶番
25 第1緩衝部材
26 第2緩衝部材
27 網状部
28 筒状部
29 補強布
30 環状ひも
31 棒状部材
32 支持部材
33 フック
34 把手部
35 第3緩衝部材
36 第4緩衝部材
37 不良品回収容器
38 フック位置調節用孔
39 フック固定用ナット
【出願人】 【識別番号】000001812
【氏名又は名称】株式会社サタケ
【識別番号】397043880
【氏名又は名称】株式会社でん六
【出願日】 平成18年11月13日(2006.11.13)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−119613(P2008−119613A)
【公開日】 平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願番号】 特願2006−306865(P2006−306865)