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【発明の名称】 郵便物仕分けシステムおよび郵便物仕分け方法
【発明者】 【氏名】高橋 直之

【要約】 【課題】通信インフラがなくても、二次区分郵便局で効率的な郵便物の配達処理を実施可能な郵便物仕分けシステムを提供する。

【解決手段】到着した郵便物を特定するIDをIDバーコード印字部13で印字し、画像入力部14で撮影した宛先画像から住所認識部21で一次区分および二次区分用の宛先情報を識別してIDデータベース25に格納する。識別した一次区分の宛先情報に基づき、区分制御部15で郵便物を二次区分郵便局30対応の区分箱16,17に区分する、区分箱が満杯になった時点でその中の郵便物を輸送媒体に移し替え、輸送媒体内の郵便物の二次区分用宛先情報をID情報書込部18でIDデータベース25から読み出して当該輸送媒体に記録する。二次区分郵便局30の区分制御部34は、輸送媒体に記録された宛先情報をID情報読取部37で読み取って、輸送媒体内の各郵便物の宛先情報を取得し、各郵便物を配達先の区分箱35,36に区分する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
郵便物の到着処理として郵便物を一次区分する一次区分郵便局と、郵便物の配達処理として一次区分された郵便物を二次区分する二次区分郵便局とから構成される郵便物仕分けシステムにおいて、前記一次区分郵便局に、到着した各郵便物を特定するIDを郵便物上に印字するID印字手段と、各郵便物の宛先画像から一次区分および二次区分に必要とする宛先情報を逐次識別して、前記IDに対応付けてデータベースに格納する住所認識手段と、前記住所認識手段にて識別された一次区分に必要な宛先情報に基づいて、郵便物を前記二次区分郵便局対応の区分箱に区分し、前記区分箱のいずれかが満杯になった時点で当該区分箱に区分されている郵便物を輸送・保管するための輸送・保管媒体に移し替える区分制御手段と、前記輸送・保管媒体に備えられている情報の記録・読取が可能な記録機構に、当該輸送・保管媒体に移し替えられた郵便物の二次区分に必要な宛先情報を前記データベースから取得して、前記IDと対応付けて記録する情報書込手段と、を少なくとも備え、前記二次区分郵便局に、前記一次区分郵便局からの前記輸送・保管媒体の前記記録機構に記録された前記IDごとの前記宛先情報を読み取る情報読取手段と、前記輸送・保管媒体に格納されている郵便物上に印字されている前記IDを読み取って、前記情報読取手段により読み取った前記IDごとの前記宛先情報により、当該郵便物に関する前記宛先情報を取得して、取得した前記宛先情報に基づいて、当該郵便物を配達先の区分箱に区分する配達用区分制御手段と、を少なくとも備えていることを特徴とする郵便物仕分けシステム。
【請求項2】
郵便物の到着処理として郵便物を一次区分する一次区分郵便局と、郵便物の配達処理として一次区分された郵便物を二次区分する二次区分郵便局とから構成される郵便物仕分けシステムにおいて、前記一次区分郵便局に、到着した各郵便物の特徴を抽出して当該郵便物を特定するための特徴コードを付与する特徴抽出手段と、各郵便物の宛先画像から一次区分および二次区分に必要とする宛先情報を逐次識別して、前記特徴コードに対応付けてデータベースに格納する住所認識手段と、前記住所認識手段にて識別された一次区分に必要な宛先情報に基づいて、郵便物を前記二次区分郵便局対応の区分箱に区分し、前記区分箱のいずれかが満杯になった時点で当該区分箱に区分されている郵便物を輸送・保管するための輸送・保管媒体に移し替える区分制御手段と、前記輸送・保管媒体に備えられている情報の記録・読取が可能な記録機構に、当該輸送・保管媒体に移し替えられた郵便物の二次区分に必要な宛先情報を前記データベースから取得して、前記特徴コードと対応付けて記録する情報書込手段と、を少なくとも備え、前記二次区分郵便局に、前記一次区分郵便局からの前記輸送・保管媒体の前記記録機構に記録された前記特徴コードごとの前記宛先情報を読み取る情報読取手段と、前記輸送・保管媒体に格納されている郵便物の特徴を抽出することにより当該郵便物を特定するための前記特徴コードを把握して、前記情報読取手段により読み取った前記特徴コードごとの前記宛先情報により、当該郵便物に関する前記宛先情報を取得して、取得した前記宛先情報に基づいて、当該郵便物を配達先の区分箱に区分する配達用区分制御手段と、を少なくとも備えていることを特徴とする郵便物仕分けシステム。
【請求項3】
請求項2に記載の郵便物仕分けシステムにおいて、前記特徴抽出手段が抽出する各郵便物の特徴として、郵便物の形状、および/または、郵便物の色情報を、少なくとも用いることを特徴とする郵便物仕分けシステム。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の郵便物仕分けシステムにおいて、前記情報書込手段により前記宛先情報を前記特徴コードと対応付けて前記輸送・保管媒体の前記記録機構に記録する時点が、前記区分制御手段によって前記二次区分郵便局対応の前記区分箱が満杯になったことを検出して当該区分箱に区分されている郵便物を前記輸送・保管媒体に移し替える時点以降であることを特徴とする郵便物仕分けシステム。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の郵便物仕分けシステムにおいて、前記情報読取手段により前記一次区分郵便局からの前記輸送・保管媒体の前記記録機構に記録された前記特徴コードごとの前記宛先情報を読み取る時点が、二次区分用の機械処理を行うための窓口に前記輸送・保管媒体が到着した時点以前であることを特徴とする郵便物仕分けシステム。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の郵便物仕分けシステムにおいて、前記輸送・保管媒体の前記記録機構が、前記IDまたは前記特徴コードに対応付けて二次区分用の前記宛先情報を少なくとも記録可能な非接触型ICチップを実装するか、または、前記IDまたは前記特徴コードに対応付けて二次区分用の前記宛先情報を少なくとも記録可能な2次元バーコードを貼付するか、のいずれかの手段からなっていることを特徴とする郵便物仕分けシステム。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかに記載の郵便物仕分けシステムにおいて、前記輸送・保管媒体の前記記録機構に、郵便物の形状および/または色情報、および/または、郵便物の作成者に関する情報を少なくとも含む情報を、さらに追加して記録していることを特徴とする郵便物仕分けシステム。
【請求項8】
郵便物の到着処理として郵便物を一次区分する一次区分郵便局と、郵便物の配達処理として一次区分された郵便物を二次区分する二次区分郵便局とから構成される郵便物仕分けシステムにおける郵便物仕分け方法であって、前記一次区分郵便局に、到着した各郵便物を特定するIDを郵便物上に印字するID印字ステップと、各郵便物の宛先画像から一次区分および二次区分に必要とする宛先情報を逐次識別する住所認識ステップと、識別された一次区分に必要な宛先情報に基づいて、郵便物を前記二次区分郵便局対応の区分箱に区分し、前記区分箱のいずれかが満杯になった時点で当該区分箱に区分されている郵便物を輸送・保管するための輸送・保管媒体に移し替える区分制御ステップと、前記輸送・保管媒体に備えられている情報の記録・読取が可能な記録機構に、当該輸送・保管媒体に移し替えられた郵便物の二次区分に必要な前記宛先情報を前記IDと対応付けて記録する情報記録ステップと、を少なくとも有し、前記二次区分郵便局に、前記一次区分郵便局からの前記輸送・保管媒体の前記記録機構に記録された前記IDごとの前記宛先情報を読み取る情報読取ステップと、前記輸送・保管媒体に格納されている郵便物に印字されている前記IDを読み取って、前記情報読取ステップにより読み取った前記IDごとの前記宛先情報により、当該郵便物に関する前記宛先情報を取得して、取得した前記宛先情報に基づいて、当該郵便物を配達先の区分箱に区分する配達用区分制御ステップと、を少なくとも有していることを特徴とする郵便物仕分け方法。
【請求項9】
郵便物の到着処理として郵便物を一次区分する一次区分郵便局と、郵便物の配達処理として一次区分された郵便物を二次区分する二次区分郵便局とから構成される郵便物仕分けシステムにおける郵便物仕分け方法であって、前記一次区分郵便局に、到着した各郵便物の特徴を抽出して当該郵便物を特定するための特徴コードを付与する特徴抽出ステップと、各郵便物の宛先画像から一次区分および二次区分に必要とする宛先情報を逐次識別する住所認識ステップと、識別された一次区分に必要な宛先情報に基づいて、郵便物を前記二次区分郵便局対応の区分箱に区分し、前記区分箱のいずれかが満杯になった時点で当該区分箱に区分されている郵便物を輸送・保管するための輸送・保管媒体に移し替える区分制御ステップと、前記輸送・保管媒体に備えられている情報の記録・読取が可能な記録機構に、当該輸送・保管媒体に移し替えられた郵便物の二次区分に必要な前記宛先情報を前記IDと対応付けて記録する情報記録ステップと、を少なくとも有し、前記二次区分郵便局に、前記一次区分郵便局からの前記輸送・保管媒体の前記記録機構に記録された前記特徴コードごとの前記宛先情報を読み取る情報読取ステップと、前記輸送・保管媒体に格納されている郵便物の特徴を抽出することにより当該郵便物を特定するための前記特徴コードを把握して、前記情報読取ステップにより読み取った前記特徴コードごとの前記宛先情報により、当該郵便物に関する前記宛先情報を取得して、取得した前記宛先情報に基づいて、当該郵便物を配達先の区分箱に区分する配達用区分制御ステップと、を少なくとも有していることを特徴とする郵便物仕分け方法。
【請求項10】
請求項8または9に記載の郵便物仕分け方法において、前記輸送・保管媒体の前記記録機構が、前記IDまたは前記特徴コードに対応付けて二次区分用の前記宛先情報を少なくとも記録可能な非接触型ICチップを実装するか、または、前記IDまたは前記特徴コードに対応付けて二次区分用の前記宛先情報を少なくとも記録可能な2次元バーコードを貼付するか、のいずれかからなっていることを特徴とする郵便物仕分け方法。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、郵便物仕分けシステムおよび郵便物仕分け方法に関する。
【背景技術】
【0002】
二次仕分け(二次区分:配達用の仕分け処理)を実施する郵便局において、郵便物の二次仕分けを効率的に実施するために、従来は、特許文献1の特開2002−355613号公報「配達処理方法およびそのシステム」に記載のような「宛先バーコードを郵便物へ印字する方法」、あるいは、「郵便物IDと宛先情報とをデータベースで管理する方法」の二方式のうちいずれかが採用されていた。
【0003】
「宛先バーコードを郵便物へ印字する方法」とは、収集してきた郵便物の宛先を識別する住所認識部によって宛先情報を確定し、確定した宛先情報を宛先バーコードとして郵便物の表面へ印字することによって、二次仕分け段階では、郵便物に印字された宛先バーコードを読み取って二次区分(配達用の仕分け処理)を行う方式であり、一方、「郵便物IDと宛先情報とをデータベースで管理する方法」とは、収集してきた各郵便物を特定するための郵便物IDを郵便物に印字するとともに、郵便物の宛先を識別する住所認識部によって宛先情報を確定して、その郵便物IDと確定した宛先情報とをIDデータベースとして管理して、二次仕分け段階でIDデータベースを参照することによって、二次区分(配達用の仕分け処理)を行う方式である。
【0004】
まず、「宛先バーコードを郵便物へ印字する方法」について、第1の従来例として、その概要を図3、図4を用いて説明する。図3は、第1の従来例の郵便物仕分けシステムとして、一次区分郵便局と二次区分郵便局とのシステム構成を示すシステム構成図であり、図4は、図3の従来の郵便物仕分けシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【0005】
(第1の従来例の構成)
第1の従来例は、図3の郵便物仕分けシステム100Aに示すように、到着した郵便物の一次段階の仕分け作業に相当する一次区分作業(郵便物の到着処理)を担当する一次区分郵便局10Aと、一次段階の仕分けがなされた郵便物をさらに第二段階の仕分け作業に相当する二次区分作業(郵便物の配達処理)を担当する二次区分郵便局30Aとから構成されている。
【0006】
一次区分郵便局10Aは、一次区分作業そのものを担務する区分装置本体11Aと、一次仕分け作業(一次区分作業)および二次仕分け作業(二次区分作業)に必要な宛先住所の認識処理を行う住所認識部21とからなり、二次区分郵便局30Aは、二次区分作業を担務する区分装置本体31Aからなっている。
【0007】
さらに、一次区分作業そのものを担務する区分装置本体11Aは、供給部12、IDバーコード印字部13、画像入力部14、区分制御部15A、区分箱16,17、宛先バーコード印字部19を含んで構成され、住所認識部21は、住所認識制御部22、OCR(Optical Character Reader)23、VCS(Video Coding System)24、IDデータベース25を含んで構成されている。
【0008】
ここで、区分装置本体11Aの供給部12は、郵便物を、一次供給物として、区分装置本体11Aに供給するものであり、IDバーコード印字部13は、各郵便物を特定するためのIDバーコードを郵便物の紙面上へ印刷するもの(プリンタ)である。また、画像入力部14は、宛先画像やバーコード画像を撮影するもの(スキャナ)であり、撮影した画像は、郵便物に印刷されている宛先住所やIDの文字列を抽出するために、住所認識部21に入力される。
【0009】
区分制御部15Aは、区分装置本体11Aの全体の動作を制御するものであり、宛先情報にしたがって郵便物を区分(一次区分)する。区分箱16,17は、一次区分された郵便物を収容するものであり、一次区分ごとに複数の箱が用意されている。なお、一次区分の区分箱16,17の個数は、二次区分を実施する二次区分郵便局30Aを確定することができるレベルの個数で十分である。
【0010】
宛先バーコード印字部19は、住所認識部21にて識別された、二次区分郵便局30A側で実施される二次区分のために必要とする最終的な宛先情報を、郵便物の表面に印字するもの(プリンタ)である。
【0011】
また、住所認識部21の住所認識制御部22は、OCR23やVCS24の制御およびIDデータベース25の管理を実施するものであり、IDデータベース25は、各郵便物を特定するIDと宛先情報とを対応付けて格納するDB(データベース)である。
【0012】
なお、OCR23は、画像入力部14からの宛先画像やバーコード画像に基づいて、郵便物のIDを識別するとともに、郵便物の郵便番号などからなる宛先の町名までの文字情報を読み取るものである。また、VCS24は、画像入力部14からの宛先画像やバーコード画像に基づいて、二次区分として必要な最終的なレベルまで郵便物の宛先情報を識別するために、宛先の文字列を番地やマンション室番号まで含めて識別するものである。すなわち、住所認識部21では、一次区分に必要な宛先情報の識別処理のみならず、二次区分郵便局30A側で実施される二次区分のために必要とする最終的な宛先情報の識別処理まで行い、IDデータベース25に記録するとともに、宛先バーコード印字部19にて、郵便物の表面に印字させる。
【0013】
一方、二次区分作業そのものを担務する区分装置本体31Aは、供給部32、宛先バーコード読取部38、区分制御部34A、区分箱35,36を含んで構成されている。
【0014】
ここで、区分装置本体31Aの供給部32は、区分装置本体11Aにより一次区分された郵便物を、二次供給物として、区分装置本体31Aに供給するものであり、宛先バーコード読取部38は、宛先バーコード印字部19によって郵便物の紙面上に印刷された、各郵便物の宛先を特定する宛先バーコードを読み取るもの(バーコードリーダ)である。また、区分制御部34Aは、区分装置本体31Aの全体の動作を制御するものであり、宛先情報にしたがって郵便物を区分(二次区分)する。区分箱35,36は、二次区分された郵便物を収容するものであり、二次区分ごとに複数の箱が用意されている。なお、二次区分は、配達用としての最終的な仕分けまで行うものである。
【0015】
(第1の従来例の動作の説明)
次に、第1の従来例として図3に示す郵便物仕分けシステム100Aの動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。図4において、ステップS41〜S58までは、一次区分郵便局10A側の動作(郵便物の到着処理)を示し、ステップS61〜S68までは、二次区分郵便局30A側の動作(郵便物の配達処理)を示している。
【0016】
図4のフローチャートにおいて、まず、ポスト等から収集された郵便物は、一次区分郵便局10Aの区分装置本体11Aの前に配置されて(ステップS41)、しかる後、収集された郵便物は、一次区分(到着処理)を実施するために、区分装置本体11Aの供給部12へ供給される(ステップS42)。供給部12に供給された郵便物は、画像入力部14にて、光学スキャナ等によって、郵便物の宛名画像が読み取られて、住所認識部21へ送付される(ステップS43)。
【0017】
住所認識部21では、OCR23やVCS24によって、宛先画像中の宛先が逐次識別されて、最新の宛先情報として確定される。確定した宛先情報は、逐次、IDデータベース25に格納される。すなわち、OCR23やVCS24による宛先情報としての識別処理が進む都度、逐次、最新の宛先情報として、IDデータベース25に格納されていく。さらに、区分制御部15Aからの問い合わせに応じて、確定した宛先情報は区分制御部15Aに送付される。
【0018】
区分制御部15Aでは、住所認識部21にて識別された宛先情報を受領して、宛先情報として二次区分郵便局30Aにて二次仕分け(二次区分)を行うための最終レベルまで識別することができたか否かを判断する(ステップS44)。二次仕分けを行うための最終レベルまで識別することができた場合は(ステップS44のYES)、宛先バーコード印字部19にて、郵便物の表面に宛先バーコードを印刷した後(ステップS45)、区分箱16,17,…のうち、二次区分郵便局30Aに該当する宛先別の区分箱に、郵便物を区分して収容する(ステップS46)。
【0019】
一方、二次仕分けを行うための最終レベルまで識別することができなかった場合は(ステップS44のNO)、IDバーコード印字部13にて、各郵便物を特定するためのIDが、IDバーコードとして、各郵便物の表面に印字されるとともに、IDデータベース25に識別不十分の状態の宛先情報と対応付けして記録された後(ステップS47)、当該郵便物の最終レベルまでの宛先の識別が不可能であるため、再供給用の区分箱へ区分される(ステップS48)。しかる後、当該郵便物の再供給処理を行う区分装置本体11Aの前に配置されて(ステップS49)、区分装置本体11Aの供給部12へ再供給される(ステップS50)。
【0020】
次に、供給部12に再供給された郵便物の表面に印字されているIDバーコードが、図3には図示していない光学スキャナ(IDバーコード読取部)によって、読み取られ(ステップS51)、区分制御部15Aは、読み取られたIDに対応する最新の宛先情報を、住所認識部21のIDデータベース25に問い合わせる(ステップS52)。IDデータベース25では、当該IDに対応する最新の宛先情報を読み出して、区分制御部15Aに返送する。
【0021】
IDデータベース25からの宛先情報を受領した区分制御部15Aでは、受領した最新の宛先情報が、二次仕分けを行うための最終レベルまで識別されているか否かを判断する(ステップS53)。
【0022】
再供給した郵便物に関して、二次仕分けを行うための最終レベルまで識別することができた場合は(ステップS53のYES)、ステップS45,S46の場合と同様、区分制御部15Aは、宛先バーコード印字部19にて、郵便物の表面に宛先バーコードを印刷した後(ステップS54)、区分箱16,17,…のうち、二次区分郵便局30Aに該当する宛先別の区分箱に、郵便物を区分して収容する(ステップS55)。
【0023】
一方、再供給した郵便物に関して、二次仕分けを行うための最終レベルまで識別することができなかった場合は(ステップS53のNO)、当該郵便物の宛先別に関する二次仕分けとして最終レベルまでの識別を機械処理で行うことが不可能であるので、人手処理を行うために、排除箱へ区分される(ステップS56)。しかる後、当該郵便物の人手による最終レベルまでの区分処理が実施されて、区分箱16,17,…のうち、該当する区分箱に収容される(ステップS57)。
【0024】
以上によって、一次区分郵便局10における一次区分が終了すると、二次区分(二次仕分け)を実施するための搬送処理を行う(ステップS58)。
【0025】
次に、一次区分が終了した郵便物に対する二次区分(配達処理)を担務する二次区分郵便局30Aにおける動作について説明する。まず、一次区分が終了した郵便物は、二次区分郵便局30Aの区分装置本体31Aの前に配置されて(ステップS61)、二次区分(配達処理)を実施するために、区分装置本体31Aの供給部32へ供給されて(ステップS62)、宛先バーコード読取部38にて、光学スキャナ等によって、郵便物の宛先バーコードが読み取られて、区分制御部34Aへ送付される(ステップS63)。
【0026】
しかる後、区分制御部34Aでは、宛先バーコード読取部38からの宛先IDバーコードに該当する宛先情報として、二次区分に十分な最終レベルの情報が得られているか否かを確認する(ステップS64)。二次区分に十分な最終レベルの情報が得られている場合は(ステップS64のYES)、区分箱35,36,…のうち、取得した宛先情報に該当する宛先の区分箱に郵便物を収容する(ステップS65)。
【0027】
一方、二次区分に十分な最終レベルの情報が得られていない場合は(ステップS64のNO)、当該郵便物の宛先別の二次区分が機械処理では不可能な宛先情報として、人手による区分処理を行うために、排除箱へ区分される(ステップS66)。しかる後、当該郵便物の人手による区分処理が実施されて、区分箱35,36,…のうち、該当する区分箱に収容される(ステップS67)。
【0028】
以上によって、二次区分郵便局30Aにおける二次区分が終了すると、各区分箱35,36,・・・に収容されている郵便物が取り出されて、各宛先に対する配達処理を行う(ステップS68)。
【0029】
次に、「郵便物IDと宛先情報とをデータベースで管理する方法」について、第2の従来例として、その概要を図5、図6を用いて説明する。図5は、第2の従来例の郵便物仕分けシステムとして、一次区分郵便局と二次区分郵便局とのシステム構成を示すシステム構成図であり、図6は、図5の従来の郵便物仕分けシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【0030】
(第2の従来例の構成)
第2の従来例においても、第1の実施例の場合と同様、図5の郵便物仕分けシステム100Bに示すように、到着した郵便物の一次段階の仕分け作業に相当する一次区分作業(郵便物の到着処理)を担当する一次区分郵便局10Bと、一次段階の仕分けがなされた郵便物をさらに第二段階の仕分け作業(郵便物の配達処理)に相当する二次区分作業を担当する二次区分郵便局30Bとから構成されている。
【0031】
一次区分郵便局10Bは、一次区分作業そのものを担務する区分装置本体11Bと、一次仕分け作業(一次区分作業)および二次仕分け作業(二次区分作業)に必要な宛先住所の認識処理を行う住所認識部21とからなり、二次区分郵便局30Bは、二次区分作業そのものを担務する区分装置本体31Bと、二次仕分け作業(二次区分作業)に必要な宛先住所の認識処理を行う住所認識部21Bとからなっている。なお、二次区分郵便局30Bの住所認識部21Bは、一次区分郵便局10Bの住所認識部21の情報を、通信インフラを介して転送することによって構成されるものである。
【0032】
さらに、一次区分作業そのものを担務する区分装置本体11Bは、供給部12、IDバーコード印字部13、画像入力部14、区分制御部15B、区分箱16,17、宛先バーコード印字部19を含んで構成され、住所認識部21は、住所認識制御部22、OCR(Optical Character Reader)23、VCS(Video Coding System)24、IDデータベース25を含んで構成されており、図3の区分装置本体11Aにおける宛先バーコード印字部19を削除し、かつ、区分制御部15Aの代わりに区分制御部15Bを用いる以外は、図3の区分装置本体11Aと全く同様である。ここで、区分制御部15Bまたは住所認識制御部22は、住所認識部21のIDデータベース25の記録内容を、通信インフラを介して、二次区分郵便局30Bの住所認識部21BのIDデータベース25Bに転送する機能を備えている。
【0033】
すなわち、図5の一次区分郵便局10Bでは、二次区分に必要な宛先情報を、郵便物に印刷する代わりに、住所認識部21において二次区分に必要な宛先情報まで識別処理してIDデータベース25に記録されている宛先情報を、二次区分郵便局30Bの住所認識部21BのIDデータベース25Bに転送する動作を行っている以外は、図3の一次区分郵便局10Aと全く同様である。
【0034】
一方、二次区分作業そのものを担務する区分装置本体31Bは、供給部32、宛先バーコード読取部38、区分制御部34B、区分箱35,36を含んで構成され、住所認識部21Bは、住所認識制御部22B、OCR(Optical Character Reader)23B、VCS(Video Coding System)24B、IDデータベース25Bを含んで構成されている。すなわち、図3の区分装置本体31Aにおける宛先バーコード読取部38、区分制御部34Aの代わりに、それぞれ、IDバーコード読取部33、区分制御部34Bを用いる以外は、図3の区分装置本体34Aと全く同様である。なお、第2の従来例の場合、前述のように、二次区分郵便局30B側でも、図3の一次区分郵便局10Aの住所認識部21と全く同一の構成からなる住所認識部21Bを備えていて、一次区分郵便局10Bの住所認識部21からの情報を転送するようにしている。
【0035】
ここで、区分装置本体31Bの供給部32、区分箱35,36は、図3の区分装置本体31Aの場合と全く同様であり、供給部32は、区分装置本体11Aにより一次区分された郵便物を、二次供給物として、区分装置本体31Bに供給するものであり、区分箱35,36は、二次区分された郵便物を収容するものである。また、IDバーコード読取部33は、IDバーコード印字部13によって郵便物の紙面上に印刷された、各郵便物を特定するIDバーコードを読み取るもの(バーコードリーダ)である。また、区分制御部34Bは、区分装置本体31Bの全体の動作を制御するものであり、区分箱35,36へ、二次区分された郵便物を収容するものである。
【0036】
なお、二次区分郵便局30Bの住所認識部21Bは、前述したように、一次区分郵便局10Bの住所認識部21の情報を、通信インフラを介して転送することによって構成されるものであり、二次区分郵便局30BのIDデータベース25Bには、一次区分郵便局10BのIDデータベース25に記録されているIDおよび最新の宛先情報と全く同一の内容が記録されている。
【0037】
(第2の従来例の動作の説明)
次に、第2の従来例として図5に示す郵便物仕分けシステム100Bの動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。図6において、ステップS71〜S86までは、一次区分郵便局10B側の動作(郵便物の到着処理)を示し、ステップS91〜S99までは、二次区分郵便局30B側の動作(郵便物の配達処理)を示している。
【0038】
図6のフローチャートにおいて、まず、ポスト等から収集された郵便物は、一次区分郵便局10Aの区分装置本体11Bの前に配置されて(ステップS71)、しかる後、収集された郵便物は、一次区分(到着処理)を実施するために、区分装置本体11Bの供給部12へ供給される(ステップS72)。供給部12に供給された郵便物は、IDバーコード印字部13にて、各郵便物を特定するためのIDが、IDバーコードとして、各郵便物の表面に印字された後(ステップS73)、画像入力部14にて、光学スキャナ等によって、郵便物の宛名画像とIDバーコード画像とが読み取られて、住所認識部21へ送付される(ステップS74)。
【0039】
住所認識部21では、OCR23やVCS24によって、宛先とIDとが逐次識別されて、各IDに対応する最新の宛先情報として確定される。確定したIDと宛先情報とは、逐次、IDデータベース25に格納されると同時に、二次区分郵便局30BのIDデータベース25Bにも通信インフラを介して転送して格納される。すなわち、OCR23やVCS24による宛先情報としての識別処理が進む都度、逐次、最新の宛先情報として、IDデータベース25に格納されていくと同時に、通信インフラを介して転送されて、二次区分郵便局30BのIDデータベース25Bに格納されていく。さらに、区分制御部15Bからの問い合わせに応じて、確定したIDと宛先情報とは区分制御部15Bに送付される。
【0040】
区分制御部15Bでは、住所認識部21にて識別されたIDと宛先情報とを受領して、宛先情報として二次区分郵便局30Aにて二次仕分け(二次区分)を行うための最終レベルまで識別することができたか否かを判断する(ステップS75)。二次仕分けを行うための最終レベルまで識別することができた場合は(ステップS75のYES)、区分箱16,17,…のうち、二次区分郵便局30Bに該当する宛先別の区分箱に、郵便物を区分して収容する(ステップS76)。
【0041】
一方、二次仕分けを行うための最終レベルまで識別することができなかった場合は(ステップS75のNO)、当該郵便物の最終レベルまでの宛先の識別が不可能であるため、再供給用の区分箱へ区分される(ステップS77)。しかる後に実施されるステップS78〜S85までの処理は、図4に示す第1の従来例のステップS49〜S57のうち、ステップS54の宛先情報の印字処理を除いた各ステップにおける処理と全く同一であり、ここでの詳細な説明は省略する。
【0042】
次に、一次区分が終了した郵便物に対する二次区分(配達処理)を担務する二次区分郵便局30Bにおける動作について説明する。まず、一次区分が終了した郵便物は、二次区分郵便局30Bの区分装置本体31Bの前に配置されて(ステップS91)、二次区分(配達処理)を実施するために、区分装置本体31Bの供給部32へ供給されて(ステップS92)、IDバーコード読取部33にて、光学スキャナ等によって、郵便物に印字されているIDバーコードが読み取られて、区分制御部34Bへ送付される(ステップS93)。
【0043】
しかる後、区分制御部34Bでは、IDバーコード読取部33からのIDバーコードに該当する宛先情報を、住所認識部21Bに問い合わせる(ステップS94)。住所認識部21Bは、IDデータベース25Bに一次区分郵便局10Bから転送して記録されている宛先情報を読み出して、区分制御部34Bに返送する。区分制御部34Bは、IDデータベース25Bから読み出した宛先情報として、二次区分に十分な最終レベルの情報が得られているか否かを確認する(ステップS95)。二次区分に十分な最終レベルの情報が得られている場合は(ステップS95のYES)、区分箱35,36,…のうち、取得した宛先情報に該当する宛先の区分箱に郵便物を収容する(ステップS96)。
【0044】
一方、二次区分に十分な最終レベルの情報が得られていない場合は(ステップS95のNO)、当該郵便物の宛先別に関する二次区分を機械処理で行うことが不可能な宛先情報として、人手による区分処理を行うために、排除箱へ区分される(ステップS97)。しかる後、当該郵便物の人手による区分処理が実施されて、区分箱35,36,…のうち、該当する区分箱に収容される(ステップS98)。
【0045】
以上によって、二次区分郵便局30Bにおける二次区分が終了すると、各区分箱35,36,・・・に収容されている郵便物が取り出されて、各宛先に対する配達処理を行う(ステップS99)。
【特許文献1】特開2002−355613号公報(第3−4頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0046】
しかしながら、前述のような従来の郵便物仕分けシステムでは、以下のような問題がある。
【0047】
第1の従来例として示した図3、図4のような「宛先バーコードを郵便物へ印字する方法」の場合、二次区分に必要なレベルまで住所認識部21にて宛先を確定して、宛先バーコード印字部19にて、各郵便物に印字することが必要である。しかし、一般的に、二次区分に必要なレベルの宛先としては、町名以下の番地レベルまで必要とすることが多く、OCR23の識別処理のみで確定する確率は高くない。OCR23の識別処理で確定しなかった郵便物の宛先は、VCS24にて確定させることが一般的であり、VCS24による識別処理には比較的長い処理時間が必要となっている。このため、図4のフローチャートのステップS44での最終レベルの宛先情報が得られているか否かの判定結果として、得られていないとの判定とされて(ステップS44のNO)、ステップS47以降の再供給ルートに進む可能性が非常に高い。
【0048】
ステップS47以降の再供給ルートは、VCS24のオフライン処理すなわちOffline Video Coding等での住所確定を待って、再供給を実施する必要があるとともに、郵便物を区分装置本体11Aに二度に亘って供給するという無駄な作業となる。一方、この無駄な作業を減らすためには、ステップS44の最終レベルの宛先情報に関する判定処理に至るまでに、より多くの郵便物の宛先を、二次区分に必要な最終レベルまで確定させることが必要となるため、VCS24の処理時間として十分なOnline
Video Coding時間を確保する方法を取らざるを得ない。
【0049】
すなわち、一般的には、図4のフローチャートのステップS43とステップS44との間に、長大な遅延ルートを設けることによってVCS24の処理時間を長く確保するようにして実現する方法が採用されている。この結果として、全体の区分処理が遅延してしまう結果を招くとともに、区分装置本体11Aの装置サイズが大きくなるという問題点が発生してしまう。
【0050】
一方、第2の従来例として示した図5、図6のような「郵便物IDと宛先情報とをデータベースで管理する方法」の場合、郵便物を特定するIDと関連付けられて記録されている宛先情報を、一次区分郵便局10BのIDデータベース25から二次区分郵便局30BのIDデータベース25Bへ、通信インフラを使用して転送することが必要であり、郵便局間に跨る大規模な通信インフラを導入することが必要になってしまう。郵便業務を行う業者によっては、このような通信インフラを用意することが不可能な場合もあるし、通信インフラへの投資が回収できない場合も発生する。
【0051】
また、このような方式においては、IDデータベース25、25Bにて、宛先情報に関するすべてのデータが一元管理されている点にも問題がある。例えば、二次区分の段階で、IDデータベース25Bの記録内容が破損していた場合には、急遽、一次区分の処理から実施し直すか、あるいは、一次区分郵便局10BのIDデータベース25から当該二次区分郵便局30BのIDデータベース25Bに対して一括して再送する処理を追加して行うことが必要となる。
【0052】
通常、二次区分は深夜あるいは早朝に実施される場合が多く、このような時間帯では、一次区分処理を最初から実施し直そうとしても、郵便物のVideo Codingを行う作業者を、急遽、確保することは現実的には困難であり、OCR23の識別結果のみで二次区分を実施することになってしまう。しかし、OCR23の区分率は、前述したように、低く、最終的には、人手による区分が大量に発生してしまうという問題が発生する。
【0053】
一方、一次区分郵便局10BのIDデータベース25から特定の二次区分郵便局30BのIDデータベース25Bに対して一括して再送する処理を行おうとしても、通常処理とは異なる異常処理であり、当該再送処理に精通した作業者を、急遽、確保することは現実的には困難である。
【0054】
また、この方式は、IDデータベース25からIDデータベース25Bへの転送を仲介する通信インフラに障害が発生した場合にも、同様に、二次区分郵便局30Bにおけるすべての郵便物に関する二次区分を実施することができなくなるという大規模な障害に陥る問題が発生してしまう。
【0055】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、二次区分郵便局へ郵便物を輸送・保管するためのトレイや郵袋等の輸送・保管媒体に、郵便物を特定するIDと宛先情報とを記録し、二次区分郵便局にてトレイや郵袋等の輸送・保管媒体に記録されているIDと宛先情報とを読み取る仕組みを有する郵便物仕分けシステムおよび郵便物仕分け方法を提供することを、その目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0056】
前述の課題を解決するため、本発明による郵便物仕分けシステムおよび郵便物仕分け方法は、次のような特徴的な構成を採用している。
【0057】
(1)郵便物の到着処理として郵便物を一次区分する一次区分郵便局と、郵便物の配達処理として一次区分された郵便物を二次区分する二次区分郵便局とから構成される郵便物仕分けシステムにおいて、前記一次区分郵便局に、到着した各郵便物を特定するIDを郵便物上に印字するID印字手段と、各郵便物の宛先画像から一次区分および二次区分に必要とする宛先情報を逐次識別して、前記IDに対応付けてデータベースに格納する住所認識手段と、前記住所認識手段にて識別された一次区分に必要な宛先情報に基づいて、郵便物を前記二次区分郵便局対応の区分箱に区分し、前記区分箱のいずれかが満杯になった時点で当該区分箱に区分されている郵便物を輸送・保管するための輸送・保管媒体に移し替える区分制御手段と、前記輸送・保管媒体に備えられている情報の記録・読取が可能な記録機構に、当該輸送・保管媒体に移し替えられた郵便物の二次区分に必要な宛先情報を前記データベースから取得して、前記IDと対応付けて記録する情報書込手段と、を少なくとも備え、前記二次区分郵便局に、前記一次区分郵便局からの前記輸送・保管媒体の前記記録機構に記録された前記IDごとの前記宛先情報を読み取る情報読取手段と、前記輸送・保管媒体に格納されている郵便物上に印字されている前記IDを読み取って、前記情報読取手段により読み取った前記IDごとの前記宛先情報により、当該郵便物に関する前記宛先情報を取得して、取得した前記宛先情報に基づいて、当該郵便物を配達先の区分箱に区分する配達用区分制御手段と、を少なくとも備えている郵便物仕分けシステム。
(2)郵便物の到着処理として郵便物を一次区分する一次区分郵便局と、郵便物の配達処理として一次区分された郵便物を二次区分する二次区分郵便局とから構成される郵便物仕分けシステムにおいて、前記一次区分郵便局に、到着した各郵便物の特徴を抽出して当該郵便物を特定するための特徴コードを付与する特徴抽出手段と、各郵便物の宛先画像から一次区分および二次区分に必要とする宛先情報を逐次識別して、前記特徴コードに対応付けてデータベースに格納する住所認識手段と、前記住所認識手段にて識別された一次区分に必要な宛先情報に基づいて、郵便物を前記二次区分郵便局対応の区分箱に区分し、前記区分箱のいずれかが満杯になった時点で当該区分箱に区分されている郵便物を輸送・保管するための輸送・保管媒体に移し替える区分制御手段と、前記輸送・保管媒体に備えられている情報の記録・読取が可能な記録機構に、当該輸送・保管媒体に移し替えられた郵便物の二次区分に必要な宛先情報を前記データベースから取得して、前記特徴コードと対応付けて記録する情報書込手段と、を少なくとも備え、前記二次区分郵便局に、前記一次区分郵便局からの前記輸送・保管媒体の前記記録機構に記録された前記特徴コードごとの前記宛先情報を読み取る情報読取手段と、前記輸送・保管媒体に格納されている郵便物の特徴を抽出することにより当該郵便物を特定するための前記特徴コードを把握して、前記情報読取手段により読み取った前記特徴コードごとの前記宛先情報により、当該郵便物に関する前記宛先情報を取得して、取得した前記宛先情報に基づいて、当該郵便物を配達先の区分箱に区分する配達用区分制御手段と、を少なくとも備えている郵便物仕分けシステム。
(3)上記(2)の郵便物仕分けシステムにおいて、前記特徴抽出手段が抽出する各郵便物の特徴として、郵便物の形状、および/または、郵便物の色情報を、少なくとも用いる郵便物仕分けシステム。
(4)上記(1)ないし(3)のいずれかの郵便物仕分けシステムにおいて、前記情報書込手段により前記宛先情報を前記特徴コードと対応付けて前記輸送・保管媒体の前記記録機構に記録する時点が、前記区分制御手段によって前記二次区分郵便局対応の前記区分箱が満杯になったことを検出して当該区分箱に区分されている郵便物を前記輸送・保管媒体に移し替える時点以降である郵便物仕分けシステム。
(5)上記(1)ないし(4)のいずれかの郵便物仕分けシステムにおいて、前記情報読取手段により前記一次区分郵便局からの前記輸送・保管媒体の前記記録機構に記録された前記特徴コードごとの前記宛先情報を読み取る時点が、二次区分用の機械処理を行うための窓口に前記輸送・保管媒体が到着した時点以前である郵便物仕分けシステム。
(6)上記(1)ないし(5)のいずれかの郵便物仕分けシステムにおいて、前記輸送・保管媒体の前記記録機構が、前記IDまたは前記特徴コードに対応付けて二次区分用の前記宛先情報を少なくとも記録可能な非接触型ICチップを実装するか、または、前記IDまたは前記特徴コードに対応付けて二次区分用の前記宛先情報を少なくとも記録可能な2次元バーコードを貼付するか、のいずれかの手段からなっている郵便物仕分けシステム。
(7)上記(1)ないし(6)のいずれかの郵便物仕分けシステムにおいて、前記輸送・保管媒体の前記記録機構に、郵便物の形状および/または色情報、および/または、郵便物の作成者に関する情報を少なくとも含む情報を、さらに追加して記録している郵便物仕分けシステム。
(8)郵便物の到着処理として郵便物を一次区分する一次区分郵便局と、郵便物の配達処理として一次区分された郵便物を二次区分する二次区分郵便局とから構成される郵便物仕分けシステムにおける郵便物仕分け方法であって、前記一次区分郵便局に、到着した各郵便物を特定するIDを郵便物上に印字するID印字ステップと、各郵便物の宛先画像から一次区分および二次区分に必要とする宛先情報を逐次識別する住所認識ステップと、識別された一次区分に必要な宛先情報に基づいて、郵便物を前記二次区分郵便局対応の区分箱に区分し、前記区分箱のいずれかが満杯になった時点で当該区分箱に区分されている郵便物を輸送・保管するための輸送・保管媒体に移し替える区分制御ステップと、前記輸送・保管媒体に備えられている情報の記録・読取が可能な記録機構に、当該輸送・保管媒体に移し替えられた郵便物の二次区分に必要な前記宛先情報を前記IDと対応付けて記録する情報記録ステップと、を少なくとも有し、前記二次区分郵便局に、前記一次区分郵便局からの前記輸送・保管媒体の前記記録機構に記録された前記IDごとの前記宛先情報を読み取る情報読取ステップと、前記輸送・保管媒体に格納されている郵便物に印字されている前記IDを読み取って、前記情報読取ステップにより読み取った前記IDごとの前記宛先情報により、当該郵便物に関する前記宛先情報を取得して、取得した前記宛先情報に基づいて、当該郵便物を配達先の区分箱に区分する配達用区分制御ステップと、を少なくとも有している郵便物仕分け方法。
(9)郵便物の到着処理として郵便物を一次区分する一次区分郵便局と、郵便物の配達処理として一次区分された郵便物を二次区分する二次区分郵便局とから構成される郵便物仕分けシステムにおける郵便物仕分け方法であって、前記一次区分郵便局に、到着した各郵便物の特徴を抽出して当該郵便物を特定するための特徴コードを付与する特徴抽出ステップと、各郵便物の宛先画像から一次区分および二次区分に必要とする宛先情報を逐次識別する住所認識ステップと、識別された一次区分に必要な宛先情報に基づいて、郵便物を前記二次区分郵便局対応の区分箱に区分し、前記区分箱のいずれかが満杯になった時点で当該区分箱に区分されている郵便物を輸送・保管するための輸送・保管媒体に移し替える区分制御ステップと、前記輸送・保管媒体に備えられている情報の記録・読取が可能な記録機構に、当該輸送・保管媒体に移し替えられた郵便物の二次区分に必要な前記宛先情報を前記IDと対応付けて記録する情報記録ステップと、を少なくとも有し、前記二次区分郵便局に、前記一次区分郵便局からの前記輸送・保管媒体の前記記録機構に記録された前記特徴コードごとの前記宛先情報を読み取る情報読取ステップと、前記輸送・保管媒体に格納されている郵便物の特徴を抽出することにより当該郵便物を特定するための前記特徴コードを把握して、前記情報読取ステップにより読み取った前記特徴コードごとの前記宛先情報により、当該郵便物に関する前記宛先情報を取得して、取得した前記宛先情報に基づいて、当該郵便物を配達先の区分箱に区分する配達用区分制御ステップと、を少なくとも有している郵便物仕分け方法。
(10)上記(8)または(9)の郵便物仕分け方法において、前記輸送・保管媒体の前記記録機構が、前記IDまたは前記特徴コードに対応付けて二次区分用の前記宛先情報を少なくとも記録可能な非接触型ICチップを実装するか、または、前記IDまたは前記特徴コードに対応付けて二次区分用の前記宛先情報を少なくとも記録可能な2次元バーコードを貼付するか、のいずれかからなっている郵便物仕分け方法。
【発明の効果】
【0058】
本発明の郵便物仕分けシステムおよび郵便物仕分け方法によれば、二次区分郵便局へ郵便物を輸送・保管するためのトレイや郵袋などの輸送・保管媒体に、郵便物を特定するIDと宛先情報とを記録し、二次区分郵便局にてトレイや郵袋等の輸送・保管媒体に記録されているIDと宛先情報とを読み取る仕組みを有しているので、以下のような効果を奏することができる。
【0059】
まず、郵便物の保管・輸送手段とするトレイや郵袋などの媒体そのものに、郵便物を特定するためのIDと対応する宛先情報とを記録して読み取り可能としているので、一次区分郵便局と二次区分郵便局との間の郵便局間に大規模な通信インフラを用意する必要はなく、郵便物を特定するIDと宛先情報との対応関係を、郵便物の輸送・保管媒体そのものを用いて郵便局間で転送することが可能であり、二次区分郵便局において、効率的な二次区分(郵便物の配達処理)を実施することが可能である。
【0060】
また、郵便物の一次区分用の区分箱が満杯になって、当該郵便物をトレイや郵袋などの輸送・保管媒体に移し替える時点で、当該輸送・保管媒体にIDと対応する宛先情報とを記録するようにしているので、従来技術のような宛名処理に関する遅延ルートを特に設置する必要もなく、二次区分に十分なレベルが得られるまでの宛先情報の識別処理例えばVCSにおけるVideo Coding処理を実施するための時間を確保することができる。これにより、従来技術のように、一次区分郵便局における郵便物を再供給するような無駄な作業の発生量を大幅に削減することも可能になる。
【0061】
また、IDおよび宛先情報などの情報を、集中することなく、数十〜百通程度の郵便物の収容量となる各輸送・保管媒体ごとに分割して管理しているため、宛先情報などの情報を記録するデータベースが故障するような問題が発生した場合であっても、大規模な障害に波及する心配はない。
【0062】
さらに説明すると、本発明においては、一次仕分けの郵便局(一次区分郵便局)において郵便物上に印字されたID(郵便物を特定する情報)と当該郵便物の宛先情報等を、郵便物を輸送・保管するトレイや郵袋などの輸送・保管媒体上に記録して、二次仕分けの郵便局(二次区分郵便局)へ伝達する点に特徴を有している。この結果、一次仕分けの郵便局では、宛先情報としては二次仕分けの郵便局を特定することが可能なレベル(通常は、郵便番号レベル)までを確定させた段階で、二次仕分けの郵便局への搬送区分を決定することが可能となる。
【0063】
これにより、一次仕分けの郵便局において、宛先情報を二次区分に十分なレベルまで確定しない段階で、一次仕分けを行うことが可能になり、一次仕分けを早急に実施することができるとともに、郵便物の再供給の発生量を、最小限に抑えることができる。
【0064】
さらに、郵便物の輸送・保管媒体にIDと宛先情報等を記録する時点は、一次仕分け(一次区分)結果として、二次仕分けを行う郵便局向けの区分箱が満杯になって、区分箱に収容されていた郵便物を輸送・保管媒体に移し替える時点であり、二次区分に十分な宛先情報を住所認定部にて確定するために十分な時間を確保する(例えば、VCS等で作業者が住所打鍵を実施するための時間を十分に確保する)ことが可能であるので、輸送・保管媒体には、二次区分に十分なレベル(町名以下の番地、マンション室番号までの情報レベル)の宛先情報を記録することが可能になる。
【0065】
したがって、従来技術のような二次区分に十分なレベルの宛先バーコードを、一次仕分けの郵便局で、郵便物上に印字することが不要となるとともに、二次仕分けの郵便局での効率的な二次仕分けが可能になる。さらには、従来技術のような宛先処理に関する遅延ルートを設ける必要もない。
【0066】
また、輸送・保管媒体にてIDと宛先情報等のデータを、他の郵便局へ、すなわち、一次仕分けの郵便局から二次仕分けの郵便局へ送付する仕組みとしているので、一次仕分けの郵便局と二次仕分けの郵便局との間を情報転送するために、郵便局間に跨る大掛かりな通信インフラ基盤を整備拡充する必要もないので、通信インフラ環境が貧弱な郵便業者であっても容易な導入が可能になる。
【0067】
さらに、郵便物IDと宛先情報等をデータベースによって管理する従来技術のような方法の場合には、このデータベースが破損する事態が発生すると、一度に、数十万通分にも及ぶ大量のデータが消失してしまい、大事故に発展することになる。しかし、本発明においては、郵便物IDと宛先情報等の情報を、トレイや郵袋等の輸送・保管媒体ごとに小分けにして小さな単位で管理しているので、万が一、一つの輸送・保管媒体の情報が消失してしまったとしても、被害は、当該輸送・保管媒体に含まれていた数十〜百通程度の被害を抑えることができ、大規模な障害となることを防ぐことができる。
【0068】
また、トレイや郵袋等の輸送・保管媒体にIDや宛先情報等のデータを記録する方法としては、非接触で書き込み可能な非接触型ICチップを輸送・保管媒体に実装するか、あるいは、大容量のデータの記録が可能な2次元バーコードが印刷されたラベルを輸送・保管媒体に貼付するかのいずれかの手段を用いることによって、容易に実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0069】
以下、本発明による郵便物仕分けシステムおよび郵便物仕分け方法の好適実施形態例について添付図を参照して説明する。
【0070】
(本発明の特徴)
本発明の実施例の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明においては、一次仕分けの郵便局において、郵便物を特定するID(郵便物ID)と当該郵便物の宛先情報等を、当該郵便物を輸送・保管するためのトレイや郵袋等の輸送・保管媒体上に記録して、二次仕分けの郵便局へ伝達する点に特徴を有している。ここに、トレイや郵袋などの郵便物を輸送・保管するための輸送・保管媒体には、情報の記録機構として、非接触型ICチップを実装したり、2次元バーコードラベル等を貼付したりする手段を有している。
【0071】
この結果、郵便物そのものの紙面上に二次区分を行うための宛先バーコードを印字しなくても、二次仕分けの郵便局での効率的な二次仕分けが可能になる。また、郵便局間の通信インフラ基盤の整備拡充に頼る必要もなく、通信インフラ環境の貧弱な郵便業者に対しても容易な導入が可能になる。
【0072】
さらに、郵便物IDと宛先情報等をデータベースによって管理する方法の場合には、このデータベースが破損する事態が発生すると、一度に、数十万通分にも及ぶ大量のデータが消失してしまい、大事故に発展することになるが、本発明においては、輸送・保管媒体ごとに情報を小分けにして管理しているので、万が一、一つの輸送・保管媒体の情報が消失してしまったとしても、被害は、当該輸送・保管媒体に収容されていた数十〜百通程度の被害を抑えることができる。
【0073】
(本発明の実施例の構成)
本発明による郵便物仕分けシステムの一実施例として、一次区分郵便局と二次区分郵便局とのシステム構成の一例を図1に示す。図1の郵便物仕分けシステム100に示すように、従来の郵便物仕分けシステム100A,100Bの場合と同様に、到着した郵便物の一次段階の仕分け作業に相当する一次区分作業(郵便物の到着処理)を担当する一次区分郵便局10と、一次段階の仕分けがなされた郵便物をさらに第二段階の仕分け作業に相当する二次区分作業(郵便物の配達処理)を担当する二次区分郵便局30とから構成されている。ここで、一次区分郵便局10と二次区分郵便局30とは、互いに異なる郵便局である場合のみならず、同じ郵便局であっても良い。
【0074】
さらに、一次区分郵便局10は、従来の郵便物仕分けシステム100Aの場合と同様に、一次区分作業そのものを担務する区分装置本体11と、一次仕分け作業(一次区分作業)および二次仕分け作業(二次区分作業)に必要な宛先住所の認識処理を行う住所認識部21とからなり、二次区分郵便局30も、従来の郵便物仕分けシステム100Aの場合と同様に、二次区分作業を担務する区分装置本体31からなっている。
【0075】
さらに、一次区分作業そのものを担務する区分装置本体11は、供給部12、IDバーコード印字部13、画像入力部14、区分制御部15、区分箱16,17、ID情報書込部18を少なくとも含んで構成され、住所認識部21は、住所認識制御部22、OCR(Optical Character Reader)23、VCS(Video Coding System)24、IDデータベース25を少なくとも含んで構成されている。
【0076】
ここで、区分装置本体11の供給部12は、郵便物を、機械処理のための一次供給物として、区分装置本体11に供給するものであり、IDバーコード印字部13は、各郵便物を特定するためのIDバーコードを郵便物の紙面上へ印刷するもの(プリンタ)である。また、画像入力部14は、宛先画像やバーコード画像を撮影するもの(スキャナ)であり、撮影した画像は、郵便物に印刷されている宛先住所やIDの文字列を抽出するために、住所認識部21に入力される。
【0077】
区分制御部15は、区分装置本体11の全体の動作を制御するものであり、住所認識部21で識別された宛先情報にしたがって、郵便物を区分(一次区分)する。区分箱16,17は、一次区分された郵便物を収容するものであり、一次区分ごとに複数の箱が用意されている。なお、一次区分は、二次区分を実施する二次区分郵便局30を確定することができるレベルで十分であり、二次区分までの最終的な仕分けまで行う必要はなく、通常は、住所認識部21において郵便番号のレベルまで識別された段階で郵便物の区分箱への区分を実施しても十分である。
【0078】
また、ID情報書込部18は、本発明に特有の回路部であり、二次区分作業を行う二次区分郵便局30で参照することにより、二次区分作業を容易に実施可能とするために、一次区分作業結果として区分箱16,17に仕分けした郵便物を収納するトレイや郵袋などの輸送・保管媒体の表面に、その中身の郵便物を特定するIDと当該IDに対応する郵便物の宛先情報等を書き込むものである。
【0079】
ここに、トレイや郵袋などの郵便物を輸送・保管するための輸送・保管媒体には、前述のように、非接触型ICチップを実装したり、2次元バーコードラベル等を貼付したりするための機構を有していて、IDと宛先情報等を書き込むことが可能な構造とされている。なお、供給部12、IDバーコード印字部13、画像入力部14、区分箱16,17の各構成要素は、従来の郵便物仕分けシステム100Aとして図3に示した区分装置本体11Aにおける構成要素と全く同様である。
【0080】
また、住所認識部21の住所認識制御部22は、OCR23やVCS24の制御およびIDデータベース25の管理を実施するものであり、IDデータベース25は、各郵便物を特定するIDと宛先情報とを対応付けて格納するDB(データベース)である。なお、OCR23は、画像入力部14からの宛先画像やバーコード画像に基づいて、郵便物のIDを識別するとともに、郵便物の郵便番号などからなる宛先の町名までの文字情報を読み取るものである。
【0081】
また、VCS24は、画像入力部14からの宛先画像やバーコード画像に基づいて、二次区分として必要な最終的なレベルまで郵便物の宛先情報を識別するために、宛先の文字列を番地やマンション室番号まで含めて識別するものである。すなわち、住所認識部21では、一次区分に必要な宛先情報の識別処理のみならず、二次区分郵便局30側で実施される二次区分のために必要とする最終的な宛先情報の識別処理までを逐次行い、IDデータベース25に記録するとともに、ID情報書込部18にて、郵便物を収納したトレイや郵袋などの輸送・保管媒体に記録させる。
【0082】
すなわち、一次区分郵便局10において郵便物が初めて機械処理される一次処理の段階では、各郵便物上に郵便物を特定するID(郵便物ID)がIDバーコード印字部13で印字されるとともに、各郵便物の宛先情報が住所認識部21にて認識されて、郵便物を特定するIDと住所認識部21にて認識された郵便物の宛先情報とがセットとされてIDデータベース25へ格納される。
【0083】
また、一次区分郵便局10における区分制御部15は、住所認識部21に問い合わせることにより取得したIDと宛先情報に基づいて、郵便物を宛先情報に従って一次区分を実施する。一次区分として用いる宛先情報は、前述のように、二次区分に必要なレベルまで確定している必要はなく、二次区分を実施する二次区分郵便局30が確定できるレベル(通常、郵便番号レベル)で十分である。一次区分された郵便物は、それぞれ、区分先の区分箱16,17,…に収容される。
【0084】
区分先の区分箱16,17,…のうち、或る区分箱が満杯になると、手動または自動によって、その区分箱に収容された郵便物は、トレイや郵袋などの輸送・保管媒体に移される。この時、その郵便物のIDと最新の宛先情報(この段階では、二次区分のために必要とする最終的なレベルまでに識別された情報とされて、IDデータベース25に記録されている最新の宛先情報)についても、ID情報書込部18によってトレイや郵袋などの輸送・保管媒体に書き込まれる。
【0085】
一方、二次区分作業そのものを担務する区分装置本体31は、供給部32、IDバーコード読取部33、区分制御部34、区分箱35,36、ID情報読取部37を少なくとも含んで構成されている。
【0086】
ここで、区分装置本体31の供給部32は、区分装置本体11により一次区分された郵便物を、二次供給物として、区分装置本体31に供給するものであり、IDバーコード読取部33は、IDバーコード印字部13によって郵便物の紙面上に印刷された、各郵便物を特定するIDバーコードを読み取るもの(バーコードリーダ)である。また、区分制御部34は、区分装置本体31の全体の動作を制御する配達用の区分制御手段を提供するものであり、住所認識部21で識別された宛先情報にしたがって郵便物を区分(二次区分)する。区分箱35,36は、二次区分された郵便物を収容するものであり、二次区分ごとに配達先の区分箱として複数の箱が用意されている。なお、二次区分は、各郵便物の配達用としての最終的な仕分けまで行うものである。
【0087】
また、ID情報読取部37は、本発明に特有の回路部であり、一次区分郵便局10のID情報書込部18によって、郵便物を収納するトレイや郵袋などの輸送・保管媒体の表面に書き込まれた、当該輸送・保管媒体の中身の郵便物のIDと宛先情報等を読み取るものである。なお、供給部32、IDバーコード読取部33、区分箱35,36の各構成要素は、従来の郵便物仕分けシステム100Aとして図3に示した区分装置本体31Aにおける構成要素と全く同様である。
【0088】
すなわち、二次区分郵便局30においては、一次区分郵便局10のID情報書込部18にてトレイや郵袋などの輸送・保管媒体に書き込まれたIDと宛先情報等はID情報読取部37にて読み取られ、区分制御部34に送付されて、データテーブルとして保存される。
【0089】
さらに、二次区分郵便局30の供給部32に取り込まれた郵便物上に印字されているIDがIDバーコード読取部33にて読み取られて、区分制御部34に送付される。これにより、区分制御部34は、IDバーコード読取部33からの郵便物のIDごとに、先に登録されたデータテーブルから対応する宛先情報等を取り出して、当該郵便物の宛先別の二次区分を実施して、該当する区分箱35,36,…に収容する。
【0090】
以上の図1の便物仕分けシステム100の実施例に示すように、本発明においては、一次区分郵便局10側の区分装置本体11には、トレイや郵袋などの輸送・保管媒体にIDと宛先情報等を書き込むためのID情報書込部18が新たに実装され、二次区分郵便局30側の区分装置本体31には、トレイや郵袋などの輸送・保管媒体に書き込まれたIDと宛先情報等を読み取るためのID情報読取部37が新たに実装されている。これに伴い、一次区分郵便局10側の区分装置本体11における区分制御部15、二次区分郵便局30側の区分装置本体31における区分制御部34の制御動作も、従来の郵便物仕分けシステム100Aにおける動作とは異なり、ID情報書込部18、ID情報読取部37を制御するための動作も合わせて行う。
【0091】
なお、本発明に特有の回路部であるID情報書込部18とID情報読取部37とについては、例えば、トレイや郵袋などの輸送・保管媒体へ非接触型のICチップを実装し、このICチップへIDと宛先情報等を格納する場合には、ID情報書込部18の実体はICチップライタであり、ID情報読取部37の実体はICチップリーダとなる。また、例えば、トレイや郵袋などの輸送・保管媒体へ2次元バーコード等の大容量データが格納可能なバーコードを貼付し、このバーコードへIDと宛先情報等を記録する場合には、ID情報書込部18の実体はバーコードの印刷が可能なラベルプリンタであり、ID情報読取部37の実体は、バーコードリーダとなる。
【0092】
(実施例の動作の説明)
次に、図1に示す郵便物仕分けシステム100の動作について、図2のフローチャートを用いてその一例を説明する。図2は、本発明の一実施例である図1の郵便物仕分けシステム100の動作の一例を説明するためのフローチャートである。図2において、ステップS1〜S18までは、一次区分郵便局10側の動作(郵便物の到着処理)を示し、ステップS21〜S30までは、二次区分郵便局30側の動作(郵便物の配達処理)を示している。
【0093】
図2のフローチャートにおいて、まず、ポスト等から収集された郵便物は、一次区分郵便局10の区分装置本体11の前に配置されて(ステップS1)、しかる後、収集された郵便物は、一次区分(郵便物の到着処理)の機械処理を実施するために、区分装置本体11の供給部12へ供給される(ステップS2)。供給部12に供給された郵便物は、IDバーコード印字部13にて、各郵便物を特定するためのIDがIDバーコードとして、各郵便物の表面に印字される(ステップS3)。
【0094】
次に、画像入力部14にて、光学スキャナ等によって、郵便物の宛名画像とIDバーコード画像とが読み取られて、住所認識部21へ送付される(ステップS4)。住所認識部21では、OCR23やVCS24によって、宛先とIDとが逐次識別されて、各IDに対応する最新の宛先情報として確定されていく。
【0095】
確定したIDと宛先情報等は、逐次、IDデータベース25に格納されていく。すなわち、OCR23やVCS24による宛先情報としての識別処理が進む都度、逐次、最新の宛先情報として、IDデータベース25に格納されていく。さらに、区分制御部15からの問い合わせに応じて、確定したIDと宛先情報とは区分制御部15に送付される。
【0096】
区分制御部15では、住所認識部21にて識別されたIDと宛先情報とを受領して、二次仕分けを担務する二次区分郵便局30が特定できるレベル(通常、郵便番号レベル)まで識別することができたか否かを判断する(ステップS5)。二次仕分けを行う二次区分郵便局30を特定することができるレベルまで識別することができた場合は(ステップS5のYES)、区分箱16,17,…のうち、二次区分郵便局30に該当する宛先別の区分箱に、郵便物を区分して収容する(ステップS6)。
【0097】
郵便物を収容した区分箱が満杯になると、手動または自動で、当該区分箱に収容された郵便物は、郵便物の輸送・保管のための媒体(トレイや郵袋等)へ移し替えられる。この輸送・保管媒体への移し替えを行った際に、移し替えられた郵便物のIDに関する最新の宛先情報等が、住所認識部21のIDデータベース25から読み出されて、当該IDと当該宛先情報等が、ID情報書込部18によって、当該輸送・保管媒体(トレイや郵袋など)にデータとして記録される(ステップS7)。ここで、輸送・保管媒体へのデータ記録形式としてICチップを用いる場合には、ICチップへ専用デバイスによってデータを書き込む。また、輸送・保管媒体へのデータ記録形式として2次元バーコードを用いる場合には、2次元バーコード化したラベルをプリンタによって発行して、発行した2次元バーコードを輸送・保管媒体へ貼り付ける。
【0098】
なお、ステップS7において、IDと宛先情報等を輸送・保管媒体に記録する時点では、ステップS4においてIDと宛先情報等の識別処理を住所認識部21にて開始してから十分な時間が経過しているので、通常、住所認識部21のVCS24によって二次仕分けが十分なレベルまで宛先情報の特定が完了している。したがって、ステップS7において、輸送・保管媒体に記録する最新の宛先情報としては、二次区分までの仕分けが可能なレベル(町名のみならず番地やマンション室番号も含むレベル)までの情報を、IDと対応付けて、輸送・保管媒体に記録することができる。
【0099】
一方、識別結果が、二次仕分けを行う二次区分郵便局30を特定することができないレベルであった場合は(ステップS5のNO)、当該郵便物の宛先別に関しては、一次区分としての区分が不可能であるため、再供給用の区分箱へ区分される(ステップS8)。しかる後、当該郵便物の再供給処理を行う区分装置本体11の前に配置されて(ステップS9)、区分装置本体11の供給部12へ再供給される(ステップS10)。
【0100】
次に、供給部12に再供給された郵便物の表面に印字されているIDバーコードが、図1には図示していない光学スキャナ(IDバーコード読取部)によって、読み取られて、区分制御部15に送付される(ステップS11)。区分制御部15は、読み取られたIDに対応する最新の宛先情報を、住所認識部21のIDデータベース25に問い合わせる(ステップS12)。IDデータベース25では、当該IDに対応する最新の宛先情報を読み出して、区分制御部15に返送する。
【0101】
IDデータベース25からの宛先情報を受領した区分制御部15では、受領した最新の宛先情報が、一次区分結果として、二次仕分けを行う二次区分郵便局30を特定可能なレベル(郵便番号レベル)まで識別されているか否かを判断する(ステップS13)。通常は、前述の通り、郵便番号レベルまで読み取れれば十分であり、この時点では、ステップS4の住所認識部21における宛先情報識別動作の開始時点から十分な時間を経過しているので、正常な住所が郵便物に記載されている限り、通常であれば、一次区分のために十分なレベルまでの宛先情報が得られる。
【0102】
再供給した郵便物に関して、二次仕分けを行う二次区分郵便局30を特定することができるレベルまで識別することができた場合は(ステップS13のYES)、ステップS6の場合と同様、区分制御部15は、区分箱16,17,…のうち、特定した二次区分郵便局30に該当する宛先別の区分箱に、郵便物を区分して収容する(ステップS14)。
【0103】
しかる後、ステップS7の場合と同様に、郵便物を収容した区分箱が満杯になると、手動または自動で、当該区分箱に収容された郵便物は、郵便物の輸送・保管のための媒体(トレイや郵袋など)へ移し替えられる。この輸送・保管媒体への移し替えを行った際に、移し替えられた郵便物のIDに関する最新の宛先情報等が住所認識部21のIDデータベース25から読み出されて、当該IDと当該宛先情報等が、ID情報書込部18によって、当該輸送・保管媒体(トレイや郵袋など)にデータとして記録される(ステップS15)。
【0104】
ここで、前述のように、輸送・保管媒体へのデータ記録形式としてICチップを用いる場合には、ICチップへ専用デバイスによってデータを書き込む。また、輸送・保管媒体へのデータ記録形式として2次元バーコードを用いる場合には、2次元バーコード化したラベルをプリンタによって発行して、発行した2次元バーコードを輸送・保管媒体へ貼り付ける。
【0105】
一方、再供給した郵便物に関する識別結果としても、二次仕分けを行う二次区分郵便局30を特定することができないレベルであった場合は(ステップS13のNO)、当該郵便物の宛先別に関する一次区分として機械処理を行うことは不可能であるので、人手処理を行うために、排除箱へ区分される(ステップS16)。しかる後、当該郵便物の人手による区分処理が実施されて、区分箱16,17,…のうち、該当する区分箱に収容される(ステップS17)。
【0106】
以上によって、一次区分郵便局10における一次区分が終了すると、二次区分(二次仕分け)を実施するための搬送処理を行う(ステップS18)。ここで、二次区分を実施する二次区分郵便局30が、一次区分郵便局10とは異なる郵便局である場合には、郵便物は輸送・保管媒体(トレイや郵袋など)に格納された状態で輸送される。一方、二次区分を実施する二次区分郵便局30が、一次区分郵便局10と同じ郵便局である場合には、郵便物は輸送・保管媒体(トレイや郵袋など)に格納された状態で二次区分が実施されるまでそのまま保管される。
【0107】
次に、一次区分が終了した郵便物に対する二次区分(配達処理)を担務する二次区分郵便局30における動作について説明する。まず、一次区分が終了した郵便物は、輸送・保管媒体(トレイや郵袋など)に格納された状態で、二次区分郵便局30の区分装置本体31の前に配置されて(ステップS21)、しかる後、当該輸送・保管媒体(トレイや郵袋など)に記録されているIDと宛先情報等が、ID情報読取部37にて読み取られて、区分制御部34に送付される(ステップS22)。
【0108】
ここで、輸送・保管媒体へのデータ記録形式としてICチップが用いられている場合には、前述のように、専用のICチップリーダによってICチップのデータを読み取る。また、輸送・保管媒体へのデータ記録形式として2次元バーコードが用いられている場合には、前述のように、2次元バーコードリーダによって2次元バーコード化したラベルを読み取る。
【0109】
次に、輸送・保管媒体(トレイや郵袋など)に格納された郵便物は、二次区分(郵便物の配達処理)の機械処理を実施するために、輸送・保管媒体から取り出されて、区分装置本体31の供給部32へ供給されて(ステップS23)、IDバーコード読取部33にて、光学スキャナ等によって、郵便物のIDバーコードが読み取られて、区分制御部34へ送付される(ステップS24)。
【0110】
しかる後、区分制御部34では、IDバーコード読取部33からのIDに該当する宛先情報を、ステップS22においてID情報読取部37から送付されてきたIDと宛先情報との対応関係に基づいて検索して取得する(ステップS25)。次いで、取得した宛先情報として、二次区分に十分なレベル(最終的な完了レベル)の情報が得られているか否かを確認する(ステップS26)。二次区分に十分なレベル(最終的な完了レベル)の情報が得られている場合は(ステップS26のYES)、区分箱35,36,…のうち、取得した宛先情報に該当する宛先の区分箱に郵便物を収容する(ステップS27)。
【0111】
一方、二次区分に十分なレベル(最終的な完了レベル)の情報が得られていない場合は(ステップS26のNO)、当該郵便物の宛先別の二次区分が機械処理では不可能な宛先情報として、人手による区分処理を行うために、排除箱へ区分される(ステップS28)。しかる後、当該郵便物の人手による区分処理が実施されて、区分箱35,36,…のうち、該当する区分箱に収容される(ステップS29)。
【0112】
以上によって、二次区分郵便局30における二次区分が終了すると、各区分箱35,36,・・・に収容されている郵便物が取り出されて、各宛先に対する配達処理を行う(ステップS30)。
【0113】
(本実施例の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施例においては、郵便物の輸送・保管手段とするトレイや郵袋などの輸送・保管媒体そのものに、郵便物を特定するためのIDと対応する宛先情報とを記録して読み取り可能としているので、一次区分郵便局10と二次区分郵便局30との間の郵便局間の通信インフラを用意する必要はなく、IDと宛先情報との対応関係を、郵便物の輸送・保管媒体そのものを用いて、郵便局間で転送することが可能である。これにより、二次区分郵便局30において、効率的な二次区分(配達処理)を実施することが可能である。
【0114】
また、郵便物の一次区分用の区分箱が満杯になって、当該郵便物をトレイや郵袋などの輸送・保管媒体に移し替える時点で、当該輸送・保管媒体にIDと対応する宛先情報とを記録するようにしているので、従来技術のような宛名処理に関する遅延ルートを特に設置する必要もなく、二次区分に十分なレベルが得られるまでの宛先情報の識別処理例えばVCS24におけるVideo Coding処理を実施するための時間 (例えば、VCS等で作業者が住所打鍵を実施するための時間)を十分に確保することができる。これにより、従来技術のように、一次区分郵便局10における郵便物を再供給するような無駄な作業の発生量を大幅に削減することが可能になる。
【0115】
また、IDおよび宛先情報などの情報を、集中することなく、数十〜百通程度の郵便物の収容量となる各輸送・保管媒体ごとに分割して管理しているため、宛先情報などの情報を記録するデータベースが故障するような問題が発生した場合であっても、大規模な障害に波及する心配はない。
【0116】
(本発明の他の実施例)
前述の実施例においては、各郵便物を特定するために、一次区分郵便局10のIDバーコード印字部13にて、各郵便物の表面にIDバーコードを印字するようにしていた。しかし、本発明は、各郵便物を個々に特定するためのIDバーコードを郵便物上に印字する場合のみに限るものではない。例えば、郵便物の他の特徴例えば郵便物の色情報や文様情報を識別することによって得られた郵便物に関する特徴を、郵便物を分別する情報(特徴コード)としてコード化して、IDの代替として用いる方法も考えられる。通常、郵便物の色情報から得た特徴は、曖昧であり、対象数が数千を超えた場合には、郵便物を一つに特定しようとしても一つの宛先情報に対して正確に結び付けることが困難となる。
【0117】
しかし、本発明に適用する場合のように、郵便物の保管・輸送のための輸送・保管媒体として例えばトレイを用いる場合、トレイに収容可能な郵便物の収容量としては、通常、高々百通程度の郵便物で満杯となる。したがって、郵便物の色情報から得られた曖昧な特徴を用いる場合であっても、百通程度であれば、各郵便物に結び付く一つの宛先情報を見つけ出すことが、比較的高い確率で可能となる場合も想定される。このような場合には、郵便物の特徴として、郵便物の色情報を用いて、各郵便物を特定するようにすれば、IDバーコード印字部13によって郵便物へIDを印字したり、IDバーコード読取部33によって郵便物からIDを読み取ったりする必要はなくなり、郵便物の区分に要する時間をより短くすることが可能な郵便物仕分けシステムを構築することができる。
【0118】
また、トレイや郵袋などの輸送・保管媒体にIDや宛先情報等をデータとして書き込みを実施するタイミング、読み取りを実施するタイミングは、前述した実施例のタイミングに限るものではなく、郵便物仕分けシステムの装置構成によって、自由に変更することも可能である。例えば、一次区分郵便局が、トレイや郵袋などの輸送・保管媒体を搬送するためのコンベアシステムを有している場合、トレイや郵袋などの輸送・保管媒体へのデータの書き込みタイミングは、トレイや郵袋などの輸送・保管媒体を輸送トラックに積み込む直前のタイミングであってもかまわない。
【0119】
輸送トラックに積み込む直前のタイミングで書き込みを実施する場合、住所認識部21のVCS24における、二次区分に必要なレベルまでの宛先情報の識別処理時間すなわちVideo Coding時間をさらに稼ぐことができ、より多くの郵便物に対して、二次区分に必要なレベルまでの宛先情報を確定させることができる。同様に、トレイや郵袋などの輸送・保管媒体からデータを読み込むタイミングも、トレイや郵袋などの輸送・保管媒体を輸送トラックから降ろしたタイミングで実施することも可能である。
【0120】
さらには、本発明による郵便物仕分けシステムを、従来技術の図3の郵便物仕分けシステム100Aや図5の郵便物仕分けシステム100Bなどと併用して用いることも可能である。例えば、図5の郵便物仕分けシステム100Bに対する障害発生時のバックアップシステムとして、本発明による郵便物仕分けシステムを使用することも可能である。すなわち、通常は、図5に示した従来の郵便物仕分けシステム100Bのように、IDデータベースと通信インフラとを利用した方法を用いて郵便物の仕分けを実施するが、万が一、二次区分郵便局30BのIDデータベース25Bが破損してしまったような場合には、本発明による図1の郵便物仕分けシステム100のように、トレイや郵袋などの輸送・保管媒体に記録されているデータ(IDと宛先情報)を使用するようにすれば、二次区分処理(郵便物の配達処理)を継続して実施することが可能となる。
【0121】
なお、トレイや郵袋などの輸送・保管媒体に書き込むデータは、IDと宛先情報との2つの情報以外の情報をさらに記録するようにしても良い。例えば、郵便物の物理的な情報(形状、色情報等)や郵便物の作成者の情報、処理日時等のトレーサビリティの情報を含んでいてもかまわない。
【0122】
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることは、当業者には容易に理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明による郵便物仕分けシステムの一実施例として、一次区分郵便局と二次区分郵便局とのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施例である図1の郵便物仕分けシステムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図3】第1の従来例の郵便物仕分けシステムとして、一次区分郵便局と二次区分郵便局とのシステム構成を示すシステム構成図である。
【図4】図3の従来の郵便物仕分けシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】第2の従来例の郵便物仕分けシステムとして、一次区分郵便局と二次区分郵便局とのシステム構成を示すシステム構成図である。
【図6】図5の従来の郵便物仕分けシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0124】
10 一次区分郵便局
10A 一次区分郵便局
10B 一次区分郵便局
11 区分装置本体
11A 区分装置本体
11B 区分装置本体
12 供給部
13 IDバーコード印字部
14 画像入力部
15 区分制御部
15A 区分制御部
15B 区分制御部
16,17 区分箱
18 ID情報書込部
19 宛先バーコード印字部
21 住所認識部
21B 住所認識部
22 住所認識制御部
22B 住所認識制御部
23 OCR(Optical Character Reader)
23B OCR(Optical Character Reader)
24 VCS(Video Coding System)
24B VCS(Video Coding System)
25 IDデータベース
25B IDデータベース
30 二次区分郵便局
30A 二次区分郵便局
30B 二次区分郵便局
31 区分装置本体
31A 区分装置本体
31B 区分装置本体
32 供給部
33 IDバーコード読取部
34 区分制御部
34A 区分制御部
34B 区分制御部
35,36 区分箱
37 ID情報読取部
38 宛先バーコード読取部
100 郵便物仕分けシステム
100A 郵便物仕分けシステム
100B 郵便物仕分けシステム

【出願人】 【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【出願日】 平成18年11月10日(2006.11.10)
【代理人】 【識別番号】100087790
【弁理士】
【氏名又は名称】尾関 伸介


【公開番号】 特開2008−119582(P2008−119582A)
【公開日】 平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願番号】 特願2006−305069(P2006−305069)