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【発明の名称】 茶葉の色彩選別装置
【発明者】 【氏名】川口 規文

【要約】 【課題】装置の高さ寸法を小さく抑えることができるとともに、選別精度を向上させることができる茶葉の色彩選別装置を提供する。

【解決手段】茶葉を流し得る第1シュート1a及び第2シュート1bと、各シュートの下部から落下する茶葉を撮像するCCDカメラ3と、撮像にて得られた画像に基づき、被撮像物が所定色彩を有するものであるか否かを判定する判定手段10と、所定色彩を有するものであると判定されたものを吹き飛ばして選別するエアノズル4とを備え、複数のシュートで順次茶葉を流して複数回選別するための茶葉の色彩選別装置において、第1シュート1a及び第2シュート1bは、装置の幅方向に対して複数並列に設けられるとともに、これらシュート上に順次茶葉を供給すべく、落下条件を略均一に揃えつつ各シュートの上部に茶葉を落下させ得る投入フィーダ8を具備したものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定角度傾斜して複数配設されるとともに、それぞれの上部から下部に茶葉を流し得るシュートと、
前記シュートの下部から落下する茶葉を撮像し画像を得る撮像手段と、
該撮像手段で得られた画像の色彩に基づき、被撮像物が所定色彩を有するものであるか否かを判定する判定手段と、
該判定手段により所定色彩を有するものであると判定されたものを吹き飛ばし、前記シュートによる落下軌跡とは異なる軌跡で落下させるエアノズルと、
を備え、前記複数のシュートで順次茶葉を流すことにより、茶葉中の所定色彩を有するものを複数回選別して取り除くための茶葉の色彩選別装置において、
前記シュートは、装置の幅方向に対して複数並列に設けられるとともに、当該複数のシュート上に順次茶葉を供給すべく、落下条件を略均一に揃えつつ各シュートの上部に茶葉を落下させ得る供給手段を具備したことを特徴とする茶葉の色彩選別装置。
【請求項2】
前記供給手段は、各シュートに対応した複数の茶葉の供給路が形成されたことを特徴とする請求項1記載の茶葉の色彩選別装置。
【請求項3】
前記供給手段における複数の茶葉の供給路それぞれに対応し、各供給路に茶葉を搬送するための複数の搬送路が形成された搬送手段を具備したことを特徴とする請求項2記載の茶葉の色彩選別装置。
【請求項4】
一のシュートを流れつつ選別された後の茶葉を当該一のシュート下部で受けるとともに、その受けた茶葉を前記搬送手段の所定搬送路に送る第1経路と、当該搬送路外に送る第2経路とで切り換え可能とされたことを特徴とする請求項3記載の茶葉の色彩選別装置。
【請求項5】
前記供給手段は、単一の振動フィーダから成るとともに、当該振動フィーダの搬送面を複数に区画して複数の供給路が形成されることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の茶葉の色彩選別装置。
【請求項6】
前記供給手段における搬送面の区画部分及び縁部の上部には、所定の別体部材で構成される縦壁面が形成されたことを特徴とする請求項5記載の茶葉の色彩選別装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、茶葉中の白茎などの所定色彩を有するものを選別して取り除くための茶葉の色彩選別装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
茶葉や米粒などの被検知物体を、その色彩に基づいて良品と不良品とに選別する色彩選別装置として、例えば特許文献1で開示されているものが挙げられる。かかる色彩選別装置は、複数のシュートを縦方向に連続する如くそれぞれを傾斜させつつ並べて配置しておき、該シュートの上部から下部に被検知物体を整列させつつ流して落下させる一方、落下中の被検知物体の色彩を色彩検知ユニットにて順次(上段の検知部位と下段の検知部位の2回)検知し、それぞれの検知において所定の色彩のものに対してエアノズルからエアを瞬時噴出することにより選別を複数回行わせるものであった。
【特許文献1】特開平10−180195号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の茶葉の色彩選別装置においては、複数のシュートが縦方向に連続する如く配設されているので、装置の高さ寸法が大きくなってしまうとともに、上段の検知部位と下段の検知部位とでは、茶葉の落下条件が異なってしまい、選別を精度よく行うことが困難であるという問題があった。即ち、シュートを流れる茶葉は、次第にその速度が早くなること、及び上段の検知部位を経て下段の検知部位まで流れる茶葉が跳ねを生じてしまう等の理由により、上段の検知部位と下段の検知部位とでは落下条件が異なってしまい、エアノズルの噴出タイミングがずれて選別精度が悪化してしまう虞がある。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、装置の高さ寸法を小さく抑えることができるとともに、選別精度を向上させることができる茶葉の色彩選別装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、所定角度傾斜して複数配設されるとともに、それぞれの上部から下部に茶葉を流し得るシュートと、前記シュートの下部から落下する茶葉を撮像し画像を得る撮像手段と、該撮像手段で得られた画像の色彩に基づき、被撮像物が所定色彩を有するものであるか否かを判定する判定手段と、該判定手段により所定色彩を有するものであると判定されたものを吹き飛ばし、前記シュートによる落下軌跡とは異なる軌跡で落下させるエアノズルとを備え、前記複数のシュートで順次茶葉を流すことにより、茶葉中の所定色彩を有するものを複数回選別して取り除くための茶葉の色彩選別装置において、前記シュートは、装置の幅方向に対して複数並列に設けられるとともに、当該複数のシュート上に順次茶葉を供給すべく、落下条件を略均一に揃えつつ各シュートの上部に茶葉を落下させ得る供給手段を具備したことを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の茶葉の色彩選別装置において、前記供給手段は、各シュートに対応した複数の茶葉の供給路が形成されたことを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の茶葉の色彩選別装置において、前記供給手段における複数の茶葉の供給路それぞれに対応し、各供給路に茶葉を搬送するための複数の搬送路が形成された搬送手段を具備したことを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の茶葉の色彩選別装置において、一のシュートを流れつつ選別された後の茶葉を当該一のシュート下部で受けるとともに、その受けた茶葉を前記搬送手段の所定搬送路に送る第1経路と、当該搬送路外に送る第2経路とで切り換え可能とされたことを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の茶葉の色彩選別装置において、前記供給手段は、単一の振動フィーダから成るとともに、当該振動フィーダの搬送面を複数に区画して複数の供給路が形成されることを特徴とする。
【0010】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の茶葉の色彩選別装置において、前記供給手段における搬送面の区画部分及び縁部の上部には、所定の別体部材で構成される縦壁面が形成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、シュートが装置の幅方向に対して複数並列に設けられるとともに、当該複数のシュート上に順次茶葉を供給すべく、落下条件を略均一に揃えつつ各シュートの上部に茶葉を落下させ得る供給手段を具備しているので、装置の高さ寸法を小さく抑えることができるとともに、選別精度を向上させることができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、供給手段には、各シュートに対応した複数の茶葉の供給路が形成されているので、各シュートにおける落下条件をより確実に略均一に揃えることができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、供給手段における複数の茶葉の供給路それぞれに対応し、各供給路に茶葉を搬送するための複数の搬送路が形成された搬送手段を具備したので、複数回の選別を行わせる際の供給手段への茶葉の搬送をより容易且つ確実に行わせることができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、一のシュートを流れつつ選別された後の茶葉を当該一のシュート下部で受けるとともに、その受けた茶葉を搬送手段の所定搬送路に送る第1経路と、当該搬送路外に送る第2経路とで切り換え可能とされているので、第2経路にて搬送路外へ茶葉を送り続けることにより、搬送手段による茶葉の循環動作を避け、1回の選別のみを行わせることができることから、複数回の選別及び1回の選別を任意選択的に行わせることができる。
【0015】
請求項5の発明によれば、供給手段は、単一の振動フィーダから成るとともに、当該振動フィーダの搬送面を複数に区画して複数の供給路が形成されるので、複数のシュートに茶葉を落下させる供給手段を1つで兼用させることができ、装置構成の簡素化、製造コスト及びランニングコストの低下、メンテナンスの容易化を図ることができる。
【0016】
請求項6の発明によれば、供給手段(振動フィーダ)における搬送面の区画部分及び縁部の上部には、所定の別体部材で構成される縦壁面が形成されているので、一の供給路を流れる茶葉が飛び跳ねて、隣接する他の供給路や供給手段外に至ってしまうのを確実に回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る茶葉の色彩選別装置は、茶葉中の白茎などの所定色彩を有するものを選別して取り除くためのものであり、図1及び図2に示すように、第1シュート1a及び第2シュート1bと、撮像手段としてのCCDカメラ3と、エアノズル4と、判定手段10(図5参照)と、搬送手段としての垂直バケット6及び散茶フィーダ7と、供給手段としての投入フィーダ8と、選別すべき茶葉を所定量収容可能な供給箱9とから主に構成されている。尚、符号2は、CCDカメラ3やエアノズル4を収容する箱状の検知判定部を示している。
【0018】
第1シュート1a及び第2シュート1bは、各々が所定角度傾斜して配設されるとともに、それぞれの上部から下部に茶葉を流し得るものであり、装置の幅方向(図1の左右方向)に対して2つ並列に設けられたものである。これら第1シュート1a及び第2シュート1bの下部には、図6に示すように、受け部材5a、5bがそれぞれ配設されており、当該第1シュート1a及び第2シュート1bを流れた(即ち、表面上を滑って流れた)茶葉がそれぞれ受け部材5a、5bに落下し得るようになっている。
【0019】
CCDカメラ3は、第1シュート1a及び第2シュート1bから落下する茶葉を撮像してデジタル画像を得るものであり、当該第1シュート1a又は第2シュート1bの下部近傍における幅方向一列に撮像範囲が設定されている。即ち、CCDカメラ3によって得られる画像のうち、色彩選別の対象とされるセンシング範囲のことを撮像範囲としている。尚、CCDカメラ3にて撮像範囲のアナログ画像を得るようにしてもよい。
【0020】
また、CCDカメラ3は、撮像した画像を画素データとして保持するものであるため、第1シュート1a及び第2シュート1bの下部近傍における幅方向一列の画素が上記撮像範囲を成すこととなる。尚、撮像範囲をいずれの高さで設定するかは、適宜決定されるものとし、エアノズル4の配設位置や向き等によって色彩判定するのに最も適当な高さに調整されるのが好ましい。
【0021】
更に、CCDカメラ3は、図5で示すように、判定手段10と電気的に接続されている。かかる判定手段10は、例えばマイコンから成るもので、CCDカメラ3で得られた画像(即ち、撮像範囲の画素)の色彩に基づき、撮像した茶葉が白茎であるか否か(被撮像物が所定色彩を有するものであるか否か)を判定するものである。即ち、撮像した画像の画像処理により白茎を識別し得れば足り、2値化処理して白黒判定してもよいし、色調(濃淡)を加味した画像処理を施してもよい。
【0022】
具体的には、CCDカメラ3で撮像した画像の入力レベル(白色では入力レベルが大きく、黒色に近くなるほど入力レベルは小さくなる)を縦軸に、撮像範囲における幅方向の位置を横軸にとってグラフ化すると所定の波形が得られるが、かかる波形のうち入力レベルが所定のしきい値より高い部位は白茎とされ、低い部位は白茎でないと判定される。
【0023】
また、判定手段10は、エアノズル4とも電気的に接続されており、判定手段10による色彩判定に基づきエアノズル4が制御されるよう構成されている。これにより、判定手段10が白茎であると判定した場合、エアノズル4を駆動させ、吹き飛ばして落下軌跡を異ならせることにより選別可能とされているのである。即ち、判定手段10にて白茎でない(良品)と判定した場合、エアノズル4は駆動されず、図6で示すように、第1シュート1a又は第2シュート1bからの茶葉の落下軌跡を維持する一方、白茎(不良品)であると判定した場合、エアノズル4が駆動して、その落下軌跡を異ならせる。
【0024】
エアノズル4は、既述のように、判定手段10により所定色彩を有するものであると判定されたもの(本実施形態においては白茎)を吹き飛ばし、第1シュート1a又は第2シュート1bによる落下軌跡とは異なる軌跡で落下させるものである。即ち、エアノズル4は、第1シュート1a及び第2シュート1bの下部幅方向に複数並列に配設されており、判定手段10にて落下する茶葉が白茎(不良品)と判定した場合、駆動して回収箱B1に向けて当該茶葉を吹き飛ばし得るようになっている。
【0025】
投入フィーダ8は、第1シュート1a及び第2シュート1bのそれぞれに順次茶葉を供給すべく、落下条件を略均一に揃えつつ各シュート(第1シュート1a及び第2シュート1b)の上部に茶葉を落下させ得る振動フィーダから成り、図3に示すように、各シュートに対応した2つの茶葉の供給路8a、8bが形成されている。即ち、投入フィーダ8は、単一の振動フィーダから成るとともに、当該振動フィーダの搬送面(上面)を搬送方向に対して2つに区画して2つの供給路8a、8bが形成されているのである。
【0026】
また、投入フィーダ8(振動フィーダ)における搬送面の区画部分及び縁部の上部には、図9に示すように、ビニルシートなど所定の別体部材で構成される縦壁面14が形成されている。具体的には、同図に示すように、投入フィーダ8の外周側部に柱体12を立設させるとともに当該柱体12同士を連結する枠体13を懸架させ、かかる枠体13における投入フィーダ8の区画部分及び縁部の上部に対応する位置からビニルシートを垂らすことにより縦壁面14が形成されている。
【0027】
このような縦壁面14により、一の供給路(8a又は8b)を流れる茶葉が飛び跳ねて、隣接する他の供給路(8a又は8b)や投入フィーダ8外に至ってしまうのを確実に回避することができる。尚、縦壁面14を成すビニルシートは、帯電防止機能が付加されたものとするのが好ましく、或いは導電性の他の材質のもの(金属等)にて縦壁面を形成するようにしてもよい。
【0028】
垂直バケット6は、供給箱9にて搬送された茶葉及び案内部6cにて案内された茶葉を装置の上方へ搬送し得るものであり、搬送方向に対して第1搬送路6a及び第2搬送路6bの2つの搬送路が形成されている。即ち、供給箱9から搬送された茶葉は、第1搬送路6aにより上方へ搬送される一方、受け部材5aから案内部6cにて案内された茶葉は、第2搬送路6bにより上方へ搬送されるよう構成されている。
【0029】
尚、垂直バケット6は、図4に示すように、下方から上方へ循環移動し得る複数の収容部6fを有しており、当該収容部6fで収容された茶葉が順次上方へ搬送されるようになっている。また、垂直バケット6の上部には、図2に示すように、2つの吐出口6d、6eが形成されており、第1搬送路6aの収容部6fで搬送された茶葉は一方の吐出口6dから吐出されるとともに、第2搬送路6bの収容部6fで搬送された茶葉は他方の吐出口6eから吐出されるよう構成されている。
【0030】
散茶フィーダ7は、振動コンベアから成り、その搬送面が投入フィーダ8の供給路8a、8bに対応して区画されており、図3に示すように、吐出口6dから吐出された茶葉を投入フィーダ8の第1供給路8aまで搬送する第1搬送路7aと、吐出口6eから吐出された茶葉を投入フィーダ8の第2供給路8bまで搬送する第2搬送路7bとを有している。即ち、吐出口6d、6eから吐出された茶葉は、散茶フィーダ7により、それぞれ第1搬送路7a、第2搬送路7bにて搬送され、これら搬送路の先端7aa、7baから落下して、それぞれ投入フィーダ8の第1供給路8a、第2供給路8bに至るようになっている。
【0031】
散茶フィーダ7における搬送路の先端7aa、7baは、同図に示すように、投入フィーダ8の搬送方向に対して所定角度傾斜して形成されており、これにより、第1供給路8a及び第2供給路8bの幅方向に対して略均一に茶葉が落下するよう構成されている。然るに、第1供給路8aに落下した茶葉は、第1シュート1aの上部に落下し、当該第1シュート1a上を流れ、第2供給路8bに落下した茶葉は、第2シュート1bの上部に落下し、当該第2シュート1b上を流れることとなる。
【0032】
供給箱9は、選別すべき茶葉を所定量収容するとともに、収容した茶葉を順次垂直バケット6の第1搬送路6aに供給するためのものであり、図7及び図8に示すように、選別すべき茶葉を所定量収容可能な収容部9aと、該収容部9a内に配設されたスクリュー9bと、収容部9aを振動させるための板ばねS及び駆動機構11とから主に構成されている。収容部9aの一方の側面には、垂直バケット6の第1搬送路6aに通じた供給口9cが形成されている。
【0033】
スクリュー9bは、収容部9aの長手方向に延設され、その一端が供給口9cに位置しつつ回転可能とされたもので、当該スクリュー9bの回転動作により、収容部9c内の茶葉が順次供給口9cに搬送され、そこから垂直バケット6に供給されるよう構成されている。また、収容部9aは、駆動機構11及び板ばねSによりフレームFに対して振動し、その振動にて内部の茶葉が供給口9cまで搬送されるよう構成されている。
【0034】
しかして、通常はスクリュー9bを回転駆動させることにより、茶葉を順次垂直バケット6に供給するとともに、収容部9a内の茶葉が少なくなってスクリュー9bによる搬送が困難となった後、駆動機構11を駆動させ、その駆動力と板ばねSの作用により、当該収容9aを振動させることにより、残存した茶葉を垂直バケット6に供給し得るようになっている。これにより、収容部9aに収容された茶葉を残さず垂直バケット6に供給することができる。
【0035】
次に、上記茶葉の色彩選別装置における作用について説明する。
供給箱9の収容部9aに茶葉を投入しておき、所定量収容した状態にてスクリュー9bを回転駆動させると、当該収容部9a内の茶葉が順次供給口9cに至り、そこから垂直バケット6の第1搬送路6aに供給されて上方へ搬送される。かかる搬送された茶葉は、吐出口6dから吐出され、散茶フィーダ7の第1搬送路7aに至ることとなる。
【0036】
この第1搬送路7aに至った茶葉は、散茶フィーダ7の振動作用により順次搬送され、先端7aaから落下して投入フィーダ8の第1供給路8aに至った後、当該投入フィーダ8の振動作用により順次搬送され、その先端から落下して第1フィーダ1aの上部に供給される。しかして、第1フィーダ1a上を茶葉が流れ、その下部から落下する過程で、CCDカメラ3による撮像、判定手段10による判定、及びエアノズル4による選別が行われ、エアノズル4にて落下軌跡が変更されなかった茶葉(良品)のみが受け部材5aに至ることとなる。以上で、1回目の選別作業が終了する。
【0037】
そして、受け部材5aに至った茶葉(良品)は、案内部6cにより垂直バケット6の第2搬送路6bに案内され、再び上方へ搬送される。かかる搬送された茶葉は、吐出口6eから吐出され、散茶フィーダ7の第2搬送路7bに至ることとなる。この第2搬送路7bに至った茶葉は、散茶フィーダ7の振動作用により順次搬送され、先端7baから落下して投入フィーダ8の第2供給路8bに至った後、当該投入フィーダ8の振動作用により順次搬送され、その先端から落下して第2フィーダ1bの上部に供給される。
【0038】
しかして、第2フィーダ1b上を茶葉が流れ、その下部から落下する過程で、CCDカメラ3による撮像、判定手段10による判定、及びエアノズル4による選別が行われ、エアノズル4にて落下軌跡が変更されなかった茶葉(良品)のみが受け部材5bに至ることとなる。尚、受け部材5bに至った茶葉は、そのまま落下して収容箱B2内に収容されることとなる。以上で、2回目の選別作業が終了する。
【0039】
このように、2つのシュート(第1シュート1a及び第2シュート1b)で茶葉を循環させつつ順次流すことにより、茶葉中の所定色彩を有するものを2回選別して取り除くことができるので、茶葉の選別をより確実に行わせることができる。尚、本実施形態においては、シュートが2つ並設されているが、3つ以上並設して茶葉の選別を3回以上行わせるよう構成してもよい。
【0040】
上記茶葉の色彩選別装置によれば、シュートが装置の幅方向に対して複数(2つ)並列に設けられるとともに、当該複数のシュート(第1シュート1a及び第2シュート1b)上に順次茶葉を供給すべく、落下条件を略均一に揃えつつ各シュートの上部に茶葉を落下させ得る投入フィーダ8を具備しているので、装置の高さ寸法を小さく抑えることができるとともに、選別精度を向上させることができる。即ち、同一の投入フィーダ8から並列に設けられた第1シュート1a及び第2シュート1bにそれぞれ茶葉を落下させるので、その落下条件が略均一に揃えられるのである。
【0041】
投入フィーダ8には、各シュート(第1シュート1a及び第2シュート1b)に対応した複数の茶葉の供給路(第1供給路8a及び第2供給路8b)が形成されているので、各シュートにおける落下条件をより確実に略均一に揃えることができる。また、供給手段としての投入フィーダ8は、単一の振動フィーダから成るとともに、当該振動フィーダの搬送面を複数に区画して複数の供給路(第1供給路8a及び第2供給路8b)が形成されるので、複数のシュートに茶葉を落下させる供給手段を1つで兼用させることができ、装置構成の簡素化、製造コスト及びランニングコストの低下、メンテナンスの容易化を図ることができる。
【0042】
本実施形態においては、搬送手段としての垂直バケット6及び散茶フィーダ7もそれぞれ単一の振動フィーダから成り、その搬送面や搬送部位を複数(2つ)に区画して複数の搬送路が形成されているので、1つの搬送手段にて2つの搬送路を持たせて兼用させることができ、投入フィーダ8と同様、装置構成の簡素化、製造コスト及びランニングコストの低下、メンテナンスの容易化を図ることができる。
【0043】
更に、投入フィーダ8における複数の茶葉の供給路(第1供給路8a及び第2供給路8b)それぞれに対応し、各供給路に茶葉を搬送するための複数の搬送路(垂直バケット6における第1搬送路6a、第2搬送路6b、及び散茶フィーダ7における第1搬送路7a、第2搬送路7b)が形成された搬送手段(垂直バケット6及び散茶フィーダ7)を具備したので、複数回の選別を行わせる際の投入フィーダ8への茶葉の搬送をより容易且つ確実に行わせることができる。
【0044】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図10に示すように、第1シュート1aの下部に配設され、当該第1シュート1aにて選別された茶葉(良品)を垂直バケット6の第2搬送路6bに案内する第1案内部5aaと、当該選別された茶葉を当該搬送路外(例えば、直下)へ案内する第2案内部5abが形成されたものとしてもよい。
【0045】
かかる第1案内部5aaと第2案内部5abは、図示しない切換手段により切り換えられ、選択的に茶葉を案内し得るようになっている。即ち、一のシュートを流れつつ選別された後の茶葉を当該一のシュート下部で受けるとともに、切換手段の操作によって、その受けた茶葉を搬送手段(垂直バケット6)の所定搬送路(第2搬送路6b)に送る第1経路(第1案内部5aaにて案内される経路)と、当該搬送路外に送る第2経路(第2案内部5abにて案内される経路)とで切り換え可能とされているのである。
【0046】
これにより、選別動作開始時に第2経路にて搬送路外へ茶葉を送って選別精度を確認することができ、その後、第1経路にて茶葉を所定搬送路へ送るよう切り換えることができる。尚、第2経路にて搬送路外へ茶葉を送り続けることにより、垂直バケット6による茶葉の循環動作を避け、1回の選別のみを行わせることができることから、複数回の選別及び1回の選別を任意選択的に行わせることができる。
【0047】
更に、本実施形態においては、投入フィーダ8及び散茶フィーダ7が振動フィーダから成るものであるが、これに代えて他の搬送手段(ベルトコンベア等)としてもよい。同様に、本実施形態に係る垂直バケット6に代えて、茶葉を上方へ搬送し得る汎用的な他の搬送手段としてもよい。また更に、本実施形態においては、供給手段が第1供給路8a及び第2供給路8bを有する単一の投入フィーダ8とされているが、それぞれ別個の供給手段(第1供給路を有する振動フィーダと第2供給路を有する振動フィーダなど)としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
シュートが装置の幅方向に対して複数並列に設けられるとともに、当該複数のシュート上に順次茶葉を供給すべく、落下条件を略均一に揃えつつ各シュートの上部に茶葉を落下させ得る供給手段を具備した茶葉の色彩選別装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施形態に係る茶葉の色彩選別装置を示す正面図
【図2】同茶葉の色彩選別装置を示す側面図
【図3】同茶葉の色彩選別装置を示す上面図
【図4】同茶葉の色彩選別装置における垂直バケットを示す側面図
【図5】同茶葉の色彩選別装置におけるCCDカメラ(撮像手段)、判定手段及びエアノズルを示すブロック図
【図6】同茶葉の色彩選別装置における茶葉の選別動作を示すための説明図
【図7】同茶葉の色彩選別装置における供給箱を示す正面図
【図8】同供給箱を示す側面図
【図9】同茶葉の色彩選別装置における供給手段(投入フィーダ)と縦壁面との位置関係を示す模式図
【図10】本発明の他の実施形態に係る茶葉の色彩選別装置を示す模式図
【符号の説明】
【0050】
1a 第1シュート
1b 第2シュート
2 検知判定部
3 CCDカメラ
4 エアノズル
5a、5b 受け部材
6 垂直バケット(搬送手段)
6a 第1搬送路
6b 第2搬送路
7 散茶フィーダ(搬送手段)
7a 第1搬送路
7b 第2搬送路
8 投入フィーダ(供給手段)
8a 第1供給路
8b 第2供給路
9 供給箱
10 判定手段
11 駆動機構
12 柱体
13 枠体
14 ビニルシート(縦壁面)
【出願人】 【識別番号】000104375
【氏名又は名称】カワサキ機工株式会社
【出願日】 平成18年11月8日(2006.11.8)
【代理人】 【識別番号】100095614
【弁理士】
【氏名又は名称】越川 隆夫


【公開番号】 特開2008−114204(P2008−114204A)
【公開日】 平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願番号】 特願2006−302408(P2006−302408)