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【発明の名称】 移載装置
【発明者】 【氏名】中塚 守

【氏名】酒井 宏祐

【氏名】浅井 重美

【要約】 【課題】導電部と非導電部とを有し、導電部が所定の位置に配置される管状体を、所定の搬送位置にずれることなく搬送することができる移載装置を提供することを目的とする。

【解決手段】移載装置11は、CCFL37をCCFL供給部14より供給し、CCFL37をCCFL供給部14から搬送位置Dまで搬送する。移載装置11は、把持手段である把持部30,31によって、CCFL37を直径方向に挟んで把持し、検査手段である把持部30,31によって、CCFL37を把持した状態で、CCFL37を介して電気的に導通するか否かを検査する。そして、把持位置を、把持位置調整手段によって調整し、移載部12によって、CCFL供給部14から搬送位置Dまで管状体を搬送する。移載装置11は、制御部15によって、検査手段の検査結果に基づいて把持位置調整手段を制御し、把持位置が導電部を把持する位置となるように調整される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電部と非導電部とを有し、前記導電部が所定の位置に配置される管状体を供給する管状体供給部と、
前記管状体を直径方向に挟んで把持する把持手段と、
前記把持手段で前記管状体を把持した状態で、前記管状体を介して電気的に導通するか否かを検査する検査手段と、
前記把持手段によって把持する把持位置を調整する把持位置調整手段と、
前記管状体供給部から所定の搬送位置まで前記管状体を搬送する搬送手段と、
前記検査手段の検査結果に基づいて、前記把持位置が前記導電部を把持する位置となるように前記把持位置調整手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする移載装置。
【請求項2】
前記管状体は、両端に電極部を有する棒状の蛍光管であることを特徴とする請求項1記載の移載装置。
【請求項3】
前記把持手段は、両端にある前記電極部を直径方向にともに挟むように前記管状体を把持し、
前記電極部間に電圧を印加する電圧印加手段を備えることを特徴とする請求項2記載の移載装置。
【請求項4】
前記蛍光管の発光を検出する発光検出手段を備え、
前記制御手段は、前記発光検出手段の検出結果に基づいて、前記発光管が発光する場合、前記管状体を前記管状体供給部から所定の搬送位置まで前記管状体を搬送し、前記発光管が発光しない場合、前記管状体を前記管状体供給部から所定の廃棄位置まで前記管状体を搬送するように、前記搬送手段を制御することを特徴とする請求項3記載の移載装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、導電部と非導電部とを有する管状体、たとえば、両端に電極部を有する蛍光管などを移載する移載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
薄型のテレビジョン受像装置などの液晶表示装置は、液晶パネルの照明用光源(バックライト用光源)として、冷陰極管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)などが使用されている。
【0003】
図8は、CCFL81を示す概略図である。図8(a)は、CCFL81を示す斜視図であり、図8(b)は、CCFL81を示す断面図である。CCFL81は、電極部82と管部83とを有する棒状の蛍光管である。CCFL81は、両端に電極84を有する。CCFL81は、この電極84からCCFL81の長手方向に延びる電極端子85を有する。この電極端子85は、管部83の外部まで引き出され、口金86にはんだ付けされている。よって、口金86から電極84まで電気的に接続されている。口金86がある部分は、電極部82に相当し、電極部82は、管部83とほぼ同一径に形成されている。
【0004】
図9は、バックライト装置91を示す斜視図である。バックライト装置91は、筺体92に、電極篏合部93と中間クリッパ94と板ばね95を備え、CCFL81の電極部82を電極篏合部93で支持し、CCFL81の管部83を中間クリッパ94で支持する。電極篏合部93は、筺体92の裏面に固定されたインバータ装置96を介し、電力供給源に接続されている。CCFL81は、電力供給源より、電極篏合部93へ高電圧が印加されることで、CCFL81内に放電が生じて紫外線が放出され、これにより、蛍光体が励起されて可視光線を発光する。
【0005】
また、バックライト装置91は、電極篏合部93および中間クリッパ94で支持したCCFL81が、筺体92内で長手方向に移動しないように、CCFL81の長手方向の両端面を板ばね95で挟む。
【0006】
従来、CCFL81の筺体92へのはめ込みは、手作業で行われていた。しかしながら、この作業には、多くの人員が必要であり、この人件費が製品のコストアップにつながっていた。このため、CCFL81を搬送し、バックライト装置91の筺体92に装着する移載工程の自動化が求められていた。
【0007】
蛍光管を搬送する典型的な従来の技術としては、特許文献1に記載されている。特許文献1には、廃蛍光灯管を貯留するホッパーと、このホッパーから排出される廃蛍光灯管を、リサイクル処理装置へ供給する搬送装置を備えた廃蛍光灯管の貯留・供給装置が記載されている。この貯留・供給装置は、ホッパーの搬送装置への廃蛍光灯管の排出部に臨む位置に、廃蛍光管のブリッジが形成されて搬送装置への排出が滞ったときに、このブリッジを崩して円滑な排出を可能とするブリッジ崩し手段が設けている。
【0008】
他の従来の技術としては、特許文献2に記載されている。特許文献2には、CCFLの軸線方向に延びる棒状電極(電極端子)を、CCFLの軸線に対して垂直な方向に延びる電線に接続するための端子が記載されている。この端子は、CCFLの軸線方向に変位するときに棒状電極を受け入れつつ接触し、電線と電気的に接続するための接触部と、接触部が棒状電極に接触する前にCCFLのガラス管部分に外篏する柔軟で筒状の外篏部とを有する。
【0009】
【特許文献1】特開2005−132551号公報
【特許文献2】特開2004−259645号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1によると、ホッパーに廃蛍光灯を多量に貯留することができ、廃蛍光管のブリッジが形成されてホッパーから搬送装置への排出が滞ったときには、ブリッジ崩し手段によって、このブリッジを崩して円滑な排出を可能とするので、廃蛍光灯をリサイクル処理装置に連続供給することができる。
【0011】
しかしながら、CCFL81を移載する際、CCFL81を筺体92内で長手方向に移動しないように規制している板ばね95間に挿入する必要がある。よって、CCFL81を搬送し、バックライト装置91の筺体92に装着する移載工程を自動化しようとしても、CCFL81は、たとえば直径4mmで長さ1mと細くて長いので、長手方向の両端面に押圧力をかけて、長手方向に位置調整することができない。さらに、CCFL81の電極部82および管部83は、長手方向に寸法公差がある。したがって、特許文献1に記載されている貯留・供給装置では、CCFL81の移載前の供給位置で、長手方向の規制は、CCFL81の両側に一定の間隙を持たせた案内板で案内する程度であるので、長手方向のCCFL81の位置ばらつきが大きくなり、CCFL81の電極部82を電極篏合部93に確実にはめ込むために必要な位置ばらつき1mm以内に納まらない。
【0012】
特許文献2によると、CCFLの棒状電極を電線に接続する際、CCFLの棒状電極を接触部に接触する前に、柔軟な外篏部で案内し、ガラス管を外篏するので、棒状電極と電線とをはんだ付けをしなくても、棒状電極に電線を接続する作業を迅速確実に、かつ自動機を用いて極めて高い効率で行うことが可能となる。したがって、CCFLを所定の位置に搬送した後、CCFLを端子に挿通することによって、CCFLの棒状電極と電線とを接続する作業を自動機を用いて行うことができる。しかしながら、CCFLを所定の位置にずれることなく搬送することができず、CCFLの移載工程を自動化できるものではない。
【0013】
本発明の目的は、導電部と非導電部とを有し、導電部が所定の位置に配置される管状体を、所定の搬送位置にずれることなく搬送することができる移載装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、導電部と非導電部とを有し、前記導電部が所定の位置に配置される管状体を供給する管状体供給部と、
前記管状体を直径方向に挟んで把持する把持手段と、
前記把持手段で前記管状体を把持した状態で、前記管状体を介して電気的に導通するか否かを検査する検査手段と、
前記把持手段によって把持する把持位置を調整する把持位置調整手段と、
前記管状体供給部から所定の搬送位置まで前記管状体を搬送する搬送手段と、
前記検査手段の検査結果に基づいて、前記把持位置が前記導電部を把持する位置となるように前記把持位置調整手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする移載装置である。
【0015】
また本発明は、前記管状体は、両端に電極部を有する棒状の蛍光管であることを特徴とする。
【0016】
また本発明は、前記把持手段は、両端にある前記電極部を直径方向にともに挟むように前記管状体を把持し、
前記電極部間に電圧を印加する電圧印加手段を備えることを特徴とする。
【0017】
また本発明は、前記蛍光管の発光を検出する発光検出手段を備え、
前記制御手段は、前記発光検出手段の検出結果に基づいて、前記発光管が発光する場合、前記管状体を前記管状体供給部から所定の搬送位置まで前記管状体を搬送し、前記発光管が発光しない場合、前記管状体を前記管状体供給部から所定の廃棄位置まで前記管状体を搬送するように、前記搬送手段を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、導電部と非導電部とを有し、導電部が所定の位置に配置される管状体を管状体供給部より供給し、その管状体を管状体供給部から所定の搬送位置まで搬送する移載装置である。この移載装置は、把持手段によって、管状体を直径方向に挟んで把持し、検査手段によって、把持手段で管状体を把持した状態で、管状体を介して電気的に導通するか否かを検査する。そして、把持手段によって把持する把持位置を、把持位置調整手段によって調整し、搬送手段によって、管状体供給部から所定の搬送位置まで管状体を搬送する。
【0019】
この移載装置は、制御手段によって、検査手段の検査結果に基づいて把持位置調整手段を制御し、把持位置が導電部を把持する位置となるように調整される。
【0020】
したがって、把持位置調整手段によって、所定の位置に配置された導電部を把持手段で把持することができ、この導電部が把持された管状体を搬送手段で搬送することができる。よって、管状体の長手方向に圧力を加えて管状体の長手方向の位置を調整しなくても、管状体を所定の搬送位置にずれることなく搬送することができる。
【0021】
また本発明によれば、管状体は、両端に電極部を有する棒状の蛍光管であり、蛍光管を、所定の搬送位置にずれることなく搬送することができる。よって、両端にある電極部が、たとえば、電極部に電圧を印加することができる電極篏合部などの位置にずれることなく、管状体を搬送することができる。
【0022】
また本発明によれば、把持手段は、両端にある電極部を直径方向にともに挟むように管状体を把持し、電極部間に電圧を印加する電圧印加手段を備える。そうすることによって、把持手段で把持し、所定の搬送位置に搬送する前に、蛍光管を発光させることができる。よって、蛍光管が発光した場合は、蛍光管が正常であり、蛍光管が発光しなかった場合は、蛍光管が異常であることを、操作者は、目視などで予め判断することができる。
【0023】
また本発明によれば、蛍光管が発光するか否かを検出する発光検出手段を備え、制御手段は、発光管が発光する場合、管状体を管状体供給部から所定の搬送位置まで管状体を搬送し、発光管が発光しない場合、管状体を管状体供給部から所定の廃棄位置まで管状体を搬送するように、搬送手段を制御する。
【0024】
そうすることによって、発光検出手段により、蛍光管が発光するか否かを検出することができ、蛍光管が発光する場合、所定の搬送位置に搬送し、蛍光管が発光しない場合、所定の廃棄位置に搬送する。よって、異常のない蛍光管のみを所定の搬送位置に搬送することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明は、導電部と非導電部とを有し、導電部が所定の位置に配置される管状体を搬送する移載装置であり、たとえば、CCFLなどの蛍光管を搬送するのに好適である。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態である移載装置11の正面図である。図2は、移載装置11の側面図である。移載装置11は、移載部12と筺体保持部13とCCFL供給部14と制御部15とを備える。
【0027】
移載部12は、支柱16と天板17とXステージ18とZステージ19とYステージ20,21とスライダ22,23,24,25とスライダ取付板26,27,28,29と把持部30,31とを備える。
【0028】
移載部12は、把持部30,31を第1方向x、第2方向yおよび第3方向zに移動させる。Xステージ18は、把持部30,31を第1方向xに移動させるための部材であり、第1方向xに延びるように天板17に固定される。スライダ22は、第1方向xに延びるXステージ18に沿って移動する。スライダ取付板26は、スライダ22に取り付けられる。
【0029】
Zステージ19は、把持部30,31を第1方向xに移動させるための部材であり、第3方向zに延びるようにスライダ取付板26に固定される。スライダ23は、第3方向zに延びるZステージ19に沿って移動する。スライダ取付板27は、スライダ23に取り付けられる。
【0030】
一対のYステージ20,21は、把持部30,31をそれぞれ独立して第2方向yに移動させるための部材であり、第2方向yに延びるようにそれぞれスライダ取付板28,29に固定される。スライダ24,25は、第2方向yに延びるYステージ20,21に沿ってそれぞれ移動する。スライダ取付板28,29は、スライダ24,25にそれぞれ取り付けられ、把持部30,31がそれぞれ固定される。
【0031】
把持部30,31は、ハンド部32と連結部33とチャック部34とエアー配管35,36とを備える。ハンド部32は、一方のエアー配管35から把持部30,31に圧縮エアーが供給されれば開き、他方のエアー配管36から把持部30,31に圧縮エアーが供給されれば閉じる。連結部33は、ハンド部32とチャック部34とを連結し、チャック部34は、対向面にV字溝が形成されており、ハンド部32の開閉に伴って開閉する。エアー配管35,36は、それぞれ圧縮エアー源につながれ、圧縮エアーを供給することができる。よって、把持部30,31は、CCFL37を直径方向にチャック部34のV字溝で挟んで把持することができる。把持部30,31は、把持手段に相当する。
【0032】
スライダ24,25がYステージ20,21上を第2方向yにそれぞれ移動することによって、たとえば被搬送体として管部の長さが異なるCCFL37を搬送するときに、把持部30、31間の距離を変更することができる。また、スライダ24,25が後述のようにYステージ20,21上を第2方向yに移動することによって、把持部30,31によるCCFL37を把持する把持位置を調整することができる。Yステージ20,21およびスライダ24,25は、把持位置調整手段に相当する。また、スライダ22が、Xステージ18上を第1方向xに移動したり、スライダ23が、Zステージ19上を第3方向zに移動したりすることによって、把持部30,31によって把持したCCFL37を搬送することができる。Xステージ18、Zステージ19およびスライダ22,23は、搬送手段に相当する。
【0033】
筺体保持部13は、載置台41と位置決め部材42とを備える。載置台41は、バックライト装置の筺体43を載置することができ、位置決め部材42は、バックライト装置の筺体43を載置台41に保持する位置を決める。
【0034】
CCFL供給部14は、支持台51と支持台Xステージ52とスライダ53と収納台54とカセット55とベルト搬送機56を備える。支持台Xステージ52は、カセット55を第1方向xに移動させて、ベルト搬送機56へのCCFL37の落下位置を調整するための部材であり、第1方向xに延びるように支持台51に固定される。スライダ53は、第1方向xに延びる支持台Xステージ52に沿って移動する。収納台54は、スライダ53に取り付けられるスライダ接続部54aと、カセット55の下部を支えるカセット支持部54bとを備える。カセット55は、スライダ接続部54aに取り付けられ、カセット支持部54bは固定されている。カセット55は、CCFL37が高さ方向に数列積み重ねられており、たとえば、制御部15からの信号を受けて1本ずつCCFL37がスライダ接続部54aとカセット支持部54bとの間の開口から落下するようになっている。高さ方向の一列分のCCFL37がなくなると、支持台Xステージ52上をスライダ53が矢符57の方向に一列分移動し、隣の列のCCFL37が、スライダ接続部54aとカセット支持部54bとの間の開口から落下するようにする。ベルト搬送機56は、カセット55から落下したCCFL37を供給位置Aまで搬送する。ベルト搬送機56は、一対のロール58に掛けられたベルト59が、たとえば、制御部15から送信された信号に基づいて矢符60の方向に回転する。ベルト59は、ストッパ61でCCFL37が1本ずつ供給位置Aに存在するように、移動する。前当たり板62は、供給位置AでCCFL37の前面の位置決めをする。送り板63は、CCFL37を供給位置Aまで送る。CCFL供給部14は、管状体供給部に相当する。
【0035】
図3は、供給位置Aでのチャック部34によるCCFL37の把持状態を説明するための概略図である。CCFL供給部14は、送り板63およびガイド板73を備える。送り板63は、図示しないがガイド板73の一部の切り欠き内を往復するように構成されており、CCFL37を供給位置Aに送る。ガイド板73は、ベルト搬送機56によってCCFL37を供給位置Aに搬送する際に、CCFL37の長手方向の位置を案内する。CCFL37は、導電性を示す導電部71と非導電部である管部72とを有し、導電部71が両端に配置される管状体である。チャック部34は、このCCFL37の電極部71とその内側にある管部72とを跨ぐように把持する。その把持位置は、たとえば、電極部71の長さが10mmで全長1mのCCFL37である場合、電極部71をそれぞれ1mm把持するように調整されている。把持位置が所定の把持位置からずれると、バックライト装置の筺体43にCCFL37を嵌めこむことができなかったり、CCFL37を嵌めこむことができても、CCFL37の電極部71が電極篏合部68に嵌りこまず、CCFL37が点灯しなかったりする。よって、移載装置は、把持位置を検出し、調整する必要がある。
【0036】
チャック部34によるCCFL37の把持位置を検出するための構成について説明する。図4は、CCFL37を把持した状態で、チャック部34間で導通するか否かを検査することができる把持部30,31の構成を示す概略図である。把持部30,31は、導電テスタ66を備える。チャック部34は、銅およびアルミニウムなどの軟質金属、導電性樹脂などの導電性材料からなり、配線65を介して導電テスタ66に接続されている。チャック部34がCCFL37を把持した状態で、導電テスタ66によって、チャック部34間で導通していると把持部30,31ともに確認されると、チャック部34がCCFL37の長手方向の所定の把持位置に位置決め良く把持されていることを示す。また、導電テスタ66によって、把持部30,31のいずれか一方または両方がチャック部34間で導通していないと確認されると、チャック部34がCCFL37の長手方向の所定の把持位置に把持していないことを示す。この導通確認は、たとえば、CCFL37が供給位置Aにあるときに行う。把持部30,31、配線65および導電テスタ66は、検査手段に相当する。
【0037】
制御部15は、移載装置11を制御し、導電テスタ66による導通しているか否かの結果に基づいて、把持部30,31による把持位置が、ともに導電部71となるように、Yステージ20,21に沿って移動するスライダ24,25を制御する。そして、再度、導通確認をし、導通が確認されるまで、把持位置を調整する。また、チャック部34は、CCFL37と接触するV字溝67を覆うように導電性部材が配置され、その導電性部材に配線65が接続され、それ以外は導電性を示さない材料からなっていてもよい。そうすることによって、導電性部材以外を、高強度の材料などで構成することにより、高強度のチャック部を形成できたり、高弾性率の材料で構成することにより、CCFLをより破損しにくいチャック部を形成できる。
【0038】
次に、上記の移載装置11で、CCFL37をバックライト装置の筺体43に挿入する動作について説明する。把持部30,31による把持位置を、Yステージ20,21に沿って移動するスライダ24,25によって調整しない場合について説明する。
【0039】
まず、バックライト装置の筺体43を載置台41に、搬送ロボットなどを用いて載置し、位置決め部材42により位置決めされる。収納台54上にCCFL37の入ったカセット55が置かれ、供給位置AにCCFL37を1本ずつ供給される。供給位置AにCCFL37が存在することを、センサなどで検出されると、移載部12が動作し始め、把持部30,31を供給位置Aに移動させ、CCFL37を把持する。この状態で、導通テスタ66によってチャック部43間で導通していると把持部30,31ともに確認されれば、CCFL37の把持位置が良好である。導電テスタ66からの出力信号が制御部15に送られ、Xステージ18およびZステージ19上をスライダ22,23が移動する。把持部30,31は、供給位置Aから第3方向zに上昇させて位置Bに移動する。位置Bから第1方向xに水平移動し、筺体43の電極篏合部68の上方の位置Cに移動する。位置Cから第3方向zに下降させて電極篏合部68のある搬送位置Dに移動する。搬送位置Dは、予め位置決めされたバックライト装置の筺体43の電極篏合部68にCCFL37が篏合する位置である。移載装置11は、把持部30,31に把持されたCCFL37が電極篏合部68に篏合するように、Xステージ18に沿って移動するスライダ22およびZステージ19に沿って移動するスライダ23が調整されている。CCFL37が電極篏合部68にはまり込んだ段階で、チャック部材34を開き上昇させ、CCFL37の供給位置Aまで戻る。供給位置Aでは、次のCCFL37が把持される状態になっている。把持部30,31は、そのCCFL37をはめ込むように移動する。このように順次、空いている電極篏合部68にはめ込んでいく。1つのバックライト装置の筺体43に全部CCFL37がはめ込まれると、この筺体43を搬送ロボットなどにより他所に移され、CCFL37のはめ込まれていない筺体43を載置台41に新たに搬送する。
【0040】
把持部30,31による把持位置を、Yステージ20,21に沿って移動するスライダ24,25によって調整する場合について、説明する。図5は、把持部30,31のチャック部34とCCFL37の電極部71との位置関係を示す概略図である。図5(a)は、図3に示す基準の把持状態を示す図であり、図5(b)は、全長Lが1mm短く、電極部71の長さが9.8mmであるCCFL37が、一方のガイド板73に接触している場合を示す図であり、図5(c)は、図5(b)の把持位置を、把持部30,31を移動させることによって調整した状態を示す図であり、図5(d)は、把持部30,31の位置を元の位置に戻した状態を示す図である。
【0041】
基準の把持状態は、ガイド板73と全長1mである標準長さのCCFL37とは、y1方向およびy2方向の端部からともに1.5mmの隙間を保持して把持する。チャック部34は、両端の電極部71を管部72側から1mm把持する状態である。
【0042】
全長Lが1mm短く、電極部71の長さが9.8mmであるCCFL37が、一方のガイド板73に接触している場合、図5(b)に示すように、y1方向側のチャック部34a間で導通しているが、y2方向側のチャック部材34b間で導通していない。このような一方のチャック部34間のみに導通が確認されると、チャック部34を開き、図5(c)に示すように、スライダ24,25がy2方向に1mm移動した状態であって、チャック部34a,34b間の距離が同一である状態になるように、スライダ24,25がYステージ20,21をそれぞれ移動した後、再び把持する。その後、導電テスタ66によって導通確認する。そうすると、チャック部材34a,bは、両方とも導通ありとなる。しかしながら、この状態のまま、搬送すると、筺体43に備えられるCCFL37の長手方向の位置決めをする板ばねに対して約1.5mmずれているので、はまらなくなる。よって、図5(d)に示すように、把持部30,31がCCFL37を把持したまま、スライダ24,25をYステージ20,21上を1mmy1方向に移動する。そうすることによって、把持部30,31が所定の位置になり、把持位置も導電部を把持する状態となる。
【0043】
上記の例では、把持位置を一回調整するだけで、導通が確認できる。しかしながら、たとえば、チャック部34を開いたときに、CCFL37が移動したりして、把持し直しても導通がない場合は、上記の方法に従い、再度1mm移動するようにすればよい。
【0044】
以上より、移載装置11は、把持位置調整手段によって、CCFLの所定の位置、たとえば、両端などに配置された導電部を把持手段で把持することができ、この導電部が把持されたCCFLを搬送手段で搬送することができる。よって、CCFLの長手方向に圧力を加えてCCFLの長手方向の位置を調整しなくても、CCFLを所定の搬送位置にずれることなく搬送することができる。
【0045】
他の実施形態として、上記の構成に加えて、CCFL37の発光を検査することができる構成を備えた移載装置11であってもよい。図6は、発光を検査することができる把持部30,31の構成を示す概略図である。把持部30,31は、CCFL37の把持位置を調整した後に、チャック部34a,b間に電圧を印加する。チャック部34a,bは、CCFL37に電圧を印加するように、電線75,76を介して電力供給部に接続する。たとえば、一方のチャック部34を接地用電線に接続し、他方のチャック部34を電力供給部に通じる電線に接続する。そうすることによって、CCFL37を把持した状態で、CCFL37に電圧を印加することができ、CCFL37が正常であれば、発光する。CCFL37が異常であれば、電圧を印加しても発光しない。したがって、CCFL37をバックライト装置の筺体43にはめ込む前の、CCFL37の把持状態で、CCFL37の異常を、たとえば目視などで判断することができる。よって、CCFL37が、移載装置11に搬送され、供給されるまでに、何らかの原因で故障しても、バックライト装置の筺体43に組み込まれる前に判別することができる。
【0046】
さらに、移載装置11は、受光センサを備えていてもよい。移載装置11は、チャック部34a,b間に電圧を印加して、CCFL37に電圧を印加した後の受光センサの出力を制御部15で検出する。たとえば、把持部30,31に受光センサが備えられていると、把持部30,31にCCFL37を把持した状態で、CCFL37が発光するか否かを検出することができる。その際、制御部15は、CCFL37が発光する場合、CCFL37を管状体供給部から所定の搬送位置DまでCCFL37を搬送し、CCFL37が発光しない場合、CCFL37を管状体供給部から所定の廃棄位置EまでCCFL37を搬送するように、移載部12を制御する。廃棄位置Eは、CCFL37を廃棄することができる位置であればよく、たとえば、筺体保持部13とCCFL供給部14との間に備えた不良品CCFL容器69などが挙げられる。よって、この移載装置11は、異常のないCCFL37のみを所定の搬送位置Dに搬送し、正常なCCFL37のみを、筺体43の電極篏合部68に篏合することができる。受光センサが発光を検出するタイミングは、CCFL37を把持している状態であればいつでもよいが、筺体保持部13とCCFL供給部14との間に不良品CCFL容器69を備えた場合、把持位置の調整後から、位置Bまで搬送する間が、CCFL37の移動距離が短くてすむので好ましい。
【0047】
上記実施形態では、被搬送物としては、CCFL37に限らず、導電部と非導電部とを有し、導電部が所定の位置に配置される管状体であればよい。被搬送物としては、たとえば、外部電極蛍光管(EEFL:External Electrode Fluorescent Lamp)および図7に示すような温陰極管(HCFL:Hot Cathode Fluorescent Lamp)などが挙げられる。図7は、HCFL77を示す断面図である。HCFL77は、フィラメント78と口金79とを有し、フィラメント78を熱して熱電子放出を起こさせることによって発光する。HCFL77は、フィラメント78と口金79とが電気的に接続されておらず、フィラメント78に電圧を印加して熱する。このようなフィラメント78と口金79とが電気的に接続されていなくても、所定の位置に導電部である口金79が位置していれば、所定の搬送位置にずれることなく搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施の形態である移載装置11の正面図である。
【図2】移載装置11の側面図である。
【図3】供給位置Aでのチャック部34によるCCFL37の把持状態を説明するための概略図である。
【図4】CCFL37を把持した状態で、チャック部34間で導通するか否かを検査することができる把持部30,31の構成を示す概略図である。
【図5】把持部30,31のチャック部34とCCFL37の電極部71との位置関係を示す概略図である。
【図6】発光を検査することができる把持部30,31の構成を示す概略図である。
【図7】HCFL77を示す断面図である。
【図8】CCFL81を示す概略図である。
【図9】バックライト装置91を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0049】
11 移載装置
12 移載部
13 筺体保持部
14 CCFL供給部
15 制御部
37 CCFL
43 筺体
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成18年10月25日(2006.10.25)
【代理人】 【識別番号】100075557
【弁理士】
【氏名又は名称】西教 圭一郎

【識別番号】100072235
【弁理士】
【氏名又は名称】杉山 毅至


【公開番号】 特開2008−104955(P2008−104955A)
【公開日】 平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願番号】 特願2006−290548(P2006−290548)