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【発明の名称】 莢果選別装置
【発明者】 【氏名】片平 光彦

【氏名】張 樹槐

【氏名】後藤 恒義

【氏名】大泉 隆弘

【氏名】西田 幸弘

【要約】 【課題】莢果の等級に基づき莢果を適切に選別する。

【構成】莢果選別装置10では、莢果22がベルト40上の搬送路48内を搬送されて、フラッパエジェクタ76の板バネ78へ落下する。さらに、搬送路48内を搬送される莢果22が透過光カメラ64によって撮像されて莢果22の等級が判別され、莢果22が不良品であると判別されると板バネ78が当該莢果22を弾くことで、莢果22が良品と不良品とに選別される。ここで、ベルト40が網目状にされているため、ランプ安定器58がベルト40を介して透過光を莢果22へ照射できて莢果22を透過した透過光によって透過光カメラ64が莢果22を適切に撮像でき、莢果22を適切に選別できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
網目状のベルトが設けられ、前記ベルトを移動させることで莢果を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段が搬送する莢果へ前記ベルトを介して透過光を照射する透過光照射手段と、
前記透過光照射手段が照射して莢果を透過した透過光によって莢果を撮像する透過光撮像手段と、
前記透過光撮像手段が撮像した莢果の画像に基づき莢果の等級を判別する判別手段と、
前記判別手段が判別した莢果の等級に基づき前記搬送手段が搬送した莢果を選別する選別手段と、
を備えた莢果選別装置。
【請求項2】
前記搬送手段が搬送する莢果へ反射光を照射する反射光照射手段と、
前記反射光照射手段が照射して莢果に反射された反射光によって莢果を撮像する反射光撮像手段と、
を備え、かつ、前記判別手段は、前記反射光撮像手段が撮像した莢果の画像に基づき莢果の等級を判別する、
ことを特徴とする請求項1記載の莢果選別装置。
【請求項3】
前記ベルトから莢果が落下する落下経路に対応して前記選別手段を設けた、ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の莢果選別装置。
【請求項4】
ベルトが設けられ、前記ベルトを移動させることで莢果を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段が搬送する莢果を検出する検出手段と、
前記検出手段が莢果を検出したタイミングから導出される前記搬送手段によって莢果が搬送されるタイミングで作動されて前記搬送手段が搬送する莢果を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段が撮像した莢果の画像に基づき莢果の等級を判別する判別手段と、
前記判別手段が判別した莢果の等級に基づき前記搬送手段が搬送した莢果を選別する選別手段と、
を備えた莢果選別装置。
【請求項5】
ベルトが設けられ、前記ベルトを移動させることで莢果を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段が搬送する莢果を検出する検出手段と、
前記搬送手段が搬送する莢果を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段が撮像した莢果の画像に基づき莢果の等級を判別する判別手段と、
前記検出手段が莢果を検出したタイミングから導出される前記搬送手段によって莢果が搬送されるタイミングで作動されて前記判別手段が判別した莢果の等級に基づき前記搬送手段が搬送した莢果を選別する選別手段と、
を備えた莢果選別装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、莢果の等級に基づき莢果を選別する莢果選別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エダマメ莢の精選別装置としては、搬入コンベアから落下されるエダマメ莢の画像をCCDカメラで取得し、画像処理部でエダマメ莢の外形形状と変色部の抽出とを行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、このようなエダマメ莢の精選別装置では、莢果の等級に基づき莢果を適切に選別できるのが好ましい。
【特許文献1】特開2005−279524公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記事実を考慮し、莢果の等級に基づき莢果を適切に選別できる莢果選別装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の莢果選別装置は、網目状のベルトが設けられ、前記ベルトを移動させることで莢果を搬送する搬送手段と、前記搬送手段が搬送する莢果へ前記ベルトを介して透過光を照射する透過光照射手段と、前記透過光照射手段が照射して莢果を透過した透過光によって莢果を撮像する透過光撮像手段と、前記透過光撮像手段が撮像した莢果の画像に基づき莢果の等級を判別する判別手段と、前記判別手段が判別した莢果の等級に基づき前記搬送手段が搬送した莢果を選別する選別手段と、を備えている。
【0006】
請求項2に記載の莢果選別装置は、請求項1に記載の莢果選別装置において、前記搬送手段が搬送する莢果へ反射光を照射する反射光照射手段と、前記反射光照射手段が照射して莢果に反射された反射光によって莢果を撮像する反射光撮像手段と、を備え、かつ、前記判別手段は、前記反射光撮像手段が撮像した莢果の画像に基づき莢果の等級を判別する、ことを特徴としている。
【0007】
請求項3に記載の莢果選別装置は、請求項1又は請求項2に記載の莢果選別装置において、前記ベルトから莢果が落下する落下経路に対応して前記選別手段を設けた、ことを特徴としている。
【0008】
請求項4に記載の莢果選別装置は、ベルトが設けられ、前記ベルトを移動させることで莢果を搬送する搬送手段と、前記搬送手段が搬送する莢果を検出する検出手段と、前記検出手段が莢果を検出したタイミングから導出される前記搬送手段によって莢果が搬送されるタイミングで作動されて前記搬送手段が搬送する莢果を撮像する撮像手段と、前記撮像手段が撮像した莢果の画像に基づき莢果の等級を判別する判別手段と、前記判別手段が判別した莢果の等級に基づき前記搬送手段が搬送した莢果を選別する選別手段と、を備えている。
【0009】
請求項5に記載の莢果選別装置は、ベルトが設けられ、前記ベルトを移動させることで莢果を搬送する搬送手段と、前記搬送手段が搬送する莢果を検出する検出手段と、前記搬送手段が搬送する莢果を撮像する撮像手段と、前記撮像手段が撮像した莢果の画像に基づき莢果の等級を判別する判別手段と、前記検出手段が莢果を検出したタイミングから導出される前記搬送手段によって莢果が搬送されるタイミングで作動されて前記判別手段が判別した莢果の等級に基づき前記搬送手段が搬送した莢果を選別する選別手段と、を備えている。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の莢果選別装置では、搬送手段がベルトを移動させることで莢果を搬送し、透過光撮像手段が莢果を撮像する。さらに、透過光撮像手段が撮像した莢果の画像に基づき判別手段が莢果の等級を判別し、搬送手段が搬送した莢果を判別手段が判別した莢果の等級に基づき選別手段が選別する。
【0011】
ここで、搬送手段のベルトが網目状にされており、搬送手段が搬送する莢果へ透過光照射手段がベルトを介して透過光を照射して、莢果を透過した透過光によって透過光撮像手段が莢果を撮像する。このため、透過光撮像手段が莢果を適切に撮像することができ、透過光撮像手段が撮像した莢果の画像に基づき判別手段が莢果の等級を適切に判別することができて、莢果の等級に基づき莢果を適切に選別することができる。
【0012】
請求項2に記載の莢果選別装置では、搬送手段が搬送する莢果へ反射光照射手段が反射光を照射して、莢果に反射された反射光によって反射光撮像手段が莢果を撮像する。このため、反射光撮像手段が莢果を適切に撮像することができ、反射光撮像手段が撮像した莢果の画像に基づき判別手段が莢果の等級を適切に判別することができて、莢果の等級に基づき莢果を適切に選別することができる。
【0013】
請求項3に記載の莢果選別装置では、ベルトから莢果が落下する落下経路に対応して、選別手段が設けられている。このため、選別手段が莢果を容易に選別することができる。
【0014】
請求項4に記載の莢果選別装置では、搬送手段がベルトを移動させることで莢果を搬送し、搬送手段が搬送する莢果を撮像手段が撮像する。さらに、撮像手段が撮像した莢果の画像に基づき判別手段が莢果の等級を判別し、搬送手段が搬送した莢果を判別手段が判別した莢果の等級に基づき選別手段が選別する。
【0015】
ここで、搬送手段が搬送する莢果を検出手段が検出し、検出手段が莢果を検出したタイミングから導出される搬送手段によって莢果が搬送されるタイミングで撮像手段が作動されて、撮像手段が莢果を撮像する。このため、撮像手段が莢果を適切に撮像することができ、撮像手段が撮像した莢果の画像に基づき判別手段が莢果の等級を適切に判別することができて、莢果の等級に基づき莢果を適切に選別することができる。
【0016】
請求項5に記載の莢果選別装置では、搬送手段がベルトを移動させることで莢果を搬送し、搬送手段が搬送する莢果を撮像手段が撮像する。さらに、撮像手段が撮像した莢果の画像に基づき判別手段が莢果の等級を判別し、搬送手段が搬送した莢果を判別手段が判別した莢果の等級に基づき選別手段が選別する。
【0017】
ここで、搬送手段が搬送する莢果を検出手段が検出し、検出手段が莢果を検出したタイミングから導出される搬送手段によって莢果が搬送されるタイミングで選別手段が作動されて、選別手段が莢果を選別する。このため、選別手段が莢果を適切に選別することができ、莢果の等級に基づき莢果を適切に選別することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1には、本発明の実施の形態に係る莢果選別装置10が右斜め前方から見た斜視図にて示されており、図2には、莢果選別装置10が右方から見た側面図にて示されている。さらに、図3には、莢果選別装置10が上方から見た平面図にて示されており、図4には、莢果選別装置10が前方から見た正面図にて示されている。なお、図面では、莢果選別装置10の前方を矢印FRで示し、莢果選別装置10の左方を矢印LHで示し、莢果選別装置10の上方を矢印UPで示す。
【0019】
本実施の形態に係る莢果選別装置10は、装置枠としての略直方体状のコンベアフレーム12を備えており、コンベアフレーム12は長手方向を前後方向にされて配置されている。コンベアフレーム12は、足部としての複数(本実施の形態では4つ)のアジャスタ14によって支持されており、アジャスタ14が操作されることで、コンベアフレーム12の高さを調整可能にされている。
【0020】
コンベアフレーム12の後端部上には、供給手段としての供給機構16が固定されている。供給機構16には、略直方体形箱状の供給箱18が設けられており、供給箱18の下面は開放されている。供給箱18の上部には、漏斗状(逆四角錐台形筒状)のホッパ部20が形成されており、ホッパ部20の上面は供給箱18の上方へ開放されると共に、ホッパ部20の下面は供給箱18内に開放されている。このため、ホッパ部20に上方から莢果22が供給されると、ホッパ部20によって莢果22が供給箱18内に供給される。また、莢果22は、莢内に所定数の豆(子実)が収容されたものであり、莢果22は、例えば、エダマメ、インゲンマメ、エンドウ又はソラマメの莢果とされている。
【0021】
供給箱18内には、送出手段としての供給フィーダ24(振動フィーダ)が固定されている。供給フィーダ24には、振動部材としての略直方体形箱状のトラフ26が設けられており、トラフ26の上面及び前面は開放されている。トラフ26内には、長尺矩形板状の仕切壁28が所定数(本実施の形態では2つ)設けられており、所定数の仕切壁28がトラフ26内を左右方向に仕切ることで、トラフ26内に前後方向に沿った供給路30が複数(本実施の形態では3つ)形成されている。トラフ26の後端部はホッパ部20の下面直下に配置されており、ホッパ部20によって供給箱18内に供給された莢果22は、トラフ26内の供給路30の後端部に供給される。このため、供給フィーダ24が駆動されて、トラフ26が前後方向へ往復振動されることで、トラフ26内の供給路30の後端部に供給された莢果22が、供給路30によって長手方向を前後方向へ向けられた状態で、前後方向へ間隔を開けられつつ供給路30の前方へ順次送出(搬送)される。
【0022】
供給箱18の前壁には、矩形状の供給孔32が貫通形成されており、供給孔32はトラフ26の前方を開放している。このため、供給路30の前方へ送出された莢果22は、供給路30の前端から供給孔32を介して供給箱18の前方へ自由落下する。
【0023】
コンベアフレーム12には、前後方向に沿って、直方体状の配置孔34が設けられており、配置孔34は、コンベアフレーム12を上下方向に貫通されると共に、コンベアフレーム12の前方から開放されている。
【0024】
配置孔34内には、搬送手段としてのベルトコンベア36(ネットコンベア)が配置されている。ベルトコンベア36には、円軸状のローラ38が一対設けられており、一対のローラ38は、それぞれコンベアフレーム12の前端部及び後端部に回転可能に支持されている。一対のローラ38には、無端帯状のベルト40(ネット)が巻き掛けられており、ベルト40は、上側部分がコンベアフレーム12の上面と略同一の高さに配置されると共に、網目状(ネット状)にされて透光性を有している。一方のローラ38(本実施の形態では前側のローラ38)には、搬送駆動手段としてのモータ42が接続されており、モータ42はコンベアフレーム12の側部に固定されている。このため、モータ42が駆動されることで、一対のローラ38が回転されつつ、ベルト40が所定速度(一定速度)で回動されて、ベルト40の上側部分が前方へ移動される共に、ベルト40の下側部分が後方へ移動される。これにより、供給路30の前端から供給箱18の前方へ自由落下された莢果22が、ベルト40の上側部分の後端部上に自由落下して、ベルト40によって前方へ搬送される。
【0025】
ベルト40の上側部分上には、略長尺矩形板状の仕切板44が複数(本実施の形態では4つ)配置されており、複数の仕切板44は、それぞれ前後方向へ延伸されている。複数の仕切板44は、所定数(本実施の形態では4つ)の円軸状の抑え軸46に支持されており、抑え軸46は、コンベアフレーム12の配置孔34を左右方向に架け渡されて、コンベアフレーム12の右側部及び左側部に固定されている。ベルト40の上側部分上には、複数の仕切板44によって、搬送経路を構成する複数(本実施の形態では3つ)の搬送路48が形成されており、複数の搬送路48は、それぞれ前後方向へ延伸されている。複数の搬送路48は複数の供給路30に対応しており、供給路30の前端から供給箱18の前方へ自由落下された莢果22は、当該供給路30に対応する(当該供給路30と左右方向位置が一致する)搬送路48の後端部に自由落下して、搬送路48によって長手方向を前後方向へ向けられた状態で、搬送路48内をベルト40によって前方へ搬送される。
【0026】
コンベアフレーム12上には、前後方向略中央位置において、暗室形成手段としての直方体形箱状の第1カメラブース54が固定されており、第1カメラブース54は、下面が開放されてベルト40の上側部分の直上に配置されると共に、内部に第1暗室56を形成している。第1カメラブース54の前壁及び後壁の下端部は、複数の仕切板44の配置範囲において矩形状に開放されており、これにより、搬送路48内をベルト40によって前方へ搬送される莢果22の第1カメラブース54内への搬入及び第1カメラブース54外への搬出が阻害されない構成にされている。
【0027】
第1カメラブース54の後壁には、取付部材としての断面L字形板状のブラケット51の上側部分が固定されており、ブラケット51の下側部分には、検出手段としての検出器50(例えば光電センサ)が複数(本実施の形態では3つ)取り付けられている。複数の検出器50は、左右方向へ並べられて、それぞれ搬送路48の上方に配置されており、検出器50は、搬送路48内をベルト40によって前方へ搬送される莢果22を検出する。また、検出器50は、判別手段(制御手段)としての制御装置52(図2参照)に接続されている。
【0028】
コンベアフレーム12には、第1カメラブース54の下方かつベルト40の上側部分直下において、透過光照射手段としてのランプ安定器58が固定されており、ランプ安定器58内には、透過光ランプ60(例えば蛍光灯等の棒状光源)が設けられている。ランプ安定器58は、透過光ランプ60によって、ランプ安定器58の上壁及びベルト40の上側部分を介して第1カメラブース54内の第1暗室56へ透過光を下方から照射して、搬送路48内をベルト40によって前方へ搬送される莢果22へ透過光を下方から照射する。ランプ安定器58の上壁は、均等照射手段としての散乱板62(例えば乳白色のフィルム)にされており、透過光ランプ60から散乱板62を介して第1カメラブース54内(第1暗室56)に透過光が照射されることで、搬送路48内の莢果22へ透過光が均等な強度で照射される。
【0029】
第1カメラブース54の上壁には、中央部において、撮像手段を構成する透過光撮像手段としての透過光カメラ64(例えばCCDカメラ)が固定されており、透過光カメラ64のレンズ部64Aは、第1カメラブース54内(第1暗室56)に挿入されると共に、検出器50の前後方向位置と同一の前後方向位置に配置されている。透過光カメラ64は、制御装置52に接続されており、制御装置52は、搬送路48内をベルト40によって前方へ搬送される莢果22を検出器50が検出したタイミングから導出されるベルト40によって莢果22の中央が透過光カメラ64の下方に到達するタイミングで透過光カメラ64を作動させて、透過光カメラ64が莢果22を透過した透過光によって莢果22を撮像する。
【0030】
コンベアフレーム12上には、第1カメラブース54の前方において、暗室形成手段としての直方体形箱状の第2カメラブース66が固定されており、第2カメラブース66は、下面が開放されてベルト40の上側部分の直上に配置されると共に、内部に第2暗室68を形成している。第2カメラブース66の前壁及び後壁の下端部は、複数の仕切板44の配置範囲において矩形状に開放されており、これにより、搬送路48内をベルト40によって前方へ搬送される莢果22の第2カメラブース66内への搬入及び第2カメラブース66外への搬出が阻害されない構成にされている。
【0031】
第2カメラブース66内には、上部の前側部分及び後側部分において、反射光照射手段としての反射光ランプ70(例えば蛍光灯等の棒状光源)が固定されており、一対の反射光ランプ70は、第2カメラブース66内の第2暗室68へ反射光を照射して、搬送路48内をベルト40によって前方へ搬送される莢果22へ反射光を上側の異なる角度から照射する。
【0032】
第2カメラブース66の上壁には、中央部において、撮像手段を構成する反射光撮像手段としての反射光カメラ72(例えばCCDカメラ)が固定されており、反射光カメラ72のレンズ部72Aは、第2カメラブース66内(第2暗室68)に挿入されている。反射光カメラ72は、制御装置52に接続されており、制御装置52は、搬送路48内をベルト40によって前方へ搬送される莢果22を検出器50が検出したタイミングから導出されるベルト40によって莢果22の中央が反射光カメラ72の下方に到達するタイミングで反射光カメラ72を作動させて、反射光カメラ72が莢果22に反射された反射光によって莢果22を撮像する。
【0033】
制御装置52は、透過光カメラ64が撮像した莢果22の透過光撮像画像、又は、莢果22の透過光撮像画像を二値化処理した莢果22の透過光二値化画像に基づき、莢果22における莢への豆の収容状態(莢果22の熟度)を判別する。さらに、制御装置52は、反射光カメラ72が撮像した莢果22の反射光撮像画像、又は、莢果22の反射光撮像画像を二値化処理した莢果22の反射光二値化画像に基づき、莢果22の損傷状態(特に変色状態)を判別する。しかも、制御装置52は、莢果22の透過光撮像画像、莢果22の透過光二値化画像、莢果22の反射光撮像画像、又は、莢果22の反射光二値化画像に基づき、莢果22の長手方向端部の裂け状態(特に果梗の裂け状態)、莢果22の大きさ及び莢果22の形状を判別する。これにより、制御装置52は、判別した莢果22における莢への豆の収容状態、莢果22の損傷状態、莢果22の長手方向端部の裂け状態、莢果22の大きさ、及び、莢果22の形状の少なくとも1つに基づき、莢果22が複数の等級(本実施の形態では良品及び不良品の2つの等級)の何れであるかを判別する。
【0034】
コンベアフレーム12の前端には、ベルト40の前方下側において、案内手段としての断面L字形板状の案内板74の下側部分が固定されており、案内板74の上側部分は、ベルト40の近傍から前方へ向かうに従い下方へ向かう方向へ傾斜されている。案内板74の上側部分は、搬送路48内をベルト40によって前方へ搬送されてベルト40の前端から落下する莢果22を前方へ向かうに従い下方へ向かう方向へ案内する。
【0035】
コンベアフレーム12の前端には、案内板74の下側において、選別手段(エジェクタ)としてのフラッパエジェクタ76が複数(本実施の形態では3つ)固定されており、複数のフラッパエジェクタ76は左右方向へ並べられている。フラッパエジェクタ76には、弾性部材としての断面L字形板状の板バネ78が設けられており、板バネ78は、弾性を有している。板バネ78の後側部分は、案内板74の下側部分に固定されており、板バネ78の前側部分は案内板74の上側部分に平行に配置されている。フラッパエジェクタ76には、作動手段としての電磁ソレノイド80が設けられており、電磁ソレノイド80はコンベアフレーム12に固定されると共に、電磁ソレノイド80のプランジャ82は板バネ78の前側部分の後側に配置されている。複数のフラッパエジェクタ76はベルト40の上側部分上における複数の搬送路48に対応しており、搬送路48内をベルト40によって前方へ搬送されてベルト40の前端から落下した莢果22は、案内板74の上側部分に案内されて、当該搬送路48に対応する(当該搬送路48と左右方向位置が一致する)フラッパエジェクタ76における板バネ78の前側部分に到達する。
【0036】
フラッパエジェクタ76の電磁ソレノイド80は、制御装置52に接続されており、制御装置52は、莢果22が不良品であると判別した場合に、当該莢果22を検出器50が検出したタイミングから導出される当該莢果22が板バネ78の前側部分に到達するタイミングで、当該板バネ78が設けられたフラッパエジェクタ76を作動させて、当該フラッパエジェクタ76の電磁ソレノイド80のプランジャ82が当該板バネ78の前側部分を瞬間的に叩く(押圧)することで、当該板バネ78の前側部分が瞬間的に前側へ弾性変形されて当該莢果22を前側へ弾き、当該莢果22の落下軌道が前側に変更される。このため、莢果22が、板バネ78に弾かれずに落下する良品と、板バネ78に弾かれて落下する不良品と、に選別される。
【0037】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0038】
以上の構成の莢果選別装置10では、供給機構16において、供給箱18のホッパ部20に上方から莢果22が供給されると、ホッパ部20によって莢果22が供給箱18内に供給されて、供給フィーダ24のトラフ26内の供給路30の後端部に莢果22が供給される。このため、トラフ26が前後方向へ往復振動されることで、莢果22が、前後方向へ間隔を開けられつつ供給路30の前方へ順次送出されて、供給路30の前端から供給箱18の供給孔32を介して供給箱18の前方へ自由落下する。
【0039】
供給箱18の前方へ自由落下した莢果22は、ベルトコンベア36におけるベルト40の上側部分上の搬送路48の後端部に自由落下して、搬送路48内をベルト40によって前方へ搬送される。さらに、搬送路48内をベルト40によって前方へ搬送された莢果22は、ベルト40の前端から落下して、案内板74の上側部分によってフラッパエジェクタ76の板バネ78の前側部分へ案内される。
【0040】
莢果22が搬送路48内をベルト40によって前方へ搬送される際には、ランプ安定器58から莢果22へ透過光が照射されて莢果22を透過した透過光によって透過光カメラ64が莢果22を撮像すると共に、一対の反射光ランプ70から莢果22へ反射光が照射されて莢果22に反射された反射光によって反射光カメラ72が莢果22を撮像する。これにより、莢果22の透過光撮像画像、莢果22の透過光二値化画像、莢果22の反射光撮像画像、又は、莢果22の反射光二値化画像に基づき、莢果22が良品であるか不良品あるかを制御装置52が判別する。
【0041】
さらに、莢果22が不良品であると制御装置52が判別した場合には、フラッパエジェクタ76(電磁ソレノイド80)が作動されて、フラッパエジェクタ76の板バネ78の前側部分が当該莢果22を前側へ弾くことで、当該莢果22の落下軌道が前側に変更されて、莢果22が、板バネ78に弾かれずに落下する良品と、板バネ78に弾かれて落下する不良品と、に選別される。
【0042】
このため、莢果22を複数の等級に効率よく自動で選別することができる。
【0043】
ここで、ベルト40によって搬送される莢果22を検出器50が検出する。さらに、検出器50が莢果22を検出したタイミングから導出されるベルト40によって莢果22の中央が透過光カメラ64の下方に搬送されるタイミングで、制御装置52が透過光カメラ64を作動させて、透過光カメラ64が莢果22を撮像する。しかも、検出器50が莢果22を検出したタイミングから導出されるベルト40によって莢果22の中央が反射光カメラ72の下方に搬送されるタイミングで、制御装置52が反射光カメラ72を作動させて、反射光カメラ72が莢果22を撮像する。
【0044】
さらに、ベルトコンベア36のベルト40が網目状にされており、ベルト40によって搬送される莢果22へランプ安定器58がベルト40の上側部分を介して透過光を照射して莢果22を透過した透過光によって透過光カメラ64が莢果22を撮像する。しかも、ベルト40によって搬送される莢果22へ一対の反射光ランプ70が反射光を照射して莢果22に反射された反射光によって反射光カメラ72が莢果22を撮像する。
【0045】
以上により、透過光カメラ64及び反射光カメラ72が莢果22を適切に撮像することができ、透過光カメラ64及び反射光カメラ72が撮像した莢果22の画像に基づき、制御装置52が莢果22の等級を適切に判別することができて、莢果22の等級に基づき莢果22を適切に選別することができる。
【0046】
また、制御装置52は、莢果22が不良品であると判別した場合に、当該莢果22を検出器50が検出したタイミングから導出される当該莢果22がフラッパエジェクタ76の板バネ78の前側部分に到達するタイミングで、当該フラッパエジェクタ76を作動させて、当該板バネ78が当該莢果22を前側へ弾いて当該莢果22の落下軌道を変更させる。このため、フラッパエジェクタ76が莢果22を適切に選別することができ、莢果22の等級に基づき莢果22を一層適切に選別することができる。
【0047】
さらに、フラッパエジェクタ76は、ベルト40からの莢果22の落下経路に対応して設けられている。このため、フラッパエジェクタ76が莢果22の落下経路を容易に変更させることができ、フラッパエジェクタ76が莢果22を容易に選別することができる。
【0048】
また、上述の如く、ベルト40が網目状にされている。このため、ベルト40が透明材にされた場合と異なり、ベルト40の汚れや傷によってベルト40の透光性が低下することを抑制することができる。
【0049】
なお、本実施の形態では、選別手段としてフラッパエジェクタ76を使用した構成としたが、選別手段としてエアエジェクタを使用した構成としてもよい。この場合、エアエジェクタは、エアノズルと、エアノズルを開閉可能な電磁弁と、を有しており、電磁弁がエアノズルを開放することで、エアノズルから高圧空気が噴出されて、莢果22の移動軌跡が変更される。
【0050】
また、本実施の形態では、ベルト40からの莢果22の落下経路の1箇所にフラッパエジェクタ76を設けた構成としたが、ベルトコンベア36(ベルト40)による莢果22の搬送経路(搬送路48及びベルト40からの莢果22の落下経路を含む)に沿って間隔をあけて複数の選別手段(フラッパエジェクタ76又はエアエジェクタ)を設けた構成としてもよい。これにより、莢果22を3つ以上の等級に選別することができ、莢果22の等級に基づき莢果22を更に一層適切に選別することができる。
【0051】
さらに、本実施の形態では、莢果22の反射光撮像画像又は莢果22の反射光二値化画像に基づき莢果22の等級を判別する場合に、莢果22の上側面の画像に基づき莢果22の等級を判別する構成としたが、通常、莢果22の上側面(一側面)と下側面(他側面)とは殆ど同じ状態であるため、莢果22の一側面のみの画像に基づき莢果22の等級を判別しても、莢果22の等級を適切に判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施の形態に係る莢果選別装置を示す右斜め前方から見た斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る莢果選別装置を示す右方から見た側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る莢果選別装置を示す上方から見た平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る莢果選別装置を示す前方から見た正面図である。
【符号の説明】
【0053】
10 莢果選別装置
22 莢果
36 ベルトコンベア(搬送手段)
40 ベルト
50 検出器(検出手段)
52 制御装置(判別手段)
58 ランプ安定器(透過光照射手段)
64 透過光カメラ(撮像手段、透過光撮像手段)
70 反射光ランプ(反射光照射手段)
72 反射光カメラ(撮像手段、反射光撮像手段)
76 フラッパエジェクタ(選別手段)
【出願人】 【識別番号】591108178
【氏名又は名称】秋田県
【識別番号】000144898
【氏名又は名称】株式会社山本製作所
【出願日】 平成18年9月4日(2006.9.4)
【代理人】 【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳

【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳

【識別番号】100085279
【弁理士】
【氏名又は名称】西元 勝一

【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志


【公開番号】 特開2008−62116(P2008−62116A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2006−239338(P2006−239338)