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【発明の名称】 紙葉類処理装置、および紙葉類処理方法
【発明者】 【氏名】松原 淳

【要約】 【課題】この発明は、処理効率を高めることができる紙葉類処理装置、および紙葉類処理方法を提供することを課題とする。

【構成】区分機1は、供給部10を介して供給された郵便物Pに付与されている局内バーコードを読み取るプレBCR12を有する。区分機1の制御部20は、プレBCR12による読み取り結果があいまいなとき、操作パネル17を介して予め入力されている当該郵便物Pの処理モードを参照し、この処理モードを反映させた読み取り結果に基づいて当該郵便物Pを区分する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理対象となる紙葉類を供給する供給部と、
供給された紙葉類の処理モードを入力する入力部と、
供給された紙葉類に予め付与されているバーコードを読み取るバーコードリーダーと、
上記入力部を介して入力された当該紙葉類の処理モード、および上記バーコードリーダーによる読み取り結果に基づいて、当該紙葉類を種分けする制御部と、を有し、
上記処理モードには、バーコードが予め付与されている可能性の高い紙葉類を処理する第1のモード、およびバーコードが予め付与されている可能性が低い紙葉類を処理する第2のモードがあり、
上記制御部は、上記バーコードリーダーによる読み取り結果に基づく種分けが困難な紙葉類に対し、上記第1のモードで処理されている場合には上記バーコードリーダーによる読み取り結果に基づく種分けをし、上記第2のモードで処理されている場合にはバーコードが付与されていない紙葉類として種分けすることを特徴とする紙葉類処理装置。
【請求項2】
処理対象となる紙葉類を供給する供給部と、
供給された紙葉類の処理モードを入力する入力部と、
供給された紙葉類に予め付与されているバーコードを読み取るとともに、上記入力部を介して入力されている当該紙葉類の処理モードを上記バーコードの読み取り結果に反映させて出力するバーコードリーダーと、
このバーコードリーダーから出力される読み取り結果に基づいて、当該紙葉類を種分けする制御部と、を有し、
上記処理モードには、バーコードが予め付与されている可能性の高い紙葉類を処理する第1のモード、およびバーコードが予め付与されている可能性が低い紙葉類を処理する第2の処理モードがあり、
上記バーコードリーダーは、バーコードの有無が分からない紙葉類に関し、当該紙葉類が上記第1のモードで処理されている場合にはそのバーコードの読み取り結果をそのまま出力し、上記第2のモードで処理されている場合にはバーコードが無いことを読み取り結果として出力することを特徴とする紙葉類処理装置。
【請求項3】
処理対象となる紙葉類を供給する供給部と、
供給された紙葉類に情報を印刷する印刷部と、
上記印刷された情報を確認のため読み取る読み取り部と、
各紙葉類に印刷する情報を上記印刷部および読み取り部へ予め与える制御部と、を有し、
上記読み取り部は、各紙葉類から読み取った情報と上記制御部から予め与えられている情報を照合してその照合結果を出力し、
この読み取り部における照合の結果、紙葉類から読み取った情報と上記予め与えられている情報が不一致の場合、その情報を記憶するメモリをさらに有することを特徴とする紙葉類処理装置。
【請求項4】
処理対象となる紙葉類を供給する供給工程と、
供給する紙葉類の処理モードを入力する入力工程と、
供給された紙葉類に予め付与されているバーコードを読み取る読み取り工程と、
上記入力工程で入力された当該紙葉類の処理モード、および上記読み取り工程における読み取り結果に基づいて、当該紙葉類を種分けする種分け工程と、を有し、
上記処理モードには、バーコードが予め付与されている可能性の高い紙葉類を処理する第1のモード、およびバーコードが予め付与されている可能性が低い紙葉類を処理する第2のモードがあり、
上記種分け工程では、上記バーコードの読み取り結果に基づく種分けが困難な紙葉類に対し、上記第1のモードで処理されている場合にはそのバーコードの読み取り結果に基づく種分けをし、上記第2のモードで処理されている場合にはバーコードが付与されていない紙葉類として種分けすることを特徴とする紙葉類処理方法。
【請求項5】
処理対象となる紙葉類を供給する供給工程と、
供給された紙葉類の処理モードを入力する入力工程と、
供給された紙葉類に予め付与されているバーコードを読み取るとともに、上記入力工程で入力された当該紙葉類の処理モードを上記バーコードの読み取り結果に反映させて出力する結果出力工程と、
この結果出力工程で出力された読み取り結果に基づいて、当該紙葉類を種分けする種分け工程と、を有し、
上記処理モードには、バーコードが予め付与されている可能性の高い紙葉類を処理する第1のモード、およびバーコードが予め付与されている可能性が低い紙葉類を処理する第2の処理モードがあり、
上記結果出力工程では、バーコードの有無が分からない紙葉類に関し、当該紙葉類が上記第1のモードで処理されている場合にはそのバーコードの読み取り結果をそのまま出力し、上記第2のモードで処理されている場合にはバーコード無いことを読み取り結果として出力することを特徴とする紙葉類処理方法。
【請求項6】
処理対象となる紙葉類を供給する供給工程と、
供給された紙葉類に情報を印刷する印刷工程と、
上記印刷された情報を確認のため読み取る読み取り工程と、
各紙葉類に印刷する情報を上記印刷工程および読み取り工程へ予め与える工程と、を有し、
上記読み取り工程では、各紙葉類から読み取った情報と予め与えられている情報を照合し、その照合結果を出力し、
上記読み取り工程における照合の結果、紙葉類から読み取った情報と上記予め与えられている情報が不一致の場合、その情報を記憶する記憶工程をさらに有することを特徴とする紙葉類処理方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、紙葉類に付与されているバーコードを読み取って当該紙葉類を種分けする紙葉類処理装置、および紙葉類処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、紙葉類処理装置として、郵便物からその宛先を読み取って区分する郵便物区分装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この種の郵便物区分装置では、郵便物に予め付与されている各種バーコードを読み取って当該郵便物の宛先情報を認識し、或いは当該郵便物に印刷されている住所情報をOCRによって読み取ってその宛先を認識し、この認識結果に従って当該郵便物をその宛先に対応する区分ポケットへ区分集積(種分け)する。
【0003】
このように郵便物に予め付与されているバーコードには、あるタイミングで郵便局内で付与される局内バーコードがある。この局内バーコードは、一般に蛍光インクを用いて印刷される。このため、この局内バーコードを読み取って当該郵便物を区分する処理において、以下のような問題を生じる場合がある。
【0004】
例えば、カラー印刷された郵便物や色の付いた封書などを処理する場合、既に局内バーコードが付与された郵便物であるか否かを判断するのが難しい。つまり、この種の郵便物は、局内バーコードを付与する前に既に蛍光インク成分を含む場合がある。このように郵便物自体が蛍光インク成分を含む場合、郵便物区分装置が、この蛍光インク成分を局内バーコードとして誤認識する可能性がある。
【0005】
蛍光インクを局内バーコードとして誤認識した場合、その書状には局内バーコードは付与されていないにもかかわらず、局内バーコードが付与されている可能性があるものとして判断されてしまい、局内バーコードを重ねて印刷してしまう可能性があるため、この郵便物には、局内バーコードを印刷できなくなってしまう。つまり、局内バーコードが付与されていない郵便物を処理して局内バーコードを付与しようとした場合であっても、この種の郵便物には局内バーコードを印刷することができないため、リジェクトする以外に方法がなくなる。
【0006】
すなわち、このような場合、処理対象となる郵便物の種類によっては、大量のリジェクトを余儀なくされ、処理効率が大幅に低下してしまう。
【特許文献1】特開平9−220536号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明の目的は、処理効率を高めることができる紙葉類処理装置、および紙葉類処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、この発明の紙葉類処理装置は、処理対象となる紙葉類を供給する供給部と、供給された紙葉類の処理モードを入力する入力部と、供給された紙葉類に予め付与されているバーコードを読み取るバーコードリーダーと、上記入力部を介して入力された当該紙葉類の処理モード、および上記バーコードリーダーによる読み取り結果に基づいて、当該紙葉類を種分けする制御部と、を有し、上記処理モードには、バーコードが予め付与されている可能性の高い紙葉類を処理する第1のモード、およびバーコードが予め付与されている可能性が低い紙葉類を処理する第2のモードがあり、上記制御部は、上記バーコードリーダーによる読み取り結果に基づく種分けが困難な紙葉類に対し、上記第1のモードで処理されている場合には上記バーコードリーダーによる読み取り結果に基づく種分けをし、上記第2のモードで処理されている場合にはバーコードが付与されていない紙葉類として種分けする。
【0009】
上記発明によると、処理対象となる紙葉類の処理モードに基づいて当該紙葉類の種類をある程度特定した上で、当該紙葉類からバーコードを読み取ることで、バーコードの読み取り結果があいまいな紙葉類に対して、より可能性の高い読み取り結果を選択でき、当該紙葉類の種分けが可能となる。
【0010】
また、この発明の紙葉類処理装置は、処理対象となる紙葉類を供給する供給部と、供給された紙葉類の処理モードを入力する入力部と、供給された紙葉類に予め付与されているバーコードを読み取るとともに、上記入力部を介して入力されている当該紙葉類の処理モードを上記バーコードの読み取り結果に反映させて出力するバーコードリーダーと、このバーコードリーダーから出力される読み取り結果に基づいて、当該紙葉類を種分けする制御部と、を有し、上記処理モードには、バーコードが予め付与されている可能性の高い紙葉類を処理する第1のモード、およびバーコードが予め付与されている可能性が低い紙葉類を処理する第2の処理モードがあり、上記バーコードリーダーは、バーコードの有無が分からない紙葉類に関し、当該紙葉類が上記第1のモードで処理されている場合にはそのバーコードの読み取り結果をそのまま出力し、上記第2のモードで処理されている場合にはバーコードが無いことを読み取り結果として出力する。
【0011】
上記発明によると、バーコードリーダーが、処理対象となる紙葉類の処理モードをバーコードの読み取り結果に反映させて出力するようにしたため、バーコードの読み取り結果があいまいな紙葉類に対して、より可能性の高い読み取り結果を採用でき、当該紙葉類の種分けが可能となる。
【0012】
また、この発明の紙葉類処理装置は、処理対象となる紙葉類を供給する供給部と、供給された紙葉類に情報を印刷する印刷部と、上記印刷された情報を確認のため読み取る読み取り部と、各紙葉類に印刷する情報を上記印刷部および読み取り部へ予め与える制御部と、を有し、上記読み取り部は、各紙葉類から読み取った情報と上記制御部から予め与えられている情報を照合してその照合結果を出力し、この読み取り部における照合の結果、紙葉類から読み取った情報と上記予め与えられている情報が不一致の場合、その情報を記憶するメモリをさらに有する。
【0013】
上記発明によると、紙葉類に印刷すべき情報と実際に印刷した情報を照合でき、出力される照合結果に基づく保守作業が可能となる。
【0014】
また、この発明の紙葉類処理方法は、処理対象となる紙葉類を供給する供給工程と、供給する紙葉類の処理モードを入力する入力工程と、供給された紙葉類に予め付与されているバーコードを読み取る読み取り工程と、上記入力工程で入力された当該紙葉類の処理モード、および上記読み取り工程における読み取り結果に基づいて、当該紙葉類を種分けする種分け工程と、を有し、上記処理モードには、バーコードが予め付与されている可能性の高い紙葉類を処理する第1のモード、およびバーコードが予め付与されている可能性が低い紙葉類を処理する第2のモードがあり、上記種分け工程では、上記バーコードの読み取り結果に基づく種分けが困難な紙葉類に対し、上記第1のモードで処理されている場合にはそのバーコードの読み取り結果に基づく種分けをし、上記第2のモードで処理されている場合にはバーコードが付与されていない紙葉類として種分けする。
【0015】
また、この発明の紙葉類処理方法は、処理対象となる紙葉類を供給する供給工程と、供給された紙葉類の処理モードを入力する入力工程と、供給された紙葉類に予め付与されているバーコードを読み取るとともに、上記入力工程で入力された当該紙葉類の処理モードを上記バーコードの読み取り結果に反映させて出力する結果出力工程と、この結果出力工程で出力された読み取り結果に基づいて、当該紙葉類を種分けする種分け工程と、を有し、上記処理モードには、バーコードが予め付与されている可能性の高い紙葉類を処理する第1のモード、およびバーコードが予め付与されている可能性が低い紙葉類を処理する第2の処理モードがあり、上記結果出力工程では、バーコードの有無が分からない紙葉類に関し、当該紙葉類が上記第1のモードで処理されている場合にはそのバーコードの読み取り結果をそのまま出力し、上記第2のモードで処理されている場合にはバーコード無いことを読み取り結果として出力する。
【0016】
更に、この発明の紙葉類処理方法は、処理対象となる紙葉類を供給する供給工程と、供給された紙葉類に情報を印刷する印刷工程と、上記印刷された情報を確認のため読み取る読み取り工程と、各紙葉類に印刷する情報を上記印刷工程および読み取り工程へ予め与える工程と、を有し、上記読み取り工程では、各紙葉類から読み取った情報と予め与えられている情報を照合し、その照合結果を出力し、上記読み取り工程における照合の結果、紙葉類から読み取った情報と上記予め与えられている情報が不一致の場合、その情報を記憶する記憶工程をさらに有する。
【発明の効果】
【0017】
この発明の紙葉類処理装置は、上記のような構成および作用を有しているので、処理対象となる紙葉類の処理モードを参照してバーコードの読み取り結果に反映させることで、バーコードの読み取り率を高めることができ、処理効率を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、この発明の実施の形態に係る郵便物処理システムの構成ブロック図を示してある。この郵便物処理システムは、この発明の紙葉類処理装置として機能する読取区分機1(以下、単に区分機1と称する)、およびビデオコーディングシステム2(以下、VCS2と称する)を有する。
【0019】
区分機1は、郵便物Pの宛先住所、宛名、郵便番号等の宛先に関する情報(以下、総称して宛先情報と称する)が記載された面の画像をスキャナで読み取り、読み取った画像から当該郵便物の宛先情報をOCR(Optical Character Reader)により自動認識し、さらに宛先情報がコード化されたバーコードが郵便物Pに予め付与されている場合にはこのバーコードをBCR(Bar Code Reader)により読み取って宛先情報を認識し、この認識した宛先情報、或いは後述するVCS2でコーディング処理されてコード化された宛先情報に基づいて郵便物Pを区分する。また、区分機1は、必要に応じて、認識した宛先情報をコード化してその郵便物Pの表面にバーコード印刷する。
【0020】
すなわち、宛先情報をコード化したバーコードには、郵便物Pの差出人が予め付与するカスタマーバーコードと、区分機1のOCRで自動認識した結果、当該郵便物Pに印刷される局内バーコードと、がある。カスタマーバーコードは、例えば、郵便物Pに貼り付ける宛先情報を記載したラベルに予め印刷されており、差出人ごとに記載フォーマットが異なるものである。また、局内バーコードは、一般に、区分機1に初めに投入された際に付与されるもので、蛍光インクによって郵便物Pの表面に印刷される。
【0021】
区分機1は、投入された複数通の郵便物P…(紙葉類)を1通ずつ供給する供給部10、この供給部10によって供給された郵便物Pの宛先情報が記載された面全体の画像を読み取るスキャナ11、このスキャナ11を通過した郵便物Pの表面に付与されているバーコードを読み取るバーコードリーダー12(以下、プレBCR12と称する)、このプレBCR12を通過した郵便物Pの表面に宛先情報に対応するバーコードを印刷するバーコードプリンター13(印刷部)、このバーコードプリンター13で印刷したバーコードをベリファイリードするバーコードリーダー14(以下、ベリファイBCR14と称する)(読み取り部)、ベリファイBCR14を通過した郵便物Pを宛先情報に基づいて区分するとともに、後述する認識部16で宛先情報の認識できなかった郵便物をリジェクト庫へ一時的に区分する区分部15、スキャナ11で読み取った画像からOCRによって宛先情報を認識する認識部16、搬送区分部本体1a内の供給部10から区分部15までの郵便物Pの搬送制御を行う搬送制御部(図示せず)、オペレータに対する各種操作ガイダンスを表示するとともにオペレータによる各種設定入力を受け付ける操作パネル17(入力部)、各種情報を記憶するメモリ18、および上記各部を制御する制御部20を有する。
【0022】
供給部10、スキャナ11、プレBCR12、バーコードプリンター13、ベリファイBCR14、および区分部15は、搬送区分部本体1a内に設けられている。プレBCR12は、バーコードを読み取るヘッド12aと読み取ったバーコードを認識する認識部12bとを有する。また、ベリファイBCR14は、バーコードを読み取るヘッド14aと読み取ったバーコードを認識する認識部14bを有する。
【0023】
認識部16では、OCRによって、スキャナ11で郵便物Pから読み取った画像から宛先情報が記載されている領域を検出して切り出し、この領域から宛先情報の各文字列を検出して切り出し、各文字列の文字を1文字ずつ検出して切り出す。そして、予め用意した文字辞書や住所辞書に検出結果を照合し、宛先情報を認識する。
【0024】
制御部20は、認識部16から供給された宛先情報をコード化したコードデータ、プレBCR12の認識部12bから供給されたコードデータ、或いはタイミング制御部34を介してVCS2から供給されたコードデータをバーコードプリンター13のIJP(Ink jet printer)ヘッド13aへ出力する。バーコードプリンター13は、制御部20から入力されたコードデータに基づくバーコードを郵便物Pに印刷する。
【0025】
認識部16には、この認識部16で宛先情報が認識できなかった画像をVCS2へ出力するためのリジェクトデータ制御部27が接続されている。リジェクトデータ制御部27は、リジェクト属性、認識結果(認識部16における途中までの認識内容としての部分的に認識された宛先情報)に応じたリジェクトデータ、および宛先情報の認識できない郵便物Pの画像を出力する。尚、リジェクト属性としては、宛先情報が手書きで記載されているか、宛先情報が印刷活字で記載されているか、宛先情報が記載されている方向等となっている。
【0026】
VCS2は、画像分配サーバ3、複数台のビデオコーディング端末4…(以下、VCD4と称する)、およびオフライン認識部5を有する。
画像分配サーバ3は、リジェクトデータ制御部27から供給されるリジェクト属性、およびリジェクトデータに応じて当該画像の処理カテゴリを判断し、このカテゴリに対応するVCD4…に画像を分配する。画像分配サーバ3は、メモリ制御部31、画像メモリ32、ビデオ分配制御部33、タイミング制御部34、入出力制御部35、大容量記憶装置36、および画像認識再処理部37を有する。
【0027】
メモリ制御部31には、リジェクトデータ制御部27から、リジェクト属性、リジェクトデータ、および郵便物Pの読み取り画像が供給される。メモリ制御部31は、ビデオ分配制御部33から出力される分配要求に基づいて画像メモリ32に記憶されている画像を対応するVCD4に分配して出力する。また、メモリ制御部31は、ビデオ分配制御部33から出力される分配要求に基づいて、画像メモリ32に記憶されている画像を画像認識再処理部37へ出力する。画像メモリ32は、メモリ制御部31から供給される画像を記憶する。
【0028】
ビデオ分配制御部33は、メモリ制御部31から供給されるリジェクト属性、およびリジェクトデータに基づいて当該画像の処理カテゴリを判断し、カテゴリごとに分類して、各画像に付与された画像番号で記憶管理する。
【0029】
タイミング制御部34は、入出力制御部35を介して後述するVCD4から入力されるコードデータを画像番号とともに区分機1の制御部20へ出力し、ビデオ分配制御部33を介して画像認識再処理部37から入力されるコードデータを画像番号とともに制御部20へ出力する。
【0030】
入出力制御部35は、各VCD4の入力部4bを介して打鍵入力された宛先情報に関するコードデータを受信し、このコードデータとともに対応する画像番号をタイミング制御部34へ出力する。
【0031】
画像認識再処理部37は、ビデオ分配制御部33からの要求に応じて画像メモリ32から入力された画像を区分機1の認識部16より高い精度で再処理し、すなわち十分な時間をかけて処理し、機械処理により宛先情報を自動認識してコード化する。
【0032】
VCD4…は、それぞれCRT等の画像表示部4aとキーボード等の入力部4bとを有する。各VCD4…では、画像メモリ32から送信された画像が画像表示部4aを介して表示され、この表示されている画像の宛先情報に対応するコードをオペレータが入力部4bを介して入力するようになっている。この入力部4bを介して入力された宛先情報に対応するコードは画像番号とともに入出力制御部35に出力される。
【0033】
以下、上述した郵便物処理システムによる処理動作について説明する。
まず、区分機1の供給部10に処理対象となる複数通の郵便物Pが投入されて、後段の処理部へ1通ずつ供給される。このとき、操作パネル17を介して、オペレータによって選択された処理モードが入力される。郵便物Pの処理モードには、例えば、局内バーコードが予め付与されている可能性の高い郵便物Pを処理するモード(第1のモード)や、局内バーコードが予め付与されている可能性が低い郵便物Pを処理するモード(第2のモード)などがある。
【0034】
例えば、区分機1に初めて投入する郵便物Pを処理する際には、当該郵便物には局内バーコードが付与されていないため、上述した第2のモードが選択されて操作パネル17を介して入力される。または、区分機1で1回処理した郵便物Pをもう1回区分機1に投入するような場合には、当該郵便物Pには局内バーコードが既に付与されているため、上述した第1のモードが選択されて操作パネル17を介して入力される。
【0035】
そして、供給部10を介して供給された郵便物Pは、初めに、スキャナ11を通過されて宛先情報が記載された面の画像が読み取られる。スキャナ11で読み取られた画像は認識部16へ供給され、認識部16でOCR処理されて当該郵便物Pの宛先情報が認識される。この認識結果は、制御部20へ通知される。
【0036】
また、スキャナ11を通過された郵便物Pは、プレBCR12を通過され、当該郵便物Pに予め付与されているバーコードがある場合には、このバーコードがプレBCR12で読み取られる。郵便物Pに予め付与されているバーコードが無い場合、すなわちカスタマーバーコードや局内バーコードが付与されていない郵便物Pが始めて区分機1に投入される場合には、当該郵便物Pは、上述したOCRによる認識結果に基づいて処理される。プレBCR12で読み取られたバーコードデータは認識部12bで認識され、制御部20へ出力される。
【0037】
スキャナ11およびプレBCR12で宛先情報を認識すると、制御部20は、これら2つの認識結果を照合する。照合の結果、OCRによる認識結果とプレBCR12による認識結果が一致した場合、制御部20は、この認識結果が一致したプレBCR12による認識結果を採用して、この認識結果に基づいて区分部14を制御し、当該郵便物Pを区分(種分け)する。
【0038】
一方、OCR処理により宛先情報が認識できなかった場合やプレBCR12でバーコードを読み取ることができなかった場合、或いは2つの結果を照合したが不一致だった場合には、リジェクトデータ制御部27を介して、その郵便物Pのデータがそのリジェクト属性とともにVCS2へ出力される。
【0039】
VCS2では、リジェクト属性に基づいて適当なVCD4へ当該郵便物Pのデータを分配する。データを受け取ったVCD4では、当該郵便物Pから読み取ったOCRによる認識結果とプレBCR12による認識結果を画像表示部4aを介して表示する。
【0040】
当該VCD4のオペレータは、表示された2つの認識結果を比較照合し、プレBCR12による認識結果が正しいか否かを判断する。このとき、オペレータは、例えば、画像表示部4aで表示されている、プレBCR12を介して読み取った宛先情報とスキャナ11で読み取った実際の郵便物Pに記載されている宛先情報を比較照合するとともに、郵便物Pに付与されているバーコードが局内バーコードである場合にはインクの飛び散りなどの有無を確認する。そして、プレBCR12による認識結果が正しいことが判断された場合には、このプレBCR12による認識結果を採用する。
【0041】
一方、判断の結果、プレBCR12による認識結果が間違っていることが判断された場合には、OCRによる認識結果が正しいか否かを再度確認し、その上で、入力部4bを介してオペレータによる打鍵入力によって宛先情報が入力される。
【0042】
そして、当該郵便物Pに局内バーコードが印字されていないことを条件に、VCD4によって入力された宛先情報をコード化した局内バーコードを当該郵便物Pの表面に印字し、この宛先情報に基づいて当該郵便物Pを区分する。このとき、局内バーコードは、バーコードプリンター13を介して印字し、印字したバーコードがベリファイBCR14によってベリファイリードされる。
【0043】
一方、当該郵便物Pに既に局内バーコードが印字されていることが判断された場合には、新たなバーコードを印字することができないため、当該郵便物Pをリジェクトする。
【0044】
上述したように、区分機1で郵便物Pに印字される局内バーコードは蛍光インクを用いて印字されているため、処理対象の郵便物自体に区分機1で使う蛍光インクと同じ発光成分を有する色が付いている場合などには、この部位を局内バーコードとして誤認識する可能性がある。このため、郵便物Pの種類によっては、局内バーコードが付与されていないにも係らず“読み取ることのできない局内バーコードらしきもの”を読み取ってしまい、大量にリジェクトする場合がある。このような不具合を防止するため、本実施の形態では、そのときの区分機1の処理モードをプレBCR12による読み取り結果に反映させて処理するようにした。
【0045】
以下、図2に示すフローチャートを参照して、局内バーコードの認識処理について説明する。
処理対象の郵便物PがプレBCR12を通過すると、ヘッド12aを介して当該郵便物Pから局内バーコードが読み取られ、読み取られた局内バーコードが認識部12bで認識されて制御部20へ出力される(ステップ1)。このとき、プレBCR12の認識部12bでは、局内バーコードの読み取り結果として、次の4種類の結果を出力する。
【0046】
すなわち、(1)局内バーコードが付与されていて認識できた、(2)局内バーコードが付与されていたが認識できなかった、(3)局内バーコードは付与されていなかった、(4)上記(2)または(3)のいずれであるのか分からない、のうちのいずれか1つの読み取り結果が認識部12bから出力される。
【0047】
上記(1)の読み取り結果が出力された場合には、制御部20は、認識できた局内バーコードに基づく区分処理を行い、(2)の読み取り結果が出力された場合には、制御部20は、当該郵便物をリジェクトし、(3)の読み取り結果が出力された場合には、制御部20は、OCRによる認識結果、或いはVDC2による認識結果に基づいて当該郵便物を区分する(ステップ2;NO、ステップ3)。すなわち、このような場合には、制御部20は、プレBCR12による読み取り結果をそのまま採用する(ステップ3)。
【0048】
一方、上記(4)の読み取り結果が出力された場合には(ステップ2;YES)、制御部20は、操作パネル17を介して予め入力されている当該郵便物Pに対する処理モードを参照する。このとき、当該郵便物Pの処理モードが上述した第1の処理モード(すなわち、局内バーコードが付与されている可能性が高い郵便物Pを処理するモード)である場合には(ステップ4;NO)、制御部20は、当該郵便物Pには既に局内バーコードが付与されているものと判断し、上記(2)の読み取り結果を採用して当該郵便物Pを区分する(ステップ5)。
【0049】
なお、ステップ4の判断で、当該郵便物Pの処理モードが上述した第2のモード(すなわち、局内バーコードが付与されている可能性が低い郵便物Pを処理するモード)である場合には(ステップ4;YES)、制御部20は、当該郵便物Pには局内バーコードは付与されていないものと判断し、上記(3)の読み取り結果を採用して当該郵便物Pを区分する(ステップ6)。
【0050】
以上のように、当該郵便物Pの読み取り結果が上記(4)である場合に、当該郵便物Pの処理モードを参照してプレBCR12による読み取り結果に反映させることにより、制御部20は、上記(1)〜(3)のいずれかの読み取り結果に基づく区分処理が可能となる。言い換えると、従来(4)として判断していた郵便物Pを(2)または(3)として処理できる。これにより、蛍光インク成分を含む郵便物Pなどを大量にリジェクトしてしまう不具合を防止でき、区分機1の処理効率を高めることができる。
【0051】
次に、上述したバーコードプリンター13を介して郵便物Pに印字した局内バーコードをベリファイBCR14を介してベリファイリードする処理について説明する。
通常、郵便物Pに印字する局内バーコードに関する印字情報は、バーコードプリンター13にのみ与えられるが、本実施の形態では、この情報をベリファイBCR14の認識部14bにも予め与えるようにした。
【0052】
つまり、ベリファイBCR14では、郵便物Pに印字した局内バーコードを読み取って認識するとともに、この認識結果と制御部20を介して予め与えられている当該局内バーコードの印字情報とを照合し、その照合結果を制御部20へ出力する。
【0053】
制御部20では、この照合結果が一致している場合に当該局内バーコードが正常に印字されていることを判断し、照合結果が一致していない場合にエラーを判断してその照合結果を操作パネル17を介して表示する。また、制御部20は、照合結果が不一致となった情報をメモリ18に記憶する。
【0054】
これにより、エラー表示を確認したオペレータは、メモリ18に記憶されている履歴データを参照しつつ、バーコードプリンター13の印字不良、或いはベリファイBCR14による読み取り動作不良などを判断でき、保守作業を実施できる。
【0055】
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。
【0056】
例えば、上述した実施の形態では、プレBCR12の認識部12bから出力した読み取り結果を、制御部20にて、処理モードを区分処理に反映させた場合について説明したが、これに限らず、制御部20がプレBCR12の認識部12bに予め当該郵便物Pの処理モードを入力しておき、認識部12bが自信の読み取り結果に処理モードを反映させるようにしても良い。この場合、制御部20は、認識部12bから出力される読み取り結果に基づいて当該郵便物Pを処理することになる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】この発明の実施の形態に係る紙葉類処理装置を含む郵便物処理システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】図1のシステムに組み込まれた区分機による局内バーコードの認識処理について説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
【0058】
1…区分機、2…VCS、10…供給部、11…スキャナ、12…プレBCR、13…バーコードプリンター、14…ベリファイBCR、15…区分部、16…認識部、17…操作パネル、18…メモリ、20…制御部。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成18年8月14日(2006.8.14)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−43867(P2008−43867A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−221042(P2006−221042)