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農産物の選別装置 - 特開2008−18354 | j-tokkyo
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【発明の名称】 農産物の選別装置
【発明者】 【氏名】田辺 敬三

【氏名】原田 富次雄

【要約】 【課題】一つの選別用搬送手段を利用して、農産物を2通りの搬送形態で搬送できる農産物の選別装置を提供する。

【構成】傾倒可能な多数の支持片21を無端状に連結したPKコンベア上に直接農産物(ミカン)1を載置して、支持片21を該当する仕分区分で傾倒させることにより当該農産物を仕分排出可能とする第1の農産物選別系と、前記PKコンベア上に農産物(マンゴウ2)入りフリートレイFTを載置し、この農産物入りフリートレイFTをPKコンベアの側方に水平に押し出して排出する第2の農産物選別系とにより構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
傾倒可能な多数の農産物支持部を有し、農産物排出部に向けて無端回動する選別用搬送手段と、
前記選別用搬送手段の農産物支持部上に農産物を直接供給し、前記農産物支持部を傾倒させて農産物を仕分排出可能とする第1の農産物選別系と、
前記選別用搬送手段の農産物支持部上に農産物入りのフリートレイを供給し、前記農産物支持部上から該農産物入りのフリートレイを排出可能とする第2の農産物選別系と、
を有することを特徴とする農産物の選別装置。
【請求項2】
前記第2の農産物選別系には、前記略水平姿勢に保持されている農産物支持部上に載置される前記農産物入りのフリートレイを水平方向に押し出し、該農産物支持部上をスライドして排出させる押し出し排出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の農産物の選別装置。
【請求項3】
前記第2の農産物選別系には、前記選別用搬送手段の始端側に対し、農産物入りフリートレイを自動供給する農産物供給部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の農産物の選別装置。
【請求項4】
前記第2の農産物選別系には、前記選別用搬送手段の始端側に対し、農産物入りフリートレイを手載せ供給する農産物供給部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の農産物の選別装置。
【請求項5】
前記選別用搬送手段は、前記農産物支持部を、個々に傾倒可能な小幅板状の部材により構成し、該小幅板状の部材の多数を無端回動可能とした鍵盤式コンベアであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の農産物の選別装置。
【請求項6】
前記選別用搬送手段は、前記農産物支持部を、個々に傾倒可能な小幅板状の部材の連続する複数をバケット単位として構成し、該バケット単位を無端回動可能に多数設けた鍵盤式コンベアであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の農産物の選別装置。
【請求項7】
前記選別用搬送手段は、前記農産物支持部を、傾動可能なバケットにより構成し、該バケットを無端回動可能に多数設けたバケットコンベアであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の農産物の選別装置。
【請求項8】
前記選別用搬送手段には、前記バケット単位又は前記バケットを担持して農産物の重量を計測する計測手段を配置したことを特徴とする請求項6または7に記載の農産物の選別装置。
【請求項9】
前記選別用搬送手段の搬入端に対し、前記第1の農産物選別系と前記第2の農産物選別系が共用する共用搬送手段を設け、その間に農産物を一列に整列させる整列手段と、農産物を搬送させながら重量を計測する重量計測手段とを前記第1の農産物選別系と前記第2の農産物選別系との選択に対応して切換可能に配置したことを特徴とする請求項1に記載の農産物の選別装置。
【請求項10】
前記共用搬送手段に対し、前記第1の農産物搬送系と前記第2の農産物搬送系との経路を選択的に切換可能な切換手段を有することを特徴とする請求項9に記載の農産物の選別装置。
【請求項11】
前記選別用搬送手段を構成するバケット単位を目視可能に判別する判別手段を有することを特徴とする請求項6に記載の農産物の選別装置。
【請求項12】
前記判別手段は、バケット単位の先頭の支持片と最後尾の支持片とを予め傾倒させた構成、バケット単位の先頭の支持片と最後尾の支持片とをその間の支持片と異なる色に着色した構成、またはバケット単位の先頭の支持片と最後尾の支持片とをその間の支持片と異なる長さにした構成としたことを特徴とする請求項11に記載の農産物の選別装置。
【請求項13】
前記判別手段は、前記選別用搬送手段の側方に該選別用搬送手段の搬送方向に沿って配置された複数個のランプをバケット単位の境界位置に合わせて点灯させることを特徴とする請求項11に記載の農産物の選別装置。
【請求項14】
第1の農産物選別系には、農産物を洗浄・ワックス装置を経て搬送する第1経路と、該洗浄・ワックス装置を迂回して搬送する第2経路とを有していることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の農産物の選別装置。



【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、農産物の選別に際して、落下,転動という自由な取り扱いが許容される品目(種類)の農産物(ミカン,キンカン等)と、慎重な取り扱いが要求される品目(種類)の農産物(マンゴウ,デコポン等)とを、一つの搬送経路を用いて搬送することのできる農産物の選別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
農産物の選別包装出荷施設において、選別対象となる農産物の品目(種類)に応じた選別装置を個々に採用することが一般に行われている。
【0003】
しかしながら、農産物の収穫期間は短いため、農産物の特定品目毎に対応して選別装置を設置することは、費用対効果を考慮すれば慎重にならざるを得ない。
【0004】
そこで、品目の異なる農産物を1台の選別装置で選別できるようにした提案がなされている(特許文献1)。
【0005】
この農産物の選別装置は、荷受した青果物について洗浄・ワックス等の前処理工程,重量選別工程を要するネーブルなどの高級柑橘類である高級柑と、荷受した青果物について前処理工程,形状選別工程を要する一般的柑橘類である普通柑とを選別対象とし、これらの各工程を行うステーションに対し、正逆転コンベアを用いて高級柑と普通柑との搬送経路を適宜に選択するようにしている。
【0006】
高級柑を選別する場合には、正逆転コンベアを例えば正転して、前処理工程を行う搬送経路である前処理ラインから排出された青果物をこの正逆転コンベアにより重量選別工程を行う重量式選果ラインに供給する。また、普通柑を選別する場合には、正逆転コンベアを例えば逆転して、形状選別工程を行う形状式選果ラインから排出された青果物を同じ正逆転コンベアにより搬出コンベアにより搬出する。
【0007】
このように、単一の正逆転コンベアを正転・逆転することにより、重量式選果ラインへの供給と形状式選果ラインからの搬出とに共用することができ、搬送経路の単純化による設置面積の縮小、設置費用の節減を図るようにしている。
【特許文献1】特開平5−228445号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記した特許文献1に記載された農産物の選別装置は、選別対象とする農産物について、落下,転動という自由な取り扱いが許容される品目(種類)の農産物(ミカン,キンカン等)と、慎重な取り扱いが要求される品目(種類)の農産物(マンゴウ,デコポン等)との両者を効率的に選別するという要求を満たすことはできない。
【0009】
ここで、農産物の取り扱いという観点より選別装置の構成を考えると、ラフな取り扱いでも問題がない品目の農産物については、仕分区分を判定するために農産物を計測手段により計測する計測位置を経て、仕分区分毎に設けられた仕分排出位置まで、鍵盤式コンベアを用いることにより、単位時間当たりの処理個数を多くすることができる。なお、先行特許文献1に記載されている形状式選果ラインに鍵盤式コンベアが用いられている。
【0010】
鍵盤式コンベアは、短冊状の支持台を片持ち状態で水平姿勢に保持したものを1単位として搬送方向に多数配置し、連続する複数本の支持台で載置される1個の農産物を支持する。支持台を水平姿勢に保持する係合手段の係合を解除すると、支持台が載置されている農産物の重みで傾き、農産物が転動しながら落下排出される。
【0011】
このため、慎重な取り扱いが要求される品目(種類)の農産物(マンゴウ,デコポン等)について、選別搬送手段としてこの鍵盤式コンベアを用いると、仕分排出時にマンゴウ,デコポン等の農産物が転動しながら落下排出されることとなる。
【0012】
したがって、取り扱い態様が異なる農産物の共通の選別搬送手段として鍵盤式コンベアを用いることはできないことになる。
【0013】
しかし、取り扱い態様が異なる農産物毎に選別用搬送手段を設けることは、装置全体の使用効率の低下を招くことになる他、設備の大型化,コストアップを招くことになる。
【0014】
本発明の目的は、このような観点に鑑みなされたもので、一つの選別用搬送手段を利用して、落下,転動という自由な取り扱いが許容される品目(種類)の農産物(ミカン,キンカン等)と、慎重な取り扱いが要求される品目(種類)の農産物(マンゴウ,デコポン等)との両者を効率的に選別することのできる農産物の選別装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第1の構成は、請求項1に記載のように、傾倒可能な多数の農産物支持部を有し、農産物排出部に向けて無端回動する選別用搬送手段と、前記選別用搬送手段の農産物支持部上に農産物を直接供給し、前記農産物支持部を傾倒させて農産物を仕分排出可能とする第1の農産物選別系と、前記選別用搬送手段の農産物支持部上に農産物入りのフリートレイを供給し、前記農産物支持部上から該農産物入りのフリートレイを排出可能とする第2の農産物選別系と、を有することを特徴とする。
【0016】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第2の構成は、請求項2に記載のように、上記した構成において、前記第2の農産物選別系には、前記略水平姿勢に保持されている農産物支持部上に載置される前記農産物入りのフリートレイを水平方向に押し出し、該農産物支持部上をスライドして排出させる押し出し排出手段を有することを特徴とする。
【0017】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第3の構成は、請求項3に記載のように、上記いずれかの構成において、前記第2の農産物選別系には、前記選別用搬送手段の始端側に対し、農産物入りフリートレイを自動供給する農産物供給部を有することを特徴とする。
【0018】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第4の構成は、請求項4に記載のように、上記1または2の構成において、前記第2の農産物選別系には、前記選別用搬送手段の始端側に対し、農産物入りフリートレイを手載せ供給する農産物供給部を有することを特徴とする。
【0019】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第5の構成は、請求項5に記載のように、上記いずれかの構成において、前記選別用搬送手段は、前記農産物支持部を、個々に傾倒可能な小幅板状の部材により構成し、該小幅板状の部材の多数を無端回動可能とした鍵盤式コンベアであることを特徴とする。
【0020】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第6の構成は、請求項6に記載のように、上記1から4のいずれかの構成において、前記選別用搬送手段は、前記農産物支持部を、個々に傾倒可能な小幅板状の部材の連続する複数をバケット単位として構成し、該バケット単位を無端回動可能に多数設けた鍵盤式コンベアであることを特徴とする。
【0021】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第7の構成は、請求項7に記載のように、上記1から4のいずれかの構成において、前記選別用搬送手段は、前記農産物支持部を、傾動可能なバケットにより構成し、該バケットを無端回動可能に多数設けたバケットコンベアであることを特徴とする。
【0022】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第8の構成は、請求項8に記載のように、上記6または7の構成において、前記選別用搬送手段には、前記バケット単位又は前記バケットを担持して農産物の重量を計測する計測手段を配置したことを特徴とする。
【0023】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第9の構成は、請求項9に記載のように、上記1の構成において、前記選別用搬送手段の搬入端に対し、前記第1の農産物選別系と前記第2の農産物選別系が共用する共用搬送手段を設け、その間に農産物を一列に整列させる整列手段と、農産物を搬送させながら重量を計測する重量計測手段とを前記第1の農産物選別系と前記第2の農産物選別系との選択に対応して切換可能に配置したことを特徴とする。
【0024】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第10の構成は、請求項10に記載のように、上記9の構成において、前記共用搬送手段に対し、前記第1の農産物搬送系と前記第2の農産物搬送系との経路を選択的に切換可能な切換手段を有することを特徴とする。
【0025】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第11の構成は、請求項11に記載のように、上記6の構成において、前記選別用搬送手段を構成するバケット単位を目視可能に判別する判別手段を有することを特徴とする。
【0026】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第12の構成は、請求項12に記載のように、上記11の構成において、前記判別手段は、バケット単位の先頭の支持片と最後尾の支持片とを予め傾倒させた構成、バケット単位の先頭の支持片と最後尾の支持片とをその間の支持片と異なる色に着色した構成、またはバケット単位の先頭の支持片と最後尾の支持片とをその間の支持片と異なる長さにした構成としたことを特徴とする。
【0027】
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第13の構成は、請求項13に記載のように、上記11の構成において、前記判別手段は、前記選別用搬送手段の側方に該選別用搬送手段の搬送方向に沿って配置された複数個のランプをバケット単位の境界位置に合わせて点灯させることを特徴とする。
本発明の目的を実現する農産物の選別装置の第14の構成は、請求項14に記載のように、上記いずれかの構成において、第1の農産物選別系には、農産物を洗浄・ワックス装置を経て搬送する第1経路と、該洗浄・ワックス装置を迂回して搬送する第2経路とを有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、選別用搬送手段に対し、農産物支持部に直接載置した農産物を傾倒仕分排出する機能と、農産物支持部に農産物入りのフリートレイを載置して搬送するという機能を持たせたので、落下転動を伴う取り扱い形態でも問題がないミカン、キンカン等の農産物については第1の農産物選別系を用いて選別することができ、落下、転動などのないように慎重な取り扱いが要求されるマンゴウなどの農産物についてはフリートレイに載せて搬送する第2の農産物選別系を用いて選別することができる。このため、取り扱い方法が全く異なった農産物を一つの選別装置によって仕分排出することが可能となった。
【0029】
上記した発明の効果に加え、以下の効果を有する。
【0030】
請求項2に係る発明によれば、略水平姿勢に保持されている農産物支持部上に載置される農産物入りのフリートレイを水平方向に押し出して仕分排出するので、フリートレイに載せられているマンゴウなどの農産物を丁寧に取り扱うことができる。
【0031】
請求項3に係る発明によれば、農産物入りフリートレイを選別用搬送手段に対して自動供給することができるので、作業者は単にフリートレイに農産物を載せるだけで済む。
【0032】
請求項5に係る発明によれば、選別用搬送手段を構成する農産物支持部として、個々に傾倒可能な小幅板状の部材の多数とし、これら多数の小幅板状の部材を無端回動可能とした鍵盤式コンベアとしているので、農産物を任意の小幅板状の部材に載置させることができる。
【0033】
請求項6に係る発明によれば、選別用搬送手段を構成する農産物支持部を、個々に傾倒可能な小幅板状の部材の連続する複数をバケット単位とし、選別搬送手段として該バケット単位を無端回動可能に多数設けた鍵盤式コンベアとしているので、例えばマンゴウ入りフリートレイという比較的重い載置物を安定して搬送することができる。
【0034】
請求項7に係る発明によれば、選別用搬送手段を構成する農産物支持部を、傾動可能なバケットにより構成し、選別搬送手段としてバケットを無端回動可能に多数設けたバケットコンベアとしているので、農産物を安定して任意のバケットに載置させることができる。
【0035】
請求項8に係る発明によれば、前記選別用搬送手段で搬送中の農産物の重量を計測することができる。
【0036】
請求項9に係る発明によれば、選別用搬送手段の他に、第1の農産物選別系と第2の農産物選別系が共用する共用搬送手段を設けることで、選別装置を全体的にすっきりした構成とすることができる。
【0037】
請求項10、11、12、13に係る発明によれば、上記した請求項9に係る発明に加えてより一層選別装置を全体的にすっきりした構成とすることができる。
【0038】
請求項11に係る発明によれば、農産物入りフリートレイを選別用搬送手段のバケット単位に確実に載せることができる。
【0039】
請求項14に係る発明によれば、第1の農産物選別系について、洗浄・ワックスを必要とする農産物と不要な農産物について選択的に選別することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
第1実施形態
図1〜図4は本発明の第1実施形態を示す。
【0041】
図1は農産物の選別装置の概略構成を示す上面図で、慎重な取り扱いが要求される種類の農産物としてマンゴウを選別している状態を示す。図2は図1のA−A矢視断面図、図3は図2の上面図、図4は図1に示すマンゴウの選別に代えて、落下,転動という自由な取り扱いが許容される種類の農産物としてミカンを選別している状態を示す。
【0042】
本実施形態では、ミカン等の落下,転動という自由な取り扱いが許容される種類の農産物(以下ミカン1を例にする)については、洗浄及びワックス処理を計測前に行い、計測項目としては外観といった形状計測と、必要に応じて内部品質計測がある。また、マンゴウ等の慎重な取り扱いが要求される種類の農産物(以下マンゴウ2を例にする)については、洗浄及びワックス処理は行わず、計測項目としては重量計測,内部品質計測,外観計測が行われる。
【0043】
図1及び図4において、選別搬送手段としての鍵盤式コンベア(以下PK(Piano Key)コンベアと称す)10には、搬送方向下流端に第1の農産物供給部11が接続され、搬送経路の途中位置に第2の農産物供給部12が接続されている。
【0044】
第1の農産物供給部11は、ミカン1をPKコンベア10に供給するためのもので、ダンパー13内に多数収容されているミカンを少量ずつ洗浄・ワックス機14に供給するベルトコンベアからなる第1の農産物供給コンベア15と、この第1の農産物供給コンベア15から送出された洗浄・ワックス処理済のミカン1を整列させてPKコンベア10の搬送始端に供給する整列装置16とにより構成されている。ダンパー13には、図4に示すように、多量のミカン1が収容されているコンテナ3が荷受コンベア4により送られる。
【0045】
この整列装置16は、左右対称に複数本のローラコンベアを逆ハ字型に配列した構造で、ベルトコンベア15にてランダムに搬送されたミカン1が供給されると、左右のローラコンベア16aがミカン1を幅方向の中央に向けながら前方に搬送して一列に整列させる。そして、一列の整列状態でミカン1をPKコンベア10に供給する。
【0046】
PKコンベア10は、図2及び図3に示すように、機台(不図示)の片側に搬送経路に沿って配置した無端状のガイド部材17に無端チェーン18を架設し、この無端チェーン18から一定ピッチで棒状の支持部材19を水平に延出させ、この支持部材19にパイプ状の取り付け台20を取り外し可能に固定し、この取り付け台20に傾倒可能な細長い支持片21を取り付けた構造としており、支持片21はPKコンベア10の搬送方向と略直交する方向に延びている。
【0047】
取り付け台20には第1支持ブラケット22と第2支持ブラケット23が固定され、この第1支持ブラケット22に支持片21が支持ピン24を介して傾倒可能に連結されている。また、第2支持ブラケット23には、フック25aと係合解除レバー部25bが形成されたレバー部材25が支持ピン26を介して回動可能に連結されている。
【0048】
レバー部材25は不図示の復帰バネにより係合位置に向けて付勢されており、支持片21が水平姿勢の状態において、支持片21の側面に突出している係合ピン27にレバー部材25のフック25aが係合し、支持片21を水平姿勢に保持して被搬送体である農産物の載置を可能とする。そして、レバー部材25の解除レバー部25bを前記復帰バネのバネ力に抗して押し下げると、レバー部材25が反時計方向に回動してフック25aが係合ピン27から外れ、支持片21が支持ピン24を支点として下方に傾倒する。
【0049】
この支持ピン24の軸心をPKコンベア10の搬送方向に沿って配置しているため、支持片21が傾倒すると、載置している農産物としてのミカン1をPKコンベア10の側方に向けて転動させながら排出する。
【0050】
支持片21の幅(PKコンベア10の搬送方向に沿った長さ)は狭く、1枚の支持片21ではミカン1を完全に支持することはできず、連続する数枚の支持片21によりミカン1を支持する。
【0051】
レバー部材25の解除レバー部25bを下方に押し下げて支持片21を傾倒させる第1排出手段であるレバー作動機構31は、電磁ソレノイドを駆動部に有し、上下方向に移動可能な作動棒(不図示)を該電磁ソレノイドにより駆動する構成とし、排出位置において、係合状態にあるレバー部材25の解除レバー部25bの高さ方向の位置と干渉する位置まで降下させると、この降下した作動棒によって搬送方向に沿って移動する解除レバー部25bが次々に当接して押し下げられて連続的に支持片21が下方に向けて傾倒する。
【0052】
そうすると、連続する複数の支持片21が僅かな時間遅れを有して下方に傾倒するため、これら複数の支持片21に支持されている農産物は一度に落下せずに徐々に転動しながら落下排出される。
【0053】
なお、レバー部材25のフック25aを係合ピン27から係合解除させるには、レバー部材25を所定方向に回動させれば良く、上述した構成に限定されるものではない。
【0054】
また、傾倒した支持片21を元の水平姿勢に復帰させるには、例えばPKコンベア10の搬送終端位置から180度転向して下向きに支持片21が反転すると、支持片21は水平姿勢に近い状態に自重で回動するので、この位置からガイド部材(不図示)により支持片21の裏面側を当接させて係合位置まで押し込むことにより、自動的にレバー部材25のフック25aが係合ピン27に係合して支持片の水平姿勢が再び保持されて次の搬送に供される。
【0055】
本実施形態において、支持片21の上面に、ひれ状に形成された複数の突起部21aを左右方向に沿って隔設し、突起部21aにより農産物の載置時のショックを吸収している。また、支持片21の左右方向の両端部には、硬質樹脂材からなる滑動接触部材21bが取り付けられており、後述するフリートレイFTを連続する複数の支持片21上に載置した状態において、該フリートレイFTの底面が左右方向両端部における滑動接触部材21b上に載るようにしている。
【0056】
PKコンベア10には、第2の農産物供給部12から排出される農産物を載せたフリートレイFTが合流する合流部30から搬送方向下流側に向かって、農産物の糖度等の内部品質を計測する内部品質センサー32、農産物の外形状等の外観を計測するカメラ等からなる外観センサー33を順に配置している。
【0057】
本実施形態において、外観センサー33の下流側に、PKコンベア10の支持片21上に直接載置された農産物としてのミカン1を仕分区分毎に排出するための第1排出部34が配置され、さらにこの第1排出部34の下流側に、PKコンベア10の支持片21上に載せられている、農産物としてのマンゴウ2が載置されているフリートレイFT(以下実トレイと称し、その符号をFTとする)を仕分区分毎に排出する第2排出部35が配置されている。
【0058】
第1排出部34は、図1に示すように、PKコンベア10の搬送方向に沿って仕分区分毎に複数のベルトコンベアで構成された排出コンベア36が配列され、各排出コンベア36は、図2に示すように、PKコンベア10の支持片21が下方に傾倒した状態で、支持片21の先端よりも若干下方の位置に配置されており、PKコンベア10から転動しながら排出されたミカン1が排出コンベア36上に落下供給される。これらの排出コンベア36は、PKコンベア10の搬送方向と略直交する横方向に延びており、排出コンベア36の排出端まで搬送された同一仕分区分のミカン1は、受箱37に一時的に貯えられる。なお、排出コンベア36の排出端にホッパー等を設けて一時的に貯え、所定個数あるいは所定重量をカウントすると、該ホッパーの下方に配置した製品箱に排出するようにしても良い。
【0059】
また、各排出コンベア36に対応して、PKコンベア10の側部にレバー作動機構31がそれぞれ配置され、不図示の処理装置からの仕分排出信号によりレバー作動機構31の駆動が行われると、該当する仕分区分のミカン1を載せた部分の支持片21を水平姿勢に保持しているレバー部材25の係合を次々に解除し、支持片21を傾倒させる。
【0060】
なお、第1排出部34の構成は、上記した排出コンベア36を用いたものに限定されるものではなく、各仕分区分毎に設定したPKコンベア10の支持片21の傾倒によりミカン1が落下する位置にミカン1を直接受ける受箱37を配置するようにしてもよい。
【0061】
前記第2排出部35は、図1に示すように、PKコンベア10の搬送方向に沿って仕分区分毎に複数のローラコンベア等で構成されたプールコンベア38が配列され、各プールコンベア38は、図2に示すように、PKコンベア10の支持片21が水平姿勢に保持された状態において、プールコンベア38の搬送面が支持片21に設けた滑動接触部材21bの上面と略同一面となるように配置されている。各プールコンベア38は、排出コンベア36と同様に、PKコンベア10の搬送方向と略直交する横方向に沿って延びており、このプールコンベア38とはPKコンベア10を挟んで反対側に、フリートレイ排出装置39がそれぞれ配置されている。
【0062】
フリートレイ排出装置39は、図2に示すように、水平方向に直進往復運動を行うアクチュエータ39aの押し出し棒39b先端部に円盤状の押し出し板39cを取り付け、前記処理装置から仕分排出信号がアクチュエータ39aに入力されると、アクチュエータ39aは押し出し棒39bを高速度で前方に向けて押し出し、再び図2に示す退避位置に戻る。そして、図3に示すように、押し出し板39cを反対側に位置するプールコンベア38に向けてアクチュエータ39aを配置しているので、押し出し棒39bが高速で前方に押し出されると押し出し板39cがPKコンベア10の支持片21上に載っている実トレイFTをプールコンベア38に向けて押し出す。実トレイFTは、複数の連続する支持片21の滑動接触部材21b上に載っているため、実トレイFTは滑動接触部材21b上を滑りながらプールコンベア38に向けて押し出される。
【0063】
なお、PKコンベア10は、支持片21の上面にフリートレイFTを載せて使用する場合には、前記処理装置より各レバー作動機構31には仕分排出信号が送信されない非作動状態として常時支持片21を水平姿勢に維持し、フリートレイFTを落下させることがないようにしている。
【0064】
各プールコンベア38の排出端に配置した不図示のストッパをONして停止している実トレイFT上の農産物であるマンゴウを作業者Wが手作業により取り上げてダンボール箱等の製品箱41内に収容する。プールコンベア38の排出端で農産物が取り上げられて空となったフリートレイFT(以下空トレイFTとする)は、フリートレイリターンコンベア40に送出される。なお、製品箱41内に所定個数のマンゴウを収容すると、この製品箱41を搬出コンベア49に載せて集荷場等へ送出す。
【0065】
フリートレイリターンコンベア40は、搬送始端部が各プールコンベア38の排出端に接し、PKコンベア10に並行配置されていて、終端が第2の農産物供給部42の第2の農産物供給コンベア43の始端部に接続されている。各プールコンベア38の排出端に配置している前記ストッパをOFFすると、堰き止められていた空トレイFTがフリートレイリターンコンベア40に送出される。そして、この空トレイFTの送出が確認されると、前記ストッパは再びONとなって実トレイFT1がフリートレイリターンコンベア40にマンゴウを載せたまま送出されるのを阻止する。
【0066】
したがって、フリートレイリターンコンベア40に送出された空トレイFTは、第2の農産物供給コンベア43まで搬送される。フリートレイリターンコンベア40の排出端には、不図示の空トレイ供給調整用ストッパが設けられ、該空トレイ供給調整用ストッパON状態で空トレイFTの供給を阻止し、該空トレイ供給調整用ストッパOFF状態でフリートレイリターンコンベア40の排出端部側にプールされていた空トレイFTを第2の農産物供給コンベア43に送出する。
【0067】
第2の農産物供給コンベア43は、搬送先端部が合流部30でPKコンベア10に合流している。この第2の農産物供給コンベア43は、上流側コンベア43aと下流側コンベア43bの2つのコンベアを間隔を有して直列状に配置した構成としている。上流側コンベア43aの片側には、複数の農産物供給ステーション12aを設置し、各農産物供給ステーション12aにおいて作業者Wが手作業で空トレイFT上にマンゴウ2を載せるようにしている。そして、各農産物供給ステーション12aには、ローラコンベアなどからなるコンテナ用コンベア44から分岐されている分岐コンベア44aが配置され、多数個のマンゴウが入ったコンテナ44bがコンテナ用コンベア44から各分岐コンベア44aに送られる。
【0068】
本実施形態において、上流側コンベア43aと下流側コンベア43bとの間に、移動する実トレイFTの重量を計測する重量計測コンベア45を配置しており、第2の農産物供給部12からフリートレイFTに載せられた農産物の重量を仕分区分情報の一つとして計測する。この重量計測コンベア45は、コンベア上を実トレイFTが移動する間にロードセルにより実トレイFT1の重量を計測し、不図示の処理装置に重量計測データを送信する。なお、使用する多数個のフリートレイFTの重量は略一定であるため、前記処理装置では農産物のみの重量を記録する。
【0069】
下流側コンベア43bの搬送面は、PKコンベア10との合流部30において、PKコンベア10の支持片21に設けた滑動接触部材21bの上面と同じ面位置としている。また、PKコンベア10と並行な搬送路の先に、垂直方向に回転軸を有する送出しコンベア46を斜めに配置している。この送出しコンベア46は、実トレイFTの外周側面と接触し、PKコンベア10と並行して下流側コンベア43b上を搬送される実トレイFTを加速してPKコンベア10の支持片21上に送出す。
【0070】
フリートレイFTは、自己識別情報を有しており、この自己識別情報を検出することにより、各実トレイFTに載っている農産物の計測情報を前記処理装置において各識別情報毎に記録することができる。重量計測コンベア45において計測する実トレイFT1の計測データとその農産物であるマンゴウとを対応させるために、重量計測コンベア45の直前に、実トレイFTの自己識別情報を検出する第1の自己識別情報検出手段47を配置している。また、PKコンベア10は搬送速度が一定であるため、内部品質センサー32と合流部30との間でPKコンベア10上を搬送している実トレイFTの自己識別情報を検出すれば、当該検出位置から、内部品質センサー32,外観センサー33,各仕分区分毎のフリートレイ排出装置39までのそれぞれの距離が決まっているので、内部品質センサー32と外観センサー33で計測中の実トレイFTを特定することができ、また前記処理装置は計測結果に基づき判定された仕分区分位置に該当する実トレイTF1が達するとその仕分区分に設けたフリートレイ排出装置39に仕分排出信号を出力することができる。このため、内部品質センサー32の搬送方向上流側の直前位置に第2の自己識別情報検出手段48を配置している。
【0071】
本実施形態において、フリートレイFTに設けた自己識別情報としてバーコードを用いており、このため第1の自己識別情報検出手段47と、第2の自己識別情報検出手段48をバーコードリーダとしている(以下第1の自己識別情報検出手段47を第1のバーコードリーダ47、第2の自己識別情報検出手段48を第2のバーコードリーダ48とする)。勿論、本発明はフリートレイFTに設ける自己識別情報をバーコードに限定されるものではなく、ICタグ,磁気記録媒体等であっても良く、この場合ICタグ,磁気記録媒体に各計測情報を記憶させるようにしても良い。
【0072】
以上が本実施形態の構成を示し、以下にミカン等の落下,転動という自由な取り扱いが許容される種類の農産物(以下ミカン1を例にする)の選別と、マンゴウ等の慎重な取り扱いが要求される種類の農産物(以下マンゴウ2を例にする)の選別について説明する。
【0073】
先ず、図1を参照して、マンゴウ2という慎重な取り扱いが要求され、また仕分区分の判定項目として、重量計測,糖度等の内部品質計測,外部の傷の有無や形状の良し悪しを扱う外観計測の場合を例にして説明する。
【0074】
ミカン等の上記した自由な取り扱いが許容される種類の農産物の選別装置のみに使用される第1の農産物供給部11は休止状態とし、PKコンベア10とフリートレイリターンコンベア40を駆動させ、また第2の農産物供給部12および第2排出部35を稼動状態として必要な作業者Wを所定位置に配置する。さらに、第1排出手段であるレバー作動機構31に対して前記処理装置から仕分排出信号が出力されないようにする。
【0075】
第2の農産物供給コンベア43にフリートレイリターンコンベア40から送出される空トレイFTに作業者Wは脇のコンテナ44bから取り出したマンゴウを次々と載せる。上流側コンベア43a上を搬送される実トレイFTは、第1のバーコードリーダ47によりフリートレイFTの周側面に表示されているバーコードが読み取られる。読み取られたバーコードの情報は前記処理装置に送信されて実トレイ番号として登録される。
【0076】
第1のバーコードリーダ47を通過した実トレイFTは、直後の重量計測コンベア45において重量が計測され、前記処理装置に登録された最新の実トレイ番号に重量情報が記録される。重量計測コンベア45を通過した実トレイFT1は、下流側コンベア43bによりPKコンベア10との合流部30へ搬送され、送出しコンベア46によりPKコンベア10の支持片21上に送出される。なお、下流側コンベア43bから送出しコンベア46により実トレイFT1を送出す速度よりも、PKコンベアの搬送速度を速くすることにより、PKコンベア10上を搬送される実トレイFTの間隔に余裕を持たし、以下の計測の際に実トレイFTが連なって搬送されるのを防止している。
【0077】
合流部30にてPKコンベア10上に送出された実トレイFTは、第2のバーコードリーダ48によりバーコードが読み取られ、一定の時間経過後に到達した内部品質検査センサー32にて糖度等の内部品質情報が計測され、この内部品質情報が処理装置に記憶している該当の実トレイ番号に記憶される。内部品質検査センサー32を通過した実トレイFTは、第2のバーコードリーダ48を通過してから一定の時間経過後に到達した外観センサー33にて外観が撮影され、外観情報が処理装置に記憶している該当の実トレイ番号に記憶される。これでマンゴウの計測が終了し、前記処理装置は等級・階級の判定を行い、判定結果に基づいて、該当する実トレイFTが判定された仕分区分のフリートレイ排出装置39に到達するタイミングで仕分排出信号を出力する。
【0078】
フリートレイ排出装置39に仕分排出信号が入力されると、押し出し板39cにより複数の支持片21上に載置されている実トレイFTがプールコンベア38に向けて押し出され、プールコンベア38にプールされる。
【0079】
第2排出部35において、作業者Wは、プールコンベア38にプールされている最先端の実トレイFTのマンゴウ2を取り上げて製品箱41内に収容する。そして、不図示のストッパ解除スイッチをONすると、空トレイFTがフリートレイリターンコンベア40に送出され、直ぐに該ストッパがONとなって実トレイFTを停止させる。
【0080】
なお、本実施形態では、フリートレイリターンコンベア40の下流側と農産物供給コンベア43の上流側とを直列状に配置し、フリートレイリターンコンベア40から農産物供給コンベア43に空トレイFTを順次送出するように構成しているが、更に、図示しないがフリートレイリターンコンベア40の下流側の一部(一定長)と農産物供給コンベア43の上流側の一部(一定長)とを並行に且つ接するように配置し、作業者により空トレイFTをフリートレイリターンコンベア40上から農産物供給コンベア43に乗せ移すと共に、この空トレイFT上に農産物を載置供給するようにしても良い。
【0081】
こうすることにより、空トレイFTが農産物供給コンベア43上で搬送されることがなくなり、実トレイFT1のみが農産物供給コンベア43上に供給されることとなる。
【0082】
また、本実施形態では、第2排出部35から排出される実トレイFT上の農産物を手詰する構成としているが、機械式の自動箱詰装置としても良い。
【0083】
次に、図4を参照して、ミカン1という落下,転動という自由な取り扱いが許容される種類の農産物の選別について説明する。ミカン1の選別の前処理として、洗浄・ワックス処理を行い、また仕分区分の判定項目として、糖度等の内部品質計測,外部の傷の有無や形状の良し悪しを扱う外観計測の場合を例にして説明する。なお、ミカン1の選別を行う場合には、第2の農産物供給部12、フリートレイリターンコンベア40および第2排出部35は停止状態とする。
【0084】
生産者から持ち込まれたミカン1はコンテナ3に収容され、荷受コンベア4を搬送されて第1の農産物供給部11を構成するダンパー13に投入される。ダンパー13の下方から第1の農産物供給コンベア15にミカン1が落下供給され、洗浄・ワックス機14を通過して洗浄・ワックス処理が為されたミカン1は整列コンベア16で一列に整列されてPKコンベア10に送出される。PKコンベア10の搬送速度は、整列コンベア16の搬送速度よりも高速に設定することで、ミカン1が連なってPKコンベア10上を搬送されるのを防止する。
【0085】
PKコンベア10において、一つのミカン1は連続する複数の支持片21上に直接支持されており、仕分区分位置において支持片21を傾倒させてミカン1を落下させるには、レバー作動機構31に仕分排出信号を出力して少なくてもこれら複数の支持片21を連続的に傾倒させればよい。
【0086】
PKコンベア10の支持片21上を搬送されるミカン1は、先ず内部品質センサー32において糖度等の内部品質情報が計測される。ミカン1がこの内部品質センサー32を通過した時点を基準とすると、この基準位置より搬送方向下流側に移動する個々のミカン1の位置を特定することができる。これより、前記処理装置は、外観センサー33に到達したミカン1を特定できるため、外観センサー33を通過したミカン1の内部品質情報と外観センサー33で計測した外観情報により当該ミカン1の仕分区分を判定する。
【0087】
前記処理装置は、仕分区分の判定されたミカン1が該当する仕分区分位置に到達するタイミングで仕分排出信号を該当する仕分区分のレバー作動機構31に出力する。
【0088】
レバー作動機構31は所定時間ON状態が維持され、連続する複数の支持片21を順次傾倒させる。これにより、傾倒する支持片21上を転動しながらミカン1は排出コンベア36に落下排出され、排出コンベア36上を搬送されて受箱37に落下させる。
【0089】
受箱37の手前側には製品箱台50が設けられ、この製品箱台50に製品箱41を載置して受箱37内のミカン1を製品箱41内に作業者が手詰により箱詰を行う。そして、所定個数のミカン1を箱詰すると、この製品箱41を搬出コンベア49に載せる。
【0090】
本実施形態では、第1排出部34から排出される農産物を手詰する構成としているが、機械式の自動秤量機としても良い。
【0091】
以上のように、本実施形態では、PKコンベア10の支持片21の表面に農産物を直接載置させて選別する場合と、PKコンベア10の支持片21上にフリートレイFTを載せて農産物を搬送する2通りの搬送形態を1つのPKコンベア10により達成することができる。
【0092】
第2実施形態
図5〜図9は本発明の第2実施形態を示す。
【0093】
図5は農産物の選別装置の概略構成を示す上面図で、慎重な取り扱いが要求される種類の農産物としてマンゴウを選別している状態を示す。図6は図5に示すマンゴウの選別に代えて、落下,転動という自由な取り扱いが許容される種類の農産物としてミカン、キンカンを選別している状態を示す。図7は図5のB−B矢視断面図、図8は図7の正面図、図9はPKコンベアのバケット単位を表示する他の例を示す図である。なお、図5〜図9において、図1〜図4に示した部材と同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0094】
上記した第1実施形態において、PKコンベア10は無端回動する多数本の支持片21が相互に独立した構成とし、実トレイFTが載置する支持片21については特定されることはない。
【0095】
これに対し、本実施形態のPKコンベア100は、図7及び図8に示すようにバケット型に構成し、1バケット単位101を無端回動する2列のチェーン18に取り付け、多数個のバケット単位101が連結された状態において全ての支持片21が等ピッチで配列されている。1つのバケット単位101には、複数本(本実施形態では9本)の支持片21が取り付け台102上に一定間隔を有して傾倒可能に取り付けられている。支持片21を水平姿勢に保持し、水平姿勢の保持解除のための機構は第1実施形態と同様としている。
【0096】
取り付け台102は、担持台103に例えば取り外し可能に固定され、この担持台103が無端回動チェーン18に連結されている。
【0097】
左右一対の無端回動チェーン18の間にはバケット単位101毎に複数本(本実施形態では2本)の連結軸18aが差し渡され、担持台103には、この連結軸18aが貫通する貫通孔103bが形成されている。したがって、バケット単位101は無端回動するチェーン18の動力を連結軸18aを伝達されて移動することになる。なお、左右一対の無端回動チェーン18は、チェーン案内レール108に支持されて軌道を外れないように無端回動する。
【0098】
本実施形態において、PKコンベア100の搬送路の途中に重量計測装置107を設置し、重量計測装置107の上流側に内部品質センサー32、下流側に外観センサー33を設置している。
【0099】
図7及び図8を用いて重量計測装置107の構成を説明する。
【0100】
図7及び図8において、担持台103の底部に形成された左右の底壁部103aに対応して、PKコンベア100の機台104に幅方向一対のレール105a、105bがロードセル106を介して取り付けられている。この一対のレール105aと105bはレール支持台105に取り付けられ、レール支持台105がロードセル106に取り付けられて重量計測装置107を構成している。
【0101】
1バケット単位101が重量計測位置に到達すると、担持台103の左右の底壁部103aが僅かに一対のレール105a、105bに乗り上げる。
【0102】
担持台103の貫通孔103bは連結軸18aの外径よりも大きな内径に形成されて遊びを有しているため、担持台103が一対のレール105aと105bに乗り上げると、担持台103は連結軸18aとの係合が外れ上下方向においてフリーの状態となる。このため、ロードセル106では実トレイFTの重量を計測することができることになる。
【0103】
本実施形態において、PKコンベア100の搬送方向下流側に配置している第1排出部34と第2排出部35とは、PKコンベア100の搬送方向に対して左右両側に振り分けて配置しており、マンゴウの箱詰処理を行う第2排出部35と、マンゴウを空のフリートレイFTに載せてPKコンベアに移載させる第2の農産物供給部42はPKコンベア100を境にして同じ側に配置している。これにより、フリートレイリターンコンベア40の経路を簡単化することができる。
【0104】
第2の農産物供給部42において、第2の農産物供給コンベア43は、PKコンベア100の搬送路と接して並設され、農産物供給ステーション12aに配置された作業者Wが空トレイFTにコンテナ3内のマンゴウ2を載せ、実トレイFTをPKコンベア100のバケット単位101に移載する。
【0105】
1つのバケット単位101は、担持台103を貫通する搬送方向前方と後方にそれぞれ設けられた連結軸18aを介して左右一対のチェーン案内レール108に支持されているため、重量物である実トレイFTが載ってもスムーズに搬送される。
【0106】
ところで、農産物供給ステーション12aに配置されている作業者WがPKコンベア100の搬送面を見ても、どこが1つのバケット単位101であるかの判別ができない。そこで目印101aを設けてバケット単位101の判別を行うことが考えられる。目印101aとして、1つのバケット単位101を構成する支持片21と隣り合う1つのバケット単位101を構成する支持片21の全てを色分けすれば確かに1つのバケット単位101の判別は可能となる。
【0107】
しかし、内部品質センサー32及び外観センサー33は光を農産物に向けて照射するため、当然に支持片21の表面にも光が照射されることになるが、支持片21の表面に施した着色によって反射波の波長が変わり、計測情報の解析にバラツキが生じる。このため、支持片21の全てを色分けすることは得策ではない。
【0108】
そこで、本実施形態では、図7及び図8に示すように、1つのバケット単位101における搬送方向に見て先頭の支持片21Fと、最後尾の支持片21Rとを予め傾倒させた状態としたものを目印101aとし、第2の農産物供給部42に向けて移動させるようにしている。勿論、先頭の支持片21Fと、最後尾の支持片21Rとを他の支持片21と判別するために他の色で着色しても良い。
【0109】
上述の第1実施形態で説明したように、レバー作動機構31を制御することにより、任意の支持片21を傾倒させることができる。そうすると、PKコンベア100を構成する各バケット単位101を上方から判別することができ、第2の農産物供給部42の作業者Wは、この傾倒している先頭の支持片21Fと最後尾の支持片21Rとの間に実トレイFTを載せるだけで良い。
【0110】
1つのバケット単位101における先頭の支持片21Fと最後尾の支持片21Rとを認識して傾倒させる方法として、例えばPKコンベア101の無端回動チェーン18が掛け回される駆動プーリと同軸にエンコーダパルス板(不図示)を設け、最後尾の支持片21Rが第1排出部34における特定のレバー作動機構31に到達したタイミングに合わせて該エンコーダパルス板から支持片検出信号を出力させる。先頭の支持片21Fと最後尾の支持片21Rとの間隔は各バケット単位において一定であり、また最後尾の支持片21Rに続く支持片は次のバケット単位101の先頭の支持片21Fとなっているので、支持片21の2つ分の通過時間に合わせて当該特定のレバー作動機構31に仕分排出信号を出力し、続いて先頭の支持片21Fと最後尾の支持片21Rとの通過タイミングに合わせて再び仕分排出信号を出力すればよい。そして、この一連のタイミングによる仕分排出信号の出力をPKコンベア100におけるバケット単位101の数だけ実行することにより、全てのバケット単位101の先頭の支持片21Fと最後尾の支持片21Rとを傾倒させることができる。
【0111】
本実施形態において、コンテナ用コンベア44はマンゴウ2を収容したコンテナ3のみならず、ミカン1,キンカン5を収容したコンテナ3をダンパー13に搬送する経路を兼用している。
【0112】
ダンパー13から第1の農産物供給コンベア15には、上記した第1実施形態で示す洗浄・ワックス装置14を通るミカンルート51と、この洗浄・ワックス装置14を迂回して第1の農産物供給コンベア15に繋がるキンカンルート52とが設けられている。
【0113】
図6に示すように、ダンパー13から供給される農産物は、搬送方向切替コンベア53に送られ、搬送方向切替コンベア53が正方向への搬送が選択されていると、農産物をミカンルート51へ搬送し、逆方向への搬送が選択されていると農産物をキンカンルート52へ搬送する。搬送方向切替コンベア53の正方向搬送端には第1の農産物供給コンベア15の搬送方向上流端が繋がり、また逆方向搬送端にはキンカン用搬送コンベア54の搬送方向上流端が繋がっている。そして、このキンカン用搬送コンベア54は洗浄・ワックス装置14を迂回して第1の農産物供給コンベア15に繋がっている。
【0114】
したがって、キンカンの選別を行う場合には、搬送方向切替コンベア53を逆搬送方向に切り替えることにより、ダンパー13からのキンカン5を搬送方向切替コンベア53からキンカン用搬送コンベア54へ送出し、第1の農産物供給コンベア15へ送出する。そして、整列装置16により一列に整列されてPKコンベア100へ送出される。また、ミカンの選別を行う場合には、搬送方向切替コンベア53を正搬送方向へ切り替えることにより、ミカン1を洗浄・ワックス装置15へ送り込み、第1実施形態と同様に整列装置16を経てPKコンベア100へ送出される。
【0115】
本実施形態のPKコンベア100は、バケット単位101に複数本の支持片21を設けているが、各バケット単位101の各支持片21をバケット単位101とは無関係に傾倒可能とすることは第1実施形態と同様で、ミカン,キンカンの選別時にはバケット単位101にて農産物の搬送を行わず、PKコンベア100の支持片21に対してランダムに農産物を載置する。そして、内部品質センサー32を通過した時点を基準として、仕分区分が該当するレバー作動機構31に所定のタイミングで仕分排出信号を所定時間出力することにより、ミカン1,キンカン5を排出コンベア36に落下により排出する。
【0116】
なお、図7に示すように、支持片21が担持台103に固定されているストッパ103cに当接した位置に傾倒した状態で、支持片21の傾倒先端と排出コンベア36との間に隙間が生じる場合には、キンカンといった比較的小径の農産物がこの隙間から落下する恐れがあるので、この隙間を塞ぐ案内板36aを配置し、キンカンがこの案内板36a上を転動して排出コンベア36に排出される。
【0117】
本第2実施形態において、バケット単位101を視認する手段として、図9(a)のように、先頭の支持片21Fと最後尾の支持片21Rとを傾倒させるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図9(b)(c)に示す手段を用いても良い。
【0118】
図9(b)に示す例は、第2の農産物供給部42において、PKコンベア100と並行して多数個のLED121を並べたLEDフラッシャー122を近接して配置し、バケット単位101の先頭と最後尾に対応する間隔でLED121を点灯させ、この点灯するLED121をPKコンベア100の搬送速度と同速度で移動させるようにする。この場合、上記したエンコーダパルス板からの信号を用いることにより、LEDの点灯タイミングを制御することができる。
【0119】
図9(c)に示す例は、バケット単位101の先頭の支持片21Fと最後尾の支持片21Rとの長さを、他の支持片21よりも長く形成したものである。
【0120】
第3実施形態
図10及び図11は第3実施形態を示す。
【0121】
図10は農産物の選別装置の概略構成を示す上面図で、慎重な取り扱いが要求される種類の農産物としてマンゴウを選別している状態、図11は図10に示すマンゴウの選別に代えて、落下,転動という自由な取り扱いが許容される種類の農産物としてミカン、キンカンを選別している状態を示す。
【0122】
本第3実施形態は、第1の農産物供給部11の構成として、第2実施形態と同様に、ミカンルート51とキンカンルート52とを備え、第1の農産物供給部11の第1の農産物供給コンベア15の排出端は、第1搬送経路切替機130により、選択的にベルトコンベア式の搬送コンベア131と繋がるようになっている。第1の農産物供給コンベア15の排出端と搬送コンベア131の搬入端とは離隔対向しており、第1搬送経路切替機130にはこの間を繋ぐ連結コンベア130bが設けられている。
【0123】
また、フリートレイリターンコンベア40の排出端と搬送コンベア131の搬入端とは、搬送コンベア131の搬送方向に見て同位置に揃えられており、また搬送コンベア131の搬送方向に対して直交する横方向に離隔している。
も、第1搬送経路切替機130により選択的に搬送コンベア131と繋がるようになっている。
【0124】
第1搬送経路切替機130は、搬送コンベア131の搬送方向に対して直交する横方向に水平移動する第1スライド台130aに、農産物供給コンベア15の排出端と搬送コンベア131の搬入端とを繋ぐベルトコンベアからなる直線状の第1連結コンベア130bと、フリートレイリターンコンベア40の排出端と搬送コンベア131の搬入端とを連結する平面視略コ字形状の第2連結コンベア130cとを該横方向に沿って配置した構成としている。第1スライド台130aをフリートレイリターンコンベア40側(以下左側とする)にスライドすると、図10に示すように、第2連結コンベア130cがフリートレイリターンコンベア40の排出端と搬送コンベア131の搬入端とを連結し、第1スライド台130aを搬送コンベア131側(以下右側とする)にスライドすると、農産物供給コンベア15の排出端と搬送コンベア131の搬入端とを連結する。
【0125】
したがって、マンゴウ2を選別する際には、この第1スライド台130aを左側にスライド移動させ、ミカン1又はキンカン5を選別する際には右側へスライドさせればよい。
【0126】
搬送コンベア131の搬送方向に沿った片側に第2の農産物供給部42が配置され、農産物供給ステーション12aの作業者Wが分岐コンベア44a上のコンテナ3に収容されているマンゴウ2を一つずつ空トレイFT上に手作業にて載せる。搬送コンベア131の搬送先端から前方に図1に示す構成のPKコンベア10が配置され、搬送コンベア131の搬送端とPKコンベア10の搬入端との間に第2搬送経路切替機132が配置されている。第2搬送経路切替機132は、第1搬送経路切替機132と同様に、左右方向にスライド移動する第2スライド台132aに、整列コンベア16と、図1に示す構成の重量計測装置45が左右方向に配置されている。
【0127】
そして、第2スライド台132aを図10に示す右側へ移動させると、重量計測装置45が搬送コンベア131の排出端とPKコンベア10の搬入端との間を連結するように位置し、図11に示す左側へ移動させると、整列コンベア16が搬送コンベア131の排出端とPKコンベア10の搬入端との間を連結する。
【0128】
したがって、マンゴウ2の選別を行う場合には、第2スライド台132aを図10に示す右側に移動させ、搬送コンベア131を搬送されたマンゴウ2を載せた実トレイFTが重量計測装置45に送られて重量が計測される。なお、搬送コンベア131の搬送端部にバーコードリーダ47を配置し、重量計測装置45に送り込まれる直前の実トレイFTのバーコードを読み取る。実トレイFTが重量計測装置45を通過後、内部品質センサー32及び外観センサー33に達する時刻は決まっているので、不図示の処理装置は実トレイFT1上のマンゴウについて重量,内部品質及び外観についての計測項目を間違いなく記憶する。
【0129】
外観センサー33を通過した実トレイFT1は、前記処理装置により判定された仕分区分の排出装置31に対応する位置に到達すると、プールコンベア38に排出され、箱詰される。そして、空トレイFTがフリートレイリターンコンベア40から第2連結コンベア130cを経て搬送コンベア131へと戻される。
【0130】
また、ミカン又はキンカンを選別する場合、図11に示すように、ダンパー13からミカンルート51を通って第1連結コンベア130bに送り込まれたミカン1、あるいはキンカンルート52を通って第1連結コンベア130bに送り込まれたキンカン5は、搬送コンベア131上をランダムに搬送されて整列コンベア16に達し、一列に整列されて内部品質センサー32、外観センサー33を通過し、判定された仕分区分位置に到達すると、第1実施形態と同様にレバー作動機構31の動作により支持片21を連続的傾倒させ、ミカン1あるいはキンカン5を排出コンベア36上に落下させる。
【0131】
第4実施形態
図12及び図13は本発明の第4実施形態を示す。
【0132】
図12は農産物の選別装置の概略構成を示す上面図で、慎重な取り扱いが要求される種類の農産物としてマンゴウを選別している状態、図13は図12に示すマンゴウの選別に代えて、落下,転動という自由な取り扱いが許容される種類の農産物としてミカン、キンカンを選別している状態を示す。なお、図1から図11に示した部材と同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0133】
本実施形態において、ミカンルート51とキンカンルート52を有する第1の農産物供給部11は、第1の農産物供給コンベア15に続いて整列装置16を配置している点においては図5に示す第2実施形態と同様の構成としている。また、整列装置16に続いてバケット単位101を多数連結した構成のPKコンベア100を配置し、PKコンベア100の搬送経路中に内部品質センサー32、重量計測装置107、外観センサー33を配置し、さらに外観センサー33の下流側に第1排出部34と第2排出部35とを左右に振り分けて排出する構成も第2実施形態と同様である。
【0134】
そして、本第4実施形態では、第2排出部35から排出された空トレイFTをフリートレイリターンコンベア40により第2の農産物供給部42に戻すようにしているが、フリートレイリターンコンベア40の排出端は、第1の農産物供給コンベア15に沿って並行に配置されている自動供給コンベア141にフリートレイ供給装置142を介して接続されている。
【0135】
自動供給コンベア141は、搬送方向と搬送速度をPKコンベア100と同方向且つ同速度としており、内部品質センサー32の手前側まで延びている。
【0136】
自動供給コンベア141は、搬送面にバケット単位101と等ピッチで背の低い桟部141aが設けられている。また、フリートレイ供給装置142は、自動供給コンベア141の搬送方向に沿った回転軸を有し、外周面に螺旋溝143aが形成された円筒形状の送りねじ体143と、フリートレイリターンコンベア40の排出端と自動供給コンベア141の搬入端との間を繋ぐローラコンベア144とを有している。送りねじ体143は、螺旋溝143aにフリートレイFTの外周の一部が嵌り込み、ローラコンベア144上を一定速度で、且つフリートレイFTを一定ピッチで自動供給コンベア141に向けて搬送する。送りねじ体143によるフリートレイFTの搬送速度はPKコンベア100の搬送速度と同速度とし、且つバケット単位101と同ピッチとしている。また、自動供給コンベア141と送りねじ体143の回転駆動を同期させ、送りねじ体143から送出される空トレイFTが自動供給コンベア141の桟部141間に送り込まれるようにしている。
【0137】
また、PKコンベア100の搬送方向先端部には、垂直方向に回動軸を有するベルトコンベアで構成されたフリートレイ送出し装置145が斜めに配置され、PKコンベア100上のフリートレイFTの外周面と摩擦接触によりPKコンベア100に移載させる。自動供給コンベア141はPKコンベア100と同期駆動運転されて同一の搬送速度で、且つフリートレイ送出し装置145で送出されたフリートレイFTがバケット単位101上に移載されるようにしている。
【0138】
以上のように本実施形態によれば、バケット単位101で構成されたPKコンベア100を使用して、各バケット単位101に実トレイFTを自動的に供給できるようにしたもので、マンゴウ2の選別において、ワークステーション12aの作業者Wは、フリートレイ供給装置142により自動供給コンベア141の桟部141aの間に送りこまれた空トレイFTにマンゴウ2を載せるだけでよく、実トレイFTはPKコンベア100のバケット単位101と略並走した状態でフリートレイ送出し装置145によりPKコンベア100のバケット単位101上に順次移載される。
【0139】
また、ミカン1あるいはキンカン5を選別する場合は、フリートレイリターンコンベア40の駆動が停止され、空トレイFTがフリートレイ供給装置142へ供給が停止されている。なお、ミカン1あるいはキンカン5の選別処理は、第2実施形態と同じなので、その説明を省略する。
【0140】
第5実施形態
図14は本発明の第5実施形態を示す。
【0141】
上記の各実施形態は、PKコンベア10、100の支持片21上に実トレイFTを載置するようにしているが、本実施形態では傾倒可能なバケット151を備えたバケットコンベア152によりミカン等の転動が許容される農産物を選別のために搬送する場合と、マンゴウ2のように慎重な取り扱いが求められる農産物をフリートレイFTに載置した実トレイFTをバケット151上に載せて選別を行うようにしたもので、一つの搬送手段を農産物の搬送用として直接使用する場合と、実トレイFTを載せて間接的に農産物を搬送するための2通りの使用が得られるようにしたものである。
【0142】
本実施形態に用いるバケットコンベア152は、左右の無端回動チェーン18間に連結された搬送方向に沿った前後2本の連結軸18aが貫通するバケット支持台153を有し、このバケット支持台153には、搬送方向前後に離隔対向して一対の支持ブラケット部154が設けられている。前後一対の各支持ブラケット部154は、搬送方向に見て左右に振り分けて配置された左右のブラケット板154aで構成されており、左右のブラケット板154aの内側上部にはバケット151の傾動支点をなす切欠き状の軸受け部155が形成されている。
【0143】
バケット151は、バケット本体151aの下部に筒状の遮光筒151bを一体的に設けた構成とし、中央部が上下に貫通した構成としている。この構成により、例えば内部品質センサー32として、バケット本体151aに農産物を載置した状態において、検査用の照明光を農産物の側面あるいは上面から照射し、農産物の内部を透過した透過光を遮光筒151bを通して下方に導いてCCD等の受光手段により受光できる構成を採用することができる。
【0144】
そうすると、バケット本体151上に載置されるフリートレイFTとして、中央部に上下方向に貫通した開口を有する構成のものを使用することで、上述構成の内部品質センサー32による内部品質検査が行える。
【0145】
バケット151において、バケット本体151aと遮光筒151bとの繋ぎ部に、搬送方向に延びる支点軸151cを左右に取り付け、これら左右の支点軸151cの前後端部を、前後の支持ブラケット部154の左右のブラケット板154aの軸受け部155に係合させている。したがって、バケット151を右側に傾けると、右側の支点軸151cが右側の軸受け部155との係合状態が保持されるのに対し、左側の支点軸151cが左側の軸受け部155との係合が解除されるため、バケット151は右側の支点軸151cが右側の軸受け部155に係合した位置を支点として右側に傾動する。逆に左側にバケット151を左側に傾けると、上記した右傾動と同様に、バケット151は左側の支点軸151cが左側の軸受け部155に係合した位置を支点として左側に傾動する。
【0146】
本実施形態において、バケット151の左右方向への傾動操作は、連結軸18aにスライド自在に装着した作動体156から下方に支出した作動ピン157を切換レール(不図示)へ案内するか否かによって行うようにしており、作動体156を左右に配置し、各連結軸18aには左右一対の作動体156の間に押しばね160が配置されている。したがって、左右一対の作動体156は、左右の外側方向に向けて押しばね160により付勢される。
【0147】
右側の作動体156Rと左側の支点軸151cLとを右傾動用連結部材158で連結し、また左側の作動体156Lと右側の支点軸151cRとを左傾動用連結部材159により連結している。
【0148】
このような構成において、バケット151が右又は左の傾動位置に達すると、バケットコンベア152の機台(不図示)に設けた案内レールが作動する。この案内レールは、図14に示す位置に付勢されている作動ピン156をそのまま通過させる通過路と、該通過路を塞ぎ、作動ピン156を内側に突出するカム面に沿って移動させることで作動体156を左右方向の端から反対側に向けて移動させる。
【0149】
一方の作動体156が左右方向の端位置から反対方向へ移動する、例えば右側の作動体156Rが左側に向かって移動を開始すると、右傾動用連結部材158によりバケット151の左端が上方に持ち上げられ右側の支点軸151cRを中心に右回りに傾動する。そして、案内レールのカム面を通過すると、右側の作動体156が押しばね160に付勢されて元の右側端に移動し、これに伴って右傾動用連結部材158によりバケット151も元の上下方向に立った位置に戻される。
【0150】
バケット156の傾倒により、バケット156内の仕分区分の判定済みミカン1を排出コンベア36へ落下排出させ、真っ直ぐに立った直立姿勢のバケット156に実トレイFTを載置して農産物を選別する場合にフリートレイ排出装置39によりプールコンベア38に押し出す構成は、上述の各実施形態と同様である。
【0151】
第6実施形態
以上の第1〜第4実施形態は、PKコンベア10、100に使用されている支持片21の構成として、上面側の中央部に窪みを形成した形状とし、長さ方向の両端部に滑動接触部材21bを設けてフリートレイFTの支持とスムーズな排出を行えるようにしているが、本発明における支持片はこの構成に限定されるものではなく、例えば支持片21に排出方向に回動するコロを設けた構造でも良く、支持片21上のフリートレイFTと、直接載置した農産物をスムーズに排出できるような構造であれば良い。
【図面の簡単な説明】
【0152】
【図1】本発明の第1実施形態による農産物の選別装置の概略構成を示す上面図で、慎重な取り扱いが要求される種類の農産物としてマンゴウを選別している状態を示す。
【図2】図1のA−A矢視断面図。
【図3】図2の上面図。
【図4】図1に示すマンゴウの選別に代えて、落下,転動という自由な取り扱いが許容される種類の農産物としてミカンを選別している状態を示す図。
【図5】本発明の第2実施形態による農産物の選別装置の概略構成を示す上面図で、慎重な取り扱いが要求される種類の農産物としてマンゴウを選別している状態を示す図。
【図6】図5に示すマンゴウの選別に代えて、落下,転動という自由な取り扱いが許容される種類の農産物としてミカン、キンカンを選別している状態を示す図。
【図7】図5のB−B矢視断面図。
【図8】図7の正面図。
【図9】PKコンベアのバケット単位を表示する他の例を示す図。
【図10】本発明の第3実施形態による農産物の選別装置の概略構成を示す上面図で、慎重な取り扱いが要求される種類の農産物としてマンゴウを選別している状態を示す図。
【図11】図10に示すマンゴウの選別に代えて、落下,転動という自由な取り扱いが許容される種類の農産物としてミカン、キンカンを選別している状態を示す図。
【図12】本発明の第4の実施形態による農産物の選別装置の概略構成を示す上面図で、慎重な取り扱いが要求される種類の農産物としてマンゴウを選別している状態を示す図。
【図13】図12に示すマンゴウの選別に代えて、落下,転動という自由な取り扱いが許容される種類の農産物としてミカン、キンカンを選別している状態を示す図。
【図14】本発明の第5実施形態を示すバケットコンベアの断面図。
【符号の説明】
【0153】
FT フリートレイ
FT 実トレイ FT 空トレイ
W 作業者
1 ミカン
2 マンゴウ
3 コンテナ
4 荷受コンベア
5 キンカン
10、100 鍵盤式コンベア(PKコンベア)
11 第1の農産物供給部
12 第2の農産物供給部
13 ダンパー
14 洗浄・ワックス機
15 第1の農産物供給コンベア
16 整列装置
16a ローラコンベア
17 ガイド部材
18 無端チェーン
18a 連結軸
19 支持部材
20 取り付け台
21 支持片
21F 先頭の支持片 21R 最後尾の支持片
21a 突起部 21b 滑動接触部材
22 第1支持ブラケット
23 第2支持ブラケット
24 支持ピン
25 レバー部材
25a フック 25b 係合解除レバー部
26 支持ピン
27 係合ピン
30 合流部
31 レバー作動機構
32 内部品質センサー
33 外観センサー
34 第1排出部
35 第2排出部
36 排出コンベア
36a 案内板
37 受箱
38 プールコンベア
39 フリートレイ排出装置
39a アクチュエータ 39b 押し出し棒 39c 押し出し板
40 フリートレイリターンコンベア
41 製品箱
42 第2の農産物供給部
43 第2の農産物供給コンベア
43a 上流側コンベア 43b 下流側コンベア
49 搬出コンベア
44 コンテナ用コンベア
44a 分岐コンベア 44b コンテナ
45 重量計測コンベア
46 送出しコンベア
47 第1の自己識別情報検出手段(第1のバーコードリーダ)
48 第2の自己識別情報検出手段(第2のバーコードリーダ)
49 搬出コンベア
51 ミカンルート
52 キンカンルート
53 搬送方向切替コンベア
54 キンカン用搬送コンベア
101 バケット単位
101a 目印
102 取り付け台
103 担持台
103a 底壁部 103b 貫通孔 103c ストッパ
104 機台
105 レール支持台
105a、105b レール
106 ロードセル
107 重量計測装置
108 チェーン案内レール
121 LED
122 LEDフラッシャー
130 第1搬送経路切替機
130a 第1スライド台 130b 連結コンベア 130c 第2連結コンベア
131 搬送コンベア
132 第2搬送経路切替機
132a 第2スライド台
141 自動供給コンベア
141a 桟部
142 フリートレイ供給装置
143 送りねじ体
143a 螺旋溝
144 ローラコンベア
145 フリートレイ送出し装置
151 バケット
151a バケット本体 151b 遮光筒 151c 支点軸
152 バケットコンベア
153 バケット支持台
154 支持ブラケット部
154a ブラケット板
155 軸受け部
156 作動体
157 作動ピン
158 右傾動用連結部材
159 左傾動用連結部材
160 押しばね
【出願人】 【識別番号】000137328
【氏名又は名称】株式会社マキ製作所
【出願日】 平成18年7月13日(2006.7.13)
【代理人】 【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文

【識別番号】100067541
【弁理士】
【氏名又は名称】岸田 正行

【識別番号】100103506
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 弘晋


【公開番号】 特開2008−18354(P2008−18354A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−192938(P2006−192938)