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脱ぷ風選機における籾殻排出装置 - 特開2008−183549 | j-tokkyo
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【発明の名称】 脱ぷ風選機における籾殻排出装置
【発明者】 【氏名】頼岡 誠治

【氏名】三戸 岳史

【氏名】門脇 哲也

【要約】 【課題】圧送風の風選部への逆流を防止するとともに、微細な籾殻等の夾雑物を撒き散らすことを防止し、脱ぷ風選機周囲の環境を悪化させることのない脱ぷ風選機における籾殻排出装置を提供する。

【解決手段】エアロックバルブ44は、ロータケース42内を複数の羽根43aを放射状に取り付けたロータ43が回転することにより籾殻を順次下方へ繰り出す構成とする一方、ロータケース42には、ロータ43の羽根43aが下向きの位置から上向きの位置に回転する側の側壁に、所定幅寸法で軸方向に沿ったスリット状の吸気口48を穿設するとともに、該吸気口48と籾殻送風機46の給気側との間を送塵管50を介して連通した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の脱ぷロールを備えた脱ぷ部と、該脱ぷ部で脱ぷされた摺米をほぼ気密状の機枠内に設けた風選路により風選する風選部と、該風選部で風選された籾殻をエアロックバルブにより前記風選部へ逆流することなく機外へ排出し、籾殻送風機の圧送風により所定箇所へ移送する構成の籾殻排出部と、を備えた脱ぷ風選機における籾殻排出装置において、
前記エアロックバルブは、ロータケース内を複数の羽根を放射状に取り付けたロータが回転することにより籾殻を順次下方へ繰り出す構成とする一方、前記ロータケースには、前記ロータの羽根が下向きの位置から上向きの位置に回転する側の側壁に、所定幅寸法で軸方向に沿ったスリット状の吸気口を穿設するとともに、該吸気口と前記籾殻送風機の給気側との間を送塵管を介して連通したことを特徴とする脱ぷ風選機における籾殻排出装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、一対の脱ぷロールを備えた脱ぷ部と、該脱ぷ部で脱ぷされた摺米を風選する風選部と、該風選部で風選された籾殻をエアロックバルブにより前記風選部へ逆流することなく機外へ排出する籾殻排出部とを備えた脱ぷ風選機における籾殻排出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一対の脱ぷロールを備えた脱ぷ部と、該脱ぷ部で脱ぷされた玄米、脱ぷしきれなかった籾、及び籾殻からなる摺り出し物(以下、「摺米」という)をほぼ気密状の機枠内に設けた風選路により風選する風選部と、を備えた脱ぷ風選機において、前記風選部で風選された籾殻を、風選部内に横設した籾殻移送螺旋により搬送し、該籾殻移送螺旋の終端部に設けたエアロックバルブにより前記風選部へ逆流することなく機外に排出し、これを籾殻送風機の圧送風により所定箇所へ移送する構成の脱ぷ風選機における籾殻排出装置は周知である(例えば、特許文献1乃至4参照)。
【0003】
特許文献4に開示される脱ぷ風選機における籾殻排出装置によれば、「籾殻繰出バルブ(9)のケース上方に吸気口(32)を設け、籾殻送風機(30)からの搬送風をノズル(31)から吐出して籾殻を搬送する際に、吸気口(32)から空気(外気)を吸引して籾殻を搬送することができて、風選部(B)からの空気の吸引を防止するので、選別風の左右のバランスが崩れることなく良好に摺米の風選をすることができる。」との記載がある(特許文献4の段落0022、0023及び図6参照)。
【0004】
しかしながら、上記構成のものは、ノズル(31)によって籾殻繰出バルブケース内が負圧になり、吸気口(32)から外気が流入することのみを想定しているものであって、該籾殻繰出バルブケース内に圧力変化が生じると、ノズル(31)からの圧送風が吸気口(32)から吹き抜ける現象が生じ、このような吹き抜け現象により、微細な籾殻が吸気口(32)から噴出し、ひいては脱ぷ風選機周囲に微細な籾殻を撒き散らして環境を悪化させてしまう虞(おそれ)があった。
【0005】
【特許文献1】特開昭61-18448号公報
【特許文献2】特許第2538274号公報
【特許文献3】実公平7-19592号公報
【特許文献4】特開平11-319718号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記問題点にかんがみ、圧送風の風選部への逆流を防止するとともに、微細な籾殻等の夾雑物を撒き散らすことを防止し、脱ぷ風選機周囲の環境を悪化させることのない脱ぷ風選機における籾殻排出装置を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため本発明は、一対の脱ぷロールを備えた脱ぷ部と、該脱ぷ部で脱ぷされた摺米をほぼ気密状の機枠内に設けた風選路により風選する風選部と、該風選部で風選された籾殻をエアロックバルブにより前記風選部へ逆流することなく機外へ排出し、籾殻送風機の圧送風により所定箇所へ移送する構成の籾殻排出部と、を備えた脱ぷ風選機における籾殻排出装置において、前記エアロックバルブは、ロータケース内を複数の羽根を放射状に取り付けたロータが回転することにより籾殻を順次下方へ繰り出す構成とする一方、前記ロータケースには、前記ロータの羽根が下向きの位置から上向きの位置に回転する側の側壁に、所定幅寸法で軸方向に沿ったスリット状の吸気口を穿設するとともに、該吸気口と前記籾殻送風機の給気側との間を送塵管を介して連通し、という技術的手段を講じた。
【発明の効果】
【0008】
本発明の脱ぷ風選機における籾殻排出装置によれば、ロータケースには、ロータの羽根が下向きの位置から上向きの位置に回転する側の側壁に、所定幅寸法で軸方向に沿ったスリット状の吸気口を穿設してあるから、籾殻送風機からの圧送風が風選部側へ向かうと、圧送風がロータの羽根の回転に誘導されながらロータケース側壁の吸気口から排気されることになり、圧送風の吹き抜けによる風選部への逆流を防止することができる。また、該吸気口と籾殻送風機の給気側との間を送塵管を介して連通しているから、籾殻等の夾雑物を脱ぷ風選機外に撒き散らすことを防止し、周囲の環境を悪化させることがないという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は本発明の脱ぷ風選機の縦断面図であり、図2は籾殻排出装置を構成するエアロックバルブの概略斜視図であり、図3はエアロックバルブに吸塵風胴を取り付けたときの概略斜視図である。
【0010】
図1において、脱ぷ風選機1は、脱ぷ部Aと、該脱ぷ部Aからの摺米を風選する風選部Bと、該風選部Bにより風選された籾殻を集めて所定箇所へ圧送風により移送する籾殻排出部Cとを備えている。
【0011】
脱ぷ部Aは、傾斜して配置した一対の脱ぷロール2,3と、該一対の脱ぷロール2,3のロール間隙部Kへ籾米を案内する傾斜した案内シュート4と、該案内シュート4の傾斜角度を調節する角度調節装置5と、原料供給口6から供給された籾米を、振動させながら層厚を均一にして前記案内シュート4上端まで移送させる振動供給樋7とにより主要部が構成される。符号8は前記一対の脱ぷロール3,4により脱ぷされた摺米を流下させるための摺米流下樋であり、前記案内シュート4からロール間隙部Kを通過した延長線と、前記該摺米流下樋8との交わる位置には、前記一対の脱ぷロール3,4の幅方向に亘って、摺米の衝撃を緩和させる緩衝用受樋9が設けられている。また、摺米流下樋8の下端部10には、均分樋11、均分スクリュー12及び規制板13,14等からなる均分装置15が設けられており、前記摺米流下樋8からの摺米を、当該均分装置15によって前記風選部Bの全幅へ均一に分散させて風選能力を向上させることができる。
【0012】
次に、風選部Bは、風選ケース16内に棚板17乃至20を斜設して風選路21乃至29を形成するとともに、風選経路21の上方には、摺米供給口30を開口し、前記風選ケース16の傾斜上方側は、湾曲状に形成された籾殻風路31を接続し、該籾殻風路31の下方終端側には、籾殻搬送スクリュー32を横設するための籾殻受樋33を接続した構成である。符号34は前記籾殻風路31の終端部に対向して配置した送風機であり、該送風機34の吸引口35を籾殻風路31終端側の風選経路29付近に開口するとともに、送風機34の送風口36を送風ダクト37に接続している。これにより、循環選別風路が形成される。符号38は混合米搬送スクリューであり、符号39は未熟米搬送スクリューであり、符号40は未熟粒調節弁であり、符号41は風選部機枠である。
【0013】
また、籾殻排出部Cは、該前記籾殻受樋33終端側に連設したロータケース42及び複数(例えば、8枚)の羽根43aを放射状に取り付けたロータ43により構成されるエアロックバルブ44と、該エアロックバルブ44下方に接続した籾殻排出管45と、籾殻送風機46と、送風管47とにより主要部が構成される。前記エアロックバルブ44は、ロータケース42内をロータ43が回転することにより籾殻を順次下方へ繰り出す構成であり、ロータケース42には(図1乃至図4参照)、前記ロータの羽根が下向きの位置から上向きの位置に回転する側の側壁(例えば、図4において、ロータ43が時計方向(符号R)に回転するときは、ロータ軸43bよりも左側の側壁)に、所定幅寸法でロータ軸43b方向に沿ったスリット状の吸気口48を穿設する。該吸気口48は籾殻排出管45へ籾殻を排出した後の羽根43aと羽根43aとの間に滞留した微粉塵や、籾殻送風機46からロータケース42内面と羽根43aとの間隙を通って吹き抜けた微細な籾殻を機外へ排気する役目を果たす。さらに、該吸気口48は、微粉塵または微細な籾殻が機外へ散逸しないよう吸塵風胴49により覆うとともに(図3参照)、該吸塵風胴49と前記籾殻送風機46との間を、送塵管50(図1参照)を介して連通・連設し、微粉塵または微細な籾殻を脱ぷ風選機1周囲に散逸させることなく吸引できる構成となっている。なお、図1の符号51は送風管47から延設された排出筒で、図外のサイクロン等に接続して籾殻を回収する構成であり、符号52は籾殻送風機46の外気取込管である。
【0014】
以下、上記構成における作用を説明する。電源を投入して図示しない電動機を駆動させると、一対の脱ぷロール2,3が互いに内方向に、かつ、周速度差をもって回転される。次に、振動供給樋7が振動を開始すると、原料供給口6から供給される原料(籾)は薄層で案内シュート4上端に移送され、該案内シュート4上端から一対の脱ぷロール2,3に向けて滑走されることになる。このとき、案内シュート4上を滑走中の籾は、籾の長手方向が傾斜下方に向くように姿勢が修正され、一対の脱ぷロール2,3の間隙部Kへ到達する時点でほとんどの籾が長手方向に整列し、帯状の状態で脱ぷロール2,3間に供給されることになる。供給された籾は、籾と両脱ぷロール2,3の接触面による接触圧力と、両脱ぷロール2,3間の周速度差による摩擦力とにより、籾殻をせん断破壊し、玄米を剥き出すように脱ぷが行われる。
【0015】
これにより、籾は玄米と、脱ぷしきれなかった籾と、籾殻とにより構成される摺米となる。摺米は脱ぷロール2,3の間隙部Kから投げ出され、摺米流下樋8へ衝突するが、緩衝用受樋9によって衝撃を緩和させながら摺米流下樋8の下端部10へ流下させることができる。
【0016】
摺米流下樋8の下端部10からは、均分樋11、均分スクリュー12及び規制板13,14等からなる均分装置15により、摺米が前記風選部Bの全幅へ均一に分散され、風選部Bでの風選能力が向上されることになる。
【0017】
均分装置15により幅方向へ均一に分散された摺米は、風選部Bの摺米供給口30へ供給される。風選部Bでは、送風機34により風選部Bの全幅にわたって起風された風の流れが送風ダクト37へ向けられ、棚板17乃至19により4つの風選路21,22,23,24に分岐した後、棚板20により2つの風選路25,26に集約し、さらに、棚板16により1つの風選路27に集約して、籾殻風選路28を経て送風機34の吸引口35に返還して、全体として循環風路に形成されている。そして、摺米供給口30へ供給された摺米は、まず、風選路21,22で風選が行われ、比重の軽い籾殻が風の流れに乗って傾斜上方へ搬送され、籾殻より比重の重い玄米、籾および未熟粒は下方へ落下する。次に、玄米、籾および未熟粒からなる摺米は、棚板18と棚板20の隙間を落下して、風選路23,24による風選が行われ、比重の重い玄米および籾は混合米搬送スクリュー38へ落下して、脱ぷ風選機1外へ搬送され、比重の軽い未熟粒は傾斜上方の未熟米搬送スクリュー39へ落下して、脱ぷ風選機1外へ搬送されることになる。
【0018】
風選路25,26内の籾殻を含む選別風は、傾斜上方の風選路27内で合流した後、湾曲状に形成された籾殻風路31に沿って下方に向きが変えられる。このとき、籾殻は籾殻風路31内面を滑りながら籾殻受樋33に落下し、籾殻搬送スクリュー32によって籾殻排出部Cに搬送されることになる。
【0019】
籾殻排出部Cは、籾殻搬送スクリュー32によって受樋33の終端側に移送された籾殻を、エアロックバルブ44の羽根43a,43a間に順次受け入れて、ロータ43が回転することにより下方の籾殻排出管45および送風管47に繰り出す構成である。このとき、籾殻送風機46からの圧送風の静圧は、籾殻排出管45および送風管47にほぼ均等に作用しており(図4の符号Pの矢印参照)、籾殻排出管45へ籾殻を排出した後の羽根43aと羽根43aとの間に滞留した微粉塵や、ロータケース42内面と羽根43a先端との間隙を通って吹き抜ける微細な籾殻が、風選部B側へ逆流するおそれがある(図4の符号Fの矢印参照)。しかし、本実施形態によれば、ロータケース42には、ロータ43の羽根43aが下向きの位置から上向きの位置に回転する側の側壁に、所定幅寸法でロータ軸43b方向に沿ったスリット状の吸気口48が穿設してあるから、籾殻送風機46からの圧送風が風選部B側へ向かうと、圧送風がロータ43の羽根43aの回転に誘導されながら吸気口48から排気されることになり、圧送風の吹き抜けによる風選部Bへの逆流を防止することができる。また、吸気口48と籾殻送風機46の給気側との間を送塵管50を介して連通しているから、籾殻送風機46に流れる吸引風が、吸塵風胴49を介してロータケース42側壁の吸気口48に及ぶことになり、籾殻等の夾雑物を脱ぷ風選機外に撒き散らすことを防止し、周囲の環境を悪化させることがない。
【0020】
そして、エアロックバルブ44により籾殻排出管45および送風管47に繰り出された籾殻は、籾殻送風機46からの圧送風により排出筒51を介して図外のサイクロン等に回収されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の脱ぷ風選機の縦断面図である。
【図2】籾殻排出装置を構成するエアロックバルブの概略斜視図である。
【図3】エアロックバルブに吸塵風胴を取り付けた概略斜視図である。
【図4】籾殻排出装置の作用を示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
【0022】
1 脱ぷ風選機
2 脱ぷロール
3 脱ぷロール
4 案内シュート
5 角度調節装置
6 原料供給口
7 振動供給樋
8 摺米流下樋
9 緩衝用受樋
10 下端部
11 均分樋
12 均分スクリュー
13 規制板
14 規制板
15 均分装置
16 風選ケース
17 棚板
18 棚板
19 棚板
20 棚板
21 風選路
22 風選路
23 風選路
24 風選路
25 風選路
26 風選路
27 風選路
28 風選路
29 風選路
30 摺米供給口
31 籾殻風路
32 籾殻搬送スクリュー
33 籾殻受樋
34 送風機
35 吸引口
36 送風口
37 送風ダクト
38 混合米搬送スクリュー
39 未熟米搬送スクリュー
40 未熟粒調節弁
41 風選部機枠
42 ロータケース
43 ロータ
43a 羽根
44 エアロックバルブ
45 籾殻排出管
46 籾殻送風機
47 送風管
48 吸気口
49 吸塵風胴
50 送塵管
51 排出筒
52 外気取込管
【出願人】 【識別番号】000001812
【氏名又は名称】株式会社サタケ
【出願日】 平成19年1月31日(2007.1.31)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−183549(P2008−183549A)
【公開日】 平成20年8月14日(2008.8.14)
【出願番号】 特願2007−21982(P2007−21982)