トップ :: B 処理操作 運輸 :: B05 霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般

【発明の名称】 室内用の噴水装置
【発明者】 【氏名】田中 美次

【氏名】関口 一夫

【氏名】高橋 眞一

【要約】 【課題】水の蒸発量を減らし、水の補充回数を抑えることができ、また水の流れに変化を与えて視覚を刺激でき、流れ落ちるときの音で聴覚を刺激でき、更にはマイナスイオンの発生率を高め、水に香料を混入したときは芳香の発散を促進できるようにする。

【構成】ポンプ1を収納する基台2と、この基台2に起立状に設ける本体部3とで形成する。ポンプ1は、本体部3の上部に揚水し、上部から流下する水を循環させる。本体部3を、透光材で筒形に形成する。この本体部3内に、上部から流下する水を二手に分岐して通す透光性の略菱形状の導水部材5を収納する。この導水部材5の二股状の上部通水路5aに、開口部52を形成する。この上部通水路5aに連通する逆二股状の下部通水路5b内に、流下する水を衝突させるための突き出し片53を設ける。本体部3内と外部とを連通自在に形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプを収納する基台と、この基台に起立状に設けられている本体部とで形成され、上記のポンプで本体部の上部に揚水し、上部から流下する水を循環させる形式の室内用の噴水装置であって、上記の本体部が、透光材で筒形に形成され、この本体部内に、上部から流下する水を二手に分岐して通す透光性の略菱形状の導水部材が収納され、この導水部材の二股状の上部通水路に開口部が形成され、この上部通水路に連通する逆二股状の下部通水路内に、流下する水を衝突させるための突き出し片が設けられ、上記の本体部内と外部とが連通自在に形成されていることを特徴とする室内用の噴水装置。
【請求項2】
請求項1記載の室内用の噴水装置であって、導水部材が縦方向に複数連通状に接続されていることを特徴とする室内用の噴水装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の室内用の噴水装置であって、本体部の軸芯位置に揚水管が垂直状に設けられ、この揚水管の周りに等間隔をあけて導水部材が配置されていることを特徴とする室内用の噴水装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかに記載の室内用の噴水装置であって、導水部材が、開口部と突き出し片を、略菱形状を呈する正面から見て左右対称状に備えて形成されていることを特徴とする室内用の噴水装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れかに記載の室内用の噴水装置であって、光線を上方に照射する光源を備えて形成されていることを特徴とする室内用の噴水装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は室内用の噴水装置に関し、更に詳しくは人間の視覚や聴覚等を効果的に刺激し、置物としての商品価値が高くなるよう形成した室内用の噴水装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来この種の噴水装置としては、例えば容器内の底にポンプを設け、このポンプで水を循環し、水の動きや流下するときの音で視覚や聴覚を刺激し、またアロマテラピーなどの精神安定作用のある香料の芳香作用で嗅覚を刺激し、癒し効果等を得られるように形成しているものがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
ところで従来品は、開放空間で水を噴射し、ポンプで水を循環する構造であった。従って従来品によると、水の蒸発量が多くなるのを避けられず、度々水を補充する必要があった。
また従来品は、噴出口を周囲に配置し、この噴出口から中心部の上方に向けて噴水する構造であった。従って従来品を使用すると、水の落下時の音が、例えばピチャピチャと耳障りに生じ、水の噴出量を減らすと、噴水受け器の外周面を静かに伝わり落ちるだけで、聴覚を心地良く刺激するような、せせらぎ音を得られなかった。
また従来品は、噴水受け器の周縁から水が流れ落ちる構造であったから、従来品によると、水が流下するときのマイナスイオンの発生や、水に香料を混入したときの芳香の発散を高く望めなかった。
【特許文献1】特開2004−17038号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って本発明の解決しようとする技術的課題は、水の蒸発量を減らし、水の補充回数を抑えることができ、また水の流れに変化を与えて視覚を刺激でき、流れ落ちるときの音で聴覚を刺激でき、更にはマイナスイオンの発生率を高め、水に香料を混入したときは芳香の発散を促進できるよう形成した室内用の噴水装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち本発明は、図1等に示されるように、ポンプ1を収納する基台2と、この基台2に起立状に設けられている本体部3とで形成され、上記のポンプ1で本体部3の上部に揚水し、上部から流下する水を循環させる形式の室内用の噴水装置であって、上記の本体部3が、透光材で筒形に形成され、この本体部3内に、上部から流下する水を二手に分岐して通す透光性の略菱形状の導水部材5が収納され、この導水部材5の二股状の上部通水路5aに開口部52が形成され、この上部通水路5aに連通する逆二股状の下部通水路5b内に、流下する水を衝突させるための突き出し片53が設けられ、上記の本体部3内と外部とが連通自在に形成されていることを特徴とする(請求項1)。
【0006】
本発明の場合、本体部3は、通常、プラスチックで円筒形に形成されるが、透光質で且つ筒形であれば、ガラス等の透光材で、例えば四角形や五角形等の多角形状に形成されるのでも良い。またここで、略菱形状とは、導水部材5は、その四辺の長さが等しい場合には限られない、ということを意味する。またここで、本体部3内と外部とが連通自在に形成されている、とは、本体部3内で発生する音や香り、マイナスイオンが外部(室内)に伝わり易くなるよう、本体部3の一部が開放するよう形成されている、ということを意味する。具体的には、例えば手動操作で本体部3の特定部位を開口したり、或いは本体部3の特定部位(例えば天頂部など)が予め開口状に形成されることで達成される。またここで、開口部52は、流下する水が導水部材5の外に流れ出ない構造であれば良く、従って開口部52の孔形状、個数、向き(形成角度)は任意である。また突き出し片53は、水に混合する香料の成分と空気との混合度合を高めて香りの発散やマイナスイオンの発生を促進したり、流下する水を変化させて視覚効果を高めたり、またせせらぎのような擬音を生じさせるためのものであり、その個数、出っ張り寸法、形成角度は、適宜選定されるので良い。
【0007】
而して本発明は、導水部材5が縦方向に複数連通状に接続されているのが好ましい(請求項2)。
なぜならこれによると、流下する水が上下方向に多段状に接続された導水部材5で、外側に広がったり、内側にすぼまりながら蛇行して流れ、視覚効果と共に、せせらぎのような音による聴覚効果を、一層、高めることができるからである。またこれによると、水と突き出し片53との衝突回数が増加し、マイナスイオンの発生量等を増やすことができるからである。
【0008】
また本発明は、本体部3の軸芯位置に揚水管31が垂直状に設けられ、この揚水管31の周りに等間隔をあけて導水部材5が配置されているのが好ましい(請求項3)。
なぜならこれによると、本体部3の周りの、どこからでも水の流下現象を見ることができ、置物としての商品価値を高めることができるからである。
【0009】
また本発明は、導水部材5が、開口部52と突き出し片53を、略菱形状を呈する正面から見て左右対称状に備えて形成されているのが好ましい(請求項4)。
なぜならこれによると、せせらぎ音やマイナスイオン等を、導水部材5の左右でバランス良く発生させることができるからである。
【0010】
また本発明は、光線を上方に照射する光源7を備えて形成されているのが好ましい(請求項5)。
なぜならこれによると、光源7の光が水の流れを映し出し、見る者の美感を刺激し、視覚効果を、一層、高めることができるからである。ここで、光源7としては、例えば発光ダイオード等の点光源や、蛍光管等の棒状光源、或いは面状の光源等がある。なおこの場合、本発明は、例えば赤色、青色、緑色、黄色等の異なる光を照射できるよう、発光色の異なる光源7を複数備えて構成されるのが好ましいが、これに限定されるものではない。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、このように導水部材内を水が流れるため、水の蒸発量を低減でき、水の補充回数を抑えることができる。
また水が導水部材内を蛇行して流れるため、本発明によれば、視覚的な面白味が生じ、またせせらぎのような擬音が発生し、聴覚を心地良く刺激できる。
また本発明は、流下する水が突き出し片に衝突して飛散するため、マイナスイオンが発生し易くなる。従ってこれによれば、マイナスイオンにより森林浴効果を得ることができ、また水に香料を混入すれば、芳香の発散を促進できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明は、図1等に示されるように、ポンプ1を収納する基台2と、この基台2に起立状に設けられている本体部3とで形成されている。ポンプ1は、収納ユニット4(図1、図2、図10参照)に納められ、収納ユニット4は基台2に収納されている。基台2は、水を収納するタンクとして機能するよう容器状に形成されている。基台2内の水は、ポンプ1によって基台2内から本体部3の上部に汲み上げられ、本体部3と基台2内で循環する。この実施形態の場合、水は、香料を含有している。香料は、例えば柑橘系やハーブ類など、周知の芳香剤で良い。
【0013】
上記の本体部3は、透光材としての例えば透光性のアクリル樹脂材で、この実施形態では円筒形に形成されている。本体部3は、図1、図4、図5等に示されるように、揚水管31を軸芯位置に垂直に備えた円筒3aと、揚水管31に外装状にパイプ32が嵌め挿されて円筒3aに連通状に接続されるキャップ部3bとで形成されている。
【0014】
キャップ部3bは、本体部3と美感が共通するよう、同じ材料で形成されている。またこのキャップ部3bは、パイプ32の下部内周面の所定位置が揚水管31の下部外周面の所定位置に螺合され、キャップ部3bが、例えば反時計方向に回されると、本体部3の揚水管31に案内されてパイプ32と、後述する導水部材5とが一緒に上昇し、時計方向に回されると、一緒に下降するよう、上下動自在に形成されている。6(図5参照)は、揚水管31とパイプ32の螺合部を示す。本体部3は、キャップ部3bが上昇して下面の閉塞板33(図5等参照)と、円筒3aの上端との間に隙間ができることにより、外部と連通してエアーの流出入が可能になるものである。
【0015】
導水部材5は、図1等に示されるように、流下する水を二手に分岐して流すためのものであり、透光性の、例えば樹脂材で略菱形状に形成されている。またこの導水部材5は、この実施形態では縦方向に2個連通状に接続され、揚水管31の周りに120度づつあけられて設けられている。上段の導水部材5は、図4に示されるように、キャップ部3bの下面を閉塞する閉塞板33に、キャップ部3b内と連通状に取り付けられている。閉塞板33には、図5に示されるように、導水部材5の上端の水流入口51(図6等参照)を接続するための孔34が形成されている。
【0016】
また導水部材5は、図6〜図9等に示されるように、二股状の上部通水路5aに、開口部52が、この実施形態では縦孔状に形成されている。また導水部材5は、上部通水路5aと連通する逆二股状(上方に二股状に開いている状態)の下部通水路5b内に、流下する水を衝突させるための突き出し片53が設けられている。開口部52と突き出し片53とは、導水部材5を、略菱形状を呈する正面から見て、夫々左右に2個づつ備え、左右対称状に形成されている。
【0017】
7(図2参照)は、光線を上方に照射する光源としての発光ダイオードである。この光源7は、この実施形態では図11に示されるように、ホルダー8の収納部8aに収納され、揚水管31の周りに60度づつあけられて計6個、設けられている。また光源7は、発光色が異なるよう、例えば赤色、緑色、黄色等に発光する発光ダイオードで構成されている。
【0018】
次にこの実施形態に係る本発明品の作用を説明する。
先ず使用者は、キャップ部3bを反時計方向に回す。これにより、キャップ部3bが、揚水管31に案内されて上昇し、円筒3aの上端とキャップ部3bの閉塞板33との間が開いて本体部3内が外部と連通する。この場合、使用者は、キャップ部3bを正逆方向に回すことでエアーの流出入量を適宜調節する。
【0019】
次にこの状態で使用者は、ポンプ1のスイッチを入れる。すると、ポンプ1により基台2内の水が揚水管31を介して汲み上げられ、揚水管31の上端からキャップ部3b内に溢れ出る。この水は、キャップ部3bから上段の導水部材5内に流入して二手に分かれ、導水部材5の上部通水路5aで外側に広がり、下部通水路5bで内側にすぼまるように向きを変え、次いで下段の導水部材5内に流入して同様に流れ、蛇行状に流下する。
【0020】
本発明品は、このような水の流れを、透光性の本体部3を介して外から見ることができる。また流下する水は、突き出し片53で流れが変化し、その際にせせらぎのような音が発生したり、飛沫化してマイナスイオンが大量に発生する。また香料の成分と空気との接触、混合度合が高められ、香りの発散が促進される。そしてマイナスイオンや香り、及びせせらぎ音などは、円筒3aの上端とキャップ部3bとの隙間から外に流れ出て室内に発散する。
【0021】
またこの実施形態に係る本発明品は、光源7を点灯すると、赤色や緑色等の光線が水の流れを映し出す。従ってこれによると、流下する水が、赤色や緑色等にライトアップされ、幻想的、神秘的な雰囲気を醸し出す。
【0022】
以上の処において、本発明品の場合、本体部3は、例えば直接外部と連通する開口箇所を備えて形成されているのでも良い。また導水部材5は、略菱形状に形成されているのであれば、その高さや、股の角度などは任意である。また導水部材5は、本体部3の周りから見易い状態に本体部3内に収納されているのであれば良く、本体部3の軸芯周りに配置される場合には限られない。
また本発明品は、導水部材5が、図12に示されるように、縦方向に多数連通状に接続され、例えば床に置いて観賞できるよう形成されているのでも良い。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明装置の好適な一実施形態を示す一部を切欠した要部正面図である。
【図2】同上装置の一部を切欠した分解正面図である。
【図3】同上装置の斜視図である。
【図4】本体部の分解正面図である。
【図5】Aは本体部の要部縦断面図、Bはキャップ部の作用を説明するための要部縦断面図である。
【図6】導水部材の平面図である。
【図7】導水部材の正面図である。
【図8】図6のVIII−VIII線における断面図である。
【図9】図7のIX−IX線における断面図である。
【図10】Aはモータの収納ユニットの平面図、Bは要部縦断面図である。
【図11】Aは光源の収納ユニットの平面図、BはAのB−B線断面図である。
【図12】他の実施形態を示す一部を切欠した要部正面図である。
【符号の説明】
【0024】
1 ポンプ
2 基台
3 本体部
5 導水部材
5a 上部通水路
5b 下部通水路
52 開口部
53 突き出し片
【出願人】 【識別番号】507027782
【氏名又は名称】トップコンサルティング株式会社
【出願日】 平成18年7月25日(2006.7.25)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−23499(P2008−23499A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−201967(P2006−201967)