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【発明の名称】 散水器
【発明者】 【氏名】外山 晴一

【要約】 【課題】散水器を他の物に止める動作と散水器からの放水を開始させる動作とを同時に行うことができる散水器を提供する。

【構成】散水器100は、ノズル120を有する本体110と、ノズルからの放水を開始または停止するためのレバー130と、を備える。レバーは、ノズルからの放水を停止する第一位置(実線の位置)と、ノズルからの放水を実行する第二位置(破線の位置)との間において回動可能であり、レバーは、バネ150により、第一位置に向かって付勢されている。レバーには本体との間に挟持対象物(例えば、バケツ)を挟持する挟持部132が形成されており、挟持部が本体との間に挟持対象物を挟持している間においては、ノズルは前記第二位置に維持される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホースが接続される本体であって、前記ホースを介して供給される水を放水するノズルを有する本体と、前記本体に取り付けられ、前記ノズルからの放水を開始または停止するためのレバーと、を備える散水器であって、
前記レバーは、前記本体の回動中心点を中心として、前記本体が含まれる平面内において、前記本体に対して回動可能であり、
前記レバーは、前記ノズルからの放水を停止する第一位置と、前記第一位置から前記本体に向かって回動した第二位置であって、前記ノズルからの放水を実行する第二位置との間において回動可能であり、
前記本体は、前記レバーを前記第一位置に向かって付勢する弾性体を備えており、
前記レバーには前記本体との間に挟持対象物を挟持する挟持部が形成されており、前記挟持部が前記本体との間に前記挟持対象物を挟持している間においては、前記ノズルは前記第二位置に維持される散水器。
【請求項2】
前記挟持部は、前記ノズルの下端の延長線上にある前記本体の部位との間において、前記挟持対象物を挟持するものであることを特徴とする請求項1に記載の散水器。
【請求項3】
前記本体には周囲よりも突出している突出部が形成されており、前記挟持部は前記突出部との間において、前記挟持対象物を挟持するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の散水器。
【請求項4】
前記レバーには空洞が形成されており、前記空洞には、前記ノズルからの放水の開始及び停止を制御するトリガーが配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の散水器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は散水器に関する。
【背景技術】
【0002】
水源に接続されたホースの先端に取り付け、散水を行うための道具として、散水器がある。
【0003】
このような散水器を手に持ったままでは作業上不便なことが多いため、散水器を他の物(例えば、バケツや水槽の縁)に固定する機能を有する散水器が種々提案されている。
【0004】
例えば、実開平2−25063号公報(特許文献1)及び特開平8−61562号公報(特許文献2)において提案されている散水器の先端にクリップが取り付けられている。散水器は、このクリップを介して、他の物に固定される。
【特許文献1】実開平2−25063号公報
【特許文献2】特開平8−61562号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1及び2に記載されている散水器においては、散水器をクリップを介して他の物に固定した場合であっても、放水の開始及び停止は、例えば、水源としての蛇口を回してそのつど水の供給を開始または停止させる必要があった。あるいは、散水器に放水開始・停止用の制御レバーが設けられている場合には、そのつど制御レバーを操作することが必要であった。
【0006】
このように、従来の散水器においては、ユーザーはクリップで散水器を所定の物に止める動作と、散水器からの放水を開始または停止させる動作との二つの動作を順次行う必要があった。
【0007】
本発明はこのような従来の散水器における問題点に鑑みてなされたものであり、散水器を他の物に止める際に、散水器を他の物に止める動作と散水器からの放水を開始または停止させる動作とを同時に行うことができる散水器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下に、「発明の実施の形態」において使用される参照符号を用いて、上述の課題を解決するための手段を説明する。これらの参照符号は、「特許請求の範囲」の記載と「発明の実施の形態」の記載との間の対応関係を明らかにするためにのみ付加されたものであり、「特許請求の範囲」に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いるべきものではない。
【0009】
上記の目的を達成するため、本発明は、ホース(140)が接続される本体(110)であって、前記ホース(140)を介して供給される水を放水するノズル(120)を有する本体(110)と、前記本体(110)に取り付けられ、前記ノズル(120)からの放水を開始または停止するためのレバー(130)と、を備える散水器(100)であって、前記レバー(130)は、前記本体(110)の回動中心点(131)を中心として、前記本体(110)が含まれる平面内において、前記本体(110)に対して回動可能であり、前記レバー(130)は、前記ノズル(120)からの放水を停止する第一位置と、前記第一位置から前記本体(110)に向かって回動した第二位置であって、前記ノズル(120)からの放水を実行する第二位置との間において回動可能であり、
前記本体(110)は、前記レバー(130)を前記第一位置に向かって付勢する弾性体(150)を備えており、前記レバー(130)には前記本体(110)との間に挟持対象物(161)を挟持する挟持部(132)が形成されており、前記挟持部(132)が前記本体(110)との間に前記挟持対象物(161)を挟持している間においては、前記ノズル(120)は前記第二位置に維持される散水器(100)を提供する。
【0010】
前記挟持部(132)は、前記ノズル(120)の下端の延長線上にある前記本体(110)の部位(114)との間において、前記挟持対象物(161)を挟持するものであることが好ましい。
【0011】
前記本体(110)には周囲よりも突出している突出部(201)が形成されており、前記挟持部(132)は前記突出部(201)との間において、前記挟持対象物(161)を挟持するものであることが好ましい。
【0012】
前記レバー(130)には空洞が形成されており、前記空洞には、前記ノズル(120)からの放水の開始及び停止を制御するトリガー(310)が配置されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る散水器によれば、散水器を挟持対象物(例えば、バケツの外縁)に止めると同時に、ノズルからの放水が開始される。すなわち、散水器を挟持対象物に止める際に、散水器を挟持対象物に止める動作と散水器のノズルからの放水を開始させる動作とを同時に行うことが可能になる。
【0014】
このため、従来の散水器のように、散水器を挟持対象物に止める動作と散水器からの放水を開始させる動作とを別々に行う必要はなく、散水作業の効率を向上させることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第一の実施形態)
図1は本発明の第一の実施形態に係る散水器100の平面図である。
【0016】
本発明の第一の実施形態に係る散水器100は、散水器本体110と、ノズル120と、レバー130と、を備えている。
【0017】
散水器本体110は、ユーザーが散水器本体110を把持する把手部111と、ホースが接続されるホース接続部112と、ノズル120が取り付けられるノズル取り付け口113と、を備えている。
【0018】
ホース接続部112にはホース140が接続される。ホース140は一端においてホース接続部112を介して散水器本体110に接続されているとともに、他端において水源(例えば、水道の蛇口)に接続されている。水源からの水はホース140を介して散水器本体110に供給される。
【0019】
ノズル取り付け口113にはノズル120が取り付けられている。水源からホース140を介して散水器本体110に供給された水は散水器本体110の内部を通過した後、ノズル120の先端の開口から外部に放出される。
【0020】
レバー130はノズル120からの放水の開始または停止を制御するために用いられる。
【0021】
レバー130は、回動中心軸131を中心として散水器本体110が含まれる平面内において散水器本体110に対して回動可能であるように、散水器本体110に取り付けられている。
【0022】
具体的には、レバー130は、第一位置(図1における実線の位置)と第二位置(図1における破線の位置)との間(正確には、第一位置と、第二位置を越えた位置との間)を回動可能である。第一位置はレバー130を付勢していないときの位置であり、第二位置は第一位置から散水器本体110に向かってレバー130を付勢したときの位置である。
【0023】
レバー130が第一位置にあるときには、ノズル120からの放水は停止し、レバー130が第二位置にあるときには、ノズル120からの放水が行われる。
【0024】
散水器本体110の内部には弾性体としてのバネ150が組み込まれており、バネ150はレバー130を第一位置に向かって付勢している。このため、レバー130に力が作用していない状態においては(すなわち、ユーザーがレバー130を握り込んでいない場合には)、レバー130は常に第一位置に位置している。
【0025】
レバー130の先端には挟持部132が形成されている。挟持部132は、レバー130が第一位置にある場合において、散水器本体110のノズル取り付け口113に隣接する散水器本体110の部位114、あるいは、ノズル120の下端121の延長線上にある散水器本体110の部位114に向かって、上方に延びており、散水器本体110の部位114と接触するようになっている。
【0026】
後述するように、散水器本体110の部位114と挟持部132との間に、例えば、バケツの縁が挟持される。
【0027】
散水器本体110の部位114と挟持部132との間に挟持対象物(例えば、バケツの縁)が挟持された状態においては、レバー130は回動中心軸131を中心として第一位置から第二位置へ回動し、第二位置に維持される。
【0028】
図2は本実施形態に係る散水器100の使用状況を示す平面図である。
【0029】
図2に示すように、本実施形態に係る散水器100を挟持対象物であるバケツ160の外縁161に止めようとする場合には、ユーザーは片手で把手111を持った状態でレバー130を握り込む。これにより、レバー130は回動中心軸131を中心として第一位置から第二位置を越えた位置へ回動する。この結果、挟持部132は散水器本体110の部位114から離脱し、挟持部132と散水器本体110の部位114との間には空間が形成される。
【0030】
次いで、バケツ160の外縁161を挟持部132と散水器本体110の部位114との間に形成された空間の内部に導き、レバー130を握る力を徐々に弱めることにより、レバー130はバネ150の付勢力により徐々に逆向きに回動し、挟持部132と散水器本体110の部位114との間にバケツ160の外縁161が挟持される。
【0031】
この状態においては、レバー130は第二位置に位置している。このため、ノズル120からはバケツ160の内部に放水が行われている。
【0032】
以上のように、本実施形態に係る散水器100によれば、散水器100を挟持対象物(例えば、バケツ160の外縁161)に止めると同時に、ノズル120からの放水が開始される。すなわち、散水器100を挟持対象物に止める際に、散水器100を挟持対象物に止める動作と散水器100のノズル120からの放水を開始させる動作とを同時に行うことが可能になる。
【0033】
このため、従来の散水器のように、散水器を挟持対象物に止める動作と散水器からの放水を開始させる動作とを別々に行う必要はなく、散水作業の効率を向上させることが可能である。
【0034】
なお、本実施形態に係る散水器100は上記の構造に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0035】
例えば、挟持部132が接触する散水器本体110の部位114はノズル取り付け口113に隣接する部位であるが、挟持部132が散水器本体110の他の位置にある部位と接触するように形成することも可能である。
【0036】
また、本実施形態に係る散水器100においては、挟持部132が散水器本体110の部位114との間にバケツ160の外縁161を挟持しているときに、レバー130が第二位置にあり、ノズル120からの放水が行われるものとしたが、これとは逆に、挟持部132が散水器本体110の部位114との間にバケツ160の外縁161を挟持しているときに、レバー130が第二位置にあり、ノズル120からの放水が停止するものとすることも可能である。
【0037】
また、本実施形態に係る散水器100においては、挟持部132は散水器本体110の部位114に向かって延びている形状として形成されているが、挟持部132の形状はこれには限定されない。散水器本体110のいずれかの部位との間に挟持対象物を挟持し得る形状である限りにおいては、挟持部132は任意の形状を取ることができる。
【0038】
(第二の実施形態)
図3は本発明の第二の実施形態に係る散水器200の平面図である。
【0039】
本発明の第二の実施形態に係る散水器200においては、散水器本体110の部位114には、部位114の周囲よりも突出している突出部201が形成されており、挟持部132は、突出部201との間において、挟持対象物(例えば、図2に示したバケツ160の外縁161)を挟持する。
【0040】
突出部201が形成されている点を除いて、本発明の第二の実施形態に係る散水器200は本発明の第一の実施形態に係る散水器100と同一の構造を有している。
【0041】
本実施形態に係る散水器200によれば、突出部201に挟持部132が接触することになるため、ユーザーは挟持部132が接触することとなる散水器本体110の部位を容易に確認することができる。
【0042】
(第三の実施形態)
図4は本発明の第三の実施形態に係る散水器300の平面図である。
【0043】
本発明の第三の実施形態に係る散水器300においては、レバー130には空洞(図示せず)が形成されており、この空洞には、トリガー310が配置されている。
【0044】
トリガー310が形成されている点を除いて、本発明の第三の実施形態に係る散水器300は本発明の第一の実施形態に係る散水器100と同一の構造を有している。
【0045】
トリガー310は、レバー130によるノズル120からの放水の開始及び停止の制御に優先して、ノズル120からの放水の開始及び停止を制御する。
【0046】
すなわち、レバー130が第一位置にある場合であっても、トリガー310を付勢することにより、ノズル120からの放水を開始することができる。また、レバー130が第二位置にある場合であっても、トリガー310を付勢することにより、ノズル120からの放水を停止することができる。
【0047】
このため、本実施形態に係る散水器300によれば、図2に示したように、挟持部132と散水器本体110の部位114との間にバケツ160の外縁161を挟持した場合であっても、必要に応じて、トリガー310を付勢することにより、ノズル120からの放水を停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る散水器の平面図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に係る散水器の使用状況を示す平面図である。
【図3】本発明の第二の実施形態に係る散水器の平面図である。
【図4】本発明の第三の実施形態に係る散水器の平面図である。
【符号の説明】
【0049】
100 本発明の第一の実施形態に係る散水器
110 散水器本体
111 把手
112 ホース接続部
113 ノズル取り付け口
114 挟持部が接触する部位
120 ノズル
130 レバー
131 回動中心軸
132 挟持部
140 ホース
150 バネ
160 バケツ
161 バケツの外縁
200 本発明の第二の実施形態に係る散水器
201 突出部
300 本発明の第三の実施形態に係る散水器
310 トリガー
【出願人】 【識別番号】591069020
【氏名又は名称】株式会社グリーンライフ
【出願日】 平成18年7月13日(2006.7.13)
【代理人】 【識別番号】100096105
【弁理士】
【氏名又は名称】天野 広


【公開番号】 特開2008−18346(P2008−18346A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−192710(P2006−192710)