トップ :: B 処理操作 運輸 :: B05 霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般

【発明の名称】 流体ディスペンサノズルおよび該ノズルを含んだ流体ディスペンサ装置
【発明者】 【氏名】マルク・シェバリエ

【要約】 【課題】剛体の支持部と;流体通路と;エラストマで製作されて、前記剛体の支持部を取り囲み、前記流体が加圧されて前記通路から到達しない間は前記通路を閉鎖するように適合されたリップが設けられた環状のシール要素と、を含む流体ディスペンサノズルを提供する。

【構成】流体ディスペンサノズルは前記剛体の支持部は通路を内服的に定義している側壁を含み、該側壁は第1端部と第2端部との間で中心軸(X’)に沿って伸び、前記剛体の支持部は前記側壁の第2端部において前記流体通路を閉鎖している端壁を含み、該端壁には前記シール要素の前記リップによって覆われた少なくとも1つの穴が設けられていることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
剛体の支持部(34)と;
該剛体の支持部を貫通している流体通路(44)と;
エラストマで製作されて、前記剛体の支持部(34)を取り囲み、前記流体が加圧されて前記通路(44)から到達しない間は前記通路(44)を閉鎖するように適合されたリップ(56)が設けられた環状のシール要素(36)と、を含む流体ディスペンサノズルにおいて;
前記剛体の支持部(34)は環状形状で、かつ通路(44)を内部的に定義している側壁(42)を含み、該側壁(42)は第1端部と第2端部との間で中心軸(X’)に沿って伸び;
前記剛体の支持部(34)は更に、前記側壁(42)の第2端部において前記流体通路(44)を閉鎖している端壁(40)を含み、該端壁(40)には前記シール要素(36)の前記リップ(56)によって覆われた少なくとも1つの穴(46)が設けられている、
ことを特徴とする流体ディスペンサノズル。
【請求項2】
前記側壁(42)の前記第1端部には、径方向外側に向かって突出した少なくとも1つのタブ(58)が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の流体ディスペンサノズル。
【請求項3】
前記シール要素(36)は前記支持部の前記側壁(42)を前記第1端部から前記第2端部まで覆い、かつ外側に向かって突出した前記タブ(58)が貫通する少なくとも1つのスロット(60)が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の流体ディスペンサノズル。
【請求項4】
前記側壁(42)の前記第1端部には、径方向外側に向かって突出した複数のタブ(58)が設けられて、それら複数のタブは前記側壁(42)上に角度的に分配されていることを特徴とする、請求項2に記載の流体ディスペンサノズル。
【請求項5】
前記端壁(40)には外側に向かって突出したスタッド(48)が設けられ、前記シール要素(36)は、前記スタッド(48)が閉じられた状態の場合に、前記シール要素の前記リップ(56)によって定義された中央開口部を満たすように前記端壁(40)を覆っていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の流体ディスペンサノズル。
【請求項6】
前記端壁(40)には、前記スタッド(48)の周囲に角度的に分配された3つの穴(46)が設けられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の流体ディスペンサノズル。
【請求項7】
前記シール要素(36)は前記支持部(34)上にモールド成型されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の流体ディスペンサノズル。
【請求項8】
前記支持部(34)は熱可塑性プラスチックで製作されており、前記シール要素(36)は前記支持部(34)の熱可塑性材料に粘着しない熱弾性素材で製作されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の流体ディスペンサノズル。
【請求項9】
前記支持部(34)はポリブチレンテレフタレートで製作され、前記シール要素(36)は熱弾性シリコーンで製作されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の流体ディスペンサノズル。
【請求項10】
環状壁を備えると共に外側に開いたノズル収納部(30)に開放している流体通路(28)が設けられたディスペンサヘッド(13)と;
請求項1〜9に記載のディスペンサノズルであって、前記ノズル収納部に係合されたディスペンサノズルと;
を含んでいることを特徴とする流体ディスペンサ装置。
【請求項11】
前記ノズルの支持部(34)には径方向外側に向かって突出した環状の枠(50)が設けられ、前記ノズルの前記支持部は、前記ディスペンサヘッド(13)に直接的に係合されると共に、前記ノズル収納部(30)の前記壁を貫通した後、前記ディスペンサヘッド内に固定されている前記枠(50)によって保持されていることを特徴とする、請求項10に記載の流体ディスペンサ装置。
【請求項12】
前記ノズルは、前記ノズル収納部(30)の前記壁を貫通した後、前記ディスペンサヘッド内に固定されている前記タブ(58)によって保持されていることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一項に結合された、請求項10に記載の流体ディスペンサ装置。
【請求項13】
前記ディスペンサヘッド(13)には金属の外部トリム(18)が設けられていることを特徴とする、請求項10〜12のいずれか一項に記載の流体ディスペンサ装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、流体ディスペンサノズルおよび該ノズルを含んだ流体ディスペンサ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
より詳細には、本発明は剛体の支持、その剛体の支持部を通る流体通路、および環状のシール要素を含んだ流体ディスペンサに関するものであり、そのシール要素はエラストマで製作され、前記剛体の支持部を取り囲み、流体が加圧されて前記通路から到達しない限りは通路を閉鎖するリップが設けられている。
【0003】
特許文献1はそのようなディスペンサノズルが記載されており、その支持およびシール要素は協同して、流出通路を定義している。
【特許文献1】国際公開第00/26007号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
残念ながら、そのディスペンサノズルは、その明細書中において以下のような欠点を露呈している。そのシール要素はそのシール要素の1つの端部のみにおいてノズルの支持部上に保持されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の特有の目的は、そのような欠点を軽減し、従って、シール要素を剛体の支持部上により強固に固定するように保持することである。
【0006】
この目的を達成するために、本発明によれば、問題になっている型のノズルは、剛体の支持部を含み、その剛体の支持部は環状形状でかつ通路を内部的に定義している側壁を含み、その側壁は第1端部と第2端部との間で中心軸に沿って伸び、その剛体の支持部は更に、前記側壁の第2端部において前記通路を閉鎖している端壁を含み、その端壁には前記シール要素の前記リップによって覆われた少なくとも1つの穴が設けられていることを特徴としている。
【0007】
これらの特徴を利用して、そのシール要素は支持部の側壁の外部表面全体にぴったりと貼りついており、それによって前記シール要素が支持部上により強固に保持されることを可能にしている。それに加えて、そのシール要素は常に冷却後の収縮によるある強さの弾性的な与圧にさらされており、それにより支持部上に保持することを目的としてぴったりと貼りつくことを保証されている。
【0008】
さらに、そのシール要素は側壁および支持部の端壁上に直接モールド成型されており、それによってノズルの生産を簡易なものにしている。
【0009】
本発明の装置のさまざまな実施形態において、1つ以上の以下の特徴を利用することも任意で可能である:
・前記側壁の第1端部には径方向外側に向かって突出した少なくとも1つのタブが設けられている;
・前記シール要素は前記支持部の前記側壁を前記第1端部から前記第2端部まで覆い、かつ径方向外側に向かって突出した前記タブが貫通する少なくとも1つのスロットが設けられている;これらの特徴は、シール要素と支持部との間の機械的連結を伴った連結を補強することを可能としている;
・前記側壁の前記第1端部には、外側に向かって突出した複数のタブが設けられて、それら複数のタブは前記側壁上に角度的に分配されている;
・前記端壁には外側に向かって突出したスタッドが設けられ、該スタッドが閉じられた状態の場合に、前記シール要素の前記リップによって定義された中央開口部を満たすように前記シール要素は前記端壁を覆っている;
・前記端壁には前記スタッドの周囲に角度的に分配された3つの穴が設けられている;
・前記シール要素は前記支持部上にモールド成型されている;
・前記支持部は熱可塑性プラスチックで製作されており、前記シール要素は前記支持部の熱可塑性材料に粘着しない熱弾性素材で製作されている;
・前記支持部はポリブチレンテレフタレートで製作され、前記シール要素は熱弾性シリコーンで製作されている。
【0010】
本発明は流体ディスペンサ装置も提供しており、該装置は、環状壁を備えると共に外側に開いたノズル収納部に開放している流体通路が設けられたディスペンサヘッド(13)と;前記ノズル収納部に係合された前記ディスペンサノズルとを含み、前記シール要素は収納部の環状壁と支持部との間に圧縮されることによって保持されるように適合されている。
【0011】
本発明の他の特徴および利点は、2つの実施形態の後述の記載から明らかになる。それは制限されない例と添付の図を参照することで与えられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は流体ディスペンサ装置10を示しており、例えば、化粧品やその類のもの、具体的には液体または準液体の粘度を持つものを分配するために設計されたものである。
【0013】
そのディスペンサ装置10は、任意に加圧される流体の入った容器12とディスペンサヘッド13または押圧要素とを含み、このディスペンサヘッドは流体の入った容器12に坦持されており、かつ使用されることを目的として流体が供給可能なように適合されたノズル14が設けられている。
【0014】
図2に示されているように、ディスペンサヘッド13はボディ16を備え、例えばそのボディは、モールド成型された特にポリプロピレンまたはそれに類似するような一片熱可塑性合成材である。そのボディ16は金属またはその他の装飾トリム18で覆われている。
【0015】
例えば、このボディ16は上面20(ここでは例として凸面と見られている)および略垂直なZ軸上に中心を持った略円筒形スカート22を含んでいる。そのスカート22の中心において、頭のボディ16はチューブ状壁24をさらに含んでいてもよく、そのチューブ状壁はZ軸の下方へ、上面20から自由端まで伸びており、一方で、内部噴出孔26を定義し、ポンプまたはバルブ(図示略)のロッドを作用させる穴が、例えばその中に係合されることも可能である。
【0016】
噴出孔26は、流体通路28を介してノズル収納部30に通じており、ノズル収納部は中心軸Xに沿って外部に向かって開いている。軸Xは例えば軸Zに対して略垂直であってもよい(軸Xも傾くことが可能である)。例えば、ノズル収納部30は、軸X上に中心を持って略環状に円筒形状とすることが可能である。
【0017】
図3に示しているように、ノズル14は支持部34とシール要素36とを含んでいる。
【0018】
支持部34はモールド成型された一片のプラスチック材料特に熱可塑性材料、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)のような材料である。
【0019】
支持部34は環状の形状とすることが可能であり、より具体的には、軸X’上に中心を持って、第1端部38から第2端部39まで伸びた一般的な円筒スリーブ形状とされることが可能である。支持部34は環状側壁42と、第2端部39に配置された端壁40とを含んでいる。端壁40は中心軸Xに略垂直な平面内で伸びている。環状側壁42は支持部内に形成された通路44を、内服的に定義している。前記通路44は、端壁40内に設けられた3つの穴46に開いている。
【0020】
端壁40には、スタッド48も設けられている。スタッド48は中心軸Xについて環状的に対称であり、軸方向に外側へ伸びている。穴46はスタッド48について等角度に分散されている。
【0021】
第1端部の近傍において、支持部の側壁42には、半径方向外側に向かって突出した環状の枠50が設けられてもよい。例えば、枠50は、半径方向内側に収束した後面52と、軸X’に略垂直な前面54とを備えていてもよい。
【0022】
シール要素36はエラストマ(熱弾性材料)で製作されており、前記シール要素36は単に支持部の上にモールド成型されるために、支持部34の材料に付着しないような材料を選択されている。例えば、シール要素36は熱弾性シリコーン、具体的には液体シリコーンゴム(LSR)で製作されることが可能である。
【0023】
ここで考えられた実施例において、シール要素36は環状の形状であり、支持部34の側壁42に被さるようにモールド整形されている。この位置において、シール要素36が冷却されて収縮するため、該シール要素は側壁42に対してきつく密着し、そこで支持部34上によりしっかりと保持されている。シール要素36には、支持部34の端壁40に対して弾性アバットメント(abutment)内にリップ56が設けられている。端壁40内に設けられた穴46は、シール要素のリップ56に覆われており、装置が使用状態と使用状態との間の未使用時に、穴46内において流体がよどんで乾燥することを防止している。
【0024】
流体が加圧されていない場合に、シール要素36のリップ56が端壁40に対向して位置し、スタッド48はシール要素のリップ56によって定義された中央開口部を満たしているように、スタッド48とシール要素36とは、作られている。好ましくは、流体が加圧されていない場合に、スタッド48の外側の端部とシール要素のリップ56とは、略平面を形成しているのがよい。
【0025】
端壁40を覆っているシール要素の厚さは、概略的に0.3〜0.5mmの範囲であり、すなわち厚さはノズル内の通路44を外部に対して密封するために適合しており、適切に配置されて、後に述べているように流体を供給することを可能にしている。
【0026】
ノズルはディスペンサヘッド13の収納部30内に強制的に係合され、ノズルの中心軸X’が収納部の中心軸Xと実質的に同一空間を占めるようになっている。従って、シール要素36はディスペンサヘッド13のボディの材料と直接的に接触している。シール要素36は、ディスペンサヘッド13のボディ16の壁と支持部34の側壁42との間に係合されている。この係合の作業中、支持部34の環状の枠50はボディ16の材料を局所的に変形させているが、その材料は支持部の材料よりも柔軟である。この係合は枠50の形状によって容易になっており、この枠50はヘッドの材料内にしっかりと固定されて、そこでノズル14を静止状態に保持している。
【0027】
上述の装置は以下のように操作される。静止状態において、シール要素36は閉鎖されて気密状態であり、穴46は流体通路44を仕切っており、そこで前記流体がディスペンサヘッド13およびノズル14内で乾燥することを防止している。使用者がヘッド13を手動で押した場合、その押圧は容器12に組みつけられたポンプまたはバルブの中空ロッドを下方に移動させ、そこで流体が加圧されて噴出孔26、流体通路28およびノズル14の通路44を通って供給される。シール要素のリップ56はスタッド48から弾性的に離れるように移動し、そこで流体が通過することを可能にしている。流体の供給の終了時おいて、シール要素36はすぐさま元に戻り、端壁40に対向して位置する。
【0028】
本発明の第2の実施形態において、支持部には少なくとも1つのタブ58が設けられて、そのタブは半径方向外側に突出している。例えば、支持部には3つのタブが側壁上に等角度に分散されており、シール要素36は第1端部38から第2端部40まで、支持部の側壁42を覆っている。そのシール要素にはスロット60が設けられて、そこを通ってタブ58が外側に向かって突出している。この特徴を利用して、シール要素36はサポート40に単純にかつ堅く支持されており、それはシール要素が軸X’に沿って平行に移動することを防止するためである。さらに、タブ58はノズルをノズル収納部30に固定するための付加的な固定手段として作用し、それはノズルの枠50に関して上述したように、タブがディスペンサヘッドのボディの材料に固定されることによって構成された機械的な連結を提供することによるものである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明のディスペンサ装置の第1の実施形態における斜視図である。
【図2】図1の装置のディスペンサヘッドの垂直断面図である。
【図3】図2のディスペンサヘッドを備えたノズルの軸断面の詳細図である。
【図4】シール要素がない状態における本発明のディスペンサノズルの斜視図である。
【図5】図4のノズルの垂直断面図である。
【図6】ノズルの第2の実施形態における図3と装用の視点の図である。
【図7】図6に示されたノズルを備えた装置のディスペンサヘッドの垂直断面図である。
【符号の説明】
【0030】
10 流体ディスペンサ装置
12 容器
13 ディスペンサヘッド
14 ノズル
16 ボディ
18 トリム
20 上面
22 スカート
24 チューブ状壁
26 内部噴出孔
28 流体通路
30 ノズル収納部
34 支持部
36 シール要素
40 端壁
42 側壁
44 通路
46 穴
48 スタッド
50 枠
58 タブ
【出願人】 【識別番号】502189579
【氏名又は名称】エルブイエムエイチ レシェルシェ
【出願日】 平成19年6月20日(2007.6.20)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武

【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆

【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦

【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉


【公開番号】 特開2008−12531(P2008−12531A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2007−163104(P2007−163104)