トップ :: B 処理操作 運輸 :: B05 霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般

【発明の名称】 押下げヘッド
【発明者】 【氏名】角田 義幸

【要約】 【課題】上方付勢状態で押し込み可能に起立したステム21の上端部に嵌着させた装着筒部材A1に対して、弁部材A3及び梃部材A4を内蔵する本体A2を摺動下降可能に嵌合し、常時安定した液の噴出を行え、液切れが良く、液噴出の際の押し下げが容易である押下ヘッドの改良であり、液の吐出量等を変えることなく本体を小径にでき、デザイン的な制限をできるだけ排除し、汎用性に富んだ押下ヘッドを提案する。

【構成】装着筒部材上に立設した摺動筒32を頂板31の前方偏心位置より立設することにより、梃部材の揺動空間を維持しつつ、また、摺動筒内から噴出口50に至る液流路の流路幅を狭くすることなく本体の径を小径とすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方付勢状態で押し込み可能に起立したステム21に装着する押下ヘッドであって、ステム21上端部に嵌着させた装着筒30を頂板31下面より垂設するとともに、ステム21内と連通させた摺動筒32を頂板31の前方偏心位置より立設した装着筒部材A1と、摺動筒32外周に摺動下降可能に嵌合させたシリンダ筒43を横筒42下面より垂設して内部を連通させるとともに、頂板31外周縁に上下動可能に周壁40を案内させて装着筒部材A1に対して押し下げ可能に設けたケーシングA2a と、横筒42内に嵌着させて後部内面を摺動面fに形成するとともに、先端に噴出口50を開口し、且つ、摺動面f前方の筒壁にシリンダ筒43内と連通するに連絡孔51を穿設してなる筒状の噴出口部材A2b と、摺動面f内周に後部外周を摺動可能に嵌合させるとともに、前方付勢状態で噴出口50を閉塞し、且つ、シリンダ筒43内と連通する連通孔45より連絡孔51を介して噴出口50に至る流路を画成してなる弁部材A3と、横筒42後部より突設した弁部材A3後端部に上端を連係させるとともに、下端部を頂板31上面に当接係止させ、且つ、ケーシングA2a 及び噴出口部材A2b で構成される本体A2の装着筒部材A1に対する押し下げ時に弁部材A3を後方へ引き出す如く揺動可能に枢着した梃部材A4とを備え、ステム21に対する本体A2の押し下げ抗力がステム自体の押し下げ抗力より小である如く構成したことを特徴とする押下ヘッド。
【請求項2】
前記連絡路51を、噴出口部材A2b の筒壁外周に周設した帯状凹部51a と、該帯状凹部51a の周方向間隔をあけて複数穿設して筒壁内部と連通する連絡透孔51b とで構成してなる請求項1記載の押下ヘッド。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は押下ヘッドに関し、詳しくは、ディスペンサーの一部を構成し、装着したディスペンサーの液噴出後の液切れが良く、押下ヘッド内での液詰まり等がなく、液噴出の際の押し下げが容易であり、しかも取り扱い容易な押下ヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
ディスペンサーとして、容器体の口頸部に装着キャップを嵌合して容器体に装着するとともに、装着キャップ上方に上方付勢状態で押し込み可能に突出したステムの上端に押下ヘッドを嵌着したものが知られている。また、これらのディスペンサーの押下ヘッドとして、ステム内と連通する摺動筒を立設した装着筒部材と、摺動筒外周に嵌合させたシリンダ上方に、先端に噴出口を開口した弁室を備えるとともに、装着筒部材に対して押下げ可能に設けた本体と、前方付勢状態で噴出口を閉塞し、シリンダ内より噴出口に至る流路を画成した弁部材と、弁部材と連繋させてヘッドの押下げにより開弁させる特殊構成の梃部材とを備えたものが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
この様な押下ヘッドを備えたディスペンサーは常時安定した液の噴出を行えるとともに、液切れが良く、噴出口の密閉性に優れ、しかもヘッドの押下げを容易に行え、また、長期の使用にも安定した液の噴出を行える優れたものである。
【特許文献1】特開2002−326044号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この様な押下ヘッドを備えたディスペンサーは上記した特有の効果を発揮するものであるが、上記した如く摺動筒をステム上に横設した頂板上方へ立設した形態としているため、また、梃部材の揺動空間を横筒の後部に必要な形態であるため、頭部が大きくなる傾向がある。従って、コンパクトさを要求されるディスペンサーへ適応し難く、全体的なデザインも制約を受ける傾向がある。
【0005】
本発明は上記した特殊形態の押下ヘッドを更に改良したものであって、ディスペンサーをコンパクトに形成でき、取り扱い操作も容易で、デザインの制約も少なく、また、構造をより簡素化して組み付け操作が容易となり、しかも、常時安定した液の噴出、液切れの良さ、噴出口の良好な密閉性、ヘッドの容易な押し下げ、耐久性等の効果を併せて発揮することができる押下ヘッドを提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の押下ヘッドは、上端より上方付勢状態で押し下げ可能にステムを突設した形態のディスペンサーに採用し、ステム上端に嵌着して使用する。ディスペンサーの形態は、ステムを押下げることにより収納液がステムより噴出する如く構成したものであれば採用でき、例えば、シリンダとピストンとを備えた一般的なポンプ構造を備えたもの、或いはエアゾールタイプのもの等を採用できる。
【0007】
本発明の押下ヘッドは、装着筒部材と、本体と、弁部材と、梃部材とを備えている。
【0008】
装着筒部材はステムの上端に嵌着固定してステム内と本体のシリンダ筒内とを液密に連通させるもので、合成樹脂等により形成される。具体的にはステムの外周上端部に嵌着させた装着筒を頂板下面より垂設する。頂板はその上面で梃部材の下端部を支持するもので、接触部位が梃部材の力点を構成する。また、本体の円滑な上下動を補助する役割を持たせても良い。即ち頂板の外周縁を本体の周壁内周を案内する案内縁部として構成する。案内縁部の具体的構成として、その外周面を本体周壁内周面と僅かに隙間をあけた状態とすれば良く、外周縁より案内筒を延設する形態としても良い。
【0009】
また、装着筒部材はステム内と連通させた摺動筒を頂板の前方偏心位置より上方へ立設する。それにより、本体周壁の径を著しく小さくすることができる。この種の押下ヘッドでは本体内後部には梃部材の揺動空間を必要とするため、自ずから本体の径が大きくなるが、本発明では、噴出量には影響のない弁部材、横筒、噴出口部材の長さを短くするだけで梃部材の揺動空間を維持できる。そして、摺動筒を本体のシリンダ筒内周に摺動可能に嵌合させることにより上記連通を行う。摺動筒の形状としては上方へ広がるテーパ状、所謂逆スカート状であっても或いは円筒外周上端部に環状突部を突設した形態を採っても良い。
【0010】
本体は装着筒部材の摺動筒にシリンダ筒を摺動可能に嵌合させて押し下げ可能に装着したもので、ケーシングと噴出口部材とで構成される。ケーシングは合成樹脂等により形成され、その基本的形態としては、周壁上端縁より頂壁を延設してなる下端開口の筒状をなし、周壁前部に一端を開口した横筒を内部上部に横設し、横筒下面に横筒内と連通させてシリンダ筒を垂設したものが採用できる。シリンダ筒は装着筒部材の摺動筒に併せた前方偏心位置に垂設する。また,横筒の後部或いはシリンダ筒の両側には梃部材が揺動可能なスペースを設ける。更に、装着筒部材の頂板外周縁に上下動可能に周壁を案内させて装着筒部材に対して押し下げ可能に設けている。
【0011】
噴出口部材も合成樹脂等により形成されたもので、横筒内に前方より挿入して液密に外周を嵌着させて装着した筒状をなし、後部内周面を摺動面に形成するとともに、先端に噴出口を開口し、更に、摺動面前方の筒壁にシリンダ筒内と噴出口部材内とを連通するに連絡孔を穿設している。連絡孔は通常の透孔形態のものであってもよいが、シリンダ筒内の液を均一に噴出口部材内に導入する上で噴出口部材筒壁内面の周方向複数の開口を備えた連絡孔がより好ましい。また、弁部材やそれを前方付勢するためのコイルスプリングをケーシングに対して一体に組み付けすることが可能に構成している。
【0012】
弁部材は、横筒及び噴出口部材で形成された弁室内において前方付勢状態で噴出口を閉塞し、また、シリンダ筒内より噴出口に至る流路を画成したもので、合成樹脂、エラストマー等により形成される。流路は外周後部をスカート部等の摺動部分を介して噴出口部材摺動面に液密摺動可能に嵌合させ、連絡孔から摺動部分前方の弁部材の周囲を介して噴出口に至る。弁部材の後端部は横筒より突設して梃部材と連係させる。
【0013】
梃部材も合成樹脂等により形成され、横筒後部より突設した弁部材後端部に上端部を連係させるとともに、下端部を頂板上面に当接させ、本体の装着筒部材に対する押し下げ時に後方へ引き出す如く揺動可能に本体に対して枢着している。その形状は上記要件を満たせば種々採用できるが、図示例の形態が好ましく採用できる。
【0014】
第1の手段として、以下の通り構成した。即ち、上方付勢状態で押し込み可能に起立したステム21に装着する押下ヘッドであって、ステム21上端部に嵌着させた装着筒30を頂板31下面より垂設するとともに、ステム21内と連通させた摺動筒32を頂板31の前方偏心位置より立設した装着筒部材A1と、摺動筒32外周に摺動下降可能に嵌合させたシリンダ筒43を横筒42下面より垂設して内部を連通させるとともに、頂板31外周縁に上下動可能に周壁40を案内させて装着筒部材A1に対して押し下げ可能に設けたケーシングA2a と、横筒42内に嵌着させて後部内面を摺動面fに形成するとともに、先端に噴出口50を開口し、且つ、摺動面f前方の筒壁にシリンダ筒43内と連通するに連絡孔51を穿設してなる筒状の噴出口部材A2b と、摺動面f内周に後部外周を摺動可能に嵌合させるとともに、前方付勢状態で噴出口50を閉塞し、且つ、シリンダ筒43内と連通する連通孔45より連絡孔51を介して噴出口50に至る流路を画成してなる弁部材A3と、横筒42後部より突設した弁部材A3後端部に上端を連係させるとともに、下端部を頂板31上面に当接係止させ、且つ、ケーシングA2a 及び噴出口部材A2b で構成される本体A2の装着筒部材A1に対する押し下げ時に弁部材A3を後方へ引き出す如く揺動可能に枢着した梃部材A4とを備え、ステム21に対する本体A2の押し下げ抗力がステム自体の押し下げ抗力より小である如く構成した。
【0015】
第2の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段に於いて、前記連絡路51を、噴出口部材A2b の筒壁外周に周設した帯状凹部51a と、該帯状凹部51a の周方向間隔をあけて複数穿設して筒壁内部と連通する連絡透孔51b とで構成した。
【発明の効果】
【0016】
以上説明した如く本発明の押下ヘッドは、本体の径を極力小さく構成でき、その結果、ディスペンサーをコンパクトに形成でき、取り扱い操作も容易で、デザインの制約も少ない。また、弁部材が摺動する摺動面fを備えた噴出口部材を備えているため、組み付けの際には噴出口部材A2b に弁部材A3及びコイルスプリングsを装着した状態で横筒42前方より嵌着することにより容易に組み付けが行える利点がある。しかも、この種の押下ヘッドが従来備えている以下の効果も併せて発揮する。即ち、液噴出後の液切れが良く、ヘッド内での液詰まり、固化等の虞がなく、しかも噴出口が閉塞されているにも拘わらず押し下げが固くなることもなく容易に押し下げ噴出することができる。また、ディスペンサーの形態等に左右されずに使用できるため、汎用性に優れ、多くの種類のディスペンサーに適用できる。更に、梃部材により弁部材を開閉させるため、耐久性に優れ長期に亘って常時安定した操作を行えるものである。また、部材数を極力少なくすることができコスト削減のメリットがあるとともに、組み立ての簡素化を図れる利点を兼ね備えている。
【0017】
また、第2の手段の押下ヘッドでは、シリンダ筒43内から噴出口部材A2b 内へ均一に液の導入を行えるため、空気溜まり等が生じるのを防止できる利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0019】
図1は液体噴出容器を示し、該液体噴出容器1は、容器体2と、ディスペンサー3とから構成している。容器体2は胴部10より口頸部11を起立した合成樹脂製のものを使用している。ディスペンサー3は、口頸部11に装着キャップ20を嵌合して容器体2に装着するとともに、装着キャップ20上方に上方付勢状態で押し込み可能にステム21を突設し、ステム21の上端に押下ヘッドAを嵌着している。ステム21内上部には吐出弁22を設けている。
【0020】
本発明に於ける押下ヘッドAは、装着筒部材A1と、本体A2と、弁部材A3と、梃部材A4とを備えている。
【0021】
装着筒部材A1は、ステム21の外周上端部に嵌合させた装着筒30を頂板31中央裏面より垂設するとともに、頂板31の前方偏心位置にはステム21内と連通する摺動筒32を立設している。更に、頂板31周縁部からは案内筒33を垂設している。摺動筒32は、上方へ拡開するテーパ筒状をなす所謂逆スカート状をなしており、摺動筒32内の頂板31には連通用の透孔34を穿設し、また、ステム21内上端部に垂下する棒状突起35により吐出弁22の弁体の上下動を規制している。
【0022】
本体A2は、ケーシングA2a と噴出口部材A2b とで構成している。ケーシングA2a は、周壁40上端縁より頂壁41を延設してなる下端開口の有頂筒状をなし、周壁40前部に前端を開口した横筒42を後方へ一体に延設し、更に横筒42下面よりシリンダ筒43を垂設している。そして、摺動筒32外周に摺動下降可能にシリンダ筒43を嵌合させ、案内筒33外周に周壁40内周下部を上下動可能に垂設して装着筒部材A1に装着している。横筒42は後壁42a に弁部材突出用の透孔44を穿設した前端開口の筒状をなし、下部にシリンダ筒43内と連通させる連通孔45を穿設している。また、周壁40内周下部には案内筒33下面と係合して本体A2の抜け出しを防止する係合突条46を周設している。更に、周壁40の両側に、上端から下部に至る上面及び外面開放の凹部47を形成しており、下端部の凹部47奥壁にそれぞれ軸孔48を穿設している。この様な形態の軸孔48を形成することにより、上記従来例の如き取付板を必要とせずにその分本体A2の高さを減ずることができる如く構成している。即ち、従来例では本体内を横断して周囲を嵌着した取付板を設け、該取付板に軸受を一体に形成していたので取付板の厚みだけ体高を高くしなければならなかった。また、本体A2外周は装飾用の金属カバー49を被覆している。
【0023】
噴出口部材A2b は横筒42の前端より嵌着させた筒状をなし、後部内周を摺動面fとして構成しており、横筒42前端より突出した先端部をテーパ状に窄めてその先端に噴出口50を開口している。また、摺動面f前方の筒壁にシリンダ筒43内と噴出口部材A2b 内とを連通する連絡孔51を設けている。連絡孔51は、筒壁外周に周設した環状の帯状凹部51a と、帯状凹部51a の前部に於いて周方向複数穿設した連絡透孔51b とから構成している。また、内面前部に周方向複数のリブ52を突設している。
【0024】
弁部材A3は横棒状をなし、先端を噴出口50に圧接して閉塞するとともに、後端を弁部材突出用の透孔44より突出させ、また、外周前後方向中間部より前方へ延設したスカート部60の外周縁を各連絡透孔51b 後方の摺動面fに液密摺動可能に嵌合させている。これにより、シリンダ筒43内から連絡孔51を介して噴出口50に至る液流路を画成している。また、横筒42の後壁42a 前面と、スカート部60後面とに介在させたコイルスプリングsにより前方へ付勢している。更に、後端部を弁部材突出用の透孔44より突設し、突出部分に梃部材係合用の環状凹部61を凹設している。
【0025】
梃部材A4は、弁部材A3後端部に上端を連係させるとともに、下端部を装着筒部材A1の頂板31上面に当接係止させており、また、装着筒部材A1に対する本体の押し下げ時に弁部材A3を後方へ引き出す如く揺動可能に枢着している。梃部材A4は、上端部を弁部材A3の後端部に連係した垂直板部70下端部より前方へ下る二股の傾斜板部71を延設するとともに、各傾斜板部71の下端部を摺動筒32両側の頂板31上面に当接係止させている。梃部材A4と弁部材A3との連係は、垂直板部70の上端部中央に設けた切欠部72に弁部材A3の環状凹部61を嵌合させている。垂直板部70後面上端部に正面視矩形状の凹部を設け、該凹部の前方に凹部と連通する切欠部72を穿設している。また、屈折部分両側に突設した枢着軸73を、それぞれ両側の軸孔48に回動可能に嵌合させている。
【0026】
そして、コイルスプリングsにより前方付勢された弁部材A3により垂直板部70上部の連係部分を常時前方へ付勢させており、本体A2の押し下げにより、装着筒部材A1の頂板31が傾斜板部71を押し上げて梃部材A4を回動させ、コイルスプリングsの前方付勢力に抗して弁部材A3を後方へ引き出す如く構成している。
【0027】
本発明では、この様な押下ヘッドに於いて、ステム21に対する本体A2の押し下げ抗力がステム自体の押し下げ抗力より小になる様に構成している。この様に構成するために、基本的には装着するディスペンサーのステム21を上方付勢させるための弾性材の弾発力よりも、弁部材A3を前方へ付勢させるためのコイルスプリングsの弾発力を小さく選択すれば良く、その他摺動筒32とシリンダ筒43との摩擦力、弁部材A3の摺動時の摩擦力、梃部材の揺動時の摩擦力等を考慮してこれらを選択すれば良い。
【0028】
上記の如く構成した押下ヘッドAは、図1の状態から押下ヘッドAを押し下げると、ステム21自体の押し下げ抗力の方が本体A2のステム21に対する押し下げ抗力より大きいため、最初ステム21は下がらず、装着筒部材A1に対して本体A2が下降する。この際、梃部材A4の下端部が装着筒部材A1の頂板31上面に押し上げられて枢着軸73を中心に回動し、その上端部が後方へ回動して弁部材A3をコイルスプリングsの弾発力に抗して後方へ移行させ、噴出口50が開く。次いでステム21が下降し、該ステムの下降によりディスペンサー内の液がステム21よりシリンダ筒43を通り、連絡孔51から流路を介して噴出口50より外部へ噴出する。
【0029】
次に押下ヘッドAの押圧を解除すると、最初ステムの上方付勢力により本体A2が上昇する。この際、例えば本体A2上面を押圧した手が離れないうちにステム21の上昇が行われ、噴出口50は開いたままの状態で行われる。従って、この時点で噴出口部材A2b 内は負圧状態となる。次いで、手を離す余地ができ、コイルスプリングsの弾発力により弁部材A3が前方へ移行して噴出口50を閉塞し、それに伴い梃部材A4により本体A2を装着筒部材A1に対して上方へ押上げ、元の状態に戻る。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明押下ヘッドの縦断面図である。(実施例1)
【図2】本発明押下ヘッドの横断面図である。(実施例1)
【符号の説明】
【0031】
1…液体噴出容器
2…容器体
10…胴部,11…口頸部
3…ディスペンサー
20…装着キャップ,21…ステム,22…吐出弁
A…押下ヘッド
A1…装着筒部材
30…装着筒,31…頂板,32…摺動筒,33…案内筒,34…連通用の透孔,
35…棒状突起 A2…本体
A2a …ケーシング
40…周壁,41…頂壁,42…横筒,42a …後壁,43…シリンダ筒,
44…弁部材突出用の透孔,45…連通孔,46…係合突条,47…凹部,
48…軸孔,49…金属カバー
A2b …噴出口部材
50…噴出口,51…連絡孔,51a …帯状凹部,51b …連絡透孔,52…リブ
A3…弁部材
60…スカート部,61…環状凹部,s…コイルスプリング
A4…梃部材
70…垂直板部,71…傾斜板部,72…切欠部,73…枢着軸
【出願人】 【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】 【識別番号】100113169
【弁理士】
【氏名又は名称】今岡 憲


【公開番号】 特開2008−6410(P2008−6410A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−181855(P2006−181855)